情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
次の日の朝、忍神町の住人 葛城 恭子(42) が無残な姿で発見された。
【Interlude:CASE-Kyoko U】
[はっ、と恭子は意識を取り戻した。
自宅を出てから数分ほど歩いた場所にある公園で、ベンチに座ったまま寝ていたようだ。
どれ程の時間が経過したのか。空を見上げ、太陽の位置を確認しようとした。]
あ・・・・・
[頭上に地表が見える。
それをようやく彼女は認識し、そして意識してしまった]
いやああああああああああ
[恭子は買い物かごを捨て、あさっての方向へと走り出した。
やがて彼女は、この忍神町の地平線へとたどり着き、そして消える事になる]
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、セイバー 足利尊氏、赤竜パピー (羽鐘辰)、鴻 みちる、バーサーカー ヘイズレク、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、兄里ケイ、妹尾柊、アーチャー ミケランジェロ、「管理人」 鳴木素子、アヴェンジャー かぐや姫、望月 玲、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 17 名。
―中央ブロック―
[キャスターとは別れ、車の方へ戻り近くの定食屋へと入った。
食事をとって神社に戻ったのはその後。
大丈夫だとは言っていたが、未だ魔力が流れていく感覚に、慣れない。
それもあってか、中へ入ると倒れ込むようにケイは眠ってしまっていた]
……朝?
[差し込むひかりが明るいと気づいてケイは目を覚ました。
神社の手水舎で水をくむと、その裏手で身体を拭き始める。
背中の傷が痛むのは、傷ついた組織が5年経ってもまだ癒えていないせいかもしれない]
投票を委任します。
兄里ケイは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
兄里ケイが「時間を進める」を選択しました。
―南ブロック・ホテル―
[激しく咳き込む感触を覚えて、パピーは目を覚ます。
流動的に動くとは言え、金属のかたまりであるパピーに咳き込むような器官は無い。
これは辰の感触だ。]
……なあ、辰、快適な目覚めをしたのって、どのくらい前の事だったかな。
[もう随分昔な気がする。
記憶にはあるが、おそらくパピーが生み出される以前の事なのだろう。
今の辰の目覚めは、咳や体の痛みをともなうものばかりだった。]
[身を起こすとバックのふたが開き、ヘイズレクの姿が目に入った。
自分が発した昨夜の問いかけと、彼の反応を思い出し、しばし物思いにふける。]
ぼんやりしている場合じゃねぇな。
もう一度、妹尾のくれたメモに目を通しておくか。
[そうつぶやいて、バックの中のメモをくわえると、外へと這い出した。]
――昨晩/2F 廃墟ビル街――
………広いな。
[空虚の街。朽ちたコンクリートジャングルを見上げて呟く。
忍神町の一角。柊の家のある森林公園や教会、川など付近一帯を含めたのと同等くらいはあるだろうか。全く如何なる術を持って造られたのか、大掛かりなものである。]
ふむ。
[遠くで魔力のぶつかりあう気配を感じ、柊と顔を見合わせる。幸いなことに戦闘区域とは離れた場所にやってこれたようだ。戦闘はほどなくして終わったのか、それらしき気配はすぐに落ち着いた。様子を見に行きたくもあったがまずはと鉄ノミと金槌を取り出した。]
脆いな。
[崩れた落ちたビルのひとつに寄り、その壁に触れる。コンクリートは大理石と比べあまりにも質が悪く、自分が「石の声」と呼んでいるものが聞こえるようには思えなかった。]
贅沢をいうものでも、ないか。
[柊には、安全な場所で休んでいるよう言ってある。危険かも知れないがここで夜を明かそうと思ったからだ。
柱状に残されたビルの残骸にノミを当て、金槌を振るう。これまでに二度ほど彫刻を試みているが生前とは比べられぬほどその速度は速い。コンクリートの柱は瞬く間に削り彫られ、武器を振るう古代の戦士の姿へと変わっていく。]
こんなものか。
[自身の腕前を確認するように頷く。出来に納得はしたが満足はしていないのか、また別の柱を探すとノミを振るう。カツンカツンという音が夜の廃墟に響き続ける。]
[何体の兵士像を彫った後だろうか。]
――よし、そろそろいいだろう。
[本番だといって一度ぐるんと右腕を振り回す。ひときわ大きく形を残していた柱に彫ろうとしているのは、先日に刃を合わせた槍を持った英雄の姿だった。]
重く、頑丈で、逞しく。
[粗忽なコンクリートの中より、自分の見立てたギリシアの英雄の筋肉を彫り出していく。がっしりと、どっしりと、半裸で槍を振り上げる英雄像が形を現していく。それは粗いコンクリートにも関わらず血が流れているのかという脈動感のある肌を描き出した。
――が、自分の見たとおりに彫り上がりつつある彫刻に対し首を振る。]
…違うな。
[実際に槍を振るったあの英雄の動きは到底この筋肉から発せられるものではないと。彫り上げ創り上げた部分に更にノミを当て削りを入れる。あの筋肉はもっとしなやかで、強かで、荒ぶったものだとより魂を込めて金槌を振るった。]
[そうして出来上がった像は、トロイアの英雄の姿にどれだけ近づいただろうか。]
やはり、一度全裸になってもらわねばな。
[まだ満足はいかぬと真顔で呟いたのは、視界の隅に太陽が昇り始めた頃だった。
柊はちゃんと休めただろうか。こんな廃墟で一晩を明かすと提案した事を申し訳なく思いつつ、眠る主の横に腰を下ろした。**]
アーチャー ミケランジェロが「時間を進める」を選択しました。
あ!
ランサー彫る際にトロイアの伝承について思いを馳せる描写入れるの忘れてた!!!
…寝坊して慌てて書くのって駄目だな。
―南ブロック・ホテル―
うん、何だ?辰?
このランサーのマスターが気になるのか?
……そんな、ごまかされても、俺ってお前の一部なんですけど。
無駄だって、どうして解んないかなあ。
自信家で尊大で根源を目指す魔術師かあ。
まさに、魔術師の中の魔術師。
ザ・魔術師って感じだ。
おそらく体だって健康体だろ、これは。
辰の憧れる魔術師像ってこう言うのだもんな。
[遺伝なのか、あるいは呪いなのかわからないが、羽鐘の家に生まれた者には、病弱さがつきまとってきた。
よって研究する魔術の全てが、寿命の維持や不自由な体の補完にあてられる。
そのため、根源の探求といった、純粋な魔術研究からは離れがちなのだ。]
確か俺も、病弱さと無縁な金属に個人の意識や記憶と共に魔術刻印を植えつけるって研究から生まれたんだっけっか。
無茶するよなあ。
[ともあれ、そちらは失敗に終わり、金属と個人の意識を接続する方法だけが残った。
個人が死ねば、金属の意識もまた消えるため、家系の維持と言う点では意味を成さない。]
まあ、失敗から生まれたものでも使いようはあるってとこ見せてやるよ。
[パピーはそう言って、*胸を張った。*]
― 1F北・オフィス街(ホテル屋上) ―
[――陽が昇れど、街が目を覚まし始めるのは遅かった。
それは俯瞰していても気付かない程の、僅かな誤差。
しかして確実に、『彼ら』が夢より戻る時刻は遅くなっている。]
リリンのサーヴァント。アーチャー。
魅了のサーヴァント。束ねし者。
[呟くごとに、邂逅した区画の方角に視線を移す。
教会区が在る西区。
公園がある南区。
豪勢なホテルが佇む中央区。
最後に空を見上げて、ランサーは腕を組んだ。]
[昨夜からアルフレートはよく眠っていた。
魔術の行使、宝具の使用――多くの負担が積み重なったのだろうか。
起こすことはせず、ランサーはただ静かに屋上で見張りについている。]
……………………ふむ。
未だアサシンらしき者と邂逅していないのは気になるが。
[聖杯戦争。それは七騎の英霊を繰る魔術師の戦い。
対して、ランサーが出会った英霊は4体。自身を入れ5体。
見張りとして立つランサーが警戒すべきは、払暁奇襲のような奇手を取る可能性のある暗殺者に他ならない。――が、リリンのサーヴァントはアサシンと呼ぶには聊か堂々としており、アーチャーは多少の疑問の余地は残るがアーチャーであり、魅了のサーヴァントは潜むとするには華やかであり、束ねし者は騎士である。]
[昨夜からアルフレートはよく眠っていた。
魔術の行使、宝具の使用。多くの負担が積み重なったのだろうか。
ランサーは起こさず、静かに屋上で見張りについている。]
……………………ふむ。
未だアサシンらしき者と邂逅していないのは気になるが。
[聖杯戦争。それは七騎の英霊を繰る魔術師の戦い。
対して、ランサーが出会った英霊は4体。自身を入れ5体。
見張りとして立つランサーが警戒すべきは、払暁奇襲のような奇手を取る可能性のある暗殺者に他ならない。――が、リリンのサーヴァントはアサシンと呼ぶには聊か堂々としており、アーチャーは多少の疑問の余地は残るがアーチャーであり、魅了のサーヴァントは潜むとするには華やかであり、束ねし者は騎士である。]
――――よし。分からん。
クラスだの真名だのと悩んでも仕方あるまい。
向かってくる者を刺せば良い話だ。
[ランサーは思考を放棄し、覇気の薄い景色を*眺め始めた。*]
ランサー ディオメデスが「時間を進める」を選択しました。
―夜更け:廃墟よりの撤退―
[ランスロを護衛に廃墟より戻りて後、
「仔猫はお気に召しましたか?」
という吟遊詩人の問いに、主は妖しく微笑んだ。
空間の断裂、面の展開。仔猫の爪とぎとは侮れない――とのこと。興が乗ればヤってしまっても愉しそう、なんて、不穏な唇。
さりとて夜も深い。
吟遊詩人の宝具のひとつ、
その真名を解放した故に魔力の消費も大きく、
主は食事もそこそこに回復を優先して眠りにつくことになる。
クレティアンもまた休息せねばならない。
編みあげた騎士が受けたダメージは語り部にそのまま伝わるのだから。主が休んだ後密やかにわき腹の傷を撫で、漸く痛みに眉を寄せていた。]
投票を委任します。
アーチャー ミケランジェロは、「管理人」 鳴木素子 に投票を委任しました。
―早朝 1F:中央区 高級ホテルバルコニー―
[時は過ぎる。
金色の髪を夜明け前の風に遊ばせながら、
吟遊詩人はリュートを爪弾いていた。
眠る時間が惜しいことだと思っていた人間時代
今こうして眠る必要もなく
「聖杯戦争」という奇跡の場に仮初のクラスではなく詩人《トゥルバドール》として在れる悦びよ。無論、傷をいやすことは必要だが。]
……しかし、なぜ?
[詩人のクラスを引き寄せるには万全の準備や適性、他のクラスとの兼ね合いなどの条件が必要だ。けれど、今の主に呼び出された時、触媒もなければ彼女が歌う者というわけでもなく。]
[或いは戦争の舞台事態に
何らかの要因があるのか。
さかしまの塔――異変に気づかぬ風の住人達のいるこの場所に。地に向かって伸びる塔の扉は英霊の魂を捧げるたびに開くと謂う――聖杯の知識。]
……―― まあ、今はいいさ。
[歌えるなら。
物語を求められるのなら。
多くは追及しまい――と、餓える吟遊詩人は思うのだ。
瞼の裏に焼き付いたシリウスの蒼。
閃く白刃を持つ和国の剣士。
貴人然とした傾国の姫。
それから、未だ出会わぬままの英雄たち。
甘露を求めて
渇く咽喉を指で辿る。]
…… まるで 太陽が落ちてゆくようだ
[白んでいく空はさかしまだ。
夜明けの歌(aubade)を、くちずさむ**]
トゥルバドール クレティアンが「時間を進める」を選択しました。
/*
どんな気障な言い回ししても
気兼ねなく詩人だからって謂えるから好きだし
誰かを手放しで褒めたりしやすいのは
とてもいいことだ。
物語を渇望するうつくしい狂人って感じに
なってきたけど
僕は楽しいです
1人称をぽろっと僕を混ぜようとして踏みとどまった
投票夕方ころまで悩もう……
/*
ところで昨日のVS槍は
本当に格好いいし本気で仕合ってみたいと思いつつ
地上での
剣「男も行けるしその文化理解しないとか遅れてね?」
その他3人「えっ」(ズザザッ)※退いた音
っていう流れ最高に面白かったし
お母さんお父さん化してたし
犯罪者候補が増えるし
メルカトルは完全にロリコンだし
魅了レジストをあえてしない流れは神がかってたし
いっそうろたえてるかぐや姫可愛かった
投票を委任します。
ランサー ディオメデスは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
―回想― 2F・廃墟ビル街―
[コンクリートの廃墟だけが立ち並ぶ…飛び込んだ先は真っ暗の中にぼんやりと浮かぶ死んだ世界
遙か先にだが大きな魔力がぶつかり合う気配を感じ、親方の袖口を強く掴んだ。
程なくして、静寂の世界が訪れた…]
ちょっとだけ、怖い…ね。
[親方は興味深げにあちこち散策していたようだが、なにやら呟くと作業を始めたようだ。]
―回想― 2F・廃墟ビル街―
[ここで一晩過ごしたいと言う親方の希望に、僕は一度家に帰って支度をしたいと…移動は何のことはなく簡単だった。
下の家の方向に向かって一歩…夜明かし用の寝袋と食料、簡易ストーブを大型のリュックに詰め込んだ。
頭の中で、先ほどの廃墟の場所をイメージして一歩…
思ったよりも簡単だった。]
―回想― 2F・廃墟ビル街―
[寝袋があったとはいえ、下は固く冷えるコンクリート…
寒さと体の痛みに耐えながらも、
親方の軽快なノミ打つ音を子守歌に微睡んでゆく…]
―2F・廃墟ビル街―
[それは、目が覚めた途端に襲ってきた ]
……―――っ、あったま痛ーーい!!
[酷い頭痛に寒気…完璧に風邪を引いてしまったようだ…
全く自分で自分が情けない。
親方が心配そうに覗き混む顔も朧気に…僕は再び眠りに落ちた**]
投票を委任します。
妹尾柊は、アサシン シェムハザ に投票を委任しました。
投票を委任します。
妹尾柊は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
―回想 2F廃墟―
引くしかないようだな。
[魔術の連続行使による自身の若干の消耗。
そしてサーヴァントの戦闘による消耗。
新たなる来訪者の気配。
総ての要素がから撤退が是と判断した。]
ふむ、相手も同じ考えか。
[>>12 騎士を護衛に引き始める相手の姿があった。
ならばと自身も遠慮なく撤退する事とした。]
投票を委任します。
アーチャー ミケランジェロは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
―北ブロック・拠点―
私は少し休息を取る。
貴様も程々に体を休めておけ。
勝手に宝具を開放しおってこの戯けが。
必要なときに撃てぬ事態となったらどうするつもりだ。
この失態、貴様自身の働きで挽回してみせよ。
さもなくば、貴様に未来は無いぞ。
[令呪を見せ付けて断固たる姿勢を見せる。
そして一旦休息をとるために拠点の奥の居室へと向かった**]
投票を委任します。
アルフレート ローヴァインは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
ー回想/南ブロック、古びた洋館ー
[暫くは布団虫になっていた。
それはどれくらい時間が経ったのか。
寝返りをうったところでもぞりとひとつ大きく動く。
体の下に何か、硬いものを巻き込んだ痛みで目が覚めたらしい。
小さくうめいていると青い鳥が枕元におりてきた]
…チルチル?
[目の前にいるので、巻き込んだものがチルチルでないことはわかる。
いつの間にか首にかかっていたものに気づいて細さをたどり小さな立体に気づく。
月の灯に照らして、初めて見るそれで何かを計るかのよう]
…なにかなぁ…。
[キャスターをうっかり喚び出してしまった時に回していたアンティークににていた。
掌の上にのせて、下から覗き込んだり、上から眺めたり]
[キャスターをうっかり喚び出してしまった時に回していたアンティークににていた。
掌の上にのせて、下から覗き込んだり、上から眺めたり]
…おじさん、かなあ。
[まだ眠気と戦う子供はうつうつとしながら周りを見渡す。
時計を眺め、何だか遅い時間になっていたからその塊を手の中にぎゅーっと握ってまた布団の中に潜り込んだ。
明日の朝になったら聞いてみよう。
そんなことを考えながら**]
鴻 みちるが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
鴻 みちるは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
投票を委任します。
トゥルバドール クレティアンは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
投票を委任します。
赤竜パピー (羽鐘辰)は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
赤竜パピー (羽鐘辰)が「時間を進める」を選択しました。
― 回想 南・住宅街 洋館近く ―
巡り合わせは時に残酷ですね。
[お互いがサーヴァントである以上、戦う運命なのを告げられる。>>1:573
一歩、二歩、本能的に足が後退する。]
…、マスター、…
[突然の実体化の事を告げられ、ふと、我に返る間。
三歩、下がった時、魔力が徐々に戻って来るような感覚がした。
ぱん、と身体の内で何かが爆ぜる感覚と共に、
向けられていた魅了の効果が徐々に薄れていくのが解った。]
―――… 取り乱してすみませんでした。
[かぐやの方ばかり見ていたので、兄里の方にも視線を向けて。
>>1:584兄里から戦わない事を告げられれば、安堵するけれど、
令呪、と言う単語が出れば、先刻のセイバーとの戦闘において
感じていたサーヴァントの気配は、目の前の美女だったと知る。
首の後ろに手を回す兄里を眼鏡の奥の瞳は捉えたが、何も言わず、]
見逃してくれて、感謝致します。
今度は私のマスターと共に…お会いしましょう。
[頭を下げれば、再び霊体化してその場から*消えた。*]
キャスター メルカトルが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
キャスター メルカトルは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
アルフレート ローヴァインが「時間を進める」を選択しました。
― 朝 南・古びた洋館にて ―
[洋館に戻ってもみちるはまだ眠っていた。
もう夜更けだ、朝まで寝かせようと自分もソファに横になり目を閉じた。
朝、目が覚めたのは、じゃが芋の香ばしい香りが鼻に届いた頃。
ちゃんと起きて、みちる専用の台にのぼって朝ご飯を作っていた。]
おはようございます、みちる。
身体や目はもう大丈夫ですか?
[マスターの体調を確認して、出来上がった朝食をテーブルに運ぶ。
今朝は、海老入のスクランブルエッグとプチトマト、ブロッコリーと人参のマリネ、豆のスープ、そしてジャガバターが机の上に並ぶ。じゃが芋は好物らしく、眼鏡の奥の瞳が未来てどこか嬉しそうな顔だ。
みちるの前の席に座り、食前の祈りを捧げれば、とりあえず芋を食べた。もうひとつ食べた。もうひとつ、と手を伸ばしたあたりで、みちるに「おいしい?」と聞かれたので、笑顔で肯定した。「よかったー。」とみちるの笑顔も返ってきたので、芋のなくなる速度だけは異常だった。]
…あ。
今日こそ、手袋を買いに行きましょう。
――…まあ、だいぶ今更かもしれませんが。
[親方に手をみられただけで何か気付かれただけではなく、既に自身がキャスターのサーヴァントであるという事が何組かには知られている現状。自分の知らない場所で既に情報が廻り廻っている事までは知らないが。]
寝ている間に、みちるにプレゼントをしたの気付きましたか?
[食事も終盤の頃、スープの皿を置いた。
みちるの首に下がったアストロノミカルリングへ視線を向けてから、ミチルの顔を見る。
そして、それがどのようなものなのかを伝えれば、指先を口元に添えて、二人だけの秘密ですよ、と言った。
―― 食事を終えれば、手袋を買う為に商店街へ向かう。
すれ違う人達を見ると、素子からの言葉を思い出し目許が僅かに嶮しくなった。**]
−深夜/南ブロック・住宅街の片隅−
この作業は慣れないな。あまり後味のいいものじゃあない。
[眼前には女性の骸。
彼女はこの塔の中という世界にある矛盾を理解してしまった。
その結果発狂し、この世界の終端を探していた。
殺すまでは一瞬だった。
ただ、その腕を前面に突き出して、魔弾を放ったのみ。
それで彼女の体には穴が空いた。]
[だが、作業はこれで終わりではない。
彼女はもはや螺旋の外側にいる。
今回の聖杯戦争が望むべき結果に達せず、また繰り返すことになれば彼女はただの不穏分子でしかない。
もはや、この螺旋の中にはあってはならないものであった]
・・・・・・・さようなら。残念だよ。
[その骸は、地面に埋もれていく。
そのまま地面に沈んでゆき、骸は塔の外へと排出された。
骸は、そのまま宙からクレーターへと自然落下を始めたが、その時間の流れの差に耐えられず。
そのまま風化し、灰となって大気に溶けた]
このまま同じ時を過ごしてくれていれば、こんな目には会わなかったのに。
[ふう、とため息をつき、彼はまた夜空へと羽ばたいた*]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
マスター。
この街の長の宮殿はどこにありましょうか。
[開口一番。
扉を勢いよく開きながらランサーは告げた。
あまりの負荷に、それでも我が意地を見せ付けんと急激に撓みを見せたが、努力虚しく硬質な破壊音と共に扉ごと吹き飛んでしまう。巻き込まれたインテリアが幾らか破壊された。
どんがらがっしゃん。]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
マスター。
この街の長の宮殿はどこにありましょうか。
[開口一番。
扉を勢いよく開きながらランサーは告げた。
あまりの負荷に、蝶番はそれでも我が意地を見せ付けんと急激に撓みを見せたが、努力虚しく硬質な破壊音と共に扉ごと吹き飛んでしまう。巻き込まれたインテリアが幾らか破壊された。
どんがらがっしゃん。]
―朝:中央区 高級ホテル―
[朝食は当然のようにルームサービスである。
主の望むままのメニューが供されるのは、
ひとえに彼女の魔術と吟遊詩人の歌めいた囁きに依るものだ]
レイ様、――灰色の君、
彼が何者かにお心当たりは?
[主は自身の美意識にかなうもの以外への興味は薄いようだが、一応形として尋ねてみる。彼が魅せた蒼炎に「アテナ」の名を聞いていたのだろう、「ギリシアの英雄でしょうね」と素っ気なくも聞こえる答えがあった。]
……ギリシア――、
嗚呼、…遠き神代には
大いなる英雄が数多存在したと聞いた事があります。
[――だが詩人の知識だけではその程度だ。
何ゆえかケルト伝承への造詣は深いが
ギリシア文学については世相もあって少々疎い。
西ヨーロッパへのギリシャ古典の本格的流入は東ローマ帝国の滅亡後。それはやがて文芸復興《ルネッサンス》を引き起こす大きなうねりの一つとなるのだが、その頃には人間としてのクレティアンは、とうに命尽きて数百年。
――古き神代の物語。
この時代の本を読めば、分かるだろうか。]
では、剣の英霊は?
“たいがどらま”…?、と仰っていましたが。
[日本人には常識でも
吟遊詩人にはピンとこない。
さりとて望月玲も、彼が何者かを特定できるほどの情報をあの戦いで得たわけではないのだ。何せ見事な引き際だったので。]
[傾国の少女についても同様だ。
日本人のようだし、古めかしいから紫式部とか?などと言われても知識がない故考え込むばかり。
物語を求める詩人、
餓えを癒すために奇跡を望み。]
レイ様、この後はいかがしますか。
できれば、街の探索をお許しいただければ。
[そうね、と主は鷹揚に答えた。
控えるランスロが、己と語り部の女運について思いを馳せていたのは密かな秘密の話だが**]
―南ブロック・ホテル―
さてと、俺の見た武人と吟遊詩人、妹尾たち、妹尾の見た槍使い、そして女の子つきのメガネ。
それに俺たちを含め6騎、情報が無いのは1騎のみって事でよいのかね?
うーん、聖杯戦争って普通は7騎で行われるものだとは思うが、異常な塔が出てくるくらいだから、何が起こっていても不思議は無いか……。
[パピーは独り言なのか、ヘイズレクに問いかけてるのか傍目には判断つかない調子で喋っている。
この手の口に出しての整理は、パピーの癖でもあった。]
……辰、メガネと女の子って聞いて、まず思い浮かべるのが「レオン」って……お前、単純すぎないか?
まあ、メガネのサーヴァントが、ジョン・ウェインの物真似してたら笑うけどな。
[そう言いつつ、部屋に備え付けられている冷蔵庫へと向かう。]
物語を紡いで、
歌う。謳う。語り継ぐ。
終わらない物語を。
理想の姿を。
円卓の騎士の物語のように――
終わらない“円”を、描いて。
Bien adoucist par delaier,
待たされたときの報酬はさらに魅力的で
et quant plus desirré l'avras,
欲すればそれだけ
tant iert plus douz a l'essaiier.
幸福の味は甘美になるだろう。**
[パピーは冷蔵庫のドアを開け、缶コーヒーや缶ジュースなどをかき出すと、両手と尻尾と口を使い、洗面台へと運んだ。
ある程度積み上げたところで、爪を刃物のように鋭く変形させ、次々と穴を開け始める。]
別に飯食ってる訳じゃねぇぞ、これはただの補給。
[そう言ってから、空っぽになった缶をがつがつと*食べ始めた。*]
― 1F北・オフィス街(ホテル)―
貴様、私の睡眠を邪魔するとは大した身分だな。
[目覚めは最悪なものだった。
ドアを破壊しながら入ってくる奴隷の声で起こされたから。]
何かと思えばこの街の長の宮殿だと?
知らぬな、お前の言う長が何を指すかは解らぬが、
政を司る場所魔では調べては折らぬ。
我々の戦争には関係がないからな。
関係ある部分での長というか管理役なら先日足を運んだ教会だ。
宗教的なものでいうなら西に寺院がある。
経済的に掌握している連中ならこの付近のビルのどこかだ。
私が把握しているのはその程度だ。
しかし、貴様何故その様な質問をしてきた。
私の眠りを妨げるからにはそれなりに理由があるのだろうな?
[不機嫌そうに理由を求める。]
ここ数日、街の様子を見てきましたが、この街はよくできている。
我が時代、我が都市では幾らかの職人が民に衣服を、食事を、住居をと提供し、それが常でありましたが、この街では一人の職人が行うものを複数の人間で行い、それぞれがそれぞれを補完しているのです。
我が領地も中々に繁栄させてきたものだと自負はありますが
この街の精巧さは群を抜いている。
果たしてこのような機構を実現させ、支配下に置いている
そんなこの街の王とはどのような人間で、
どのような手順で管理下に置いているのか知りたくなりましてな。
考えるよりも、直接対談するのが手っ取り早いであろうと。
[窓の外から街を一望する。
覇気が無いとは言え、今日も決められた時間に、決められた道筋を通り、決められた行動を繰り返す――まるで統率された軍隊のようだ。]
ううむ。しかしマスター殿も調べていないとなると
虱潰しに当たってみるしかありませんな。
阿呆、貴様の時代とは勝手が違う。
長に会いたいといって会える程都合が良くできていないのだ。
それに今の時代は一人の力で総てが出来るわけではない。
これまでの過程、それこそ貴様の時代を含めて総てを礎に作られている。
機構について説けるだけの知識を持つとは思えぬな。
気になるのであれば、大学にでも出向いて本を読む方が効率が良い。
少なくとも本だけは確実にあるだろうから虱潰しの手間は無い。
[己の従者の真意に沿っているかは解らぬが自分なりの回答を提示する。]
つまり戦のみならず
日々の労にも数の利を適用することを覚えたということですな。
偏った技術の伝播よりも、広く浅く技術の欠片を継承する――。
確かにそれならば、速く多くの人間に広めることができるだろう。
仮に幾らかの欠片が失われたとしても、損失は浅く復旧も早い。
ふうむ、――――……。
しかし、そうなると褒賞の数も足りないのでは……?
いや、そもそも王の直下ではなく、それぞれの技術を提供する者の下につけ、それぞれで管理させているのか……。
[暫し顎に手をやり、ランサーは考え込む。]
ああ、そういう事になる。
しかし、褒章については難しいところだな。
配下にいる人間から吸い上げて分配する訳だがうまく行っているとは言いがたい。
大学にいくのはかまわんが鎧はやめろ。
服だけにできるだろう?
魔力で編まれているだけなのだから。
[鎧で大学になど入れば目立ってしょうがない。
最悪、入り口で止められてしまう可能性すらありえるのだ。]
― 朝 南・古びた洋館 ―
[いつもの時間。目を覚ます。
大きく伸びをしてからベッドから降りようとして]
わっ
[布団ごと床の上に転がり落ちる。
ちょうど布団が音を吸って大きな音にはならなかったが
転がり落ちた布団の上で目を白黒させる。
天井とにらみ合う事少し、のそのそと起き上がってベッドを直し
身支度をいつもより少しゆっくり済ませて台所へと向かった。
ふあ、と、小さなあくびがひとつ。
チルチルの食事と水を取り替え、自分たちの食事の準備。
起床してきたキャスターの声にうなずいた]
おはよーおじさん、元気だよー。
[用意した食事の中で特に気に入ったらしいじゃが芋を食べる様子を見て
なんだかこちらまでうれしくなった子供はにこにこしながら朝食をとる。
問うてみればやはり好きなようで自分もじゃが芋をほおばりながら朝は過ぎていく]
[昨日とは違うパーカーを羽織り、ランドセルを背負う。
手袋と聞いて首を縦に振った]
てぶくろかうときに、未チルのてがきつねのてにならないかなぁ。
[にぎにぎと自分の手を握ったり開いたりしながら言う。
歩き出すと首に下げたものがふらふらゆれて存在をしめす。
こっそり聞いたことを思い出したのか、口元をにまにまさせながら]
どんなてぶくろにしようねぇ。
[手をつなごうと自分の手をさしだし、足は商店街へと向かいだした]
――――……マスター。
[出口。
破壊された扉の痕で背を向けながら、ランサーは静かな声を出す。]
都市というものは、どれ程精巧な発展をし、どれ程優秀な職人を抱え、どれ程優秀な王を擁したとしても、それそのものでは存在し得ぬのです。
それらを解決する為に、あらゆる手段が取られてきた。
時に征服を。
時に交易を。
時に開拓を。
――この街の機構は確かに精巧だ。
だが、それらを解消する為の代替は見つからない。
以前、貴君と行った駅前というのは、この街と外とを結ぶ手段の一つであるとの知識は得ていますが――不自然な程に誰も、出ようともせず、帰ってくる者もいなかった。
いつかの管理者とやらも言っていたように
確かにこの街の人間は『生きている』。
緻密なまでに、その営みに欠落は見当たらない。
だというのに、『外と繋がる』ということだけが存在しない。
まるで認識を阻害されているかのように。
それは我が身が、鎧を着て街中で立っていたあの時も同じです。
――――『ダイガク』とやらに行くだけでそれほどマスターが心配される程の異形であるというのに、実に小さな騒ぎだったではありませんか。
数人が足を止め、一人がぶつかったが、
何事も無かったかのように去っていった。
―――さて。
造られているのか、謀られているのかは知りませんが――
ここまで精巧でなければならない理由と何でしょうかな。
――いつも戦のことばかりでは、兵も将も磨耗するばかり。
どれほどの軍勢であろうとも、
兵糧と休息無くして成り立ちませぬ。
どうでしょう。
ここは一つ、街の謎でも切り分けてみるというのは。
[鎧の兵は言葉を残し、霊体化する。
――言葉の真意と共に、忽然と消えて去った。]
アルくんとふたりっきりで誰からの邪魔も入らないすいーつでほいっぷならぶらぶデートがしたいということか!
― 南・商店街 ―
狐ですか?
