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――つねひと、お前が文をしたためた相手は最早見る影もなし。
いまあるのは恐らく、彼の識がその身にあつめた怨念ばかり。
さにあれば、お前は”共に消えゆく”のか
それとも、怨念をほろぼしでもするのかな。
そうこうしているうちに、宮さまが
彼の識であった筈のものを滅ぼしてしまうかも知れぬなあ
[未だ廃屋の戸口へ立ったまま
猛る黒い影の群れと、
唯一光る白刃を見比べる。]
僕は。
───僕は、僕の義務を果たす。
何が何でも生かされる存在。
生きなきゃいけない存在。
だから、僕は生きる。
それが、生かされている僕の果たすべき義務だから───っ
[す、と息を吐く。息を整える。
なるべく自分を落ち着けるために。
短刀の刃ゆるりと視線の高さ持ち上げて]
──廃屋──
[息絶えた桐弥が、両の手から滑り落ちた後──おとこは膝を付き、脚骨を損傷している所為で、床に這う。
澱み穢れでひどくなりぬかるむ、廃屋。
その場所で震えながら、ただ臥していた──。]
・・……
[おとこは今、怨──そのものであるのか。臥せた顔の気色は見えぬ。]
──その部屋を出ては…いけないよ、葛木。
山に帰れなくなってしまう。
お前が望む事ならば、わたしが叶えよう…。
[暗い目をしている。暗い──けれども…。
おとこは眉を寄せ、ゆっくりと首を横に動かした。]
[法師が持つ水晶の数珠はいつの間にか、全てが深紅に染まっていた。]
──…葛木
わたしが閉じ込めたおまえが、染まりきってしまえば。
わたしはおまえを真に連れ去らずにはおられない…
そなたが明輔かな……嗚呼、
三つ尾の化生ののぞみを叶えようとは、
けなげなことよ。
彼の化生は、そこな識にこのような文をしたためていたというのに。
[暗い顔をした明輔の膝に、血で綴られた文をそっと載せた]
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