情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
─件の大殿が屋敷・奥の間─
[暗き瞑き奥の間に、一陣の風が吹き抜けました。
褥の上で荒い息だけをする男の間。
御簾も格子も閉め切られたままに。
ぽうと灯るは、薄暗き灯火。
それは淡く青白く。
二つ三つ、七つ八つと灯ります。]
―羅生門―
一度だけ見た庭…?
其れは…桐弥が、盗みをする前に見た庭なのか。
其れとも、している最中に見た庭なのか。
…どちらにせよ、面白い、とは思うが…
[細めていた目が微かに見開く。
飛び立つ鷹に驚いたのではない]
桐弥、離れろっ!
[風の音はひゅるりと泣きて、割れ笛のごとき音。
仄かに灯る焔の下、風と共に現れるは白き姿。]
…お怨み申し上げまする。
[目を見開いた男の目前、そっと顔を寄せ囁くのです。
けれども彼は気づかぬでしょう。
その姿には吐息もぬくもりも無い事を。]
…兄さん…!
[白藤を見やる。
…何故気付かなかったのか。
極彩色が。白藤を]
く…ぅ…
[地に落ちるは極彩色に混じった赤。
口元に手をやり。眉を寄せ。
一歩、二歩。後ろへと下がり…]
…ようやく辿りつきました。
生きながら、貪り喰われた彼の方の無念。
さぞかし。
[かつて此処に住まい、死んでいった女御のものなのでしょうか。
部屋に捨て置かれた琵琶一つ。
びんと音高く鳴るは撥音。]
[後ずさり、目の前で起こる光景を見逃さないように、目を離さず]
[何かが、白藤の体を廻っていて]
[苦しそうなその顔にも、何かが這い登り]
いったい、誰がこんな……!
[音色と共にざわりと風騒ぎ、
座敷は消え去り、
其処は、いと広き湖水の上。
ちいさな小船にへたり込むは彼の武士、
舳先に立つは白糸の、人の姿した獣がひとり。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新