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[バーサーカーと話す事も叶わず、こうして最大の宝具をもって撃つ事になるなんて思ってもなかった。
甘い、そう言ったアサシンは上空に消えて。
やがて男の足元の地図は光が霧散するように消えて、龍脈は正しい流れに戻る。
全てが終わり、羽が一枚地に落ちる。
遅れて左腕の痛みを感じながら、その黒羽が顕現した騎士により貫かれるのを見た。]
あなたがいなければ、……
確実に倒されていたのは私でした。
感謝致します。
[ぺこ、と、吟遊詩人へ頭を下げる。
それから、遅れてやってきたセイバーにも軽く頭を下げ、
ランサーへとついで顔を向ける。]
[追うように、ランサーのマスターの方を見ると頭を下げる。
そして最後に足を運び、自身のマスターの前に。]
みちる。
[ようやく会えた。その嬉しさもある。
そして、彼女はいつも最善と思う場所で大切な願い事を、令呪を使用してくれる。]
……、っ みちる。
[伸ばす腕は気づけばボロボロで、服もあちこち破れていた。
それでもその腕でみちるの小さな身体を抱きしめようとする。]
私はあなたのサーヴァントとして
あなたを誇りに思います。
だからどうか、もう、こんなことは、やめてください。
身体が引き裂かれるみたいでした。
……、一緒に帰りましょう。
[幼女を抱きしめようとしている中年男性の姿。他の人からどう見えているか、それを考える余裕はもちろんなかった。**]
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