[みちるの小さな手に視線を落すが、小さな人のそれ。
手を差し出されれば、こちらからも武骨な手で握りる。]
手が動かしやすいものなら良いですよ。
[どんな、と言われればそう返して。
食事の時に言い忘れていた事を伝える。]
…実はみちるが寝ている間に、
とても美しいサーヴァントとマスターに会いました。
そして、私達が戦ったセイバー。
…片方はおそらく…ですが、
両方ともこの国のサーヴァントではないかと思います。
――…、この国の歴史について調べられる場所はありますか。
―中央区 高級ホテル出て近く―
[さて、出かける折にクレティアンは
ランスロにこう謂った。 ]
ランスロ、鎧では目立ちそうだ。
姿を変えてもらえるかな。
服だけでもいいけれど。
[ 荷車の騎士ランスロは、他の円卓の騎士に変装し、何度も窮地を救ったという逸話がある。それを原典とした能力だった。
――そういうわけで、
ホテルマンを参考にしたらしき
黒いスーツを着込んだランスロが爆誕した。]
[――必要とあらば消えられるが、
吟遊詩人は地に足をつけて歩くのが好きなようだった。それに、霊体では地上の楽器に触れない。]
――本、を。見たいですな。
それから、楽器があれば。
[ 弱点の見極めというよりは
かの物語を探すため、というのが詩人らしい目的だった。 ]
― 中央ブロック・駅前 ―
[駅に着く。少し早いが、もうすぐ約束の時間だ。
名前も知らない相手―――しかも敵と待ち合わせなんて、自分でもどういう状況か分からない。最悪、罠を張られている可能性も考えなければならない。
でも、約束を破るのは嫌いだった。
駅には結構人が居た。混雑するようなことはないが、足早に構内へと吸い込まれていく人たちが見て取れる。
彼らはどこへ行こうというのか。この閉ざされた町を出ようにも、電車では無理だろうに]
― 南・商店街 ―
こぎつねが手袋をかいにいくおはなしがあるんだよ。
[つながった手をぎゅうぎゅうと握って話の筋を簡単につたえる。
思えばそれも魔法のような話である。
どうも不思議なものに惹かれやすいのかもしれないが]
えー。でも、うーん。
くろいのー、とか、ふわふわの、とか
[もこもことか、と指折り上げている言葉をさえぎる様に
ふってきた言葉に目を丸くした。
それから、両の頬が不満そうに膨れる]
ほかのさばさん。
…おじさんひとりでおでかけしたの。ずるい。
[眠っていたのだから仕方のない話。
ぶつぶつと不満をこぼしていたが、自分のせいだとはわかっていてそのうち首をひねりながら]
としょかん、とかかなぁ。
学校にもあるしー、町のとしょかんもあるよ。
街の謎かそうだな悪くない。
貴様、脳まで筋肉と思いきやなかなかどうしてではないか。
[本当に感心したように賞賛する。]
この街については私の中では既に切り分けをしたつもりだった。
しかし、戦争を優先した妥協的な切り分けであったな。
[そして自身の中の情報を思い返す。]
そもそもこの街自体は3年前に滅んでいる。
この街の長ではないが魔術的に管理していた家の当主の手でな。
それが今こうやって存在しているのは聖杯の影響と考えていた。
しかし、これは問題であるな、確かに。
聖杯の力で消し去られた街を構築している。
そして教会の管理者の言葉を考えると裏に何かあるのは間違いない。
本当に戦争に勝ち抜くというのであれば、
敵でなく管理者共の思惑も打倒せねばならぬ。
[一気に自分の考えを話し考え込んだ。]
[あの二人組みはもう来ているだろうか。
そう周囲を見回して、見つけられず、はたと思い至る]
あ、そうか。
昨日、もう死んじゃってる可能性もあるんだ。
[昨夜はまだ早い時間だった。
彼らがあれから夜を徘徊したとすれば、どこか別のチームと接触し、戦闘したかもしれない]
リリン リリーリンリンが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
リリン リリーリンリンは、アサシン シェムハザ に投票を委任しました。
投票を委任します。
リリン リリーリンリンは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
― 南ブロック・商店街 ―
狐はどうして手袋が必要になったのでしょうか。
[繋がった手に、何度となく力が込められる。
ふわふわやもこもこの手袋、と言う時だけは首を振った。
見下すみちるの顔が膨らむのを見ても表情は変わらない。]
おかげで、みちるから離れると力が弱まる事を知りました。
みちるもその事を覚えておいてくださいね。
[うまくいけば、それは、利用できる事だと考える。]
成程。
本が沢山ある場所がより良いですね。
手袋を買ったら今日はそこにも行きましょう。
[などと話していると、商店街の中にある服や雑貨など売っている店に辿り着く。
みちるが手袋を選んでいる間、街を歩く人を眺めていた。]
― 北・オフィス街 ―
――――……。
教会の彼女が関係しているとすると、解せぬ点がありますな。
そもそも、この街には貴君ら魔術師しかおらぬのでありましょう。
彼女が『そう』であるとすれば、知らぬ振りをして、この街の民を同じように、変わらぬ日常を送っている――そう思わせれば良い話なのではありませんかな。
それこそ、善良な教会のシスターであるかのように。
それに、これ程の街に何かを仕掛ける豪胆さと周到さとも合致するとは思えません。彼女は目立ちすぎておりましょう。
[ホテルから出るアルフレートに、霊体化したランサーも続く。
そして。]
さ。乗られよ。
[――実体化しながら、ホテルの前に停車していた車に乗り込む。
それは、白いボディー、荒れた道を走り抜けるに適した車輪、多くの荷物を積載するために造られたスーパーカー。
――軽トラックだった。]
―中央ブロック 駅前へ―
[昨日と同じようにかぐやを連れて車へと乗り込む。
目的があって車を進めるのは初めてで、だからこそより慎重になった]
ご飯食べるなら、途中で買い込まなくっても良いか。
[朝食はまだだったが、食事を奢る話をしていたので空腹のまま駅前へと向かった。
もっとも、向こうからの話とは言え、食事の前に戦闘になる可能性はあって、コンビニが見えるたびにブレーキをふみそうになるのだが]
― 南ブロック・商店街 ―
さむいからだよー。
[みちるの中では手袋といえば冬にするものらしく。
冬でなくとも手袋の扱いがあるのだということを店で知って逆に驚く有様]
そーなんだぁ!
だから15歩いじょーはなれたらいけないんだねぇ。
[黒い、薄手の手袋を持った手をたたくとぽふん、と音がした。
もう一度納得したように手をたたく。
また、ぽふん、と音がした]
としょかん、いく?いく?
じゃあ。きつねのおはなしもさがしにいこうよー。
[会計をすませると、店の外に出てから手袋を差し出した。
手袋をはめるのを待って、また手をつなぐために差し出した]
/*
うちのマスターが可愛すぎてしねる
だいぶこれ思い続けてるんですが言いすぎるとお縄騒動にしからないんで自重してましたよね
*/
軽トラは前方に重心があるからすっごくドリフトしやすいの。
そして軽いからすっごく横転しやすいの。
(期待の眼差し)
―回想・昨晩―
[拠点となるホテルへと戻る道すがら
ショルダーバッグの中から投げられた言葉>>1:626に、
緩やかに視線が赤竜へ動いた。
マスター、加えて代理であるパピーの願いは己の推測と大きく違わぬもの。
そうだろうな、と何処か納得するように独りごちて]
――…一つだけで、良いんだ。
…自分の結末こそ変えられずとも、その運命さえ変えられるならば。
[己の運命の全ての始まりにして、唯一の悔恨。
願いをかなえた所で、己の有り方である筈の伝承がどう歪むかも判らない。
それでも消し去りたいと願うのは、愚かだろうか。]
―南ブロック・ホテル―
…おはよう。
[ぱこ、と軽い音と共に開くバッグの蓋>>2。
そこから覗いた赤竜の姿に、短く声を投げる。
相変わらず、少年の眠りは浅い。
元より、必ずしも睡眠を必要としないサーヴァントの身である以上、部屋に戻って以降は大概窓際に椅子を運んで、外を眺める事が専らの過ごし方だ。
メモを持ち出して、最近の定位置となりつつある場所から這い出す赤竜の姿を見やる。]
投票を委任します。
バーサーカー ヘイズレクは、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
バーサーカー ヘイズレクが「時間を進める」を選択しました。
[やがて駅前まで来ると、パーキングに車を止めて待ち合わせの場所へ向かう。
細かい場所は決めていなかったが、どちらにしても令呪でわかるのだ]
あっち、かな。
これで違うチームだったらどうなるんだろ。
[人の多い駅前は、視覚だけでは見つけるのに時間がかかる。
令呪の反応を頼りに足を進めると、遠目に昨日会ったマスターの姿が見えた。
顔がわかる所まで来ると小さく頭を下げる]
貴様、またしても勝手な真似を……。
しかし今回は構わん、時間短縮となろう。
[歩きながら出発前の言葉>>60を思い出す。]
確かにそうだな。
だが、あえて表に出たりしている可能性も捨てきれぬ。
そちらに気をとらせてもっと大きな何かを隠しているのではないか。
そんな疑いを持ってしまうのだ。
この作られた異常な空間のおかげでな。
[車に乗り込みながら語る。]
[たとえ死んでなくても、脱落したという可能性もある。重傷で動けないという場合もあるだろう。
もしそうだったら、ここには来まい]
…………。
[こなかったらどうしよう。そんな不安に駆られ真剣に考え始めた時、令呪がうずく。
顔を上げれば、かの二人組みがこちらへ向かってきていた。隣で霊体化したセイバーが、女の方に目を奪われる気配を感じる]
こんにちは。
昨日はごめんなさい。すぐに帰ってしまって。
― 南ブロック→ 西ブロック・図書館 ―
狐も手が寒くて手袋を買いに行くお話ですか?
[読んでみたいですね、と笑みを浮かべてみちるの方を見る。
15歩の話には、そうです、と頷いた。]
まあ、みちるの歩幅でしたら100歩でも大丈夫です。
[彼女と歩くと、およそ歩幅は40p。
昨晩、魔力供給が経たれ霊体化が解除された時、自分の歩幅と距離を計算したものと照らし合わせると、正確には125歩だ。]
[相手サーヴァントの姿は見えない。霊体化でもしているのだろう、と近くまで歩いて行くと謝罪の声が届く]
ううん、謝られることでもないから、良いよ。
戦闘の後だったし。
立ち話もなんだし、どこかで食事でもしよう。
正直な所、朝食がまだなんだ。
[まじまじと見る相手マスターは、ケイより少し年下に見えた。
最も、外国人の場合どれだけ見た目年齢があてになるのかわからないが。
駅前の適当な店を指して促す]
初回死亡はアーチャーと望月さんか。
アヴェンジャーチームでなかったのは嬉しいな。自分のミスで行動縛った感あるし。
[外食の時やバスの時もそうだが、みちるが金銭管理をしている(一見)親子の状況に街人は疑問を抱く顔を見せていない気がした。じわ、と胸の内で広がる違和感があった。]
みちる。ありがとうございます。
図書館ですね。こっちです。
[黒く薄手の手袋は手にフィットして、五指を動かし動作を確かめる。
手袋をはめてからみちるとつなぐ手は、温もりだけが遠い。
――そのまま、最短距離を歩き目的地へ到着する。]
―中央区から移動中、駅前を掠めて―
……なるほど、
商店街に、本屋が。
聖杯から知識を得ていても驚きだ、
私の時代には本はとても貴重なものだった。
教会などの書架の本は皆、
鎖につながれていたのですよ。
盗まれぬように、です。
[ 謂うと、詩人はふふ、と笑った。
楽譜も無論手書きである。]
――おや?
……教会も、あるのですな。
[ 街の案内に眼を留める。
十字軍も盛んだった時代を知っている吟遊詩人だ。キリスト教の祈りは生活に密接。されど、これは聖杯戦争の管理者の居る“ 教会 ”だろう、と聞いて、そうですか、と小さく呟いたのみ。]
そういう約束だったわね。
いいわ。もうすぐお昼だし、わたしもお腹すいてるところよ。
[促されれば、あっさりとついて行く。
こんな場所で戦闘にはならないだろうと考えていたが、やはり相手は話し合いをご所望のようだった。
二人の後について店内に入っていく]
ふむ。これがこの時代のチャリオットというものか。
[ランサーは感心していた。
馬を鍛える必要も、馬に引かせる必要も無く、ただ踏みしめるだけで車が走っていく。ギアの機構は馴染みのないものだったが、聖杯によって変換された騎乗に対する耐性か、損じることなく性能を引き出している。]
異常と呼ぶのであれば
そもそも利点が見つからないことが異常であるのです。
罠も策謀も、何か利を求めて行うものだ。
だが、街を丸ごと再現するなど、あまりにも浪費が過ぎる。
仮にあるにしても――人間まで再現する必要性が無い。
とあれば、『街』というものは副次的な要素でしかなく、
再現の意義は『人間』である――というのはどうですかな。
それと。
[バックミラーを一瞥する。
白と赤と。『Police』と意匠された車が、赤いランプを鳴らしながら追っきていた。]
――――あれは、この国の軍隊ですかな?
[93km/h。]
[入った店内の4人席へと腰を落ち着けると、既に始まっていたランチタイムの日替わりを頼んだ。
かぐやもしばしメニュー表を見ていたが、ランチに加えてデザートまで頼んでいる]
好きなものをどうぞ。
どうせカード払いだし。
[カードは父親に持たされたものだ。この世界でちゃんとカードが使えるのか不安はあったが、問題なく使えているので、ここでも使えるだろう]
共闘を結んだわけでもないのに、こんな所で一緒に食事をするって言うのも、不思議だけどね。
突然不意を突いて後ろからとか、そういうのは趣味じゃないから安心して。
―???―
『兄上!兄上……!!どうしたのですか、その頭は!』
[弟が駆けつけてきた時、自分は髪を切り落とし、僧形になろうとしているところだった。悩んだ末の事だったが、それを許してくれる者は最も近しい弟をはじめ、誰もいなかった。]
『帝の綸旨を受けて、新田が我らを征伐に来ているのです!なのに兄上は、一週間も寺に引きこもって戦うの戦わないのと悩んだ挙句、今度は出家するおつもりか!』
……わしは、帝に逆らったつもりはない。
帝をお前も見ただろう。あの理想に燃える姿。
それに忠義を尽くす楠木殿の、いかにさっぱりした人柄であることか。
今の世の中にああいう武士がいると知って、わしの心がどのくらい晴れやかになったか、お前は知らんのだ。
今でもその気持ちは変わっておらん。だから、こうして……
『我らは帝の皇子を手にかけているのです!許されるわけがないでしょう!御覧なさい、これを!帝からの綸旨です…たとえ出家しても許さぬと書かれている!』
…………いや、しかし。
[なおも煮え切らぬ態度を示す姿に、業を煮やした弟は叫んだ]
『兄上は本当に仕方のないお方です…!もう知らぬ!兄上はそこで引きこもっておればよい!』
[そう言って、一人一門を引き連れて出陣していった弟の敗戦の報を受けた後、自分はようやく寺を出る決心がついたのだった。帝に刃向かうだけの覚悟などなかった。ただたった一つの簡単な理由だった]
出家しても許されぬというなら、戦うほかあるまい。
……それに、弟が死んではわしの生きている意味はない。
[鎧を着ながら言ったその言葉を聞いていた執事の師直と弟が、自分に決意をさせるために偽の綸旨を拵えていたと知ったのは、それからずいぶん後の事だった。
覚悟など、自分にはなかったのだ。何も]
セイバー 足利尊氏が「時間を進める」を選択しました。
― 南ブロック→ 西ブロック・図書館 ―
そうだよー。
葉っぱのお金をぎんのお金に変えるんだよー。
いっしょにさがそうねえ。
[手をつないだまま、試すつもりなのか大きく踏み出すが
未チルのコンパスではキャスターのコンパスにも遠く及ばない。
今度は大きく両足で踏み切って前に飛んでみる]
みちる100も数えて歩くの?!たいへんだよー…。
[飛んだらすこしよろけて、繋いだ手を強くひっぱった。
転びはしなかったものの、あぶないあぶない、と口の中くりかえす。
歩いていくうちに図書館が見えてきたことに驚きながら]
めぇおじさんは地図みたいだねえ…。
すごーい。
[本当に迷う様子がないのを改めてしみじみ感じながら見上げた
―中央区、駅前を掠めて―
――、ん。
[ 微かに気配があった。
吟遊詩人は顔をむける 。]
……複数?
逢い引きというものですかな――
ああ、ランスロ、そんな顔をしないで。
冗句です。
[僅かに眉を寄せた荷車の騎士を宥めた。彼の物語に在る、妃との不義の恋の一幕。物語は物語のまま、形変えることなく編み上げた彼にも刻まれているのだ。
些か過剰反応かもしれないが。 ]
誰でしょうな。
[ などと言葉を交わしていれば、生気のどこか薄い青年達が、こんなことを言っていた。
「さっきの女の子見たか、すごい美少女だったな!」 「見とれちまったよ、女の子ばっかりでよかったぜ、あの中に男がいたらガチ嫉妬だし」]
あら、気前がいいのね。
もしかしてお金持ち?
[入ったのはどこにでもありそうなレストランだった。メニューを見て、なんとなく日本っぽいざる蕎麦を頼んでみる。
窓際の席だ。日差しが気持ちいい。そう思っていたら……新たに令呪が反応した]
……そう。不意打ちは嫌いなのね。
でも、他のところはどうかしら?
[警戒を呼びかける。窓の外に目を向ければ、いつぞやのリュートの英霊が見えた]
―翌日・昼―
[待ち合わせの場所に着いた時は、セイバーは霊体化したままだった。ホテルで宿泊した翌日の朝、その宿にしても自分の時代とは比べられぬ部屋の落ち着きと小綺麗さは魅力的であり、ふかふかしたソファからしばらく動こうとしなかったのはリリンしか知らない話だ。]
……そう言えば、約束をしていたのだったな。
[女二人連れ。やはりサーヴァントの方の女は美しかった。しばし目を奪われそうになったのは魅力のせいだろうか。
自分もいつの間にか実体化はしていたが、身なりに気を留めない性分、この時代の服装に帰る事は自分からは思いつきもしなかった。時代が買った和服姿は傍目から奇異にも映るだろう。]
投票を委任します。
セイバー 足利尊氏は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
投票を委任します。
「管理人」 鳴木素子は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
― 西ブロック 図書館 ―
[それは、狐が錬金術を使用したのではないのか!?とみちるの言葉にそう返しかけて、子供向けの童話でそんな事はないかと考えを改めた。
歩幅を調節しているのか、歩き方を変えるみちるを見る。
大幅だと48p、両足での跳躍71p。]
ある程度なら離れても平気だと思えばいいですよ。
[図書館が視界に入る時にみちるからの言葉に、ぎょ、とした顔をする。それから難しい顔をし、あいている方の黒い手で口元を覆う。]
……嬉しいのですが、もう、言っちゃダメですよ。それ。
[サーヴァントの正体を探るために来たと言うのに、自身がまず暴かれた感覚になった。複雑だ。]
――西ブロック 自拠点――
無理をさせてしまったな…。
[具合の悪い主を連れたまま2Fに居座る理由もなく。祖母の家へと戻り、柊をベッドへと寝かせる。
おとなしく布団に包まれながら柊は自分の体調不良を責めるようにして謝ったか。体調管理の問題ではないし体の強さは人それぞれだ、無理をさせたこちらが悪い、いいからラギは気にせず暖かくして寝ろと押し付けるようにして寝かしつけ。]
…そうだな。人は普通あんな場所で夜を明かすものじゃない。
[呟き、反省する。サーヴァントの身であるという以前に、生前から不眠不休不摂生で特に大病を患う事もなく元気に生きてこれてしまったミケランジェロだ。
自分と共にある者の体調を慮る発想が元より足りていなかった。]
[メニュー表を戻した所で、令呪の反応が強くなる。
ふと窓の外を見れば、レティの姿が見えて、小さく頭を下げた]
彼らは、大丈夫じゃないかな。
昨日部屋まで行ったけど、ここで不意打ちしてくるなら、昨日していると思う。
ここにいる私たちが、組んでいると思ってくれる可能性も高いし。
そうだね、場合によっては不意打ちする可能性はあるけど。
あなたの所のサーヴァントは、明らかに日本の武将だよね。
戦っている所も見たから、時代まではわからないけど、セイバーとして呼ばれているなら、そういう卑怯な真似はしないんだろうなって。
なら、こちらもする必要がない。
[背中に傷を作れば恥だと教えられる時代。
セイバーとして呼ばれるほどの英霊であれば、それなりの功を残した人物だろう。
ふと、かぐやの方を見る。
物語の中の人物で、かといって神話に生きたわけでもない。
彼女はどうして、英霊たり得たのだろう]
アサシン シェムハザは、望月 玲 を能力(襲う)の対象に選びました。
アサシン シェムハザは、アーチャー ミケランジェロ を投票先に選びました。
まずは寒くさせず、栄養のあるものを食べ、ええと。
[どうしたらいいんだろう。
料理? 固いパンを齧って塩で茹でただけの豆のスープ飲んで水かワイン飲んでただけの自分が?
寒くさせないようにって、暖房はつけたしあのふっくらした布団は大変暖かい。よほど派手な寝相でもないかぎり大丈夫だろう。]
………ええと。
[なにをすればいいのだろう。親方は頭を悩ませた。
空気を乾燥させないとか寝汗で冷えないようにとかそんな事が思い浮かぶ訳もない。]
――――――レオナルド、なら。
[腐れ万能人レオナルド・ダ・ヴィンチのように医学にも通じていれば。芸術家としての人生以外の何も持ちえていないミケランジェロは激しい苦悩に陥っていた。]
―中央区、駅前を掠めて―
[先にリリンに気付いたのは望月である。
投げキスでもせんばかりの微笑みを
窓際の彼ら――特にリリンに向ける。
吟遊詩人は一同を均等に視線をなぞった後、よく目立つ和服姿のセイバーでそれを止めて微笑んだ。]
戦争とはいえ、
戦いばかりが能ではありませんか。
――語らえるもまた、奇跡の場。
[それは、――独白だ。 ]
―中央区、駅前を掠めて―
[先にリリンに気付いたのは望月である。
投げキスでもせんばかりの微笑みを
窓際の彼ら――特にリリンに向ける。
吟遊詩人は一同を失礼でない程度に均等に視線でなぞった後、よく目立つ和服姿のセイバーでそれを止めて微笑んだ。あの服装も、彼の物語の一端か。]
……戦争とはいえ、
戦いばかりが能ではありませんか。
――語らえるもまた、奇跡の場。
[それは、――独白だ。 ]
―南ブロック・ホテル―
武人に、…吟遊詩人。
[口に出しながら、現状持ちうる情報を整えていく赤竜>>35の傍に座ったまま。
武人…はサーヴァントならばさも有りなん、という風貌ではあるが、吟遊詩人とは珍しい、と口にしないままも僅かに首を傾ぐ。
順当に考えるならばキャスターの類が妥当な線だが…、とまで考え、次いだ赤竜の言葉にぱちりと榛を瞬いた。]
パピー。
…れおん、とは何だ。
[何のサーヴァントだ。と真顔で問う。
流石に聖杯とは言え、一昔前の名作洋画の知識までは与えられていなかった。]
[暫しの後、缶を食べ終わった赤竜がショルダーバッグの中へ潜っていくのを見送る。
…別に文句は無いが、流石に中身を全て流してしまったのは勿体無いのではないだろうか…と思いもしたが、とは言え自分がコーヒーからジュースに至るこれら全ての水分を摂取できるかと言ったら否と言うしかない。全てが流れた後の洗面台へ少しだけ手を合わせた。製造業に関わる人達へのせめてもの詫びである。]
…出るか、パピー。
[少しだけ重さを感じるショルダーバッグを肩から下げて、簡単な戸締りをすると、ドアノブには「起こさないで下さい」の札をしっかり掛けて部屋の扉を開ける。
本来は他の部屋の掃除の時間なのだろう、大量のリネンを運ぶルームキーパーの女性たちの脇を通り過ぎながらホテルを出る。]
[あの英霊とそのマスターも、反応に気づいているだろう。こちらから見えるのだから、あちらにも気づかれておかしくはない。
警戒はしたが、なにせこの人目だらけの場所だ。しかも、なんだか絶世の美女が衆目を集めている。きっとここに居るのを知られても、派手なことはしてこない……だろう。
つい昨日、ほとんど八つ当たりでケンカを売った相手だけども]
部屋まで行ったけど、戦わずに、同盟も組まなかった……ってことでいいのかしら?
[相手の話から概要を読み取る。どうやら向こうも、あれからいろいろあったらしい]
わたしたちは別に、不意打ちをしないって決めてるわけじゃないわよ。少なくとも、わたしはそれが卑怯だと思わない。
スポーツじゃなく戦争に来たのだから、当然でしょう。
ただ、今はする気はない。それだけの話よ。
[窓の外から別の英霊の気配がする。ちらりとだけ視線をやったが、攻撃の素振りもなさそうだとみると視線は目の前の二人の女に戻る。二組がいるところを攻めてくることもないだろうと、大して気にする様子はなかった。
もっとも、目の前の二人との話もリリンが主であればよいかと思い、自分から深く割り込んでいくようなそぶりも見せはしなかったのだが。]
卑怯な真似は、まあ、ああ。
[自分の部下達の事を考えて若干憂鬱な気分になったが、あえて口を挟んで話をややこしくするまいと思い何も言わなかった。
第一、リリンがそれを許すこともないだろうという思いもあった]
では行ってくる。
すぐに戻ってくるから心配するな。
[ひとまず薬を飲ませればいいような気がした。
何らの魔術で綺麗だったとはいえ3年も人が不在だった家にまともな薬がある訳もなく。
心配する柊に大丈夫だ大丈夫だと大丈夫だと何度も念を押し、独り薬屋を探して家を出るのだった。]
― 西ブロック 図書館 ―
[隣でまさか歩幅の測定が行われているなど知りもしない。
少し遅れるようにやってくる青い鳥がメジャーのように
みちるの飛んだり大きく開いた歩幅をなぞる様におってくる。
図書館に入れてやることはさすがにできないので
待っているように伝えてみると意思を介するのか出入り口近くの樹へ飛んでゆく]
そうなのー?
そっかー、めぇおじさんは地図じゃなくてまほうのおじさんだもんねー。
[おっけー、と指でサインを作った後男のめがねを真似するように右の目の上に人差し指と親指の丸を重ねた]
本をさがすのもめぇおじさんのほうが上手かなあ…
みちる、きつねの絵本探してきてもいい?
[うんと離れなければ。
そういっていたのを試すように尋ねる]
[窓の外で、マスターの女と目が合う。微笑まれる。
なんだかゾッとした]
……それで、あなたたち、あの二人と何を話したの?
[動揺を悟られぬよう平静を装うが、背筋に凍えるような寒さを感じた]
―中央区、駅前を掠めて商店街方面―
――行きましょうか。
覗き見の趣味は、ない。
そうですよね?レイ様。
[ 魅了の力はないにせよ、
詩人は詩人で女性陣の注目を集めながら、緩やかな風のように中央区を離れる。駅前に沿って、商店街があるはずだった ]
― 西ブロック 図書館 ―
…みちるは私の事… そういえば知らないんでしたね。
[まだ願い事を叶える魔法使いだと思っているのだと遅れて気付く。
図書館にチルチルが一緒に入って来ても、誰も止めなかった。
ここまで飼いならされた鳥は、やはり、ただの鳥ではないと感じる。
OK、からのー、眼鏡!をするみちるの子供らしい仕草に思わず笑う。
それを見てから、きつねの絵本の外に綺麗な女性が出てくる物語や
強い日本の騎士が出てくる物語を知っていれば持ってきてほしいと伝えた。]
みちる、――。
[床を通じてみちるの足元から胸元に意識を集中すると、風が動く。
くる…くるくる、とペンダントの内側のリングがゆっくり回る。]
それが止まったら離れすぎの合図ですよ。
……あの二人か。
[ほんの少しの間だけ戦った二人組だ。正体は気にはなっていたが、リリンが魔術師の方の視線に悪寒を覚えている事には気づかなかった。
一方自分はと言えば、あの琵琶に似た楽器を持った美しい男を自分の傍に侍らせられたらきっと飛び切り愉快な気持ちになるだろう、という事だった。
もっとも、口には出さなかったのだが。]
[ホテルのフロントで鍵を預けるのと引き換えに、コピーしただけだろうモノクロの簡易的地図を貰って外へと歩き出す。
本来ならばビジネスマン向けに用意されているモノなのだろうが、地理を簡易的にも把握する分には十分な代物。
2枚ほど受け取ったそれの一枚を、ショルダーバッグの中…もといパピーへとそっと渡しながら、もう一枚は自分の手の中で広げる]
…ここが、南区だったな。
教会への報告の際に、西の方へはある程度足を伸ばしたが…、
[少し意識を天上へと向ければ、地表がある。
住宅街に商店街もあるこの区も、人の気配は多いが――それを当然と言うかのように、行きかう人は見向く事も無い。
違和感を持つ自分たちが、むしろ異質の様でもあった。]
お金を持ってるのは、私じゃなくてうちの「ご当主様」、だよ 利用は、するけど。
[少しだけ棘の入った言い方をした]
同盟は組んでないよ。
初見の相手に、同盟を持ちかけるなんて、危険なまねはしない。
最初は情報を得られればそれで良かったんだけど。
[相手の部屋に招き入れられた事と、その直後に別のチームが入ってきたことを話す]
だから、特に有意義なことは何も。名前を聞いたくらいかな。
不意打ちそのものは、私も卑怯だとは思わないよ。
でも、明らかに食事をしようという時に突然刀を抜かれるのは卑怯じゃない?
和睦の話を持ちかけた相手に、突然発砲するようなものだ。
そういう事をするような相手じゃないなって、思うだけ。
[運ばれてきたランチを見下ろして、ナイフとフォークを手に取る]
―南ブロック・ホテル付近―
[それは、突然飛来した。
ただそこに高い魔力があったから。それだけではあった。
他にも気配もない。
そろそろこの聖杯戦争の参加者に接触せねばと彼は考え、そしてたまたまそこにいた魔力に反応した。
ふわりと、そのホテルの近くにおり。
待ちゆく人々の生気のない仕草の中、片翼の青年の姿は目立っていた。]
さて、彼等とは話が出来るのかな。
みちると玲さんは、あと一日待って無残に殺す位置だと思ったんだけどなー。
フラグはクレティの方がきれいに立ててたのに。
ぬーん。わたしの投票は両方外れたようなので皆とはずれていそうだ。
投票を委任します。
望月 玲は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
――?ブロック――
商店街、しょうてんがい、商店街に大きな派手などらっぐすとあ。
[簡単な地図を片手に、もう片手には買い物かごをぶら下げて。目的の場所を呟きながら歩いて歩いて。]
………うむ。
[途中でふと、自信たっぷりに立ち止まり。]
いや、異質なのは……事実か。
[頭を過ったそれに、ふと自嘲した。
…何せ英霊そのものが、聖杯が無ければ本来存在すらしえない奇跡を形にしたようなモノだ。
この場がどれだけ変質したものであろうと、自分たちが異質である事実は変わりなく]
―――…っ、
[ふつ、と。
突然近くに現れた、異質の塊である自らと同じ気配に意識が引き戻された。
それが何かなど、――その目立つ風貌と存在感に、探す間も無く理解する。]
…サーヴァント、か?
― 1F西・図書館前 ―
――――どうやら撒いたようだ。
このチャリオットは実に性能がいい。
予備としてもう2、3台購入したいのだが――、…………。
[隣を見ると、アルフレートが身体を弛緩させていた。
試しに張り手を一つ入れてみたが、まるで反応がない。]
――――、…………担ぐか。
[むんずと肩に担いで車から降りた。
ちなみに軽トラックは植木に乗り込むようにして停車している。
綺麗に整えられた芝生が車輪の跡で台無しだった。]
当主様、ね……なるほど。
わかるわ。
[棘のある声には、ただ共感して頷いた。
続いての話は耳を傾けるも、大した収穫が無かったと知って、期待はずれに息を吐く。
そして不意打ちに関しては、]
そうね。たしかに、そういう不意打ちは卑怯と感じるわ。
[むしろそういう手法もあるのか、と感心して、自分が執る選択肢からはあっさり除外した。
セイバーは自分を棟梁だのなんだの言っていた。たぶん一番上にいたのだろう。そんな人間にやらせていい戦い方ではない。
自分も嫌だし]
― 西ブロック 図書館 ―
…?
まほうのおじさん、だよね?
[首をひねって確認する。
何が違うのかあまりよくわかっていないけれど、鯖と呼ぶべき人々はみんな魔法が使えるのだと思っているし、みんな魔法のコップがほしいのだと信じている。
胸に下げたリングがゆっくりと回りだすのを驚きの眼でみつめて]
すごい!手品!
[わあわあと騒ぎかけたところであわてて口を両手でふさぐ。
図書館では静かにしましょう、そんな掲示が目に入った。
持ってきてほしい本のオーダーを聞くと首を数回縦に振った]
みちるにおまかせだよ。
[両の手でOKサインを作るといってきます、と書架の中を歩き出した]
― 西ブロック 図書館 1F ―
[みちると離れ、日本の歴史と書かれたブロックで本を探る。
日本史概要、と一冊で纏められた本を手に取れば静かに頁を捲る。
縄文から始まり、貴族、―――違う、と早く捲る。
ふと何か、手掛かりはと思い出す。
確か、交えた時――― そう、たしか
『御恩と奉公』>>1:329
という聞き慣れない単語を発していた。
逆引きをして、中世日本の武士の主従関係の事と理解する。]
だいぶ搾れたんですが、…
この武士というものの絵では、――。
[全く照合できない。諦めた。
時代が解っただけでも上出来だと自分に言い聞かせた。]
って、なッ
[すごい速度で近付いてくるサーヴァントの気配に持っていた本をバタンと音を立てて閉じた。]
― 1F西・図書館入り口 ―
――――……
[ガシャリ。ガシャリ。
一歩を踏み出すごとに打ち鳴る鎧の金属音は実に派手であった。
幾ら覇気を失っているとはいえ、周囲に在る住人もさすがに視線を寄せる。だが鎧の男は堂々としていた。アルフレートの尻を前に肩へと担ぎ、無骨な手でゆっくりと、厳かに、図書館の正面扉を開く。]
―――――……。
[濃密な気配。サーヴァントの気配。
ぎろりと周囲を見回すも、図書館ということもあってか人は少なくない。判別はできず――されども、無意識の内に書を畳む男と目が一度合ったか。
鎧の男は、数秒そちらを見つめた後]
……………道を教えてもらいたいのだが。
[受付に話しかけた。]
―南ブロック・ホテル付近―
[急に高まった魔力に、背筋がぞわりとする感触を覚え、バックのふたをそっと開けてみる。]
……何だよ、あれ、何で周りは誰も気にしねぇの。
[周りを行き交う人々は、片翼の青年に目もくれない。
天の地表が存在しないかのごとく歩く人々は、青年もまた認識していないように思えた。]
当主………
[魔術師の家系というものはよく知らない。しかし、少なく見積もっても武家以上にはいろいろとしがらみも多いのだろう、という認識ぐらいはあった。跡目争いなどもあったりするのだろうか。会話を妨げることはしないが、そんな事をぼんやりと窓の外を見ながら考える]
まあ、そういう事はしないが…
[不意打ち自体は構わないなら正々堂々と夜討ちしたり正々堂々と火攻めにしたりするぐらいなら構わないだろうか。
一応選択肢として考慮には入れておこう。セイバーは内心そう思った。]
……この、聖杯戦争は異質だって、昨日会った魔術師が言っていた。
私も、それには同意する。
管理人さんはここの聖杯は他の聖杯戦争と同じようにその役割を果たしてくれるとはいっていたし、私も、それはその通りだろうと思うけど、それだけじゃない、気がするんだ。
[ここの舞台。それから]
さっきのサーヴァント、何のクラスだと思う?
