情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
【Interlude:CASE-Kyoko T】
[結局、恭子は自分の家に戻り炊事洗濯の生活に戻っていた。
電車が動かず自宅待機となった亭主、同じく学級閉鎖となった息子が静かに食卓を囲んでいる。]
どうやらこの中には、村人が16名、人狼が2名いるようだ。
[自分はというと、どうも体がだるい。
食卓からも話し声が聞こえない。たぶん二人もだるいのだろう。
重い腰を上げ、台所に向かう。そろそろ晩御飯を作らなければ。
そうして冷蔵庫の重い扉を開けると、その中は空っぽだった。
あれ、そうだったのか。何も入っていないのか。
仕方なく、恭子は買い物かごを手に提げ、家を後にした。]
忍神町の住人 葛城 恭子(42)が「時間を進める」を選択しました。
―朝方・西ブロック 神社前―
[車を走らせたのは中央ブロックから北を回り、時計回りに又西まで。
行き交う人々の姿も、町の様子も、おそらくは、地上からこの町が消えた頃と変わっていないのだろう。
神社前に戻ってきたのはもう朝方で、一度眠ってから又今度は2階へ、と言う話になった]
そうだな、少し疲れているし。
こんなに長い時間運転したのなんて初めてだから、眠い。
[運良く事故は起きなかったが、エンストさせたりガードレールに擦りそうになったことが何度かあった。
神社の中に入るとブランケットを取り出してそのまま床へと寝転がる。
ひんやりとした床が*気持ちよかった*]
―南ブロック・ホテル―
[バックの中で、パピーは目を開けた。
ホテル内なのでバックに入っている必要はないのだが、何となく気に入ってしまったようだ。]
・・・・・・時間が経っているな、眠っていたのか、辰。
[辰が眠りにつくと、パピーの意識も途切れる。]
ふわぁ。
[あくびの真似事をして、バックから這い出ると、窓の外を見る。
天に地表が広がる町、自分はあの地表の上にいたと言う事だろうか。]
[廃墟ビルの群れと、英霊同士の戦いを思い出す。
ヘイズレクは、あの英霊達に匹敵しているのだろうか、という不安が心をよぎった。
一応、眠りにつく前、2Fへの転移を含め、廃墟で見た事は全てヘイズレクに話してあるのだが、彼がどう感じたのかは読み取れていない。]
・・・・・・体が痛むのか、辰。
ああ、解るぜ、俺はお前の一部だからな。
まあ、待ってろよ、さっさと奇跡をもぎ取ってくるからさ。
[よぎった不安を打ち消すように、そう*口に出した。*]
赤竜パピー (羽鐘辰)が「時間を進める」を選択しました。
さてと、王子様、町の散策でもしてみるかい。
教会へ行くって手もあるが、何か途中に面白そうなことがあった時は、そっち優先でも良いな。
[パピーはそう言うと、バックの中へと*入り込んだ。*]
― 南・公園 ―
――――……。
[アーチャーの口から飛び出した提案に、手にしていた槍が形を崩す。
現れた時と同じようにオリーブの輝きを伴い、熔けるは虚空へ。
渦巻く砂塵は相変わらず。されど言葉は穏やかに、平淡に。]
そうですな。元より、この階層では互いに枷ある身。
宝具も十全で無いとくれば、決め手に欠けるというものでしょう。
[矢を番えていた石像を眺めやる。
筋肉筋肉と口にする女の拘り違わず、男の時代の英傑を思わせた。]
オリュンポスの神殿に飾られたそれと見紛う造形だ。
……そういった努力をしてこなかった俺には分からないが、重ね重ね賞賛しよう。そして誓おう。再びの機会では、貴君の渾身を、我が全霊を以って討つことを。
[アルフレートに視線を向ければ――敵マスターの少年と口々に罵りあう様を観察する。ぎろりと睨ぐ目は一片も揺るがず、続く言葉も表情に違わず平淡なものであった。
そして、罵りあいが収まるのを待ってから]
帰るぞ。マスター。
[姿を掻き消しながら、彼の首根っこを*引っつかんだ*。]
ランサー ディオメデスが「時間を進める」を選択しました。
―2F廃墟―
……イヴァン、追わなくていいよ。今はね。
セイバーか。迷いのない、見事な引き際だったな。
[従う騎士は頷き、獅子の咽喉を撫でる。
詩人も鬣を撫でてやり、それから主たる望月玲の方へと向き直った。いつの間にか、詩人の頬には一筋の傷がある。]
レイ様、ご覧のように私は己の物語を紡ぎ、
従えるちからを世界より与えられた。
斯様に長く具現化できるのは一部ですが。
――彼はイヴァン。獅子を従える円卓の騎士のひとりです。
[アーサー王の甥にして起源をケルトに持つとされる騎士は、折り目正しく頭を下げた。]
貴様、勝手な判断を下しおって。
一旦仕切りなおしは構わぬが、首を掴むなこの戯け。
[思い出すに呆れるやり取り今は思い返したくもない。
しかし、感がなければならぬときは来るだろう。
この戦争、魔術師が少なすぎるのだ。
そんな中一人魔術師として戦うのは危険と判断する。
無論、誇りを捨てる気はないが根源を目指す。
その目的の為ならば、身の不利を考えるべきは確かだった。]
なにぶん主に課す負担が大きいものですから
無尽蔵とは行きませぬ。
一度呼び出せば破られない限りこうして側に居てくれるのですがね。
[――つまり、討たれれば物語の歌い直し。
そのたび魔力を消費する、と吟遊詩人は謂っている。
物語の紡ぎ手には相応の対価が必要なのだ]
…ふらつきはないですか?
[吟遊詩人は主を気遣うように腕を差し伸べて、尋ねる。
その際である、セイバーらが去った方では無い、別の場所を奔放な主は見やったのだ。微かな気配を追いかける仕草。>>0:479 ]
―2F廃墟―
……レイ様?
――嗚呼、成程。
観客がいたと謂うことですか。
[その姿は知れねども、>>0:479 吟遊詩人は風に金の髪をなびかせながら、嬉しそうに微笑んだ。]
私としては、物語と歌に魅かれ
足を止めてもらえるならば喜びですが
此度は、戦争でありましたな。
私が感じられなかったということは、魔術師≪マスター≫か。
[吟遊詩人はそら≪地上≫を「見上げ」た。]
―2F廃墟 → 何処へか**―
[神話のような場所だ。
それ故に物語たり得る。
僅かの間見えたセイバーの煌めく白刃も、空気を轟かす笑いも、彼を従える負けん気の強そうなマスターも、物語の気配がする。旋律が踊り出すのを待っている。]
楽しみを、探しにゆきますか?
……ええ、レイ様の思うままに。
されど、無理はなさらぬよう。
[支える用に在るのは彼が歌う騎士道の在り方。
望月玲は微笑んだ。
「なかなか可愛かったわね、あのマスター」――なんて、不穏な言葉に吟遊詩人は苦笑気味だ**]
トルバドールの歌で円卓の騎士を召喚するってさ。
カンペキにあたしの能力の上位互換じゃね?
あたしってばほら石彫らなきゃだし仕込みに時間がね、時間が。
[あの日から、見る夢などなかった。
声も聞こえなくなった。
時々痛む背中。
その痛みに目を覚ますと、締められた扉の隙間から差し込む明るい光]
さくら、起きてる?
……お腹すいた。
[空腹を主張するお腹の音に、起き上がって身支度を整える。
その白い背中にはまだ赤く残る爛れた痕。
火傷の様な、あるいは剥がれたような、あるいは]
行こう。何か食べ物を買ってから、上に行く。
[外に出ると水道を借りて顔を洗い、車に乗り込んだ**]
ああ、楽しみにしていよう。
[誓うといったランサーの言葉>>5に頷き。そして立ち去る様を見送る。]
………それにしても。
[気配が遠ざかるのを感じつつ、ため息と共に呟いた。思い返すは別れ際の彼の者の言葉。
枷のある身。宝具も十全ではない。そうかー、あれでまだまだ全力じゃないってことかーと頭をガリガリと掻いて。やってくるであろう自身の主――妹尾柊へと困った顔で呟いた。]
勝てないんじゃね? あたし。
それで、奴は貴様で打倒しうるのか?
