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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
遅延メモが残されています。
リリン リリーリンリンはブライジンガー 諒に投票を委任しています。
セイバー 足利尊氏はブライジンガー 諒に投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
鴻 みちるはブライジンガー 諒に投票を委任しています。
キャスター メルカトルはブライジンガー 諒に投票を委任しています。
アルフレート ローヴァインはブライジンガー 諒に投票を委任しています。
ランサー ディオメデスはブライジンガー 諒に投票を委任しています。
妹尾柊はブライジンガー 諒に投票を委任しています。
「管理人」 鳴木素子はブライジンガー 諒に投票を委任しています。
トゥルバドール クレティアンはブライジンガー 諒に投票を委任しています。
アサシン シェムハザ は セイバー 足利尊氏 に投票した。
リリン リリーリンリン は セイバー 足利尊氏 に投票した。
セイバー 足利尊氏 は 鴻 みちる に投票した。(ランダム投票)
鴻 みちる は セイバー 足利尊氏 に投票した。
キャスター メルカトル は セイバー 足利尊氏 に投票した。
アルフレート ローヴァイン は セイバー 足利尊氏 に投票した。
ランサー ディオメデス は セイバー 足利尊氏 に投票した。
妹尾柊 は セイバー 足利尊氏 に投票した。
「管理人」 鳴木素子 は セイバー 足利尊氏 に投票した。
トゥルバドール クレティアン は セイバー 足利尊氏 に投票した。
ブライジンガー 諒 は セイバー 足利尊氏 に投票した。
セイバー 足利尊氏 に 10人が投票した。
鴻 みちる に 1人が投票した。
セイバー 足利尊氏 は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、鴻 みちる が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、妹尾柊、「管理人」 鳴木素子、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 9 名。
――創作居酒屋 俺の筋肉――
へい、らっしぇい。
セイバーもみちるもお疲れ様だ。まあ一杯やってくれ。
[セイバーには伊豆の地酒「江川酒」を。みちるにはオレンジジュースをそれぞれグラスに注いで差し出した。]
投票を委任します。
キャスター メルカトルは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
投票を委任します。
ランサー ディオメデスは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
投票を委任します。
「管理人」 鳴木素子は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
2日目:忍神町の住人 葛城 恭子(42) を殺害した。
3日目:望月 玲 を殺害した。
4日目:兄里ケイ を殺害した。
5日目:赤竜パピー (羽鐘辰) を殺害した。
6日目:鴻 みちる を殺害した。
どうも。
猟奇的な彼女です。
― ??? ―
街に生き、すれ違う多くの人々は、見上げねば顔の判別がつかない大人ばかりで、少年にとっては石造りの建物と変わりはない。――その中で、視線が合い、声をかけられるとすれば、やはり同じ年頃の少年だった。
石をそのまま削り出したような槍を握り締めたまま、少年は答える。槍を振るっている途中で転んだのか、頬には擦り傷のようなものがついていた。
「なあ。お前、どうしていつも外で槍を振ってるんだ? 槍ばっか鍛えたってしょうがないだろ。テュデウスの息子。相手は戦車だって馬だって使ってくるぜ、きっと」
テゥデウスの息子と呼んだ彼は、家路につく少年の後ろをついて回った。変わらず多く響く大人達の喧騒の中、二人分の小さな足音が鳴っていた。
「…………僕には父さんみたいな才能なんて無いから、馬なんて習ってる暇は無い。お前みたいに、頭だってよくないんだ。カパネウスの息子」
「でもさー。テュデウスの息子」
「……テュデウスの息子テュデウスの息子って言うな。僕にはディオメデスという名前がある」
「おれにだってステネロスっていう名前がある」
片や振り返り。片や腕を組んだまま。二人の少年は、暫し睨み合っていた。
― ??? ―
「ねえ、聞いた? この街にも、酒場がオープンしたそうよ」
「嗚呼。そういえば、この前に流れ着いた物売りの彼がそんなことを言っていたな。ようやく準備ができたのか」
武器庫の整備をしていた王は、振り返りながらそう答えた。鉄に汚れた顔は、常には見せないほどの柔らかなもの。
「どんなお店なのかしら」
「なら、今夜辺り行ってみようか」
立てかけられた武器を眺めていた女は、目をまるくした。
「私達が行ったら、皆に驚かれてしまうでしょう?」
「気にしなくとも、俺がそういう人間だと大体の民は知っている。民と喜びを共有せずして何が王だというのか。それに、心配ならステネロスの奴でも連れて行けばいい。あいつなら、上手く屁理屈をこねてくれることだろう」
多くの武具に囲われて、王は少年のように笑う。それは女と、もう一人の前でしか見せない稀な表情。女もつられて表情を綻ばせ、頷きながら小さく感謝の意を添えた。その言葉を聞いて、王はまた、小さく笑った。
― ??? ―
――潮騒が鳴る。
大地の果てに広がるとされた海は、かつて見渡したアルゴスの丘のように何も無い。雲は風に吹かれるに任せ、陽の照り返す水面が眩しく薫る。空を渡る鳥だけは、丘に見た群れより少しばかり少なく、鳴き声はより高く、遠くにと響いていた。
「――――嗚呼。分かっている」
全ては今際の夢だ、と男は海の波間を瞳に映した。それは常と変わらない、物腰と言葉と同化したような、静かな眼差しだった。
平原のように広がる最果ての海に幻視するものは、帰ることの叶わない故郷に残した友と妻。そして、城下に住まう民の姿。彼らがどのような道を行き、どのように繁栄し、どのように時代を築くのか――、そこに自らが共に在れないことを、かつて王であった男は少しばかり残念に思った。
「礼を言おう。今までよく、俺に付き合ってくれたな」
手にしていた槍を、海へと投げ入れる。既に錆び付き、武器としての役目を終え、かつてあった灰色すらも失った生涯を共にしたもの。
――もしもこの夢にかの女神が気付き、その姿を見たならば、きっと叱咤されたことだろうと、ディオメデスは幽かに笑った。
神の声も、既に届かない。此処には届かない。海を目の当たりにしたその景色が夢であるからなのか、それとも死期が迫っているのか。
全ては、彼にとっての関心の外。
ディオメデスは静かに、沈んでいく槍を*眺めていた*。
ランサー ディオメデスが「時間を進める」を選択しました。
若干昨日の展開のエアブレイクというか、時間軸や展開処理の速さ・難解さ・余韻の無さについていけてない部分があるので、どう動きべきかよく分かってない部分がある。
こーんにちわぁー!みちるだよー!
えへへ、よろしくおねがいしまーす。
オレンジジュースいただきまーす❤︎
[勝手にセイバーおじさんとおててつないでやってきました。
今日はあひるのすいへいさんのかっこうだよ!]
たけのこたべたいでーす!
てんぷらがいいなぁ…
時間を掛けて探索を試みるも〜ってあるけど、結局アルフレート的には教会はどれくらいの時間が経過して、どの時間に教会を出て、病院探索を始めたのはいつで、終わったのはどれくらいの話なんだろうか。
はい。よろこんでー!
[オーダー入りましたー!
白だしで煮込んだ筍に衣をつけて熱した油でさくっと。]
へいお待ちっ
[お代はみちるちゃんの指名料込みでセイバーさんにつけられました。]
リロードせずに発言したら割り込まれてたけれどむしろよりばっちりの流れになっていてw
M「ほんと相変わらずねっ」
D「ええ流れやな」
おっとっと。塩さんしょうを用意するはずがごめんよ忘れてたね。
[塩さんしょうの小皿と粗塩の小皿をテーブルにトントンと置いた。]
ありがとうございますぁす、いただきまーす!
[まずはそのままひとくち。
それから、口をつけていないところにお塩ちょんちょん、山椒ちょん。
ちょっとさっきより大きい口を開けて一口]
おいしいねぇ。
[うふうふと上機嫌です]
[みちるに連れられてお疲れ気味の表情だ]
あ゛あ〜〜〜……ふう。
堪えられんな。こここが極楽か…
[地酒を片手に、仕事帰りのお父さんのように疲れを癒している]
― 西ブロック 土手近く ―
[次より今がいいと言っても、その先を目指して逝ってしまった。
いや違う、と胸の奥がみしみしと軋む。
この手で、私の手で――殺した。
握りしめた手には、ブライから貰った宝石。
そうだとしても、どうすれば「生きる」事ができるのか。]
……っ
[気がつけば朝だった。
土手を歩く足取りは遅く、止まっては戻って、
みちるを飲みこんだ地を眺めるを繰り返していた。
昇る太陽が目に眩しく、キラキラと陽を浴びて流れる川を見下ろす。]
キャスター メルカトルが「時間を進める」を選択しました。
セイバーさんは流石のお疲れ様だね。
まあ後はゆっくり観戦していくといいよ。
[おしぼりを追加でセイバーの前に。]
ああ、すまんな。
天ぷらか…わしの時代にこれはなかったからな。何とも…食感がいい。しかしババ臭い娘だ。
[みちるの方を見ながらおしぼりで顔を吹いている。]
投票を委任します。
妹尾柊は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
みちるちゃんて小学生なのに料理上手だよね。
[天ぷらを食べながらそんな感想]
ババ臭いんじゃなくて舌が肥えてるんじゃないかなぁ。
私は筍ならお醤油かな。
[もぐもぐ。いつの間にかレイににじり寄られていたけど、気づかなかったようだ]
―西ブロック・拠点・庭園―
[………気がつくと、庭園の一番大きな楠の木に寄りかかるように寝ていた。]
……あ れぇ…僕 ―――っつ!!
[起き上がろうとすれば、右腕の痛みで一気に眼が覚め ]
あ、ぁ…あれからレティにここに連れてきて貰った、ん、だっけ?
[右腕は自分で魔術薬を塗ったのだろうか。傷だけは塞がって
脇腹もどす黒い痣を残すのみとなってはいたが…
傍らには英霊が疲弊した様子で横たわっていた。]
妹尾柊が「時間を進める」を選択しました。
[木漏れ日が優しく僕達を包み、楠の木が優しく謳っている。
そっと、木の幹に額を付けると…]
君が魔力を分けてくれたの?
思い出したよ… ――君は僕が生まれた日に
母と父と祖母が、僕の成長≠願って植えた…
―兄弟―
僕…一人ぼっちじゃなかったんだ ねぇ…
[一筋の涙が頬を伝った ]
[弱い、けれど消えるまでは至らない。
そんな状態で、何時間こうしていたか―――。]
― ― ―。
[乾いた唇で、誰かの名を呼び、
繋いでいた手が下の方で空を掴んだ。
ざり、ざり、と足を引きずるように歩き出す。
足は教会の方を目指して向かうけれど、
疲弊した身体での足取りは遅いまま。]
[――昏々と眠り続ける。
否、眠っているように見えるだけか。
英霊は本来、睡眠を必要としない。
眠らなくとも、活動を続けることが出来る。
昔、昔のことだ。
――眠らずに、歌を編み、言葉を奏で続けられればどんなによいだろうと、生前のクレティアンは仕える主にふと零したことがある。夢の中にも宝石は落ちているが、それを書き付けるだけの時間が足りない。
「まるで物語の虜なのね」
それを聞いた主――王女マリー・ド・フランス マリーは笑った。
クレティアンは、そうですね、きっと、渇いているのですよ。渇いて、飢えて、ほっしって居るのだと――]
[袖で零れた涙を拭いさると、傍らの英霊の傷に手当を施す。
戦いの壮絶さを物語るような刀傷…]
…レティ、ごめんね。
僕にもっと力があったなら…こんなに、酷い傷は負わなかったろうに…
[無いものは仕方がない、、、どんなに絞りだそうとも…
コップに入る水の量は増やせない。
ならば他のもので補うしかなく、その為の知恵を絞るしかないのだろう。]
―西拠点―
っ ……、 ――ん、……
[瑞々しい、朝露のような魔力一滴。
身体を起こせるまでに至ると
詩人は遠い記憶の水底から浮上した。
さやさやと木々がささやき、
爽やかな香りを届ける。
そうか、――あのあと、倒れこんでしまったのか、と。未だ残る切り傷の痛みで一気に覚醒し、ゆっくり体を起こす]
……ヒイラギ、……
[――嗚呼、無事だった。安堵の溜息。]
いいや、……謝ることなんて、ない。
……貴方がいたから、彼を、討てたのだから。
……足利さまも、感慨深そう、だったよ
[ふ、と。眼を細めた。]
この村のサーヴァントもアサシンをのぞくと3騎か。
終盤だな。
もし、聖杯出現が6騎で充分と言う事なら2騎生存もありえるが、どうなるのかね。
――…足利尊氏…が?
そ、そっかぁ…少しでも役に立てたんだね。
よかったぁ。
[心の中で深く「大河ドラマ」に感謝した。]
さあ、朝ご飯を食べなくちゃ。
少しでも魔力の回復に勤めよう。
[残る英霊は少ない…この平和が何時までも続くわけでは無いのだから…]
――ええ、とても。
[タイガドラマ――なお詩人の中で未だその正体は知れない。]
よく寝て、よく食べて、
休息をとらねばならないね。
……まるで人間だったときのようだな。
[魔力が厳しいというのに、
なにが楽しいのかくすりとクレティアンは、笑って。]
[ふと、歩き出したとき
何処に引っかかっていたのか、はらり、と
何かが落ちたのを掌で受け止める。]
…… はなびら?
[かけら、一片。
捉え、握り締める前に溶けるように消えた。
眼を伏せたまま、つと尋ねる]
……ねえヒイラギ、あのとき、
足利さまが舞わせた花は、なんというのですか。
……彼が行っていた、梅、ですか。
[梅の花、その仔細を詩人は知らない。
のばらにすこし似ている気がしたが、それだけで。
詩人は空を見上げた/見下ろして]
……「誰も、憎みたくなかった。
……殺したく、なかった。」
[重ねるように、小さく呟いた。
また、新たな階層が生まれるのだろう。
其処にあの見事な花は咲くのだろうか。**]
どうだろうなあ。
存外。あの駄天使がループとやらを失敗し続けてきたのは今までサーヴァーントが7騎しかいなかったからだったりしてな。
[思いつきの適当発言。]
おいしいものにおいしいっていわないのはしつれいだもん!
[もぐ。
おしぼりで顔拭くの気持ちいいのかなぁ…]
あっ。
おこしにのったおねえさんだ!
みちるだよー、よろしくねぇ。
ぱぴーちゃんもおひさしぶりだよ…
みちるは、パピーちゃんのおかばんしょってみたかったな…
[もぐもぐ。
ごちそうさまでした。なむ!]
