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[やがて焔と花弁は消え]
[あたりに闇が――それでも、いっとき前とはたしかに質の違う闇が戻り]
[月あかり]
[す、と腰をあげた。]
[若宮の背後から、小さな肩へ、頬へ手を添える。]
ゆめまぼろしが如き、でありましたなあ。
…夢では、ないですよ。
[袂、手を入れて探れば白き式紙、修練用の弦の包み]
……もし、夢だとしても…これほど泣きたくなるような、胸の痛くなる夢など、僕は…知りません。
[添えられる手をぬらすのは、頬伝う涙]
そうですね。
夢には御座いません。
[ほとほとと手を濡らす涙を拭うでもなく、
しかし優しく囁いた。]
生きたい
生きたいと思う声を
宮さまがその手で摘まれたことも、
決して夢ではありますまいな。
…希望では、ないのです。
義務、ですから。
[少しだけ、困ったように少年は笑う]
生かされた者の、義務ですから。
…貴方は、どうされるのですか?
その……影居様は、もう。
[少しだけ止まりかけた涙はまた滲み掛けて]
ええ。
主は私が殺しましてしまいましたから。
さて、どう致しましょう。
あなたが侘しさに涙を零されるのを
人知れず覗き見ては吾がこころを休めつつ過ごしましょうか。
[若く、すべらかな頬から手を離した。]
それとも、そこな怨に駆られた法師どのと
夜な夜な百鬼夜行にでも加わりましょうか。
宮さまの為さねばならぬ事の多いことで。
貴方が憎しみに駆られ醜くなりでもして下されば、
少しでも私の心は晴れようものの。
まだまだお怨み申し上げます……
[言うよりはやく姿は失せ]
[どこか遠くへ、去りゆく百鬼夜行の声。*]
[法師の握りしめていたあの数珠は何時の間にかなくなり、かわりに両の手にべったりと血がこびりついていた。あかい あかい血が。星が見えようとも、そこだけに雲は晴れぬと印のように。]
・・…怨
[呟きはひくく低く ささやくように小さい。
まだ、法師・永漂かつて花山院 明輔であったおとこは、狐を山に帰したいと思うか。それとも取り殺すか。
おとこの姿は、水面の波紋のごとく ゆぅらり ゆれ。
かつて阿部影居の式であった赤い者が去るのと、時を同じく、どこぞの*闇に溶けて消える*──。]
…鳶尾、殿……。
[去り行く背を見送り、少年はまぶたを閉じる]
[時、暫くして。
或る過去文書に曰く、若くして亡くなった親王は琴を愛し、懐に常に包み抱き、日々を穏やかに過ごしたのだと言う。
生涯妻を持つこともなかった彼の血は絶えて久しく、故に彼の本心記すものも知るものも、今となっては宝物殿に収まる琴だけが知っている――――ということ*らしい*]
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