弓兵かどうかも非常に気になるところではあるが、
倒せる相手なのかが重要である。
貴様で届かぬというのであれば、
策を考えるほかないからな。
[弓の英霊であるかを切り分けたい衝動に駆られている。
明らかに異質なノミでの戦闘が何故なのかを突き止めたいのだ。
しかし、言葉の通り今戦争故に優先すべきは勝利だった。
もしも己のサーヴァントがかなわぬというのであれば、
他の手を打たねばならないのだ。
具体的にはマスターの暗殺などである。]
はい。御傍に。
[彼女は一睡もせずただ控えていた。そもそも本来、サーヴァントに睡眠は必要ない。あるじが眠るというなら不寝番をするのが常道だ>>12]
参るか。ならば支度じゃの。
[水筒となった竹筒を差し出しながら。身支度の中、その背中が目に入ろうとも何も言わず。静かに付き従う]
そうそう、ぬしさまが寝ている間は竹を編んだりしておったんじゃがの。
いやいや、この時代の竹も実に元気じゃのう。
[大地の力に異変はみられないことを、彼女なりに説明しながら――竹林となった神社周辺から、車は*出て行った*]
トゥルバドール クレティアンが「時間を進める」を選択しました。
― 昨晩・1F北・オフィス街(ホテル)―
――――先の質問ですが。
さて。どうでありましょうかな。
元より仮定の話には興味を持たぬ身。
我が身に映るものは眼前の現実のみでありますゆえ。
[移動する最中、アルフレートより投げかけられた言葉。
無言を貫いていたランサーは、拠点に辿り着く折となって
ようやく口を開いた。]
そも。妥当し得たか、し得なかったかは、結末のみが語ること。
我が武が通じたか否かなど、貫いてみるまで分かりはしませぬ。
猛将の倅だ、思い上がった不敬者などと語られもしましたが。
別段、我が身は偉大な武功を打ち立てた者でも無いのですから。
[――トロイアの戦に謳われた英雄は、淡々と、自らと自らの過去について、簡素な所感を漏らした。]
そうですな。
……我が槍で討つ確約を得られぬがゆえに策に走るというのであれば、それは確約をできぬ俺の落ち度だろう。止めはしません。
彼の弓の者に届くか、届かぬか――。
試す機会を失うことは、惜しくはありますが。
…………、そう。惜しくはあるだけです。
[呟きは遠く。視線は遠く。
逆さまの空に向かって落ちていく街は、夜を超え、朝を迎える――。]
この戯けが、確約など求めておらぬ。
貴様に届かせる意思があるというのならばそれでいい。
[憮然とした表情で首を横に振りながら応える。]
機会は出切る限りでくれてやる故、見事、活かしてみせよ。
我がサーヴァントに出来ぬ筈がない!!
[とりあえずはこれでいい。
言葉こそ確約はせぬが意思は十分に見せた。
ならば、まずは任せてみればいい。
打倒せぬ時のための準備はいずれにしても行えばいい。
策を一つ絞る理由などないのだから]
―南ブロック・住宅街・公園―
うっわぁ、おじさん通り越してお爺さんみたい。
悪いものが怖いから、全部排除して枯れちゃうつもりなの?
根源を求めない魔術師が参加しちゃいけないなら、最初から『賞品・根源』って書いて無くちゃおかしいよ。
・・・ん、でも、根源については僕も勉強不足なのは認めるし、もっと勉強するよ。
おじ・・・お兄さんももう少し考え方を柔軟にして青春を楽しんだ方が良いと思うけどね。
[親方達の方はなにやら話し合って決着が付いたようだ。>>6 首根っこを掴まれて消えて行く男に・・・]
あーー、お兄さん!楽しかったし勉強になったよー。
またねぇーーーー
[声が届いたかどうかは定かでない。 ]
―回想・南ブロック―
戯けがっ!! 根源を求めないものを魔術師と呼ぶな!!
基礎から学びなおせ、この愚図がっ!!
同じ事を言わせるな、青春などいらぬ。
根源に到達さえ出来ればいい。
魔術師はそういうものだと覚えておけ。
貴様は柔軟性を語る前に基礎を学びなおせ…。
でなければ、その命、捨てる事となるぞ。
[一気に語りながら去る準備をする。
後ろから聞こえてくる軽い挨拶に頭を抱えながら**]
―回想・バスの中で―>>0:413>>0:415
[エンジン音の中、速い速度で変わる窓の外の景色。
広域の地図では表現しきれない、内側の風景を時折眺めながら
子供は6人いる事や、小さな港町で生まれた事を話していた。
魔法をかっこいいというみちるへ顔を向ければ、
みちるも魔術師なんですよ、と笑みを浮かべながら伝える。
目の痛みが和らいたようで安堵の表情を浮かべるが、]
そうです。
みちるや、先程の妹尾柊の外にもマスターはいます。
サーヴァントもいます。
[そのまま、魔術師や聖杯戦争について簡単に教えるひと時が流れる。]
[ ぴんぽーん! ]
!?
[みちるがバスの内部にあるボタンを押すと
音と共にバスの中の全てのボタンが色付いて驚く。
ある意味、魔法のようだと感じれば眉を下げて緩む口許。]
指ひとつでバスを止められるなんて
みちるの指は魔法のステッキですね。
[赤いランドセルの肩、バスの中で騒ぐこともせず定位置にいるチルチルにも同意を求めるよう笑みを向ける。]
― 回想・西ブロック 教会周辺 ―
[バスが止まれば、みちるに支払いを任せて後を追うように降車する。]
では行きましょうか。みちる。
[みちるとチルチルより半歩ほど前を歩くかたち。
教会までの最短ルートを瞬時に把握すればその道を歩き始めようとするが、すぐに足が止まる。]
すっかり遅くなってしまいましたね。
出直した方がいいかもしれません。
…それに、ほら。お腹もすきませんか?
[ご飯を食べながら、私が色々とみちるに教えてあげますよ、と付け加えて一度帰りましょうと手を*差し伸べた。*]
キャスター メルカトルが「時間を進める」を選択しました。
ー回想ー
みちるもまほうつかえるの?
そーなんだぁー!
……でも、どうやったらつかえるのかなぁ。
[結んで開いて、自分の手をにぎにぎしたあとまじまじとみつめるが当然そこには何もなく。
他にもいるというサーヴァントにあれこれ想像を羽ばたかせもしながら]
これはねーえ、まほうじゃなくて、かいろっていうんだよー。
ぼたんをおすでしょー。
そうすると、中を電気がびびびーってとおって、
中のまめでんきゅーがひかるんだよ!
[魔法のステッキと表現された指先で自慢げに回路図を書いてみせる。
小学生で習う程度の回路図なので大したものがかけるわけでもない]
ー回想ー
[バスを降りれば時間はお世辞には早いとは言えず。
ふたりぶんでーす、と小銭を少し背伸びしながら落として
飛び跳ねるようにタラップを踏んで降りながら]
そっかー。おそくなっちゃったぁ。
ごはん?ごはんにする?いいよー。
めぇおじさん、どんなの食べたいー?
みちるはー五目ご飯が食べたいなー!
[ひとりだとなかなか店には食べに入れないこともあって
今日は食事に対するわがままも言いたい放題。
早く行こうと手を引っ張って駆け出した**]
鴻 みちるが「時間を進める」を選択しました。
[彼らの戦闘を上空から見物しながら、アサシンのサーヴァントは疑問を抱いていた]
詩人のサーヴァント・・・・・・?
