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[はじまったと同じく、唐突に去った怪異。
やや戸惑った風に刀を納め、六条式部卿宮の手前、静かに膝をついて身を低くした。
式部卿宮が、あるじへ向かって笑みかけたことへ、訝しげな顔も伏せる。あるじが子供に好かれるような人物とは思ってもみなかった。
二人の間に一体どのようなやり取りがあったものか。]
……影居さま。
このような善くなきところへ長く居られてはいずれ式部卿宮さまの身体に障りもありましょう。……姫君も。
[囁くように提言]
[ちらり、と。
もう一度だけ振り返る。
彼がどんなことを考えているかもわからなくて、その姿が見えたが嬉しいのかまた少し微笑んで]
[若宮を腕に止めた男が放ったものが鳥に変わり、足元で蛇の形をしたものを食い千切る。その一部始終を目線だけで追い]
(あやかし、か。邸中の臭いと、この着物のせいでどうにも勘が鈍ってるな……。とはいえ、ここで気づいて避けるのも姫としては変な話、か)
あやかしの類でございますか、なんと恐ろしい場所なのでしょう。
そこの、陰陽師の方、でしょうか? 危ないところをお留めいただき、お礼申し上げます。
[その傍へと現れた、赤毛の男とは目線を合わせぬように]
……そうですな。
このような折りでなければ
是非聞きたかったですが。
[一度瞬き、頷いて]
ええ、こちらでよければどうぞ。
[と、差し出した]
[怪異が収まった後、若宮が解放されたのを見て知らず、息をつき。
その後若宮の咎めるような響きの言葉には、困ったように目を逸らす]
六条院さまも同じようにお留めになられましたけれど。
いつも邸より同じ風景しか見ておらぬものですから、ついぞこのようなところまで足を伸ばしてしまいました。
歩いてゆくとも云うたのですが、それは叶わず。
若君様の心遣い、ありがたく思っております。けれど、それほど心配されることではありませぬ。
このところは、体の調子も良いのですから。
[弥君が安倍のほうへと声をかけるのを見守ってから、もう一度安部のほうを見て軽く頭を下げただろう。
ただし、その傍らにある鳶尾を見た視線は少しだけ───]
では、また、いずれ。
[軽い目礼とともに、弥君の侍女が先を歩き始めればそれに従うように歩きだす]
…無い事を願いますが、ね。
しかし、師輔様の…花山院には、法師様がいらっしゃいますでしょう。
そう、大事には至らないと思いますが…
[師輔の言葉には、緩く首を傾げて見せる。
あの黒衣の法師。そして…
話を聞こうとも思ったが。聴いてどうする、という話でもないのかも知れない。
そう思ったのか、口を噤み]
実際、私も見ているだけならばそうしていただろうねぇ…
[白藤の言葉に口元を緩めた]
馴染む、か。
それが一番良いのかも知れませんが、ねぇ。
馴染み、と言う事は、少なからず相性は良いって事ですから。
[今、おとこの身のうちは荒れ狂う炎と化していた。
苦しく、狂おしく、悲しく、寂しい。
じりじりと灼き尽くされるように息苦しく、さりさりと何かが失せていく。
怒りであるのか、嫉妬であるのか。
哀しみであるのか、諦めであるのか。]
[結局笛はいつものようなすんだ音は出さなかった。
穢れが自分にも染み付いているのか。
内裏の結界については安部の天文博士に任せれば問題はないだろう。帰り際、あの博士より忠告があった。あの穢れに触ることへの忠告。しかし今はそんなことを気にしている場合ではないのも事実]
穢れとは呪う人の心か。
心の呪いがまた狂いにつながるというわけだろうか。
人の心が京を乱すことと美女に溺れ国を滅ぼすことのどちらがましか。
[ふ、と自嘲気味に笑う。先程から続く検非違使の騒ぎに自身も疲れてしまったこともあるのだが]
…歩いてなど、床に眠るが常の方のお言葉とも思えません。
さぁ、参りましょう。
おじいさまが、お待ちなのでしょう?
[どうも祖父は彼女に甘いらしいのが見て取れて、少年は困ったように溜息一つ。
邸へ戻るべく、弥君を促し、途中で影秀に声をかけて]
[去り行く式部卿宮の姿を、その姿が消えるまでずっと見つめていた……まるで何かに惹かれるように。
それ故に、少し離れた場所に佇む黒白(こくびゃく)の影に、目を向けたのは随分と後のことであった。
この男にしては、かなり珍しいと言わねばなるまい。]
―大殿邸・門前―
待つものがいるのは、幸ですな。
[と、ふと小さく呟いたのは
“私の周りのもの”ということばに対してであったようで。]
かたじけない。
[折り鶴、を受け取る。ただの鶴ではなさそうだ。]
ついで、と言ってはなんなのだが。
どの手の類のものが出やすい、であろうか?
[若宮の方へと向かうと、わずかに自分の方が目線が高いことに気づき]
(おれもそれほど高くはないと思っていたが、若君様はもっと小柄なのだな……)
[内のみに感想を漏らす。
若宮が別れの挨拶を口にすると、自分も二人へと頭を下げて]
六条院さま以外の邸など、初めて訪れたものですから、いろいろなものに目移りをしてしまいまする。
あの庭も、美しく。
[歩きながら、庭の方へと視線を移し]
(夜に見たときと、またずいぶんと違う)
もう、庭の主はいないのですね。
[目を伏せて]
[汐の言葉を聞く。]
うむ。私は年の離れた弟がいる。うつつの代わりに、私には見えないものが見えるのだろう。私の気づかないものによく目の行く男だよ。
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