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この屋敷でそんな礼儀臭い口聞かれると寒気がする。
お前が来よう日が私には物忌の日だな。
その鷹はお前も知っている通りだ。人在らざるものに反応する。
…その者、お前の呼び出したものか?
[式神について知らぬではない。ただあまりにも人間臭く、このような所にまで堂々と現れるとは]
私がその手のものを嫌うと知っての嫌がらせか。
来るのは構わんがせいぜいその鷹に襲われないようにな。
[道中。何かの気配を感じたのか、おとこは一度車を止めさせた。
御者兼迎えの男は本当に渋々と云ったようすで、車を止めた。また、おとこが逃げ出すのではないかと疑っている様子だ。]
わたしが出家したには、それなりの理由があったはずだからね。
それすらも、あまり覚えていないのだが。確かに、わたしは都へもどりたくなかったのだ。
・・…──だが
[兄の文にしたためられた怪異のつれづれと、この無我を作り出した術師がすでに居らぬことの符合。
恐怖とも云えぬ、言葉で云い表しがたい、底知れぬものに都が覆われんとしていることをおとこも感じていたのだ。
「だが」と云ったところで、御者に対して口をつぐみ、おとこは、簾の外へ顔を突き出した。
車蓋の上の無我を一度見上げ、菜の花に似た淡い光彩に一度、ほうと息をつく。それから、御者がすぐに止まらなかった所為で、少し離れてしまった汐に顔を向けたのだった。
おとこは、汐の姿が明瞭に見えているわけではないだろうが。
──暗い目を細めた。]
[戦場とは違う、その臭気に近い気配を感じながら]
しかし遅くなってしまった。一度出直すのもいいやもしれぬ。
[そう呟きながら庭先から門へと移動していく]
[牛車の前をすばやくすり抜ける銀の姿を、御者や供の者は気にも咎めなかったでしょう。
左手は一瞬だけ鋭い爪の獣のものとなり、逃げる蟲を押さえ込んで握り潰しました。
ぎちりと蟲は一声呻き、そのまま動かなくなったようで。]
――っ…あ…
[既に車は通りすぎている。
荒い呼吸。
一瞬の出来事。しかし、永久に感じた一瞬。
ゆっくりと顔を上げればあの顔は未だ此方を向いていた]
あれ…いや、あの方は、一体…?
[確かに人の形であった者。
彼の者に何を覚えたか。其れは薬師にもよくは分からない]
…いかん…ね。
[ゆるり、と首を横に振り。
平常を装おうとするも。止まった車に一つ瞬きをした。
そして、中から出てきた男にも…]
[箱を抱えた薬師の足元から、わき上がっていたのは犬の首。
ふさふさとした毛並みが、肩口に至るあたりで無惨に千切れた。]
[どろり] [ほとんど黒に近い粘り気のあるあかが、路を染める。]
−大殿の屋敷・庭−
あれは。
[先に白藤殿を見かける。少しばかり気になる事もあったが、僅かに考えた後寄りて話しかける事にした]
このような宵に何をされているのかな。
中将どのも、影居さまの冗談をあまり間に受けられませんよう。
[音もなく一歩下がり、立ってはまた礼をした]
それでは鷹へつつかれる前に失礼致します。
影居さま、何かあれば”喚びつけ”下さい。
場へ水指したこと、お許し下さいませ――
[おもてを上げ、心持ち足早にその場を離れる]
…全く。夜はこのようなものが多くて、宜しくない。
[衣の袂で汚れた手を拭い、血滲む傷口をぺろりと舐めました。
そこではたと気がつくのです。誰かに見られたやもしれないと。
山とは違い、都では人目を気にする必要がありました。]
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