今までにあんなサーヴァントは見たことが無い。
[どうやらサーヴァントは全て出そろっているようだが、今回はイレギュラーばかりだ。
通常召喚されるはずのクラスではライダーが不足し、イレギュラーのクラスが2つ出現している。
ループを繰り返しすぎて、既に綻びが生じているのか]
塔の住人も限界が来ているみたいだし、もしかしたら現実に目覚める人間も出るかもしれない。
[彼は人間を愛している。欲望に忠実で、か弱く愚かな人間をこよなく愛している。
だが綻びとなる人物が出れば容赦なく殺す必要がある。
もっとも、彼はその事について心を痛めている訳ではないのだが。]
もう片方はセイバーか。
日本の武士となると、地の利もあって厄介だな。
逆に言えば、今回はセイバーが順当に勝ち上がる可能性は考えておかないと。
[接触するならセイバーかもしれない。
戦闘が終わるのを待たず、ブライを回収して2Fを後にした*]
ー回想ー
[あれから、食べたい物を問われれば、ビールと肉と芋が食べたいと返す。五目ご飯がどんなご飯か解らないので、それを食べるみちるをまじまじと見てしまうひととき。
眼鏡の奥、マスターを見る瞳は優しさを帯びているけれど、その更に奥に潜ませている感情は顔に一切浮かばないまま。]
*
[洋館まで戻れば、すでに夜も更けていて、みちるには眠り明日からの戦いに備えるように伝えた。
彼女が問えば色々と教えてきたが、どうしても自分の宝具についてだけは、まだ伝えられずにいた。
眠るみちるの顔を見て浮かべる表情は、影に隠れて、鳥籠の中からも見ることは出来ないまま。**]
――西ブロック 自拠点/明け方――
[カツン、カツン、
鎚がノミを叩く。ノミが石を削る。]
…まいったね。
[手を休めることもなく、昨晩の事を思い出しぽつり呟いた。
昨日、ギリシアの槍兵との対決後に呟いた率直な感想。>>13
それを聞いた柊はこちらが落ち込んだと思ったのだろう、勢いよく励まされてしまった。]
エスプレッソ、立て続けに12杯ふるまわれたくらいはいいんだけどな…。
[カツン、カツン………カツン。振るい続けていたノミが止まる。出来上がったものを眺め、また困った顔をする。]
その日のうちに大理石を仕入れてくるて。どんな行動力だよ。
[有り難く彫らせてはもらったが。色々と申し訳ない気持ちも浮かぶ。]
[彫り上げたものは、ピエタと呼ばれる聖母子像。
磔刑から降ろされたキリストの亡骸を抱えるマリアの姿。
ミケランジェロは生涯に四度ピエタを彫ったが、完成品といえるのは最初に彫り上げたサン・ピエトロのピエタと呼ばれるものだけだった。
ルネサンスの理想の完成形と謳われるそれは若きミケランジェロがその名を世界へと知らしめた逸品であり、彼の伝説の原点である。
そのサン・ピエトロのピエタを彫り上げた訳は、ノミを手にした時に「己が初心に触れよ」という石の声が聞こえたからだった。]
アーチャー ミケランジェロが「時間を進める」を選択しました。
―???―
幾千の兵が倒れていた。
矢で貫かれ。剣によって断たれ。
槍によって突かれ。戦車によって轢かれ――。
血のにおいがしない場所はどこにもない。
全てが不毛。荒野の如き争いの地に、物言わぬ死体が横たわる。
死体を一望する男の脚にも矢傷が。肩にも創傷が。
鎧の内側から留まることなく溢れる生命の証。
突き刺さったままの矢を強引に引き抜きながら、男は呟く。
「――見ろ。また、大勢の人間が土くれへと還った」
すぐ傍には停止した戦車。
中には、血塗れで倒れている人間が二人。
唯独り、戦場に残った男の槍からも、同じ血が滴っていた。
「ある者は貴君らによって力を吹き込まれ。ある者は力を奪われ。またある者は、貴君らの策略によって争いを煽られる」
死の大地を眺める表情は、およそ感情というものがない。
傍には、輝き放つ武具を身に纏い、威光を放つ女が立っていた。
「これほど狂った戦はない。貴君ら神の気紛れによって戦は始まり、貴君らの気紛れによって戦局は移ろい、気紛れによって生きる者と死ぬ者が決まっていく。これを道化と呼ばずして何と呼ぶ。不毛の戦と呼ばずして何と呼ぶ」
淡々と、静かに。
「恨みはしない。怒りもしない。ただ、答えて欲しい」
男が生来持つ響きを以って、傍らに立つ女神を糺す。
「何故俺に助力する。何故俺に期待する。俺は神に選ばれるほど特別ではない。少しばかり武に時間を割いただけの人間で、……一代前が、少しばかり偉大だっただけで、何度も、お前に神は嫌いだと教えたはずだ」
僅かな沈黙。
『―――――……』
女神の答えは、荒野の風に掻き消える。
男は、珍しくも虚を突かれたような表情に変わり、――そして。
「――――いいだろう」
槍を握る手に力が戻る。
付着した血を振るって払い、怒号飛び交う戦の場へと舞い戻る。
「ならばまずは我が槍で。――いや、ヒトの武が神にも届き得ることを教えてやる」
平淡だった男の顔は、確かに笑みを浮かべていた。
―1F北・オフィス街(ホテル屋上)―
[陽は昇り、街では新たな一日が始まっている。
吹き来る風はどこか冷たく、木々の葉を鳴らした。
不毛の荒野は、街の外にのみ透けて広がるもの。
雲の狭間を渡る鳥もなく。]
――――……。
[空を敷き詰める地表を見上げた。
未だ見ぬ戦の場。穏やかな日常の檻を破ったその先。
高く、高く――果てを望むようにして、見上げている。
街の住人には、頭上を仰ぐ者は少ない。
まるで、その行動だけを忘れてしまったかのように**。]
妹尾柊が「時間を進める」を選択しました。
アヴェンジャー かぐや姫が「時間を進める」を選択しました。
[『楽しそうなことを見つけに来たのよ』
あの女のその言葉が、脳裏から離れなかった。
聖杯戦争の参加者とは思えない言動と、行動理由。
そして……そう在るのが当然と主張するような、自然体。
その言葉を聞いて、ひときわ大きくて熱い棘が、胸の奥深くでめちゃくちゃに暴れた。
楽しそうなこと……―――『楽』。
それはいつも最も身近にあったけれど、
今は、どう足掻いても触れられない。
荒野の真中に放り出されたようで、心は乾き、ひび割れていた]
リリン リリーリンリンが「時間を進める」を選択しました。
――西ブロック・自拠点・キッチン――
[昨日、エスプレッソマシーンと食材を山のように買い込み、帰り日近所の石屋で偶然にも削る前の大理石を見つけた。
親方を元気づけようと祖母のカードで大人買い・・・ちょっぴり奮発し過ぎたかな?とも思うが、親方の嬉しそうな顔に僕も満足だった。
たっぷりの朝食を取り、親方に入れ立てのエスプレッソが香ばしく香り立つ
また今日も頑張れそうな気がした。 ]
――???――
かき捨つる…藻屑なりとも…… この度は…
かへらでとまれ 和歌の浦波……
『兄上、また歌ですか?兄上は本当に武芸より歌がお好きですね。』
[桜の舞う庭を眺めていた。ふと口ずさんだ歌を聞きつけたのは弟だった。一つ違いの弟は、自分の一番親しい話し相手だった]
直義か。あー…まあな。新しい帝が勅撰和歌集をお作りになるそうだ。わしの歌なんて屑みたいなものだが、次こそは入ってほしいと思うてな。そういう歌だ。
『兄上は下手の横好きですからな。字なんて特にひどい。
でも、私は好きですよ。兄上の歌はね。』
はっはは…そう言うてくれるのはお前だけだよ。
― 中央ブロック・駅前 ―
[駅前で適当に食料を仕入れて]
……ところでぬしさま、2Fにはどうやっていくんかや?
そのへんのビルに昇ればいいんかのう。
[車の中で根本的な質問をしていた]
[苦笑いして庭先に座り込む。側室の子で、長男でもない自分は棟梁になる必要もない。軟弱と周りから想われたかもしれないが、歌を詠む。絵を描く。そういう事ばかりしているのが何よりも好きだった]
『今度の帝は随分やり手の方だそうですね。自ら政を行われるとか』
うん?ああ……そうらしいな。といっても京は六波羅の目が光っておるのだ。大したことはできんさ。まあ……心意気は立派なのだろうな。わしはその日が楽しければ良いからな、尊敬するが真似はできん。
『やれやれ…兄上は仕方のないお方ですね』
[そんな他愛もない話をしたのは、兄が死んで己が足利の棟梁となるはるか昔の話だった―――]
―2F・廃ビル屋上>>0:480>>0:483―
[転がりつつ騎士の剣を回避したが、完全にというわけにはいかなかったようだ。脛の辺りを軽くではあるが剣が掠め、そこからは瞬く間に血が滲み、漏れ出す。
久方ぶりの痛みだ。飛び降りる前には我慢していたが、下に見えるビルの屋上に飛び降りた時は、少々顔をしかめた。腐っても英霊、そのぐらいで傷を負う身体能力でもない。しかし痛いものは痛い]
痛たた…… しかし、不覚は取ったが引き際は誤らずに済んだようだな。
[リリンはどうしているだろう。抱えていたのを下ろして、相手が追ってくる様子がないのを知ると息をついた]
だが……魔術師だとは思うが、さっきの獅子と武士は奴が呼んだのか?
英霊そのものというわけでもあるまいに、少々手こずる相手だ。
あれだけなら宝具を使えば何とかはなるだろうが…いけるかのう。
ましてこうなると、槍や弓の使い手はどれほど強いのだ……
勝てるのか?わしは…あまり恥をさらさぬうちに大人しく降参でもすべきなのか?腹を切るか……?
……いや、もういっそ降伏とか関係なく腹を切った方が良いのではないのか…?
