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・・いや。
花山院と云っても、俗世を捨てた身ですゆえ。
富樫どの。そう堅くならずとも…
[かしこまられると、すぐに困ったように背を丸める。
一度、影秀から顔を背け、若宮の去った方角を見やり、また顔を戻した。]
…………。
ああ、若宮さまは。
お守り甲斐のありそうなおかたですな?
[少し、ひそやかな声でそう云ったのは、空気を崩そうという意図か。]
[汐が、気付かぬまま歩いて行ったあとも暫く鳶尾はその場に佇んで居たが、奇しくも白藤の言ったとおりにすう、と急に消えた。]
[次に鳶尾があらわれたのは建物の外だった。
桜の樹のした。
指に犬の毛をつまんでいる。]
……おや。
お前はいつぞやの……つねひとと言ったか。
人の口に戸は立てられぬ、かねぇ。
[薄笑み、眼を細めて]
あぁ、そうか。知らなかったか。
無理もない、そういう風には見えやしないしな。
なに、おおむねは人みたいなものだ。
おれの式と違って話すし世話も焼く。
[いまだ式はいくつか飛ばしていた。
橘の鷲に見つかったら追われるだろうか。
腕を組み、汐を斜に見た。]
……大殿さまは、まぁ、さっきの酷いにおいにも関係あるんだがね。
呪いと祟りに殺されたんだな。
酷く澱んだ陰の気が集まったようだ。
けもののように暴れ吼えて、事切れたよ。
・・…富樫 影秀…
おまえは、若宮に 欲望 を感じぬ──か?
[寝所に溜まっていた澱みの中から、影秀に向けて声が響く。
それは、永漂の声のようであり、永漂の声でないようでもある。]
身の裡から わき上がる
乾き 飢(かつ)えを── 感じぬ だろうか…?
[少年らしい真っ直ぐな式部卿宮の問いに、少し考えるような素振りを見せ、]
そうですね…
確かに此度の異変との関わりはござりましょう。
その予兆と申しますか、余波のようなものをお感じなったものかと。
正味のところ、大殿を害し奉った呪は、ただ一人(いちにん)に拠るものにあらず、このみやこそのものの成り立ちと今の有様に深く関わりがあるものと、影居は考えておりまする。
故に、水面を渡る波の様に、その影響は大小を問わず広くみやこに現われて参りましょう。
…余波、ですか…。
[ぽつり、呟く言葉は苦く]
……都は…いえ、この国は…このまま、荒れてしまうのでしょうか…。
[彼を見上げていた視線は落ち、そのまま足元へと落ちて]
……主上のお心乱すようなことになってはほしくないのに…。
[呟く言葉は、父を案ずる純粋な思いその物で出来ていた]
…そう言う事でしょうねぇ。
まぁ。皆が皆、戸を立ててしまったら、私は生きにくいのですが、ねぇ。
[ふふ、と小さく笑んで。
式の話には…聴きたい事ではない、と言いつつも興味深げに聞き入る]
概ねは人…話す上に、世話もやく…
其の話を聞けば、さぞ便利なのでしょうねぇ。
独りには羨ましい話ですよ。
[口元をつりあげる…が。
腕を組み話す様には、一つ、目を瞬かせて]
呪いと…祟り?
獣の様に…すると、呪いによって獣の祟りを引き寄せたのですか?
それとも。誰かが施した呪いに、祟りがたまたま憑いたのか…
[こう正直に自らの考えを申し述べたは、式部卿宮の聡明さと芯の強さを感じ取ったからであった。
闇雲に真実から遠ざけ庇護するよりも、今起こっている事態を知った上で最上の選択をして欲しいと思っていた。]
[己同様、淡い色彩の若宮様が陰陽師であるという方と出て行かれるのを見送り、
墨染めの衣姿を認めて、その方に声をかけます。]
失礼ながら、徳の高い御方とお見受けいたしました。
亡くなられた彼の御方にお目通りしたいと思ったのですが、…どうもこの気配は苦手でございまして。
清められるのであれば、お願いしたく。
[怯えたまま弱弱しい声で、狐は希(こいねが)うのでした。]
…犬の呪。
蠱毒と言うものを聞いたことがございます。
鎖に繋いだ犬の、餓えの限りにあるものに食物を見せ、
喰らいつかんとした瞬間に頸を刎ねてしまうとか。
その恨みを力となして、祟りとするそうで…。
っと、話を戻しましょう。
お話を聞く限りでは、人がいたかもしれぬ跡もあるという事ですか。
ならば中々に複雑ですな。まずこの屋敷内に出入りしたものを怪しまねばなりませぬ。
・・・突然その人食いとやらが虚空から現れ、虚空に消えたと言うのであればもはやそれも徒労に終わりますが。
[一人先程の白藤の言葉に頭をひねった]
…凶星…がこの祟りを成している……か。
凶星2つ、添え星1つ。仮にこれらが祟っているとしてもこの京の人数をどうやって探せというのだろうか。せめて何かしらの手掛かりがあればいいのだが…。
[卦ででた関係する九曜と禍星3つ合わせ12。
一人、ぐるぐると思案にくれているがそれを口にはまだ出さない]
……ひっ!
[背後から赤毛の従者に声をかけられて、情けなくも思わず怯えた声をあげるのです。]
そ、それをどうにかしていただきたく…。
[視線の先にあるのは、彼の指につまんだ数本の毛でございました。]
[若宮の気持ちを知ってか知らずか、おとこは臣下の距離を保ったままであった。
やさしい瞳で、若宮を見詰めるばかりであった。
その胸の内に秘めたものを表に出すには、おとこは若宮を大切に思い過ぎていた。]
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