情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
―花山院邸・奥座敷―
[やっと知れたと、狐は目を細めるのです。
この方が求めうるものあれば、叶えて差し上げたいのです。]
狐は弱く、いとも容易く殺せども、永久近いほどに生き得るもの。
…貴方が望むならば
[その手を取りて、爪先でそっと綴るのです。]
[ とわ に ]
羅生門に?
[穢れとは、彼の思い深き方を殺した恨みのことかと。]
…行くのですか?
[その方の事も、気になりました。
されど、彼の思い深き方が、狂える程に思う方の事も気になっていたのです。
件の武士を取り殺した狐火は、
そう、なぶり殺す事を楽しんでしまった心の欠片は、
ふらり体を離れ、想われ人の所へと。]
[更に見える景色は移り変わり、
都の大路、遠巻きの人だかりの中に倒れた…否、下半身だけの骸]
[それを見て色めき立つ、白藤を振り返り]
白藤、お前、
吟遊詩人 コーネリアスは、双子 リック を投票先に選びました。
[「汐」の名にぼんやりと思い出す、
羅城門の下で遭った、髪を切り揃えた薬師、
それと言葉を交わした──]
「…貴方は。大切な物を失ったら。
本当に…何も、恨まずに。居れるのですか。」
「私は…捨てれはしません。きっと。
ずっと、引きずる… 」
[泣いていた、顔。]
あの、時のか。
[だがそれでも己が吐いた言葉は欠落したまま。]
──廃屋──
[若宮に突き飛ばされ、おとこはさしたる抵抗もせず、抱いた腕を離した。]
・・……
[おとこは足元の、うらみのまま 震えるおぞましきあやかし 黒髪の。
ははを見る──。]
血を分けた ははが
かくも醜くおぞましきものに成り果て・・…
ああ 暗い部屋ですね
若宮さまの 輝く 淡いろだけが まぶしい
[云いながら、おとこはゆるく首を振る。]
―廃屋―
[それは穢れ。
それは怨み。
それは、死に行く者たちが、狐の心をよぎって逝く時に残した残滓。
その姿のひとつは薄紅の衣纏うもののふに、
その姿のひとつは衣冠乱さず纏う陰陽師に。]
『貴方想うが故に。』
『貴方恋うが故に。』
[口々に囁く言葉は、想われ人の、
若宮様の耳元に。
狂わせたも死なせたも、そなたが在るが故と。]
[縁に座るは、透けて薄れた狐の姿。
黒く染まった一ッ尾の。
それは、惑い揺らぐのを楽しむために、悪い夢を若宮様へと紡ぐのです。
総ての咎(とが)はそなたに在りと。]
[差し込む光に照らされ くろかみが消えてゆく。]
[闇が光に混じり消えるその部屋 若宮の耳元に
生きたる若宮に 囁く死者の声は届くか──]
−廃屋−
[体が、震える。
耳元に届く懐かしい声。
耳元で語りかける愛しい声。
すべては自分のせいだと、声たちは語り、語り]
───っ、…ぅ、っ…
[耳聞こえねば楽だろか。
瞳見えねば楽だろか。
けれど、少年の心が、それを許さず、ただ、両の手で顔を隠して泣くばかり。
大きく響く音、少しだけ顔を上げれば]
[世界はひどく、まぶしい]
[六条院に箱を置いて、事後のことを頼んだ後、また外へと出た]
[どこへ行けばよいのか、考えてみても判らず、ただ彷徨うのみ]
(白藤さんも、汐さんも。ただ流れて京に着ただけなのに)
[憎い][憎いと思うたのは何故だったのか]
[憎く、愛しいと]
[藤の香りがふわりと]
[その方を指し示すように導いて]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新