[遠い昔、兄里の呪術は他と同じく人の祈りや願いを聞いて神託を戴き、世に生かすものだった。
いつからかそれは「のろい」を孕むものになり、祈りが怨みに、願いは妬みに変わっていった。
そしてそれはやがて「禁呪」を生み出す。
願いを叶える為に、欲望を思うままにするために、兄里が属する所には常に争いがあった。
人の心を惑わし、災いを呼ぶ。禁呪の基本はそれだった。
人の世にあってはならぬもの、「魔法」にも類するそれを、作り上げてしまった。
禁呪としたのは兄里の歴代当主の中でも神の再来だと言われた男だった。
次世代にもそれをあえて教えるよう、神託が下ったのだと、言われている]
[そもそも、禁呪は誰でもが使えるわけではない。
長きにわたり呪術師として栄えてきた兄里でも、それを使えるものは数えるほどだったとされている。
次代へと教え、適性があろうと無かろうと、脈々と受け継がれていく術。
それは、いつの日か呪うものではなく、祝うものへと昇華させて欲しかったからなのかもしれない。
その意図は秘められたまま、その当主だった男は短い生涯を終えた。
やがて時代は移り、兄里にとって初めてとなる双子が生まれた。
祝術は長子へと受け継がれる。
本来さらにその子どもへと受け継がれるはずの禁呪は、妹へと受け継がれた。
姉と反対の特性を持つ妹。
それは、適性があることの証だった]
[ゆりとさくら。姉の名前をつけたのは父親だった。
妹の名をつけたのは、母親だった。
姉が花の名前だから、とその妹にも花の名前を。
桜の樹木のようにたくさんの人に愛される子になりますように、そう思いつけられた名。
術を受け継ぐことは、幼い頃より始められた。祖母となる二代前の当主より、姉はその祝術を受け継がされた。
呪術を扱う為の基礎、刻印の移植、祝術を使いこなす為の修練、次代当主としての教育、お披露目。
妹であるさくらは、表に出ることは殆ど無かったといっていい。
引き離され、一人別の家で暮らしていたのだから。
通いで世話をしに来る少女らとその家族。
それでも、寂しくはなかった。姉の声が、届いていたから]
うーん。リリンが来るの夜ってことは20時間に合わないかなあ。
M「むつかしそーねえ」
D「判断材料ふえんねこれ」
[「さくら、今度から中学だよね、入学のお祝いしてあげる」
姉とは、学年も通う学校も違っていた。
姉妹で食事をしたのは、とても久しぶりだった。
中学に上がってからは、何度か親の目を盗んで会うようになった。
会ってはならない、そう言われていたけれど、とても納得はできなかった。
きっと今から少しずつ良くなっていくのだと、思っていた。
母が死に、姉と引き離され、たまに来る父親は戒めの言葉ばかり。
嫌いではあったし邪魔にも思っていたが、父親の死を望むことはしなかった。
それをすることは、「禁呪」を使うことと同様だと思っていたから。
思い込まされていた、と言っても良い。
「神託があったの。だから、行かなきゃ」
姉が聖杯戦争に参加することを決めた夜]
[「大丈夫、祝術の会得者は、怪我なんかじゃしなないの。
神様が、守ってくれるんだよ」
心配する言葉に、そう返ってきた。
その命は、神に捧げられるもの。だから、しぬことは、ない]
死ななくても、眠ってれば一緒だ。
― 1F西・オフィス街(ホテル屋上) ―
[――サーヴァントは、夢を見ない。
見るとすればそれは、英霊自身が持つ過去の記憶に過ぎない。]
――――……。
[何度目かの朝。何度目かの陽射し。
街並みは変わらないように見えて、どこかざわついている。
徒手空拳のまま重ねるは、見たばかりの海原。
或いは――かつて槍と共に駆け抜けた、生涯の記録か。]
…………、此度の戦も、終わりが近いようだ。
もう暫く、我が身と共に頼むぞ、――――。
[灰色の槍を手に呼ぶは、友か、妻か、槍か、或いは女神か。
呟きは風に紛れて掻き消えて、
天上を睨ぐ英霊もまた、陽射しの中に*消えていった。*]
みちるもセイバーもお疲れ様。
……、パピーのカバン…掛けてみる?
[みちるにショルダーバックを差し出しつつ。]
っていうか、つまりは金属だから重いとは聞いていたんだが
実際子供でも持てる重さなんだろうかな…。
[どうでもよい話だけれど、村の中盤まで
アサシンの事をライダーだと思っていた。
以前の村の印象が…強すぎたんだ……。
俺の所為じゃない…。]
―西ブロック・拠点・庭園―
……――そう、彼の言葉通り か。
この庭のものは散ってしまったのだね。
見てみたかったな。
[>>15 謂いつつ、戻った先
書庫で所望するは日本の歴史の本と、
なよ竹のかぐや姫の童話。
傾国の姫は物語の中でも、
紛れもなく比類なき美女であった。]
………「今はとて天の羽衣着るをりぞ君をあはれと思ひ出でたる」
[これがこの国の詩歌の一つの形式らしい。
口の中で呟きながら、ふと肩口を気にして片手で押さえる]
[三日月宗近に切られた方の傷は治りが遅い。
あれそのものが神器のようなものか。
叶うならば手にとって眺めてみたい宝剣。]
……まったく、
かの人の宝物庫は我が国王の富に勝るとも劣らない……
[そう、小さく呟いて
笑みを浮かべもしたのであった**]
トゥルバドール クレティアンが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
トゥルバドール クレティアンは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
……?
ヒイラギ、これなんて読むんです?るん?
[示したところには「ゑ」と書いてある。
聖杯の知識に旧仮名遣いは含まれて居ないようだ**]
しょって、いいの?!
わぁわぁ、やったー!やったよおじさーん!!
[ぴょーん、と椅子から降りると差し出されたバッグをせおってみた!
チャレンジよねんせい!!]
お、大丈夫か、持てるか。
まあ、俺も始めは重かったけれど、自身の体を融解させてブレス吐いたり、腹に穴開けられて中身がもれたりしたからな。
妹尾が抱えられる位には軽くなっているぜ。
とはいえ、お嬢ちゃんには、ちと重いかもな。
[――――カン、と足元に紐が切れたのか
アストロノミカルリング(日時計)が落ちたて道を転がる。]
――――
[長い航海で道に迷わないように。
あの子のこれからの長い旅路で、
もし道に迷ったら、少しでも助けになるように。
そう願いを込めて―――。]
……持って行ってくれましたよね。
だ、いじょ、ぶ、だもん!
[ただし足が結構力強く姿勢を支えております。
後ろにひっくり返りそうなのを堪え]
…んににに……
だい、じょぶ、もん!
[何度も後ろにひっくり返りそうなのを
前に勢いつけては反動でよたよたするので
結構カバンの中身がシェイクシェーイク!!]
[そう言えば、また「上」を感じる。
魔力も残りわずか。
何もしないでこのまま消えるしかないのかもしれない。
牢獄の中でも死を覚悟していた。
それでも、私は生きる事が出来た。]
それなら、
[より、天/地に近い場所に賭ける。
思い願えば光となって土手から姿を消した。]
―北ブロック・拠点―
[東ブロックの探索を終えて直に教会へ向かう事も考えた。
しかし、戦い等の疲労を取らぬ状態で動きすぎるのも愚の骨頂。
そう考えて一度、拠点へと戻り休息をとった。]
ふむ、私個人としては十分な魔力であるな。
問題は奴の全力に耐えうる魔力かという点である。
しかし、それは私の腕の見せ所であるな。
足りないならどこかか持ってくるのが魔術師であろう。
[考えてみれば一度は令呪を使ったとはいえ既に二回も全力行使をしている。
英霊自体の保有魔力もどの程度になっているかは怪しい。]
― 5F ―
[セイバーは消えた。消えてしまった。
いつもやる気がなさそうで、なのに戦うときは別人のように昂ぶる英霊は、もういない。
彼は否定していたけど、きっと彼は誰より優しかった。それを自分は知っていた。
いきなり自殺しようとするほどに、聖杯を求める理由のなかった彼は……それでもついぞ、自分の頼みを断ることのなかったのだから]
…パピー。
それ、軽くなったの大体最後だよな。
[俺はその恩恵受けてないよな、って顔。
毎日背負いっぱなしで肩こり酷そうだと思ってた。]
/*
アーーーッ
マスターと2人で
「これは俺たち死んだと思ってたーーーーーーー生きてるよおおおおおおおおなんでえええええええええ」
って言い合ってる
お、今日はランサーチームが来るのか。
まあ確かに、残チーム比較するとそうなっちゃうだろうな。
ランサーチームは、マスター&サーヴァントとも戦いのプロフェッショナルなので、散り様こそ華ってのもありそうだ。
[レティはすっかり書庫に入り浸りで、「日本昔話」
「日本の偉人伝」ets…本の虫になってしまったようだった。
僕は、親方が使っていた部屋でピエタを鑑賞中に、親方が使っていたノミを発見した。]
現代のものだから、親方が持っていたノミじゃない。
[多分…どこかの道具屋で気に入って購入したものだろう。
柄の所には名前まで彫ってあった。親方らしい…
くすり。と、笑うと錆びないように油紙に包んで
ピエタの前に置いた。
レティに呼ばれれば、>>19
はぁい。と、返事をして書庫に尋ね。]
えーー?ちょ、ちょっと待って。
[慌てて辞書を引いて]
それは、「え」って読むんだって。
[自分も判らなかった癖に得意げに言った。]
そうか……。
負けた、んだ……。
[どれほどそうしていただろうか。
放心していた間に、ヒイラギたちは去っていた。自分は見逃されたらしいと知って、喜ぶことも悔しがることもできなかった。
自分とセイバーの戦いはここに幕を閉じた。それをどこか人ごとのように認識した]
教会に行かないと……。
[たしか、そうだったはずだ。
聖杯戦争に敗北し、生き残ったマスターは教会に保護を求めるべきだ。そうだったはずだ。
呆とする頭で思いだし、ふらりと立ち上がる。必要事項を満たさないといけない。漠然とした義務感のみで、のろまに動く。
そして―――上階が開放されていることに、気づいた]
あたしは生前から肩こりとかばっきばきだったからなあ。
最盛期の姿でサーヴァントになってもなんともならなかった。
[コッキコキ鳴らしながら。]
ランサーTか。
あの二人の掛け合いはいつまでも眺めていたかったが仕方ないな。
まあこちらにきたら労いの彫像を彫ってやるかな。
[ミケランジェロが脱落し、3Fのシスティーナ礼拝堂が開放された。
なよ竹のかぐや姫が脱落し、4Fの竹林精舎が開放された。
あの黒翼の少年はその名を知らないが……おそらくこの5Fは、あの英霊の心象風景に違いない。
ならば、今開放された上階は……彼に関係する場ではないのか]
…………。
[戦闘区域だとは知っていた。
サーヴァントの居ない自分が行っていい場所ではない。
けれど、それでも。
……向かわずには居られなかった]
しかし、問題は戦闘ではない。
戦闘であれば勝利はたやすいであろう。
我が従者に敵う戦力はそう多くない。
キャスターしかり、セイバーしかりだ。
それにマスターは素人ばかりだ。
私が遅れをとるわけが無い。
問題はループとこの聖杯の根幹だ。
どうすれば切り分けができるか。
それを究明すればいいのであろうが。
何分、ここでは資料が足りない。
せめて時計塔の設備があれば話は違うというのに……。
[圧倒的に情報が足りない。
推測が出来ても仕組みの詳細までがつかめない。
手が出ないというのが今の本音であった。]
[最上階に向かう前―――、僅かな時。
三階へと姿を見せる。
最期になるかもしれない。
その前に、あの天井画を見ようと――]
――― 酷い顔ですね。
[彫刻の方が好きだったのだろうかと、ミケランジェロとの戦闘を思い出せば数日前の出来事とは思えず、口元が少し緩む。
生皮の自画像を見れば、そんな独り事を落してから、礼拝堂に生えた竹を、たん、と蹴って、更に上へ。]
―西ブロック・拠点・書庫―
[もともと本が好きなのもあって、
すっかり知識を貪る状態になっていた。
飲まず喰わず――は、生きていた時代にも成してしまったことがある。悪い癖だ。]
「え」?
……「え」と読むのか。
ほう、ほう……ではこれは「かぐや姫ゆえ」と、……
[――とても興味深そうである。]
……この国の歴史も物語りも、
とても興味深いものだね。
おお…。生皮まで拾ってきてくれるのか。
これもう眼鏡にまた出会えたら結婚申し込まねばいかんな。
[システィーナ礼拝堂の壁に描かれた最後の審判。キリストの右下で聖人が持つ人間の生皮はミケランジェロの自画像であると言われています。]
さておき。
>>28
まあ。あたしは法王とさえ喧嘩腰になるような頑固者だしな。
皮剥ぎの刑に処された聖バルトロイはなかなかお似合いだろう?
リリン リリーリンリンが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
リリン リリーリンリンは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
―西ブロック・拠点・書庫―
[あの、アーサー王伝説や聖杯伝説の礎を築いた人から
この国の文学を褒められるのはとても嬉しかった。
考えて見れば、何と贅沢な時間を過ごしているのだろう。
と、思い出したように。]
ねぇ、ちょっと隣の部屋に良いものがあるんだけど見る?
[親方の使っていた部屋には…見事な「ピエタ像」が置かれてた。]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
今日は教会に向かう、という話だったと記憶しているが。
[霊体化したまま、アルフレートへと話しかける。
部屋に響くものは、この数日語りかけ続けた、静かなもの。
表情は見えねど、灰色の鎧を纏う男の視線は、自らを招聘したマスターへと注がれていた。]
何か悩み事かね。
それ、しかないであろうな。
[それはとても残酷な計画。
だけど、今はそれしかなかった。
どのマスターが見ても非難はするであろう。
しかし、今の自分には選択肢はそれ以外に無かった。
アサシンのマスターにあえば何かが変わるかもしれない。
しかし、メモを見る限りは何も知らないと考えられる。
出会ったとしても決定的な情報は手に入らないだろう。]
今は、これ以外に手は無い。
最後に勝てばそれでいいのだ。
[そうだ最後に勝てばきっといいのだから。]
しまった、投票がそういえば間に合ってなかったか。
まあ、でもランサーのところあたりが妥当だろうな。
宝具的にもシェムハザに容易く勝てそうなチームでもあったし。
ああ、気にするでない。
結論付けただけだ、今後の方針を。
では、教会へ向かうぞ。
[拠点から外に出て教会へと歩き出す。
断固たる決意を持って。]
―西ブロック・拠点・書庫―
異なる文学に触れられることは
英霊の特権だね。
[ 望月をマスターに頂いていたときも、本屋を所望した詩人である。筋金入りの文系だ。]
……良いもの?なんだろう、楽しみだな
[ 戦国の歴史書をぱたりと閉じて、
案内された部屋へ向かう。 ]
…………。
そうか。
[ただ一つ、相槌を打つ。
何かを思いつめた風のアルフレートを前に、ランサーは静かに其処に在る。常と変わらぬように、常よりそう在り続けたように。
自らが纏う灰色と同じように、何事に揺らぐこともなく――。
二人は一路、教会へ。]
― 6F ―
[6F、そのほぼ中心部に姿を現す。
見覚えのない家並みが広がる。
ただ、焦げ臭い匂いに思わず目を細めて眉を顰めた。]
―――…ここは、
[寺――東勝寺とはすぐに解らなかったが、その近く。
遥か遠くには山、山、山、そして 海が見えた。
地に足をつけて周囲を見渡す癖。
理解には時間が常より要した。]
…いや、
[マスターのいない今、ここでそんな事をしても。
そう―――地面に視線を落とした。]
―西ブロック・教会への道―
何度か通っているがここは少し薄暗いな。
我等には当てはまらぬが一般人であれば避ける場所であろう。
特に、女・子供はな。
[薄暗い路地を教会へ向かって歩く。]
―西拠点 ピエタの部屋―
――……これは……
[ 足を踏み入れた途端、
その存在感に圧倒される。
祈りの気持ちを湧き上がらせ、
背より光輪降り注ぐを感じるほど。
――ピエタ。我が子を喪った嘆きの聖母 ]
これが石から削りだされなんて、
信じられない……
[ 嗚呼、と。感嘆に震えるため息とともに、片膝をつき、祈りを捧げた。 ]
― 6F ―
[その光景には、おそらく血と屍が足りなかった。
陰惨な連想しかさせない、戦火の階。
それは一つの終わりがあった場所なのだと、そう感じた。
きっとこの場所は……彼の心と共にあったのだろう]
平穏、か……。
[口に出して、つぶやく。
それを願ったサーヴァントが脱落し、この階が開放された。
これは後悔のかたちなのかもしれない]
[ふらり、と歩く。
ただ、景色を見て回る。
記憶に残したい、と。
見極めたい、と。
何かを探すように。
気を取られすぎ、令呪の反応に気づいたのは……出会ってからだった]
大理石はこの町で仕入れたものだから、忍神町が存在するなら残る…といいなあ。
[TVに映る自分の彫ったピエタを見つめてぽつり。]
>>+34
セイバーのコレクションの中にもシェムハザみたいなものによく効く謂れのあるものがあるんじゃないか?
あたしの宝具はなんか却って逆上させそうだがな。
アサシン シェムハザは、ランサー ディオメデス を投票先に選びました。
アサシン シェムハザは、アルフレート ローヴァイン を能力(襲う)の対象に選びました。
…っ
[弱い魔力、いくらブライから貰った宝石とはいえ、有限。
きっともう命は――。
この周囲にまだ燻る炎の欠片たち。
それも何れ―――。
いや、とまた、首を振ると近付く足音に顔を上げた。]
あ、あなたは…セイバーの…
名前…、そういえばお聞きしてませんでしたね。
[バーサーカーとの戦闘で、終盤、姿を見たのが最後だったかと思い出す。
最初の出会いはなかなか酷いものだったけれど、]
……あれ、あの セイバーは?
