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やはりそうか。まあ、そうだろうな。
……それでシステイナというのは何だ。菩薩みたいなものか?
まあ、何でも良いが。竹にまつわる英雄だと?
[少し考え込んだが、答えはすぐに出た]
知らんな。竹と言えばなよ竹のかぐや姫と決まっておるだろう。竹から生まれたこの世の者とも思えぬ美しい女で、国中の貴族や帝の求婚を断り、月へ帰っていったとかいう話だ。
…………ん?
[なにか思い出しそうな気がしたが、サーヴァントの気配がする。]
リリン。まだ誰かおるようだな。
[不意に、令呪のうずきを感じる。
ここに誰かが居るのだ。すでに4Fが開放されているから油断していた。
周囲を見回す。
見つけたのは知った顔。教会で会った、あの槍がどうのとか言っていた武人の英霊と、そのマスター]
っく……まずいわね。
何にも食べてなくてお腹減ってるのに、ご飯食べそびれちゃうじゃない!
[だから次1F行こうとしてたんですね]
!?
[魔眼から光が放たれようとしたのと同時に、パピーの放った火炎はアサシンの顔の半分を焼いた]
ぐ、ぐああああああっ!!
やってくれたなあ!!
[パピーの体を地面に叩き付けるように放り出し、アサシンはその手で顔を覆った。
火傷はそこまで深くはないが、魔眼の瞼は焼かれている。
治癒まで使えない。]
最後まで余計なことを・・・・・・見事バーサーカーが思うとおりに勝ち上がれば、お前の本体ぐらいは助けてやったものを!!
[苦しんでいるアサシンをよそに、バーサーカーが預かっている羽根にで、緑色の魔術回路が光り始めていた。]
………どこかで会ったような気がするが…
[近づいてくるランサーとそのマスターに教会で会ったとき、セイバーはだらけきっていたのでよく覚えていない。]
―西拠点―
[ ――さて、実は吟遊詩人は
セイバーがいなくなったのに気付いていた。
マスターの感知はできないが、
彼がいなくなったのならそういうこと。
おそらく上へと移動したのだろう
――と、此処までは想定内。
見られていては立ち去る後を濁すだろうという、吟遊詩人、いや騎士なりの美学である。]
――、……
[ ヒイラギは連絡が途切れたことにいたく動揺し
ともすれば詩人をおいて行きかねない勢いで行く。
それに付き従うのも己の役目、と。
しばらくの間は彼のやや後ろに静かに在った]
…、大気よ集いて、―― ッ
[竜の身体を貫くのに一切の迷いはない。
これが本来あるべき聖杯戦争の姿か、
しかし、――そうだとしても。
積み重なる違和感、異質感が違うと警報を鳴らす。]
我が腕を取り巻け…
[球体のアストロラーベを周囲に巻いて、右腕に風を帯びさせる。
>>231 助太刀、の言葉が掛かれば、無言でそちらを見て頷きを返す。
顔をアサシンへと向けたのはその後――、
目?、と認識するがこちらはしっかりと見た。]
[リリンはどうやら空腹のようだ。]
お前なあ……
だからもう少しゆっくりしようと言うたろう。
飯ぐらい食わねば戦もできぬと言うたではないか。
[そこまでは言っていない。]
こんなところには筍しかないぞ。それも灰汁を抜かんと食えんし。
まあ……戦わんで済むように善処することだな。
英霊の癖に察しがいいな。
その姿といい、貴様はこの国の英霊に違いない。
[かぐや姫の単語を聞いて感心しながら当たりをつける。
あえて、それが正解であるとは言わないが。]
あった事が歩きがするか。
貴様も阿呆のようだな。
[高めた評価は一瞬で地に落ちる。
まさか存在すら記憶されていないとは思わなかった。]
ヒイラギ、
白刃の方たちた恐らく上だ。
彼らもこの戦争の参加者、
出て行ったのなら
追いすがるべきではないよ。
次見えるなら、