最初キャスターかなと思っていたのだけど、キャスターは別にいたから、ああ、でも。
この聖杯戦争ならキャスターが二人って事もあり得るのかな……。
[ランチに乗っていたハンバーグを切り分けて口に運ぶ]
やあ、こんにちわ。
[まるで彼とバーサーカー達以外の物すべてが時間の流れが狂っているような風景。
ゆらりと動く彼らの合間を、すたすたと近づいてくる。
そして、バーサーカーにあと数メートルという距離で足を止め、そう声をかけた。]
君たちがこの聖杯戦争の参加者であるというのなら、僕は君たちと話をしたい。
どうかな。
[悪意のない笑みをうかべる。だが、その眼光はバーサーカーを捉えている]
――南ブロック 商店街――
忍神町商店街…と。
[アーチ状に掲げられた看板を確認し満足げな笑み。ほら問題なく辿り着いた。]
さて薬屋は、ええと、サ、サトミタ、ダ…。
[片仮名はなんだか読みづらい。手にした紙に書いてある店名を拙く読み上げながら商店街へと足を進めた。]
―中央区→商店街方面―
あまり露骨だと、
お嬢さんが怯えてしまいますよ。
[ >>99>>96吟遊詩人ら一行の視線を受けての各々の反応、詩人は日本の文化を詳しく知らない。貴人に侍るとはいえ、セイバーの思考に辿り着けなかった。今のところは。]
……?はい?
[ 望月の問いかけに、
吟遊詩人ははたと目を瞬かせた。 ]
根源――灰色の君のマスターが
言及していたことですね。
魔術師が拘泥し、求めるもの。
――……楽しい、かどうかは吟遊詩人である私には些か難しい問いですが。そうですね、……誰も見たことのない景色であるならば、心沸き立つのではないでしょうか。
― 西ブロック 図書館入口 ―
[正面の扉から誰かを担いだ状態で堂々と入ってきた鎧姿の男。
間違いなくサーヴァント。しかも、戦士風だ。
片やこちらは一般市民と然程変わらない服装。白黒できめている。]
…………
[そうか、ここまでの違和感は流石に視線を集めるのかと納得した。
本を閉じた状態でついつい見ていれば、男の視線がこちらに向いた。]
――…っ、
[こく、と喉が動く。
口をゆっくり開きかけると、受付の方を向いた。
タイミングが悪かった。]
みちるがいた方が大変でしたかね…
[肩を落として、こちらから一歩、二歩と近付く。
近付く程にサーヴァントだとばれてしまうのだろうけれど、
鎧姿の男の言葉を放っておく事は出来ない性分だ。]
―― 道を、お探しですか?
――…、
[微温湯に浸った水槽の中を唯一人、その“異質”だけが平然と歩み近付いてくるのを、驚愕に榛を僅か見開きながら、どこか茫然と眺めていた。
――時間の概念すら歪んでしまった 感覚。
それはあたかも、彼の周囲だけ別の次元に切り取られたかのような]
[投げられた問いに、はく。と僅かに唇が動く。
零れた空気をぎこちなく飲み込んで、一度ゆっくりと息を吸った。
向けられた鋭い眼光に、榛を僅かに細める。]
…、その問いをしてくると言う事は
君も、この聖杯戦争の参加者という事で――相違無いと考えても?
― 1F西・図書館 ―
[受付が明らかな戸惑いを見せている。だがランサーは堂々としていた。両のまなこで見下ろし、質問が届かなかったのかと再び口を開こうとして、]
む。
[かけられた声――空間に迸る膨大な気配に、振り返った。]
……………そうですな。
『ダイガク』という場所を探しているのだが、…………。
――とは言え、貴君にたずねても栓無きことか。
[一見、この街の住人と溶け込む服装をした男。
だが全身から発される従者気《オーラ》は隠し切れぬもの。
眼鏡の奥。涼やかにも映る瞳をまっすぐと見つめる。]
―南ブロック・ホテル付近―
[近くに令呪の反応は無い。とすれば、これはチャンスなのだろうか、とパピーは考える。
しかし、ここは人通りが多く、目の前のサーヴァントに得体の知れない気配を感じているのも事実だった。
この距離なら、パピーの存在に気づいているのだろうが、口を閉じてヘイズレクへの回答を待った。]
[正々堂々ってなんだっけ?]
この聖杯戦争が異質、か……。
そうね。たしかにあんな塔、事前に調べたどの資料にもなかったわ。
この町も変。三年前に消失したのはいい。けど、なぜそれを再現するする必要があるのかがまず分からない。
というかそもそも、三年前のあれは事故でしょう? 協会に出された報告では、ここでの儀式は失敗したってことになってるはずよ。
それがなぜ今になって、聖杯がここに顕現しようとしているのか―――考え出したらキリがないわ。
[まあ、それでも聖杯は事実ここにあるし、聖杯戦争も機能している。
であるなら問題ない。たとえ聖杯がガラクタでも、戦いにさえ勝ち抜けば武勲を得られるだろう。
さっきのサーバントのことを問われれば、しばし考える。その間に店員が来て、蕎麦を置いていった]
……分からない。
一度戦ったけど、リュートを奏でて騎士を喚び出していた。
わたしはキャスターだと思ったし、あの英霊が他のクラスに適正があるとも思えないけど……そうね、クラスの重複という可能性もあるのかもしれない。
勿論。
僕はアサシンのサーヴァント。
[あっけなく、彼はクラスを口にした]
君は・・・・・・なんて聞いて素直に答えてはくれないだろうね。
一応、僕は今の時点では君に敵意を持っていない。
ただ、この聖杯戦争と聖杯の異質性についての話と、そしてお願いをしにきた。
単刀直入に言うと、僕は僕の願いを君たちが汲んでくれるなら、君たちに全面協力をしようと思っている。
さらに言えば、僕が最終的な勝利者である事にもこだわらない。
悪い話では、ないと思うけど。
ふぅん。
まあいいわ。
[あまりぴんとこなかったのか、とりあえず今の欲求に忠実に、クレティアンの腕にぴたりとしがみついて隣を歩く。]
― 西ブロック 図書館 ―
[きつねが手袋を買いに行く絵本を無事に探し当てたあと
足は児童書の書架の間を行く。
日本の騎士とキャスターは言っていたが、みちるにそんな心当たりはなく。
けれども別のものには心当たりがあった]
きしじゃなくてー。
おさむらいさんだよねー。
みちる、あったまいーぃ。
[勝手に自己満足しながら向かった書架には”にほんのれきし”の掲示があった**]
飲むかは解らないが聞くだけなら聞くぜ。
[不可解な提案を聞き、さすがに口を開くことにする。]
しかし、異質って言っても、現状片翼で現れて皆に気にされない、あんたの方が、かなり異質だとは思うけどな。
[思った事をそのまま口にした。]
[黙って二人の魔術師同士の話を聞いている。向こう側の英霊はどうしているだろう。
真正面から古風な貴族の姫君を思わせる彼女に顔を合わせるのは、一応英霊である以上その気になればそう未了の影響を受けないとはいえ、何となく気恥ずかしいものはあった。
主に気持ちの問題なのだ。……師直なら多分この場で手を出していただろうが]
3年前?
[口を挟むではないが、ふと気になった言葉は口から漏れた。なるほど、天地がひっくり返ったようだと思ったら、誰かが意図的にそうしたという事か。どうしてそうなのか、理由の部分はますますわけが分からなかったが]
望月 玲が「時間を進める」を選択しました。
― 西ブロック 図書館1階 ―
[近いと隠しきれないのは、お互い様かと、
真っ直ぐにみつめられた瞳を受け止めれば
眼鏡の奥の瞳を細くして、軽く頭を下げた。]
初めまして。
…あなたの方がサーヴァントですね。
[マスターの顔、は見えなかったので尻を見て、
見てもあまり意味はなかったのでもう一度、視線は英霊へ。]
戦うならお受けしますが、場所は変えましょう。
とはいえ、そちらのマスターがその様子では…
すぐに戦うという事はないでしょう?
…私も今は、調べものをしていました。
できれば、戦闘は回避したく思います。
―――代わりに、というわけではありませんが。
[黒手袋の手、人差し指だけを立てて、]
大学なら…ここから真逆の方向になりますよ。
道案内も可能ですが、まあ、簡単な地図で良ければ書きますか?
――は、
[何てことの無いように口に出されるクラスの名に、今度こそ驚愕に目を見開いた。
自ら、会ったばかりの敵対するべき相手にクラスを名乗るなど、普通ならば考え難い。しかしそれ以上に――今、アサシンと名乗りはしなかったか。
暗殺者のクラスは、通常、情報が秘匿されればされる程優位に動きやすくなる筈のモノ――それを呆気なく放棄して明かすなど。
…そこまで巡らせた思考は、続く言葉に中断する。]
…勝利者である事を、拘らない…?
[願いを掴むのは、戦争の勝者、唯一のみの筈ではないのかと。
聞くだけなら聞く、と応える赤竜の言葉に、意識をそちらへと向けながらも、見据える視線は片翼の相手から逸らされる事は無い。]
――この戦争が異質なのは、何となく既に理解はしているが。
…聖杯も、だと?
―南地区商店街へ―
あくまで私の感覚ですな。
――…、私は、魔術師ではありませぬゆえ。
[さてそれは主の望むような答えでもなかったらしい。
根源――それにこの己に正直で
執着しないおんなが目を向けたとき
何をしでかすのか。
吟遊詩人の想像力の範囲外というものは、存在する。
腕を組まれればエスコートは慣れたもの。
半歩後ろを歩くランスロが、ふと肩に触れた。]
……うん、……
居りますな。……サーヴァントだ。ですが随分と弱い……――
[主は、マスターの存在を近くに感知できないという。]
――南ブロック 商店街――
…騒々しい店だった。
[店員らしき人物を捕まえ、風邪薬の所在を聞いたら熱や咳の有無など症状を詳しく聞かれちゃんと答えられずおたおたしながらもなんとか効きそうな薬を購入できた。
だがそんなことよりもBGMが賑やかすぎて半端に長居したものだから曲が頭に張り付いてしまった。しばらく抜けなさそうで軽く困る。]
さておき、これでラギもすぐによくなるだろう。
後はなにか食べ物を…。
[幸いここは商店街だ。きっと美味しい食べ物があるだろう。薬の入った買い物かごを大事そうに抱えつつ辺りの店をきょろきょろと物色しはじめた。]
君もうすうすは感じているだろう。
ここは塔の中。そしてたぶんこの頂上に聖杯があると思われる。
だがそれならこの異質な階層をどう解釈するんだい?
消滅した町が具現化され、住人は生気を失ったまま生かされている。
こんな状況を維持することができる者があるとすれば、それは聖杯そのものに違いない。
こんな状態で聖杯を手に入れ願いを叶えたら、この町はどうなるかな。
…単独行動?
[何故に。
疑問は浮かべど、
サーヴァントならば比類なき物語の持ち主であるはず。それに今は昼間、そして此処は戦闘を行う場所に有らず。戦闘は戦場で行って然るべきだ。
>>117 なにやら危うげに彷徨う姿を
見つけたのは程なく。ふわりと近づき、声をかけた。]
もし?
――お困りですかな?
多分、君たちの願いの代償として、この町は消える。
生きている人も、だ。
残念ながら、僕もサーヴァントでありながらこの町を脱出できていない。たぶん霊体がここに閉じ込められている。
僕が勝利すれば、解決策はあるかもしれない。
でもね、僕は君らと比べてひ弱なサーヴァントだ。
間違いなく勝ち残れない。
だから、せめてこの戦争で敗者になったとしても今僕に起きている問題を解決したいんだ。
あの塔、と言うかここのことだけど。
こんなものを作り上げるなんて、どこの誰がやったのかわからないけど、自然発生なんてもちろんするわけない。
魔術師協会も、教会も絡んでないのなら、誰が、こんなことをしたんだろうな。
ここでの儀式……? 誰かが、この町で儀式を行って失敗した。
そして、住民もろとも消失した、って事?
サーヴァント並みの、魔力だな。
サーヴァントでもそこまでのことができるのかな?
町を一つ消し去るなんて事。
[相手マスターから新たに得た情報に、目を見開いた]
うん、まあ、考え出したらキリ無いんだけど。
リュートを奏でて、呼び出した? 召喚師とか? そんなクラスあるのかな。
[異常事態の聖杯戦争について多く語れるほど、知識は多くない]
君たちがもし勝者になったら、君たちの願いを
”聖杯の破壊”
にして欲しい。
確かに君たちの願いは直接的にはかなわないかもしれないけど、聖杯からあふれた魔力は君たちのものだ。
その魔力があれば、願いを自力で叶えることも可能だろう。
そして僕とこの町の住人は、この空間から解放される。
何?
[眼鏡の男は、あまりにも呆気なく地理について口にする。
黒い手袋に包まれた指も、どこか気品すら漂っている男。
改めて、ぎろりと寄せた視線を、上から下まで流す。]
――確かに、我が身もマスターを振り回すわけにもいかん。
元よりこれの休暇が目的で連れ回しておりますゆえ。
[担いだ尻を顎で示す。]
――道を示されるというのであればありがたくはあるが。
なんだ。貴君は占術師か何かか。
[地図を書ける――少なくとも、それはランサーにとって未知の領域であった。見つめる視線がいよいよ以って怪しい宗教勧誘の何がしかを見つめるかのようなそれに変わっていく。]
[あるじについて食事をするかぐやは、何の遠慮もなくパフェなど頼んでいる]
甘露甘露。
[時々視線を集めているが、目の前の武人の方が目立っているんだろうなと思いこもうとしている>>84]
投票を委任します。
アヴェンジャー かぐや姫は、アサシン シェムハザ に投票を委任しました。
――む。
[しまった、薬の事で頭がいっぱいすぎたか。サーヴァントが近くにいるとを察した時点で手遅れだった。
マスターから離れている我が身は非常に儚い。近づかれる前に身を晦まし逃げねばいけなかったというのに――既に話しかけられている。]
ああ、いや。
病人の為に薬は買ったのだがな。一緒に精のつくものを食べさせるべきかとも思ったのだが勝手が解らず途方に暮れていたところだ。
[声を掛けてきた相手の姿を見る。線の細いイケメン。先日パピーより情報を貰い、セイバー達との話に聞いたリュートを奏でる英霊がまさにこの人物だろうと予想しつつ。
殺気を見せぬ姿にまずは問い掛けに答えを返した。]
[パフェに夢中なかぐやはレティに気づくこともなかったかもしれず]
(もっきゅもっきゅ)
[この時ばかりはあるじの視線にすら幸福な表情で気づかないのであった>>87]
アヴェンジャー かぐや姫が「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
アヴェンジャー かぐや姫は、ブライジンガー 諒 に投票を委任しました。
/*
>>99
おちついてwwwwww
でもパトロナージュ(後援)してくれるなら
遣えるはやぶさかではない吟遊詩人
大事なのは歌えること
うん?ちょっと待て、聖杯を破壊したらやっぱりこの町と住人は消えるんじゃないのか。
そうならないと思えるのは何故なんだ。
「解放」ってのはどう言う状態のことの事なんだよ。
あとこれって、あんたのマスターはどう考えているんだ?
[不可解な事だらけだ。整理するためにも聞くことにする。]
― 西ブロック 図書館 1階 ―
…、…
[鋭い眼光が上から注ぐ。見た目も強そうで顔も厳つい。
体つきからして明らかに戦闘向きの英霊だ。
英霊運というものがあるなら、悪い方ではないかと思い老けるのは一瞬。]
マスターの休暇にしては、…その。
[どうして意識がないのか。
顎で示す尻を、ちら、と見て、すぐに視線をまた英霊へ。]
変わった体勢で昼寝をする趣味があるんですね。
…マスター曰く、まほう使いのおじさん、らしいです。
[占星術師、なるほど、確かにそういう道も確かに自分にはあったのは確かだ。
けれど地理学者としての道を選んだ。そこに後悔はない。
視線の色が変わる気配に気付けば、変わらぬ表情のまま首を傾げて、
どうして、という疑問にはっきり答えないまま、]
で、どうします?
ちなみに嘘は言ってませんよ。
―1F商店街>>144 ―
……病人。 貴女の主ですか?
[扱いは基本的に等しく丁寧だ。
相手が女性ならばなおさらだ。
そして正々堂々――騎士道というのはそういうものだ。]
……それは大切なことでありますな。
でしたら、お手伝いいたしましょうか。
私は兎も角
我が主でしたら、現世のこともよく知っている。
[自身のことを既に伝え聞いているとは思い当たらないのか、伝えられていたとて問題ないと思っているのか。手を差し伸べた。]
甘葛もかくやじゃのう。
[甘味は好きだった。おかわりを注文している。いや実際にはもし急に目の前のサーヴァントが動き出してもいいように警戒はしているのだが。しているはずなのだが、時々]
いやはや、美味じゃの。この時代の食は良い。
[などとどうでもいいことを呟くくらいには緊張感が無かった>>130]
あれ? ここで行われた儀式について知らない?
協会の人間じゃないの? 派手な事件だし、調査書もけっこう簡単に閲覧できたんだけど、たしかこの土地の魔術師が聖杯造ろうとして、失敗したのよ。
[そこまで言って、気づく。
そういえば自己紹介をしていない]
ああ、ごめん。名乗ってなかったわね。といっても魔術名になるけれど……わたしはリリン。リリン・リリーリンリン。リリンって呼んで。一応、協会所属。
こっちはセイバー。
[リュートの英霊については、首を横に振る]
召喚師はたぶんキャスターのクラスに含まれるけど、あれはそもそも召喚術ではないと思う。
――は、
[消える。街が、 …人が?
一つ、息を飲み込んで――赤竜の問いに、僅かに目を伏せる。
…その通りだ。
己らが願いを果たし聖杯を使う事と、聖杯そのものを破壊する事で街の人の未来が変わるとは――思い難い。]
君のマスターの意思もしかり、その口振りからするに、
君は――…いや、マスターも含めれば君達はと、言うべきか。
…随分と長い事ここに留まっていると、聞こえるんだが。
………甘い。
[一瞬何かの毒かと思ったほど甘い。一口食べて、これは選択を間違ったか、という表情になったが仕方がないので、しばらくの間若干神妙な表情のままいちごを口に運び続けることになった]
え、ああ。
[女性扱いをされているだと?
差し伸べられた手に戸惑いを覚えなくもない状況だがそれよりももっと重要な問いがある。]
そりゃ有り難いが。
いいのか? どちらかというと絶好の機会だと思うんだが。
[こちらは柊のためとはいえ甚だ無謀な事をしているものだと後悔をしているというのに。この質問で刃を抜かれたらどうするのだと自分を責めつつも、どうしても気になり問い掛ける。]
……甘そう。
[かぐやが食べているものと同じパフェがセイバーの前に並ぶとそんな感想が漏れた]
儀式については、知らない。
そもそもうちは、魔術師じゃないから。
正確に言えば、呪術師、かな。
巫女とか、新刊とか、あんな感じの。でも、魔術刻印は、ある。
[だから協会には所属していないんだ、と言って]
リリン? なんか、鈴みたいな名前だな。
私は、兄里。兄里、ケイ。
[正直な所、ケイ自身ケイという響きの名前は好きではなかった。だから、余り名乗らずにいたのだが]
少しばかりこの街の軍隊に追われてな。
もう少し身体も鍛えねばならんようだ。
せめて、一人で国を相手取る程度は欲しい。
[ランサーは首を傾げる男を観察していたが、やがて]
そうだな。
――――一つ、頼もうか。
仮に策略であるにしても、正直なところ、地図とやらをどう書くのか興味がある。
…ねぇ俺、これ何か既視感あるでしょ?
無頼相手に勧誘されたでしょ????←
5村よ?????????←
初Fate村参加で、C狂もどきやったの覚えてる?????
大変だったよね????????
でもこれ、乗る方が面白そうって思っちゃうんだよなぁーーーー()
そうだね、3年前からここにいる。
君のマスターは面白い恰好をしているね。
その様子だと、令呪のみ移植したゴーレムのように見えるけど。
聖杯が壊れれば、この塔も消える。
ここにいた人は町ごともとの場所に戻される。
何故こんなことを僕が確信をもって言っているか。
それは、僕のマスターがこの聖杯を作った人間の子孫だからだ。
彼も聖杯の破壊を願っている。
む。甘いものは良いと思わぬか?
[自分と同時代の貴族は、現代で言う糖尿病が多かった気がする。かぐやは知らないが、よく動いたであろう武家の人間は、汗をながすゆえに塩分を好んだのではなかろうか]
そういうときはこれよ。この「めにゅー」とかいうやつ。
これを見ると、名前ではわからぬが、ある程度見た目で判断がつくぞ。
これとか、じつにたくさん木の実が乗っておる。
[フルーツグランドデラックスなどと書かれている謎のメニューがそこにはあったので、セイバーに勧めた>>151 >>154]
………かつては世界の果てを示すは大地と海原のみ。
まさか、聖杯の知識を得るまでは、平面に書き起こせるものであるとは思いもしなかったが。
[淡々と。しかしてどこか懐かしむように呟く。]
やはり、貴君は神の山々であろうと地図に起こせるのであろうか。
―1F商店街>>155 ―
[戸惑われているらしきに少しだけ首を横に傾ける。
なおランスロは少し後ろで
じっとその様子を見守っていた。]
絶好の…貴女を討つ機会、
ということですか?
[吟遊詩人は、薄い唇にやわらかな笑みを敷く。]
――それは、意味がない。
貴女の物語がわからない。
私が欲するのは、貴女の物語だから。
[歌うように、重ねた。]
それに、……非礼を働くのは私の信条に反します。
ただの私の我が儘ととってくださって結構。
ご納得いただけると、良いのですが。
[なぜうちのサーバントはいちごパフェを食べているのだろうか。きっと甘いものが好きなのだろう]
呪術系で、巫女や神官か……。
たしかこの国独特の宗教があったわね。その流れを汲む魔術師ってこと?
[たしかに、この土地独特の風土に根ざした呪術なら、協会への所属はメリットが薄いだろう]
そうよ。鈴の音色からとったの。かわいいでしょ?
たぶん短い間でしょうけど、よろしく、ケイ。
[これは何らかの撹乱なのだろうか、とパピーは考えたが、話の途方も無さを聞くと、あまりそうとも思えない。
ここで断ると、同じような事を他のチームに持ちかける気もしていた。]
これほどの魔術をなしえるものの子孫が、今後悔していると言う事か……。
それで、ひ弱を自称するあんたが、俺たちにしてくれる協力って何なんだよ。
[結局のところそれである。まだ戦い始まったばかりなのだ。
利用できるものは、何でも利用していきたい気持ちはあった。]
― 西ブロック 図書館 1階 ―
ここに逃げて込んできたわけでは…ないですよね。
[日本に軍隊…?と、思案するが、彼の恰好から見て、何かを軍と表現しているのかもしれないと推測してみる。が、推測の範囲からは出なかった。]
……… エッ? 国!?
[変な声が出た。
この英霊は一体、と鎧から何か解らないかとまじ、っと見つめた。
とはいえ、地図の書き方に興味があると言われれば、]
本当ですか?
嬉しいですね。
すみません。
紙を貸ります。
[受付の横に設置されていた小さな紙を一枚拝借する。
懐から方位磁石とペンを取り出せば、まずは北を確認する。
ペンが紙上を走ったと思えば、よく解らない速度でサラサラと動く。
図書館周辺から大学周辺に至るまでの道のりが住宅地図に似た形でどんどんと書き上がっていき、]
出来ましたよ。
[どうぞ、とランサーの前にその紙を差し出した。
本人としては基準点や等高線も描かず道と住宅の四角を書いた程度のそれは手を抜いた部類の地図に値する。]
誰も気付いていないだろうが今日私は確信的にしゃべっていないのではなく本当はしゃべるつもりだったのに寝ていたのである。
――3年。
[ぽつりと、言葉を落とす。
つまりその間、仮にもサーヴァントたる存在が、その力を持ってして解放を試みて――それが成し遂げられていないと言う事だ。]
…つまり。
街をこの塔に縛り、維持しているのが聖杯であるが故。
聖杯が解体されれば元に戻る、が。
…その前に、願いを叶えるなどをして維持するだけの力を失えば、
場が崩壊し消える…という認識であっている、か?
[アサシンの言葉に、眉を寄せる。
これが事実ならば――己の願いは、多くの人の命と引き換えにすべき事ではないが。
…さて、何処まで信じて良いものか。]
この話、――信ずる証拠は。
いや、嫌いではない。嫌いではないが……
慣れんのだな、きっと。干柿くらいの甘みが一番馴染む。
で……どれ。……これが全て木の実なのか?
ふうん………少々気味が悪いくらいに鮮やかだのう。
[英霊の女から差し出されたメニューを興味深そうに眺めている。
パフェで手こずっていたので注文まではしなかったが]
召喚師、ではないなら、楽師とか?
楽師が何で戦うのかわからないけど。
[思いつくままにあげてみる。
キャスターがいる以上、他のクラスであることを考えた方が良い]
、私は、リリンのサーヴァントが、セイバーであることを知っている。
だから一つだけ、こちらの情報を開示しよう。
さくらは、ああ、私は彼女をさくらと呼んでいるのだけど。
さくらは、本来呼び出されるはずのサーヴァントのクラス、そのどれにも当てはまらないんだ。
つまり、そこにも異変は起きている。
[正しいクラス名を言うのは戸惑って、開かすのはそこまでに止める]
ひ弱な僕でも一応はサーヴァントだ。
頭数が多ければ、それだけで十分じゃないのかな。
もっとも、僕みたいな足手まといはいらないという事であれば、それも仕方ない。
少なくとも君たちには敵対行動をしない、君たちが不利であれば可能な範囲で手を貸す。
それでは利点にならないかな。
物、語?
[むしろそれこそ言っている意味が解らない。という顔で首を傾げたがその後に続いた言葉には成程と納得できた。]
この状況で仕掛けるのは信条に反するという事か。
変わり者だな…いや。そんなもんか。
[自分も充分変わり者だなと思い言葉を留める。]
無粋を言った。有り難く言葉に甘えさせて貰おう。
病人に食べさせるにお勧めの飯はあるだろうか。
[手伝うという言葉>>149に戻り、質問をする事にした。]
>>160
世界のはじまりを…知りたいと思った事はありますか。
[鋭い眼光はどうやら向いていない。
むしろ、どこか角が取れたような口調に、つい口を滑らせるのはこちらの方。]
……、そう、聖杯の知識に感謝はとてもしています。
まさか、地球が太陽の周囲を公転していたなんて。
[は、と眉を下げた顔で息を吐いてから、]
あなたの言う神の山々が地球の一部である限り、
地図に起こせないものはないでしょう。
ところで自分の会話に集中しているのと、合間の筋肉&眼鏡の会話とかセイバーのパフェとか面白すぎて多分重要な事を喋っているであろうアサシンの言葉が頭に残らないどうしよう。
君の認識であっているね。
証拠を提示する事は難しいが、例えばそうだね。
聖杯が何故彼らを生かしてるんだい?
本来は不要なものだ。
だがそれを維持している理由は?
マスター、君も理解しているだろう。
この塔自体が聖杯の内部なら、聖杯が彼らから魔力を搾取しているのを。
君たちが望みをかなえれば、魔力が消費される。
その結果、この住民はどうなるか。
確かにその緑のとか躊躇するの。食べてみれば木苺よりも良いぞ。
……ああ、しかし干し柿は捨てがとうありんすな。
[メニューをセイバーに渡して、自分はパフェの続きを食べつつ>>167]
あら。
[あるじの情報開示に少しびっくりしていた。相変わらず、妙なところで公正にいこうとするあるじだなあと思っている>>168]
……そうだね、私たちが使うものは、魔術とは似ていて、けれど違う流れをくむものだから。
存在の仕方からして、違う。
魔術師が魔術を使うのは、主に自分たちの為だと聞いた。
研究し極めるものだと。
呪術は、人の為に磨きその力を使うもの、だから。
[現実は、それほど良いものではないのだが。何しろ、使う相手がかぎられているのだから]
お見受けする限り、名のある戦士の英霊なのでしょう。
ならば解るはずです。
戦においても、地を理解する事が
勝利に繋がる事も多いと言う事を。
[そこまで言えば、ん、と口許に黒手袋を添えて、]
喋りすぎましたね…。
みちるに怒られてしまいます。
―1F商店街>>170 ―
[疑問符を浮かべる女性に、
吟遊詩人は美貌の笑みを崩さない。
――理解されなくても構わないのだ。
ただ、英雄の物語に触れ、謳うことが出来るのなら。]
ええ、それもまた理由です。
[変わり者、と謂われて吐息の笑みをふふ、と零す。]
いいえ、お気になさいますな、ma dam(ご婦人)。
私のことはレティとお呼び下されば。
[さて、主の提案はといえば「粥」である。消化に良く、病人の胃に優しいとか。卵粥なども有るようだ。]
果物も、よいと思います。
咽喉も潤いますゆえ。
[なお、荷物もちとして強力なランスロが控えている。]
―――――、ほう。
[地図を描く姿を後ろから眺める。
懐から取り出した、ランサーの知らぬ道具。中では針のようなものがくるくると回り、やがて動きを止めた。果たして針の示した方角に何かあるのであろうかと顔を上げれば、――何も無い。
――視線を奪われるのは一瞬だった。
男が手を動かしたかと思えば、見る見る内に線が引かれていく。
それは形となり、図となり――ディオメデスの目には、十分な不可思議を以って顕現する。]
……………、
[無骨な表情のまま、地図を受け取る。
そしてじっとそれを見つめたまま、男の言葉を聴いた。]
本来振り分けられる七騎の、どれにも当てはまらないクラス……?
[さくら、とそう呼ばれたサーバントを見る。
ひたすらに甘味を食べる美貌の持ち主は、やたら店内の視線を惹くアジア系の女性は、セイバーに向けてオススメのメニューを示す彼女は……なんだか妙に、現代を楽しんでいそうに見えた]
なるほど。
わざわざ隠してる以上、なんのクラスかは聞かないわ。
けど……異変ね。異変か。
なら、楽師のサーバントとかも、あり得るかもしれない。
[真剣な表情で頷く]
……あれほどあった数多の大地が、国が、海が。
星という一言で表される時が来るとは、思いもしなかった。
駆けども駆けども果ては無い。
されども――神の山でさえ、山でしかないのだ。
その頂の向こうにどのような景色が広がっているのか、心躍らなかったと言えば嘘になる。
戦の利は数の利にあり。
数の利は地の利に劣る。
――嗚呼。
[――そして、終わりの言葉を聞くや否や。
ランサーはぬっと伸ばした手で眼鏡の男の肩を掴んだ。]
[彼が言っている内容は、あながち嘘ではなかった。
事実、この聖杯が維持し続けられればこの住民は息絶える。
いわば、聖杯はこの住民を人質に取っているのと同じだった。
問題は、方法論。
聖杯の破壊は、彼らの望みをかなえる可能性はあり得た。
天とはどこか。天と混沌はどう違うのか。向かう先は同じではないのか。
もっとも、その答えを彼は求めていない。]
ふーむ……
[先ほど出たアサシンと言う名乗りに偽りはないように思え、今後背中を心配せずにすむという点では、魅力はあった。
ここは乗っておいて損は無いと判断する。
また本人の発言とは別に片翼とか、パピーの中では強いイメージしかない。]
OK、聖杯破壊な。
確かに請け負った。
[辰が何かをわめいているが、今はとりあえず無視した。]
粥と、果物か。
[頷く。頷いたが粥が解らない。聖杯の知識から断片的に情報を整えれば、炭水化物を煮込んだものっぽいと把握する。]
…パンを砕いて煮ればいいのか?
