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―橘様の屋敷・門―
ありがとうございました。
また要り用なれば、汐の名をお呼び下さい…
[頭を下げれば頂いた傘を開き。
屋敷を出て通りへと出る。
屋敷に背を向け。其の全貌も見えなくなりつつあるとき。
小さく息を零した]
ふぅ、あんなに良くして頂けるとは。
是非とも馴染みになりたいもの…
[薄く笑みを浮かべて居ったが。
其の足を向ける先や、次第に感ずる気。
次第に表情も引き締まっていく]
…陰陽師。ならば、祟り…か?
あの屋敷の周り…上手くすればあの屋敷にも取り入る事が出来ようが。
問題は其の祟りは同業による物か。か…
―件の屋敷・門前の通り―
多少…其方の知識があるとは言え。
同業が出した手なれば、此方が下手に手を出す物ではない、が。
[ゆるり。傘を少し持ち上げ、見ゆる先は先刻訪れた屋敷]
…はて。そういえば。
彼の男の言葉はいかな事か。
[門に凭れる人影。其の目は細くなり。
一見すれば見定めようとしているようにも見えるかも知れぬ。
歩み寄るべきか否か…はたまた、其の男自身か]
[雨はなおも降っている。
故か人通りは多くない。
歩いてきたのは目立つ箱を背負った禿の薬売り。
傘から雫、此方を見ていた。
顔を其方へ向けると、翡翠が小さく揺れる。
笑むように眼を細めた。]
行商目的ならば橘中将で十分だと思うがねぇ。
[届くかどうかはさておいて、
揶揄するか、素直な感想か、そう呟いた。]
[…耳は良いのか。
細めていた目とは裏腹、声を掛けた]
流れな物で、ね。
[其の笑みに返すように。
すぅ、と口元もつり上がる]
典薬寮のに、何時お得意を取られるか分かりませんので、ね。
[往来で派手な騒ぎは起きぬと思ぅたのか。
それとも話せる者と思ぅたのか。
一歩ずつ近づいていく]
兄さんは…役人、かい?
そうかい。
[歩み寄って来るのを止めるわけでもなく、
腕を組んだままその様子を見つつ]
典薬寮か。
確かに上客を取られるのは一大事だ。
[薄笑みのままで謂う。]
いいや。おれは流れの陰陽師だ。
故あって今は此処で雇われの身だがね。
[と、屋敷を顎で示して見せた。]
牧童 トビーが「時間を進める」を選択しました。
今は根を張れておりますが、ね。
何時発たなければならぬか。
[ふふ、口から息が漏れる。
顎で示された屋敷。ゆるりと見上げて]
成る程…兄さんも流れ、か。
私と比べちゃあ、いけないのかも知れませんが。
[口元。目。どちらも薄い笑みを携えたまま。
屋敷を向いたまま尋ねた]
所で。この屋敷の…気、と申しますか。
これは、他の屋敷…他の者にも移りますかねぇ…?
[ゆっくり。傘で男からの視線を遮りつつ]
一時でも根を張れるならよいことだ。
まぁいつかは流れる根、早いか遅いかだけだがね。
[見上げる薬売りを流し見て]
さぁて、流れは流れさ。
比べてどうのという話は雅でない。
[軽い調子で謂った。
傘で視線を遮る所作は眼に入っているだろうが別段何も謂わず]
――其方も気になるか。
ああ、そういう意味でもある種同業だねぇ。
伝染るだろうな。
否、既に伝染っているかもしれないねぇ。
今は大人しいが、いつまでもつやら。
[門の上、配置された白い鳥の式が小さく羽を広げた。]
[雨の音が耳をつく]
この分じゃ今晩はお預けだな……。
一つ聞くけど、他の貴族の女もこんな風に暇なの?