[気配を感じず、単独での行動に違和感を覚える。]
―西ブロック・教会への道―
・・・・・・ここなら宝具は使えない。そうだよね?
[気配を遮断し、物陰から監視していた。
奴は神殺しの槍を持っている。できれば接触はしたくない。
だが、今は情報を集める必要がある。
少なくともブライはおかしな行動をとっており、その起点がこの地域にあると睨んでいた。]
―西拠点 ピエタの部屋―
…――すばらしいものです。
いえ、こんな言葉ではたりない。
もっと、大いに、…称える詩歌を捧げたいほど。
[己が胸に手を――いっそ涙が滲みそうな揺れる眼をしたまま、詩人はゆっくり立ち上がる]
ありがとう、
しかと、この眼に…焼き付けたよ。
君たちと戦闘の意志はない。
ただ、今から君たちが何処に向かうつもりか、教えてほしい。
その先にあるのが何なのか、僕は知りたい。
[彼はまだ、教会という存在を把握出来ていなかった。
特異点の中にある特異点、空から見下ろしても見下ろせない場所。
だが特異点の周囲に群がるものは見えている。]
あなたは……。
[まずい、とだけ思った。
思ったが、ではどうすべきか、すぐに浮かばなかった。
逃げるべきだ、と思い至って、相手の魔力がひどく弱々しいことに気づいた。……もはや、彼は消える寸前だった]
……リリン。わたしはリリン・リリーリンリン。
セイバーは消えたわ。
わたしは敗北して、今は教会への寄り道。
あなたこそ、あの小さなマスターはどうしたの? キャスター。
貴様……、随分と普通に現れたな。
そして何を戯けた事を抜かしておる。
この先にあるものなど一つであろう。
ランサー、貴様少し離れておれ。
私はこやつと話さねばならぬことがある。
貴様の矜持とは相容れぬ話だ。
ここは私へ任せてもらおう。
戦闘の意思はないと奴もいっている。
[視線は明らかに自らのサーヴァントへ向いている。
その状況ではまともに話が出来ぬと一旦離れるように命じる。]
そう…リリン・リリーリンリン ?
[音色のような名、偽名だろうか、と、思う。
じっとリリンを眼鏡の奥で顔色を伺うが、すぐに止めて
―――続く言葉を聞き、瞼を落す。]
……みちるは
[“めぇおじさん、―――”][瞼の奥、まだ焼き付いている。]
[苦しい表情、言葉は絞り出すように、]
、みちるは 死にました。
私が、この手で ―――、ころしました。
― 1F西・教会への道 ―
[唐突に掛けられた声。
それは雑踏に紛れるように、或いは影より湧き出るように。
此処に在ることを見抜かれていると知れば、霊体化を解き、彼を正面からじっと見つめた。]
――――、貴君がシェムハザか。
随分な益荒男と聞いている。
是非とも手合わせ願いたいものだが――。
[シェムハザ、そしてアルフレート。
二人の言葉を聞き、ランサーは静かに瞼を閉じた。]
……どうやら、貴君らの関心事は戦ではないらしい。
いいだろう。
[再び霊体化し、薄暗い路地より離れた。]
>>+36
どこの国もお上が一番美味しいとこ持ってくんだな…。
>>+37
最初に死亡したことで各階を観てまわれなかったのはなかなか残念だよ。
去ったか。
貴様が我が従僕を意識していて話になりそうに無いからな。
それが何故かは知らぬがな。
戦闘の意思がないのではなく戦いたくないと取れぬ事もない。
で、声を掛けてきたの理由は何だ。
まさか教会の事を聞くだけではあるまいな……。
[相手の真意を測る質問をする。]
[殺した、と聞こえて、理解するのに数秒必要とした。
今居る場所を意識する。ここは戦場だ。
戦場なのだから、きっと女子供も等しく死があるだろう]
なんで?
[聞いた声は、自分でも驚くほど冷静だった。
あるいは……相手が驚くほどに、冷静でなかったからかもしれない]
まあ、君のサーヴァントとは闘いたくはないな。
彼のもつ槍は見るだけで眼球の裏側が焼き付く。
そういう類の武器だからね、僕にとっては。
・・・・・・教会?
そんなもの、この先にはないだろ?
アサシンの策に、私が気付かず、
みちるは“今”ではなく“次”へと行くため、
みちるは令呪を用いて――…自身の殺害を、私に命じました。
[落ちた日時計を握りしめ、ゆっくりとリリンに視線を向けると
腰から折るように頭を深く下げる。]
リリン・リリーリンリン。
貴方がまだ、この異質な聖杯戦争に身を置いてくれるなら
どうか、この私と―――契約をしてください。
この地の理を知らなければならない。
この螺旋の謎を解明し、そして…
―――救わなければいけない人がいます。
[眉間に皺が寄り面持ちが嶮しくなるがそれは見えずのまま]
そのためには、力が、マスターが必要なのです。
わた…、――
[わたし、そう言って、違う、と首を小さく振れば、]
キャスターのサーヴァント。
名を――、ゲラトゥス・メルカトル。
[片膝を折り、右の手をリリンに向かって差し出す。]
ほう、そんな苦手な相手に話しかけるとはな。
ますます、貴様の意図は図りかねるな。
教会がないとは如何なる事だ。
貴様の記録の中に教会は存在しないのか。
[ループの鍵となるポイントかもしれない。
そう思い情報を引き出そうする。]
話が合わないな。君とは。
・・・・・・いや。
[考え込む。
目の前にいるマスターは、疑いを持っていない。
ということは、彼にとってこの先に教会があるのは常識だという事になる。
まさか、みえていないのは自分だけ、なのか?]
そういう事か・・・・・・それなら理解は出来る。
ブライが時折どこにいったのか判らなくなるのも、いらぬ入れ知恵をどこかで得てきているのも。
僕の目を盗んで、この聖杯戦争に干渉してきている部外者がいるという事か。
だが、どうやってこのループに入った?
出ていくならともかく、まさか自らここの呪いと同じものに触れたのか?
[アルフレートがいるにも関わらず、考えていることを言葉にしていた。]
―西拠点―
?
[さて、感動に水を差したくないと気遣われたと心跳ねる吟遊詩人は気づいたかどうか]
いいね、お茶か。
ヒイラギはお茶を淹れるのが上手だ。
それも、おばあさまから?
[ほんの少し、そっと、真綿で触れる様な声で尋ねる。
ベンチに腰を降ろすと像もまたよく見える。
芳しい、エスプレッソとハーブティーのかおり。]
これも、見事な像だね。書庫でみた本に載っていた、
ヘラクレスの武勇を見事に現わしていて。
先人に倣って、詩歌のひとつも捧げたいほど。
……そうなのか、
元からあった、とは……彼の作品の収集家だったと、いうこと?
……そう。自分から。
今ではなく、次へ、ね。よく分からない話だし、アサシンが誰かもわたしは知らないけど……ああ、いえ。
そうか、片翼がアサシンなのね。
[消去法で察する。アルフレートの従者はランサーだろう。ヒイラギのサーヴァントはアサシンにはほど遠いし、そんな汚い策を弄する相手でもない。
片翼もアサシンというには微妙ではあるが、残っている数からすれば、もはやそこしか考えられなかった]
……再契約を願うの?
なぜ?
[申し出に、理由を問う。
自分は聖杯に願いはない。敗れて生き残ったのなら、幸運に感謝して去るべきだ。
実のところ……自分にはもはや、武勲すら必要とは思えなかった。
今考えれば、あっさりと分かる。そんなものがあったところで、自分の周囲は何も変わらないだろう]
この聖杯戦争に干渉しているのは貴様ではないのか。
そして、教会は貴様を快く思わない連中の住処であろうな。
[教会の管理人は敵視していると明言した。
認識できないというのであれば対策の結果と考えられる。]
この先には教会が存在するのは間違いない。
我々参加者はそこでこの戦争の管理者へ参加の報告をする。
それだけの話だ、敗北した場合の退避先でもあるな。
そんな事もしらぬ貴様はやはりイレギュラーであるな。
貴様はこのブライジンガーの聖杯のカラクリをどこまでしっているのだ。
そして貴様の目的、いや願いは一体なんだ。
[発言の総てがアサシンを敵視する管理者を売る行為。
だが、今はそんな事はどうでもいい。
自分の目的の為には他者は切り捨てざるを得ないのだから。]
管理者?
そいつはそんな肩書を名乗っているのか?
・・・・・・・飽きれて物も言えない。
ただの部外者が管理者などという言葉を使い、まさか参加しているマスターやサーヴァントと情報を交換していたとはな。
成程、ループが進んでいくうちに結界の力が弱まり、僅かな抑止力が働き始めたという事か。
あまり悠長に事を構えていることも出来なくなったな。
僕の願いかい?
それは聖杯の破壊だ。
誰かに聞いたりはしなかったかい?
この聖杯は、不完全な失敗作なんだよ。
手にした人間は願いが叶うかもしれないが、何が起きるかわからない。
ほら、この町。
これは聖杯が内部に巻き込んでしまったものだ。
本来は、あのクレーターの上にあったものだよ。
[天井を指さす]
だから、これを作ったブライジンガーは破壊を願った。
僕は彼のサーヴァントだし、僕もそれを望んでいる。
僕もこの、いびつな聖杯の被害者だからね。
僕の願いを君が叶えてくれるなら、それでもかまわないよ。
僕はこの願いの為に、最終的な勝利者である事を必要としていない。
破壊という結末だけ、あればいいんだ。
[倒すべき相手がいて、救わなければならない誰かがいる。
そう、彼は言った。
ゲラトゥス・メルカトル。
地理学者にして、キャスターのサーヴァント。
願いを、持つ者]
……わたしに、戦えと言うのね。
[鈴の音が聞こえた気がした。
清涼で、どこか神聖な響きのそれは、己の心の内から響いていた。
また戦いに戻るのか。もはや理由もないのに、何を好きこのんで―――彼のように]
しかしその言い様。
この戦争、いや聖杯を本当に管理するは貴様であるな。
[>>67の言葉には考え込みながら。]
聖杯の破壊か、正直なところYESとはいえぬな。
私に御する事ができるのはただ一つのサーヴァントのみである。
他のサーヴァントが邪魔をするであろうしな。
[令呪をみせながら語る。]
[聖杯に用はない。
武勲ももう要らない。
けれど、願いを持つ者が己の前にいて、自分を必要としていた。
それだけが理由で、何が悪い―――]
―――告げる。
[差し出された手を右手で掴む。
湧き出る力を、そのままに込めた。魔力が渦巻く]
汝の身は我の下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯のよるべに従い、この意、この理に従うのなら、我に従え。
ならばこの命運、汝が剣に預けよう―――。
[記憶にあった詠唱をそらんじる。
契約が承認され、右手甲の令呪が輝く]
しかしその言い様。
この戦争、いや聖杯を本当に管理するは貴様であるな。
[>>67の言葉には考え込みながら。]
聖杯の破壊か、意思はYESだが出来るとは約束できぬ。
私に御する事ができるのはただ一つのサーヴァントのみである。
他のサーヴァントが邪魔をするであろうしな。
[令呪をみせながら語る。]
聖杯の破壊については異論は無い。
この歪な状況、過去を考えるに正しく動くとは思えぬ。
故に私が出来る事であれば協力しよう。
それが今できる返答であるな。
ただし、私の条件をそちらが呑むことが前提だ。
私の条件はこの歪な聖杯から脱出である。
もはやこの戦争に意味は無く、
私としては一刻も早く出て行きたいのだ。
根源への到達を目指す為にな。
[握り返された手の感触に、思わず顔を上げる。
続く詠唱に、こちらも応えて、]
キャスターの名に懸けて誓いを受けます。
…あなたを私のマスターとして認めます、
――― リリン・リリーリンリン。
[言葉の後、消えかけそうな魔力に新たな魔力が注ぎ込まれてくる。
凛としていて清らかな魔力の流れを感じる。]
随分と自信の無い返事だな。
見た所、君は魔術師としては類まれなる才能をもっているようだが。
[魔術回路だけを言うならばそれは真実であった。
彼自身の技量がそれをどれだけ扱えているかは、今のアサシンには判らなかったが。]
君たちが力不足だというのであれば、力を貸してあげてもいい。
だが、君のサーヴァントがそれを認めはしないかな。
―西拠点・東屋―
[ >>62 尋ねられれば、ちょっと不機嫌に…]
まっさかぁ〜!ばあちゃんは、魔術と造園と、お酒のつまみ以外はからっきし!
通いのお手伝いさんに色々教わったの。
あ、でも時々ジャムとか保存食は作っていたなぁ。
[思い出したように呟く。]
詩を捧げてくれるの?親方もきっと喜ぶ!!
紙に書いてくれれば後で石工の人に頼んで掘って貰うよ。
[興奮した様子ではしゃぎ出し、作品の収集家と問われれば…]
だって血縁だもの。
う〜んと、何代か前のお爺ちゃんが、親方の甥っ子だったとか?
僕に似てるんだってー
[コンプレックスだった容姿も今では自慢のタネになりつつあった。]
[手を取った状態のまま、立ち上がる。
視線を手に落せば、残された一画の令呪。]
…、…
[随分と自分勝手にお願いをしたなと遅れて気付く。享年82歳。]
リリン・リリーリンリン。
心から感謝致します。
……、セイバーを召喚しただけの事はありますね。
[みちるとは随分と、違う魔力を感じて感心したような言葉が出る。]
当然だ、魔術師としていきているのだからな。
自信が無いのではない。
慎重にを見極めているだけだ。
状況を省みずに勝てるなどと言うのはただの愚直である。
われらが力不足とは思わぬ。
故に貴様の力は必要ない。
[操られてしまえば自身の自由などなくなる。
本当の目的すら果たせぬ力に意味は無いのだから。]
これは失礼した。
僕も君のような優秀なマスターと組めたならば、きっとこんなに苦労はしなかっただろう。
だが、もうこの聖杯戦争も最終局面だ。
今からやり直すのは、難しいだろうね。
君も災難だね。
あんな堅物のランサーではなく、僕と組んでいれば間違いなくこの聖杯戦争に勝利出来ただろう。
まさに効率よく優雅に。
だが、今の君はそうではない。
正面からぶつかり、相性など関係なく宝具をふりかざす。
君の魔力を、彼は彼の美学で浪費している。
君にとってベストな状況ではないだろう。
それじゃあ、最後まで勝ち残ることは出来ないね、きっと。
これは君のせいじゃない、君のサーヴァントのせいだ。
聖杯戦争はこれが最後じゃないのに、君はここで敗退したら終わり。
君は事故にあったようなものだ。
それだけの才能をもちながら、君の家系はここで途絶える。
僕は残念でならないよ。
彼とさえ、契約しなければ。僕は心の底からそう思うよ。
[うっすらとではあるが、彼の魔眼は魔力を帯びていた。]
―西拠点・東屋―
[おや、と瞬き、これは失礼、>>75と苦笑交じりに応えて。]
そうか、ヒイラギは自分で進んで
お手伝いに習ったのだね、
えらいな。
ジャムか……私の時代にあったのと、同じかな。
[と、ヒイラギからひとつ提案がある。
なるほど、とクレティアンは笑みを浮かべた]
では、したためるとしようかな。
紙とペンをかりてもいいかい。……え?
[いつ戦いになるともしれぬ、善は急げ――の、その前に。偉大な芸術家とヒイラギの意外な繋がりに、大きく眼を瞠る。]
……なんと、血縁だったとは。これは、驚いた。そのような縁も、あるのだね……
セイバーを倒したのは、セノオヒイラギのサーヴァント。
円卓の物語の詩人、クレティアン。リュートを持った英霊。
……けれど、あれは真っ当な決闘だったわ。
足を引っ張ってしまったのは心残りだけれど……讃えるべき相手よ。
だから、あなたは気にする必要はない。
[昨夜の記憶。
あの戦いのどこを思い出しても、あの二人を恨む気は起きない。
そして、それを不思議とすら思えなかった]
それより、あなたの仇はシェムハザでしょう?
