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[すこし離した口の隙間に尋ねた]
お前はほんとうにただ、穢れをその身に集めるだけなのか。
お前の主はお前をどうすると言いはしなかったのかな。
恐れ多くも、祓えなかったものすべてに、
……なんてな。
[首をゆるりと横に振る]
そうだな、おれも知らず恨みをかっていたらしい。
まったく、物好きもいるものだ。
――ああ、本当に。
あんたのことは、謂えない。
[ちいさく苦笑。]
[少女の姿の若宮が言の葉を紡ぐ間も、節くれた指を若宮にかざしていた。]
[ぴちゃぁあん] [何処かで水音が響き]
[おとこの足元に うっすらとあかい靄が煙る。
常人ならばその靄に気付かぬやもしれぬ。式ならば感ずるかもしれぬ。]
…・・
[翳した手をもどし、数珠を持って両手を合わせた。]
影秀どのは、中将どのと同じく
──もう、現の人ではなくなりましたゆえ。
本当に。恐れ多いことだよ。
人が手に持てる物など多くはない。
こぼせばそれはまさに桜の如く散るだけよ。
ならば最初から関わらねばよかったものを。
誰が誰を恨むのやら。だが俺もここにいては誰かを恨んでいるのだろう。当の相手は知らぬことだがな。
あの薬師と童は泣いていた。あやつらの恨みはどこに行くのだろうな。
[少女の姿の若宮が言の葉を紡ぐ間も、節くれた指を若宮にかざしていた。]
…・・
[翳した手に猫の舌先が触れるに、おとこは薄く笑い。
かざした手をもどすと、数珠を持って両手を合わせた。]
[ぴちゃぁあん] [何処かで水音が響き]
[おとこの足元に うっすらとあかい靄が煙る。
常人ならばその靄に気付かぬやもしれぬ。式ならば感ずるかもしれぬ。]
影秀どのは、中将どのと同じく
──もう、現の人ではなくなりましたゆえ。
[云ってから若宮の無邪気さにこまったように、眉をよせた。]
[白藤に近づく男、安倍を見やりどこかで聞いたような声を聞いて其方を見れば、猫を連れた童女と、法師の姿]
こんな所に、子どもなど。
[目を細める。その童女の気配が、どこか懐かしいようにも思えて]
若君様。
[ぽつりと]
[姿は違う。けれど、その歩みも気配焦がれた人と同じもので思わず口にしてからはっとする]
汐さん、白藤さんを、見ていて。
[汐へと声をかけて、童女の方へと足を向ける]
[式の猫の瞳に映るは法師姿の、
名はさだかに思い出せぬが、白藤と大殿邸で逢った時に一緒に居たおとこだ。
この気配──
[あかい霧、
あらざるところに通ずる深き穴のような、その、底無しの虚無、]
[猫は、何かをとらえたのか急に法師を威嚇し始める。
その様子に、慌てて猫をなだめながら]
…そんな…影秀、まで。
[宥めていた手が震えて、思わず猫を落としてしまう。
器用に猫はくるりと一回転して地に下りるが、少年はといえば眩暈を感じたように思わず大路に座り込んで]
………うそだ。そんなの、うそでしょう…?
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