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[目の前、現れたる怨に視線が上がる。
桐弥の体を支えたまま、視線は無我と呼ばれたものを見揺る]
……あなたは。
[名乗りを待つわけでもないが、こぼれた言葉ひとつ。
じぃ、と琥珀は蟲見揺る]
『 ク … ふ ふぅ 嗚 呼 …われら … 否 … 吾 を 知 ら ぬ も道理 よ の …』
[邂逅一番、禍ツ星は錆びついた刀のように、ざらりとした声を響かせた。目の前の心清い少年に呼び出されたように、怨の一部が持ち上がり、一瞬人の顔を形作り霧散した]
『 ぬ し が父居らね ば 』
『 吾 病臥さね ば この都 吾が 物 で あ った 事よ 』
[びくり、と]
[微かに戦くも父が槍玉に上がる聞けば琥珀は少しだけ硬度を増す]
…我が父になんの怨みがあるのですか。
そも、あなたは誰なのですか。
[心の不安押さえるように声は静か]
[今上帝末子を呼ぶ総毛立つような声を追い、鳶尾も進んだ。
花山院明輔も、式部卿宮の側へ居たとは、鬼どもから既に聞いていた。
但し、駆けるでもなく翔るでもなく、ゆるゆると
時には月なぞ眺めながら歩いた。]
怨めよ、
[笑みなど零す。
鳶尾にとっては都の行く末など、既にどうでも良いと言っても差し支えは無い。
式部卿宮が悩み、苦しむことがあれば良いと思った。]
『 われら は 都 の 穢れ よ 呪 よ … 』
[響き合う声は老若男女 … ]
『 京 積 年 の 埃と ぬ しら 軽んじた なァ ぁ 嗚 』
憎し 憎し 憎し … 憎し … 』
[揺ら 揺ら … 怨念の塊、負、渦巻く想いは一つの言葉に換言されるのみ]
『 赦 さぬ 』
[視線を禍ツ星から外さずに少年は遺骸を横たえる。
ふ、と短刀に気付いてそれを手にするもあくまで鞘払う気配なく]
…軽んじたつもりはありません。
気に障るなら謝りましょう。
……ですが。
我が父を脅かすことは、何人たりとも、赦しません。
[するり立ち上がり、相対する]
『 怨向 け る は 京へ よ 』
『 京 想う 者 よ 』 『 ぬ し がァ 父 怨む はわれ らの ひ と つ よ 』
[そして、さも厭そうに眉根を顰めた。]
『 おうお う 厄 介な 今も術 師の護 りが効いておるわ 』
[立ち上がる動作に、口元を歪ませて。だが…]
『 は は は は … ふ ぁ か は …』
『 あああああああああああああああああ 』
『 何 も 分 か っ て は お ら ぬ ゥ !!! 』
[哄笑上げ、一転、激怒。ざぁっと蟲音を響かせて立ち上がった。]
そうですか。
[す、と唇を揺らす音]
しかし、あなた方がこの街を――ひいては父を恨むと言うなら、それを僕は見過ごせない。
だからといって、僕は――――――
僕はまだ、死ねない。
[凛と響く、音]
[鈴の音 響く音を包む澱み]
[廃屋を覆ってゆく 闇 … ]
『… く はは は は 』
『 死 なずとも よいぞえ 』
[にた…り]
[半眼に 上目遣い 季久を舐めるような視線]
『 京の者 皆(みな)狂死させるより そなた
そなた一人 吾と共に在らんなら …』
『 狂死させ ず とも よい 』
―花山院邸・奥座敷―
[百鬼夜行の怨の声。
狐は小さく身を丸め、じっと震えておりました。
その経の帳の中だけは、乱されぬまま。]
…守りたきが、ため?
[内よりそっと帳に触れて、狐は小さく呟きます。
例え封じの為であろうと、確かにこれは己を守ってくれていたのです。]
あの方も、あの方も…守りたいと。
[乞いし心は怨みとなると、狐は恐れていたのです。
けれども転じた愛おしさは、守り抜きたいと言う思いとなると。]
…あまねさま。
[それを教えてくれたのは、彼の童の死にざまでした。]
[近づいた白藤に、一つ瞬きをして]
…何故。
兄さんが謝る必要は、無い…だろう?
[少しだけ間を。
触れるか、触れまいか。
其れを悩んだ]
兄さんがこの呪いを作ったってんなら、謝るのも、分かるが…
[結局触れずに、手は下ろされた。
…触れれなかったら。其れが、怖くて]
[怨みの声は天を突く。
澄んだ声は闇を祓う。
いつしか廃屋の入り口へ立ち、静かに成り行きを見守っていたが]
[舞い至った木の葉、恒仁の想いの綴られた文を指でつまんで取り出し、唇を近づけた。]
――つねひと、お前はどうするのかな
[辺りに響かぬ程度に囁く。]
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