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[影居の声に、小さく息と咳を漏らすと。
微かに瞼を持ち上げた]
大切、か。
ええ…私は、大切に、思っていた…のでしょう。
…ただ、あのままであって欲しいと。
そして、願わくば…
[言葉を切るとゆっくりと立ち上がり]
…もう、叶うことはございませんが…
[ぽつりと。呟けば。
法師の言葉に緩く首を振る]
…既に、大殿は…お亡くなりになられた。
護る者は居なくなった…はず、でしょう…
其れでも尚、死ぬ覚悟を持ち続けなければならぬと言うのなら。
私は…悲しい。
――……なんで、そう。
[思った、と聞きかけて。
汐の嗚咽ににた咳を聞きとめる]
迷惑なもんか。
[流れのおのれのために泣くひとがいるなんて。
酷く、痛い。]
[鳶尾の後をついていくと、庭に出て]
(この庭も、違うか)
[鳶尾の言葉には首を傾げる]
そうじゃ、無いの?
あんたを呼び出した本人だろう? 式神というのは主人に仕えるものだと思ってたけど。
ああ、でも。
[昨晩は対立しているようだった、と独り言のように]
…・・
[影居に向けるおとこの眼差しは暗い。
影居が汐に話しかけたところで、おとこは血溜りにそっと手をのばし、白藤の後ろで何時もゆれていたであろう翡翠をひろいあげた。こびりついた血を、法衣で拭った。]
ここにあっても、
盗人が屍骸から攫って行くだけでしょうから。
[そう云って、翡翠を汐に差し出した。]
[微かに赤を宿した目を擦り]
…なれば、良いのですけど。ねぇ…
男に好かれても、兄さんは嬉しくはないやも知れません。
[笑おうと。したのだろうが。
何処か、自嘲が入ったのかも知れない。
虚ろな息が漏れていた]
…いえ…起きに、為さらず。
[…緩く首を横に振る。
見やっても、陰陽師と少女の姿。
己と重ねることは無かった]
あのおとこは、愚直なおとこだったからな……
大殿の死の原因をなった者を突き止めたかったのだろうさ。
これ以上、誰も死なぬように。
[寂びた声は苦いもの含む。]
星などと、言わねば良かったのやも知れぬ。
─―花山院邸・庭―─
嗚呼、よく識って居るな。
そう、たしかに。
大事な主か。
[薄笑いを残したまま]
憎い二人、とも云ったか。
何故憎い。
憎んで、何とする。
─―花山院邸・奥座敷――
[無残な様ではあった
衣の前は破れ 覗いた腹は齧られている
狐が座る場所から離れている為に双方の顔は 朧 ]
[静かな湖水に花が舞い降り
波紋が広がるように静かに染み入る あやかしの聲(こえ)
澱みや穢れに蔽(おお)われようと
下には清さが在るように ]
おれの見立てを「星」と言うたは喩えに過ぎぬ。
おれはただ、あのおとこの言いそうなことを先読みして言ってやっただけなのだ。
答えは既にあのおとこの中に在った。
あのおとこは──おれもまた、同じものを見ていると早合点して……自分の見立ては正しいのだと……思っていた、のだろうな。
[差し出された翡翠に。
少し戸惑いつつも、手にとって]
私が持つに、ふさわしいかは…分かりませんが、ね…
でも。
誰とも知らぬ者に、ただ糧にされるのは…
耐えれぬかも知れません。
[掌の上、其の石を見つめる。
そっと包み込む様に握り]
…星を教えなくても。
きっと、兄さんは…私は。
何時か、羅生門へと来ていたでしょう。
流れて京を出ることは…無かった。
[緩く首を振ると、白藤を見つめた]
[静かな湖水に花が舞い降り
波紋が広がるように静かに染み入る あやかしの聲(こえ)
澱みや穢れに蔽(おお)われようと
下には清さが在るように ――と思えたが ]
憎い、というのはおかしいな。
……。そうだな、あんたになら言っても大丈夫か。
それがあいつの耳に入ったとしてももうどうでもいいことだ。
おれは、六条院にいた。邸に入って、捕まったんだ。
おれには京で探しているものがあったから、捕まったままなんて嫌だった。そうしたら、六条院が言うことを聞けば役人には突き出さない、といってきたんだ。
その条件は姫の姿で夜伽の相手を務めて欲しい、とな。
その条件を飲んで、おれは「弥の君」になった。
それからしばらくして。
若君様に会った。綺麗な人だった。純粋な人だった。琴の音が、美しかった。
[思い返すように庭を眺めて]
[静かな湖水に花が舞い降り
波紋が広がるように静かに染み入る あやかしの聲(こえ)
澱みや穢れに蔽(おお)われようと
下には清さが在るように 年経た狐のうちもまた そうではなかったのだろうか ]
私は…
[翡翠を握りつ思う]
私が欲しかったのは。
この石じゃない、と言うのに…
何故。何故、落ち着いてきているのだろう…
落ち着かず。
呪いを。
殺した者に。
そして、穴二つ。
私に…かけなければ。ならないのに…
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