[先ほどまでの威勢もどこへやらといった具合に心中はまたも鬱々とし始めていた]
― 2F ―
[自分を抱えて廃ビルの屋上から跳び、急場を凌いで距離を取るセイバー。
乱雑な扱われ方をされたが、仕方がない。アレにはまだ奥の手があるはずだと、どこかで確信していた。
獅子の騎士ユーウェイン。
古きフランスの言語。
宝具であるだろうリュート。
それだけ揃った情報を、伝承を学ぶ者としての知識と擦り合わせ、吟味する。
ギリ、と。親指の爪を噛んだ]
セイバー……わたし、あのリュート欲しいわ。
[コレクションで]
兄里ケイが「時間を進める」を選択しました。
―中央ブロック・駅前―
[駅前のコイン駐車場から車を出しながら、さくらの質問には答える余裕がなかった。
停める時は両側開いていたのに、今は両側とも大型車が止まっている。
バックで停めておけば良かったのだが、まだそんな技術はない。
当然、バックででることになるわけで、かなりの神経を使っていた]
……、あと、少し。
[ぎりぎり、擦らないように車を出し切ると、そこで一息ついた。
なんとか道路まででると]
うん、どうやってでようね。
とりあえずは、高いビルがある所かなって。
あと、人気のない所?
[言いながら、少し遠目に見えるホテルを目指した]
―北ブロック・拠点―
さて、今日もまた偵察をかねて街を回るとする。
昨日の商店街エリアは総て確認できてないからな。
では、いくぞ。
[手早く身支度を整えて外出の準備を行う。
そして向かうのは南ブロック方向。
予期せぬ邂逅で総てを見切れてないエリアだった。]
アルフレート ローヴァインが「時間を進める」を選択しました。
リュート?ああ…あの琵琶のようなあれか。
[特段機嫌を悪くしている様子もないリリンに内心胸をなでおろしつつ、こんな時に命の算段より楽器の事を考えていたことに少々肩をすくめた]
奴が死んだら諸共消えてしまうのではないのか?あれも。
まあ、気が向いたら一応努力はせん事もなくもない。
詳しいのなら、あれの英霊の事でも調べておいてほしいものではあるがな。まあ……わしはどちらでも良いんだが。
[あ、ぬしさまちょっと右にきってください。大丈夫大丈夫、などと、必死なマスターへの助言をわりとかしましくしていた>>46]
なるほど、そうなるとあちらの高いビルがたくさんあるほうかの。
[北を指して]
ただむこうはやかましい感じじゃな。
南にも高いビルは見えておるぞ。
[どちらかじゃな、と彼女は言った]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
なるほど。
では、我が身は警戒の必要があればいつでも出られるよう
つかず離れず付き合うことにするとしましょう。
[身支度を整えた彼に応じるように、ランサーは霊体化する。
南ブロックへ向かうのであれば、同じ道を歩くではなく、周囲の建造物も利用しながら、警戒を解かずについていく。]
ー南ブロック、古びた洋館ー
[ビールと肉とジャガイモ。
それならファミレスが間違いなかったからそこにした。
みちるも久しぶりの外食は楽しかった。
筍や銀杏は自分の料理に出てこないからなお美味しかった。
こういう時間がずっと続いたらいいのにと思う子供心はあるけれど]
チルチル、おはよー。
今日はおまめだよー。
[新しい朝。水と食事を鳥籠の中に用意して青い鳥がそれにありつくのを眺めながら、はふ、とため息をついた]
まじゅつし、って、どんなことしなくちゃいけないのかなあ。
[みちるが知っているのは、アニメや漫画の中の魔法使いばかりだ。
そういうのはちょっと違うらしいのだが何がどう違うのか。
やっぱりみちるにはわからないままだ。
うーっ、と大きく伸びをして台所へと向かった。
今日こそご飯を食べたら教会へ行くのだ、ゆっくりしている暇はない]
[余談だが彼女は暴れ牛車にも乗ったことがあるので、多少荒い運転でも全く気にする風はなかった]
ぬしさま、もうちょっとだけ真ん中によっても大丈夫でありんす。
[兄里ケイの運転はむしろ模範的交通法規というべき安全運転であった事は、念のため付け加えておく]
ちょっとアベンジャーTのおのぼりさんっぷりがどうしたらいいのだよもうずっと他Tの発言眺めてるだけじゃ駄目か。
……そうよね、たぶん消えちゃうわよね。
もったいないなぁ。
[心底落胆しながら肩を落とす。
あの楽器は綺麗だった。欲しい]
あの英霊は、たぶんキャスターでしょうね。でも召喚術士とは違うわ。アレが操ってたのはたぶん、ホンモノじゃないもの。
概念を創造し顕現させる、魔術とは違いながら、基になりうるもの。
原典を識り伝える者……だと思うわ。
[セイバーの要求には、さらさらと答えた。
他の英霊ならこうはいかないだろうが、あの英霊に関しては、特に調べる必要なんて感じない]
[駅前にはそれほど高い建物があるわけでもなく、車は南の方へと向けて動き始めた]
北が、やかましい?
ああ、今の時間なら、仕事してる人が多いからかも。
あっち、オフィス街があったから。
[昨日見た限りでは、昼間に戦闘になれば一番被害の出そうな場所だった]
南で良いよ、もうこっちの車線入ったから。
今更転回とかできないし。
[車の流れに乗ることとミラーと目視でのチェックは怠らない。
安全運転ではあるが、時折危なっかしい運転は、さてさくらの目にはどう映っているのか]
真ん中、寄るとちょっと怖いんだよね。
……もう少しなら、平気かな。
―1F中央区へ、休息を―
[人の体は休まねばこわれるもの。
貴婦人を扱うに相応しい手管で、
騎士と吟遊詩人は付き従う。
連れているのは大きな獅子だ、
おんなひとり乗せるのは造作もない。
ビルとビルの間を飛び越えるも容易いもの。詩人は騎士に身を委ねて在り――]
街に出ると些かならず目立ちますかな。
[ くすりと笑い、首を傾けた。
――セイバーのマスターが、この奔放な主の一言に貫かれているとも知らず。奇妙に優雅な一行は、身体休める場所として 高級なホテルを選んだのだ。
屋上より我が者顔で侵入。
あとは魔術でつじつま合わせ。
――主は豪胆なことだ、と吟遊詩人は肩をすくめた。]
暢気なもんだのう。
[軽く息をついた。戦場に先ほどまでいたというのにこの気楽さ。どこかで覚えがあるような気もしたが、既視感というのはよくあるものだと深く考えない事にした]
原点?概念…… では何か?今のあの獅子や武士自体が宝具の様なものというわけか?
[宝具ならまあそのままぶつかってこちらに分が悪くなるのも仕方がない、むしろよくやった方だと思えるのだが。そんな一抹の望みを託してリリンに語り掛けた]
しかし……真面目にやるとこの体でも随分と疲れたような気がするわ。
ああ、それで構わぬ、昨日の例があるからな。
或いはあのエリアを拠点にしている可能性すらありえる。
もっとも昼に襲ってくる阿呆いるかも知れぬからな。
魔術師に出会ってすらいない。
この戦争は本当にいびつだ。
[ぶつぶつとつぶやきながら南へと足を向ける。]
――西ブロック・森林公園〜教会へ――
[自宅から教会へ向かうのは公園の中を通って行く方が早い。
緑の森の中を木漏れ日がキラキラ輝いて気持ちの良い風が頬を撫でる。
森の中にいるだけで自分の体の中に魔力が満たされ手行くのが判るようだ。]
・・・ねぇ、親方。昨日のランサーのマスターって人ね。
悪い人じゃないと思うんだ。
なんだかんだ良いながら僕の命の心配したり、魔術師として有るべき姿を教えてくれてたり・・・
まぁ、ちょっと口悪いけどね。
根源についても、昨日もっとよく調べたよ。
でも、やっぱり良くわからないや。根源を求めないと魔術師じゃ無いなら、もう僕は魔法使いって事でいいやぁ。
[両手を頭の後ろで組んで歩くと、肩に掛けたショルダーバックがゆらゆらと揺れる。]
[昼間の駅前は車が多く、思うようにはなかなか進まなかった。
脇道に逸れれば良いのだが、そんな土地勘は持っていない]
さくらは、私に何も聞かないのだな。
例えば、どうして聖杯戦争に参加したのか、とか。
背中の傷跡の話、とか。
[ゆっくり進む車内でそんなことを尋ねる]
少し高い、くらいならちらほらとあるんじゃがのう。
[今しがた、そのホテルのビルに、トゥルバドールが入ったとは露知らず、前の方にあるそれを指さしたり>>55]
わらわはぬしさまとの同行は楽しいゆえ、どこへでもお供しようぞ。
なんだ、疲れたの? ……確かにあなた、凄くはっちゃけてたしねー。
やっぱり日本人って、戦いの時はああなるのね。ちょっとびっくりしたわ。
[戦いが始まったとき、召喚されていきなり自殺を計るような男でも、やはり戦闘民族なんだなと感心したものだ。
きっと暴れるのが好きに違いない。これからもたくさん戦わせてあげよう]
じゃあ、とりあえず戻りましょうか。ここだと気が休まらないし。
――西ブロック 教会への道すがら――
[樹々の葉隙からやわらかな光が注ぐ道。心地よさそうにする柊の隣に並んで歩いている。]
ああ、あれで憎めないヤツに見えたな。
[仕事上での付き合いなら喧嘩が絶えない気もするが、と続けながら柊の語った人物観について頷く。なかなか丁寧なツッコミだった。
ランサーの方も、なかなか話のできるヤツだったなと振り返る。一緒に酒を飲んだら、きっといい酒が飲めるだろう。
――と。]
いや、魔法使いはもっとなんか、アレじゃなかったか?
