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[花山院の屋敷をはなれ、黄昏 空はあかいが、
陽のいろではない。
風には死臭がする。路には死の噂と怨みが溢れている。
鳶尾の纏う血臭がまるで気にならぬほど、
空気は何処でも淀んでいる。
都の何処にあっても、
景色は大殿の死んだ屋敷を思い起こさせる。
あれから暦は幾許かしか進んではいないが、
まるで末法の世。
明日にも都が滅ぶと言われたところで、
何の不思議も感じ得ない。]
――廃屋――
[差し込む光りは赤く]
[吐く息は僅かに白い]
[上を見れば空は澱み]
[残る藤は内を蝕んで]
すえ、ひさ。
[名を呼び、肩に置いた手で愛しい人の頭を抱く]
[風雅な池が血の池に変わったという。
猫の駆けていったあとで次々と人が死んだという。
そらから、おおきな眼が見下ろしていたという。
狗が、姿も見えぬのにすぐ側で鳴いていたという。
羅生門へ、黒雲が吸い寄せられて行ったという。
祓い賜え清め賜えと口々に願ったところで寺社には血の雨が降り、陰陽寮ではその頭数を欠いているという。
雇った陰陽師は死に、呪詛は返って大いに災いを起こすという。
大路は騒がしく、けれどひとの気配はすくなく。
それも、北へ下るにつれていよいよひとけは無くなる。
羅生門には鬼が居るという。
並々ならぬ気配のなかであやしきものが座していたという。]
[頬を撫でる小さな手を、片方の手で包んで]
[口付けて、白い指に舌を這わせ、甘噛みし]
(欲しかったんだ)
[言葉無く][抱いた手で頭を撫でる]
[肌寒いその場所で、その温かさは何より愛しく]
[やはり、傷つけることなど出来ないと、思う]
[おとこにとりてはその流れが、嵐の只中にあるように感じるのは、おとこもまた怨の塊であるからか。]
[おとこは己が身体を両腕で、爪の立つほどに強く抱(いだ)く、
身の内より何かが洩れ出でるのを怖れるように、強く強く、]
やらぬ、
おれの想いはおれだけのもの、
愛も憎しみも哀しみも嫉みも穢れも、
全て、季久さまのみに捧げたおれの供物、
誰にも決してやりはせぬ、
[悲痛な叫びが喉から迸った。]
[陽は落ちたのか、それともあたりに闇が凝っているのか
あまり、辺りは見えない。]
……都に怪異の吹き荒れるは
お前の中に取り込んでいたものが溢れたからか。
あ、ぉぁああぁおォぉおゥああああッあああああぁ
[ぎしぎしと、軋む音して
おとこの身体、その背が奇妙に膨らみ歪む。
伸びた犬歯が唇を傷つけ、
破れた額から流れる血と入り混じって、顎から滴った。]
牧童 トビーは、医師 ヴィンセント を投票先に選びました。
[聞こえた音は笑い声とも呼び声ともつかぬ。
門の作る影の、より一層暗いなかへ踏み入れる。
足元を、くろい影がざわざわと通り抜けて行くようだ。先ほどから鳴っている風かも知れぬ。]
あの識は言葉を喋らなかった。
お前は、私へいつぞや語り掛けたものだろう
[目を凝らす。]
『 や れ た の し や 』
『 は ら か ら か え り き お っ た 』
[座し 腰から下は蟲に覆われて 闇の中両手を大きく広げる]
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