[違うな。と首を傾げる。なんか水注いでレンジでチンって情報もあったがこっちはもっと解らない。]
すまん、食材の買い出しを手伝って貰えないか。
[どうしよう真顔だ。]
クラスを明かすことで、真名に繋がるかもしれないから。
そこまで自分の口で言うのも間抜けだろう。
[最も、自分ではかぐや姫に復讐者のイメージなどまるっきりないのだが]
異質で、異常だ。
管理人さんは他の聖杯と同じように願いを叶えるとは言っていたけど、でも教会や魔術師教会が感知していないのなら、ここの聖杯は誰が作ったのだろう。
考えても、仕方ないことかもしれないけど。
[もちろん、それで願いをあきらめるわけにも行かない]
…確かに。
この街は、正しく聖杯のシステムの一つ――という事か。
[聖杯が彼らを生かす理由。
…深く考えずとも、可能性は酷く限られる。
――けれど、それは。 ]
…っ、パピー!
[いともあっさりと。
請け負う言葉を返す赤竜に、それまでアサシンへと向けていた視線を咄嗟ショルダーバッグへ落とす。]
――良いのか。
この話の真偽がどうあれ、…それで実際に願いが叶うという確証は
まだ、何も取れていないんだぞ。
僕の話を聞いてくれる人で良かった。
これで契約は成立だ。
君たちにこれを預けておくよ。
[彼は、自分の翼から羽を一枚抜き、彼らに差し出した。
魔術師であれば気が付くだろう、この羽にはびっしりと魔術回路が張り巡らされていた。]
僕の魔力を通した羽だ。
何かあればこれを握り念じてくれ。
いつでも駆けつけるよ。
[彼は明確な嘘をついた。
この羽には、概念が練りこまれていた。
それは、”契約”という言霊。
彼は、バーサーカー達に鍵を渡そうとしていた。]
人の為に磨きその力を使うもの、ね。
[よくは分からない。実は魔術だって怪しいのに、呪術のことなんか分かるはずもない。
だが神に仕える者の流れを汲むのなら……]
祝福か罰則かしら?
そういえば聞いておきたいのだけど、あなたは聖杯に何を願うの?
あなたの魔術……呪術が、人のためにが信条なら、根源に至ろうってわけでもないのでしょう?
何、なになになにwwwwwwww
へきさんは俺の知らない概念をたまに持ってくるからビビっちゃうwwwwww
―1F商店街>>184 ―
パン粥ですか?
[クレティアンは北フランスに生まれ、
ルイ7世の娘、マリー王女お抱えの吟遊詩人であった。
中世の英霊にしては味が分かる方だ。]
レイ様、お許しいただけますか?
[望月といえば、なにやら興味深そうに女人を見つめた後、
いいんじゃないかしら、と一任する。
吟遊詩人は物語の英雄たりえる者に心を奪われ傾ける。
セイバー然り、ランサー然り。
それゆえ、望月の考えていることには気づかなかった。
気づいたとしても、理解は不能だったろうが。]
お手伝いしますよ、仰せのままに。
[真顔に、笑顔。エスコートするような手の差し伸べ方。古きよき騎士道の体現と見える。生憎と筋肉はなく、細く、いっそたおやかでさえあったが。]
そう…。
数多の星のひとつ。
その星の大きさは、
…たった地上の二点から太陽を観測しただけで測られた。
地は果て無く球体。
けれどそれを実際に俯瞰して見る事は敵わない…。
[だからこそ、――と、彫刻に手を染めたのは、自分自身。
頂きの先の景色、海の果てを目指した船乗り達。
同意を得られたような言葉に、口元が綻んだが
突然、ガシィィ、と肩を掴まれれば筋肉のない身体は動きを止める。
尻が近い。]
…、…えっ!?
[慌てて警戒の色を出すが、続いた言葉に、]
―――… …
あの、それは、 えぇと…
貴方が戦を、私が地を担当して
勝利を目指そうと…いうこと、でしょうか。
[サーヴァント同士ですよね。
とは続けなかったが、彼なりの共闘の申し出なのだろうかと熱の籠った視線を見上げた。]
そうでもなかろう。
天竺や蓬莱には何もないぞ。全くもって何もない。
天にあるのは地より献じられる供物と霞と雲と光だけじゃ。
[しれっと、見てきたようにいいながら、だから地上の方がいいと言い放ち>>182]
少なくとも、わらわは武士殿のように、堂々と戦いを挑むクラスではないからのう。
まあ、こればかりはあるじが明かさぬ以上わらわも明かす気はない。許してたも。
[ごちそうさま、と手をあわせた]
―――…、
[数メートル先、差し出された羽に眉を寄せる。
…代理とはいえ、マスターの決定。その意に背く心算は――毛頭ないが。
逡巡の後、一つ。大きな吐息を吐きだした。
僅かに空いたままだった距離を、一歩。
詰める。]
…承知した。
預かろう。
―Interlude―
[望月は密やかに考えていた。
――変り行くものにはひと時も興味が持続しない。
――執着もない。
――けれど、「不変」なるものは別。
――うつくしいもの。かわらないもの。
――最盛期のすがたのまま、現世にとどめ置かれる英霊への嫉妬。
絡めた腕に密やかに爪を立てる。
――根源へ至れば時は止まるのか。
――己の起源は不変、ならば。そこへ至る道は―ー**]
[クラスを明かすことで真名に繋がる可能性を、相手のマスターは心配した。
おそらく彼女のクラスは、そうとうに際どいのだ。たやすく真名にたどり着けるほどに]
この聖杯を誰が造ったのか……か。
それは、あの塔を登れば分かると思うわ。
[それは当然のことのように、するりと口から滑り出る]
2Fの廃ビルが並ぶ風景、やっぱりどう考えても象徴だもの。
塔を登れば、次の階層には他の景色が待っている。そんな気がする。
[それは確証なんてなく、ただの勘だけれど。
蕎麦をくるくると箸に絡めて、つゆを付けてから食べる]
[バーサーカーの手に彼はその羽を渡す。
バーサーカーが手にした瞬間、それはぱちりと音を立てた。
それはギアスの呪い。
少なからず、彼がその羽を所持している間は”聖杯の破壊”を使命とする暗示が与えられる。
マスターがそれに気が付けば解除される可能性はあるが、今までのループとは違う流れを作れたことに、彼は少しだけほくそ笑んだ]
ほう………達観しておるのだな。
わしは俗世よりはやはり浄土に憧れるよ。
この世の果報は必要ない。霞と雲しかないなら、その方が遥かに気が休まるというものだ。
…まあ、価値観の相違だな。
[コップの水を3度空けながら、ようやくパフェを食べ終えて一息ついた]
― 1F西・図書館 ―
いや、違う。
[表情はあくまで真剣だ。それ以外の表情を知らぬかのように。]
俺には武しか無かった。ゆえに仔細の程はわからない。
――だが、貴君の技量、まことに見事であった。
知らぬ世界、知らぬ場所。
それらを緻密に計算し、描き出すその御腕。
そして、果てを――原初を、全てを求めたその大志。
素晴らしいと呼ぶ他ない。
…………俺は、武しか知らない男だ。
[繰り返す言葉は静かに。男の肩から、無骨な手が離れる。
ディオメデスは、ゆっくりと瞼を閉じた。]
知識を与えてくれる者も、共に見果てぬ夢を追おうとする友も。
傍には無かった。
……我が時代では
それそのものが稀有な在り方であったのかもしれないが。
……………忘れよ。
どの道、俺の時間は既に終わっている。
もしも貴君のような者が傍にいたなら、我が旅はどの場所に行き着き、我が都市はどのような夢を追えただろうか――。
――そう、幻視しただけの話。
言ってみただけだ。
[騎士は、眼鏡の男に背を向ける。鎧が一つ、重々しく鳴った。]
…………。
貴君が地の利を以って挑むなら。
その全てを悉く砕いてみせよう。
楽しみにしているぞ。
そして道の示し。感謝する。――地図の男よ。
[そのまま、図書館の入り口を開けんと歩き出す。
扉の向こうからは、眩しいばかりの光が満ちていて――]
[片翼をはじめて見た時に感じた悪寒。
再び、それが背中を走った気はした。]
……まあ、何、こいうのはお互い真実のみを言っているとは限らねぇのは確かなんだよ。
まだ、聖杯は遠いんだぜ、上手くやって行かなきゃな。
[悪寒をごまかすため、王子へそっと耳打ちする。
だが、びっしりと回路が埋め込まれた羽根が、パピーの中から不安を消し去る事は無かった。]
いや、ただの享楽主義じゃよ。楽しき心はやはり俗世にこそありじゃ。
しかし確かに、無上の安らぎはあろうな。
ゆえに仙道の探究者も絶える事が無い。
[おそらくは、最終的に求めるものが違うのだろう、根本的に。その点には触れず、通りかかりの店員に暖かいお茶を所望していた>>198]
つまりかぐやさんの脳内はこういうことだ
https://www.youtube.com/watch?...
――南ブロック 商店街――
ありがとう。礼を言う。
[美青年の態度に素直な言葉を返して。]
………。
[どうやらマスターらしい、どこか怪しい雰囲気を醸す女性を伴って「お困りですか」と話しかけてきた細身のサーヴァントを改めて眺める。筋肉は心許ないが、いいスタイルだ。その細いスタイルによく似合う整った顔立ちにあふれる気品と漂う薫香。]
…ふ。
[生前、60も近くなった頃に唯一「恋をした」と言えた人物――トンマーゾ・デ・カヴァリエーリの事をふと思い出しくすぐったい感覚にふと笑みを零したがそんな自分に驚き真顔に戻ると。]
…確かに。
[受け取った、と。
掌に落とされた羽根を、そっと握る。
魔術師なれば見える筈の――張り巡らされた魔術回路も、
英霊たる少年の目には映る事無く。
――微かに弾ける様な音は、幻聴か否か。]
[己の意識の外側で、そのギアスは少年の内側から]
[片翼をはじめて見た時に感じた悪寒。
再び、それが背中を走った気はした。]
……まあ、何、こういうのはお互い真実のみを言っているとは限らねぇのは確かなんだよ。
まだ、聖杯は遠いんだぜ、上手くやって行かなきゃな。
[悪寒を打ち消すため、王子へそっと耳打ちする。
だが、びっしりと回路が埋め込まれた羽根を見て、不安はつのっていった。]
―「忍神町」―
―――ふん。
[鼻を鳴らす。
嫌悪、怒り、悲しみ、何と名前をつけようか。
寂しい、が近いかもしれない。
だが、まあ。
そんなものに、何の意味があるだろう。
随分、人間を離れてしまった。]
まったく、参っちゃうわね。
こんなに雑に輪から落っことして、残された人たちがそれに気付くことがないとでも思ってるのかしら。
[まあ、さておいて。]
では買い物の手伝いをよろしく頼む。
どうにもこういう事は慣れてなくてな。
[改めて頼み。買い物を済ませたら早く柊の元へ帰らねばなと、気持ちを切り替えた。**]
それじゃあ、今日は失礼するよ。
君たちの事は、空から見守ってるとしよう。
[そう言うと、シェムハザはふわりと浮き、羽ばたくことも無く空へと昇って行った*]
― 西・図書館一階 ―
…、ありがとうございます。
[自身の志を湛えられ、胸の奥はじんわりと熱を帯びる。
武を知らず、知を求めた自分と、
知を知らず、武を極めた男。
けれど、こうして同じ壇上で在る事に、感謝を捧げた。]
…、…
[肩から手が離れれば警戒の色は薄れる。
鋭い眼光が閉じる表情を、静かに見上げたまま見守る。]
私達は確かに英霊と呼ばれる存在ですが…
宇宙の中の小さな星の一粒であり、
長き歴史の中のほんの僅かの時を生きただけですからね。
[メルカトルは、地図や地球儀の作成をした人物だが、
実は歴史書を出版した事もある人物だ。
その理由は――、時間の流れと歴史の中で読み手がどこに位置しているかを理解できるよう助けるため。
地の中でも、どのような時代の中でも、迷う事がないように。]
それにほら、
私は、見ての通りのただの優男です。
けれど、胸の内に抱いた思いは
――貴方に引けを取らない、そう言いきれます。
そんでもって「レティとお呼びください」への反応し忘れてたごめんwww
相変わらず細かいとこ取りこぼすっ
ですから、
[騎士が背を向けた。
重々しい鎧をまとい、マスターを担いだまま。
背を向けたので、ここでマスターのぐったりとした顔をようやく確認は出来たが、それはさておき。]
――― 武の英霊よ。
私は、キャスターです。
[まるで光の中に吸い込まれていくような光景に目を奪われる。]
…地の理が全てを凌ぐと、証明して*みせましょう。*
[魔術師の会話はまだ続いているようだ。そういえばこの塔――もしも落ちたら、上と下、どちらに落ちるのだろう。そんなことを考えていた――**]
[来た時と同様、空へと戻っていくアサシンの姿を、
視線だけで追い――ふつ、と。…姿が見えなくなった途端、
歪んでいた時空が再び元に戻る錯覚に、一度だけ榛を瞬いた。
微温湯に浸りきった、少しだけ鈍い感覚に
姿の見えなくなった空へと、一度だけ視線を向ける。]
―――ああ、判っているとも。
パピー。
[赤竜の言葉に、一つ、頷く。
…虚実だとは思わないが、全てが真実だとは思い難いのは事実。
掌の中にある羽根に一度視線を落とし――
軽く握り直すと、服の内側へとしまい込んだ。
これで、下手に紛失する事も無いだろうと**]
どんなに、「時間」が、あることか。
―――もうそんなには、ないんでしょうけど。
[「ループ」は「永遠」ではありえない。
エネルギーを消費するからだ。
観測する者がいる以上、永遠は存在しない。
経年劣化を生じてしまう。
どんなに完璧に巻き戻っても、それを観測するものの存在する限り、それは永遠ではなく地続きの未来だ。]
――――そうか。
生憎と、俺は地の理も天の理もついぞ縁は無かったが。
貴君に示せるのは我が槍と、――――そうだな。
人の理ぐらいなものだろう。
俺はランサーだ。
……その時は、敬意を以って挑もう。キャスターよ。
[扉が開き、そして閉じると同時に、差し込んでいた光が弱まる。
そこに、灰色の鎧を纏う男の姿は、既に無く。]
でもね。
[かつて「忍神町」であった灰を手に取り、風に流す。
渇き切ったソレは、すぐに空気に溶けてしまうようだった。]
こっちは端っから負け戦、覚悟が違うのよ。
まだまだ、泥仕合に付き合ってもらうわ。
上げる
[「塔」を見下ろす。
彼らは今、どうしているだろう。
彼らのことを考えると、狂おしく愛しい。
ああ、まだ私は人間を離れ切らない。
今回も挫いてあげる。
今回も助けてあげる。
今回も私の身勝手、押し付けてあげる―――]
…、あれがランサーのサーヴァントだったのですか。
知らずに戦っていたら、串刺しでしたね…きっと。
[親方から、卂いぞ、とだけしか情報を得てなかったから
彼の姿が消えてからひとり呟く。
みちるの姿を探す為、図書館の中へ踵を返しがた、
外から聞こえる破壊音に思わず口元を黒い手で覆う。
堪えきれず、小さく声が漏れて、
手袋の端から垣間見える*口元は緩い。*]
「管理人」 鳴木素子が「時間を進める」を選択しました。
―1F 南ブロック 商店街―
[素直な礼には金萌葱の眼を細めた。
その後の、何処かくすぐったげな、
淡さをはらんだ笑みに
はたと眼を瞬かす。]
どうか、されましたか?
[クレティアンは恋物語を編むのにも長けていた。
ふとした欠片を拾い上げるのにも、長けていた。
されど、すぐ真顔に戻ってしまった淡さは、届くに至ず消えてしまう。]
「管理人」 鳴木素子は、望月 玲 を能力(襲う)の対象に選びました。
――え?
[>>208想定外の申し出に、
ランスロのほうを振り向いた。
これには騎士も面食らう。]
……、彫刻、……どうだい、ランスロ?
悪い気はしないかな。
[悪戯に問いかけて、身に余る光栄、と生真面目な騎士は続けた。]
ではその話も買い物をしながらで。
……貴女は、生前彫刻師だったのですか?
どのような作品を?
[物語の一端を、捕まえるように。
詩人は邪気なく問いかける。
歌うために生まれたような澄んだ声は、心地よく響くのだ。]
[>>189 果たして兄里ケイが、願いの問いに答えたかどうか。
蕎麦を食べ終え、ふと周囲を見れば……はす向かいに座るサーバントが息づかいのように発する、魅了のスキルに屈した一般人が自分たちを囲んでいた]
…………。
[唇に指を当て、ふむぅ、とその人垣の様子を見る。
一所に長居しすぎたせいだろうか。魔力に当てられた人々の目は血走り、熱に浮かされたかのようだ。包囲は徐々に狭まりつつある。
―――おそらく。
あと少ししたら、雪崩のように人が殺到するだろう]
情報交換はこれくらいで十分ね。
ごちそうさま。おいしかったわ。
また会いましょう。……今日みたいに、仲良くお話するかは分からないけど。
[少し強引に話の流れを断ち切り、セイバーを伴ってそそくさとその場を退去する。
その間際、一言だけ小声でそえた]
……あなたたちも大変ね。
[店を出てすぐ、店内で大きな騒ぎが起こったようだが……振り返ることもなかった**]
―1F 南ブロック 商店街―
[その後は、本当に和やかな買い物となる。
林檎そのものより絞ったものの方が咽喉に優しそうだ。
柑橘類もよいらしい。
粥は米をゆるく炊いたものであるらしい。
卵を落とすと栄養になる。
それから吟遊詩人の人当たりのよさは、
生気の欠けたこの町の住人にも有効なようだ――などなど]
……この時代は豊かですな。
だが……我々が居る街は、妙ですが。
[赤い果実を手に、ふと小さく呟き、空《地上》を見上げた]
―1F 南ブロック 商店街→―
[透けた壁の向こう羽ばたきの音が聞こえる。
鳥の群れだ。さかしまの世界から羽ばたいた。]
白い鳥が舞い上がる
…―――否、空へ落ちていく
[即興詩のような言葉は、独白だ。
嗚呼、何たる――神話の世界めいた光景か。]
私は物語を求めて此処に居る。
――貴女の作品も、見てみたいものです。
[名も知らぬサーヴァントに向き合い、
彼女らの拠点へ送り届けるまでの道すがら。]
送り届けるまでがエスコートです。
どうか無事に主の元へお帰りを。
[拠点までアーチャーを送り届けた詩人は、
衣をふわりと持ち上げて、
古風な一礼を向けたのだ**]
罰則、ではないな。
祝福はそうだけど。
私の、願いは。
[尋ねられて、一度口をとめた]
令呪を無理矢理剥がされると、人はどうなると思う?
魔術師のあなたなら、知っているよね。
魔術回路は使い物にならなくなって、最悪死ぬ。
生きていることは僥倖かもしれない。
呪術には、神の声を聞く、と言う側面がある。祈祷だね。
祈り、祝福を届ける、それは兄里で言えば後継者にしかできないことだ。
だけど、令呪を奪われて、その力は喪失した。
失われたその力を、取り戻すのが私の願い、だよ。
[協会の魔術師であれば、いずこかで行われようとした、その聖杯戦争を知っているかもしれない。令呪を剥がされた何人かのマスターがいたこと。死に至り、あるいは廃人になり、あるいは魔術を失って]
ああ、そろそろ潮時かな。
[周りの声がうるさくなっていた。かぐやの魅了で集まった人が、少し離れてざわりとしている。
話を切って立ち上がったリリン達を見送り]
聖杯戦争を続ける以上、又どこかで会うだろうけどね。
大変かな? そうでもないよ。
[彼らが去ってから、周りの声はよりいっそう大きくなった。なだれ込んできそうな人垣に左の掌を数回握っては開き]
少しだけ、静かに。
[唱えるのは言霊。簡単な祈り。魔力を乗せたそれは容易に集った者達を沈静化させる。
要は眠らせるのだが]
行こう、さくら。
[レジで暗示からは離れていた店員へ支払いを済ませて*外へ出た*]
―???―
こ、ここは何処だ。
頭が痛い……。
[車に乗り込んで移動を始めたはずだった。
其処までは何も不思議ではなかったが、
雲行きが怪しくなったのは道中で警察に追われた所からだった。]
予想以上に疲れていたようだな。
情けない事この上ない。
それで、貴様あの後無茶はしていないのだろうな?
この街での活動に支障はまさかあるまいな?
[気絶していた自身の失態を棚に上げての質問だった。]
/*
足利尊氏とかディオメデスとか
ミケランジェロとか
みんなの歴史をwikiで調べて読んでたら寝ていたし気をつけるべき……おはようございます……
―南ブロック―
だから、そんな怒るなよ!辰ぅ!
[片翼の青年が天に広がる地表へと消えた後、歩み始めたヘイズレクの耳に、パピーの声が飛び込んでくる。
バックにさえぎられているせいか、周りを歩く人々には気づかれない。]
辰を見捨てたわけじゃねぇって!
いいか、聖杯を破壊するか否かを決断する時って、どういう時よ?
俺たちが勝ち抜いて、目の前に聖杯が出た時だろ?
でも、その時アサシンたちは、高確率でいないわけだ。
ってことは、俺たちの好きにしても怒る奴はいないって事じゃん。
なのに、聖杯出るまで協力はしてくれるんだぜ?
……「そんな子に育てた覚えはありません」って、辰の心にその考えがよぎったから、俺がこうしてるんだけど……。
よぎったからと言って、本心と言うわけじゃないってのは、まあそうなんだけどさあ。
[本来ならばこれは、個人の心の中で行われる、ささやかな葛藤なのかもしれない。
もしそうだったならば、辰と良識によってあっという間に打ち消され、葛藤した認識すら薄い可能性があった。
しかしパピーの存在によって、それは否応無く表に出てしまう。]
それにさ、片翼って強そうじゃないか?
「ひ弱」とか言ってたが、ありゃ、天使的な何かだろ。
……え、イカロスだったらどうする、だって?
イカロスって、羽根作って落ちたって伝承のか……。
よ、弱そう!
[パピーは、あの青年がイカロスでない事を祈った。]
/*シェムハザだと思って勢いで書いたが、実はイカロスの可能性もあるのかな。
非参加だけど、昔のfate村にいたような。
もし、そうだったのなら申し訳ない。
― ??? ―
少年は槍を振るっていた。
風が通り抜ける草原。遠く見える土色の街並み。
いずれにも気を割かず、ただ槍を振るい続けていた。
――天上にて見守る女は、彼が槍を取った理由を知っていた。
一心不乱に振るい続けるは死した父がため。――復讐がため。
ただ怨み一つで槍を握り、今日に到るまで片時も離さなかった。
師はなく。友はなく。
彼方に故郷の景色を置いたまま、少しずつその心を焼いていく。
少年は、輝き放つ具足の気配に気付かない。
女は、ついぞ声をかけぬまま、その草原を後にした。
――少年が復讐の暗雲より抜け出したのは、齢十五の頃。
父親の戦死の報より槍を取ってから、十一年後のことだった。
― ??? ―
「ディオメデスよ。本当に行ってしまうのか」
城門に向けられた、傷と土埃にまみれた鎧の背中。彼を引き留めるようにステネロスは声をかけた。ディオメデスと呼ばれた鎧の男は、振り返り、魂を映したかのような静かな瞳で、ステネロスを見つめた。
「どの道、アフロディーテが許さんだろう。あの女の執念深さはまさしく蛇のそれだ。民を説得し、妻を許し、留まり続けることが出来たとしても、別の不幸が民と貴君らを襲うだろう。……それは看過できない」
ステネロスはなおも食い下がる。首を横に振り、ディオメデスの肩に手を置いて、淡々と見える瞳の奥を覗き込むように睨みを返す。
「私は、俺は、そんなことを聞いているんじゃない。俺とてエピノゴイの一人だ。アイギアレウスの遺言とてある。そして何より、お前の境遇とてよく知っている。ディオメデス、お前はどうしたいのかと、残りたいのではないのかと聞いているのだ」
ディオメデスは、肩に置かれた手を握り、ゆっくりと引き剥がす。視線は、ステネロスの後ろ、厚き城壁が囲う石のいろをした都市を見ていた。
「俺はこの街で、お前という友と出会うことが出来た。アイギアレイアという妻と出会い、家族を持つこともできた。……この街に拾われてより、幸福であると感じぬ時はどこにも無かったと言えるだろう」
鎧の男は、最後にもう一度、ステネロスを見た。その表情は、城塞の都市でのみ見せた、柔らかい笑みを浮かべていた。
「感謝している。……さらばだ、我が友よ。もう彼女に、俺の声は届かない。アイギアレイアを見守ってやってくれ。いつ如何なる時も、お前達との時間は忘れはしない」
――そうして、ステネロスの前から、土にまみれた鎧は去っていった。一度も振り返ることはなく、歩みを止めることもなく。カリュドンの山を目指して、独り長い旅に出かけていった。
― 軽トラックの中 ―
目覚められましたか、マスター。
支障はありませぬ。
[ランサーは、軽トラックのハンドルを握りながら答えた。]
そうですな。
強いて言えば、この国の軍隊に追われたり、キャスターと遭遇した――といったところでしょうか。後、このチャリオットで記念像のようなものを破壊しました。
[――一路、地図を頼りに軽トラックは*道を走る。*]
―1F 西ブロック アーチャー拠点近く―
[そう、余談のような話だ。
吟遊詩人と彫刻の女の一行は、
赤い閃光を照りつかせながらけたたましく走り抜けていく鉄の車の一団にひと時目を奪われた。]
……なにやら騒がしいですな。
自警団ですか。
狼藉者でも追い立てているので?
[器物破損。スピード違反。
かの槍の英霊がその先に居るとは
思ってもみない事であったという**]
支障がないだと、記念像を壊して軍隊に追われる真似をしておいてよく言う。
[其処まで聞くと従者の様子を見つめる。
そして眼を瞑り自身の魔力量を確認する。]
しかし、キャスターに会ってきたとは如何なる事だ。
貴様の様子等からするに戦闘は起きておらぬな。
いったい何をしてきた。
まさか、談笑して終わりなどとは言うまいな。
[従者の様子や自身の魔力量に大きな減少が無い事。
二つの様子から戦闘が起きていない事は間違いない。
談笑ですんでいたならまだしも重大な事態が起きている可能性があった。]
…………。
[ランサーは思考する。ここで「イエスマアム」などと言えばアルフレートは無用な心配をするだろう。だが目的は休暇である。心労は良くない。ならば、真実を織り混ぜつつ答を出す必要があるだろう。図書館での出来事、マイルドな身のこなしのキャスターとの会話、現在の状況――――]
――――キャスターが貴君の尻を見ていましたので、離脱を致しました。
[図書館とは反対の地区に当たる大学まで辿り着いた頃には、既に陽も*沈みかけていた*。]
なんと申した……。
キャスターが尻を見ていた??
一体、貴様は何をしているのだ、阿呆
私に気を取られたならば討つチャンスであっただろう。
しかし、そんな俗物が英霊にいるとは嘆かわしい。
次に邂逅し時は必ずや打倒して見せよ!!
[得体の知れぬ悪寒がした。
故に打倒を厳格に命じる**]
/*
あと素子ちゃんすっごいかわいいですよね
うつみさんはもっと
おなごをアピールしていくべき。
教会行きたい
吟遊詩人がナチュラルボーンナンパ師みたいですけどこの人の興味は全て物語に注がれてるのでわりと人でなし感ありますね。英霊、現世人問わず個人に拘泥したらまた違う語り部になるのかなあ
――南ブロック 商店街――
>>222
いや生前、君に似た人物に覚えがあってな。
[ただの壮年の恋物語だとは続けずに黙る。
彫刻のモデルをと持ち掛けた際に出たランスロという名前>>223に買い物の最中、思案する。
その名から連想するはやはりケルトの英雄王に付き従った湖の騎士か。男の姿は美丈夫で、確かにそれと頷ける。
…つまりその湖の騎士をを従えるということは、この細身の美形こそが英雄王なのだろうか。]
ええ、筋肉が足りないなあ。
[世に聞こえたブリトンの英雄王がこの姿というのはちょっとイメージに合わない。もしもそうなら幻滅だ、という顔。]
――西ブロック 商店街・買い物中――
ああ。これでも彫刻を生業としていてな。
[生前について問われれば>>223拙いだろうかと思いつつも相手もランスロの名を出したようにさほど正体を気にしていないのだからと正直に答える。]
特に聖書の物語を描く事が多かったな。彫刻でも、絵画でも。
絵画については何故か教会の天井にまで描かされたものだ。
[神の代理人たる法王からの命だ。嫌だったが逃げる訳にもいかなかったなとうんざりした顔で思い出す。]
[風邪引き1人のために果たしてこれだけの食料がいるだろうか。
気付けば多くの食料を買い込み、ランスロと呼ばれた男がそれを苦にもせず抱える様に恐縮する。]
――死人の町、か。そうだな。
[この町は妙だと言われ>>226頷いて。豊かさについては相対的なものだとし、特に思うこともなく。]
物語、か。成程な。
あたしは芸術家だ。物語の一片を切り取り映し出すのが生業だった。
作品のひとつも見せてやれればいいが。
[機会があればと、天を仰ぎ見る。だが見上げた其処に果たして天はあるのか――。]
――西ブロック 自拠点――
助かったよ。ありがとう。
ああそうだ。
[玄関前で礼を伝え。さて別れの言葉かというところでふと思い呼び止める。]
そういえば庭園の東屋にあたしの作品がある。観ていくかい?
あと、エスプレッソくらいはご馳走しよう。
[礼というにはささやかだがと、恩の出来た一行を誘った。**]
−どこかの上空−
へっくしゅ!
[彼は肉体があるので風邪を引く。こともある。]
誰か僕の噂をしているのか・・・・・・?
[ふわふわ]
/*
ミケランジェロは1493年から1494年にかけて、ギリシア神話の英雄ヘラクレスの大きな立像制作のために大理石の塊を購入。このヘラクレス像はフィレンツェに送られたという記録が残っているが、18世紀に行方不明。
なるほど、この像が此処に在るのか。
彼らがどのクラスかは判らないが、今の時点で僕にとってもっとも邪魔と思えるのはランサー、次点でセイバーにアーチャーか。
[ランサーはあの宝具に神殺しの概念を感じた。
セイバーは単純に地の利があり、アーチャーは創作物が自身の近親者と密接に関係している]
どれかを、契約した彼と一緒に落とせればいいんだけど。
彼らの動き次第だな。
『自分はひ弱なサーヴァントだ』
[バーサーカー達に言ったこの言葉は真実だった。
神話の時代、彼は神の呪いにより人間となって墜落した。
この呪いは、彼が零体となっても影響を受けていた。
事実、今の彼は受肉した状態となっている。
宝具を使用すれば一時的に熾天使の力を取り戻せるものの、ひとたび英霊同士の殴り合いとなれば彼は常に自身の肉体を構造解析し、強化と修復を行い続けなければならず、それを怠れば彼の肉体は一瞬で蒸発するだろう。
その意味では前衛を務めるパートナーの有無は彼の戦局に大きな影響を与える。]
『自分はひ弱なサーヴァントだ』
[バーサーカー達に言ったこの言葉は真実だった。
神話の時代、彼は神の呪いにより人間となって墜落した。
この呪いは、彼が霊体となっても影響を受けていた。
事実、今の彼は受肉した状態となっている。
宝具を使用すれば一時的に熾天使の力を取り戻せるものの、ひとたび英霊同士の殴り合いとなれば彼は常に自身の肉体を構造解析し、強化と修復を行い続けなければならず、それを怠れば彼の肉体は一瞬で蒸発するだろう。
その意味では前衛を務めるパートナーの有無は彼の戦局に大きな影響を与える。]
―南ブロック 商店街―
そうなのですか。
……思い出深い方なのですね。
[吟遊詩人の口調は柔らかい。
黙ったのにも、追及の手は伸ばさず空気で察するのみだった。
騎士の名を呼んだのはごく自然で、なんの衒いもない。己の物語、なのだから。]
…筋肉?
[きょとんとした瞬きの後、
くすくすと笑いを零す。彫刻家の拘りと疑念を知らず]
申し訳ありません、
なにせ、乗馬はともかく
剣を持つことは殆んどありませんでしたので
ー図書館ー
にーほーんーのーれーきーしっ。
[ひそひそ声とともに本の背表紙を視線でなぞる。
まんがでわかるにほんのれきし、という本を発見すると小さくガッツポーズ。
土器の時代、太子の時代、貴族の時代ときて、見つけた目的の時代を手に取る]
ぶしぶし。かつおぶしぶし。
[謎の呪文とともに本を開いてしばらく読み進めると、
ちくりとした痛みが左目にはしる。
また、誰かがサーヴァントを連れて現れたのかと痛みに眉をしかめながら本を抱えて書架の中を移動し始める。
胸に下げたリングはまだくるくると回っているので、そんなに遠くにはいないはずである]
[図書館の中は狭いようで広い。
同じような本のタワーが乱立しているようにみちるには感じられた。
迷子になって泣くような年ではないが、それでもなんだか心細くなってぎゅうと本を抱きしめる。
やっと見つけたと思って駆け寄ろうとしたのだが]
────⁈
[慌てて書架の陰に隠れてしまった。
そおっと、そおっと覗き込む。
大変、おじさんと変な鯖さんの距離がとっても近い]
(み、みちるしってる!)
