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―西ブロック 教会―
……、――
[項垂れたまま、静かに首を横に振る。
未だ存在は、この地にとどまれている。
時間の問題だとしても――せめて、何か方法を見つけて。出来るだけ、長く。
吟遊詩人は――餓えている。
物語を得ることに貪欲だ。
地に膝をついたまま、氷の微笑を浮かべて時を止めた元主を見上げる。苦く、眉を寄せた。]
せめて……弔ってもらおうか。
[緩慢な動作で立ちあがり、教会の扉をそっと押し開ける。ステンドグラスが床に落とす光の色彩は、もうずいぶん弱弱しくなっていた。]
本日諸事情につき出先なので、久しぶりにモバイルPCを引っ張り出して村参加してるけど、もっそいモバイルPCログ読みにくくて死んでる。
―西ブロック 教会―
[教会には静けさが降りる。
聖杯戦争の管理者がいる、という伝え聞きだったが、留守なのだろうか――と吟遊詩人は思う。
凍りついた元主を
祈りの場の隅に置く。
随分と体が重かった。
クレティアンは祭壇に歩み寄り立ち止まって、十字架を見上げる。遠い故郷が否が応にも思い出された。]
―南ブロック―
……。
[鞄の中から聞こえてきた声>>232に、
足を進めながらも呆れ交じりの溜息を小さく落とす。
…彼是、数十分はずっとこの様子だ。
無論、パピーがマスターの願いをないがしろにする事は無いだろうと、この数日の付き合いではあるが容易に察している。数日だけでこれなのだ、精神が繋がっているらしいマスターとて理解しているのだろう、多分。
――しかし、マスターの怒り?も尤もだと思うのだ。
遂にマスターが黙りこくってしまったらしい様子に、何度目かの苦笑を零した。]
[幸いにも行き交う周囲の人々には聞こえていないのか、怪訝な顔は向けられていない。
――否。聞こえていたところで、この町の人たちはもしかすれば気にも留めないかもしれないが。]
…ん?
[バックの蓋が僅かに持ち上がるのに気付いて、ちらりとそちらへ視線を向ける。
どこか伺うような様子に、僅かに首を傾いだ。]
――ああ、いや。
聊か決断が早すぎではないかとは思ったが。
不満があるという訳ではないから、安心してくれ。
[内側へと収めた羽根へ、服の上から触れる。
…特に違和感は感じられなかった。緩やかに、首を傾ぐ。
――流石に晩飯に誘うような軽々しい使い方をするのはあらゆる意味で躊躇いがあるが]
妹尾柊が「時間を進める」を選択しました。
―西ブロック・自宅―
[よほど汗をかいたのだろう、びっしょりのパジャマに気持ちが悪くて目が覚めた…]
あれ?…どうして家のベットに寝ているんだろう…
確か…あれ、あれ、親方は何処行っちゃったの?
[キョロキョロと周りを見回すと…部屋は暖かく薬と水差しが置いてあり、看病の後が伺えた。]
あっ、い、今帰ったところで、知らないんですう。
[やり過ごした。]
おかしい。
こんなにやる気あったっけ、ここの人たち。
[大丈夫かしら。
いよいよこう、差し迫ってきたかしら。
「塔」の支配が及ばなくなってきてるとか。
だとしたらもう随分綱渡りだ。]
――西ブロック 自拠点――
[水をはった土鍋に米を投入しことこと煮込む。鶏がらスープの素と刻んだネギに塩を少々。煮立ってきた頃に溶いた卵を円を描くようにして流し込む。
煮込んでいる待ち時間には摩り下ろした林檎は布巾で包み、ぎゅうっと絞って果汁をコップに注いだ。]
よし。
[お盆に土鍋と林檎ジュース、茶碗と匙を載せ柊の眠る寝室の扉を開いた。]
ああ。起きたか。
具合はどうだ? 卵粥というものを作ってみたんだが食べられるか。
[起きていた柊に安堵した顔をし、ベッド脇の椅子へと腰を下ろした。]
― 回想:カフェ ―
[あるじの願いに目を瞬かせていれば、すぐに時間がやってくる。静かになってもらおうと考えていたらそれもあるじがなんとかしてくれていた>>230]
……ぬしさま。次はどこに行こうかや。
[おそらく車に乗って、再びうろうろしていたことだろう]
はいレティせんせい!
「この氷は永遠に溶けないようだ。教会の横の泉(でっち上げ)に沈めてmadamの願いを叶えて差し上げよう!」という展開とか美しかったと思いますが如何でしょう!
きっと投入するために抱えて泉に入るのは冷たくて寒くて凍えると思いますが!
って言ってもまあ、
[成り行きに任せるしかない。
今までずっとそうしてきたのだし、そもそも自分に何かできるのかと言うとそういうわけではない。
彼らは彼らだ。
生きていれば、変化するものだ。
彼らが自力で「塔」を脱したなら、それは最悪に最悪の結末で、最高に最高の結末だ。]
[扉が開き親方の顔を見ると、ほっと安堵の表情]
親方!ごめんね。
親方の仕事の邪魔しちゃったんじゃない?
看病もしてくれたみたいで…ありがとう。
[すっかり熱も下がったようで卵粥の匂いに正直なお腹が催促するように鳴った。]
[額に額をくっつける。]
熱は下がったようだな。よかった。
[そのまま柊の背中に腕をいれ、抱えるように半身を起こしてやる。
土鍋から茶碗へと幾らか粥を移してから匙に掬い。数度、息を吹きかける。]
ほれ。
[そして粥の盛った匙を柊の口元へと。あーん。]
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