ならあの気に入らない片翼をもぎとって、地べたに墜とすことだけ考えなさい。
わたしも協力するわ。
ああ、そうだな。
奴は自分の矜持で動く。
時には敵と談笑し馴れ合いすら持つ。
だから、奴がいなけれ
[魔眼の光を受けた瞬間に体がしびれる。
そしてアサシンの言葉を受け入れるべき。
そんな気持ちが産まれた。
しかし、それは一瞬だけでありすぐに霧散していった。]
理解したよ、貴様が奴を恐れているのは解った。
ならば、貴様が望むようにしてやろう。
もとより私に確実に出来るのはそれだけである。
だが、魔術師の基本は等価交換である。
再度告げる、私は聖杯から、
いやこの歪な塔からの脱出を望む。
貴様の望みがかなった暁には報酬としていただこう。
[魔眼を振り切り明確な意思をもって告げる。]
[書斎から羊皮紙と羽根ペンを持って来て。]
ばあちゃんの魔術道具箱にあった。
こっちの方が書きやすいでしょ?
[嬉しそうに駆け寄り。レティの認める詩を感心したように覗きこむ]
本当に…不思議だね。
でも…ばあちゃんは知っていたんじゃないかな?
東屋の魔方陣だって、態々真ん中にこの彫像置いたくらいだしねぇ。
妹尾柊…、ええ、知った名です。
ほう、リュート…。どのクラスの英霊、…ん、?
[円卓物語の詩人。バーサーカーの時、傍らにいた彼を思い出す。
片翼の天使に対して怒りを隠していなかったあの姿も。
クレティアン。――、円卓、…、いや、まさか、本当にか。
だが彼があの時呼んだ名は――聖杯の騎士ペルスヴァル>>4:314]
…、いえ、すみません。
どうにも思考に没頭してしまう事があって。
私、見ての通り、戦はそこまで得意ではありませんので。
[眉を下げて、弱い笑みを浮かべる。]
[まっとうな戦い。そう聞けば、頷いて。]
そうですか。
けれど、私は聖杯を目指す身。
―――…再戦の時は、遠くはありませんよ。
[弱いといっておきながら、そういう事を告げる。]
確かに仇ではありますが。
心理作戦、精神攻撃も…確かに、攻撃ではありますから。
[協力するから、とはっきりそう言ってくれる姿に、
流石に目をぱちりと瞬かせてから]
リリンは、なんというか…
とても素直で、真っ直ぐな方ですね。
潔さを持ちながら、決断力もしっかりと持ち合わせている。
―――…私は、そういうマスター、好きですよ。
・・・・・・有難う、きみは賢い。
[そう告げると、漆黒の羽根がふわりと宙を舞い、アサシンの前で空中停止した。]
その羽根には契約を施してある。
この塔は特殊な状態だ、君がこのまま塔から出れば、きっと時間軸のずれによって生じた摩擦で灰になるだろう。
その羽根は、この塔の中の時間と外の時間のずれを、緩やかにする魔術を施している。
ただし、その効果を君が得る為には条件がある。
”ランサーの消滅”
その羽根は契約書さ。
ランサーが消え、君がその羽根を持ち塔を出る。
君の才能はこの世界に残る。僕は嬉しいよ。
あと、一応忠告しておくけど、その羽根は暫く手元に持っておくといい。
なに、他の効果は無い。気になるなら協会でも教会でも持っていくといい。
・・・・・・さて、あまり君のサーヴァントを待たせるのもよくない。
僕は君のサーヴァントにおびえて去るとするよ。
[そう言葉を残し、アサシンは飛び去って行った]
―西拠点・東屋―
ありがとう、……ああ、手に馴染むな、
まだ、使われているのか。
この時代からすれば古い筆記用具だろうに……
[懐かしそうに、羊皮紙の手触りを指先で確かめる。
そうして、この東屋に――まだ、敵対すべき者同士として在ったときに訪れた際、ヘラクレスの像を見て受けた心のふるえを、四行連句にて綴る。]
……ほんとうに、まさに貴方の血族の
「先輩」であり、「親方」で、あったのだね……
――んん、
なんというか、……ヒイラギのおばあさまは
こう、聞いているとなんというか、
……茶目っ気が強いというか、強引なところが、あるというか……
[ふふ、と苦笑した。言葉を選ぶのも難しい。]
ヒイラギがしっかりしているのは、そのおかげ、かな。
[宙をまう羽を見つめる。
言葉以外の呪が刻まれていないかを見つめる。
以前にみた黒い羽とは違った。
魔術師でいう自己強制証明(セルフギアス・スクロール)
それに近い呪が刻まれていた。]
いいだろう、これで契約成立である。
羽を手に取る。
[そして去っていくアサシンを見守る。]
[宙をまう羽を見つめる。
言葉以外の呪が刻まれていないかを見つめる。
以前にみた黒い羽とは違った。
魔術師でいう自己強制証明(セルフギアス・スクロール)
それに近い呪が刻まれていた。]
いいだろう、これで契約成立である。
[羽を手に取る。
そして去っていくアサシンを見守る。]
―― 1F西・教会への道 ――
[ランサーが霊体化を解き、再び現れる。
だが――そこは、立ち去った方角ではなく、アルフレートの背後。シェムハザが先ほどまで立っていた場所だった。]
話は終わったか。マスター。
[視線はアルフレートを見つめていない。
そこにはない何かを焼き付けるように、空を見上げていた。]
/*
ああ…ランサー
心の癒しがッ…
あと、個人的にイリアスの物語知らないんで
毎日楽しく見てました
いかん、ただのファンレターにしかなってない
*/
あなたの強さに興味はないわ。
あなたがわたしをどう思うかも、関係ない。
聖杯に手を伸ばす意思があれば……それでいいわ。
[キャスターにそう言って、きびすを返す。
この階はそこまで広くなく、令呪に反応はなかった。
一拍の間、次の行動を考える]
教会に報告するべきかしらね。再契約の旨、管理者に知らせた方がいいでしょう。
そしたら、お互い一度負けてる者同士……ボーナスステージを、戦いましょうか。
[不敵に笑で見せ、光の粒子を纏う。
1Fへ。管理者が居る教会の周辺へ、転移する]
貴様、戻って来い。
[アサシンが去るのを見届けてからライン経由で呼び出す。]
話は終わった。
今後の方針もあらかた目途が付いた。
[そしてしばらく到着を待つ。]
/*
だけどアルフレートのこの動きは
これはこれで結構好きだなあ
この人のブレなさっぷり凄い好きだ
ファンレターその2
ネーデルランド出身の匿名C
*/
…、…リリン。
いえ、――― 解りました。
[それ以上は何も言わず、無意識に手を差し伸べる。
踵を返された。]
……
[苦笑いと共に手を下し、]
はい。
…なるほど。ボーナスステージ。
そう考えると何だかより頑張れます。
[教会へ行くというリリンを追うように光となり1Fへ。]
―西拠点・東屋―
[キラキラと眼を輝かせて眼の眼で織り込まれる詩を眺めていた。]
魔術には色んな物を使うからね。
羊皮紙とかは魔術の大事な契約に使うこととか多いみたい。
僕らは殆ど使ったこと無いよ。
って、フランス語…僕、読めないけど…
いいや、ちゃんと勉強して自分で読めるようになるから。
[それでも、祖母の話になると]
反面教師ってヤツ?
今では色々感謝はしてるけどね。
[小さく舌を出して照れくさそうに笑った。]
ああ、話は済んだ。
とりあえずだループの根源は奴である。
そして対策だが、まずはやはり聖杯を手にするところまで行かねばならぬ。
残りの英霊を処理せねばならぬ。
今、新たな階層が開いたのはわかるであろう。
恐らくであるが、また一人英霊が落ちたはずだ。
つまり残りの敵は後二人であろう。
アサシンを除いてであるが。
奴との会話で私は確信した。
アサシンのループを止める為には聖杯に接する必要がある。
故に恐らく消耗してるであろう敵を新たな階層で討つぞ。
アサシンの処理はそれからだ。
[1階に降り立った瞬間。
近くにサーヴァントの気配。]
…どなたが。
[教会近く、地理の把握は完璧だ。
視線を巡らせると、ランサーとそのマスターの姿を見つけた。]
お取込み中でしょうか。
[1Fに降りた途端、令呪が反応する。
近い。驚くほどに。
教会近くの、人気のない道。
そこに居たのは、アルフレートとランサーの二人だった]
あら……奇遇ね。
こんにちは。ごきげんよう。アルフレートとランサーさん。
………………。
[次の方策を示すアルフレート。
ランサーは相槌を打たず、その目をじっと見つめている。
――――その瞳には、怒りも、憎しみも、嫌悪も無く。
ただ静かに。
ただ自然に。
手にはオリーブの輝きが収束し、鎧と同じ、灰色の槍を形作る。]
承知した。
それが貴君の出した結論であるというのなら、
我が身は貴君を支持しよう。
[瞼を閉じ、最後にもう一度、シェムハザの去った空を見上げる。]
――――……。
[誰にも届かぬ呟きは。
ただ、――残念だ、と。
そう、声ともならない音となって落ちた。
――転移を示す、光の粒子が二人を包み始める。
まるで、天へ導く梯子のように。
――その、狭間。
掛かった声に、ランサーは静かに見やった。]
構わぬ、話は終わった所である。
[取り込み中の言葉に対して返答をする。]
しかしだ、貴様を含めた他のチームと話す事はもはやない。
アサシンを倒す為には聖杯に近づく必要がある。
つまり貴様を含めた総ての英霊を打倒する必要がある。
新たな階層で待つ。
討たれる覚悟が出来たら上がって来い。
[短く言葉を吐くと新たな階層へと転送を始めていった。]
……私たちが一緒にいる事に対して
アルフレートは疑問に思わなかったですね。
[ここで初めて、ランサーのマスターの名を呼ぶ。
リリンが言わなければ、知らずのままだった。]
どうであっても、関係ない、と。
そういう人なのかもしれませんが―――
[ランサーが光と共に消える時、視線が合った錯覚。]
マスター…リリン。
魔力の回復は十分でしょうか?
[戻ってきたばかりだが、
上に行かなければならない理由は十分すぎるほどある。]
―転送中―
[転送の間際に1F全体に向けて魔術で信号を飛ばす。
内容は>>102で告げた内容と同様のものを。
1Fに他にマスターがいたときに上に集まるようにと。]
―西拠点・東屋―
[好奇心の強い、闊達な生徒を持った教師のような気分だな、と吟遊詩人は密かに思う]
そうか、用意が色々あるのだね。
……これは、偉大なる芸術家と、
その作品に捧げる詩。
契約ではないけど、大切な詩――気に入ってもらえると、嬉しいけど。
[ふふ、とクレティアンは柔らかく眼を細める。]
そうだね、ヒイラギはまだまだ
高く伸びていける。……きっと読めるようになって。
[反面教師、そう語る表情にくすくすと笑った]
うん、そう思えるのなら…とてもいいことさ。
−上空−
さて、彼は賢い選択が出来るかな。
[そして、教会があると言われている地域を視界に入れる。]
・・・・・・なるほど。
見えているが理解が出来ない、という事か。
一たび認識してしまえば他愛もないが、あれを拠点にした管理者とやらは優秀だ。
これほど簡素で、これほど効果的な結界を敷くとは。
[今から踏み入ろうかと思案したが、思いとどまった。
ブライはきっとまた教会に行く。それを追ってからでも遅くはない。]
―西拠点・東屋―
[出来上がった詩を受け取ると、くるくる巻いて茶色のリボンで止めた。
ヘラクレス像の台座に置くと]
親方のための詩だから、堪能してね。
[さて、言う感じに立ち上がると]
ちょっと上に行きたいんだけれど、同行お願いしても?
[レティの真似をして恭しくお辞儀をした]
―西拠点・東屋―
[ヘラクレスの前、
そっと置かれる羊皮紙は捧げもののよう。]
なんだい?ヒイラギ。
[ヒイラギから向けられた恭しいお辞儀一つ。
貴人に対する礼をとり、そっと手を差し伸べた]
ええ、仰せのままに。
参りましょうか。
[魔力の貯蓄は、心もとない、が。
ヒイラギのことだ、無理はすまい。]
……リリン。これを。
[懐から、じゃらりと取り出したのは球体のアストロラーベや
方位磁石、日時計の小型のもの。
その一つ一つが全て魔術道具。全て魔力が宿っている。
ブライの宝石のおかげでこれらはそれほど手を付けずに済んでいたから、
迷った結果、小型の天球儀と方位磁石を差し出した。]
魔力の回復にお役立て下さい。
[話からするにセイバーを失うまでの激しい戦いの後だ。
少しでも自分を受け入れてくれたマスターに恩返しがしたいと思った。**]
フラ…ンス…語…。
[やべえ。読めねえ。という顔。]
ああ。うむ。詩はいいな。あたしも生前は嗜んでいた。
しかと堪能させてもらおう。うん。ありがたく。
[嗚呼、聖杯よ。我にフランス語を教えてくれたまえ――!!]
アルフレート ローヴァインが「時間を進める」を選択しました。
[魔力の回復について聞かれれば、肩をすくめるしかない。なにせ昨夜すっからかんになったばっかりだ。
回復力にもそれなりの自信はあったが、一夜明けた程度では十分とは言いがたい。
が……]
待つって言ってたけど、明日まで待たせるわけにもね。
[待ち合わせには早めに行く方だった。待たせるのは嫌いなのだ。
拘る状況でないのは知っているが、なんとなしにモヤモヤする。
それを察したのか、キャスターが魔具を差し出せば……手のひらにのせて眺めた]
星の座標と道しるべ?
これで天体のマナを導くのは、わたしには難しいかもしれないけど……ありがとう、一応もらっておく。
[天体の魔術系統などほぼ知らない。きっと効果は望めないが……まあ、試すだけならタダだろう。
夜までダメ元で魔力の回復につとめよう。
アルフレートは生粋の魔術師だ。戦闘ならばきっと、夜を好むに違いないから**]
― 6F・鎌倉炎上 ―
[――転移した先は、自然と共に在る町だった。
三方を囲う山々は静寂を呼び、独特な形状をした家屋の町並みを包んでいる。風が吹けば雲間の峰は白きを増し、鳥が鳴けば陽溜まりはより温かく、道往けば木々の花ぞ散るかのよう。
中には、第一階層の教会とは異なる、これもまた独特な形状をした寺院も幾らか見られた。
それが「テラ」と呼ばれる、昨夜没した男の馴染み深い建造物であるとは知らず、ランサーは長屋の瓦の上で、感慨深げに眺めていた。]
……ふむ。
住居一つ取っても、実に様々な変遷を遂げたものだな。
[呟き、灰色の槍を握り直す。
――過去に浸る暇は無い。
――未来に感嘆する余韻は無い。
――今この時、求められる機能ではない。
今宵命じられたるは、シェムハザを除く全てのサーヴァントの打倒。]
…………。
[鋭き双眼は黙して待ち続ける。
兵として、王として、神代を駆けた者として。
そして何より、――――]
[空は遠い。地表が遠い。
見上げれど/見下げれど、何もかもに届くことはなく、
残されたものは、灰色の槍と、かつて抱いた願いのみ。
それすらも全ては幻想で、
既に止まっていた時間へ還るだろう。]
――――、すまんな。アテナよ。
まだもう少し、待たせることになりそうだ。
[誰にも聞こえないように。誰にも届かない言葉を。
常より在った静かな声のまま、空へ紛れさせた。
――挑まれるは一騎か、二騎か、はたまた三騎か。
これより先に在るのは、戦という名の死地に過ぎず。]
…おもいィィ…
[うう。
あきらめて下ろしました。
ちょんちょんパピーをつついてみたりしつつ]
…おじさんのえんじょこうさいどあいがあがってるんだよ…
―西拠点・東屋〜上へ―
――…っ、うっ!…
[飛び立とうとした瞬間!右肩に痛みが走りその場に蹲る…駆け寄る英霊に]
あぁ、、、ゴメンね。レティ少し痛んだだけだよ。
――だけど…このまま直行じゃ、ちょっと心配かも?