[かせいふは!見た!!!**]
―買い物中>>244―
[答えたくないと謂われることも想定していたが、素直な流れはそのまま清涼な物語のかけらを運んでくる。吟遊詩人は感心したようにひとつ、「ほう」と。]
それ故に手がしっかりしていらっしゃるのかな。
――御子や、
聖母を彫られたのでしょうか。
絵画も彫刻も、とは多彩なのですね、貴女は。
[吟遊詩人が答える。
キリスト教が生活の一部だったと知れよう。]
天井に?
それは、また難儀な事を命ぜられたものですね。
体が悲鳴を上げそうだ。でも、貴女は成し遂げたのでしょう?
[浮かべる苦笑。それから賛辞。
名のある芸術家に相違ない――と、詩人は心躍らせた。]
―西ブロックへ>>245―
随分買いこんでしまいましたね……
レイ様が入れた分もあるでしょう、
これは持ち帰られるので?
[高級なラインのアイスなどが入っている。
風邪にはアイス、と謂っていたが本当だろうか。荷物持ちと化したランスロは特に不平も謂わないが。]
とても、心惹かれるものを感じます。
この奇跡の舞台に喚ばれる貴女の作品ならば。
さぞ素晴らしいものなのだろうと。
[物語の一瞬を切り取って、
其れを永遠に凍らせる。
天を見上げる/見下ろす2騎を余所に
望月は何を思うたか――ふと、考えるように眼を細めていた。]
―西ブロック アーチャー拠点>>246 ―
いえ、お気になさいますな。
……よろしいのですか?
[申し出に、吟遊詩人は一切隠さず眼を輝かす。
ランスロは慣れたものか「また始まった」という態。望月については絡めた腕を離さないのでそのままだ。エスプレッソが飲みたいと思ったせいもあるかもしれないが。]
ありがとうございます。
ぜひ。お言葉に甘えます。
[騎士の礼をとるように
自身の胸元に手を当ててやや前のめりで目線を合わす。やはり、眼が輝いていた。]
/*
西洋音楽史と
西洋文学史と
西洋美術史と
西洋食文化と
西洋建築史を
それぞれそこはかとなく掘ったり掠めたりしながらログを書いているので無駄に勉強になります
―西ブロック アーチャー拠点 ―
[森林公園外れ、静謐な空間。
木々の匂いを肺に送り込む。
東屋に案内され、少し待っているように、と告げられる。そうして目的の作品は、探すまでもなく静かに鎮座していた。]
……これは……
[――瞬きも忘れる。
隆々とした肉体の美を余すところなく表現した勇壮なる男性の像。彫刻芸術への造詣が深くないクレティアンにも分かる。紛れもなく神から与えられた才能を注ぎ込んで作られたものだ。
彫り上げられたギリシア神話の半神半人の英雄。
――ヘラクレス。]
[クレティアンは、斯様な命を吹きこまれたような彫刻を生み出す芸術家を知らなかった。
無理もない、彼からすれば生きた時代がとうに過ぎ去った未来のことだ。
――マスターたる望月なら、
今までの話と作風から
ルネサンスの大きなうねりの中に現れた
、レオナルド・ダ・ヴィンチと並び称される天才芸術家――ミケランジェロの名に辿りついたかもしれないが、女だと謂うただ1点で確信には至らないだろう。]
[吟遊詩人は息をのんだまま。
ヘラクレスの肉体のうつくしさに、
槍兵の駆ける姿を重ねた。
ギリシアの英霊ではないか――と、そうマスターが零したのを思い出す。
エスプレッソの香りと
呼びかける声がするまで、
彫刻を見つめていた。
――人の世にこれを作り出す手のあったこと。
――今、眼にできること。
なんたる、神の賜物か。]
嗚呼……―――感謝します
[祈るように囁いて。
彫刻家が戻ってくれば、頬を上気させて歌を捧げたいなどと謂って困らせたのだった**]
ー 西 図書館ー
[ランサーが図書館の前の像を破壊してから暫し。みちるの覗き見には気付かずのまま、ふと、調べたい事を思い出すと辞書や辞典がズラリと並ぶエリアへ。]
え、…え…
[分厚い本の方が多くの言語を記載しているだろうと手に取り、頁をめくる。
そして、暫しの時、固まる。]
【援助交際】
援助交際(えんじょこうさい)は、女性が金銭等を目的として交際相手を募集し、性行為などを行う売春の一形態。
[そう、書いていた。目を疑い、二度見をしたが文字が変化するわけもなく。セイバーのマスターが何故、悪即斬、のような行動に出たのかを理解した。**]
―西ブロック→―
[エスプレッソは濃くて苦い。
「んぐ」
と、吟遊詩人は変な声を出して口元を押さえた。
初めての味に困惑を隠せない。
他の者は涼しい顔をして飲んでいたため、まじまじと難しいでカップを見詰めたのだった。
いくらかの言葉を交わしていれば
ほどなく太陽は傾く。
会話の内容は――拠点の主人に預けるとしよう。
その場を辞して、歩きだす。
このエリアには教会があったな、と――先ほどキリスト教に関わりが深い彫刻家と会話をしたことで、鮮明に思い出し。主に行ってみますか、と声をかけたのだ**]
――西ブロック 自拠点――
気に入ってもらえたようで幸いだ。
[感想を聞くまでもなく、その様子からよくうかがい知れる。心地よい反応に礼を言い、人数分のカップに見様見真似で注いだエスプレッソ――ちゃんと出来たようでよかった――を差し出した。
東屋の中央に立つ、槍を持つヘラクレス。フィレンツェのストロッツィ家に送ったこの像は後にフランスの王の元へと渡り、18世紀に行方不明となっている。その実物がどのような経緯でここのやってきたのかは彫った当人たるアーチャーにも解らない。]
この戦争とやらも、こうして像を彫り出す如くであればよかったのだがな。
[戦いとなれば勝手は違うなと呟き、自分の分のコップに口をつけた。]
…さて。主の看病をせねばならぬのでな。これにて失礼する。
まだ眺めるというのであれば自由に。好きに帰っていただいて構わない。
[簡単に挨拶と謝罪をして、三人をそこに残し柊の看病をするため本宅へと戻ることとした。**]
[特に興味はなかったが、クレティアンが向かうに任せる。]
ねえ、レティ。
わたし、彫刻って嫌いよ。
せっかく美しく彫っても、いつかは劣化するんですもの。
その点、貴方はいつまでもそのままの姿でいるのね。
素敵よ。
わたしも変わりたくないわ。
レイさんの発言にはカチンとくるかっていうと、観客の反応ならばこない。依頼主的立場から言われたら全力。というスタンスなのでこれは問題ないからな。
―西ブロック―
お嫌い、……ですか?
[少し残念そうではあったが――憂い含みにこう続けた。]
そうですね、形あるものは
いずれ時の流れの中に崩れてしまう
[物語も同じだ。
語られるものなければいつか摩耗して忘れさられる。
――だから、クレティアンは歌いつづけようとする。]
英霊はそういう存在ですからな。
ですが、お褒めにあずかり光栄です。
……レイ様も、……ですか?
[けれど、――どうやって。]
それが、貴女の賭ける願い、と?
ー 西ブロック 図書館 ー
みちる!
[なぜみちるはあんな単語を知っていたのか…?キャスターは不安になる。
いまはやりのひとり暮らしをしている幼いマスター。ここ数日、普通のどこにでもいる子供のような振る舞いを思い出すと、困惑が顔に浮かぶ。
同時に、不安がそのまま声になりみちるの名を呼んだ。静かな図書館の中に声が響いた。]
―西ブロック 教会方面―
[奇妙なほどに静かだ。
此処はひとのくらす街であるはずなのに。
歩みは教会へ。
クレティアンの時代に称えられた
サン=ドニ修道院のように大きなものではないが、堅牢な作りだ。
夕日を浴びたステンドグラスが憂愁を帯びた色彩の光を透かしている]
ブライジンガー 諒は、アーチャー ミケランジェロ を投票先に選びました。
ー西ブロック 図書館外ー
[何やら声を出すと周囲から視線が集まったので、みちるを見つけて側まで歩み寄れば、手を繋いで図書館の外へ。ランサーが破壊した像と、タイヤの跡が目に入った。
サーヴァントの気配も感じつつ、距離が近すぎない事が解れば今は後回しにした。]
みちる。
昨晩…あなたが言った、その、
えんじょこうさい、という言葉ですが
[が、と言うとみちるの顔を本当に心配するような、不安な面持ちで見下ろす。]
私はそれがサーヴァントとマスターの契約の事だと思っていましたが、先程、その真の意味を知りました。
正直、弱い10のみちるが知るには早すぎる言葉のように思ったのですが……
真相を、…お聞きしても?
[真剣。]
ねえ、レティ?
わたし、変わらないものが好きよ。
[教会についたところで絡めた腕を解き、少し前へ歩いてクレティアンを振り返った。]
ねえ、レティ?
根源で会いましょ。
[にっこりと微笑んだその姿は瞬時に氷結し、文字通り氷の微笑となった**]
― 1F東・大学前 ―
[アルフレートが調べ物から戻ると、ランサーは広げていた新聞を閉じた。窓を開き、アルフレートの成果と考察を聞く。]
――――、なるほど。
やはり、記されているのは時流の変化程度のものですか。
原因を見つけ出すのが手っ取り早いということでしょう。
[正気に戻った後の怒りは、どうやら調べ物をしている間に消えていたらしい。謎を切り分けんとあれこれ脳を巡らせたアルフレートは饒舌だった。]
…………どうやら、良い休暇になったようで。
[アルフレートが乗り込むのを確認して、エンジンをかける。
陽が落ちるにつれ静まり返る街の中を、ひたすら北へ向かった。]
―西ブロック 教会―
[塔からの夕日は
空へと昇って行くように見える。
望月の腕が離れる。]
レイ様?
[>>268 詩歌の反復のように、
気ままな女は呼びかけた。
――何かがおかしい。
怪訝そうな表情を浮かべた吟遊詩人が息をのむ。]
レイ様、何を―――……
……っ、 ――!
[止める間もなく、
おんなは氷に自らを閉じ込めた。
魔術で編まれた氷だ、
外部からの干渉を拒んでいる。
望月玲は執着しない。
己の命すら
今一番興味を持ったものに向けて投げ出した。
或いは「不変」の起源と手を取り合ったのか。
――いずれにせよ、クレティアンには理解ができないことだった]
―南ブロック―
[「付き合わされる王子がかわいそうです!せっかく安請け合いを制してくれたのに!」と、言った切り、辰は黙りこんでしまった。]
なあ、辰ぅ、そんな黙り込まれても、俺たちは心で通じ合っちゃっているんですけど。
あまり意味無いと思うんですけどー。
[返事は戻ってこない。
少し時間を置いたほうが良さそうだ。
パピーはそう判断する。]
な、――ぁ……
[茫然とした時間は僅か、
遅れて微笑の儘凍りついた女の腕に手を伸ばそうとして]
――っ、痛、 っ――…!
[ぱきん、と。それこそ
氷が割れるような音がする。
急に力が抜けて、後ろへとぐらりと体が傾いた。受け止めたのはランスロの腕――されどそれも透けて、感覚が失せていく。]
―西ブロック 教会―
ランスロ、……っ…
[肩越し振り返る。
支えられるまま崩れ落ち、床に座り込んだところで騎士の姿が霧散し、
吟遊詩人の中へと戻っていく。
物語を現世へ編みあげる魔力を抑え
英霊が可能な限り現界し続けるための切り替え。
つまり、それは。
マスターが死亡――或いは戦争から離脱し、契約が失われた事を意味した。]
…っ………
――どう して……
[きつく握りしめた手が震える。
分からない。何も、分からない。ただ。]
……嫌だ……
[閃く白刃の
蒼き流星の、
傾国の姫君の、
希代の彫刻家の、
まだ見ぬ英雄の――物語。
――まだ、何も。
餓える。餓える。
吟遊詩人はうつくしい声を詰まらせた。]
…っ、私は、まだ…此処に居なくてはならないのに…!!
ヤッパリメモ込みで玲さんの発言の言い回しはテンポが心地よい。
だがどうすんだこれwwwねえレティ?がんばれ?
つかあれだよな。
もうこの二日目の話題独占すぎてあたしきっとどれだけ派手に立ち回ってもインパクトで勝ち目ないすぎるちくしょうレイさんめっ
[バックのふたを持ち上げて、ヘイズレクの顔を見上げる。
軽挙に声を上げてくれた彼も、今は落ち着いている様子だ。]
なあ、王子、俺のやり方に何か不満があったら言ってくれて良いんだぜ。
あと体調に何か変化は無いかい。
[ステータスなどが落ちてない事は、パピーには解る。
それでも、手渡された羽根の事は少し気になっていた。]
……しかし、あの羽根、気軽に使っちゃっても良いものかね。
羽根で呼んで、「晩飯でもどう?」みたいな感じで。
[無論、本気でやる気は無い。
不安な気持ちをごまかすための軽口である。
そう言ったやり取りをしつつ、2人は雑踏の中を*進んだ。*]
ー西ブロック 図書館ー
[みちるの返答は、「テレビでいってたもん」だった。テレビとは、商店街を歩いた際も見た摩訶不思議な箱の事なのは知識として得ていたが、それから得られる情報の全ては知らない。]
…、わかりました。
責任を持って、みちるの家のテレビは私が解体します。
[みちるの顔色が変わったのがわかる。どうやら、魔法少女 まじかる☆まろん、というものが見れないらしい。それについての情報は皆無。しかし、魔法少女という名前から、魔法使いが主人公の話だろうと推測し、]
みちるだけの魔法使いの私がいるじゃないですか。
なんでしたら、私がその魔法少女の格好でもしましょうか。
…、いえ。そういう話がしたかったわけではなく、みちるの知識と行動が一致しなかったので……
[ふと、何やらいろいろ法に触れそうな事を言っている気がした。]
いえ、期待してたわけではありませんからね?
姦淫するなかれ、ですから。
[聖書の言葉とはいえ、また余計な単語を教えた事には気付かない。]
それより、探しものは見つかりましたか?
[図書館で目当ての本はあったかを訪ねる。お互い調べた日本の事を図書館の外で話をする事暫し。
気づくと陽は傾き、また、夜が来る。
セイバーから受けた傷は癒えて、マスターからも魔力の供給を十分に感じる。]
みちる。
この周囲に、サーヴァントの気配がふたつあります。
どうしますか?
[一人はマスターの看病をしている英霊で、もう一人は、マスターを失い悲しみの中にいる英霊とは一切知らずのまま、みちるに問いを投げた。
選択肢を選び終えれば、その方向へみちるの手を引いて導くつもりで**]
―西ブロック―
―――。
[「管理人」鳴木素子は、立ち尽くした。]
何、
―――あったのかしら。
[自警団が町を走り回り、目撃情報を探している。]
―西ブロック 教会―
……、――
[項垂れたまま、静かに首を横に振る。
未だ存在は、この地にとどまれている。
時間の問題だとしても――せめて、何か方法を見つけて。出来るだけ、長く。
吟遊詩人は――餓えている。
物語を得ることに貪欲だ。
地に膝をついたまま、氷の微笑を浮かべて時を止めた元主を見上げる。苦く、眉を寄せた。]
せめて……弔ってもらおうか。
[緩慢な動作で立ちあがり、教会の扉をそっと押し開ける。ステンドグラスが床に落とす光の色彩は、もうずいぶん弱弱しくなっていた。]
本日諸事情につき出先なので、久しぶりにモバイルPCを引っ張り出して村参加してるけど、もっそいモバイルPCログ読みにくくて死んでる。
―西ブロック 教会―
[教会には静けさが降りる。
聖杯戦争の管理者がいる、という伝え聞きだったが、留守なのだろうか――と吟遊詩人は思う。
凍りついた元主を
祈りの場の隅に置く。
随分と体が重かった。
クレティアンは祭壇に歩み寄り立ち止まって、十字架を見上げる。遠い故郷が否が応にも思い出された。]
―南ブロック―
……。
[鞄の中から聞こえてきた声>>232に、
足を進めながらも呆れ交じりの溜息を小さく落とす。
…彼是、数十分はずっとこの様子だ。
無論、パピーがマスターの願いをないがしろにする事は無いだろうと、この数日の付き合いではあるが容易に察している。数日だけでこれなのだ、精神が繋がっているらしいマスターとて理解しているのだろう、多分。
――しかし、マスターの怒り?も尤もだと思うのだ。
遂にマスターが黙りこくってしまったらしい様子に、何度目かの苦笑を零した。]
[幸いにも行き交う周囲の人々には聞こえていないのか、怪訝な顔は向けられていない。
――否。聞こえていたところで、この町の人たちはもしかすれば気にも留めないかもしれないが。]
…ん?
[バックの蓋が僅かに持ち上がるのに気付いて、ちらりとそちらへ視線を向ける。
どこか伺うような様子に、僅かに首を傾いだ。]
――ああ、いや。
聊か決断が早すぎではないかとは思ったが。
不満があるという訳ではないから、安心してくれ。
[内側へと収めた羽根へ、服の上から触れる。
…特に違和感は感じられなかった。緩やかに、首を傾ぐ。
――流石に晩飯に誘うような軽々しい使い方をするのはあらゆる意味で躊躇いがあるが]
妹尾柊が「時間を進める」を選択しました。
―西ブロック・自宅―
[よほど汗をかいたのだろう、びっしょりのパジャマに気持ちが悪くて目が覚めた…]
あれ?…どうして家のベットに寝ているんだろう…
確か…あれ、あれ、親方は何処行っちゃったの?
[キョロキョロと周りを見回すと…部屋は暖かく薬と水差しが置いてあり、看病の後が伺えた。]
あっ、い、今帰ったところで、知らないんですう。
[やり過ごした。]
おかしい。
こんなにやる気あったっけ、ここの人たち。
[大丈夫かしら。
いよいよこう、差し迫ってきたかしら。
「塔」の支配が及ばなくなってきてるとか。
だとしたらもう随分綱渡りだ。]
――西ブロック 自拠点――
[水をはった土鍋に米を投入しことこと煮込む。鶏がらスープの素と刻んだネギに塩を少々。煮立ってきた頃に溶いた卵を円を描くようにして流し込む。
煮込んでいる待ち時間には摩り下ろした林檎は布巾で包み、ぎゅうっと絞って果汁をコップに注いだ。]
よし。
[お盆に土鍋と林檎ジュース、茶碗と匙を載せ柊の眠る寝室の扉を開いた。]
ああ。起きたか。
具合はどうだ? 卵粥というものを作ってみたんだが食べられるか。
[起きていた柊に安堵した顔をし、ベッド脇の椅子へと腰を下ろした。]
― 回想:カフェ ―
[あるじの願いに目を瞬かせていれば、すぐに時間がやってくる。静かになってもらおうと考えていたらそれもあるじがなんとかしてくれていた>>230]
……ぬしさま。次はどこに行こうかや。
[おそらく車に乗って、再びうろうろしていたことだろう]
はいレティせんせい!
「この氷は永遠に溶けないようだ。教会の横の泉(でっち上げ)に沈めてmadamの願いを叶えて差し上げよう!」という展開とか美しかったと思いますが如何でしょう!
きっと投入するために抱えて泉に入るのは冷たくて寒くて凍えると思いますが!
って言ってもまあ、
[成り行きに任せるしかない。
今までずっとそうしてきたのだし、そもそも自分に何かできるのかと言うとそういうわけではない。
彼らは彼らだ。
生きていれば、変化するものだ。
彼らが自力で「塔」を脱したなら、それは最悪に最悪の結末で、最高に最高の結末だ。]
[扉が開き親方の顔を見ると、ほっと安堵の表情]
親方!ごめんね。
親方の仕事の邪魔しちゃったんじゃない?
看病もしてくれたみたいで…ありがとう。
[すっかり熱も下がったようで卵粥の匂いに正直なお腹が催促するように鳴った。]
[額に額をくっつける。]
熱は下がったようだな。よかった。
[そのまま柊の背中に腕をいれ、抱えるように半身を起こしてやる。
土鍋から茶碗へと幾らか粥を移してから匙に掬い。数度、息を吹きかける。]
ほれ。
[そして粥の盛った匙を柊の口元へと。あーん。]
[ぐしゃぐしゃ、髪をかき回す。]
よし。
[手を止め、髪を直す。]
一回帰ろ。
[帰路につく。
何があったか調べるにしても、明日でいいだろう。
遅い時間に可愛い子ちゃんが町をうろつくのは物騒だ、
―――色んな意味で。]
―教会―
ん。
[扉が少し開いている。
教会のやたら重々しい感じの扉。
出かける時、開いていれば気付いたはずだ。]
誰か来たかしら。
ごめんなさいね、不在で、っと。
[音を立てぬよう、そっとそっと、扉を押し開く。
昏い。
もう帰ってしまったか。]
[そっと歩みを進める。
―――いや、いる。
祭壇の前。
おかしな気配だ。
誰もいないようでもあり、ふたりいるようでもある。]
お祈りかしら。
ごめんなさいね、留守にして―――
あ、あーーん。 って、もう大丈夫だよ。
[頬を赤らめて、もう一度座り直すと粥の入った茶碗を受け取った。]
で、僕が寝ていた間に何か変わったことあった?
[お粥をふーふーモグモグしながら尋ねた。]
― 西ブロック 妹尾宅周辺 ―
…、ひとりのサーヴァントが教会の方ですね。
もう1人の方にとりあえず向かってみますか?
[みちるの瞳は痛まないか心配をしつつ、手を繋いで歩く。
ふとこういう行為も見る人が見れば、援助交際に見えるのだろうかと不安になる。親子と装うには国籍が違うのもあり、随分と似ていない。]
……
[深く考えるのはやめておいた。
かわりに、みちるの魔術は一体どんなものでしょうねと話掛けた。
自分を召喚したのだから、何かしらの属性なり、実は出来る事があるのではないかと言葉を続ける。それから、肩に止まったチルチルにも視線を無言で向ける。]
と、…近くなりましたね。
[みちるの瞳はと顔を見れば、左の瞳をぱちぱちさせているのが見えた。]
――西ブロック 自拠点――
あ。
[茶碗と匙が取られた。お父さんの家族サービスが。]
ん。薬を買いに出掛けた時に――多分パピーのメモにあったリュートの英霊に出会ったぞ。買い物を手伝ってくれた礼にエスプレッソを奢った。此処で。
[わりかし爆弾発言じゃなかろうかって内容をざっと報告。]
―西ブロック教会―
――、……嗚呼……、
[ 扉の開く音を聞き止め、
詩人はゆっくり振り向き少しだけ困ったような笑みを浮かべた ]
此方こそ、
勝手に入って申し訳ありません、お嬢さん。
……、祈り、もですが、
弔いを、お願いしたくて。
[ 眼を伏せ、それから顔を向けて示す先。 ]
あるじが、自ら永遠を選択してしまいましたので。
[あまりの発言に思わず茶碗を取り落としそうになり、
慌てて持ち直す。]
ちょっ!!
ちょっと待ってよーー!ここに入れたの!?
拠点に敵招きいれたの?駄目じゃない。
[ああ、そう言う人だった…と、また熱が上がりそうになって頭を抑える。]
ーとしょかんー
はいっ!
[名前を声高に呼ばれて、ピャッと飛び跳ねて返事をしてしまった。
慌てて口を塞ぎながらこちらを発見した男に近づくなり色々質問される]
…てれびでゆってたもん。
[おじさんとじょしこーせー。
ちがうの?と首をかしげればテレビが解体されるという不穏な発言に顔が真っ青になった]
だ、だめー!!
まじかる☆まろんがみれなくなっちゃうー!!
おじさんのまろんはみたくないよ!!!!
[ぞわっ。
そんな音が背中でした。]
―――成程ね。
[苦み走る。]
弔いって言っても、
[息を吐く。]
こういうの、死んでるとは言わないわよ。
生きてるとも言わないんでしょうけど。
あなたの こころにマジカルウインク!
まほうしょうじょ、まじかる☆まろん!
たーだいまっ、さんじょうっ❤︎
ってしていいのはまろんだけなのー!
[全部覚えているので身振り手振りで完コピ再生です。
思い切り舌を出してご立腹である。
図書館だということを思い出して周りの人に謝ったがそれでも治らない様子]
あったよー。
これだよー。
[本を見せながら、借りていくか尋ねる。
手続きが終われば、あまり大きい本ではなかったのでA4サイズもすっぽりのみちるのランドセルにそれらの本は滑り込んで行った。
二つの反応があると聞いてどちらへ行くかと迷っていたが、最終的にはキャスターに任せてしまった]
/*
ところで初フェイト村です。
やったああああいえええい!
ってすごい楽しんでいるわけですが
メルカトルさん一気に変態なのは
中の人補正って事でみなさん頼みますよ!
この人すごい人なんだからね!!
*/
―中央ブロック・駅前―
[商店街や住宅地のある南ブロック以上に栄えている筈の場所であるのに
何処か生気の抜けたような、微温湯にも似た世界に少しだけ眉を寄せる。
その波を掻き分けるよう、慎重深く探りを入れるも、昨日の――参加者が密集した気配は既に無い。
それを確認して、少しだけ安堵の息を零した。]
…流石に、気配は散ったか。
[一晩空けて、流石に未だ留まっている事などは無いだろうとは思ってはいたが、流石に夜ともなればいくらか慎重にもなろう。
行き交う人の隙間を縫うように、歩を進める]
休村開始を1日ほど勘違いしていた。
このスケジュール、めちゃんこありがたい。
明日一日、ガチで一切覗けない予定やったんや…。
拠点への強襲とか弱っているところを狙うとかそういうことは信条が許さないそうだ。
色々と世話になったからな。こちらも相応の礼で応対した。
ああ。入れたのは東屋の方か。
本拠には入れていないな――と。
[そこで言葉が止まる。]
…来ているな。この気配には覚えがある。
[感じられた魔力の方角へと顔を向け、立ち上がった。]
ー西ブロックー
[あいたた、と、左目を軽く押さえながら手を引かれて歩いていく。
みちるの魔術と尋ねられてもやはりピンとこないのか、
うーん、と首をひねる繰り返し]
ちょっと、いたい…。
たぶんちかく…
[ぎゅう、と手を握りながら伝えた]
―西ブロック教会―
――、ええ、
突然のことで、私も何が何だか…わからないうちに…
[ 青ざめて、いっそう透きとおるような白い顔で詩人はまた、苦笑する。 ]
そう、なのですか。
なにぶん……魔術師の在り方には明るくなくて。
[ ではどうすべきか、と
其処まで思考して、まだ年若い、可憐な少女に向き直る]
貴女は、それがわかるということは
……聖杯戦争の管理者さま、……
と、いうことですかな。
― 1F西・オフィス街→ ―
[アルフレートが拠点としているホテルまで帰ってくると、ランサーは車を停めた。そこは植木の中でも道の真ん中でもなく、『P』と書かれた看板の敷地。
車から外へ出れば、空に漂う大きな月が見えた。]
――――……、
[雲間を透けて覆う地表。
白磁の彩りに摩天は照らされ、数多並ぶ窓ガラスを塗り潰す影と、輪郭をなぞる光が、一つの芸術品のように完成されていた。]
準備は済みましたかな。
[戻ってきたアルフレートに、視線を向けないまま声をかける。
騎士と切り結んだ荒れ地とは異なる生ぬるい風が
冷たい月の下に張り詰めた夜気と共に、過ぎ去っていった。
――遅れて、二人の姿が粒子となって消えて去る。
元より、何も立ってはいなかったかのように。]
[令呪の疼きに親方の方を向きこくりと頷く。
傍らに用意してあった服に急いで着替える。]
何で僕の家が判っちゃったんだろう?
家に入ってくる前に外に出よう。
[親方を促すと急いで外に飛び出した。]
そうね。
色々肩書はついてるけど、まあそんなとこよ。
だから私、正式な弔いとかそういうのはできないの。
ごめんなさいね。
―――それにしても、見事だわ。
[これは、溶けることのない氷、
解けることのない意思、
融けることのない世界だ。]
ラギ。
[飛び出した柊の後に続き外に出て。
そして柊の頭をぽんと叩くと。]
危ないと感じたらすぐに逃げろ。いいな。
[病人上がりは無茶をするなよと、簡潔に告げて柊の前へと出る。]
― 西ブロック 妹尾宅周辺 ―
[みちるの令呪が反応しているのを確認すれば、
痛みを癒せない代わりに頭をぽんと撫ぜた。
ペンダントは気付くと動きを止めていた。]
みちる。
おそらく…、妹尾柊と親方です。
[近ければ一度感じ取った感覚を忘れてはいない。
椅子に隣同士で座って話し合った仲だ。]
――西ブロック 自拠点前――
ああ。やはり眼鏡か。
[捜せばその姿はすぐに見つかった。黒の上下の男と、幼い少女。
いつだったか共闘の話を持ちかけてきた男は、そういえば決裂した際はどうすると言っていただろうか。]
久しぶりに感じるな。先日の約束どおり手合わせにでも来たか。
[二人へと、声を掛ける。]
まあ、そうね。
私より、ちょっと、きれいかしら?
[私の方が可愛いけど。]
これ、誰かにやられたんじゃ、
―――ないわよね。
[「誰かがやった」のなら解く方法もあるのだろうが、氷の中の美女は緩やかな微笑を絶えず湛えていた。
これが一番自信のある表情なのかもしれない。]
― 西ブロック 妹尾宅前 ―
…やはりですか。
お久しぶりです、親方。
[家から飛び出してきた音で顔を向ければ、
そこから出てくる姿を眼鏡は捉えた。]
――…、そうですね。
ここでの再会が、主のお導きだとするなら、
私は、戦う以外の選択は選びたくありません。
―西ブロック教会>>310―
そうですか、貴女が。
……申し遅れました。
私は……“ 吟遊詩人 ”のサーヴァント。
主は、彼女でした。
[ 淡いため息一つ。]
――仕方のないことです。
貴女が詫びる必要はありません。
[ 視線をもう一度、不変に己を閉じ込めた女を見る ]
変わらないものが好きだ、と
そう言っていました。
[親方に軽く頭を弾かれ、それでも自分を心配する声に
すっかり元気を取り戻し]
はいっ!
[大きく返事をし、後に続いた。
果たしてそこには見覚えのある二人…眼鏡さんと鴻さん・・・?]
[レストランを出て、車に戻るとそれから最初に訪れてからまだ行っていない東の方へ向かった。
特に収穫もないまま、中央ブロックまで戻ってきたのはもう夕方で、薄闇の空には月が浮かんでいる]
もうこんな時間か。
さくらは、どこか行ってみたい場所はある?
[車の多い時間、ゆっくりと進めながら、車は駅前へと近づいていく]
―西ブロック教会―
どうでしょうか。
……貴女も、大変可憐な方ですからね。
[賛辞には衒いがない。]
はい。自ら、凍りつきました。
……まるで氷の女王だ。
[ 首を緩やかに横に振る。
項垂れながら、一度柳眉を険しく寄せた]
管理者さま、……主を喪ったサーヴァントは、……この戦争に居続けることは、できないのですか?
― 2F・廃墟 ―
[風化した屋根。風化した壁。
踏めば容易く崩れ落ちる石材は、辛うじて街の形をしている。
どうやら、一帯では高い廃ビルの上に出たらしい。
一望する景色の何もかもが異なるというのに、頭上に仰ぐ月だけは変わらず輝いている。頭上を仰いでいたランサーだったが、ふとある事に気付いて視線を落とした。]
――――……、
[街。廃墟。人の息吹が消えた退廃の美。
その最中に、力強く白磁の輝きを照り返すものがある。
見た目の色こそは、路傍に転がる瓦礫と遜色ない。
だが――それらは、まるで。]
見事だ。……アーチャー。いや、彫刻師よ。
[――その躍動を一目した者ならば、誰もが気付くだろう。
失われた街に根付くは、今まさに動き出さんと群れをなす人の形をした像。廃墟と化した街全てと同化し、一つの景観、一つの芸術として完成されている。
――冷たい風が一陣吹けば、乾いた砂鉄の浚われる音が鳴る。
まるで、兵を模した石像の、息遣いのようでもあった。]
ほう。
[選びたくないと。そう告げる眼鏡の男に感心したように頷く。]
それはよかった。
人に判断を委ねるばかりでなくてなによりだ。
[挑発するように。だが嬉しげに答えて。それから提案する。]
ぬしさまと一緒ならどこでも良いのじゃが、行って無い所がいいかの?
