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だが結末を見る前に寝よう。
M「どっちかってーとここまで起きてた時点でもうおかしい」
D「22時には寝れたやんか今日は…」
[言葉に呼応するよう、地面が唸りを上げ始める。
龍脈が、唯一点、キャスターの方角へと集う。
それは大地から筋肉隆々の巨大な金色の男が湧きあがり、
キャスターと同化するように目視できる。
クレティアンは突然横に金色全裸の男が出現したかと思うと
キャスターに溶けたように思うかもしれない。]
[魔力を与えられたとは言え、既に崩壊は近い。
体の末端を赤い塵に変えながら、アサシンに気取られぬよう、死角から慎重に浮上していく。]
悪いな王子……お前はあの取引を諌めてくれたのに、こんな事になっちまって……。
[ある距離まで近づいたところで、一気にスピードを上げた。]
[方々で増幅する魔力の気配。
それが令呪か、宝具か――そこまでは判らずとも事態を把握するには容易く。
肩から腕から滴る緋色を右手で押さえ、小さく舌打ちを零す。
傾く身体を、見えない地を踏むように支え空中にて立て直すと
手の内の柄を握り直し、その気配の集う場所を一閃しようと
その腕を緩やかに持ち上げようとして。]
―――、
[高く響く声に、詩に。
容易に意識を奪われたのは――少年が、狂戦士であるが故か。]
[――周囲の風が、灰色の槍へと吸引されるは一瞬のこと。
蒼炎が吼える。
天狼星が猛る。
膨れ上がる魔力の渦。
加速する星の輝きは収束し―――]
蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》
[神代を駆けた槍兵と供に
正気を失いし王たる者を喰らわんと、放たれた。]
[――周囲の風が、灰色の槍へと吸引されるは一瞬のこと。
蒼炎が吼える。
天狼星が猛る。
膨れ上がる魔力の渦。
加速する星の輝きは収束し―――]
[神代を駆けた槍兵と供に
正気を失いし王たる者を喰らわんと、放たれた。]
な・・・・・・!?
[完全な油断。
一瞬の隙をつかれ、手元にあった宝石が破壊された。]
き、きさまああああああああああ!!
ことごとく邪魔をしやがって、ゴーレムのくせにいいいい!!!
[怒りをあらわにしたシェムハザは、暴力的で粗雑なガンドを、パピーへと打ち込んだ]
[球体は身体の前で浮かせたまま、早口で詠唱を開始する。
膝を落とし黒手袋の右手を地図が浮かぶ地面につけると、
両腕に腕輪のように平面のアストロリーベが重なっていく。
更に、周囲に球体のアストロリーベを惜しみなく浮遊させて魔力を上げ続ける。]
世界を記せしこの手は地を知り尽くし、
それでも尚、探り求める手。
[大地から龍脈を通じて両手に魔力を集中させると、
左腕から流れる血が徐々に止まり、指先が動く程度まで回復する。]
地に触れれば、傷を癒す大地を知る。
風に触れれば、荒れ狂う風を知る。
水に触れれば、人を飲みこむほどの水を知る。
火に触れれば、人の英知の始まりを知る。
知は即ち、統べる也。
[礼拝堂で見た、>>385蒼の炎を視界は捉える。
その一閃より遅れて、詠唱は終了する。]
[ばち、ばち、と地面から力を吸い上げて火花が散るような音が鳴る。
輝く両腕を合わせ、手を握り合わせる。
両方の人差し指を、バーサーカーの方へと 正確に、正角に向ければ、
照準を合わせるかのように魔方陣が展開される。]
――…目標座標セット。 完了。
朝の爽やかな風で目が覚めず
氷水を受けても起きないのであれば、
その怒りをその身で受けよ。
―――― 砕け 散れっッ !
[周囲の大気を操り、水と風を圧縮させれば、
大地から吸い上げた魔力で強化させたそれを、巨大な砲撃のように*放った。*]
[落下しながら、できるだけ、口の端を吊り上げて笑ってみせる。
もし、辰が生きていたとしても、自分は感情の揺らぎに戻り、自身で行動できる機会は2度と無いだろう。
まあ、それでも良いか。
ガンドがのど元を貫通する中、パピーは、最後にそう思った。**]
[高らかな歌声に逸らされた意識は、
大気のうねりによって、渦を巻く土埃に僅かに戻る。
膨大なる量の魔力の奔流――それらが、ひとどころへと収縮していく。
その正体が、槍兵の神すら穿つ一突きであると気付くのは
数寸の、間の後。]
―――グゥ…ッ!!
[己の身を庇うように、背に携えた黒翼を咄嗟己の前へと展開する。
高い魔力を帯びる天使の翼。
ともなれば、大概の宝具とて威力を弱めるだけの力を有する筈であった。
――が、高い神性にこそ真価を問う槍兵の宝具の前には
黒翼の防護など、無力に等しく。]
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