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――アテナの加護を受けた槍…
やはりうつくしい
[蒼き炎は鮮やかに、
消え泥む残り火をも飲み込むよう。
正しく嵐、神を討ち取った逸話に相応しい。
術式の崩れた一瞬、
ランスロが槍の英雄へと刃を振り下ろさんとするより速く、蒼き炎が軌跡を残して向きを変え>>188]
「っ、ぐ、――おぉおおおおお!!!!」
[走る流星を、柳のように打ち流すは先日の再現のよう。]
[次の戦いの参考に、と少年は言った。
よけいなことを言ったか、と思う一方で、感心する自分もいた。
ヒイラギは強い。この敵を前にして一瞬の間でも、さらに次を視野に入れることができる。
自分よりよほど、戦いの才能があるように見えた]
…………。
[竹の防壁が自分たちを囲う。それを見て、パチン、と指を鳴らした。
鈴はないが、音を鳴らせれば音意付与の刻印は使用できる。
ソナー。感知の魔術。
竹の壁越しに、アルフレートの動向を探る]
[ぎぃん、と散る花火に
鳥の羽ばたきめいた円環>>190
魔力の篭った月桂樹の冠が、
ランスロの頭部へとふわりと浮かぶ。
詩人のマスターが、考え抜いた末に用意したものだ。]
[奔る切っ先は、ランスロの剣戟を以って流される。
――一撃のみ。そう交わした先日の続きが始まったかのよう。
否。あの頃よりも、騎士は着実に力を増している。
ランサーも押し返さんと力を篭めれば、
刹那の交錯は蒼炎より上がる火花となり、眼前を眩ませた。]
いい発想だ。
――が、少々失策だったな。
[騎士の頭に載る月桂樹の冠に、槍を纏う蒼炎は――益々を以って勢いを増し、ランサーと、ランスロの身を互いに焼かんとばかりに膨れ上がった。]
――そして貴君の剣戟は筋がいい。
――が、切っ先を見るな。敵の目を見よ。
捌くだけでは後の先は、――――取れん!
[焔に焼かれながらもランスロへ囁く言葉は、キャスターに告げたそれと同じく、指南のよう。
――槍を支える片手を離し、輪転する蒼炎の向こうから、ランスロの顔面を殴りぬかんと拳が放たれた。]
[リリンのソナーが発動したようだ。
心強い仲間がそばに居てくれる…それだけで何時もより力が湧いてくる気がした。]
リリン!感知したら場所教えて。
竹の地下茎で下から攻撃する。リリンは地上をお願い。
[いつの間にか呼び捨てになっていたのは、戦闘の緊迫感からか…
冠が燃え散るのを僕は見てない。]
少しは経験をつませておこうか。
[眼を瞑り、そして――]
Einsatz
Schneiden
drei Paar
[竹の壁を破るべく空間干渉の斬撃を放つ。
魔術に音はなく、空間の変異が起きるのみであった。]
[――月桂樹は勝利者に捧げられるもの。
詩人のリュートの弦が啼く]
――ランスロ、汝が剣は円卓に於いて随一なり
――かの王すらも汝に及ばず、並び立つ者はなし
[>>196ランサーの槍と散らす花火は
流星雨の如く。燃え盛る蒼が、視界を塗りつぶす]
嗚呼、小細工は通じませんか…それでこそ!
「――ハ、小細工は通じぬか、それでこそ!」
[重なる声に、騎士の/詩人の笑みぞ深まる。
額からじわりと汗が滲むのは、騎士と語り手の繋がり故で]
「は、助言ありがたく、受け取ろう――っ!!!」
[ランスロは槍の英霊へと迷わず切り上げようとして――]
[場所を教えれば攻撃できるというヒイラギの言葉……竹は確か、地下茎を広げて増えるのだったか]
アルフレートは移動してないわ。前方、約13メートル。
[呼び捨てにされたことが、少しくすぐったく感じた。
友人というわけでもなく、この戦いが終われば敗者同士か敵同士だ。悪い気分ではないが、呼び捨てにされるのは、わずかな間だろう。
それを少し惜しみながら、自身も魔力を練り、指先で竹の壁を叩いて音を出す]
……ノイズ。
[相手の魔術の軌道を逸らす、妨害の魔術。
アルフレートの斬撃を歪める]
[場所を教えれば攻撃できるというヒイラギの言葉……竹は確か、地下茎を広げて増えるのだったか]
アルフレートは移動してないわ。前方、約13メートル。
[呼び捨てにされたことが、少しくすぐったく感じた。
友人というわけでもなく、この戦いが終われば敗者同士か敵同士だ。悪い気分ではないが、呼び捨てにされるのは、わずかな間だろう。
それを少し惜しみながら、自身も魔力を練り、指先で竹の壁を叩いて音を出す]
……ノイズ。
[相手の魔術の軌道を逸らす、妨害の魔術。
それはアルフレートの斬撃を絡め取り、その魔術の道筋を歪める]
「が ――ッ !!!!」
[振りぬかれた拳、ランスロの右頬にめり込んだ。
仰け反り、ぐらりと長い髪の端が蒼炎に透ける
睨みつける眸を逸らさぬままに、
崩れた体勢から、体重をかけ踏み込みなおも剣を振り下ろさんとした]
/*
んー、Wikiに書いた説明ってまだわかりづらかったかなw
点と点を結んで切り取るだけだから、からめとるとなると空間自体切り取るってはなしになるんだけどw
まぁいいか、ここでの戦闘は大きな話ではないw
[―― 一度崩れた術式を、>>188
再びキャスターは詠唱して立て直したらしい。
龍脈の流れはなおも乱れず彼にある。
黄金の巨人、天にある地を支えるが如く。
>>176 砂礫を風が巻き上げて、
火炎が再び渦巻いた。
“足元の防御を固めよ”>>185
というランサーの囁きを
取り入れたものだったのか――それは吟遊詩人の知りうるところではないが、キャスターの援護射撃は、再開された。]
[確かな手応え。
だが、荷車の騎士は体勢を崩されながらも、その体捌きを以って剣戟をなおも繰り出す。ランサーは真っ向から打ち流すために、槍を横一文字に薙がんとした。]
――――、
[――刹那、迫るは体勢を整えたキャスターの火焔。
二つ、三つ。それらを回避せんと体を捻れば、
ランスロの剣戟に対応が遅れ、――右肩から胴まで、一直線に切り刻まれた。]
――――見事……!
[――それでも、天狼星を戴く男は笑い。
まるで傷を意に介さぬかのように、ランスロへ向けて一つ、二つ、三つと、血飛沫と蒼炎交じり合う突きを放った。]
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