北と東はまだ行ってない気もしんす。
[>>318 特にこれといってはなかった。近くにサーヴァントの気配があれば、そちらに目を向けたのだが]
いや、でも、ちょっと待ってwww
彫刻増えてね?www
街全てと同化てちょっと大量に増やされてねwwwwwwwww
見事ではあるな。
[サーヴァント共に上がった先の光景を見て思わず呟く。]
しかし、戦場にこれは不要である。
こんな所ではすぐ壊されてしまうだろう。
貴様はこの様に勝手に己のリソースを割いたら許さんぞ。
[独断が過ぎる自身の従者にけん制を一つ改めて入れた。]
[親方のやや後ろに陣取り、時が来たのを感じた。
迷っている暇は無い、、、ショルダーバックの中身を確認するように手を入れた。]
親方!上に行くよ。
[そう合図すると2Fへと足を一歩踏み出した。]
――、誰か
[近づいて、くる?
音にしないままゆるりと視線を周囲に巡らせる。
同時ショルダーバッグ越しに、赤竜も令呪の気配を察したのか身じろぎしたのがわかった。
とはいえ、――生気が薄いとはいえ、元より駅周辺は人が多い。
視認するにはいくらか見通しも悪い。]
[柊の言葉と同時に、ふわりと浮く身体。]
さあ、ついてくるがいい。
――――――出来るのだろう?
[不適な笑みと共に、その姿が掻き消えた――。]
― 西ブロック 瀬尾宅前 ―
…?
[感心させたつもりはなく、眼鏡の奥の瞳を僅かに開く。嬉しそうな声色の挑発に、こちらは口の端がほんのり緩み]
あの時は、みちるに選ばせるべき状況でした。
けれど――、もう、他のサーヴァントと戦うかどうか、
それを全てみちるに決めさせる必要はありません。
私は確かにサーヴァントですが、
ここに、ちゃんと強い意志を持って、地に立っていますから。
[あいている方の黒い手を胸元に添え、そう告げてから。
そういう事ですから、と繋いでいたみちるの手を離す。]
上へ行けるのですか?!ぜひ!
[未踏の地への興味が一気に湧き上がった。地の利、という言葉は聞こえたけれど、自身の能力を知り得ているが故、全くに気にしていない。]
― 2F廃墟・廃ビルの屋上 ―
…………、さて。
貴君の言う戦とは
剣を取り矢を取り、血を血で争う戦の場に於ける言葉だ。
だが――――、
貴君が魔術に生涯を捧げるように。
我が身が、槍を握り続けたように。
彼の者にとっては、この芸術こそが戦そのもの。
――生涯を通して極めんとした、世界の景色でありましょう。
[アルフレートには視線を向けないまま――既に、眼前に在る見事な景色に奪われている――言葉を返す。目を細め、風に吹かれるままに佇んでいた。]
[東は今行ったエリアだった。方向音痴を問われると明後日の方を向く]
いやな? ぬしさま。こう、太陽の出てくる方角とかな?
なんというか感覚がまざってな?
[などと言い訳を続けていたが、不意に]
――。ぬしさま。誰かサーヴァントに、近づいたようでありんす。
[中央エリア近く、その反応を感じた>>327]
うん、さくらも気づいたなら、確実だね。
行ってみようか。人に紛れていくことになるけど。
[車を丁度空いていたパーキングへ停めると、反応がある方へと歩いて向かう]
ああ。あたしの勘違いならそれでいい。
貴方はいい仕事人だというだけの事だ。
[柊の声にふわりと浮く身体。]
ああ。昇り方は解るか? 踏み出すだけだそうだ。
ついてくるといい。
[歓喜の声を発する男を誘い。
そのまま身体は掻き消え、塔の2Fへと転送された――。]
貴様の言わんとする事は理解している。
しかし、この狂った塔は生前の戦場ではない。
叶わなかった物を追い求めて貴様等はここにいるのだろう。
であればこそ、己の世界ではなく、
求めるもの為に自身を律するのが道理であろう。
[静かに強く語る。]
しかし、見事ではあるな。
それだけは紛うことなき事実だ。
[周りを見渡しながら言葉を付け加えた。]
…!
[公園で歩み寄りません宣言をしたのはついこの間。
現れた魔術師と英霊の組み合わせにきゅっと眉根を寄せた。
上に、と促されて見上げた先にはなんだか、見えるような見えないような]
…?
[なんなのだろう、と目を凝らしている最中
耳のすぐそばで青い鳥が一声鳴いた。
一声、二声。ちるるる。鳥は鳴く]
…いいよ。
おじさん、いこ。
[黒い手から離れた掌がきゅっとランドセルのベルトを握る。
一歩、二歩、三歩──跳躍。
ふわっと長い髪と紺色のスカートが広がって、先に広がる二階への道]
………口の中が甘い。
やはり甘味は干柿を超えるといかんな。
しかし、あれは苺か。わしの知っている苺とは違うが、あれは良いな。大粒で酸味が利いて良い。
[魅了の呪に引き寄せられた人々で何やら穏やかでない店内を出て、リリンの側にいる自分は霊体と化していた]
で、どうする。リリン、戦い以外の事は大体任せてはいるが、わしはいつでも準備はしておるぞ。
手を抜くほうが戦は疲れるからな。
…パピーが感じたのなら、やはり気のせいじゃないな。
サーヴァントとマスター、か。
[この場所は人が多い――戦いになる事は流石に避けたいが。
人が歩くよりも速く近づいてきた気配は、少し離れた先で一度、停まる。]
…向こうも、気付いたみたいだな。
かしこまりました。
しかしやはりこの駅前というのは本当に人が集まりますね。
[実体化したまま、かぐやはあるじの傍をついていく>>332]
あら、ありがとう。
知ってるけど、まっすぐ言われると照れちゃうわね。
[頬に指を当て、ウインクしてみせる。]
あなた、サーヴァントなのよね。
えっと、現界していられるだけの魔力さえあれば、少しの間「ここにいる」ことはできるんじゃないかしら。
でも、ここにいるだけじゃ戦争の参加資格は満たさないわよ。
それに、あなたに実感があるかは分からないけど、サーヴァントなんて、「この世に存在してる」ってだけでも超弩級の大反則、こんなのあんまりないことなのよ。
すぐに魔力は尽きるわ。
―――補給がなければね。
― 西ブロック 瀬尾宅前 ―
…お褒めの言葉は有り難く。
[仕事人、と見抜かれた原因となった手には黒手袋。
昇り方と聞けば、みちるの方に確認を取るように視線を落とした。
すると、ちるちるが反応するように鳴く声を聴く。]
貴方も一緒に行きましょうか。
[みちるの後を追うように、地面をとん、と蹴り上げて上へ。
ふわりと広がる紺のスカートがこれ以上広がらないように手を伸ばすことはできなかった。―――、二階へ。]
― 2F・廃墟 ―
元より、我らは過去を形として具象化した歴史そのもの。
既に終えた生涯が持つものなど
生涯を経て培った答以外にはあり得ない。
――それを律するというならば、我らが魂を削るに等しい。
[ランサーは目を瞑る。
――気配が同じ階層に増えたのは、すぐ後のこと。]
この駅から、どこに電車が向かっているのかわからないけどね。
乗る人は多いみたいだ。
……人が多くてどの人かわからないな。
[人の多い駅前で立ち止まり、二人組、若しくは一人でいる人を捜す]
――アルフレートよ。自ら世界を狭めるな。
いや、ならばこそ
――これより行われる戦は、
貴君には価値あるものであるやもしれん。
[再び開いた目には、昼に別れた地図の男――キャスターと、自らを彫刻とせんと求めたアーチャーの姿が映った。]
よく見届けよ。
アーチャーという女の生き様を。
奴が生涯を経て得ようとした答の形を。
……手合わせした俺だから言えるが
アレの『魂』は、―――――簡単には砕けんぞ。
あれ? 口に合わなかった?
干し柿は食べたこと無いけど、甘いものはいいものよ。
あんまり量を食べる気にはならないけどね。
[相変わらずやる気無いくせに好戦的なセイバーに、微笑みを向ける]
そうね。もうそろそろいい時間だし、また刀を振るってもらうわ。
きっと今日も、静かな夜ではいられないだろうし。
ランサーがアルくんに情操教育してるって思ったらあたし死ぬ前提で喋ってるちくしょうそのとおりだけど!!!
もう、魔力は供給されてないわよね。
[「氷の女王」を見やる。
不変なる普遍に支配されているようだ。
どうしようもない。
まあ、王子様にでも考えてもらうのが良いだろう。
さしあたり、私や、私の目の前で途方に暮れるサーヴァントは、王子様ではないようだった。]
―――参ったな。
令呪はどうなるのかしら。
「塔」が勝手に回収するかしらね。
――2F 廃墟ビル/彫刻の林――
[現れる場所は街の死骸。ビルの廃墟。あちこちには在らざるべき人の影。その全ては誰の手による物か。その答えを自分が語る訳はない。]
さあ始めるぞ。魔術師は下がっていろ。
これよりは人で在った者の人ではない戦いだ。
[広げた両手には鉄のノミ。それをくるりと回せば右のノミを眼鏡の男――キャスターへと突きつけて。]
砂糖というのだろう?あれは。
ああいうものはなかったからな。舌が驚いているのだろう。
[とは言えまずかったわけではない。周囲の目が少し物珍しそうだっただけだ]
それは重畳。どうせ外でいるなら、あれこれ悩むより刀でも振るっている方が何も考えずにすんで楽だ。
何もせずにおれればさらに良いんだが。
解らぬ、貴様の言う事は解らぬ。
魂を削ってでも欲しい願いがあるからここにいるのであろう。
今の己で届かぬ事象がある。
なれば、届く様に身や魂を削るなりするのが道理であろう。
[よく見届けよの言葉には強く頷く。]
解った、私が狭めているかどうか。
貴様等が何を見ているか。
その総てを私は切り分けようでないか。
[そして新たに顕現した気配へと視線を向ける。
何一つ逃さないようにとより一層、視線を鋭くして。]
アルくんにも割り込まれているじゃないかあたしのばかばか!おたんこなす!
[悔しいけれど自分が悪すぎる。]
…此処まで人が多ければ、出会い頭に戦闘…って事も無いだろう。
こちらからも、捜してみるか。
[アサシンのクラスならば人に紛れて来る事もありうる話ではあるが、幸いというべきかアサシンは既に先ほどあったばかり。
パピーの承諾を得て後、気配のする方へとゆるりと足を向ける。
いくらか人の波を縫う内に、同様に「誰か」を捜すような素振りを見せる
男女の二人組を数メートル離れた先に見つけ、ゆっくりと足を止めた。
――彼らがそうだという確証は無い、が。
生気の薄い人並みの中では互いに幾らか、
この町の者ではないという違いも、感じ知れようか。]
―西ブロック教会―
――ええ、
本当のことを申し上げたまでですから。
[華やかな八重の薔薇のような
少女へ向けて吟遊詩人は紡ぎ。
それから神妙な顔で押し黙る。]
……、ええ。理解しています。
聖杯から、知識を得ておりますから。
[胸の前で握りしめた手に力がこもる ]
――でも、……
「ここにいる」だけでは意味がない。
私が欲するのは物語だから……――、
[私の血潮は詩歌《うた》だから。声に出さない祈りと餓え。]
――2F 廃墟ビル/彫刻の林――
[重力が失われたと思ったのは一瞬の事。
既に違うサーヴァントの気配は感じ取ったけれど、
それに思いあたる人物がいれば心配はいらないかと思う。
地面に足をつければ、周囲を一度くるりと360度見渡す。
周辺の地形は瞬時に理解できた。]
随分と…狭い場所ですね。上は。
[けれど周囲に彫られたらしき彫刻は、
自身が生きていた時代に存在していたものと酷似している。
そして手に持った道具が、ノミ、と言う事を彫刻師に弟子入りした事があり自身も彫刻を行っていたが故にすぐに解る。]
…、みちる。後へ。
チルチルは、みちるを頼みましたよ。
離れすぎだけは…やめてくださいね。
[そう言えば、ふ、と地面から小さく風が舞い上がり、
くるくるとペンダントが回り始める。]
―西ブロック教会―
契約は絶たれています。
[ はっきりと、肯定する。 ]
生憎と、主を目覚めさせる手段は
私は持ち得ない。
――吟遊詩人は、歌うだけだ。
[ それがクレティアンの有り様だ。
魂すべてをかけて、ここにいる。 ]
おおまかな方角はわかるのじゃがのう。
まあ、町の者はそろそろ元気がなくなってくる。
多少生気の強い者を見つければよかろうて。
[などと言いながら。やがて、向こうから近づいてくる気配 >>342 >>350]
[名乗り、と言われて、口の端が上がる。]
言ってませんでしたね。
そういえば。
[眉を下げて、情けない顔を見せたのは一瞬。
両手の掌を身体の前に掲げ、緑と蒼の星のような球体を出現させる。]
―――…私は、キャスターのサーヴァントですよ。親方。
Skype:
柊「僕のことちゃんとサルバドーレに紹介してね。知らない人なんだもん」
弓「あいよーw」
柊「サルバドールですw」
弓「トルヴァドールね?」
柊「トゥルバドールです。www」
レティごめん二人して全力で間違えまくりました…っ><
― 中央ブロック ―
[宿泊しているホテル周辺の探索を行っていた。
大通りではなく裏道を中心に、実際に歩いて頭に叩き込む。
拠点を襲撃されたとき、逃走経路を知っているのと知らないのでは大きな差がある。
それを確認しておくのは必須事項と言っても、過言ではない]
……あんまり、めぼしいお店とかはないわね。
[周囲を見回しながらぽつりとつぶやき、それからセイバーとの会話を続ける]
砂糖か……いえ、砂糖に限らず、いろいろなものが昔はあんまりなかったんでしょうね。そう考えると、今の食文化ってすごく恵まれてるわ。色んな味が手軽に楽しめるもの。
わたしも日本に来て異国の料理の味に驚いたけれど、きっとあなたたちの驚きは、その比じゃないんでしょうね。
[話している間に駅が見えてきた。どうやら戻ってきてしまったようだ。
令呪のうずきを感じる。何人かいるらしい]
「ここにいるだけじゃ意味がない」。
だったら、話は簡単ね。
[肩をすくめてみせる。]
資格を落っことすことがあるってことは、どっかに資格が落っこちてるかもしれないってことよ。
それを拾いに行けばいいわ。
ー2Fー
わ、わわっ。
[勢いよく踏み出したわりに着地は不安定。
転びはしなかったが、下がっているようにという指示に
小さく頷いて肩に青の舞い降りる]
…みちる、おじさんのことしんじてるよ。
[くるくると回り始めたリングを両の手できゅっと包み込んで
一歩二歩、それから明確に距離をとった]
―西ブロック教会―
――、資格を?
[ ぱちり、と顔を上げ瞬いた。
魔力は消費される一方でも、
せめて今少しでも
物語を目に焼き付けんという思考ではあった、が ]
……荒野に隠れた
宝石を拾い上げるようなものですかな
成程。そちらを名乗るか――掛からんな。
[正体を知れればと振ったが空振りに終わったか。致し方ないと笑って見せて。]
ではお互いに遠距離戦としようか?
我こそは弓兵。アーチャーのサーヴァント。
さあ往くぞ!
[開始だとばかりにキャスターの掌より生み出された球体へと両手に持ったノミを投げつけ。
自身は横へと飛び瓦礫の裏へと身を消した。]
[逃走経路の確認とは思うが、自分ではあまり真面目に覚える気はなかった。それが必要なのは専らリリンの方なのだ。だったら本人が知っていればそれでいい]
食い物は、まあこの時代の豊かさときたらわしらの頃とは比べられんな。わしらも一応茶にはうるさかったが、比べ物にならん。
帝よりも良いものを皆普通に食っていようとは。
………帝。
[ふと口をついた言葉は束の間、気配を感じて警戒へと切り替わる]
また出くわしたか。今度は誰だ?
[実体となり、リリンの前に姿を現した]
…あなたにならと、思わなくもないんですが、
さすがに――、そうもいかないですね。
[悲しさは顔には出ず、親方がアーチャーと名乗り、手に持ったノミを見る。もう一度見た。ノミを投げて戦う戦士を知らないが故に一瞬思考がそちらへいきかけた。]
接近戦は確かに遠慮願いたいですよね。
…お互いに。
とはいえ、アレでだいぶ懲りたんで、
少し底上げをさせて頂きますよ。
[球体に向けて投げられたノミ。
手にしていた球体だけでセイバーとやり合っていた時とは異なる現象がこれから起こる。]
[さて、男女のうちのどちらがマスターか――先の今で、アサシンとやらの助力を借りるのは避けたいが、場合によっては、と。
服の上から、羽根のある場所にそっと手を沿え]
――な、
[>>358新たなるサーヴァントの気配に気付き、数メートル先に見据えた男女二人へと視線は残したまま、ちらりと周囲へと意識を向ける。
――相対する気配に意識を取られ、他への気配を疎かにしたのは己の落ち度。
令呪の気配を察したのも鞄の中にいる赤竜も同様らしい。身じろぎの気配がした。なれば、新たな気配もチームで動いていると考えるのが妥当だろう。
…この往来激しい中で混戦か、それとも穏便に済ませられるか…さて。
思考を巡らせる。]
男の足元を中心に、魔方陣のような文様が光を伴いながら広がり始める。
知る人が見ればそれは、アストロラーベの文様に類似していて、
メルカトルの手の内の球体の周囲に真鍮のリングが何重にも表れ、
巨大な天球儀が身体の周囲を守るように広がる。
周囲の地形だけではなく、目標物の位置、高度まで正確に測定する。]
それで隠れたつもりですか。
親方!
[敢えてアーチャーではなく、親方、という呼び名を変えず叫ぶ。]
…どこに行こうが、無駄ですよ。
[球体の周囲、突風が吹き荒れ、投げつけられたノミを薙ぐ。]
未だに声を掛けないのは、バサカの持ってる情報に2Tのものがあるかちょっと確認中だからです()
ええと、どうだったっけ。
うまい言い回しするわねえ。
[感心、のしぐさ。]
そうね、強運が必要ね。
でも、サーヴァントだけを失ってしまうマスターってのも、まったく現れないわけではないの。
今私の目の前にあなたがいるのと同じようにね。
その人をうまく説得できれば、「再契約」して戦争を続行することができると思うわよ。
―――ねえ、私、疑問が解けないわ。
[首を傾げてみせる。]
あなた、吟遊詩人だって言ったわよね。
でも、今、あなたがやってるのは、戦いを歌にすることじゃなくて、歌を生み出すために戦うことよ。
それって、詩人のやり口じゃないわ。
王様のやり口よ。
どうして、そうまでするの?
……これはこれは。
お一人という事は、サーヴァントは霊体化中ですかね。
[そんなことをつぶやくかぐやに、あるじは『令呪の感じからすると確かに2人いる』と言う>>365]
それにしてもまた、渡来人な感じの方ですねえ。
[実際にはマスターはここにいるのは人ですらないのだが、そんなことは知らない>>365]
それで、貴様は如何にするのだ?
横槍でも入れるか?
私に貴様のあり方をまずは見せてみよ。
[戦闘を始まるのを見て己が従者へと疑問を投げる。]
ん、多分セイバーの情報は持ってるな。
セイバーとトゥルバドール。
ランサーT、幼女&眼鏡(キャスターT)
アサシン。
ここら辺が手持ちの情報かな??
めもめも。
分からないけど……たぶん四人。
静かだし、まだ戦ってはいないんじゃないかな。
同盟を組んでて、戦う必要がないのかもしれないけど。
[最悪の場合を想定しつつも、足は駅へと向かう。
たどり着き見えたのは、まだ人通りのある駅前の風景と、昼間の二人。
まだ二つ反応はあるが、知った顔はいない。]
む。視界を遮る程度では駄目か。
[投げ掛けられた声>>366に応えるでなくぽつり呟く。
ただ投げただけのノミの2撃が功を成すとは思っていない。既になんらかの手段で防がれたであろう。留まる訳にはいかないだろうなと移動を続ける。
途中、瓦礫の境より垣間見たキャスターの周囲には黄金に近い輝きを見せるリングが幾つも周る。足元には魔方陣だろうか。]
なんかやってるな…そりゃまそうか。
[姿が見えたならノミを投げ、そのまま更に移動する。様子見か牽制か、とにかく相手の出方が解るまで距離を保って走り続けた。]
そしてもう一組かや。
……おや?
[もう一つの近づいてくる気配。視認できるほどになれば、そちらは見たことのある感じのセイバーたちだ]
―西ブロック教会―
……お褒めに預かり、光栄です。
[ 可憐な仕草。
彼女もまた姫君のようだ。
されどクレティアンの金萌葱の眸を思案に深める]
……私と逆の立場の者
――と、いうことですか。
きっと、心傷つき、……倒れそうになっているだろうに。
―西ブロック教会―
けれど――嗚呼、……まだ。
……この奇跡に、
私が在れる可能性が
欠片でも、あるなら。
物語に触れられる、
その道があるのなら……――私は、賭けてみる。
[ ――だって、己は。
知りたいとそう想いを向けた、
剣の英霊――その白刃の名すらまだ知らない。
灰色の君との、
再びの邂逅の約束を、果たせていない。 ]
[知ったサーバントが、一人の少年へと視線を送る。
そして、こちらにも視線を向けてきた]
こんばんは。
無事だったみたいね。大丈夫だった?
[昼間見捨てたので気にはなっていた。
英霊が一般人相手に手こずるなんて、露ほども思ってはいなかったけれど]
[――目の前の参加者達。そして新たに増えた気配。
よもや、2組が手を組んでいないとも限らないのだ、このまま膠着状態を続ける訳にもいかないだろう。
ふ、と短く息を吐くと、見据えていた視線を外し、一度だけ瞬いた。]
……、そちらに話し合いの余地があるなら。
この場は戦いを収めないか。
――あまりにも此処は人が多い。
[やたらに無関係の者を巻き込むのは、魔術師の本懐では無い筈だ、と言葉裏に含めて、言葉短く数メートル先の相手へと。
――まさか己がマスターだと思われているとは気付かない。
尤も、先に妹尾に遭遇した時も似たような事があったのだから、少し考えれば判る事ではあった筈なのだが。]
――――――…………。
そうだな。
邪魔立てが入るなら、我が槍を以って沈めよう。
[呟きながらも、視線は二人の戦いから離れない。
二度目となるアーチャーの戦い。
――その手には、彼女が自らの『武器』と語った魂二つ。
初めて見るキャスターの戦い。
――現出した紋様の輝きは、まるで天に煌く星図のよう。
意識に留めながらも、その全てを記憶の端から封じていく。
決して忘れ得ぬように。決して利用せぬように。]
ところでレティを説得する際に言おうと思ってたことと真逆の内容からほぼ同じ方向に話を進められている件>>368
これあたし紹介するだけで後を託せる感じで楽になった予感。
[ 管理者は疑問も尤もだ。
けれど、クレティアンは迷わず静かに告げる]
――私の血潮は詩歌《うた》だから。
奇跡でなければ、
飢《かつ》えはきっと癒せない。
譲れない願いが、あるのです。
……それに。
[ふと、澄んだ強い眸の輝きを湛え]
……蒼き英霊に謂われました。
私は――騎士なのだと。
なればなおのこと、
道を曲げるわけには、いかない。
[――目の前の参加者達。そして新たに増えた気配の持ち主が彼らと言葉を交わすのを見やり、僅かに眉を寄せた。
…よもや、2組が手を組んでいないとも限らない――
ふ、と短く息を吐くと、見据えていた視線を外す。]
……、そちら側に話し合いの余地があるなら。
この場は戦いを避けたいんだが、どうだ。
――あまりにも此処は人が多い。
[やたらに無関係の者を巻き込むのは、魔術師の本懐では無い筈だ、と言葉裏に含めて、言葉短く数メートル先の相手へと。
…まさか己がマスターだと思われているとは気付かない。尤も、先に妹尾に遭遇した時も似たような事があったのだから、少し考えれば判る事ではあった筈なのだが。]
まあレティのことだから時間に余裕あるうちに準備万端でいつでもおっけーにするかなとは思ってもいたけれど。
[要するにこの人、誰かの成長を促す系の発言したかっただけだろ。]
[ノミを薙いだ風が、ビルの壁に彫られた彫刻にもぶつかれば数体砕けた。しかしまだ全然数がある。一体誰がこんなに彫ったのか――、ふとノミが思い浮かび、もしやと思う。]
親方が彫ったんですか、これ。
[瓦礫の裏に向けて声を投げる。
陣を浮かべたまま、親方のいた方へ歩いて追うが、
相手が走っていると気付けばこちらも走る。]
――、… 逃げているわけではないんですよね。
なら、念の為…壊していきますか。
[側面に聳える廃ビルの壁に彫られた彫刻に向けて、
球体から気流を操り、鎌鼬と為して斬るように壊しながら追いかける。
音が追うので恐らくこちらの位置もバレバレだ。]
あの二人か。
昼間は随分人にもみくちゃにされそうになっていたが、どうやら無事だったらしいな。
[女二人の方を見て、リリンが近づいていくなら共に向かう。鎧を着た姿ではなく、いつまの武士らしい着物姿のまま]
一組ならともかく、二組では下手に仕掛けられんな。
下手をすると双方敵に回る。
それはいかん。あまりにも面倒だ。
[初顔合わせの方の少年は、彼がマスターなのだろうと推測した。]
[提案する少年を眺め、目を細める。
自分と同じくらいの年齢だ。この子ももしかしたら……セイバーの男色趣味の、守備範囲かも知れない]
話し合い、ね。
たしかにこんな場所で戦おうとは思わないけど、何を話し合うの?
有益な情報でもあるのかしら?
うむ。見ての通りじゃ。
見事なタイミングで逃げてくれたものじゃったな。
なに、おとなしくせいと言えばそれだけで問題ないものじゃしな。
[からからと笑う。あるじがどうにかした、とは言わず>>376]
話し合い、の部分は
ノコノコ顔を出した以上は問答無用で戦うぞオラァ!
っていう方針でなければ、って意味だったんだが
上手く説明できる自信が無いぞ!
[頑張れ日本人]
[かぐや自身は判断をしないのであるじを見る。尤も、今は情報を集めたいというのは、あるじの意向として変わっては居なかった>>379]
このいくさは、理性的な者が多いの。
[バーサーカーを前にしているとは知らず、だいぶ外れた事を言いながら。マスター同士の話し合いと認識すれば、かぐやは必要以上には口を挟まない]
ありゃ。眼鏡の風だけでもう壊されてるな…やっぱ大理石がよかったな。
[砕ける彫刻の音に小さく舌打ちして。そして聞こえた声には大きく答えた。]
ああ。いい仕事だろう?
――堪能するといい。
[その言葉が皮切りとなったか。キャスターの近くに立つ、槍を持った衛兵の像がぐるりと向きを変える。そして手に持つ槍をキャスター目掛け投げつければ。
剣を持つ彫刻の兵隊も次々と動き出し躍り掛かる。遠くからは四方八方より弓持つ兵士像が弦を引き絞り、矢を放ち始めた。]
これ、組んでる奴らの襲撃じゃねぇだろな……。
[2人だろうか、近づいてくる令呪の反応に気づき、バックの中で身を固める。]
邪魔立ては本来貴様がすべきなのだがな。
どちらか、或いは双方が弱ったタイミングでな。
[戦争である以上それが最善手である。
しかし、これまでの様子では聞き入れるとは思えない。
ならばと令呪をいつでも使えるようにせざるを得なかった。]
別に、責めてるわけじゃないのよ。
[ふ、と笑ってみせる。]
好きにすればいいわ。
だって、今あなたはここにいるんだもの。
当たり前に私と話して、誰かを失ったことを悲しんで、完璧じゃなくて、何かを望んで存在してる。
この世に存在してるのが奇跡なのは、誰も彼もそうだわ。
例えば、私とかね。
ただ、私が不思議に思っただけ。
…話し合い…というのは言葉が不適切だったか。
聞く耳があれば、と。そういう心算だった。
此処で戦おうと思わない――という言葉だけで十分理解はしたが。
[己と年齢が近そうな少女の言葉>>382に、ゆるりと首を振った。]
…時折、場所や環境を問わず、遭遇となれば即座命の取り合いを好む輩もいるからな。
[そのサーヴァントにすら、やはりマスターと勘違いされたままな事には気付かない。]
さて。どれだけ通じてくれるかな。
[自分の仕事には自信があるが、大理石どころか脆いコンクリートの安普請だ。相手も自分と同じく聖杯戦争という大舞台に喚び出された世紀の英霊。あれで簡単に倒せるとは思っていない。]
ふむ。あれはつまり天球儀か。
真鍮製…球体アストロラーベ…。
[眼鏡の男が展開したそれを眺め、知識の中で照合する。それは自分と同じ15世紀の頃のものではなかったか。]
親方!
[確実に背後を捉えた状態で走り、その背の方向へ声を投げる。]
名は告げられませんが、私も…
この手に親方と同じ物を持って生きていました!
道具は同じでも、生み出したものは…
どうやら違うようですが、
変ですね。
戦いの最中だというのに、―――私は、いま
…、確かに胸の高揚を感じます。
[セイバーの声が耳に入る。兄里たちや少年に気づかれないように、軽く肩をすくめて見せた。
分かっている。自分だって二組を同時に敵に回したいとは思っていない。そこまで無鉄砲ではないのだ。さすがに戦闘は避けた方がいいだろうと判断している。
ただ、面倒だという表現が彼らしいと思った。戦えない、とは言わないのだ。
伝承の英雄は、どれだけ師の気配が濃厚でも勇敢に立ち向かう。彼もきっと、その類いの人間なのだろう]
って、随分な量で来ましたね。
[胸元から更に、魔力の増幅をするために昨晩作成した小さな日時計や、球体のアストロラーベが次々と天球儀の周囲を惑星のように公転を始める。]
―――… 堪能させていただきましょうか。
[全ての中心に位置する球体から水蒸気を発生させれば、自分の周囲に纏わせて]
気温、湿度、風向、確認。
流速ベクトル―― 、測定完了。
[大気を、気流の理解を瞬時に深めれば、それが力を増幅させて]
―――― 、…大地に還れッ!!!
[キャスターの周囲に、ジェット気流のような風が吹き荒れ、
投げられた槍、飛んできた弓を身体に触れるより先に崩していく。]
[セイバーの声が耳に入る。兄里たちや少年に気づかれないように、軽く肩をすくめて見せた。
分かっている。自分だって二組を同時に敵に回したいとは思っていない。そこまで無鉄砲ではないのだ。さすがに戦闘は避けた方がいいだろうと判断している。
ただ、面倒だという表現が彼らしいと思った。戦えない、とは言わないのだ。
伝承の英雄はどれだけ死の気配が濃厚でも、勇敢に目の前の戦いへ挑んでいく。彼もきっと、その類いの人間なのだろう]
…理性的。
[聊か古風な話し方をする女性の言葉>>384を拾って、ぽつりと鸚鵡返しのように口の中で零す。
……己のクラスに非常に不釣合いな言葉に少しだけ眼が泳ぎつつ、
その男女の組み合わせに、少しだけ目を細める。
――さて、どちらがサーヴァント…だろうか。
恐らく、先の己と歳の近い少女はマスター。
その傍らに居る男性の方がサーヴァントだろう。
見た目からして、武人たる其れだ。]
……よく見るとなかなかに可愛らしい顔はしているな。
命鶴丸と並んでも見劣りはすまい。
ここは随分見目麗しい男子の多いところだ。浄土だな、まるで。
[サーヴァントとは気づかず、セイバーは満悦気味だ。]
戦わんのはいいが、それで何か話すことでもあるのか?
情報の交換でも望むか?
[リリンに耳元で声をかけた]
有益な情報かは解らないが、別に話すネタが無いわけじゃねえけどな。
[共闘するチームが集まってきている可能性を考慮し、出鼻をくじく目的で、姿を現す選択をとる。
とは言え、バックから顔を出す程度なので、通行人たちに騒がれる事は無いはずだ。]
失礼ね。そんな戦闘狂に見える?
それとも今までにそんな相手と戦った?
わたしだってそれくらいの分別はあるわよ。
せっかく戦闘用に2Fが用意されてるんだもの。こんな場所で遠慮して戦うくらいなら、そっちに行って気兼ねなく戦いたいわ。
あなただってそうでしょう?
?! ぬしさま! しゃべるとかげじゃ!
とかげのクラスとかあったかの?!