[苦笑しながら、提案を投げた。]
ねぇ、4階と5階に寄って休みながら行かない?
>>+40 {自分の硬さを水羊羹くらいにして対応した。
つつくとプルプルしている。]
おなじおっさんなのに、セイバーとキャスターでは違う。
不思議!
いや、女子も好きだよ?
ただ女子はどうしても我が子が第一のところがあるからな…
変に手を出すと後々が面倒だし…
今日日は事案というものになるから余計に良くないと、聖杯の知識にもあった。
ランサー ディオメデスは遅延メモを貼りました。
フランス語は与えてくれなくても
事案該当については教えてくれる聖杯の知識。
流石、忍神町の聖杯は格が違うぜ。
ランサー ディオメデスは遅延メモを貼りました。
ランサー ディオメデスは遅延メモを貼りました。
−回想−>>111
[天体のマナ、難しい、そう言うリリンを見つめ、
そうか。自分の属性の理解があるのかと感心する。]
リリン。
では、ひとまず拠点へ。
[魔力の回復を夜までする事に同意し、リリンの拠点へ向かう提案をする。
リリンに行きましょうと手を差し出すのはもはや癖。握り返されても返されなくても足を運びながら、]
リリン。
私はセイバーやランサーのように
武に秀でた英霊ではありません。
故に、基本的に相手からは距離を取った戦闘を得意とします。
まあ……知ってますよね。
[令呪を使って逃亡までした相手だったなと思い出す。]
リリン。
あの詩人の英霊の真名は知っていたようですが、
ランサーの方はご存知ですか??
[確定に至るまでではない。だが、おそらくそうなのだろう。と、彼の宝具、そして、あの質問に対する答えから推測する。]
ギリシア神話の英雄。
女神アテナの加護を受けし、
テュデウスの息子。
ディオメデス。
であると、考えます。
[知っていますか?と、視線をリリンへ向けた。**]
―西拠点・東屋〜上へ―
――この魔術信号、……
[ヒイラギと顔を見合わせた後詩人は考える。
セイバーは倒れ――、キャスターの主は少女であり、
斯様に挑発的な伝言を残すとも思えない。
アサシンに至っては名指しで「倒す」などと謂われており、除外。そもそもこんな堂々としたメッセージを送るなど、アサシンの利点を捨てている。
――となると]
……灰色の君の……ランサーのマスター…?
[自尊心の非常に高そうな魔術師だったはずだ。
魔術師らしい、魔術師というべきか。
詩人の専門分野ではないゆえ想像だが]
こうも真正面からの宣戦布告とは、
意外といえば意外だな。
灰色の君自信からなら、ともかく。
……勝算があってのことなのだろうね、きっと
[己の消耗を省みる。
ランサーは強い。神話の輝きを纏う武勇のひとだ。その主が斯様な自信を持つのも――当然と謂えようか?傲慢か、或いは勝利の確信か。]
こうも真正面からの宣戦布告とは、
意外といえば意外だな。
灰色の君自身からなら、ともかく。
……勝算があってのことなのだろうね、きっと
[己の消耗を省みれば危うさは拭えない。
ランサーは強い。神話の輝きを纏う武勇のひとだ。その主が斯様な自信を持つのも――当然と謂えようか?傲慢か、或いは勝利の確信か。]
……罠かもしれないが、――
行くのなら共に。
かの戦士も、いるのだから……
[光、満ちる刹那、霧散する。]
…! ヒイラギ!――嗚呼、肩に傷が…?
無理はいけない、私たち英霊と違って、身体は脆いのだから……
[酷く心配そうに声をかける。英霊にしては脆弱な自分の体は棚上げだ。>>117 休みながら行くというならば、小さく頷いて、付き従う**]
―4階・竹林精舎―
[竹林は変わらず美しいまま残されていて、
レティと僕はつかの間の静寂を楽しむことが出来た。
再び数本の筍を掘り出すとバックにしまい。]
あのね、竹も増えすぎると筍が伸びなくて腐っちゃうんだよ。
だから人の手で筍を掘ったり、動物が食べたりして有る程度間隔を開けるくらいが丁度良いんだって。
竹取の翁のお仕事だよね。
[そう言うと、お礼とばかりに蓮華の花を咲かせた。]
[ポツポツとピンク色の小さな花が竹林に彩りを添えるように]
かぐや姫が蓮華が好きだったか判らないけど、
野の花が好きな人だったらしいから…
でも、蓮華座って言うくらいだから仏様思い出しちゃうかしら?
お花だから大丈夫だよね?
[ほんの少しだけ良くなった顔色で笑った。]
―6F―
[従僕は何を考えるか長く息を吐いている。(>>116)
その様子を見ながらも辺りを歩く。
今はまだ敵の気配は無い。
ならば、少しぐらい離れても問題ないと考えた。]
さて、どう動くか。
奴が勝つならそれでよし。
或いは……。
[残った総ての組へが集まると考えられる。
槍の英霊が総てを打倒するのであればそれでよし、
駄目な場合の為に取引はした。
故に今宵が最終決戦である。]
鎌倉炎上について眼鏡が全力で調べてる…。
システィーナ礼拝堂もそうだったが調べるの好きなのかそうなのか。
― 中央ブロック・拠点 ―
[背筋を伸ばし、床にあぐらをかいて座っていた。
前には簡単な魔術陣があり、その上に置かれたのは天球儀と方位磁石。キャスターにもらった品だ。
あれから教会には向かわず、彼の促す通り、拠点にて魔力の回復に努めている(手はつながなかった)。
魔術回路へわずかに魔力を通し、魔具を経てマナを導く。
それを行いながらも、思考は戦いにあった]
……アルゴス王ディオメデス。
神話に登場するエピゴノイの一人、トロイア戦争の大英雄。
アテナ神の加護を受けた、軍神とまで呼ばれる英霊。
[ため息を吐いた。
セイバーが彼に一目置いていたのを思い出す。なるほど彼であればたしかに、天使シェムハザと相対しても引けを取らないだろう。なにせ戦神アレスを退けたような相手である]
―4階・竹林精舎―
[――さて、緩やかに辿るは塔の階層。
主が望むままに付き従う。
竹の森、ふわりと芳しい風が吹く。
清浄なる空気は、魔力の減った身体には心地よい。]
……そうなのか、そんな意味が。
まるで、庭師のようだね。
[筍を取ったあとに、ふわりと蓮華の花の咲く。
植物と共にあり声を聞き、時に成長を促す。
――ヒイラギの魔術は、そういうものであるらしい。
森の精霊《アルセイデス》が見たら、手招きしそうな少年だと思う。]
……ヒイラギの気持ちは、
届くと思うよ。きっとね。
この羽を使わずに済めば良いのだがな。
[羽を天にかざして見つめる。
アサシンとの取引の証である。]
しかし、情報が足りぬ。
例え奴を打倒しても望む結果になるとは限らぬ。
ならば……。
[現状の最善手は総てのサーヴァントを打倒する。
そして聖杯を確保する手前で再度交渉の席に着く事と考える。
しかし、本当にそれでいいのか。
正しい切り分けを行えていないのも事実だった。]
[湧き出る不安を振り払うように、大きくのびをする。軽くストレッチして、固まった身体をほぐした]
……ダメね、わたしにこっちの才能はないみたい。
じっとしているのは性に合わないわ。
[嘯くが、言葉とは反対にそれなりに魔力は回復していた。適正もなく、天体関連の魔術知識がほぼゼロだったにもかかわらず、キャスターの魔具は優秀に効力を発揮したらしい。
まだ本調子ではないが、これならばなんとか戦えるだろう。
それに、もう夜だ。戦争の時間である。
キャスターへと振り向き、声を掛ける]
上へ行きましょう。
これから、あなたの覚悟を見せてもらうわ。
勝利しても帰れるとは限らぬのだ。
聖杯を御する事ができなければ、
奴の言う通りになるかもしれない。
私が灰になってしまっては元も子もないのだ。
[アサシンの言葉(>>89)を思い出す。]
一旦、時計塔へ退くのが最善であろう。
この歪な塔を切り分けるには材料が足りないのだ……。
アサシンの思惑を防げれば、なお良いのだが。
[誰にも聞こえない独白だった。]
[拠点に辿り着けば、周囲を見渡してから適当な場所に座った。
リリンが回復を行う間、壊れた道具の修復や調整を施していたが、]
はい。
[>>130 覚悟、と言われれば頷いて]
――…、彼とは約束もありますからね。
― 6F・鎌倉炎上 ―
[どのような景観であっても、月は平等に昇るらしい。
闇夜は残り火に照らし出され、赤みを帯びた光に包まれている。
鎧も槍もいろの無い男は、容易に火の粉の輝きに染まった。
尤も。戦場に立つ彼にとって、夜も昼も無い。
戦火の残り香がどれ程の熱を持とうとも、何も無い街並みを睨み続ける姿は不動のまま。握り締めた槍の穂先は、聊かも揺れていなかった。]
―4階・竹林精舎―
[――ひたり、と逸らさぬ詩人の視線は静かだ]
ヒイラギ、
答えは既に出しているよ、私は。
「行く」
と、そう、ね。
物語を求めて、
私は此処に居るのだから。
ランサーのマスターについて
……ヒイラギがそう謂うなら
その言葉を信じよう。
なにせ私が彼と言葉を交わした時間は短くてね――如何とも、判断し難い。
[――「突撃、スイートルーム訪問」の仔細は伏せておく詩人であった。]
いや、妻の登子のことは普通に愛しておったよ。
北条の一族の姫でな、兄は鎌倉の最後の執権で勇敢に散ったそうだ。気の毒な事をした。まあ、だから頭が上がらんかったのだが、他の愛人との関係を清算するように求められた時の子の一人に直冬というのがおって、こいつが……
[セイバーは何か思い出したように急に鬱々としている]
[ふむ、と考えるように
己の顎先に指を添え、
物思うように目を伏せる。
「物語の円《La Romance de Romance》」が難しいとなれば「我、騎士の誉れを紡ぐ者なり《La Chevalier》」が鍵となろう。あの巌の如き勇壮なる英雄に並び立つに相応しい、詩歌を、物語を、歌わねば。]
しかし、残念ながら企みを防げるかを決めるのは私ではない。
ならば攻めて望む未来の為に動こう。
この戦争を切り分ける為に私は前へと進む。
そして根源への道の礎を気づく。
それが遠回りになる可能性があろうと構わぬ。
約束、か。
[二人の間でどんな約束が交わされたのか。
内容は知らなかったが……英霊同士のそれはきっと、誇りでもって互いが定めた運命なのだろう]
では果たしにいきましょうか。
きっと首を長くして待ってるわ。
[転移する。
行く場所は格上の魔術師と、神話の英霊が待つ戦場]
さて、そろそろ頃合であろう。
奴等が以下に鈍重だろうが上がってくるに違いない。
[心の整理、いや、再確認は終わった。
もはや遣るしかない、そう気持ちを切り分けて従者の元へと向かう。]
あ、ちょっと待ってね
[何かを探すように…周りを見渡すと…]
やった!!貯まってる。
[不思議そうなレティに説明するように]
ここに戦場として使われていなかったから、昨日来たときにマナが霧散しないで少し残っていたの。
で、残ったマナを少しでも集めておけば使えるかな?
って、思って魔術で竹に溜まるようにしておいたんだ。
[竹に手を添えると、ほんの僅かだが体に魔力が流れるのを感じた。]
貯金箱みたいだね−。
[笑いながらレティに、貯金箱が理解できているのか判らないまま]
―――…ええ。
[キャスターの言う約束。
それは図書館でのやり取りを思い出させる。
知と武、相反する英霊同士の会話であり、
お互いのゆるぎない信念を確かめ合えた気がしていた。
だからこそ、行かなければならない。
そう強く思う。]
…、…
[光に包まれ転移が行われる。いざ鎌倉。]
― 6F・鎌倉炎上 ―
来るぞ。マスター。
[近付いてくるアルフレートに視線を向けず、言葉で以って気配の到来を告げる。闇夜の一端、残火の一端に奔る光の収束。]
――――、
[気配は、未だ一騎。されども、それは見知った輪郭。
変わらぬ双眼を以ってそちらを睨ぎ、槍を構えた。
足元の瓦が、硬質な音を立てる。]
ああ、貴様の総てを持って打倒せよ。
[言ってから無用であるなと苦笑する。
槍を構える姿には覇気がみなぎっていた。]
― 6F 鎌倉炎上 ―
[焼け焦げた匂いが鼻に届く。ちらほら、まだ燻る火の残り香。
それらを確かめる間はない。
すぐにその気配を感じれば眼鏡越し、視線を向ける。
胸元から日時計と方位磁石、天球儀を握り閉めて力を込めれば
自身の周囲に浮遊させる。相手の位置をより正確に特定するためだ。
槍を構える姿。
すぐに身構えて前方平面のアストロラーベのようか魔方陣を展開する。]
―4F―
――貯金箱?
[ 不思議そうに、興味深そうに
ヒイラギが手をかざす竹を見つめる。 ]
からくりはわからないけど、
爽やかな、そう、この竹林のような魔力を感じる……
……本当に貴方は機転のきく方だ。
必ずや、輝かしい物語を紡いでみせるよ。
[ 貴人への礼、そうして手を差し伸べる。 ]
――行きましょう、
[ 詩人は金萌葱の眼を深く輝かせた。
1人と一騎、その姿は――光に包まれた。 ]
― 6F ―
[転移して早々、令呪がうずく。
もとよりそこまで広い階ではない。自分たちの到着は、すぐに相手にも知れるだろうとも思っていた。
だが敵の姿は予想よりも近く、ただ見回すだけで捉えることができた]
こんばんは、お二人とも。
待たせたわね。
ランサー。
あの図書館であなたが私に言った事。
そして、私があなたに言った事…
覚えていますか。
[声を投げながら、前方に魔方陣を展開した後、
両手の間に地球を模った球体を出現させる。
ここは既に火がある場所。
発火を行わずに使用できるのは有り難いが、
と思うけれど、
気掛かりなのはあの蒼い炎。
相殺には決してなりえないだろうと手に力が籠る。]
―6F―
[――そこは、煉獄のようだった。
煙が立ち昇り、埋み火が時折爆ぜる。 ]
……これが、……あの方の、風景……?
[ 降り立ち、詩人は眉寄せ小さく呟く。
誰も殺したくなく、誰も憎みたくはなく――と、言っていたのを思い出す]
……本で読んだ
幕府の焼き討ちの……跡か。
[ 若葉色の光浮かび、
撫ぜてリュートが生まれ出でた。 ]
――ヒイラギ、……居る。
ああ、遅すぎて呆れたものだよ。
これだから素人は困ったものだ。
まぁ、最期の思い出造りの時間と考え許してやろう。
それにもう一人の素人はまだ姿すら現さぬからな。
貴様はまだましな方と評価してやってもよい。
[上がってくるリリンの言葉に返事をする。]
[懐から紙を取り出せば、周囲の火を操り
焼き焦がすようにこのフロアの地図を描く。]
リリン、これを。
…、戦闘にお役立て下さい。
[顔を見ず、リリンの方に地図を風に乗せて流す。
魔術師同士の戦いもあるとするなら、家の配置や死角を知るべきだと考えたからだ。]
…………、
[口を開くべきか、閉じるべきか。
槍を構えたまま、暫し黙考する所作を示し、
浮遊する魔方陣の向こう、数日で馴染みとなった顔を見た。]
覚えている。
互いの理を示し、全力を以って互いを超えようと誓い合った。
……だが。それは難しい約束のようだ。
いや――――、
[階層に現れる、もう一つの気配。
灰色の槍は、未だ蒼炎を湛えず、静かに構えている。]
……二つの約束を一度に果たすべき時が来た、
と言うべきか。
[もうひとつ、サーヴァントの気配。
顔は向けず、風に乗る声を確かめる程度。
またしても共闘の形になるのだろうか、
そう心の内で思いながら。]
……、
[>>150視線を逸らさず見つめた先。]
あの詩人とも…お約束を?