[説明しようとしたが、説明できなかった。]
ん? んー。
ぬしさまが聞いてほしいなら聞くが、ぬしさまは言いたいことは言うじゃろ?
少なくとも傷跡は痛ましゅうて、語らぬならそれで良いと思うておったわ。
[言うさくらの表情は微笑みのままだ]
それに、いくさははじまってしもうた。すでにいくさばにあって、なぜいくさにでるのかと問うのも、難儀じゃろ。
……ん?
[さっき指をさしていたホテルに、違和感]
んー……?そうか?どうも自分ではよくわからん。
気分屋なところがあるとは周りに言われたことはあるな。
まあこうしている方が楽だ。動くのも面倒だ。
少しの間戻らせてもらうぞ。
[そういうと実に気だるそうな素振りでその姿はリリンの周りに霊体となって掻き消えた]
おう、そうしてくれ。わしは眠らんでもまあいけるが、お前はそうもいかんだろ。
[リリンが内心決意している事などは知る由もなく、大人しく戻るという場所に霊体のままついて行く]
……高そうなホテルだね。
[チラ、と見えたホテルは一目で高級さがわかるような作りで、他のビジネスホテルとは外観から違っていた]
こういう所に泊まる人って、何してるんだろうね。
――、ああ、いや、なんでもない。
[父親は泊まっていたな、と思いだしたが言葉を止める]
そうだな……、言っても仕方がないと思ってるから、言わないままだったけど、その内気が向いたら話すよ。
ずっとね、待ってたんだ。この、聖杯戦争を。
ここでのって訳じゃないけど。でも、待ち焦がれたはずなのに、何だろうな、うん、まだまとまらないから、まだいい。
[――令呪に微かな痛みを感じて、思わずブレーキをふんだ。
かぐやの声に先ほどのホテルを見上げた]
― 朝のひと時→教会へ ―
[みちるとは違う場所で眠った。
否、仮眠を取った程度だったが。
起きて身支度を整えれば、台所へ向かう。
みちる専用の足場に乗って料理をするみちるの手伝いをしつつ、
一緒に食事を取るひと時。
今朝はフレンチトースト、ウィンナー、サラダ、コーンスープだった。
甘くてふんあわりしたトーストは実に美味しかった。
食べながら今日こそは教会に行きましょうと話せば、
食事を終えて洗い物を手伝い、身支度をさせる。
ランドセルというものは毎日装備必須のものなのだなと眺めながら、
家からバス停まで案内し、教会行きのバスに乗った。]
[親方の顔を、見てたまらず吹き出す。]
・・・ぷっ!くくくっ
冗談だってば!あははっ、魔術師だろうが、魔法使いだろうが僕は僕だしね。
ん、ただ、こうあるべきであるって決められちゃうと身動き取れなくなっちゃうでしょ?
僕は生まれたときから、その辺から外れちゃっているから・・・さ。
[親方に向けて寂しげに笑った。]
―中央ブロックー
[南下していく最中に気配を感じ取る。
マスターとサーヴァント双方の気配を]
ああ、また複数の気配を感じるぞ。
さてどうしたものか。
貴様の目的である戦闘は昼ゆえに難しい。
それでも会いに行くとするか?
[回答は恐らく任せると行って来るだろう。
それでも念の為に確認をしておきたかった。]
―中央区高級ホテル上階スイート―
ほう、ほう、ほう。
[ 興味深そうに吟遊詩人は部屋を見聞している。騎士は見張りにつけたままだが、可視化と負可視化は詩人と連動しているようだ。獅子は門番めいて鎮座している。 ]
ここを押すと、音楽が鳴るのか。
いやはや、知識としては注がれていますが
実際見ると不思議なものだ!
[ 有線の放送である。 ]
[セイバーが霊体化し、視覚認識ができなくなる。が、その気配は感じられた。どうやら霊体化してついてくるらしい。
戦い意外は本当に面倒くさがりだ。気分屋というのも頷ける。
あるいは……彼にとっては戦いこそが『楽』なのだろうか]
……わたしには、分からないわ。
[初めて目にした戦いは、本当にすぐ終わってしまったけれど。
どうしてか、遠い場所のように感じたのだ]
目的があり、己の望みに従って動くのは尊い事じゃ。誇っていいぞ、ぬしさま。
[急停車には右手を伸ばしてあるじを支える]
ぬしさまも感じたかや。
じゃあ、やはりここにおるの。
さて、わらわは踏み込むタイプのクラスではないが、2Fへの行き方でも伺いに参るか、ぬしさま?
―中央区高級ホテルスイート―
しかしながら、
ここは騒がしい。
マリー様の時代には考えられないほどに窮屈そうだ。
挙句、まるで魂の抜けたような人々がうろついているが、――こういうもの、なのですかな?レイ様。
…アーサー王は、
[ ふつ、と甘い余韻を残して
吟遊詩人はことばを切った。見つめるは人の這う其処―― ]
ああ、ほら、――楽しいことが、
また、起こるかもしれませんよ、……レイ様。
[ するりと、リュートを 撫で下ろす]
………わかった。
全然判らない理由がちょっと判った。
鱒鯖が未だに脳内で繋がらないから、
ログがひたすら入り乱れて誰と誰が会話してるのかが判らないんだ…。
ー教会前バス停→教会ー
[昨日も同じように乗ったバスを今日ももう一度。
停車ボタンを押す時にはやっぱり勢いをつけてびしりと押した。
同じようにタラップからひょいと降りれば膝上丈のキュロットの裾が風を含んで筒状に広がる]
ええとーせいはい、せんそー?のさんかしゃ、です。
…でいいの?かな?いいんだよね?
[扉を開ける前に、英霊を見上げて確認する。
昨日教わったときには2回ほどかんでしまったが
三度目の正直なるか果たして。
うん、と、気合を入れて扉を押し開け──ようと、したのだが]
──うううう。
[両手で押し開こうとチャレンジしたものの、顔を真っ赤にしてようやく開けた隙間からではみちる一人も入れそうにない]
― 西ブロック・土手 ―
[光の粒子を纏って、忍足町へ戻る。セイバーはどうせついてくるだろうから、無言で歩き出した。
この辺りには宿泊施設なんて望めないが、駅のある中央ブロックにならホテルもあるだろう。ベッドとシャワーがある部屋が空いているといい。綺麗な部屋ならなおいい]
ここに、いるとしてとりあえず車停めなきゃ行けないし、ちょっと待って。
まだ、他の参加者の姿を見ていない。
どういう相手がいるのかは、確かめておかないとさ。
でも、上への行き方は、なんとなくわかるよ。
[残念ながら、そのホテルの駐車場は宿泊客専用のようだった。
仕方なく一つ先の信号を曲がって、見つけたコインパーキングへ車を停めた]
小銭、足りないな。
カードだとこういうとき面倒なのに。
[財布には数枚の紙幣とカードしか入っていない。
店での買い物はカードで事足りるが、現金払いは難しいのだ。
ふと、微かに令呪への反応が別にあることに気づいて顔を上げる]
うん?何か言うたか。
……宿を取っておるのだったな。そこがわしらの砦になるというわけか?