[むしろ騒ぎ出したかぐやを、ケイが抑えるという展開が発生した>>397]
…ん、出るのかパピー。
[僅かにショルダーバッグの蓋が開くのに気付いて、
横に掛けていた其れを身体の前へとズラす。
ぱっと見、飼い主の少年とペットの図に見えなくもないが――物喋る竜という時点で、ただのペットではないだろう事までは理解できるか。
…それで、マスターとサーヴァントの認識まで修正できるかはさておき。]
うん。嘘や誇張でないな。
完璧に捕捉されとる。
[的確に追いかけてくる背後の暴風に軽くボヤく。こちらの居場所だけではない。あの天球儀の力だろう、一帯の地形が把握されている。これでは地の利もなにもあったものじゃない。
だが正確に追いかけてきてくれるなら寧ろありがたいかと考えを切り替え更に走る。]
ではそろそろ真面目に。あ。
[暴風が爆ぜるかのように吹き荒れた。数を有利にと一斉に仕掛けた彫刻兵が蹴散らされていく。]
なんというか、生真面目だな!
[投げ掛けられる声>>391に言葉を返す。]
戦いもなにも関係ない。
職人が、仕事の成果を競い合っている。これを喜べなくて、何が職人か! 職は違えど、心が躍るよ!
[彫刻兵に気をとられているであろう機を見定め、風の隙間を通すようにノミを飛ばす。]
[やっぱり守備範囲か]
とりあえず、あの生き物……かどうか分からないけど、あれには興味ある。
[無遠慮にソレを指さしながら、聞いてきたセイバーに小声で返す]
― 2F廃墟・廃ビル屋上 ―
……………そういった手も、時には有効だろうがな。
[ランサーはそれ以上を答えなかった。
元より、ディオメデスは綺麗な戦いばかりを行った英霊ではない。磨耗した兵のため、トロイアの木馬に代表される奇策を取ることもあった。
それでも、彼は動く気配を見せようとはしない。]
彼らが彼らの理由で戦いを望むように、貴君がどのような戦いを見せるかは自由だ。どのようなものであれ、俺が立ちはだかることはしない。
貴君に招聘された身だ。
義のために戦うわけでもない。
今こそが兵の使いどころと捉えるなら、それもいいだろう。
[続く質問には、沈黙を以って答とした。]
―西ブロック 教会>>388―
――ええ。そうします。
悔いは、残したくないので。
記憶が記録になっても―――
忘れようとしても忘れられないくらいの
甘露《ものがたり》に
届くように。
[静かに扉へ向けて踏み出し、
ふと、吟遊詩人は振り向いた。]
……――貴女もまた、奇跡だという。
名前を、お聞きしても?お嬢さん。
蜥蜴?
………にしてはいやに赤いな。
[肩にかけたバッグから顔をだした生き物を見て、面妖な、と言いたげな表情になった]
あれが英霊なのか?
…………ならば、蜥蜴ではなく龍の子とか、そういうこともありうるか…
[龍が相手なのは面倒だな、セイバーは単純にそう思った]
「管理人」の、鳴木素子よ。
よろしく。
長い付き合いになるといいわね。
あ、嫌味じゃないのよ。
ほんとにそう思ってるの。
心からね。
ま、あなたが望むなら私も協力するわよ。
私にできることは限られてるけど。
例えばあなたが再契約をするために意図的に誰かのサーヴァントを不利にするとか、そういうことはできないわ。
立場的にも物理的にもね。
彼らが望めば、私を縊り殺すのは難しいことじゃないもの。
[ぱ、と手を広げてみせる。]
でも、できそうなことなら、言って。
見えないな。
…まぁ、だからこそ、見た目通りで安心した。
[――いるんだ。そういう物騒な輩は少なからず。
少女>>398の言葉に、少しだけ苦笑を零す。]
――確かに、俺は此処の人たちを巻き込むのは本位じゃない。
ただ、俺がそう思わず、問答無用で斬りかかった可能性はゼロではなかった筈だろう。
君は、人としては真っ直ぐで好ましいし、魔術師としても正しいのだろうけれど。
…戦争への参加者としては、少しだけ甘いな。
[続ける声は貶す響きではなく、嗜める其れにも聞こえたか。]
俺がサーヴァントだと勘違いするのは解るが、何でペットになるんだよ!
ここでは顔しか出せないけど、一応、ドラゴンだから!竜だから!
マスターだから!
[サーヴァントと勘違いされたままと、マスターと認識されるのとどちらが有利か、一瞬考えたが、「竜とやりてぇぇ」みたいな戦闘狂サーヴァントがいないとも限らない。
やや、面倒くささも相まって、そう言う事にする。]
むぐー。むー。むー。
むぅ。
[収まった]
……ふぅ。……あれ? 妙じゃの。そのとかげからはサーヴァント的な力を感じぬ。
……ん? おお……。
[かぐやはどっちがサーヴァントか気づいたらしい。しかし>>401]
……もしかしてこのとかげが宝具かや?
[マスターは知覚できないため、回りまわってものすごい勘違いを続行していた]
[ランサーの手合わせの時とは遙かに違う
肌にビリビリと突き刺すような強大な魔力の渦
何か手助けが出来る。かと思ったが、何の役にも立たない事は一目瞭然
今できることは自分の身をしっかりと守って、親方に魔力を送り続けることだけなのだ。]
まあ、そう言うことだから、「竜退治ができるとは、我が人生の誉れ!」とか、暑苦しいのやめてね。
そこのお侍さんっぽい人とか。
宝具じゃない。
……、宝具じゃない。
[>>412大事な事なので二度言った。]
…ええと、やっぱり今回も勘違いされたのか。
パピーも言ったが、マスターはこっち、だ。
[ショルダーバッグを少しだけ前に動かしながら、苦笑する。]
有効であろう、この上なくな。
[勝利だけを考えるなら消耗時を叩く事は最善手である。
しかし読めぬは己の従者の心情だった。]
しかし、私には貴様の意図が読めぬよ。
己で視界を狭めるなといったと思えば、
自由にして構わぬと今度は言う。
その意図を見定める事を含めて、
今は闘いを見守ろうではないか。
何かが見えるのだろう?
>>409
>でも、できそうなことなら、言って。
レティ「誰かと再契約できるまでの魔力供給をお願いします」
きっと切実
いらないわよあんなの。趣味じゃないわ。
というかあれ英霊なの? だったら最悪よ。あんななりでも幻想種確定ってことじゃない。
[セイバーを相手に、えー、という顔をしていると、少年が返答してくる]
甘いなんてことはないわ。ちゃんと警戒していたもの。
もっとも、わたしじゃなくてセイバーが、だけど。
――鋭い観察眼を、お持ちでいらっしゃる。
[使い魔、という言葉>>408に、其方へと緩やかに視線を向け。
返す言葉は肯定に近いもの。
彼が、恐らくパピーが数日前に2Fで見たという武人の英霊だろう。
…この観察眼も、武人としての有り様か。]
[ガラガラ、と崩れ落ちる彫刻兵。
視界の端に捉えれば、思わず悔しそうな声で、]
正直…勿体ないです。
親方の作品を、――… 壊したくはありません。
これだけの作品を彫り上げた親方は、
彫刻を生業としてきた英霊と思います。
私の時代にも…、偉大な彫刻家がいました。
隣国ではありましたが、その天才達の名は私の耳にも確と届いていました。
[足は止めず親方の方へ走るまま、声を届ける。]
ドナテッロ、ダヴィンチ、それから、…ミケランジェロ。
[―――ち、と顔の横を掠めたノミが頬に赤い筋を作った。
敢えて避けずに、投げられた方向、始点を見定めるため受けた。]
そこですね。親方!!
[球体の中、青い部分から水があふれ出す。
やがて5つの球体になれば魔力を帯びた青い球。
アーチャーがいた方向へ向けて飛ぶ。]
―西区 教会―
ナルキ モトコさま。
改めまして、私は吟遊詩人
――トゥルバドールのサーヴァントです。
[吟遊詩人はふわりと笑む。
細い、細い路なれど、見つけたのなら進むだけだ。]
はい。私もそうでありたい。
とんでもない、そのようなことを願うなど、
考えてもみないことです。
[首を横に振り、それから真っ直ぐ少女を見つめた。]
……ありがとうございます、
モトコさま。
もし、貴女の力を借りなければならない時が来たら、傅き願いましょう。
やはり龍なのか… が、宝具でもなく、英霊でもない……?
[意外だ。つまり、これが魔術師ということか。あるいは]
やはり使い魔か何かか?
まあ、何でも良いわ。安心しろ、龍など大事しようと思わんから。
龍の首の玉とか、首の鱗とか、誉れ欲しさに取ろうとするとろくなことにならんのだ。
そのくらいはわしでも知っておる。
[あのドラゴンがマスター。
つまり、マスタードラゴン]
何それ? もしかして幻想種まで聖杯を獲りに来てるってこと?
ドラゴンが万能の願望器でいったい何を願うの? それとも種族のサガで宝物集めの最中なの?
[ここでふと、あることにパピーは気づき、つぶやく。]
あれ、俺たちさっき未知のサーヴァントに会ったよな。
ここにもう1騎、見たこと無いサーヴァントがいるとすると、全部で8騎じゃないか……?
[7騎を超えるということは、9騎、あるいは10騎なんて事もありうるのだろうか。
パピーはその点が気になってくる。]
俺自身は、ホムンクルスや使い魔みたいなものよ。
一応、作った主人はいるが、令呪反応をみれば解るとおり、そいつは関係ない。
あんた魔術師じゃないのか?
魔術師で優秀な奴なら、一目見て見抜くと思うぜ。
[新たに出会ったのは、一人の少年だった。
さらにはセイバー達の姿もあって、ケイの口数は微妙に少なくなる]
――、竜だ……。使い魔?
[その姿がショルダーバッグから現れた時はさすがに驚いたが。
余り見た目には驚いているように見えなかったかもしれない]
使い魔って、幻想種でも大丈夫なんだ。
魔術師ってすごいな。
[素直な感想を口にして、興味深そうにその小さな竜を見ている]
[赤竜の言葉に、眉を寄せそちらへと視線を向ける。
…確かに、両者とも妹尾から渡された情報とは合致しない。
パピーが数日前に見た2英霊のうち、一人は目前の武人。
もう片方は吟遊詩人の風貌だったと聞いた。
そこに先ほどあったアサシンに加え、目前のもう一組。
――確かに、数は8を超える。]
…確かに、彼はこの聖杯戦争が異質だと、言っていたが
[この事も、かのアサシンは知っていたのだろうか。]
宝具ならば、欲しかった…、……?
[欲しかった、とは。
聊か物騒ながら不可解な言葉>>428に、眉を寄せる。
宝具は概念の一種に近い。その英霊を象徴付けるモノ――それを欲しい、など。
考えども、理解には至らずに首を傾げるばかり。]
…どっちにせよ、手に入れてどうするつもりだったんだ…。
[竜だぞ。]
――8騎?
サーヴァントが?
[その竜の口から出た言葉に、頭の中で見たサーヴァントの数を数えた。
かぐや、そして今いるセイバーと少年。キャスター、レティ、ホテルで会った武人。
つまりはまだ出会っていないサーヴァントが2騎いることになる]
この聖杯戦争は異質だと、思ってるから。だからサーヴァントが8騎呼ばれていてももう驚かないけど、確かにそれはサーヴァントだったの?
[ドラゴンの指摘には、ぐっと言葉を詰まらせる]
わ……わたしの専門は付与魔術だから。
ほむんくるすとか、錬金術の辺りは知らなくてもいいのよ。
…君が既に出会っているかどうかは、判らないが。
――少なくとも、パピーの言うそれがサーヴァントなのは、間違いないかと思う。
背に、片翼を持った青年だ。
[覚えはあるか、と。
問いを投げる少年に言葉を返しながら、僅かに首を傾ぐ。]
確かにサーヴァントだったぜ。
現時点で7騎以上いるって、もうここらのマスター界隈ではそんなの常識って事になってるのかな?
[これ自体、有用な情報であるかもしれないのだが、総数を把握しないと、状況把握を間違う怖れがある。
2チームの反応を見るため、開示することにした。]
ああ… 光栄だね。
[偉大と呼ばれ。天才と呼ばれ。そして名を当てられた。知らず笑みが零れる。そしてやはり同年代だったかと確信した頷き。
だが気付けば此方へと見定め飛来する5つの水の弾。]
く…ッ
[二体の彫像が割って入り楯となる。炸裂する水球。吹き飛ぶ彫像。魔力の塊は止めたものの粉々になったコンクリートの破片が礫となって我が身へと襲い掛かる。]
やってくれるな学者先生…!
[アタリをつけた眼鏡の正体だとして声を投げ返し。]
それであんたの自慢の道具は、こいつも把握できてたかいっ
[それと叫べば、キャスターの近くにあったビル壁が揺らぐ。見れば壁一面をキャンバスとして逞しい腕が描かれており、それが実体を伴い巨大な掌を黒衣目掛けて振り下ろした――。]
いまGMからすっげぇ無茶振りが来たからすっげぇ無茶振りで返したwww
塔の階層てそんな馬鹿な仕様なのかwwwwwwwww
[欲しかった、などという己のサーヴァントの言葉は聞き流して]
片翼を、持っているならマスターではないだろうね。
……私は、見たことない。
見たことがあるサーヴァントは、あなたまで含めて6人だ。
これは、8で収まらなかったらどうしよう。
[それだけの人数の英霊をここの聖杯は呼び出せているのか、と少し感心した]
3Fに上る方々は頑張って描写してくださいwwwごめんwwwwwwwww恨むならGMをwwwwwwwwwwwwwww
私「管理人さん」がお気に入りの呼び方なんだけど、
―――ま、いっか。
[ひらひらと手を振る。]
トゥルバドール、ね。
まあ、珍しい。
この様子じゃ、何がいてもいなくてもおかしくないわね。
最初からイレギュラーな場所ではあるけど、ここは。
やっぱり時間、もうないのかしら。
[目を伏せる。
でも、最初から分かっていたことだ。
まだ聖杯は遠い。
彼らにとっても、そうであるはずだった。]
八騎目のサーヴァント?
[教会で「槍で貫く」とか言ってた英霊、リュートの英霊、キャスター、兄里の英霊、オヤカタ、そして今ここにいる少年]
わたしたちは、君を合わせて六騎のサーヴァントと接触してる。うちのセイバーも入れて七騎揃ってることは確認してるわ。
けどその話が本当だとしたら、確かに八騎いる計算になるわね。
片羽の青年なんていなかったもの。
[熱をもった痛みが顔の横から離れない。
向うも痛手を追えば、痛み分けかと、なぜか口許が緩む。
戦に身を置いたことなどなかったはずなのに。]
嗚呼、…好敵手だった、と。
そういう事ですか。
きっと、本能的に悟っていたのでしょうね。
私は貴方と――親方と出会った時から、その事を!
[把握できたか、と言われ側面の壁に描かれた巨大な掌。
大地から伝わる振動で言うのとほぼ同時にそれを確認はできたが、]
――― 無理に、きまってます!!
[巨大な掌が大地に向けて振り落とされる。
手に持つ球体の力では、それをどうにかできない事は知っている。
けれど、壁の素材が先程と同じ彫刻兵と同じものであれば、]
流速ベクトル―― 、測定完了。
集え、集え、集え。
――― 巻き上げれ!!!
[言葉と同時。メルカトルを中心にして上昇気流が湧きあがる。
それは巨大な掌の動きを、重力に逆らうよう押し上げるもの。
同時に、風力により破壊しようとする。]
[ああ、流されてる…。
青年の冷静っぷり>>438に、思わず感心せざるを得なかった。
…もしや先の竜に対するはしゃぎっぷりと言い、このサーヴァントの奇行は、マスターであるらしい彼が慣れる程度には今回に限らず常の物なのだろうか。]
――二組とも、片翼のサーヴァントには遭遇していないのか。
確かに、これだけに収まらず8以上…の可能性は確かにあるが。
[それにしても実に、異質だらけな聖杯戦争だ。と。
――先ほどのアサシンの言葉を思い出して、眉を寄せた**]
―2Fへ―
[管理人の声は扉の向こう>>432
詩人は、
空を/地上を
見上げた/見下ろした。
――求めるのなら、朽ちるよりも行かねば。]
飲薬(あきらめ)を私は決して口にしなかった
《Dont Tristan fu enpoisonnez》
……誠の心と誠の意志が
《Mes plus me fet amer que lui》
トリスタン以上に私を愛(ものがたり)へと向かわせる。
《Fins cuers et bone volentez.》
[踏み出した足に浮遊感。
その姿は光に包まれて、戦場たる2階へと、転移した。]
― 2F廃墟・廃ビル屋上 ―
ほう。
像だけではなく、絵画までも己の力とするとは。
[アーチャーの更なる一手。
像のみではなく、壁に描かれた腕からも飛び出す。
まさしくそれは――彼女の手によって描かれたもの、造り出されたもの全てが魂を吹き込まれてきた証。手抜かりなど一切存在せず、文字通り、彼女は彼女の造り出した全てを賭して、この場に立っていた。]
――――、そう凌ぐか。
面白い男だ。
[キャスターも負けてはいない。
謎の球体を自在に繰りながら、一歩、また一歩とアーチャーへ近付かんと大地を踏みしめていく。――振り落とされた掌を、轟く気流が押し上げんと吹き荒れた。]
[――階層に新たな気配が現れたのと。
キャスターが言葉を告げたのは、ほぼ同時か。]
――――……、
[オリーブの輝きが、手に槍を形作り。
――届いた気配の弱弱しさに、僅かに眉を上げ――瞼を閉じた。]
あ、でもアインツベルンのホムンクルスの例があるか。
内燃機関を有して魔術機構でも組み込めば十分戦えるかもしれない。
―2F―
[ふわり、と。光の残滓を帯びながら
吟遊詩人は高くせり出す廃墟の上に降り立った。
多くの、サーヴァントの気配。
ぶつかり合うのはふたつ。
眩しそうに眼を細めた。
繰り広げられるのは、
伝えられる神話さえ凌ぐ奇跡の交叉だ。]
[少し、状況に石を投げ入れてみるか。
片翼の青年に、隠された意図があるなら、他チームがつつきまわすことで何か見えてくるかもしれない。
パピーはそう考える。]
こいつは、片翼から言われた事なんだが、聖杯で願いをかなえると、町と住人は吸い尽くされ、消滅するらしい。
だが、聖杯を破壊するとあふれた魔力で、住人はこの町から解放されるそうだ。
だから、自分は聖杯の破壊を目的にしていると。
まあ、言ってる事が全部本当とは限らないんだけどな
[自分達が協力を頼まれた事は黙っておく。]
いや、それ聞いて考えちまったよ、俺。
自分の願いは、町の住人全員の命に見合うものかってな
[最後のつけたしは、パピー自身のささやかな揺さぶりである。
意志の弱いマスターがいるなら、そこで揺れてくれるかもしれない、と言う色気はあった。]
−中央ブロック・上空−
・・・・・・なれ合いは、関心しないなあ。
[隠密行動によってその気配を消しながら、片翼の堕天使は上空から彼らの行動を見つめていた。]
―2F―
[戦いの中心には、先頃まで共に在った彫刻家と――眼鏡の男。
彫刻家の作り上げたらしき石の兵士と
風変わりな重なる輪がしのぎを削る。]
……見事な、ものだ
[あてられたか――少しだけ、眩暈がする。
狙われればきっとひとたまりもない。
風の前の塵よりも]
……―― ふふ
[けれど、吟遊詩人は笑みを浮かべた。
此処は奇跡の戦場だ。
可能性の宝石を拾い上げるつもりではあるが
もし、そうなったとしても。
ただ腐り朽ちるよりも、ずっといい。]
全部で何騎いるかわからないと、聖杯戦争の終わりがいつになるのか、わからないことになってくるな。
[少し考え込むようなそぶり。
尚、かぐやの言動は特に問題視していないようだった。
竜の声が8騎目のサーヴァントのことへ及ぶと、顔を上げる]
消滅するのは仕方ないとしても、聖杯を破壊したら解放されるとか、わけがわからないな。
そもそもこの塔ができた時点で、ここの住人達の生活は現実世界とは切り離されてる。
突然解放されて、元の生活に戻るなんて、ここの住人達はそれを受け入れることができるだろうけど、周りはどうなんだろう。
人が一人消えて戻るのとはわけが違う。
聖杯は奇跡を呼ぶけど、そこまでのことが、可能なのか、許されるのか。
[そうなれば、魔術師という存在が表に出てしまうのではないだろうか、と]
流石。
[呟く。見ればキャスターの周囲に巻き上がる風・風・風。流れを生み出し、うねり、質量で持って押しつぶそうとする石の掌を押し返し、砕き、吹き飛ばす。]
――解った。この生涯の最高傑作をお目にかけよう。
[>>445出し惜しみと言われ。全力を乞われ。ミケランジェロは高らかに右腕を掲げ挙げた。]
魔力を貰うぞ、ラギ。
[高く掲げた右腕は破格の魔力を汲み上げる。
その魔力は絵筆となりて、廃墟の天をひとつのキャンバスとして染め上げていく――。]
……聖杯が破壊されると、住人が解放される?
それ、その片翼が言ったの?
その解放って、まさかこの町から生きて出られるようになるってこと?
この塔に囚われた魂の解放……つまり、ただの死人に戻る、というわけではなくて?
[この町は一度消滅している。ここはその再現だと思っていた。
だからここの住人はみな死人だと、そう思っていた]
―2F―
[ぶつかり合う気配だけでない。
もうひとつ――居る。]
――――……
[何事か呟き眼を伏せたは僅かの間。
変る空気。吟遊詩人の視線は戦場へ――ものがたりへと、注がれる。]
[天に描かれるは創世記。
システィーナ礼拝堂。その天井に描かれたミケランジェロ・ブォナローティ屈指の最高傑作。
三種九面で映される聖書の物語が具現化する。]
[天地創造――光と影が分離し、太陽と月と植物が生まれ、世界は大地と海とに分かれた。神の七日の物語。
光は雷となって迸り、影が漆黒の刃となり奔り、火球が、月光の矢が、弾き出された植物の種子が。そして大地より火山弾、海より飛沫が、その全てが降り注ぐ――。]
[アダムとエヴァ――神がアダムに手を差し伸べ、アダムのあばら骨からエヴァが創られ、そんな二人が禁断の実の味をしり楽園を追放される物語。
悲哀と、後悔と、落胆と。死を待つ人の絶望が重く、重圧となって圧し掛かる――。]
[ノアと洪水――地上の生物と共に方舟に乗り人の子の世へと生き延びたノアの一族の物語。
濁流が、天よりキャスターを飲み込まんと唸りを挙げた――。]
わっ!!
[いきなりだった、親方が声を上げるのと同時にもの凄い勢いで体の中から魔力が奪われて行く…
気丈にも悟られまいと、必死に歯を食いしばり足を踏ん張り、声を出した。]
親方っ!頑張れーーーーーーーーーーーーー!!
[声が届いたかは定かでない。]
そうだと思うけどな。
さて、組んでるわけでもないのに、延々と立ち話ってのも変か。
じゃあ、俺たちはこの辺で失礼するぜ。
[パピーはヘイスレクと共にその場を*はなれる事にした。*]
例えばだ。
ここで一度、武功を挙げたとしよう。
確かに、貴君は束の間の栄光を得るだろう。
だが、――これは互いの世界を賭けた戦いでもある。
強き者が生き残るのではない。
敵の大志を、自らの大志で圧倒した者のみが生き残る。
――目先の小細工では、決して届かぬものがあるのだ。
アルフレート。
[ランサーは、眼前に繰り広げられる天地の創造を見る。
知識には無くとも、生命である限り揺さぶられる魂の根幹。
あらゆる地獄と、絶望と、――世界の始まりを描くその力は。]
でも、町の住人の命に見合うかどうかなんて、今更だな。
そもそも、破壊をしたら住人の命が戻るなんて、眉唾物じゃないの。
……その片翼のサーヴァントは、何でそんなことが言えるんだろう。
[呼び出された側ではないのか]
ひょっとして、ずっとここにいた、とか?
……なんという……
[知らず、声に出た。
聖書に縁深き時代のクレティアンが知らぬはずはない。
彼女があの奇妙な交流でほろりと零した「天井画」
――嗚呼、天井などで収まるものか。
空をもってして余りある。]
……――天地創造を、この眼にする日が来ようとは
[聖杯に懸ける願いなど無かった。
そんなものを持ち合わせるほど、大切な何かを持つ人間でもなければ、志の高い魔術師でもなかった。
聖杯戦争に参加した理由は、他にどうしようもなかったからだ。武勲でもなんでもよく、とにかく手柄を立てて大成すれば、何かが変わるかもしれないと縋ったからだ。
だから、聖杯を破壊することに抵抗はない。
そのはずだった]
……意味分かんない。
ここの人たちは、死後つかの間の幻を見ているんじゃないの?
[竜と少年の組み合わせが去れば、残った兄里の方へと視線を向ける。
かつて聖杯戦争に参加し、令呪を剥ぎ取られた過去を持つマスター。聖杯への願いを持つ者]
眼鏡メモ>ごめん… ほんとごめん…
いまてがふるえてる。
どうにもならなかったら「…残像だ」でも大歓迎で殺される。
死人に戻るのは、ありそうだな。
……管理人さんでも把握していないことをそんな風に言えるって言うのは、ここの仕組みをわかってるって事だよね。
片翼の、サーヴァントか。
[気をつけていこう、と思いながらいなくなる少年と竜を見送る]
[廃墟の天に、美しい絵画が描かれる。
このような場所に描く天井画にしておくには勿体ない程の芸術。
そして描かれるそれらを見れば、]
親方…貴方は、聖書をその手で描いた英霊。
…しかし、なんというか、
よりにもよって 「創世記」ですか。
どこまでも、―――似ていて。
どこまでも、―――見据える先が 異なる。
[>>360 おじさんのこと ゛しんじてるよ。゛
ふと過るのは、みちるの言葉。
期待を裏切るわけには、いかない。
この奇跡の偶然の一致はもはや、運命の出会いとしか思えずでいた。]
[天球儀の中のキャスターの持つ地球を模った球体の周囲を
白銀の光を纏う白い一枚の紙が包み、
円筒の形で覆われる。]
―― 初めに 神は天地を創造された。
[ぽつ、ぽつ、と中心から白い紙が色付いて、
緑を白の色、全てがその紙に記されると
パァン、と音と共に紙が数十枚もの長方形に砕け
キャスターの周囲に一度は飛散する。]
―― 「光あれ。」
[ぱた、ぱた、ぱたぱたぱたぱたぱた。]
―― 「水の中に大空あれ。」
-―― 「水と水を分けよ。」
[一枚、二枚、次々と長方形がキャスターの足元に落ちて、落ちて。
やがて一枚の巨大な地図を大地の上に完成させる。]
―― 「天の下の水は一つ所に集まれ。」
―― 「乾いた所が現れよ。」
[詠唱の完了と共に、地図の端に創世記の一章が書き記された。]
[言葉に呼応するよう、地面が唸りを上げ始める。
宝具の使用により、マスターはそれを感じるだろう。
大地の中、脈々と流れる魔力――龍脈が本来あるべき法則から外れる。
本来の角度を変え、唯一点、キャスターに方角が集う。
それは大地から筋肉隆々の巨大な金色色の男が湧きあがり、
キャスターと同化するように目視できる。
離れていてもその膨大なまでの魔力量の高まりは
同じフロアにいる者ならば感じられるだろう。
地の理を知り、探究し続けた男の宝具、
《アトラス》は龍脈を一定時間操作が*可能となる。*]
アトラスかなって思っていたけれど、この宝具展開は凄まじく嬉しいありがとうご迷惑おかけしてます!!!
…やっぱすげぇなあキャスターの人。
皮算用はいくらしても資産は増えませぬぞ。
[願いを叶えた時に何が起こるか。それは手に入れてから考えるべきだと言外に]
成すべき心を惑わさぬ事でありんす。
カタヨクとやらも、出会って問い詰める方がはようございましょう。
[かぐやは竜が立ち去った後、それだけを言った]
[膨れ上がる魔力。
――それは、いつか彼が口にした星を思わせる光。]
――――嗚呼。
やはり面白い男だ。貴君は。
[大地の理。――キャスターが求め続けた知の具現。
集約する力の奔流は巨人が如く。
或いは、天地の創造をその両腕を以って支える神が如く。
――起源を同じくする始まりが、一夜の元に顕現する。]
見果てぬ夢であるからこそ挑み続けた。
果ての向こう、真の果てを求めて歩み続けた。
――――、それが、お前達の頂の姿か。
[――知らず。槍を握り締める手に、力が篭る。
決して見逃さぬようにと、静かな瞳は二人を*見つめ――*。]
アーチャー ミケランジェロは遅延メモを貼りました。
[兄里は今の情報を疑っているようだった。当然だ。正しい保証など一つも無い。
そのサーヴァントも判断を保留したようだ。たしかに今考えることではない]
……そうね。
片翼のサーヴァントに会ったら、こちらの気の済むまで吐かせましょう。
[肺から重い息を吐き出し、二人に同意する。
そして背を向けると、肩越しにひらひら手を振った]
帰る。なんだか気が逸れちゃった。
またね、おやすみ。
[二人から挨拶は返ってきただろうか**]
つかの間の夢と言うには、ここは余りに普通すぎてなんだろう、死者をここに止めておくことと、町そのものをここに移転することと、どちらが聖杯にとって楽なんだろう。って思うかな。
どちらにしても、今は考える時じゃない。
[どうせそれまでは聖杯に手を出すことなどできないのだから]
それじゃあ、そろそろ帰ろうか。
どこか、汗を流せる所に寄っていこう。
[かぐやにそう声を掛けて、同じように帰るらしいセイバーとリリンに頭を下げるとその場を後にする]
[次はいくさばじゃろうなあ と思いながら口には出さず]
はいな。……神社に戻ってお湯を沸かした方が良いのでは?
[背中の傷とか、実は気遣っていた>>483]
解らぬ、解らぬなそれは私には。
[首を振りながらも視線を戦う英霊たちへ向ける。
自分に理解できない世界を把握しようと**]
……神社で湯を沸かす場所が無いと思うけど。
こういう時はホテルの方が良いんだけどな。
[かぐやの提案に考えながら車へ向かう。
背中の傷はもちろん考える所ではあるのだが、銭湯に行っていちいち性別を確認されるのも面倒くさい]
さくらの魅了でどこかの家で貰ったりできないかな。
[そんなことを聞いてみた**]
できますよ?
[しれっと答えて>>486]
[その後、実際に民家を徴発したのか、ちゃんと神社に戻って竹で湯を沸かしたのかは、視聴者の想像に委ねられた**]
―2F―
―― 世界の創造が、もうひとつ……?
[見たこともない“セカイ”の形。
黄金の巨人の形を取る龍脈の結集。
北欧神話のスルトが纏う焔が如く。
吟遊詩人は、――クレティアンは咽喉の渇きを覚えた。
ああ、餓(かつ)えている。
己の痩身をかき抱いて、
固唾を呑んで見守るのみだ**]
嗚呼。此処に在ったのか――。
[描き上げた創世の画より降り注ぐ奇跡を従えて。見下ろす先に立ち上がるのは大地を支えし巨人の姿。
其れは想像だけではけして彫り上げる事の出来なかった最も巨大な肉体美。打ち震える。これこそが正に昂揚か。]
逢いたかったぞ――その姿!
[歓喜の声と共に高々と掲げた右腕を振り下ろした――。**]
親方…、いえ、アーチャーのサーヴァント。
貴方の全力、我が宝具を持って――我が信念の理をもって、
砕きます!
[球体は身体の前で浮かせたまま、早口で詠唱を開始する。
膝を落とし黒手袋の両手を地図が浮かぶ地面につけると、
両腕に腕輪のように平面のアストロリーベが3重に重なった。]
世界を記せしこの手は地を知り尽くし、
それでも尚、探り求める手。
[大地から龍脈を通じて両手に魔力を集中させる。]
侵食の輪廻の理
――幼年の時が始まりを告げる。
[詠唱と共に、メルカトルの足元が隆起する。
丘、というよりは卓状の大地の上で更に詠唱を重ね続ける。]
地に触れれば、命芽吹く大地を知る。
風に触れれば、天駆ける風を知る。
[腕のアストロリーベの一重が輝きを増す。
大がかりの魔術は詠唱もまた時間を要する。]
水に触れれば、命の源たる清らかな水を知る。
火に触れれば、灼熱の焔を知る。
知は即ち、統べる也。
[更にもう一重――二重螺旋が男の腕を輝かせる。
周囲に暴風で身体を守らせてはいても、
その全てを防ぎきれるわけもなく]
重ねて、詠唱を続ける。
[天地創造――漆黒の影の刃、月からの光の矢が、
キャスターの左脇腹、右肩口を抉り
アダムとエヴァ――絶望の刃が、
跪いたままの右足に杭のように突き落ちた。]
―――…ッ、
[味わった事のない痛みが身体を襲う。
けれどこのお互いの力、それ以上に信念の衝突で負けたくはない
その思いが大地から湧き上がる。
あと、もう一息なのだから。
死は恐怖ではない。
あの牢獄で、私は何度も死を覚悟した。
死して己の意志が途絶える事の方が――怖かった。]
地の理により、命の全ても光の全ても地に落ちる。
[天地創造――、光の雷は大地に吸い込まれ、]
永久に消える炎はなく、
やがて降り注ぐ天からの恵みによりその勢いを消す。
[左手の腕、平面のアストロリーベは三重の輝きになり、
地から吸い上げた力を天に高らかに掲げる。]
大地を飲み込む洪水であっても、
高峻な山脈には跳ね返され、
起伏に従い流れるのみ!
