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[再び目を開いたおとこは、震えているのか。
ぬかるんだ、ゆびさきを地につけ、
蟲が這い上がるおぞましき感触さえ忘れ、ちかくちかく無我を覗き込んだ。]
──声が、
否…
[識は文字を書いて話した。 今 ──響く この声は・・… ]
『 ぬ し の 怨(あじ) う ま か っ た ぞ ぉ ぉ 』
[おとこの頬を両手で包んだ。
ひたり
闇より尚黒く
血より尚深い 彩(いろ)が迫る
首を伸ばし、おとこの額にくちづけた。]
[いろが映る]
[あか そして くろ]
[迫るいろは 深過ぎて もはやいろにさえ見えず]
[額に触れる 感触だけがあった。]
『 宮 は 生 か し て
京 爛 れ さ せ よ う か 』
『 そ れ と も 』
『 な ん ぞ ぬ し は し た い か や 』
[おとこは両の手を 目前に迫るもの──に差し伸べ、抱きしめた。]
…・・・
[蟲の海の中 に埋もれ 転がって行く。]
[蠢く あかくろの 蟲蟲は もはや闇を通り越して 極彩色]
[色の悪いおとこの肌 無我を抱き込む 痩せた腕 背を 怨が染め──浸食して行く。]
『 か 、 は は は は 』
『 ま っ こ と お と こ を く ら う は 格 別 、 よ の 』
『 そ う は 思 わ ぬ か ? 』
…・・・わたしを 取り込むかと思うた。
この身、何時 完全に怨そのものと化しても不思議ない。
[けれども、とおとこは近くにある 双眸を見上げ]
わたしはきっと、葛木を連れて行ってしまう。
[おとこは、何かを堪えるように、瞠目し唇を噛みしめる。
まなうらに浮かぶは、誰が 肉体か]
…ああ
わたしは 女は抱けぬ──
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