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人間の性みたいなもんよね、きっと。
神様のことはまあそこまで嫌いじゃないけど―――
「神様気取ってるヤツ」のことは大ッ嫌いなのよ。
…、は
[息を一度吐いてから、今度は妹尾柊の方を見る。]
今までは敵、でしたから…
言ってきませんでしたが、
見ての通り…私は地の術を得意とするサーヴァント。
この場で地の力でクレティアンをサポートなり
回復をするというなら、…
私がその力の底上げのお手伝い、してあげましょう。
――何か、策はお持ちで?
[ぱきり、ばきり。
内側から崩壊の音が確かに聞こえる。]
……、っ、 ――
[―――まだ、まだだと。
地に手を添えタ状態で、光の鎖を操り、同時に龍脈の流れをクレティアンに向けている。リリンとのパスは遮断した。気付かれた所で、もう、自分の意思を覆すほどの命令が可能な令呪という鎖は――ないのだから。
裏切りだろうかと、リリンを見れずに思う。
共に再び戦ってくれると言ってくれた新たなマスターを、利用したのではないかとすら思う。]
[掛けられる、キャスターの必死な言葉。
こんな英霊たちの戦いの最中、令呪もない自分ができることはあるだろうか。
答えは簡単だ。皆無の二文字である。
そう、思っていた]
―――音を、届かせる?
わたしの力で、トルバドールをサポートする……。
[できるだろうか。必死で頭を回す。
自分が使える魔術は少ない。
音意付与を起点に、弾丸、妨害、感知、あとは人よけの結界くらい……。
いや、違う。あと一つ]
―――クレティアン、唄え!
[魔力を練り、叫ぶ。
魔術刻印が淡く光る。音意付与が選ぶ詠唱はビスケットクラップ―――倍加、増殖の魔術.
それを、詩人の歌に付与する]
―――クレティアン、唄え!
[魔力を練り、叫ぶ。
魔術刻印が淡く光る。音意付与が選ぶ詠唱はビスケットクラップ。倍加、増殖の魔術。
―――それを、詩人の歌に付与する]
[この戦いは、最初から絶望だった。
救えないし、救われないし、救いもない。
でも、嫌だった。
私は、駄々をこねてきた。
いとしいいとしい、自分と同じ時間を過ごした人たちと、ずっと同じ時間を過ごしていたかった。]
そういう風に作られたんだもの。
しょうがないじゃない。
[ぽつりと呟く。]
ええ、約束します。
この世界の、彩りを紡ぎましょう。
――……感謝を。
[ >>200 ――信じる、と。
その言葉だけでも力となろうがキャスターの助力は其れだけにとどまらない。]
―……耐える?
[ 何かは、咄嗟には分からないが信頼には信頼で応えるもの。理想の騎士道を夢見た語り部の筋の通し方。>>203己が主の信頼にも、また然り]
わかった、――ッ……!!く、ぁ……?!
[ 詠唱は厳かに、繋がるほどに満ちていくのは魔力。目も眩むよう。 渇いた土に、土砂降りの雨が染み込んでいくのに似ている。]
っ、ふ、……っ、な、んて魔力。
これ、なら――っ
[――己の衣を握りしめ、魔力を体内に馴染ませる。まだ行ける、もっと先まで ]
[お互いのマスターが異なるサーヴァントにサポートを施す。
そんな状況もまた「今までにはなかった」のではないだろうか。
解らない事は深くは考えずのまま、
リリンが増殖の魔術へと答えを導きだせば嬉しそうに口元は綻ぶ。]
…妹尾柊。ここの足場は大理石。
植物が育つには適さないでしょうが、周囲の水を使えば…
――土はなくとも…それだけで育つものもいるはずですし、
[医学の心得、と言った時にクレティアンが
彼を見たのを忘れてはいなかったから、]
私が力をお貸ししますし、…それに、
傍に行くまで、シェムハザの攻撃は防いでみせます。
―――…さあ、迷わず いきなさい。
「それって、そんなに大事なこと?
オリジナルもへちまもないわよ。
他人のこと気にしてもしょうがないでしょ?」
なんてね。
偉そうなこと言ったね、ブライ。
私だって同じだわ。
[戦いの音が聴こえる。
私は役割をこなしていただけ。
本当は戦ってなんかいない。
戦ってきたのは戦争者たちだった。
いつだって。]
無責任な神様も、神様でもないのに神様気取ってるヤツも、人間離れしたサーヴァントも、何もしちゃくれないし、私たちを助けてなんかくれないし、そんなのお門違いだしって思ってきたけど、
―――本当は、私が。
私が、戦わなきゃいけなかったよね。
…さ、て
[一段高い地から降りれば、地を駆ける。
足元にはまだ世界図が展開されたままで、
駆けて向かう先は――ブライの台座の傍。]
「管理人」さん。
…ここは戦場ですよ。
[見つけた金髪の美少女の姿。
彼女を自身の陣――地図の上に重なるようにし、守るかたち。]
[ランサーの最期の言葉を忘れたわけもないから、
素子を見つければ守らないという選択肢はない。]
…おや、…ブライジンガーとお知り合い、ですか?
[光る鎖は未だに武装したアサシンを捉え、
その動きを束縛せんとしているが、
龍脈の力なしの鎖に変わっているから、抑止力は衰える。]
ありがと。
ちょっと、私も戦いにね。
大したことはできないけど。
[ふわりと振り返り、笑う。]
私、ムカついてるの。
アイツは私の家族にひどいことしたからね。
ええ、ブライは知り合い。
古い古い、ね。
実際には最近知り合ったようなものなんだけど。
このブライは、私の知ってるブライとは本当は違うし、きっと少しずつブライも変わっていくのよね。
だって、生きてるもの。
ブライがどうやって生まれたかとか、私に何が求められてきたかとか、そんなの、私たちの知ったことじゃない。
だって、生きてるもの。
そうよね、ブライ。
きっと、「町」の人たちだって、そうだわ。
生きてるし、死にたくないし、変わることは怖いけど、それを否定したりなんかしない。
だから、綻びが出る。
だから、無限なんてない。
お仕着せの役割も革命もいらないわ。
だって、生きてるもの。
そんなの、当たり前のことだもの。
いつか私たちがいなくなっても、いつか世界が滅んでも、その「いつか」は私たちが自分で選ぶべきなのよ。
[キャスターが、
彼のマスターとの繋がりを切ったのには気づかない、気づけない。――彼が詩人の意図を理解した上で取った行動には、気づかない。
リリンの令呪が、最後の一つであったということも]
その力は、巨人が如く。
岩をも砕き、はるかに名を響かせたもう
汝が名は
ベドウィル・ベドリバント
《恐るべき膂力のベディヴィア》―――
[――>>211 その歌に、大きな力が乗る。
倍化、倍増――単純な、装置による増幅ではなく
魔術による「増殖」
吟遊詩人の物語を更に強固なものにした。]
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