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おとこがおとこに首のかたちを褒められても困りますかねえ。
[と、何かを冗談でまぎらせてから、話をしようと思うたのか。]
…汐どの。
影居どのは、大殿の寝所に若宮さまが踏み入れてしまったことを嘆いておられたが、理があるとわたしも思う。
…大殿を喰らった犬の呪に一度触れてしまった汐どのも、また同じく。
今後の不安があるならば──花山院の屋敷に。
よろしいならば。
[おとこは碌に挨拶すらしておらぬ兄を見て、咄嗟の会話の流れに兄が汐を歓迎する様子に暗い目を細め、 暫しの沈黙ののち──]
ああ。
わたしも都にいる間は、花山院の屋敷に滞在いたしますがゆえ。
[星を負うたものたちだけが
なにかに引き寄せられるように
──橘 智鷹の屋敷へ 意識を向かわせる 足を運ばせる]
[星のみえぬおとこは、汐と白藤の背を送りながら、狐の声のかなしさに、わずかに眉を顰めたのだった。]
─橘左大臣邸─
──いってらっしゃいませ。
[辺りの喧騒をしても、既に事の起こったことは疑いようも無い。
ひたりと控えた姿は、図らずとも無我と同じく]
…何方が、何方があのような…。
[何かを垣間見てしまったのか、震えの止まらぬ肩を抱きます。
未だ其処に居る御方に、目を上げて問うのです。]
乱れた気持ちが収まりませぬ。
あの方をあのような目に遭わせた方に…同じ痛みをと希う。
そんな己の気持ちが恐ろしいのです。
うらみ、とは…このような心持ちの事を言うのですか?
[ゆうらり目を開く。世界は暗い。熱くて寒い。
あぁ、自分は何をしていたのだろう。覚えがない。何も。
見えるものはぼんやりとした世界。
まるで夢と現実の狭間のようなその世界は見ようとすれば消え、見まいとすれば浮かび上がる。
感じ取れるものは今は懐かしきものとなった我が家と既に殻となった己の体を遠巻きに見る家人達]
………何故皆泣いている…?何が…あった?
人?
[白藤の言葉に緩く首を傾げるが。
門前に行く間際、法師の言葉には苦笑いし]
…首の形を褒めれる方は少ないでしょう。
ふむ…?
[話を聞いていたが、顎に手をやると]
…成る程。
見に来るだけでも関わった事になってしまうのですか…
それは…弱りました。ねぇ…
ええ、もし不安が募る様なれば…法師様の。
花山院のお屋敷にあがらせて頂きましょう…
[そう言うと、法師と師輔に頭を下げ、白藤の元へと]
[先ほど繋いだ刹那に察知した、黒白の式の負うた穢れの巨きさも気になっていたが、唯今はそれどころではなかった。
おとこには、何よりも大事な、確かめねばならぬことがあった。
──凶相の陰陽師がずかずかと、橘中将の私室までほぼ一直線に足早に突き進む。
以前に幾度も左大臣や中将に呼ばれていた関係で、邸内で召し使われている者達も影居の顔を知っていたが、皆怖れた目で見詰めるばかり。
呼び止め、或いは遮ろうとした随身達でさえも、咄嗟に口を噤んで棒立ちとなる有様。]
[その見える世界…波紋立つ泉のような鏡面は泣く銀色の男を映し出す。握る竜笛はあの時くれてやったものか]
…葛木よ、泣いてくれるな。笛もお前に握られ泣いている。
私も誰かに恨み買っていたのだろう。この結末も都では些細なことよ。
[言の葉と思いは裏腹に]
……そいつは、
[白いおとこを見下ろして、ふっと眼を逸らし]
そう。
届かぬものすらもころす うらみ さ。
野のいきものであるおまえでさえも、抱くか。それを。
[眼を閉じて]
うらみだよ。
間違いなく。
それを抱くこと、よいか悪いかはおれにはわからんがね……。
[門前へと出れば。
居たのは陰陽師と…銀の髪の男]
…
[白藤を見て。銀髪の男を見て。
声を掛けようとするも。
聞こえてきた言葉には眉をひそめ。口を噤んだ]
なんと・・・・・・一体どうしたものか。
[高鳴る鼓動を抑え、頭を冷やす。周りを見渡しつつ何か手がかりがないかと探る。
壁にまでべったりとついた血糊。だがよく観てみるとそこには人間の掌の形]
・・・・・・人。犬ではなく人。
もしこの手形が橘中将の物ではなかったとしたら、喰ったのも、人だと言うのか。
[確証には至らない。だがもしそうだとしたら、ここに人が居、そしてこの凶行を目の当たりにした可能性が高いという事]
[この先に行かせてはならない、と若宮を留めたまま、それでもなお行こうとするのならば、傷が痛んで裾を放し]
(中将……。ほんとうに、死んだ。のか)
[袖で鼻を押さえ、血の臭いから庇うように]
先程の邸もそうでしたが、ここも尚血の臭いが、きつすぎる。
貴女は、下がっていて。
[若宮には聞こえぬように、付いていた女房へ声をかける。自身は血の臭いにも慣れている。凄惨な状況も経験はあった、が老いた女房には酷と気づいて]
[調べるならば、今さっきそこらに四散していた肉塊の中に中将殿の掌があるか探ればよい。そして壁の手と照らし合わせればよいのだろう。だがさすがにそれは気が引けた]
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