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[首を傾けて、困ったようにわらう]
そうだったら、困るねぇ。
まいったな、結構付き合いが長いんだが、あれは。
……後悔ってか。
触れて、なにか知れるものかい?
[不思議そうに尋ねる。]
─―花山院邸・庭―─
欲しいものが分からない?
それなら何故、それほどに悩む。
獲りもせず盗れぬと何故判る。
[桐弥の頬に手を添えた。いつしか、
咲く花も無いのに]
憎ければ憎め。
[はらはらと花の散るかの如く]
恨めしければ恨め。
[藤の香が漂う]
―花山院邸・奥座敷―
…そなたは……。
[人ならぬ気配と、その肌の異形。
無我の姿をじっと見て、狐は幾度か瞬きました。]
そのような、すがたで。
…痛くはないか?辛くはないか?
何故こんな目にと思ったことは…ないのですか?
いつか、内裏の庭を見せてくれるといったんだ。
[それほど前ではない、いつかのことを思い出し]
出来るなら、それを見てから京を去りたい、それくらいか。
もしおれが、あんたの主を殺したいといったら、どうするんだ?
俺の手で殺せるような相手ではないだろうけど。
…生きている間に誰かにこうしたらきっと私も誰かに恋い焦がれてた。
触らなければよかった。何もしなければよかった。
あぁ、恨みが現世に出る前に早くここから去んでしまいたいものよ。
長恨歌、玄宗が恨むのは人でも時でもなく、ただ相見えぬ定めのみ。
しかし私は人を恨まずにはいられぬよ。既に私を殺めた者は去んだのに。
……盗れぬのは、相手が人だからだ。そこには心があってこそ盗る価値があるものだ。
心を無くした者を奪っても、しょうがない。
心は、手に入らない。
どれほど望んでも。人の心は簡単には動かせない――。
恨めば、憎めば楽になるのか。それとも、その先まで行けば楽になれるのか。
おれはこれ以上、知った人が死んでいく様を見るのは、嫌だ。
それでも、あいつの死に様は見てみたいとすら思う。
自分の醜さが、よくわかるよ。
――花山院邸・奥座敷――
[幾つも舞い降りつ花 同心円の波紋がみっつ
問いに 左右にゆっくりと首を振り …暫し後
同じ文返すよう 噛み痕残る指であやかしの澱みを指した]
[痛く 辛く こんな目に合ったことを問うように]
[ゆれは酷くなり]
[おとこの纏う靄はあかのいろを濃くし、靄ではなくかたちを取り始める。]
[怨…──] [うぉおおおん] [怨] [怨]
[そこに在るは、うらめしげな犬の首]
[滴るはあかを通り越し、くろむらさきに染まる怨のいろ]
[路路で怨みを喰ろうて 童の背ほども大きく 育ちた、
あの大殿を殺した 犬の呪]
例えば、この犬の声
繋がると云うならば、都のすべての穢れ澱みに──
[ああ、と小さくため息が零れた。
そのまま、止まったはずの涙が零れる。
あまりにも、薬師の言葉が悲しくて]
…禍ツ、星…?
[ひくり、と喉が震えて視線が、法師を仰ぐ]
[尾に染まる罪憑きの穢れを示されて、狐は項垂れ答えるのです。]
…此れはわたくしが…罪深いがゆえ。
野辺のけものの分際で、人を想い、人を恨み、
…そして殺しました。
過ぎた行いへの、罰でございましょう。
されど…。
あなたは何か罪を犯して、そのような目に?
…わたくしには、そうとは思えぬのです。
─―花山院邸・庭―─
嗚呼。
幾ら望んだところで、
人の心は動くまいな。
お前が憎み、恨んで鬼となりたいと思うのなら
手を貸そうとも思ったが。
我が主を殺そうと云うのなら、手は貸せぬ。
だが、お前にきっと、お前のにくい男の死に様を見せてやろう。
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