[欠伸を噛み殺しながら、霊体のままのセイバーはリリンに語り掛けた。返事が返ってくるのをそう期待しているわけでもないのだが]
……しかし、中々見目麗しい奴だった。あの男……
命鶴丸を思い出すのう。わしの可愛い命鶴丸……わしが死んだ後も無事でやっておったかのう…
[顔を綻ばせながら一人呟く。考えはすでに戦いの遥か彼方にあった]
セイバー 足利尊氏が「時間を進める」を選択しました。
そうじゃったの?!
[他の情報を完全にスルーして、行き方はわかる方に、むしろ驚きを見せた>>76]
……ぬ、ぬぅ。小銭はさすがにわらわにも……。
あ、さっきの食料の釣り銭が少しあったのじゃ。
[大きい金は得意なのだが]
― 北→中央 ―
…………何か勘違いしておられるようだ。
[何かを勘付いたらしいアルフレートに、霊体化していたランサーは答える。向かう先には、確かに人は少ないとは言えない。]
別段、俺自身は血を求めて徘徊している怪物ではありませんゆえ、戦闘そのものを目的としているわけではありませぬ。
俺は兵力として招聘されたのであって、従うは貴君の方策だ。
気にせずとも、信じる道を行かれるがよい。
緊急の際の露払い程度であれば
我が槍の得意とするところゆえ。
そして尊氏wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
キモイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
もっとやれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
―中央区高級ホテルスイート―
[己の欲望に正直で、
ある意味純粋かもしれない望月玲は、
――曰く、綺麗なものが好き。
吟遊詩人の白いかんばせを艶めかしくなぞりながら、綺麗な子だと嬉しいわ、などときっと本気で言っているのだ。 ]
嗚呼……そうですね、
レイ様の心躍らせるものあれば。
が、身辺には何卒ご注意を。
――まだ日も高いし場所もこうであるゆえ、羽を伸ばすには適していましょうが。
[ ね、と吟遊詩人は花咲くように笑んだ。
心沸き立つは物語を求めるかりれもおなじなのだ。 ]
そうだよ、感覚で、わかる感じかな。言わなかったっけ。
小銭は後で良い。車出す時に必要だから、まだいらない。
さっきのホテルに行こう。
でも、別に反応があるから他の参加者も近づいてきているかもしれない。
[令呪から感じた反応は徐々に大きくなっているように思えた。まだ、遠くではあるのだが。
車をでて、ホテルのあった方へと走り出す]
―西ブロック・土手―
[一直線にどこかへ向かう様子でもなさそうなのを見ると、拠点が既にあるというよりはこれから探すという事だろうか。気楽なものだと傍目に肩をすくめるが、自分もまあ人の事は言えなかったなと思い出して、その辺りは何も言わない事にした]
このままでも良いが、柔らかな綿入れに包まれるより楽なことは世の中そうあるものでもないな……
[一度くらいは実体化してこっそり寝てみようか。そんな事を内心考えていた]
― 教会前 ―
[バスの降車ボタン、押したかったけれどみちるが今日も勢いよく押すのでタイミングを失った。大人しく見守り、バスから降りた。]
はい。そうです。
[聖杯戦争の参加者。頑張って言っているみちるに頷きを返した。]
……
[扉を必死で開けようとしているみちるを見守る事暫し。
無言で扉に手を添えて力を込めれば、細い隙間が開き始める。
開いた隙間に、みちるとチルチルを先に入れ、その後に続く。]
え、取ってないわよ。ホテルはこれから取るのよ?
[北の方からこの町に入って、北ブロックでセイバーを召喚し、それから教会へ行って、2Fへ行って、そして戻ってきたのだ。いつホテルを取る時間などあるのだろうか。
電話で予約しようにも町の外からでは繋がらないし、そもそも町に入る前は、ここがどのような有様をしているかも知らなかったのだ]
空いてるといいわね。たぶん空いてるんじゃないかな?
……。なるほど。確かに来てますね。
[ちょっと警戒を強めてみれば、なんとなく感じる気配]
はいな。合わせますのでご随意に。
[言うと、本当にケイのすぐそばについて走る>>81]
ああ、そうか。これからか……
まあ、わしは最終的には宿無しでもこのままおれば良いだけだしな。
その辺りは任せる。
しかし……町の連中、普通に暮らしておるようだがよく見るとあまり生気のない顔をしておるな。こんな連中ばかりで良い休める宿ができるのか?
[自分のやる気のなさを棚に上げてそんな事を言う。周囲には、今のところ他のサーヴァントの気配はない。]
わっ、わわわわっ
[扉が急に軽くなったので軽く勢い余って前につんのめる。
幸いにして転ぶことはなかったけれど、肩のチルチルがふわっと舞い上がって]
ありがとーおじさん!
えっと、な、なんだっけ。
た、たのもーー!
……じゃなかった、こ、こんにちわぁー!!
[扉が開かないパニックに先手を打たれた動揺を乗り越え、中へと声を投げる。
広くてがらんとした天井を見て少し怖気ついた手が英霊の黒いジャケットの裾を引く]
…だれも、いないのかなぁ。
そうか、それはすまぬな。
戦闘を求めているとばかり思っていた。
ならば反応の元に向かうとするか。
もっとも貞節という本来の目的から外れるがな。
だが、それも悪くない。
場所の把握もだが、相手の把握はもっと重要だ。
[気配のする方向へと向かう。]
身動きとれなくなるっていう、それだってもう「こうあるべき」のひとつじゃないか?
[笑うんじゃねえ、と柊の頭へと軽く拳を押し当て。]
あたしは気付いた頃には目の前に石があった。だから彫刻家になった。
石がなかったらなんになったかなんて知らないし、関係ない。
目を背けるより、受け入れた方が道は広がるぞ。…ええと。
[それっぽいことを言おうとしたが何を言えばいいのだろう。自分の人生を振り返る。]
言ったとおりあたしは石があったから彫刻家になった。
…だけど何故だか絵を描かされたり絵を描かされたり絵を描かされたりブロンズ像の鋳造させられたりしてた。
[思い出し歯軋り。]
自分で道を選んでもそのとおりに生きれるわけじゃないし嫌なことだらけだが、だからって目を背けてたら自分の目標を見つけることも出来ん。まずは飲み込んで、それから考えるもんだ。
[この仕事が終わったら彫刻、この仕事が終わったら彫刻、といいながら40年かかった作品があります。]
………。
[そして沈黙。]
…すまん、なんの話だったっけ。
[論点がズレてきた気がする。]
ほら!!!!!!!
読んでいる間にログが!!!!!!!!!!!!
伸びていく!!!!!!!!!!(そりゃな)
― 教会 ―
?
[く、と裾を引く小さな手。
一寸視線を落として、口元を緩める。
柔らかくもない武骨な手を裾に伸ばし、
みちるの手を離したと思えば手を繋ぐ形にする。]
みちる。
解らない事はちゃんと自分で聞けますか?
[軽く頭を小突かれて、痛っ!頭を抑えたまま・・・
薄茶色の瞳を親方に向けて]
・・・ん。親方の言っていること何となくだけど判った。僕は僕のなりたいものになればいいんだね。
「目を背けるより飲み込んでしまえ」
[親方の言葉を反芻して、握り拳を硬くした頃には、林の向こうに教会が見えた。]
―中央区高級ホテルスイート―
[獅子の鬣を慣れた様子で撫で付けて、
ごろごろと咽喉を鳴らすような様を楽しむ風。]
近づいてくるようですな。
堂々たるものだ、
どのようなひとでしょうな。
――かれのように、こころ躍る相手だと佳い。
[セイバーの姿を思い出しながら笑みを口元にしく。
物語を感じられるような英雄が佳い。
吟遊詩人は血潮が詩歌で出来ていて、飢(かつ)えている。]
[とはいえ、ホテルにいると言うことは相手の拠点だろう。
どんなマスターか、サーヴァントかわからない以上、闇雲に突っ込むのは悪手だとわかっている]
一般人の振りをして入っていこう。
あんまり意味はない気がするけど、相手が普通の魔術師なら、昼間にこんな場所で手を出してくることはないと思うし、人がたくさんいれば、正確な位置はごまかせる。
[魔術は秘匿するもの。
そう聞いているからこその判断だった。
ついてくるかぐやの先を、少し足早にホテルへと入った]
―南ブロック・ホテルの一室―
[天に広がる地表が、上る太陽によって次第に白けていく不思議な風景をジッと見やる。
昨晩、パピーがほんの僅かな睡眠を取って後は、
長い事この位置に座してそのまま、夜明けを迎えていた。
眠りが浅いのは、こういうモノだと諦めているので大した事でもない。
――無理をすれば眠れない訳では、ないが。
かと言えそこに徒労を裂かねばならぬ事でもなし、小さく吐息を零して思考を追い払った。
気分としては窓を開けて直に旭を拝みたい所ではあったが
この部屋の窓ははひどく小さい上に、非常時以外は基本開かないらしい。]
…おはよう、パピー。マスター。
[朝としては充分な時間になった頃
のそりとバッグの中から這い出してきた竜の姿>>2を見やって、一つ声を掛けた。]
…散策?