罪作りですね――、なんて。
[だん、と地をその場で踏みつければ短い詠唱。
足の下の土が、もこりと隆起して一段高い位置へ。]
[よくよく考えたら、その疑問を投げてくれるのはマスターばかりだった。
妹尾柊の声に、やや高い位置から声だけを返す。]
…― ― ― は、 死にました。
[名を呼ぶ声はやや擦れて聞き取れない。
殺した、とは言わずのまま、]
故に、今の私は…リリン・リリーリンリンがマスターです。
貴様、喧しいぞ。
その二人が一緒にいる以上一つであろう。
マスターは始末されたと考えるべきであろう。
裏切られたんだよ、その男にな。
[本当は違うであろう事が容易に想定できた。
しかし、動揺を誘う為にあえてそんな事を口にする。]
投票を委任します。
アルフレート ローヴァインは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
ブライジンガー 諒は、ランサー ディオメデス を投票先に選びました。
[キャスターから地図が流れてくる。
手に取って、その内容の緻密さに驚嘆した。さすが地理学者、地図を作ることに関しては専門だ]
最後の思い出、か。
本気で、ここで決める気なのね。残りのサーヴァントを倒し、そしてシェムハザをも倒して、聖杯へと手を届かせる。
[聖杯戦争が終わりに近づいているのを感じる。
アルフレートをまっすぐに見て、言葉を返す]
いいわ、受けて立ちましょう。
わたしたちを打倒してみなさい。
[アサシンもまた、どこかで視ているのだろう。
彼を除き、残ったサーヴァントは今宵集った三者のみ。
消耗した英霊を纏めて始末しようとすることも考えられるだろう。
隆起する土に佇むキャスター。
リュートを構える物語を束ねし者。
彼らを相手取りながら、奇襲にも備えなければならない。
状況は限りなく最悪であり、
これは自らの死を願って整えられた舞台に他ならない。]
[――それでも、槍を握る力は聊かも緩まず。
アルフレートの挑発に対する諌語は最早なく。
眼前の敵二人を、まっすぐと見据えて。]
一人であろうが二人であろうが、同じことだ。
数の理もまた一つの兵力を示すもの。
貴君ら軍を一度に相手せよとの命令らしい。
案ずる事は無く貴君らの全力を揮え。
――――全て捌いてやろう。
[もう一人、とアルフレートが口にする。自分も感知している。
それが誰かは分かっていた。
素っ頓狂な声を上げる少年に、軽く手を振って笑いかける]
こんばんは、ヒイラギ。
きっと来ると思ってたわ。
―――…、っ
[アルフレートの言葉に、小さく息を吞む。
挑発かもしれない、解っていても、そうだとしても、
涸れた口から、名を、言う。]
私は…みちるを、裏切ってなど―――いませんッ
[隠しきれない、怒りの感情。
手の内にある球体が光を増した。]
そして、私は新たなマスターを得て、
彼女と共にこうして貴方達と戦える今を
誇らしく思います。
だから、――――
[いきますよ、と視線は真っ直ぐ、貫く槍のようにランサーを見る。]
それでいい、貴様の槍を持って運命を切り開いて見せよ。
[揶揄ではなく何処かでもっていた本心である。
ここで二人の英霊を打倒すればまた違った分岐が産まれる。
取引の約束はした、だが約束は必ずしも履行されるものではない。]
ふ、私は何を考えているのであろうか。
[敵マスターを目の前にして小さく笑う。
相手には馬鹿にしていると写ったであろうか。]
――、――
[槍の英霊、詩の英霊、そして魔の英霊。
ともに焼け爛れた栄華の跡に相対する。]
――こうして会うのは
お久しぶりです、灰色の君
[ 魔の英霊の横に立つ者の姿に少しだけ眼をみはる]
――稀有が、二度、起こり得たか……
[ ――再契約。
戦うにはあまりに幼いとさえ見えた、キャスターがこの上なく大切にしていたマスターは、――。]
……、
[ 否。思考を蒼炎に、黄金の巨人と共にある男に、集中させる。願わくば、この上なき物語を。 ]
相手に私の宝具は既に周知。
ですが、――
[アトラスは、龍脈操作をする宝具。
その先、そこから発する強力な魔術の形は、
その地の理をもって数多に変幻するのだから。]
――…関係はありませんっ。
次のマスターと契約する事自体が裏切りであろう?
経緯は知らぬがマスターは死んだ。
己の主を守れぬだけではない。
惨めに生き残り、新たなマスターと契約する。
これを裏切りを言わずなんという?
ああ、そうか認めたくないのだな。
思えば貴様等も最初とは違う組み合わせであったな。
[詩人の主従を見えて挑発の笑みを向ける。]
しかし、私の中では貴様等の評価をわずかばかり上方修正しよう。
裏切りをいとわず戦ってるその姿は正しい事である故にな。
[戦況を少しでも有利に動かそうと挑発を続ける。]
アルフレート。
それは、みちるだけではなく…
リリンに対しても失礼な発言です。
撤回を。
[ふつりと浮かぶ怒り。
けれどそれを彼にぶつけるのは、今は違う。]
――…リリン。
私は必ず、ランサーを討ちます。
ですから、彼は貴方に任せますよ。
私達のボーナスステージの底力。
見せつけてあげましょう!
[キャスターの持つ青緑の地球を模った球体の周囲を
白銀の光を纏う白い一枚の紙が包み、
円筒の形で覆われる。
詠唱は『創世記』。
筒状の紙は開かれたと思えば、
107の四角に別れて地に落ちる。
それはやがて一枚の巨大な地図を大地の上に完成させる。]
「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ。」
[詠唱の完了と共に、地図の端に創世記の一章が書き記された。]
ッ……――、ヒイラギ、
気を乱されないで。
[ す、とレティは眼を静かに細めた。
それから、 はあ、と大袈裟にため息をわざとつく]
……これは灰色の君も
苦労していそうなことだ。
[ ――言うや否や、
無駄口は終わりだとばかり
若葉色の螺旋、旋律を奏でて ]
[アルフレートの挑発にヒイラギが憤る。それを見て、穏やかに微笑んだ。
キャスターには事情がある。だが、それを説明する気は起きなかった。事実は事実だ。キャスターも弁解を望まないだろう]
でも、再契約は裏切りではないわ。
だって、わたしはそう思ってないもの。
[アルフレートの言葉を否定する。だがその口調は穏やかだ。
あまりにも魔術師然とした敵だったが、嫌いな相手ではない。彼は彼の目的のためにここに居る。
聖杯戦争において、ある意味でもっとも純粋な意思を持つ参加者だと、理解していた]
[言葉に呼応するよう、地面が唸りを上げ始める。
大地の中、脈々と流れる魔力――龍脈が本来あるべき法則から外れて、
本来の角度を変え、唯一点、キャスターに方角が集う。
それは大地から筋肉隆々の巨大な金色色の男が湧きあがる。
今まではそこで同化するような動きであったが、
今回はその男がキャスターの身体を持ち上げんとした。]
[金色の魔力を身体に纏ったまま、
上昇気流に乗り、浮遊魔法とは違う形で
地面から身体が浮かび上がる。
魔力を帯びた身体の状態で、
びし、と右腕を指差すように伸ばして
やや片膝も曲げればポーズを決めているかのよう。]
地表吹き荒れし、荒れ狂う風
時に密になりて圧を増せば、それ、即ち
敵をも貫く砲に成り得る!!
[キャスターの周囲、360度に魔方陣が展開したと思えば、
―――更に、詠唱を重ねて]
風が運ぶは、砂礫
風が運ぶは、詩
風が運ぶは、水
風により力を増すは、火。
[そこからランサー目掛けて圧縮された
大気の砲が周囲の火炎を一気に纏って
死角ない程の数となり襲う。]
クレティアン!
遠方からの攻撃、並びに援護射撃は私にお任せを。
[少し高い位置で、ポーズを決めたままそう叫んだ。**]
撤回をするぐらいなら最初から口になどせぬ。
[リリンに向きかえって。]
ほう、以前とは違うようだな。
[挑発を受け流すその姿に感心する。
もう一人とは違う有り方に成長を感じた。]
―――Ja, mon los, plant n'ameras,
《誓って、豊かさを好んではならない》
ne por chier tans ne t'esmaier !
《欠乏に落胆してはならない!》
Bien adoucist par delaier,
《待たされたときの報酬はさらに魅力的で》
et quant plus desirré l'avras,
《欲すればそれだけ》
tant iert plus douz a l'essaiier.
《幸福の味は甘美になるだろう。》
[高らかに、うたえ―――]
我、騎士の誉れを紡ぐ者なり
《La Chevalier》
汝が名は荷車の騎士ランスロ
《Lanclot,le Chevalier de la Chamete》
今ひとたび蒼炎の英雄と見(まみ)え
物語(わたしのいのり)を剣にかえて振るい給え
[――若葉の光、長い髪と外套を靡かせ、
一度槍の英霊と剣を交わしたキャメロットの騎士が顕現する。
生命溢れる竹の階から拝借したそれを
注ぎ込んで、一滴―――]
おお。筋肉が。
筋肉がその肉体美をひけらかすように構えを。
[親方、落ち着いて。
あ、オーダーは大きな声ではっきりとお伝え願います。]
[キャスターが宝具を開放する。
地理学者。大地の理を解き明かす者。
その宝具は霊脈すら操作し、自然の摂理を揺るがす。
当然、相応の魔力は持って行かれるが……]
今度は、もう……!
[もはや足を引っ張る気はない。
最後まで立ち、共に戦う。二度と後悔したくはない]
―――、!!
[創世の嵐が再び荒れ狂う。黄金の巨人が実体を持ち、
かの男を掲げてゆくのが見える。目に見えるほどの魔力の流れ――アトラス。書庫にあった地図帳に、書かれていた文字。]
感謝を、キャスター。
……これで先日の貸し借りは無しです!
[>>177 勇ましい姿勢のままのキャスターへ
ふ、と笑み零し呼びかけた後]
ランスロ!!
[鋭く騎士の名を呼んだ。
物語の主は彼の存在を確実に、強固に編み上げる。
後世アロンダイトと呼ばれた彼の剣は、クレティアンの時代にはまだ無銘だが、詩歌の力帯びて灰色の英雄に向けて踏み込んだ。
火炎弾の嵐はキャスターの言葉通り
騎士を狙うことはなく、
その道を造るが如くに突き刺さる]
「管理人」 鳴木素子は、アルフレート ローヴァイン を能力(襲う)の対象に選びました。
雨が降ろうが、槍が降ろうが朝から晩までお神輿担いでワッショイワッショイ!
M「ワッショイワッショイ!」
景気をつけろ!
M「景気をつけろ!」
塩撒いておくれ!
M「塩撒いておくれ!」
D「お祭りGロボやめーや」
― 6F・鎌倉炎上 ―
――――
[瓦葺きの屋根を蹴り、ランサーが夜の街を疾駆する。
蒼炎揺らぎし槍と共に詰めるはキャスター。]
――――――――――、
[僅かな呟きは、風に置き去りとなって消えていった。
眼前に顕現するは、天地を支えし黄金の巨人。
大地より注がれし魔力を以って形を持つ古の化身。
放たれるは、自然の暴威。風の弾丸。
数多の礫は焔となりて、敵対する反逆者を襲う。
その狭間。火焔弾の狭間を抜けて踏み込むは、いつか見た誇り高き騎士の姿。]
[――それらを、]
蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》
[蒼炎の噴き上がりを以って応え。
真下、大地へと一撃し、天狼の輝きを以って、大地の上に立つ建造物を諸共破壊しながら突き進む。
そのまま、キャスターの足元にまで続く大地を抉った。
降り注ぐ火焔に身を焼かれながらも、神代の槍兵は止まらず]
――――『違う』ぞキャスター。
お前の術式なら、まずは足元の防御を固めよ。
[――キャスターの直下を交錯する間際。ランサーはそんな言葉を口にした。]
ふん、貴様も以前とは違うようだな。
私には都合がいい限りで何よりだ。
[思わず本音を語ってしまう。
考えうる一つに未来に向けて条件は揃ってきていた。]
[――術式を崩したのは一瞬か。
巻き上がった土の狭間、湖の光を湛えし騎士の姿を見やり、
勢いを止めることなく向かうべき先を反転し、
そちらへと一撃せんと流星が奔る。]
[ヒイラギが近寄って来る。
彼も招待状は受け取っているし、なにより挑発的なアルフレートに対して反発心があるのだろう]
さっきボロボロって言ってたけど……わたしもそこまで回復できてないから、あんまりアテにはしないでね。
わたし、すっごい燃費の悪い戦いしかできないの。
[アルフレートには聞こえないように、小声で囁く。
もっとも、とっくに相手も了解しているかもしれないが]
――レティーー!!それを騎士にっ
[《グラウコピス・アテナ》の声を聞くと、鞄から月桂樹の冠を騎士に投げた。
月桂樹の茎と葉にカラスの羽根と『八咫烏』の御札を魔術で織り込んだ冠。]
効かないかも知れないけど、一生懸命考えて作ったんだ!
女神アテナはカラスと同じ場所には居ない。
――アテナの加護を受けた槍…
やはりうつくしい
[蒼き炎は鮮やかに、
消え泥む残り火をも飲み込むよう。
正しく嵐、神を討ち取った逸話に相応しい。
術式の崩れた一瞬、
ランスロが槍の英雄へと刃を振り下ろさんとするより速く、蒼き炎が軌跡を残して向きを変え>>188]
「っ、ぐ、――おぉおおおおお!!!!」
[走る流星を、柳のように打ち流すは先日の再現のよう。]
[次の戦いの参考に、と少年は言った。
よけいなことを言ったか、と思う一方で、感心する自分もいた。
ヒイラギは強い。この敵を前にして一瞬の間でも、さらに次を視野に入れることができる。
自分よりよほど、戦いの才能があるように見えた]
…………。
[竹の防壁が自分たちを囲う。それを見て、パチン、と指を鳴らした。
鈴はないが、音を鳴らせれば音意付与の刻印は使用できる。
ソナー。感知の魔術。
竹の壁越しに、アルフレートの動向を探る]
[ぎぃん、と散る花火に
鳥の羽ばたきめいた円環>>190
魔力の篭った月桂樹の冠が、
ランスロの頭部へとふわりと浮かぶ。
詩人のマスターが、考え抜いた末に用意したものだ。]
[奔る切っ先は、ランスロの剣戟を以って流される。
――一撃のみ。そう交わした先日の続きが始まったかのよう。
否。あの頃よりも、騎士は着実に力を増している。
ランサーも押し返さんと力を篭めれば、
刹那の交錯は蒼炎より上がる火花となり、眼前を眩ませた。]
いい発想だ。
――が、少々失策だったな。
[騎士の頭に載る月桂樹の冠に、槍を纏う蒼炎は――益々を以って勢いを増し、ランサーと、ランスロの身を互いに焼かんとばかりに膨れ上がった。]
――そして貴君の剣戟は筋がいい。
――が、切っ先を見るな。敵の目を見よ。
捌くだけでは後の先は、――――取れん!
[焔に焼かれながらもランスロへ囁く言葉は、キャスターに告げたそれと同じく、指南のよう。
――槍を支える片手を離し、輪転する蒼炎の向こうから、ランスロの顔面を殴りぬかんと拳が放たれた。]
[リリンのソナーが発動したようだ。
心強い仲間がそばに居てくれる…それだけで何時もより力が湧いてくる気がした。]
リリン!感知したら場所教えて。
竹の地下茎で下から攻撃する。リリンは地上をお願い。
[いつの間にか呼び捨てになっていたのは、戦闘の緊迫感からか…
冠が燃え散るのを僕は見てない。]
少しは経験をつませておこうか。
[眼を瞑り、そして――]
Einsatz
Schneiden
drei Paar
[竹の壁を破るべく空間干渉の斬撃を放つ。
魔術に音はなく、空間の変異が起きるのみであった。]
[――月桂樹は勝利者に捧げられるもの。
詩人のリュートの弦が啼く]
――ランスロ、汝が剣は円卓に於いて随一なり
――かの王すらも汝に及ばず、並び立つ者はなし
[>>196ランサーの槍と散らす花火は
流星雨の如く。燃え盛る蒼が、視界を塗りつぶす]
嗚呼、小細工は通じませんか…それでこそ!