[後ろでカツラを湯で洗っている女房に声をかける。付の女房は二人で、二人共に年老いていた。女性に興味を持たせぬ為なのか、その逆であるのかはわからなかったが]
「そのようなことはありませぬ。皆、それぞれに笛を嗜んだり、交わす文のため懸想したり、見目麗しく保つため日々の努力をいたしております故」
……おれには、関係ないな。笛くらいなら吹けるようになっても良いが。
[なおこの姿のまま留まるのには理由があった。京からでようと思えば出られたが、おそらく門を過ぎたところで捕まるであろう事と、もう一つ]
[探している屋敷があった。朧気に記憶に残るだけのその庭を、そこに住む主を見たいと言うだけのもの]
なれば、なるたけ水気を吸っておきたい、って…ね。
[例え話。くつり、と笑いを漏らしつ]
そうでしょうか。
兄さんほど、何が出来るってわけじゃあ、ありませんからねぇ…
[ある種同業。其の言葉に視線を遮っていた傘を外し。
其の目は何処か楽しげに]
陰陽五行説…それは薬師の中にもありまして。
…ゃ、兄さんは知ってるかも知れませんが。
[門の上。紙の鳥が居った。
澱んだ雲の中でも、其の身は白で保ち]
そうですか…伝染りますか。
それは。難儀なものですねぇ…
[目を細め其の羽を見つめた]
…そうか。伝染りますか…
なれば、程良く遠き位置にある橘様のお屋敷は良いお得意様となりそうだ…
[瞳に映る白。
其の白は何処か眩しい]
…陰陽の兄さんが居るのにかかわらず、伝染るんじゃあね。
同業では無さそうだ。
[捕らえられたことは不覚だったが、毎日の食事と宿があることは魅力的で、結局居座ることに余り抵抗心もないまま]
後で若君様、の部屋でも覗いてみようか。
[ぴくりと女房の肩が動いたが、何も言うわけでなく。止められるわけではないのか、と思い]
この姿の方が、いい、んだよな。
眉は抜きたくないんだけど、どうしたらいい?
[差し出された小さな小刀を見て溜息を一つ。剃るのも厭だ、と零した]
水が無ければ萎れちまうしな。
[傘を上げる、その顔の方へ向いて]
薬の方が余程信用できるというやつも多いさ。
[例えばあの中将とかな、と
眼を細めて小さく呟き]
へぇ、薬師にもそういう話があるんだねぇ。
[と、首を傾けた。飾り紐が雨の雫を弾いた。
白い鳥、同じく白の蝶は恐らくは影居のもの。
アレは何処へ行ったろう。]
まったくだ。根が深くてな。
羅生門からの陰の気も穏やかじゃなくてよろしくない。
[薄紅が滲んだ紙がひらりと落ちてくる。
手にとって袖に入れた。代わりがまた必要だ。]
[薬師は商売人らしくその手の話に遠慮はない]
ふむ。なるほど。その方も中々に知識豊富とみた。
どうも典薬寮の連中は融通利かぬものが多くてな。
入用な時にそなたがこちらに生薬都合してくれればありがたい。
取り急ぎ人参と牛黄をもらおうか。また何かあればぜひに頼む。
[薬師を送り出すよう周りに言いつけて。それらの薬はすぐに御所へと運ばれる。さて自身はといえば鷹匠に己の鷹を連れさせて]
どうやらこの先面倒が起きそうだ。お主にもようよう励んでもらわねばならんが気を抜くでないぞ?あの羅生門あたりも改めねばなるまいな。お前にも来てもらおう。
[鷹は止まり木の上にぐるる、と甘えるように鳴いている。この鷹、さる唐の贈り物にあったもの。下賜され、己の手で手懐けた]
[小さく頷いて意を示し。
おやおや、と視線を男の方へと向けた]
確かに良くして頂きましたが。
私は…陰陽も信用。しておりますが、ね。
其の話は橘様の御前ではしないでおきましょう…
[ふふ、と口から息が漏れる]
ええ。
最も、私の知っている五行と、兄さんが知っている五行では話が違うのでしょうが。ねぇ。
[首を傾げる男に。
面白そうに話をしていたが。続く言葉には片眉を上げて見せ]
…羅生門。
彼処はただでさえ気が澱んでいる。
其れが本当ならば…暫くは其方の方にも近づかない方が良さそうだ。
…やれ。一体何が起ころうとしているのでしょうかねぇ。
[”誰が共にあっても同じ”とまで言われては、あるじのあとを追うのも憚られ、傘くらいは持てとは思うものの、あるじの人混みへ消えるのを為すすべなく眺めていた。
元より偏屈なあるじだとは思っていたものの、雨のなかおとこは途方にくれるばかりであった。]
[さていつまでも往来に立ち尽くすのもおかしなこと。
ほんとうは傘の柄など持たずとも構いもしないのだが、それをしないで居るのもおかしなことなので、やはりひとのように振る舞いながら歩いた。
あるじはあそこへ何やら残していったようだけど
さしづめ件の屋敷へ戻るべきか。]
眼に見えない者も多いし、
仕方がないといえば仕方がないがね。
そうしておいてくれると良い。
[人差し指を立てて、唇の前に立てる仕草。]
似通ってはいるが同じではないだろうねぇ。
[片眉を上げる薬売りに、笑みでなく眼を細めて]
もう都の何処でも同じやもしれないがね。
波紋みたいに広がっていくような感覚さ。
後は……ひともあやかしも引き寄せられてるように見えるな。
これも呪のちからかねぇ。
この事態、あの陰陽師なら黙っちゃ居ないと思ったんだがな……。
[かの高名な陰陽師が既に亡く、
その識が羅生門に居るとは知らず呟く。]
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