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そんな顔をしていうことではないな。
お前ではないよ。汐はきっと人の姿した鬼になるだろうよ。
お前があれに気持ちを寄せてるなら。私はそう思ったが
[何故そう思ったのか。それ以上は言わない]
…見ないで下さいませ。
この身は穢れに染まっておりますゆえ。
[童の視線に後ずさり、敷布を寄せて被るのです。]
わたくしは、かつては白い狐でございました。
年経るうちに尾は増えて、
迷いびとに出会って、心を知りました。
そして、あの方が忘れた笛が、あまりに良い音で啼くものですから。
その笛のあるじに…ひとめお逢いしたいと。
そうして山を降りてきたのです。
そのような、人ですらないあやかしを…あなたは恐れぬのですか?
[狐はやつれた姿のまま、そっと童を見上げるのです。]
つねひと。
葛木 恒仁と、そう名乗っております。
奇縁、か…
其れでも。私は、構わなかったのだけれど、ねぇ…
[聞こえてきた法師の言葉に、掠れた声で]
ええ、涙が。止まらぬのです。
…兄さんには、迷惑…かも。知れませんが、ねぇ。
[笑おうとして。上手く行かず。
小さな息と共に、小さな咳が出て。
笑っていると言うよりも、嗚咽を漏らしている様にしか見えぬか]
[病と云うも、気の病だろうにと
忍んでも笑いは隠しきれない。]
……病、けがれとあらば、
それを請け負うものが居るぞ。
[識から目を戻し]
なあ、童。いや、桐弥。
ここでこうしているのは恒仁の”病”にも障ろうぞ。
他人さまの屋敷ではあるが、
表へ出ぬか。
─羅城門─
[白藤の骸の前、
既にそこには先程の法師が先回りしていた。
じろりとそちらを一瞥した後、薬師へと向き直り、]
あなたにとって白藤は余程大事な人だったようだ。
あやかしか。怖くは無いよ。その尾も、綺麗だと思う。
狐、だったんだね。人ではないような気もしたけど。そうか
[立ち上がり]
葛木、恒仁さん、か。
ああ、そうだ確かに。
[式の言葉には頷いて再び葛木の方を見ると手を振った]
じゃあ場所を移すよ。
──羅生門・白藤の傍──
[顔を上げた薬師の気配がかなしみのいろに染まっていることに、おとこは、気色にはあらわねども、ちいさく驚く。
足元、あかい池のなか、白藤の翡翠だけがいろに染まらずいろを留めている。]
──白藤どのは、漂泊の身とはいえ陰陽師。
ましてや、大殿屋敷の祓いをあずかった身なれば……
覚悟は常にあるだろうが──
[言葉を切り、困ったように眉をしかめる。
おとこは、ひと は嫌いであったが、やはり悲しみには弱いらしい。]
迷惑ではないと──思いますよ。…決して。
穢れを…
[その言葉に、身を伏せたまま尾は力なく揺れるのです。]
されど、此れは己が罪。
己が背負わねばならぬもの。
誰かに押し付けて楽になろうなど…そのような事はできませぬ。
ふうん。
己が罪、か。
つねひと、大事にな……
[薄笑いを浮かべながら、]
─―花山院邸・奥座敷を離れて庭―─
……桐弥。先に
私の 大事な主、
と云ったか。
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