面白そうな事があれば、って…。
そんな、教会へ向かうのに優先度が低くて、良いもの…なのか?
[投げられた提案に、一度ぱちりと瞬いた。
仔細まではともかく、聖杯戦争の基本的な知識は与えられている。
故に教会へ行くモノだとばかり思っていた少年は、少しばかり眉を寄せた。
数寸考え込むようにして、とはいえ、マスター(代理)の意に背く程でも無い。
鞄の中へと再び潜り込んだ竜の姿を見やると、そのままそっとバッグを持ち上げて肩から下げた。これでパッと見ならば、私服ではあるけれども学生と大差ないだろう。
…バックの中身は、とても非現実の塊ではあるけれども。]
バーサーカー ヘイズレクが「時間を進める」を選択しました。
[小走りに教会に向かおうとする・・・と、親方の思いの丈に思わず同情]
あ〜〜、親方ほどの人になると大変だね。
[苦笑いを溢しながら教会の前へ]
― 中央ブロックへの道すがら ―
[生気のない顔をしている、と評された町の住民は、たしかにどこか活気がないように見えた。
生きているし、生活しているし、しようと思えば会話もできる。あの教会の管理者は、びっくりするしほっとする、と言っていたか]
たぶん、あの塔のせいね。
ここの人たちは塔に対して疑問を持っていない。認識はしているけれど、不思議には思えない。
たぶん初等の暗示と同じよ。意識と無意識に制御がかかって、頭の中に靄がかかったようになるの。
きっと町全体に範囲をかけてるから、ところどころ雑なんでしょ。
[その初等の暗示すら使えない身では、その推理が当たっている保証など用意できないのだけれど]
ぬしさまが冷静じゃと、わらわも安心じゃな。
どうぞご随意に。わらわのクラスは後の先のようなもの。守りはお任せを。
と。ん、あー。
[トントン、と唇をたたいて]
かしこまりました。それでは、普通の人として、ですね。
[言外に、自らしかけるな、とも受け取りながら]
― 中央ブロック・ホテル前 ―
[令呪がうずく。どうやらこの辺りにも他参加者の反応があるようだ。
だが、それはそれとしてホテルは探さないといけない。さすがに野宿は嫌だし、この街中で昼間に襲われることもないだろう。戦う相手よりもこっちの方が切迫している問題に思えた。
とりあえず安そうなホテルを探し、チェックインできるか聞こうとして]
……あれ、まずくない?
[他参加者に見られているかも知れない状況で拠点を決めるもいかがなものか、と思い至る]
ー教会ー
!
[裾を引いていた手が握られて、その繋がった手を見てきょとんとする。
少しばかりじっと見つめてから頷いた]
できるもん。……た、たぶん。
[言葉では虚勢をはるが、繋いでもらった手はぎゅうぎゅうと握る。
奥から人が出てくるのと、後ろの扉が開くのと、どちらの方が早いのだろう]
[かぐやはそのままケイの腕を取る。にこやかに微笑みを浮かべながら堂々とホテルのロビーへ。警備員やホテルマンには、もしかしたら宿泊客を記憶している者もいたかもしれないが]
……(にっこり)
[笑顔を全開でふりまくかぐやの魅了効果で呆然となるのが、一般人ではせきのやまだったかもしれない。しれっとエレベーターへ消えて行った]
……目立ちすぎましたかね?
とりあえず最上階までエレベーターを動かしながら探知してみましょうか、ぬしさま。
[教会が近づくにつれ左肩が疼き出す。ああ、またか。と、思いながらも親方と顔を見合わせ・・・]
教会は聖域だって言っていたから、大丈夫だよね?
[互いに目で確かめ合うと教会のドアを大きく開け声を掛ける]
こんにちは−。神父様か牧師様いらっしゃいますか?
―中央ブロックへ―
……そういうものか。
[霊体姿だから無遠慮に道行く人々を見回しても気は咎めない。誰も彼も、どことなく心ここにあらずといった表情が垣間見えた。狐につままれたとでも表現できそうな、そんな様子だ]
面妖な事だのう。どうしてそうなったか些か興味を惹かれんでもないが。何のためか。大事な事なのだろうが。
まあ、ゆっくり考えればよい話よ。
[たとえば、アサシンに拠点を知られたら夜には殺されるだろう]
そうか……拠点選びって重要なんだ。
どうしよう。
[どうしよう]
みちるの心が定まれば、
私はいつでも力を奮いますよ。
…と、みちる。
目は痛みますか。
[遠くに感じていた気配が近付いてくるのが解る。]
すぐ傍にいて守っていますから、
…安心して下さいね。
[手の温もりを伝えてから、霊体化して姿を消した。]
―中央区高級ホテルスイート/現在―
ねえ、レティ?
昨日の子、結構可愛かったわね。
わたし、可愛い子を見ると氷漬けにして眺めたくなるの。
今度あの子に会ったら、そのつもりでいてね。
[にっこり]
[ホテルのロビーに入ると、ビジネスマンらしい姿もあるが、それほど人の量は多くはなかった。
考えれば、ここは隔絶された空間で、観光客などそうそういるはずもなく、それでも長期滞在者や観光客らしい姿もあった。
いつからここにいるのだろう、と少し疑問がわく]
部屋を取れないこともないけど、さすがに他の参加者のいるホテルは選ばない方が良いな。
……、さくらって、ああ、そういうことか。
[後ろをついてくるかぐやに、フロントやボーイの幾人もが笑いかけている。
もちろん、従業員だけではなく、宿泊客もだ。
竹取物語のかぐや姫、その中での有り様を思えば、これくらいは朝飯前なのだろう、と合点がいった。
上へ行くのにエレベーターではなく選んだのは非常階段。
正確に何階にいるのかわかれば良いのだが、地道に探すしかなさそうだった]
望月 玲が「時間を進める」を選択しました。
―中央ブロック・ホテル前―
[感知した気配の先にあったのはホテルだった。
そして其処に気配がもう一つあった。]
やれやれ、昨日に引き続きか。
どうしたものやらな。
(警戒を怠るでないぞ、貴様
[心の中でつぶやきながらさらに近づくべく足を進める。]
エレベーターで一階一階停めていくのも目だつから。
階段の方が良いよ。
2階で降りて上に行く。
[一度入ったエレベーターで手短にそう言うと、2階で降りる。
非常階段は鍵が閉まっていたが、開けるのは造作もなかった]
― 中央ブロック・ホテル前 ―
[ひとまず宿には着いたようだ。庶民にも泊まれる宿とは言え、自分から見れば城か御殿の様なものだ。感心せずにはおれない]
帝でもこのようなもてなしはわしらの頃はなかったろうに。
ま、まあ良いわ。どうした、リリン?……やはり気になるか。
[他のサーヴァントの気配がする。マスターの気配は感じないが、近くにいる事は間違いない]
見られておらねば良いが、寝こみを襲われる恐れはなくもないな。
わしが寝んとおれば大丈夫だ。………多分、大丈夫だと思う。
[絶対と言い切れるほどには自信はない。何しろ寝るより楽なことはこの世にないのだ。自分の様な者は英霊となっても簡単には人の頃の習慣は抜けない]
――西ブロック 教会――
[どうやら先客がいるらしい。自らの感じ取った魔力と柊の反応から顔を合わせ、頷く。]
まあ油断は禁物、か。
[約束を守る輩ばかりであればいいがと、気を引き締め柊の後に続いた。]
[その時だった!!!]
はあい!
[突如、天上から、ぐるりとひっくり返った美少女が二人のマスターの目の前に姿を現したのである!]
ぬしさまは警戒心が本当に強くて頼りになります。
[何となく。自分がこのマスターに召喚された理由がわかってきた気もしなくもない>>111]
このパターン、最上階にいるかもしれませんね。
[しれっと、当たらずとも遠からずなフラグを立てていた]
―西ブロック 教会―
[明るい場所から薄暗い教会の中は一瞬視界を奪われる。
目が慣れるのを待ち見回すと昨日の幼女が一人ぽつんと立ってた。]
・・・っと、鴻さん・・・だよね。こんにち・・・
[挨拶の終わらぬ内に天井から女の子がぶら下がってでた!]