「――ハ、小細工は通じぬか、それでこそ!」
[重なる声に、騎士の/詩人の笑みぞ深まる。
額からじわりと汗が滲むのは、騎士と語り手の繋がり故で]
「は、助言ありがたく、受け取ろう――っ!!!」
[ランスロは槍の英霊へと迷わず切り上げようとして――]
[場所を教えれば攻撃できるというヒイラギの言葉……竹は確か、地下茎を広げて増えるのだったか]
アルフレートは移動してないわ。前方、約13メートル。
[呼び捨てにされたことが、少しくすぐったく感じた。
友人というわけでもなく、この戦いが終われば敗者同士か敵同士だ。悪い気分ではないが、呼び捨てにされるのは、わずかな間だろう。
それを少し惜しみながら、自身も魔力を練り、指先で竹の壁を叩いて音を出す]
……ノイズ。
[相手の魔術の軌道を逸らす、妨害の魔術。
アルフレートの斬撃を歪める]
[場所を教えれば攻撃できるというヒイラギの言葉……竹は確か、地下茎を広げて増えるのだったか]
アルフレートは移動してないわ。前方、約13メートル。
[呼び捨てにされたことが、少しくすぐったく感じた。
友人というわけでもなく、この戦いが終われば敗者同士か敵同士だ。悪い気分ではないが、呼び捨てにされるのは、わずかな間だろう。
それを少し惜しみながら、自身も魔力を練り、指先で竹の壁を叩いて音を出す]
……ノイズ。
[相手の魔術の軌道を逸らす、妨害の魔術。
それはアルフレートの斬撃を絡め取り、その魔術の道筋を歪める]
「が ――ッ !!!!」
[振りぬかれた拳、ランスロの右頬にめり込んだ。
仰け反り、ぐらりと長い髪の端が蒼炎に透ける
睨みつける眸を逸らさぬままに、
崩れた体勢から、体重をかけ踏み込みなおも剣を振り下ろさんとした]
/*
んー、Wikiに書いた説明ってまだわかりづらかったかなw
点と点を結んで切り取るだけだから、からめとるとなると空間自体切り取るってはなしになるんだけどw
まぁいいか、ここでの戦闘は大きな話ではないw
[―― 一度崩れた術式を、>>188
再びキャスターは詠唱して立て直したらしい。
龍脈の流れはなおも乱れず彼にある。
黄金の巨人、天にある地を支えるが如く。
>>176 砂礫を風が巻き上げて、
火炎が再び渦巻いた。
“足元の防御を固めよ”>>185
というランサーの囁きを
取り入れたものだったのか――それは吟遊詩人の知りうるところではないが、キャスターの援護射撃は、再開された。]
[確かな手応え。
だが、荷車の騎士は体勢を崩されながらも、その体捌きを以って剣戟をなおも繰り出す。ランサーは真っ向から打ち流すために、槍を横一文字に薙がんとした。]
――――、
[――刹那、迫るは体勢を整えたキャスターの火焔。
二つ、三つ。それらを回避せんと体を捻れば、
ランスロの剣戟に対応が遅れ、――右肩から胴まで、一直線に切り刻まれた。]
――――見事……!
[――それでも、天狼星を戴く男は笑い。
まるで傷を意に介さぬかのように、ランスロへ向けて一つ、二つ、三つと、血飛沫と蒼炎交じり合う突きを放った。]
音で空間干渉を防ぐとはどのような理屈か。
まぁ、構わぬ。
Einsatz
Kontinuität
Linie
Punkt
Vermischung
[四方から線と面での空間干渉魔術を連続して放つ。
竹の壁総てを削り取らんと。]
[リリンの前方13メートルという言葉に頷き、竹に魔力を流す。]
ヒュン!
ヒュンッ!!
[風切り音が耳を掠め、数本の竹が真剣で切られたように音を立て斜めに崩れ落ちた。]
――早くっ!もっと早くっ!!
[魔力を注ぐ手に力が篭もり右肩が酷く痛んだ。地下から飛び出す竹は槍のマスターを射抜けただろうか…]
空間干渉自体じゃなくて、魔術の構成段階の照準に干渉してるのよ。
[感知で拾った小言に返答しつつ、次の攻撃にも妨害を放つ。
所詮は詠唱一小節の魔術。ホンモノの魔術師が放つ強力な魔術に、真っ向から挑んでは対抗できない。
必要なのは機先とタイミング。そして相手の魔力の波長を感じ取り、そこに割り込むリズム感。
とはいえ、標準を逸らすだけ。当然、好きに操ることなどできない。
四方から同時に攻撃されれば、満足に対応しきれはしない]
くぅ……!
[竹の防壁が易々と裂かれ、逸らしきれなかった魔術に肩と首筋が浅く斬られる。鋭い痛みが走り、血が噴き出した。
首に走る動脈……頸動脈から]
…っふ、…、
[吟遊詩人を眇め、口の端から血を流す。
ランスロから受けた跳ね返り――ああ、されど何と甘美な痛みであることか。三日月宗近に抉られ未だ血を滲ます傷口もまた然り。
クレティアンは笑みを浮かべた。
――己は今、物語を紡ぐ英雄と対峙している!]
えーとアレだ。
魔術刻印が命をつなぎ止めようとする、とか何とか設定があったはずだ。持ってて良かった魔術刻印!
「今のは効いたぞ…!!」
[ランスロは真摯に向かい合いながらも
喜ばしさを滲ませるのは
神話の英雄と切り結べる故だ。
>>203キャスターの炎が弾丸のように放たれ。
僅かに生じた隙を見逃さず、一閃、肉を断つ]
「光栄、だ――!!!」
[血飛沫がさながら花のようだ。
今度押されるのはランスロのほう。
一撃、凌ぎ、二撃、穂先が僅かに食い込む。
三撃、わき腹をざっくりと貫いた。赤に新たな色合いが混ざる。ランスロの飛び散った端から若葉色の光と変る]
「ちい…!!」
[しかし、倒れない。円舞の如く回り込み、己も突きを放った]
地下茎が…止まった!?
[リリンを見れば首筋に…頸動脈から血が噴き出す。
心臓の鼓動と共にどくどくと止めどなく…]
リリンっ!!
[首筋に右手を置いて止血する。止まれ止まれと叫ぶように祈った。
何かしなくちゃ!!何か出来ないか、必死に考えた…
槍のマスターの魔術は「空間干渉」…リリンが言っていた。
――空間が無ければ干渉も出来ない! ]
リリン!凄い無理なこと頼むけどやって!!
ヤツの周り空間干渉が及ばない周りを竹で囲むからっ
火を、火を付けて欲しいんだ。
[意識はある!リリンの止血をしながらもう片手を地に付けて魔力を送った。]
[三撃目。穿った箇所から飛び散ったはずの赤は光と還り
ランスロ自身もまた、ランサーの視界から消える。
気配は背後。
軽業のように回り込む騎士は、返礼のように突きを放つ。]
――――突きは体重をかけ過ぎるな。回避が困難になる。
[振り返り、剣の一撃を受けるは槍ではなく、無骨な左の掌。
――易々と肉を、骨を貫通した刃を、傷も気にせず握り締め、右手に握っていた天狼星の一撃が、ランスロの肩を貫かんと奔る。
それが彼の騎士を貫けど貫かねど、――一撃の後、キャスターの火焔弾を薙ぎ落としながら大きく距離を取る心積もりで後方への跳躍も始め。]
――――束ねし者よ。自らが騎士として立つ戦は。
やはり楽しいか。
[血塗れの姿で。常あった灰色を赤く汚しながらも。
――星の輝き宿す槍の兵は、なおも静かな声で問う。]
[頸動脈から血液が噴出する。脳に血が行かず、意識を失いそうになる―――宿主の生命の危機を感じ、魔術刻印が身体の維持と補修を開始する。
刻印を宿した魔術師は、そう簡単には死ねない……そんな、今まで試したこともない知識を実感した]
大、丈夫……。
……前に、集中しなさい!
[ヒイラギの手が首筋に添えられる。彼の腕が自分の血で染まっていく。
火を付けろ、と言われれば、自分にそんな魔術はなかったが―――キャスターの火炎弾。ランサーの蒼炎。戦火の階の残り火。
火種ならいくらでもあった]
わかったわ……やりなさい!
戯けが、私の干渉は物理的な空間ではない。
[周囲に空間を埋める用に生い茂る竹。
しかし、関係はなかった。
空間干渉の本質はその空間の塗り替えである。
故に竹が生えようが面で干渉してしまえば意味はなくなるのだ]
Einsatz
Oberfläche
[盾を展開する要領で一部分を開き脱出しようとする。]
[槍のマスターの空間干渉の及ばぬ周り
ドンッ!!
音を立てて一斉に竹が二重三重に取り囲むように生え、
瞬く間に竹は花を付け立ち枯れて行く…]
リリンッ!!
今だぁーーーーーーーーーーーーっ!!
[その声はリリンに届き火は放たれた]
「―― っ!!!」
[ランスロの見開かれた眸はすみれ色。
[穂先でなく、柄ではなく、避けるわけでもなく。
なぜ、その掌で受け止めた――!!]
「……何故!! ―― ッ!!」
[>>211 武術の指南のような言葉は恐ろしいほどに静かな声、冴えたそれに違わない蒼い星炎がランスロの肩を鋭く穿つ。
咄嗟で首をそらすも肉が抉れて血色と若葉色の二色の光を散らした]
あ、あ―― っ!!!
[クレティアンの肩からも血がぞろりと噴出した。
三日月宗近につけられた傷口に重なる。
ああ、それでも―――。
静かな、静かなこえが確かに問いかけた。
灰を赤に染めて、神を討つ英雄が立っている。
乱れた息に、されど旋律は途切れず]
……ええ、……――とても。
この奇跡、己が立つことに、意味が、ある……
[竹に放たれた火は瞬く間に燃え広がり、上へ上へと巻き上がる。
さながら火竜が炎の中から雄叫びを上げて天に帰る姿のように、周りの空気を巻き込み吸い上げて行く
「火災旋風」
その間を更に囲むように竹が生い茂り、花を咲かせ燃え広がる。永遠の螺旋のように…]
[戦火の戦場だ。しかも、キャスターやランサーの宝具で酷い惨状だ。
建物も木も燃えている。火種には困らない
痛みと失血に意識を持って行かれそうになる。気力で堪える。
音に魔力を乗せ、周囲に燃え上がるものを次々と撃ち抜き、跳ね上げる。
魔術師を空間ごと拘束し、急速に立ち枯れた竹の檻。そこに、大量の火種が降り注いだ]
みちるはサンドイッチを作りながら寝てそうだな。
人間だったら食べたかったが、俺には食道も胃も無いから、保存魔術かけて辰に郵送しておくか。
Einsatz
Oberfläche
Kontinuität
[空間干渉の盾を連続行使する。
しかし、絶え間なく降り注ぐ火種を総ては防ぐ事は出来ず、
炎熱のダメージが体へと刻まれていった。]
ちぃ……。
[そして周囲の火種が潰える頃にはそれなりのダメージとなっていた。]
嗚呼。
……それだけの傷を負い
これだけの剣戟に焼かれてなお己を保てるのなら
やはり貴君が捧げた騎士という夢は、――今、この時にこそ。
[謳い手と重なるように/守るように立つ騎士もまた見据え。
槍の穂先より血を滴らせながら、――蒼炎はより渦巻く。]
ランスロ。
貴君と見えたこともまた、
……この戦の奇跡の一端であったのであろう。
感謝する。
[――気付けば。キャスターの火焔弾が収束し、膨大な魔力が彼の元へと集まりつつある。それは、アーチャーとの戦いに見せた天地の創造に迫る力か、はたまた。
ランサーは、それを眩しげに見上げ、――僅かに笑った。]
アルフレート、強いよな。
辰は一度手合わせしてみたいと願ってたみたいだが、俺には勝つビジョンが思い浮かばなかった。
空間断裂って能力者バトル物の小説とかだと、最強認定の場合もあるしな。
……消耗していたようであるのは、聊か心残りだが。
ここで一つ、終幕と行こうか。
――騎士、そしてキャスターよ。
約束の全力だ。
――俺の終端にして根源を、貴君らへ届けよう。
[蒼炎灯る槍を大きく振りかぶり、――大地へ、突き刺した。
土へと還りし天狼の星が、轟き、世界を揺るがし始める。]
/*そして能力強いと、納得の行く負けビジュアルを作るのにも一苦労するんだよな。
性格的にも、イージーミスをし無さそうだし。
―――灰色の君
「―――灰色の君」
[ランスロと、吟遊詩人の高さの異なる声が重なる。
円卓の騎士たるランスロは
神話の英雄を映す眸を眩しげに細めた。]
ええ、……私は、歓喜している……
この戦いに、身を、置けること。
[紛れもなく、奇跡の戦場。]
それは、此方の台詞 です
[何とかクレティアンが魔力を保てているのは、
ヒイラギの集めてくれた竹の魔力、
そして今、キャスターが龍脈を集めている、
恩恵に図らずも預かれているのが大きいだろう。
キャスター――彼もまた、
槍の英霊と交わした約束があるという。
眼を逸らさず、己の全力をかけて対峙する。
ゆえに。――>>221>>222]
[焼ける体に簡易な治癒魔術を掛けていた。
そして、感じる大気の振動。(>>222)]
彼奴、温存の意図はないようだな。
ならば頃合であろうか。
私も少しばかり素人相手にお遊びが過ぎた。
しかし、奴等にとってこの戦いは無駄にはならぬであろう。
それは最終的に私の利にもなるのだ。
[英霊達、そして自身の戦い。
それぞれの様子を見て覚悟を決める。]
[――町並みの一端。建造物が、音を立てて崩壊する。
一つ、二つ、三つ、四つ。
崩落はその場に在った全ての者を取り囲むように連なった。
目を凝らせば、それら全てが
大地より突き立った巨石によるものであったと知るだろう。
巨石の壁が、戦に望む魔術師と英霊を取り囲み、
――やがて、始点と終点は繋がり、完全なる包囲を遂げる。]
[枯竹の檻が炎上する。
ヒイラギがさらに竹を操り、火勢を強める。
閉じ込められたアルフレートが、空間遮断の魔術で炎を防いでいく。
ホワイトアウトしそうな視界で、それを見る]
あれは、遮断……音の浸透しない。完全な隔離。
[指を鳴らし、その音を増やした。
アルフレートに音の弾丸を放つ。同時にノイズ……妨害の魔術を用意する。
もし彼が遮断の魔術を使用するなら、それを僅かに歪ませるために]
[――変質する。
巨石の壁に取り囲まれた空間全てが、侵食されていく。
置き換わる景色は、かつて在った古代の都市。
長大なる城壁に囲われたる城塞の都市
アルゴスの王の下で繁栄を極めた、ティリンスの都。
――――否。
それは既に失われた都市の残骸。
それは風化した都市の名残。
それは、遠く昔に繁栄を終えた、瓦礫の山。
家は壊れ。
道は剥がれ。
宮殿は風化し。
営みの痕跡は失われ。
全てが崩れ落ちた、死せる都。]
[――滅びた街に、あらゆる虚構は許されない。
――滅びた都に、あらゆる幻想は許されない。
――如何なる伝説。如何なる夢想。如何なる神性。
ありとあらゆる理想。
ありとあらゆる生命が辿り着く、退廃の姿。]
[――それでも。
古代の城塞は滅びてなお、かつての領主の呼び出しに応え。
あらゆる理想。あらゆる幻想を崩壊させながら、
――今宵一度限りの、顕現を果たす。]
我が栄光の城塞都市《フォートレス・オブ・ティリンス》
[――かつてを共にした友との記憶。
――かつてを共にした妻との記憶。
――戦の場を駆けた日々。
――復讐に身を窶し、槍を揮い続けた幾年の出来事。
その全てに、心の内で、別れを告げた。]
――ええ、万全とは、いかぬ、
ままならぬのもまた、……戦なれば。
[リュートの弦は血に濡れてもなお輝き
声は濁らず響き、届く。
構え、騎士と詩人、そして地を統べる者は相対す。]
……貴方の物語を、魅せてくれ
[蒼き炎が大地を穿つ。
狼の咆哮の如き空気の震え]
―― っ、これは…!!