[天地創造――、火球、大地より湧き出た火炎弾、
それらを防ぐではなく、
天地創造――海からの飛沫と、
ノアと洪水――真上から飲み込まんとするその濁流へ向ける。
矛先が炎へ向くよう、左の腕から三重のリングが大気に放たれれば、
砂塵を巻き込みながら吹き荒れる砂塵や風を操る。
狙いは、―― 火と水の相殺だ。]
[残された右腕に完成された三重螺旋。
輝きを纏う腕は三節まで強化して増幅させた魔力が集う。]
地脈に眠りし力を集わせ、
我が眼前の敵を排除すべく、今ここに命ずる。
[地図の中心に立つメルカトル。
狭いこのフロアの地形、地質、大気を網羅する。]
吹き荒れる烈風を飛弾となし、
乾いた地から毀れた砂礫も飛弾となし、
大気を漂う水の破片もまた飛弾となせ!
[三重螺旋を帯びた右手を、
アーチャーがいた方角へ正確に、正角に向ける。
メルカトルの描いた地図が現在にも存在する理由。
それは正角図法としての利用価値が高いから。
故に、目標までの角度に迷いはなく、狂いもない。]
[掌を開くと、三重螺旋がひとつに交わりその大きさを増す。
キャスターの周囲や、天からの天災により彫刻像の多くは砕けてしまっていた。
その欠片もまた集いて飛弾に変わりゆく。
ひとつ、ふたつ、みっつ…。
――、数多の被弾が魔力を帯びて右手の前に集う。]
[天球儀の中、きらきらと数多の球体が情報を注ぐ。]
目標座標セット。 完了。
―――― 貫け!!!
[数百となった弾丸の雨がミケランジェロに向った。**]
ふ…――、
[アーチャー。ミケランジェロの魂を賭した芸術――天地創造の図を己が信念で以ってキャスターは受け止める。まさに天地を支えるが如くに。]
有り難いな。 …本当に有り難い。
[天井画の生み出す神話がキャスターの築く理により受け止められ、理解され、打ち消されていく。黒衣の男に届かぬ訳ではない。届いている。だが、届いた全てに解を出されていく。]
成程、貴方は次の時代を往った男だ。
[人の手の届かぬ世界が、神話の物で在ったはずの自然が、人の知恵に、培う知識に、順に解き明かされ手に届くものへと代わっていく。新たな時代が切り開かれるように――。]
――だが。あたしとて終わる訳にはいかん。
[ピキリ。魔力の奔流に影響されたか、右腕に幾筋かのひび割れが生じる。生じた亀裂からは淡く、しかしどこか尊い輝きが漏れる。
――嗚呼。"Archer"よ。
此度もまた眠っていていただけないか。
左掌で右腕の亀裂をそっと撫でる。ひび割れが静かに塞がっていく。
彼は。あたしとの決着を望んでいるのだから――。
右手には鉄ノミ。左手には金槌。最良の道具は、我が手の中に。]
間に合うか。キャスター。
我が芸術は此れで―― 完成するぞ。
[生み出した奇跡と重なるようにその身は天より飛来する。
ノミは輝く神の矢の如く。鎚は猛る神の咆哮の如く。
魔力を集えし魔術と科学の英霊目掛け振り下ろさんと――。]
[描いた神話を貫いて。視界を埋め尽くしたのは数百の輝き。
ミケランジェロ渾身の芸術を打ち砕き未だ勢いは強く。そして全てがアーチャーを捕捉する。]
最早。過去へと置いていかれたか――。
[零れるは笑み。即ち喜び。
キャスターの放ちたる魔力弾は全て狙い違わず、アーチャーの身体に突き刺さる。
ひとつ…、ひとつ…、ひとつ…。ひとつ、ひとつ、ひとつ。
ひとつひとつひとつひとつひとつひとつひとつ…
それは順に加速し、やがて連なるように芸術家の身体を貫いていく。その勢いのまま吹き飛ばされ、敗れた英霊は遠くの瓦礫へと叩きつけられた――。]
[ありとあらゆる魔力を送りきった体はボロボロになり…それでも足を引きずるように、一歩、、、二歩と自らの英霊に歩み寄る]
おや、、、かたーーーーーーーーーーーーっ!!
[足が縺れて瓦礫に転び、頬に手に足にと赤い筋を引いても ―――這いずるように英霊の側に…]
ああっ…親方ぁーーーー っ!
ミケランジェロっ!!ミケランジェローーーーーっ
[捉えた――否、外すはずはないという確信は
アトラスの上に立つ今だからこそ思える事。
すぐに飛ばされた先に向かうにも、見事にこちらも手負い。
足を片方やられていては、うまく動けるわけもない。
右手で左の脇腹に手を添えれば、ぬるりとしたさわり心地。]
侵食の輪廻の理
――幼年の時はやがて終わる。
[詠唱と共に、隆起した足元の地図ごと静かに動き出す。
大地の上を滑るように進んで、アーチャーがどうなったか確かめに向かう。
仮に仕留めそこなってはこちらが危ない。
何分、時間の制限がつく宝具だ。
唯、聞き覚えのある声――妹尾柊の叫び声が聞こえれば、
角を曲がる寸前で動きを止める。
呼ばれる名は、叫ばれている名を、知っていた。
聖杯からの知識ではなく、知った天才の名を聞いた。]
……、ミケランジェロ。
[静かにその場で瞼を落とせば、
足元に展開されていた《アトラス》が
一枚、二枚と剥れるように消えていく。
最後の一枚が消えるのと、
キャスターのサーヴァントが消えるのは同時。
向かうはマスターの元。
けれど、一陣の風が吹けば、]
雄大な意志は受け継がれ、
偉大なる芸術は後世まで遺される。
それもまた、世の理です。
[風が声を、言葉だけを*届ける。*]
嗚呼。ラギ。
[目もやられたか。既に視界はぼやけていた。自分の名を呼び、泣きすがる少年の声にか細く、だがはっきりとした声で名を呼んでやる。]
すまない。負けてしまった。
[この戦争に巻き込まれ。だが戦うと、進むと言った少年になんと謝ればいいだろう。言葉数少なく口を開く。]
―2F瓦礫の上で―
――ッ、!
[ 空間ごと大きく揺れた。
辛うじて踏み止まる吟遊詩人の
敏感に音を察する耳に
届く叫びと名前がある]
……ミケランジェロ……
それが、彼女の名前……――
[ 交わらぬはずの時代、
遠い未来と遥かな過去から。
ひたり、足を踏み出して]
/*
あず…じゃなかった、クレティアンいてふいた
きさま、みていたなっ!
そうだよな、再契約あるもんな
がんばれがんばれ
*/
さて。戦闘終わったので。
キャスターほんとありがとう。過去最大級の無茶振りにこんな見事な返しをもらえて満足です。初回死亡でこんなことして各方面にとても申し訳ない。
初回死亡だし泥のように死ねばいいかーって思っていたあたしはどこいったでてこい。
[ボロボロの英霊の体に取り縋り、
体を引き寄せると膝に抱えるように乗せた。
かつて自分よりも大きく偉大だった体は羽根のように軽い…]
………ね、、ぇ。
―――― 何で…こんなに軽いの…
ぼく、、、また一人になっちゃうよ…
ねぇ…謝ったりしないでよ…
勝たなくても――――…勝たなくてもいいから
いかないで…いかないで…逝かないでよぉーーーっっ!
[まるで英霊の残したピエタのような深い悲しみと嗚咽が静まりかえる廃墟に木霊する…]
――これは戦争だ。ラギ。
[泣くな。歯を食いしばれと。泣かせる原因である自分が言うのもなんだなと思いながら自分を抱える柊の頭に力ない右の掌を乗せる。
戦いに敗れたマスターはどうなるのだろう。
自分はいい。あれほどに理解され、そして敗れたのだ。消える事に喜びさえある。だが――柊は。]
――、……彼女が、……
[創生神話の鬩ぎ合いにも終わりが来る。
敗北し、今まさに消えゆく存在の気配は、
誰の目にも――詩人の目にも、明らかで]
ミケランジェロは……彼女は、……もう
立て、ない……?
[ 吟遊詩人の脳裏に
管理人の言葉が天啓のように蘇る。
――サーヴァントを喪うマスターが、
いないわけでは、ない。>>367
クレティアンは唇を引き結ぶ。
荒野に宝石を拾い上げる可能性が、
いま、ここにあるのなら。]
………。
[からり。自分に縋り泣く少年の姿を見つめているおり。誰かがやってくる足音を聞いた。>>508 その気配には覚えが。]
[気配はもう一つあった。
彼らがどう動くか、わからない。
故――躊躇っている暇はない。
もとより朽ちるより賭けることを選んだ身。
弱く、繋ぎとめるもの薄い身を
クレティアンは戦場跡に躍らせた。 ]
[やってきた人影に安堵する。]
君か。よかった。
[昼に出会った美青年の姿は最早この瞳には映らないが。その信条に嘘はないと。短いやりとりだったが信頼出来ると確信があり。]
すまないが。この子を安全なところへ連れて行ってくれないか。
流石に。気懸かりでね。
[かすれる声を振り絞る。努めて。
最後の刻まで平静で居られるように。]
[泣きじゃくり親方に取り縋る僕の頭を軽く小突き
――これは戦争だ…と、
それでも、首を振り々心を寄せ合った者との別れは辛く…]
…… ―――ひたり…
[何かが舞い降りたような気配に顔を上げた。]
……、――先程ぶり、ですね。
[彫刻家の声は、
深い傷を負っているのに気丈なもの。
――嗚呼、剛《つよ》いひとだ。
吟遊詩人は、彫刻家と、そのそばで泣きじゃくる少年のそばに片膝をつき、2人を見る。]
……彼が、貴女の主なのですか。
ええ、……私でよければ。
――、主を失くしてしまいましたが、
送り届けるくらいは、叶いましょう。
[慢心総意の己を顧みず、最後まで僕の心配をする親方…
大きく頭を振って更に親方を引き寄せる。]
…だ、駄目だよ!
親方をこんな所に一人でなんて置いて行けるわけ無いじゃないっ!
ずっと僕と一緒に居るんだぁっ!!!!
[見知らぬ青年を睨み付け、抗うように親方にしがみつく]
主を。失くした――――――…。
[それがどのような意味を示すのか最早考える余裕もなく。
我が身が消え逝く前にと。柊の事を頼まれてくれた詩人へと言葉を紡ぐ。]
君には迷惑ばかりを掛けるな。
あたしはこれにて終幕のようだが――願わくば、君自身の物語が奏でられん事を。
[>>506
――雄大な意志は受け継がれ、
偉大なる芸術は後世まで遺される。
それもまた、世の理です。]
嗚呼。その通りだ。
[風が届けた声に笑みが浮かぶ。
芸術とは、過去の物語を。現在の営みを。将来への希望を。先の時代へと残し、託すもの。それが叶うなら。]
ラギ。
あたしの生き様が誰かの未来に橋を掛ければ。それが芸術家の本望だ。
前へ進め。大丈夫だ。
[出来ると。強く、伝え。]
[ ―― 突然…膝の重さがふわりと軽くなり
光に包まれ消えてしまった… ]
……っ―――、、、それでも、それ、、でも
前に進まなくちゃいけない…ん、だ…
[ぽとぽと、、、、零れ落ちる涙に…ふらり。
その場から立ち上がる。
手を翳し小さく詠唱を唱えると、親方のあったその場所にぽつぽつと緑が芽を出し、薄い紫色の菫が咲いた。]
ずっと封印していた魔術だけど…ミケランジェロ、あなたの生み出した芸術を称える為に…
……却って信頼は置けましょう?
[詩人は彫刻家に静かに笑み掛ける。
マスターが居ないこの一時は
危うくはあれどクレティアンの一存で
動けるということに他ならない
――が、少年が拒むのも無理からぬこと。]
……―君は……――
[深い絆があるのを感じる。
ならば、割って入るは無粋というもの。]
……いいえ、お気になさいますな。
貴女の絵画を見ました。
……とても、うつくしかった。
ありがとう。
貴女の物語を
私は必ずや歌い継ぐ。
[――「君自身の物語」
湖に広がる月の波紋のように、心に沁みて広がった。]
[――己の歌った物語の一節がふと過ぎる。
騎士、ランスロは。幼き頃、
落城の折王妃エレインに抱かれ
逃亡した先。湖の精に攫われてしまう。
片や、今まさに紡がれる物語。
少年は、大切な「親方」を失い――
その親方は、逃がしてやってくれと
詩人に託すという。
立ち上がる少年は
淡い紫の花を連れて来る。
その色は夜明けの光に似ていた>>521]
―――行きましょう、
此処は、危険だ。
私は偉大なる、貴方の親方に
貴方を託された。
約束は果します。……確かに送り届けましょう。
[少年と視線を合わすように
ゆっくりと語りかける。
叶うならばその手をとって
己も静かに立ち上がる。
すみれの花を視界に入れて、
祈るように瞼を下ろす。それも一瞬。
―― 一度、顔を上げ遠くの気配へと眼を向ける。]
―1F 西ブロック/東屋―
[1騎と1人、舞い降りたのは、
彫刻家の作品が残る東屋であった。]
……これも
彼女の 遺志でありましょうかな
[ぽつ、と 呟き。
吟遊詩人は、少年をじ、と見つめた後
静かに片膝をつき視線を合わせた。]
[拾い上げた――否、託された可能性の宝石だ。
なればこそ、クレティアンは
誠意を持って向き合う事を選ぶ。
偉大なる芸術家の残した彫像の側、
クレティアンは静かに少年に語りかけた。]
――、 この戦争は、まだまだ、続きます。
貴方は、……どうしたいですか。
[金萌葱の眸に]
大切なひとを失った今の今、
貴方にこのようなことを聞くのは
酷であると分かっています。
けれど、時間がないのです。
……私には――そして、きっと、貴方にも。
これは、「聖杯戦争」だから。
[逸る気持ちがある。
飢(かつ)えているのも本当だ。
されど道は踏み外さない。
英雄に呼ばれた騎士の名に恥じるな。
己の語った物語に誠実であれ。
――「詩人の魂」の赴くままに。]
貴方が、まだ。
この戦争に身を置くことを、
……貴方の、偉大なる親方の遺志を
継ぐ事を選ぶというのならば。
どうか 私と、
……この吟遊詩人《トゥルバドール》
クレティアン・ド・トロワと、
――契約を結んではいただけまいか。
[厳かに、静かに。けれど、
何処か縋るような色は隠せないまま。
クレティアンは少年に、願い、問いかけた。]
――私は、
主を喪ったサーヴァントです。
主を得られなければ
夜明け前には消えるでしょう。
けれど、私には、願いがある。
――だから……
[ 魔術師でなくとも分かる弱まる気配が、何よりも詩人の言葉を裏付ける]
「鳴木素子」
って、私のぱそこんちゃん「なきぎもとこ」から一発で変換してくれるようになったのよ。
ふふん。
えらいこでしょ。
−深夜/西ブロック・教会−
[ブライは、昨日の夜に気になった場所へと足を運んでいた。
体はだるいが、足取りは確かだ。
ほどなくして、ブライは教会の前にたどり着いた。
インターホンのようなものも無いので、仕方なく彼は教会の敷地に入り、扉を軽くたたいた]
あの、誰かいませんか?
そうだ、まだ負けたじゃ無い…
[そう、自分に言い聞かせるように呟くと…
一つだけ身震いをして、美しい英霊に手を差し伸べた。]
吟遊詩人《トゥルバドール》クレティアン・ド・トロワ
僕は 妹尾 柊 宜しくお願いします。
――私の主だったひとは、
自ら、永遠を選択しましたので。
もはや、……生きても、死んでもいない。
[ 微か、目を伏せ
包み隠さず告げるもの。
――静かに少年の答えを待つ。 ]
――、……!
[ やがて。
少年の手が差し伸べられた。
クレティアンは大きく眼を見開いて
歓喜に唇をふるわせる ]
……――感謝を、
セノオ ヒイラギさま
[少年の手を、白い手が取る。
騎士が誓いを立てる時のように、厳かに ]
……誓いを、此処に。
今この時より
我が調べは……貴方とともに
[触れ合う手から、
淡い若葉緑の光が満ちる。
結ばれるは戦場を駆ける契り。
今にも消えゆきそうな詩人の姿が確かなものへと変わりゆく]
――……どうか、貴方からも誓いを。
私と同じようなもので、いい。
言霊にすることが肝要です。
契約は、それで完成致します。
[ひんやりと冷たい手が僕の手を取り、まるで中世の騎士が誓いを立てるようだ…と
誓いを請われると、即興のように思い浮かんだ言葉を述べる。]
えっと…誓いをここに。
今この時より
共に月桂樹の王冠を頂こう。
[取られた手と手の間に閃光が走った。
令呪の痛みもあの時と同じまま、遠い昔の痛みのようにも思えた。]
あら、
―――久し振りね。
ん?久し振りってこともないのかしら?
[首を傾げる。]
ま、そんなことはいいか。
今日ははどうしたの?
久し、ぶり・・・・・・?
[彼女は僕の顔を見た途端、誰か判っているかのような表情を見せた。
だが、ブライは彼女を知らない。少なくとも、記憶はない]
僕は、ここに来たのも初めてです。
貴方とあったのも始めてだ。
貴方はここの他の住民とは違う。意志をもって行動している。
貴方も聖杯戦争の、参加者なんですか?
そうね。
[うんうん、と頷く。]
私も今回のあなたに会うのははじめてよ。
それは間違いないわ。
でも、私がここの住民と違うってのはちょっと違うわね。
大して違わないわ。
もちろん、人間誰しも違うものだけど、その程度のことよ。
私も彼らも、意思は持ってる。
それを使うか使わないか、それだけだわ。
[肩をすくめる。]
あなたもそうよ?
ぴんと来ないかもしれないけどね。
[告げられる誓いの言葉。
月桂樹の冠は勝利の証。
妹尾の令呪に痛みが走ると同時、
跪くクレティアンの足元から、包むように若葉緑のひかりが立ち上り、どこか朧だった存在が再びはっきりとかたちをとった。]
――嗚呼、……、
[金萌葱の瞳が揺れる。
隠すように、祈るように閉じた眸の端に光るものがある。 ]
……感謝します、ヒイラギさま
[そうして、頭を垂れる。
――今ここに、契約は成った。 ]
こん、かい・・・・・・
[情報を処理できず、呆気にとられた顔をしていたが、今まで自分が見てきた夢とその言葉が繋がった途端、何かが湧き上がってきた]
もしかして、そのお話。
この聖杯戦争が、繰り返されているって事じゃないんですか。
僕は夢に見たんです、戦争に勝利して聖杯を手にしたと思ったら、闇に飲まれてしまった夢を。
しかも、その時は今のアサシンとは組んでいなかった気がするんです。
僕に召喚されたと言っていたアサシンには否定されましたけど、ずっとおかしいと思っていて。
教えてください。
この聖杯戦争の事を。
僕が忘れてしまっている、過去のことを。
ブライジンガー 諒が「時間を進める」を選択しました。
[目を見張る。]
すごいわね。
それにあなたが気付くくらい、時が経ったのね。
―――きっと。
[目を伏せる。]
ちょっと語弊があるかな。
この聖杯戦争は、この聖杯戦争だけ。
まったく同じことが繰り返されてるわけじゃないわ。
繰り返してるのは、舞台と、ここにいる人たちだけよ。
― 2F・廃ビル屋上 ―
[――――かくして、現世に蘇りし創世の神話は終わりを遂げた。
空を覆っていた轟雷は、静かなる暗雲を残して静まり返り
街を覆っていた暴風は、人の叡智を罰せんとした石像を塵と還し
地を覆わんとした溢水は、一つ残らず枯れ果てた。
最後に残ったものは、
――破壊し尽された大地になお芽吹く、生命の兆し。
ささやかに、それでも力強く根付くその花は、
天よりもたらされた雨粒によって、徐々に潤されていった。]
――天地の理を、人の叡智を以って解き明かす。
神の造形に、創世せし大地に。人の身を以ってなおも挑む。
……キャスター。貴君なら。
自身の知が何に届き、何に届かなかったのか。
きっと、誰よりもよく知っているのだろうな。
……ならばこそ。
貴君に前に俺が立ち塞がるは、必然の理であったか。
――――そして、再戦の機会を失ったこと。
惜しく思うぞ。アーチャー。
貴君の見出した頂の真髄。見事であった。
[夜明けを思わせる菫の彩り。
今もなお名を遺す偉大なる芸術家の墓標。
――寂れた風をも包む光の輝き>>526によって、淡く照らされる。
刹那の視線の交わりに、鎧の兵は静かな目で応えた。
怒りも、憐れみも、憎しみも無く。
少年を引き連れ、未来の光へ包まれる騎士を、見届けた。]
――今一度問おう。
この場にて初めに目にした景色。
貴君は今もなお、この戦、彼女の戦に於いて、不要であったと。
そう思うか。
[問いかけるはアルフレートへ。
声色は、すべてが去った荒涼の破壊痕に於いて、より静かに響いた。]
[儚げな美しい人の姿は、今はっきりと形を取り輝くような気品に彩られた。
見惚れてしまわぬように少しだけ視線を動かすと ]
様はいらないよ。ヒイラギって呼び捨てにして。
呼びにくかったらhollyでもいい。
僕はあなたを何と呼んだらいいかしら?
[返事を待つ間もなく、小さな欠伸を一つ落とすと…]
ごめん。また明日ゆっくり話そう。
[親方の使っていた部屋とは別の部屋を宛がうと自室のベットに倒れ込んだ…**]
あれを不要といえる人物は間抜けでしかない。
貴様、私を侮っているのか?
[最初に見た光景は闘いとは結びつかなかった。
しかし、ここまでの流れを見てしまえばそれは間違いだと確信できた。]
凡そ闘いとは結びつかないあの英霊。
それがアレだけの力を見せたのだ。
どうして、それを不要といえるか。
そうねえ。
[窓の外を見る。]
どう言えばいいのかな。
―――あなたが忘れてる過去なんて、別にないのよ。
あなたが見てるのは、まぼろしだわ。
あなたとは違う人の過去が、まるであなたが間近に見たことのようにフラッシュバックするのは、少し不思議よね。
けど、それはあなたが、いや、違うな。
あなたや私が。
ちょっとだけ、特殊な生まれ方をしたからよ。
あなたは、生まれたばかり。
私もね。
ま、「繰り返してる」分を入れたら、それなりの歳だけど。
[ウインクする。]
繰り返している分をいれたら。
それは、単に聖杯戦争が”複数回”繰り返されている、とは別の意味ですよね?
そもそも、聖杯戦争を行っている時間軸自体がループしている。
それならば、僕は夢でみた僕とは厳密にはつながっていない可能性がある、って事。
貴方も、そうだって事ですか。
それと、あなたはアサシンの事も知っているって事なんですか?
[であったとすれば、それはそれで別の疑問が沸く。
繰り返しを行っていれば、あの夢の中でシェムハザと組んでいなかった事が説明がつかない。
何故、僕はシェムハザと契約していなかったのか?
そして、繰り返しは何故起きているのか?]
・・・・・・繰り返している事、アサシンは知らないんでしょうか。
―西ブロック 洋館東屋―
――、……?
[ 目を逸らされたのにははたと瞬いたが、続く言葉の方が重要だ ]
……貴方がそう望まれるのなら。
では、ヒイラギ、と。
私は――……
[答えるより前。
小さな欠伸とともに、少年は寝台に倒れ伏す。当然だ、創世記をこの世に描き出すような、荘厳なる宝具へ魔力を注ぎ込んだのだから ]
……ええ、おやすみなさい
どうか、良い夢を。ヒイラギ。
[そっと、肩まで寝具をかけて、
あやすようにひとつ、撫でさする。 ]
[ 寝息が聞こえて、
深い眠りにつくまで側に控える。
やおらクレティアンは祈りの形に手を組んだ。]
ミケランジェロさま。
……貴方の大切な主を、お預かりします
[ どうか、お許しください。
祈りと懺悔。
組み合わせた手を解くと、
淡い緑の光が、リュートに変じてクレティアンの腕に抱かれる。 夜を震わせるのは捧げる調べ。
静かに、静かに、染み渡る**]
― 2F・廃ビル屋上 ―
[答を返すアルフレートに、ランサーは顔を向けずに、瞼を閉じる。]
――――、
その言葉は、彼女に対する賛辞であり、弔いともなりましょう。
……俺は、根源とかいうもののことは分からん。初めに貴君に言ったように、魔術の如何についても無知であると言えるだろう。
だが――、それが貴君が定めた頂で、届かせんとするならば。
……どれほど無駄に見えるもので、どれほど滑稽に見えるもので、
……どれほど自らが愚かだと嘆くことが出来るとしても。
目指す場所が、
――彼女らが見せたような何がしかの頂であるならば。
一つとして無駄なものなどない。
多くを見よ。
多くを知れ。
はなから何かを切り捨てるのではなく、
よく見定めた上で判断するのだ。
貴君が、真に頂へ届かんとする限り――、
何を切り分けるべきかを悩み、在り様を確立することは
確かな力となるだろう。
厳密には、って言うか、そもそもつながっちゃいないのよ。
あなたは、あなた。
この時間軸は繰り返してるけど、あなたが見てる夢はこの時間軸とは違うし、その時間軸にあなたはいないのよ。
そこにいたのは「あなたみたいな人」だけ。
ま、「私みたいな人」もいたかな?
[茶目っ気たっぷりに笑う。]
この「塔」には、その時間軸を擬似的に繰り返すために聖杯を機関として働く極めて複雑な呪いがかけられたの。
その瞬間、あなたは生まれたわ。
私と同じように。
……………、すまんな。
貴君があの路地裏で、自身の在り様を悩んでいた時から、俺の考えをどう貴君に伝えるべきか、ずっと考えていたが。
やはり、俺は頭も口も、上手くないようだ。
――――ここ数日、貴君の意に背いてすまなかった。
後の戦いは、貴君の判断に委ねよう。
どのような判断にも異を唱えはせん。
それが――貴君が悩み抜いた、頂へ到る道である限り。
…………期待している。
[言葉を選びながら、ゆっくりと。
雨の降る廃墟の上で、ランサーは霊体と化し、*姿を消した。*]
その呪いをかけたのが、あなたの言うアサシン。
[少し屈み、ブライの鼻先に指をつきつける。]
いーい?
本当の意味で「時間を繰り返す」なんて魔法みたいな真似、そうそうできやしないのよ。
できるのは、状況を再現し続けることだけ。
それだって、聖杯とこの「町」の人たちを利用した非永久の機関を利用して辛うじて実現してることよ。
ま、現代風に言うなら、横に積んでる100円玉が尽きるまで限定のコンティニュープレイってとこね。
その始点にあなたの言うアサシンは何度も立って、何度も自らの望みを叶えるための戦いに身を投じてる。
ま、これも現代風に言うなら、何度も100円玉入れてるのにちっともクリアできない、いいお客さんってとこね。
[笑う。]
―――その始点で、私たちは生まれたわ。
[ぱ、と手を広げる。]
私たちは、それまでの私たちじゃないの。
呪いと聖杯、この「塔」が生み出したNPCよ。
そのことにあの野郎が気付いてるかは知らないけどね。
・・・・・・それって。
[裏を返せば、シェムハザが知っているはずの”ブライ”はすでに居らず、完全に新生されたブライを、彼はブライだと思い込んでいるという事なのか。]
そんな・・・・・・僕は、偽物だって事なのか・・・・・・簡単に受け入れられるわけないじゃないか。
じゃあ、僕が見た夢は、本当のブライの姿って事なのか?
き、君にはオリジナルはあったの!?
それを理解できているの!?
それって、そんなに大事なこと?
[首を傾げる。]
オリジナルもへちまもないわよ。
他人のこと気にしてもしょうがないでしょ?
構わぬ、此れ以降は許さぬがな。
貴様の行動で結果的にこの光景が見れた。
私に直接関係あるかといえば無い。
しかし、高みに上っていくには必要であろう。
切り分けるのは重要だ。
しかし、貴様の言う様に見極めはより重要だからな。
[うなずきながら返事をした。]
さて、一旦帰るぞ。
此処に残る必要性は今のところなさそうだからな。
[消えていくサーヴァント見ながら。
自身も1Fへと向かっていった**]
強いんだな、君は。
なら、自分がただのコピーではなくなる方法は、あるのかな。
例えば、もしこの聖杯がアサシンの望み通りに終われば、このループは終わるんだろ?
そうなれば、僕らは解放されるのだろうか。
・・・・・・いや、冷静に考えてそれは間違ってる。
アサシンの望みは、聖杯の破壊。
そうなればこのループしている次元も崩壊する。
この町の人も含め、僕らは消える。
なら、このループでtrue/false以外の答えを出さなければいけない。
・・・・・・僕らはこの会話は何度目なんだろう。
きっと、何度も僕はここにきて、君とこんな話をして、答えを出せずに終わったんじゃないかって思えてくる。
残念だけど僕はループの間の記憶を失ってる。
君にあるなら、君の見解を教えてほしい。
ふふ。
[自然に笑みが漏れた。]
―――はじめてよ。
あなたがここまで役割から脱したのはね。
もちろん、私と話したのははじめてじゃないけど。
それは、終わりが近付いてるってことでもあるわ、きっと。
支配が及ばなくなってきてるのよ。
ねえ、私、確信を持ってるのよ。
私も、あなたも、この「町」の人たちも、その人だけの、その人なりの、意志や命題を持ってるわ。
「町」の人たちも、もう、ぎりぎりのところよ。
あなたのように自分自身に疑問を持つまでね。
もうすぐ100円玉はなくなるわ。
もうすぐ、ってのがどのくらいもうすぐかは分からないけど。
私は、この呪いを始点としたシステムにとってはイレギュラーな存在だけど、私、みんなを守りたいの。
だって、私の、家族だもの。
私と同じ時間を過ごしてきたのは、彼らだけだもの。
あなたの言う通り。
あの野郎が望みを叶えたら、みんな、消えてしまう。
そんなの、我慢ならないわ。
だから、私、ずっと先延ばしにしてきたわ。
今回も、そうしてみせる。
もちろん、それだけじゃだめ。
100円玉が尽きて、ゲームオーバー。
まだ君は答えにたどり着いてないんだね。
そして、もう繰り返される回数は残り少ない。
だからこそ。綻びが大きくなった今だからこそ何かが出来るかもしれない。
僕も考えるよ。
アサシンと一緒にいれば、何か新しい情報が増えるかもしれない。
他のマスターやサーヴァントにも、話を聞きたいけど・・・・・・僕は難しいかもしれない。
またここに来るよ。
お互いに情報を出し合って、必ず抜け出そう。
期待しないで、待ってるわ。
[ふ、と笑う。]
私は、とりあえず―――
アサシンが勝ってしまわないように暗躍しないとね。
ま、あんまり露骨なことやるとバレちゃうから、今のうちに情報を集めておいたりってくらいだけどね。
あの野郎がアサシンだって分かったのはラッキーだったわ。
そういえばアサシンが言っていた。
今回はイレギュラーが多いって。
どうも、特殊クラスが複数いるみたいだけど。
じゃあ、そろそろ僕は病院に戻るよ。
一応明日の夜、また来るようにする。
[そう言って、彼は教会を後にしようとした]
普段病院にいるのね。
あの野郎に怪しまれないようにしなさい。
無理にここに来る必要もないわ。
大事なのは、私たちが自由であることだわ。
たとえこの「町」が消えたとしても、もし、
―――もし、彼らが自力で自由になったなら。
[私、なんだか、]
―――なんでもない。
ま、お互い頑張っていきましょ。
−??????−
さて、と。
[アーチャーの死亡を感じ取ったシェムハザは、塔の上位層へと移動した。
戦闘は起きるはずがないので、ブライを同行させていない。
他のサーヴァントはマスターと同時に転送となるが、シェムハザにとってこの塔自体がマスターの魔力が通っているので自由に行き来だけは出来る。
もっとも、戦闘が始まった場合はそうはいかないので、基本的にはブライを同行させている。
今は、何度も繰り返された”新たなる階層の開示”の作業。]
Πύργος έχετε καπνίσει τις ζωές των στρατιωτών τόξο.
Για να έχετε την μαγική δύναμη και να σπάσει ανοικτό το δρόμο για το Άγιο Δισκοπότηρο.
[呪文を詠唱すると、その暗闇の空間は光を帯びていく。
視界に現れるのは、大きな礼拝堂。
本来よりも拡大されているようで、サーヴァントが闘うには十分な広さではあるが、まるで自分が小人になったかのような錯覚を覚える。
そして、壁には創世記。]
・・・・・・気に食わない階層だね。
アーチャーは僕の手で倒しても良かったな。うさ晴らしでしかないけど。
そして、彼は手にしたコーラを飲みほし、その階層を後にした**]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新