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そうか、彼はループの時間の流れの中にながらループしていなかったのだ。
つまり、彼もまた僕と同じく、あのループの先へと、ここへとたどり着いた。
だが彼の肉体は違う。あの瞬間滅んだという事実が残ってしまったんだ。
そして、1万年かけて神への叛逆を願った堕天使は、本当に消えた。
まだだ。ループの中でループしておらず、あの結末が適用されている存在がもう一つあった。
”聖杯”。
この渦は聖杯の暴走の結果。
今までは塔の形をとっていたが、ここでは杯の形状でそこにある。
駄目だ、まだ終わっていない。
暴走したままの聖杯が残っている。
せっかくループから抜け出せたのに、結末が変わらない。この街が消えてしまう。
僕は、前に進んだ。
風に押し返されようとも、地面に這いつくばろうとも、歯を食いしばって前に進んだ。
聖杯も元にたどり着いた頃には、僕の体はぼろ雑巾のようだった。
地面を掴んでいた手は血だらけになり、足には感覚が無い。
僕は考える。
この聖杯をどうすればいいのか?
壊せばここに闇が広がる。
制御など出来る筈がない。
僕に出来る事。それを探すんだ。
僕は聖杯を抱え込み、聖杯からあふれる魔力を”吸った”。
僕に与えられた魔術。それは魔力の抽出と貯蔵。
ただそれだけに特化された存在。
魔術刻印が唸りを上げる。
溢れる全てのマナを魔力へと。
放出する先は無い。ただ、僕という容器と英霊8人分の魔力、どちらが大きいかでしかない。
無茶だ。自分でも思う。元々無かったかもしれない命だからこそ、逃げて生き延びるべきだと思う。
だけど、駄目だ。
僕は僕を信じたい、僕が信じてあげないと僕は誰からも信じて貰えない存在になってしまう。
それに、この聖杯が暴走しない未来に、きっとみんながいる。
あの街に住んでいた皆、黒い羽を抱えた少女、他のマスター達、英霊たちがそこにいたという事実。
そして、僕と同じ苦しみを抱えていた管理人さん。
僕は覚えている。今度こそ覚えている。
確かにあの僕と今の僕は別の存在なのかもしれないけれど。
ループの中で起きた事だと無かった事になんて出来ない。
何時の間にか、僕の背中には1対の光る翼が生えて。
その溢れる魔力を吸い上げていた。
そろそろ嵐は終わる。
その先には太陽の光がある。
みんなの笑顔がある。
それを僕が守れたなら。
−CAST−
セイバー/足利尊氏
as SO
アーチャー/ミケランジェロ
as 魔王タカアキ
ランサー/ディオメデス
as 粗食
キャスター/ゲラルドゥス・メルカトル
as Wallace
バーサーカー/ヘイズレク
as Kairi
アヴェンジャー/なよ竹のかぐや姫
as marimo
トゥルバドール/クレティアン・ド・トロワ
as azuma
アサシン/シェムハザ
as bdheki
リズリア・ノウスケイブ/リリン リリーリンリン
as KAME
妹尾 柊
as erena
アルフレート・ローヴァイン
as XAVI
鴻 みちる
as azumi
羽鐘 辰/パピー
as tsurugi
兄里 ケイ
as Waterfall
望月 玲
as せまんぐ
ブライジンガー=諒
as bdheki
鳴木 素子
as utumi
―――怖いな。
[これから起こることは全部、「はじめてのこと」だ。
私はどうやって生きていくのだろう?
そもそも、私はどれだけ生きていられるのだろう?
私は何者でもない。
私は他者。
私は残滓。
私は影。
私はまぼろし。]
私は、私。
[私はこれから、何者になるのだろう?
ああ、でも、そうだ。
それこそが私。
その先にしか未来はないのだ。
辛すぎる未来しかないかもしれない。
そもそも、未来なんてないかもしれない。
でも、あのまま、それを確かめることすらできないなんて、そんなの悲しすぎるでしょう?]
それじゃ。
また会いましょ。
「また会える」が奇跡なのは、どこだっていつだって、きっと変わらないけど、また会えるといいね。
そう、私、心の底からそう思ってるのよ。*
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