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─邸内・故大殿の寝所を離れて人気も絶えたところ─
[妖異のあらかたは鳶尾に任せ、己は霊符にて式部卿宮を護る結界をまずは作る。
呪とともに、滑らかな手指の動きだけで四方に符を張ってゆく。
符のなす辺のひとつを越えて内側に入り込もうとしたモノが、その際で一瞬半透明の蛇形を顕わにし、瞬く間にほろりと崩れて消えた。]
金は木を剋す──
[滑らかに宙に図を描く指先を少しだけぼうとして眺めるも、今の状況を思い出して、守られてばかりの子の状況がそこはかとなく申し訳のない気分にさせて、ちらりとだけ安倍を見上げる]
…すみません。
[ぽつり、呟く言葉はひどく申し訳なさそうで]
─邸内・故大殿の寝所を離れて人気も絶えたところ─
[見れば高貴な姫が供を連れ、此方に渡って来るところ。
溢れるる蛇妖にも気付いておらぬ気に、扇で顔を隠して若宮に語り掛けている。
す、と目を細め、]
お止まり召されい。
[手挟んだ紙片を投げれば、中空で鳥の姿に変わる。
あでやかな色彩備えた羽打ち振るい、姫君の方へと鋭い鳴声を上げて真っ直ぐに飛び掛り──
すぐ足元の蛇妖を嘴で咥え、食い千切った。]
―大殿邸廊下―
……あぁ、来た。
[首を傾けて門のほうを見る。ゆらり、翡翠が揺れ]
また物好きのご来訪だねぇ。
出てもいいぞ、汐。
この辺は大体祓ったから大丈夫だろう。
[訪ねてきた“物好き”が汐の知っている人物であるとは
夢にも思わないまま門へ向かい]
此方に。
[と、門前に現れたおとこへ返事をした。]
[自分に語りかけてくる弱い声。
まさか、とは思いその方を見れば]
弥君様───?!
[驚いたところで、そちらへ向かおうとするも安倍の腕に引っかかって動きは止まり]
…おじいさまが、そのように?
ですが、今はそれどころでは───
[ない、といいかけた言葉が鋭い式の鳴声に思わず目をつぶったことで音になることはなく]
[「すみません」
若宮の申し訳なさそうな呟きが耳に入る。
ふ、と唇綻ばせ、]
これが私の役目でござりますれば──
[その表情には何の曇りも無く。]
季久さまをお守りすることが私のよろこび……
そのようにお気になさりませぬよう──
[小さな囁きが若宮の耳元で弾けた。]
[見慣れぬ者が眼前に現れた。何かを装ったただの使いの者だとも思いにくい。
かと言いつつも都の魑魅魍魎を運ぶ者であるとも考えにくい。
目の前の男に話しかける。すこぶる興味本位で。]
やれ。何をしておるのかな?誰かに頼まれた、とやらか。
何のためにそこへおるのかな?
─邸内・故大殿の寝所を離れて人気も絶えたところ─
[と──
おとこがふと、眉を顰め、
蛇の形を為していた怨の気が、瞬く間に薄れて散じ、
始まった時と同じく唐突に、妖異は消え去った。]
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