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[九条の路をまっすぐに歩き、朱雀大路へと出る。左を向けば羅生門が聳えて、どこか禍々しい雰囲気を放っており]
夜に近づく場所じゃないよなぁ。
地獄への入り口だとか言う噂も聞いたっけ。
[ぼそりと呟き、方向を変えて北へと]
[おとこから見れば羅生門の方角から、大路を北へのぼってくる小さな影が闇の中にあらわれる]
何処ぞのわらし……
いや。お前はたしか
[歩を進めると、暗がりの中に人影を見つける。誰であろうと目を凝らし、赤毛の男を認めて]
(役人かと思ったが、違うな……。それどころか、気配が違うような)
[気にはしないように大路の端を歩き、その者に気づかない振りをする]
[声が耳に入り、その者を見やる。声が聞こえれば気づかないわけには行かぬと腹をくくり。羽織った水干は簡素なものを選んできたので、庶民の子と思われれば幸いだった]
こんな夜更けにどうされたのですか?
いや、夜更けというよりももう朝のうちなのかもしれませぬが。
……それは私の台詞だ。
わたしは勤めの途中にあるが、夜も明けぬこのような刻限に何をしている?
夜盗や、あやかしの類も出るやも知れんぞ。
親はどうした。
親……。そんなものはおりませぬ。
(勤め? 何の勤めだ? やはり、役人か?)
定宿もあるわけではないので野宿をしていたのですが、獣の声がうるさく、そこを出てきたところです。
[にこり]
ああ、あれは。あやかしの声だったのかもしれませぬ。
[振り返り、羅生門を見上げ]
そうか。
悪いことを訊ねた。
[すこし目を伏せた]
……あやかしの声と思えばあやかし、獣と思えば獣であろうよ。
昨今、あまり治安が良いとは言えぬ。
野宿をするのなら、場所を選べ……羅生門と、さる大殿の屋敷のそばへはゆかぬほうが良い。
[目を伏せたまま、顎へ手を添えた]
……ところでお前、何処ぞで私と会ったことは無いか?
親がおらぬ事にはもう慣れてしまいました。
[視線を戻し、目の前の男を見上げ]
大殿のお邸、でございますか。余り京に詳しくなく、それがどちらにあるのか。
ですが、そうですね、そのような邸には近づかぬよういたします。
ただ、羅生門は、通ってきた道ゆえ、また通るかもしれませぬが……昼間に通ることといたしましょう。
(会った? どこでだ? それともこの男の見間違いか)
さて。自分には貴方様を見たことなど……。ない様に思われます。
[視線を巡らせて、思い出すように。けれど、記憶にはなく]
嗚呼、ひるのうちに通るが良い。
そうだな、あれは……たしか……
[おとこもやはり記憶が遠いようで、伏せたままの目をしばしさ迷わせた]
嗚呼。
逢ったわけではないな。
遠目にだったのだがな、わたしが見たちいさな夜盗だ。
何分、夜のこと。顔はおぼろげにだがな
雰囲気はたしかにお前のものだったよ。
[夜盗と聞きわずかに眉間が寄り]
夜盗、ですか。
人違いでございましょう。それか、宿を探していたときなのかもしれませぬ。
この京で、自分のような童が暮らしていくのは難しく、どこぞより掠め取らねば生きてはいけぬもの。
自分がそうだ、とは申しませぬけれど。
(見られていた、か? 月を背にして動いていたつもりだったのに)
そうか。
[目をあげ]
夜目は利くほうなのだがね。
というより、雰囲気でひとをたがえたことは無いが、最近はどうも調子がおかしいようだから、思い違いということもあるかも知れん。
月に、染め抜いたような影だったのだよ。
[人ではないのかも知れぬ、と目の前の男を見る]
さあて。貴方様の調子が悪かったのか、真に自分であったのかわかりませぬが。
勤めの途中であるのでしょう、私も朝までの宿を探す身、失礼させていただきます。
[恭しく頭を下げて、その場を去ろうと歩き始めた]
嗚呼。
このようなところへ引き止めて悪かった。
よい宿に巡り合うてくれ。
[すこし笑って、童とは反対に羅生門へ向かっておともなく歩き出した。
振り返りもせず、]
別に捕らえようというつもりは無いのだ。
童をひとり捕らえたところで、影居さまは喜ばれないだろう。
それに、わたし自身、懸命に生きようとしているものを捕らえるつもりも毛頭ない……。
[暫く歩き、七条の通りを今度は左へと曲がる。
去り際に聞こえた言葉が気にかかったが、ひとまず息をつくために腰を下ろした]
(影居さま、か。聞いた名前だ。どこでだったか……)
[空を見上げ、*長く、息を吐く*]
―大殿邸→花山院邸―
[衣服を整えて、門から出る。ひやり、風が吹いた。]
……うん、まぁ、すぐか。
[黒く夜に浮かび上がる屋敷を振り仰ぎ、眼を細めた。
はたり、と白い式が応えるようにはばたいた。
月が落とす影を踏みながら行く。
白の衣は蒼を帯びて見えた。]
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