ちなみに指を鳴らして攻撃するとかどう考えてもジャイアントロボの指ぱっちんおじさんしかイメージ思い浮かばないので鈴を取り上げたヒイラギの罪は重い。
鈴って優秀だよね。振るだけで音がなるんだもん。
最初、服にたくさん鈴つけたファッションで踊りながら戦うとかいうの考えてたけどやめました。ほら歩くだけでうるさいし。
[崩壊したの石の大地より、槍を引き抜けば、
――渦巻いていた蒼炎は、粒子となって天へと昇っていった。]
――――これが、
貴君の見たがった俺の幻想の『終わり』だ。騎士よ。
[静かな瞳で。静かな面持ちで。
――何色にもなれない槍を、低く構えた。]
えーっと、この宝具なんなんだろう。
ヴィキ的にはフィールドが初期化して置き換わるだけってこと? 特殊効果は? ランサーに有利になるなにがしかは存在しないの?
[――変っていく。
空間そのものが、
流れ出した
インクのしみが広がるように
彼の物語に書き換わる。
栄華の果て。
希望の果て。
繁栄の果て。
詩人は瓦礫と風化した滅びの城に、
いつか其処に掛けた者の姿を一瞬幻視した気がした――それはきっと、ヒイラギの書庫の蔵書の一つ、遠い神話の物語と重ねたからだ。それだけ。
其処には何も居ない。
――此処は退廃の果てなのだから。]
[瞠った眼、瞬き一つ己に許さない。
詩人は、キャスターは――この階層に居る誰もが、
今、彼の世界に立っている。]
……、これが
……ティリンス……
灰色の君、
貴方の……“灰色”の 都。
[大きく眸が揺れたのは
感情の揺れか感性の糸か。
天に召されるが如く蒼き炎は失せて、
灰色纏う英雄は――滅びた都市で槍を構える。]
[ランサーの宝具。その凄まじい魔力の圧力が開放され、この階層を構成する風景がまるごと書き換えられる。
突き立つ石壁が見下ろす、崩壊した都市。
ランサーが喚び出したその光景は、かつて栄華を誇っただろうその都が、終わりを迎えた後の姿だった]
[――ランサーの槍がそうであったように、キャスターもまた、操作した龍脈の加護を失い、困惑していたか。或いは、――今に在ってなお、この死した地の測量をせんと動き出していたか。]
…………。
……何事も、いつか終わるものだ。
そうだろう。――――束ねし者よ。
[灰色の槍を握り、血を振り撒きながら
理想を編みし者へ向かって、一直線に槍を突き入れんと奔った。]
ああ、貴様の言葉通り「終わり」を与えてやろう。
[令呪をかざす。]
アルフレート ローヴァインが命ずる。
ランサーよ 令呪をもって命ずる、自決せよ。
[消えていく令呪の一画。
だけど、まだ終わりではなかった。]
重ねて命ずる。
己の槍をもってその身を貫け。
[そして静かに立ち尽くした。]
[強制的に書き換わった場面、
キャスターのはなった火球すらも
槍の英霊の「果て」に、上書きされたであろう。
今、荒れ狂う嵐はふつりと止んで、
耳に痛いほどの寂寞と静寂。
低い槍の男の声は、
ひどく、よく似合っていた。]
[――そして、
目前まで迫った理想を編む者に、
穂先は突き立つことは無く。]
…………。
――――承知した。マスター。
[下された命に逆らうことなく。
――自らの心臓に、槍を突き入れた。]
まずい……!
[空間の書き換え……キャスターの宝具がリセットされたことを悟る。
新たな地形の把握には、大した時間を要さないだろう。だが再度宝具を使用する魔力はない。
歯噛みする。詩人の英霊への援護が止まる]
―― ああ、
貴方は……
――これを胸に、戦っていたのか
[――震える。余りに深い、滅びのいろ。塗りつぶされてしまうような、灰色だ。]
……ええ、おわる。
おわってしまう。
紡ぐ物語も、いずれは、終わるもの、
終わって、しまうもの――――灰色の、君。
けれど、私は……!!!
[>>237 灰色が、駆ける。
紛れもなく、此度最速の英霊。
たとえ間に合わずとも、と。
吟遊詩人はローブの下―――足利尊氏を貫いたのと同じ剣で、応えようとし―――]
……――、 っ…!?
[――間に合うはずがない。
間に合うはずがなかったのだ。
剣を抜き放つのさえ、許されぬ速度だったはずだった]
…… な 、……に……?
[咽喉元に触れるか触れぬか。
その勢いだけで一筋切り傷の走るほどなのに。
そのまま突き立てられれば、
己は、終わっていたはずなのに。]
な……!
[目を見開く。意味が分からない。
アルフレートの令呪。それが連続で使用され、膨大なる魔力が解き放たれる。
それを受け、ランサーは槍を自身の心臓に向けた。
目を閉じる暇もなく、武人の身体を宝具が貫く。
絶望のようなその光景を、目に映す**]
…………そう……い、えば
[吟遊詩人に辿り着く直前。
――瓦礫に倒れ付した、かつての王は。戦士は。兵は。少年は。]
…………ひとつ、――――はたせていない、
……やくそく、が
[――その瞳に、怒りも、恨みも、嫌悪もなく。
ただ静かに。]
――なを、しらぬきしよ。
…………きょうかいの、………しょうじょを、……たのむ。
[案ずるは、たった一つの口約束。
ただ一人の、不安げな少女。
――――遠い昔に見せた、柔らかい表情を残して。
死せる都と共に、かつての主は空間へと*消えていった。*]
[手を、伸ばす。
膝をついて、槍の英霊に手を伸ばす。
キャスターもまた、駆け寄ってきたか――それとも動けなかったか、どうか。吟遊詩人には確認する余裕などなくて。]
どう 、…して。
[絞り出した声は、殆ど音にならなかった。]
どうして、
灰色の君、……どうして―――!!!
大儀であったな。
なに、貴様の願いはいずれ叶うであろう。
[消えていくランサー(>>250)と見つめて言葉を零す。]
ふむ、そしてあの契約は嘘ではなかったようだな。
無事に帰る事がかないそうで何よりだ。
[アサシンから受け取った羽(>>89)を取り出す。
羽根は光り輝き始めていた。
そして自身も光の粒子に包まれ始める。
そう、戦闘領域へ移るときのように――]
[眸には何の恨みもなく、怒りもなく、
ただただ凪いでいて―――分からない。
物語が、唐突にページを裂かれてしまったように途切れてしまって。
辛うじて届く声に、
なんとか小さく頷く。]
……、 あ、 ――ぁ……
ええ、――約束、します
少女のことは、……任せて、……
[謂い終わる前に。
死せる都の主は、蒼い炎と同じように
そらへ、溶けて消えてしまう。
後に残された詩人は/騎士は
光に変ったその身体を捕まえようと動き空を掻いた指先を暫し見つめた後、俯き強く握り締めた**]
[僕は…許せなかった…何故、彼が自決しなければならなかったのか?
勝利を目前とした、ランサーとマスターが何故だ!
あれほど忠実に守ってくれ闘ってくれた英霊を
何故?
震える拳を握りしめ、覚束ない足取りで…槍のマスターまで歩み寄る。]
――…え、英霊は…道具じゃないんだーー!!
[拳を思い切り振り上げた。]
はあ。
[息を吐く。
「今回」は、はじめてのことだらけだ。
参加者たちとこの「塔」や私たちのことについてこれほど話したのもはじめてだし、「町」の人たちが自律的な行動を見せる様子が見られたのもはじめてだし、ブライが自分自身に疑問を持ち、ああいうメモを残したのもはじめてだ。]
怖いよね。
「はじめてのこと」って。
[ふ、と笑う。
ここからは、何が起こるか分からない。
でも、そんなの、本当は当たり前のことだ。
当たり前のことなのだ。
そうでない方がおかしいのだ。
「戦争」の参加者たちを見ているとそう思う。
何が起こるか分からないから、きっと生きるのだ。
そうだろう?*]
「管理人」 鳴木素子が「時間を進める」を選択しました。
キャスターに物語の英霊。
それにリリンと餓鬼よ、貴様等の健闘を祈る。
私は私の戦いへと移る。
貴様等がここで勝つならその結果を元に事実を定める。
負けたのであれば私が直接切り分けるだけである。
では去らばである。
[妹尾の拳とリリンが放った音の弾丸が、
交差するように空を切った。
そして辺りには静寂が残る。
ランサーの召喚した都市の余韻といわんばかりに。]
―聖杯直下・クレーター―
ふむ、巧く行かないものであるな。
彼奴が二人を相手に押していた時はいけると思ったのだがな。
宝具を発動となると奴自身、そして私の魔力の消耗は避けられぬ。
そして私も素人同然の二人にここまでダメージを食らう有様ではな。
[ランサーが二人を打倒し打つことができれば手はあった。
アサシンとの取引を無かった事にし聖杯を材料に構造を暴いた上で、
蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》で討つ。]
そんな未来もあったのだがな。
私の力不足としかいえぬ、な。
[しかし描いた未来には到達できず。
取引を元に逃げ出すのが手一杯の有様だった。]
まぁ、いい、己の力不足を嘆くのは簡単である。
しかし、今はもっととやるべき事があろう。
[己に尽くした英霊を犠牲にしてまで得た脱出。
それは再度戦う為に選んだ自分なりの覚悟である。
残った組が勝つならばそれでも構わない。
しかし、解明が叶わない時は自身が今度こそ総てを切り分ける。
その為に裏切りという見下げ果てた行為にすら手を染めた。]
帰るぞ、時計塔へ。
[確かな覚悟を持って倫敦へと向かう。
目指すは時計塔、いや自身の戦場だった。**]
― ??? ―
――その男は、誰よりも力があるくせに、誰よりも弱音を吐かず、誰よりも無欲に見えた。
だが今は、それは違うのだ、と女神は知っている。
永く復讐のみに身を窶し、灰色の街と共に育ってきた彼にとっては、人も、獣も、堕天使も、どれもが等しい価値を持つもので、それ以上に、全てが新鮮に映ったのだ。例えば、泥から作られた人形を見せたとしても、彼は等しい態度で接したのだろう。
「しかし、貴方は神をのみ嫌っています。これは不公平というものでは?」
――何が不公平なのかは、問うた女神すら分かっていなかった。ただひたすらに無色で、灰色で、わけがわからないこの男に、お前は何者なのだと八つ当たりがしたかっただけなのかもしれない。
すると、彼はさも当然であるかのように答えた。
「人が賢明に積み重ねているものを、横から邪魔するような奴は誰だって嫌だろう。少なくとも、俺はそういう神としか会ったことはない」
――私もそうなのだろうか、と女神が問うと、男はやはり当然のように頷いたので、その頬に張り手を見舞われる形となった。
けれど、それはきっと、無意味な感傷だ。
神は、人が愚かで、道を誤りやすい生き物だから、手を差し伸べ、時には怒り、導こうとする。人が単独で何かを造り上げることは出来ない。命を与え、知恵を与え、恵みを与え――、ゆっくりと育てられていくものだ。
「そうかな」
――見晴らしの良い丘陵の向こう。今まさに繁栄を極めるアルゴスと、遠く望むティリンスの城壁を眺めながら、彼は言う。
「どれほど愚かで、道を誤り易くても、ああやって街の一つや二つは盛り立てていける。確かに、俺達人間は神様ほど優秀じゃないけど、少しずつなら歴史だって進めていける。きっとああいう意味があったんだ、こういう意味があったんだって勝手なことをぶちぶち言いながら、それでも繁栄していくんだ」
――きっと、貴女が思っているよりも人間はずっと逞しい生き物だ、と彼は言った。意味がないところに意味を求めようとするのは人間の機能で、そうした欲求が、何かを成し遂げたい、何かを究めたいという望みへと繋がっていくのだと、――静かな声で、そう言った。
「ああ、でも」
少年は、少しだけ困ったように笑って。
「俺も街も、いつかは朽ちてしまうものだから、それだけは、少し残念かなって。ずっといつまでも忘れずにいてくれる人なんてそうそういないから、それはやっぱり、寂しいことだと思うよ」
――だからせめて、今生きてる内に交わした約束くらいは、生きてる内に果たしたいんだ、と。そう呟く少年の横顔は、女神には眩しく輝いて*見えた。*
>>158
[『違う』と、いう言葉と共に足元の気流が乱れ、真下の術式が乱れる。直ぐに体勢を整え直しはするが、]
やはり、地に足を付けていた方が
性分に合います……。
[詩人が呼び出す、ランスロの姿。けれど、バーサーカーとの戦いで、痛みはクレティアン本人が受けているのを知っている。おそらく、そうなのだろうと自分と同じ様にあまり逞しくない詩人を心配する。]
ッ、しかし、やっぱり
速いですね……。
[常に魔法陣を周囲に巡らせ、アストロラーベや天球儀を用いてランサーの座標を更新していく。]
座標更新、位置情報更新、気流把握完了。
−−、荒れ狂えッッ!
[地図の上、地に足を付けた状態で再び火炎纏う風がランサーを襲う。>>203
その後も、ランスロの援護射撃を繰り返すが、時間が半分は過ぎていた。
背筋に嫌な汗が滲んだ。]
……、たのしい?
[ふと、ランサーが詩人に向けた言葉に瞬く。>>212>>217]
そうか。
そうだったんですね、クレティアン……。
[本来は戦とは程遠い英霊。同じ壇上で戦える事への喜び。同じ想いを、彼も抱いていたのかと感じ取った。]
[>>221周囲に放った火炎を一つに束ねて巨大な砲撃にしようと魔法陣を重ね始める。
ふとランサーを見ると、笑っているように見えた。
>>222終幕に、そう続けるランサーの顔を変わらず見る。
残された時、龍脈の流れは確かに感じていた。周囲にはその恩恵も僅かながらあるという。>>224
ランサーの槍が大地を突くと共に、感じたのは違和感。思わず眉間に皺が寄る。]
なに、
[巨大な石が周囲の建物を壊すようにして突き立ち、取り囲む。
景色が、大地が、全て 変わる。
故に、龍脈の流れがそこで途絶えた。]
[かつての都の姿。
今は風の侵食を受け廃墟に近いもの。
視界に広がる街並み。
地に足をつけ、残った魔力でなんとか地形の把握をする。]
…、ティリンスの都。
[もはや彼が誰かなど、今更だ。
けれど、言わずには、呼ばずにはいられなかった。]
あなたの名は、ディオメデス…ですね。
[彼の終わり、彼の果ての姿。
ここでの戦闘は不利と自覚していても、この景色を、光景を焼き付けていたいという衝動が湧き上がる。]
人に終わりはありますが、
その意思は、誰かに必ず受け継が……
[言葉は途中で止まる。
ランサーの胸に、槍が−−−]
な、
[令呪の発動。
自決を命令する。重ねる事2度。
拒む事が出来ない、命令。
ふと、土の匂いが身体を絡める気がして険しい面持ちになる。]
ッ、ディオメデスッッ!!!
こんな、っ…こんな戦いの最後を
あなたは望んでなどいなかったはずですっ…、ッ
[叫びに似た声を響かせる。
湧き上がる感情は怒りでも悲しみでもある。けれどもっと何か複雑で。
彼の姿が消えるまで、その全てを見届けていた。**]
−病院−
[あれから教会には行けていないが、昨日は少し大胆な動きをしてしまったので自粛していた。
あれから、アサシンがこちらを警戒しているように感じる。
もう聖杯の出現は近い。
それを肌で感じながら、このループの脱出をするための鍵を思案していた。**]
ブライジンガー 諒が「時間を進める」を選択しました。
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