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[竹に放たれた火は瞬く間に燃え広がり、上へ上へと巻き上がる。
さながら火竜が炎の中から雄叫びを上げて天に帰る姿のように、周りの空気を巻き込み吸い上げて行く
「火災旋風」
その間を更に囲むように竹が生い茂り、花を咲かせ燃え広がる。永遠の螺旋のように…]
[戦火の戦場だ。しかも、キャスターやランサーの宝具で酷い惨状だ。
建物も木も燃えている。火種には困らない
痛みと失血に意識を持って行かれそうになる。気力で堪える。
音に魔力を乗せ、周囲に燃え上がるものを次々と撃ち抜き、跳ね上げる。
魔術師を空間ごと拘束し、急速に立ち枯れた竹の檻。そこに、大量の火種が降り注いだ]
みちるはサンドイッチを作りながら寝てそうだな。
人間だったら食べたかったが、俺には食道も胃も無いから、保存魔術かけて辰に郵送しておくか。
Einsatz
Oberfläche
Kontinuität
[空間干渉の盾を連続行使する。
しかし、絶え間なく降り注ぐ火種を総ては防ぐ事は出来ず、
炎熱のダメージが体へと刻まれていった。]
ちぃ……。
[そして周囲の火種が潰える頃にはそれなりのダメージとなっていた。]
嗚呼。
……それだけの傷を負い
これだけの剣戟に焼かれてなお己を保てるのなら
やはり貴君が捧げた騎士という夢は、――今、この時にこそ。
[謳い手と重なるように/守るように立つ騎士もまた見据え。
槍の穂先より血を滴らせながら、――蒼炎はより渦巻く。]
ランスロ。
貴君と見えたこともまた、
……この戦の奇跡の一端であったのであろう。
感謝する。
[――気付けば。キャスターの火焔弾が収束し、膨大な魔力が彼の元へと集まりつつある。それは、アーチャーとの戦いに見せた天地の創造に迫る力か、はたまた。
ランサーは、それを眩しげに見上げ、――僅かに笑った。]
アルフレート、強いよな。
辰は一度手合わせしてみたいと願ってたみたいだが、俺には勝つビジョンが思い浮かばなかった。
空間断裂って能力者バトル物の小説とかだと、最強認定の場合もあるしな。
……消耗していたようであるのは、聊か心残りだが。
ここで一つ、終幕と行こうか。
――騎士、そしてキャスターよ。
約束の全力だ。
――俺の終端にして根源を、貴君らへ届けよう。
[蒼炎灯る槍を大きく振りかぶり、――大地へ、突き刺した。
土へと還りし天狼の星が、轟き、世界を揺るがし始める。]
/*そして能力強いと、納得の行く負けビジュアルを作るのにも一苦労するんだよな。
性格的にも、イージーミスをし無さそうだし。
―――灰色の君
「―――灰色の君」
[ランスロと、吟遊詩人の高さの異なる声が重なる。
円卓の騎士たるランスロは
神話の英雄を映す眸を眩しげに細めた。]
ええ、……私は、歓喜している……
この戦いに、身を、置けること。
[紛れもなく、奇跡の戦場。]
それは、此方の台詞 です
[何とかクレティアンが魔力を保てているのは、
ヒイラギの集めてくれた竹の魔力、
そして今、キャスターが龍脈を集めている、
恩恵に図らずも預かれているのが大きいだろう。
キャスター――彼もまた、
槍の英霊と交わした約束があるという。
眼を逸らさず、己の全力をかけて対峙する。
ゆえに。――>>221>>222]
[焼ける体に簡易な治癒魔術を掛けていた。
そして、感じる大気の振動。(>>222)]
彼奴、温存の意図はないようだな。
ならば頃合であろうか。
私も少しばかり素人相手にお遊びが過ぎた。
しかし、奴等にとってこの戦いは無駄にはならぬであろう。
それは最終的に私の利にもなるのだ。
[英霊達、そして自身の戦い。
それぞれの様子を見て覚悟を決める。]
[――町並みの一端。建造物が、音を立てて崩壊する。
一つ、二つ、三つ、四つ。
崩落はその場に在った全ての者を取り囲むように連なった。
目を凝らせば、それら全てが
大地より突き立った巨石によるものであったと知るだろう。
巨石の壁が、戦に望む魔術師と英霊を取り囲み、
――やがて、始点と終点は繋がり、完全なる包囲を遂げる。]
[枯竹の檻が炎上する。
ヒイラギがさらに竹を操り、火勢を強める。
閉じ込められたアルフレートが、空間遮断の魔術で炎を防いでいく。
ホワイトアウトしそうな視界で、それを見る]
あれは、遮断……音の浸透しない。完全な隔離。
[指を鳴らし、その音を増やした。
アルフレートに音の弾丸を放つ。同時にノイズ……妨害の魔術を用意する。
もし彼が遮断の魔術を使用するなら、それを僅かに歪ませるために]
[――変質する。
巨石の壁に取り囲まれた空間全てが、侵食されていく。
置き換わる景色は、かつて在った古代の都市。
長大なる城壁に囲われたる城塞の都市
アルゴスの王の下で繁栄を極めた、ティリンスの都。
――――否。
それは既に失われた都市の残骸。
それは風化した都市の名残。
それは、遠く昔に繁栄を終えた、瓦礫の山。
家は壊れ。
道は剥がれ。
宮殿は風化し。
営みの痕跡は失われ。
全てが崩れ落ちた、死せる都。]
[――滅びた街に、あらゆる虚構は許されない。
――滅びた都に、あらゆる幻想は許されない。
――如何なる伝説。如何なる夢想。如何なる神性。
ありとあらゆる理想。
ありとあらゆる生命が辿り着く、退廃の姿。]
[――それでも。
古代の城塞は滅びてなお、かつての領主の呼び出しに応え。
あらゆる理想。あらゆる幻想を崩壊させながら、
――今宵一度限りの、顕現を果たす。]
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