戦いになるかもしれない。
[ これは、忠告。静かによく響く声を向け―― ]
――、それより、ヒイラギと協力関係にある、王子たちのことだ。
約束があるなら、それを果たさなければ。
― 3Fシスティーナ礼拝堂 ―
……そのことも含め、管理者に訊ねたいことがあったのだが。
次に出会う時に謎が解けることを祈るばかりでありましょう。
[先日のことを思い返しながら、焦げた竹を撫でる。
……これほど多くの竹が鬱蒼としながらも、天井に、壁に、聖壇の後ろにと散りばめられた芸術が損なわれていないのは、やはり彼女の技術の粋であるがゆえだろうか。
そうこうしている内に、不意にサーヴァントの気配を感じ、]
…………
[何故自ら近付いていくのだろう、と無骨な掌で半顔を覆いながら、一歩退いた位置で見守っている。]
…、申し訳ないのですが、私はキャスターのサーヴァント。
近接は、かなり、得意としません。
援護なら…任せてください。
[自身のクラスを明かして、剣を手にする王子と呼ばれた青年を見る。]
厭な感じがした目でしたが、…まあ、
貴方のマスターがやってくれたみたいですね。
[風を纏った腕を身体の前で球体を抱える形にすると、
地球を模った緑と青の球体が出現する。]
[かぐや姫―――その単語には、神妙な顔で口元に手を当て、視線を中空へと向ける]
……ごめん、アジアの伝承には詳しくなくって。
[知らなかった。
だが美姫と聞けば、兄里のサーヴァントを思い出す。
他に思い当たる候補もなく、ここで誰が戦ったのかを察した]
[竹の向こうから現れたのは、始まりの頃に教会で出会ったリリンという少女と、そのサーヴァントだった。]
…………ふむ。
[リリンという少女は、初めに見た面持ちとはどこか違って見えた。ランサーはそれが覚悟の違いだと解釈したが、まさか空腹ゆえの真剣味であるとは思いようもなく。
供にあるサーヴァントは、いざ眼前に立つ姿を見ると、隙だらけであるようでいて、まるで隙がない。]
見事だ。
[それだけ呟いた。]
ふ、空腹で集中を切らすとは準備不足も甚だしい。
相変わらず覚悟が出来てないようだな、女。
[鼻で笑いながら言葉をかける。]
随分と…ご自分の事を探られるのが嫌なようですが、
サーヴァントとして自分の正体は弱点に繋がりますから、
そういう事なのかもしれませんが―――
[この戦いを、彼は何度も繰り返してはループ可能性がある。
自分の正体よりも、その異質さの方を隠したいがための行動なら、]
…、そうじゃないなら、
随分と…必死なように見えますね。
[羽、という単語に違和感は感じたけれど現状それがどうなっているかは知るには及ばない。]
何だと?弟ならともかく、見ず知らずの奴にそこまで言われる筋合いはないぞ。
[魔術師なのだろうか、リリンと同じように。悪態をついて近づいてきたその男に目をやる。先ほどの戦いがあるだけに、自分から刀を抜きはしない。第一、今はまだ骨喰も使えないのだ]
その言い分だと、本当にかぐや姫が…?
確かにそれらしい女子はいたが…
[パフェを美味しそうに食べていた和風の美人を思い出した。]
あんな男の前で美味そうに甘味を頬張る女だというのは少々意外だったな…
ッ!
[叩きつけるように投げ捨てられる、赤竜の身体。
――されど、その核となる水晶は未だアサシンの掌の内。
魔力のパスは繋がってはいる、己が直ぐさま消滅する心配は無いが。
己が厭う、しかし己たらしめるその剣を鞘から放とうとし。
…ふと、違和感にその手が止まる。
僅かな熱にも似た、何か。
じわりと内側から 己のモノでは無い何かが滲む感覚。
…それが、羽根を納めていた場所だと気付くのは、数寸の後。]
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