…がまんできるもん。
[じわじわとまた目が痛い。
けれどこんな時のためのパーカーとばかりにフードをかぶってしまった。
その方が怪しいが隠せる分まだいい。
消えてしまった姿におろおろするも、
ぎゅうと手を握り直して目の前にいきなり出てきた人影に頭を下げた。
驚きで変な声をあげたのもつかの間、
ランドセルのバンドをギュウギュウと握りながら]
せ、せいはい、せんそー、の、さんかしゃ、です!
よろしくおねがい、します!
[勢いよく頭を下げるとフードに縫い付けられた長いうさぎの片方の耳が強かに顔面を打って、頭を下げたまま短く呻いた]
へきさんと編成の相談してる時に迂闊に人狼でいいんじゃないかなとか言ったような気がするのですがそういえば発言する時にいちいち確認が出るのでしたね。ぐふっ
― →1F中央・ホテル前へ ―
[拠点としているものよりも華やかなホテルを見上げる。
出入りする人間も、どこか気品のようなものに溢れていた。
中には金ぴかの指輪をはめている金歯の男もいるようだ。]
ひとつ、ふたつ、みっつ……、……確かに多いようだ。
[トロイアほどの乱戦を思わせるほどの人の数も無い。
されども、召喚の後に感じたどの気配よりも濃密なサーヴァントのそれは、土煙の匂いを想起させるに十分な兆候を帯びていた。
流れる人の群れに紛れて、ランサーの姿が静かに実体化する。
鎧に気付いた幾らかの人間が、
『こんな街中でコスプレだなんてやーね』
『あれは本物の鉄――どこの成金の仕業ザマスか』
などと呟いていた。]
[気づけば、ホテルのすぐ下にさらに増えたようだった]
……、さくらのその魅了で全員配下にとかできないの。
ちょっと言ってみただけだけど。
[既に相手が手を組んでいての四面楚歌、なんてことにならなければ良い、と思いながら、階段を上へと登る]
警戒心は、そりゃ強くもなるよ。
最上階か……。下の方が強く感じるから、確かにまだまだ上かもね。
[体力に自信はある。
このために、身体も作ってきたのだ。何故なら、今の自分に相手魔術師を殺せるような術はなく、せいぜい脅しにしかならないようなものだけだ。
ならば、物理的に相手を追い詰めるしかなかった。
上に上がるにつれ、次第に大きく感じるようになっていく]
「管理人」 鳴木素子が「時間を進める」を選択しました。
――遅かれ早かれ教会に行くのであれば、
ひとまず…ええと、最終的に西ブロックの方面へ向かえば良いんだ、よな?
[昨晩パピーが途中で寄れば良かったと叫んでいた事を思い出し、バッグの中の赤竜に声だけで問うと、キャンバス生地越しにもぞりと動く気配。――恐らく肯定と受け取って良さそうだ。承知の合図に、蓋の上からぽすんと一つ軽く叩くとビジネスホテルを後にして歩きだす。
ここから西へ抜けるに早い道は、街の中央区の端を掠めるようにして西へ抜ける訳だが]
……、多いな。
[近付くにつれ、歩みが明確に遅くなったのは致し方ないと思う。
恐らく赤竜も、腹に抱えた令呪から伝わる気配で言いたい事は理解しただろう。
もぞりと、再び身動ぎがバック越しに伝わった。
…集まり過ぎじゃないか?]
[周りの肥えに額に手を当てて顔をしかめる。]
阿呆、目立つ行動をするでない。
注目を浴びて他の連中にばれてしまっては元も子もない。
[本当にどうしたものかと天を仰ぐ。]
やれやれ。
随分と手荒な人ですね。
[>>123マスターを突き飛ばす英霊は見覚えがあり、霊体化をして姿を消す必要はないと判断する。
姿を現すのは、柊が突き飛ばされた先。ちょうど受け止める位置。]
そう思いませんか、――妹尾 柊。
―中央区高級ホテルスイート―
[少し前のこと。
レイの無茶振りにはさて、>>103 仰せのままにと
吟遊詩人は持ち前の美貌と魔術めいた旋律で、
高級ホテルのスイートをすっかりとおんなの住処――拠点としてしまった。
今現在、四肢をなでる指先を離し、瞬きをひとつ。>>108 ]
……氷づけに?魔女のようなことを謂う。
永遠を其処に見ますかな、レイ様は。
[ある種詩的で、ある種俗物的。
氷漬けの花は触れられないがずうっとうつくしい。かつて美しさを閉じ込めるために神々は美しい少年や少女を宝石や花に変えてしまったものだ。ふふ、と吐息に苦笑かただの笑みかを朝露のように落としてゆっくり立ち上がった。]
それに添えるかはさておき、
心得ておきましょう。
[びろーーんと逆さまにぶら下がった少女に驚き、叫び声を上げるか上げないかの間に・・・目にも止まらぬ早さで
どーーんと、どーーーんと
・・・・突き飛ばされた!]
・・・っ、いったぁーーい。
[顔を上げると親方が得意げな顔で立っている。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
嗚呼、しかし――今は。
新たな客人と相見えるといたしましょうか。
[>>111 ゆっくりと階段を上ってくる気配があった。
豪奢で金糸に縁取られた衣装を現代の装いに隠すこともなく、
リュートを抱えて詩人は踏み出す態。
獅子が低くうなったのは警戒ゆえであろう。]
[人の流れの中から、ランサーの静かな声が返る。]
これだけ集まっていれば、迎撃の体勢が優先でありましょう。
空や壁、或いは地面から襲ってくるやもしれませぬ。
[華麗なステップで通行人を回避しながら、アルフレートとその周囲に集中する。手の内には槍はないが、いつでも握れるようにと片腕は下げていた。]
……それに、困ったら上層へ逃げればいいのです。
[華麗な体捌きで通行人をすり抜けながら、空を仰ぎ見た。]
あっ、申し訳ない。
[ぶつかった。ポシェットの中身がこぼれたらしい。
急いで拾う手伝いをする。]
[目の前に、自分がかつて忘れてしまった、「懸命さ」という言葉が、必死の面持ちで、立っていた。
命を守らんとする純粋な行為。
ごく当たり前の警戒―――]
あ、えっと。
[私は、何をやっているのだろう。
この気持ちは、何?]
普通の人ならおそらく難しくは無いですが、サーヴァントには難しいでしょうね。ちょっと気合いを入れていれば耐えられる程度の力しかないはずです。
[クラスがキャスターなら、また別の方向に特化したかもしれませんと付け加えながら]
ここまで来たら慎重に参りましょう。
[さすがに彼女でもわかるくらいに、下の方に何者かが集まっている。とりあえずは上、という方針に異議はない]
[しかし思ったほどの衝撃はなく・・・今度は後ろを見上げる。
同時に聞き覚えのある声に名前を呼ばれた。]
・・・っと、鴻さんの、サーヴァントさん・・・
す、すみません。ありがとう。
[急いで立ち上がると、頭を下げて礼を言い。恨めしげに親方を睨んだ]
暗示とか無理。わたし、あんまり魔術使えないもん。
自分の特性に合ってるのをいくつか習得してるだけだし。
末っ子だからまともな勉強させてもらえなかったのよね。
[さっきの暗示の推理だって、聞きかじりの知識をあわせての、ほとんど当てずっぽうのものである]
まあ、あなたが寝ずの番するならそれでいいわ。ちょっと不安だけど、英霊は睡眠いらないはずだものね。信用する。
[というか、信用しなければ拗ねる気がした。面倒くさい人だ。
まあ、このヒゲはバトルアイランドクレイジージャパンのサムライである。寝ながらでも白刃取りとかするに違いない]
昼間から、街のど真ん中で争う様な事は無いと…思うが。
…出来る限り、中央区には入らずに通った方が良いだろうな。
[尤も余程の戦闘狂いがいたならば別だろうが、少なくとも闇雲に武器を振り翳す可能性の高い狂戦士は、此度の戦争は自分自身。
中央区の中心地に何故か集う複数の気配を、ひとつずつ辿るように確認をしながら西方面へと至る道へと歩を進める。
――全ての戦闘を回避出来るとは思わないが、己の宝具を思えばこそ、可能な限り抜く状況は避けたいのだ。
加えて魔力を供給する己のマスターが伏せっていると知れば、尚更。]
………。
[見覚えのある先客――ひとりは目の前で姿を現した――の様子から、そしてぶらさがり現れた当人の様子から、どうやらこれは警戒する必要がなかったようだと気が付いて。]
ええと、よし、問題はなかった。
[取り出そうとした鉄ノミをそのままナイナイして。ここからどう誤魔化そう。よし、話しかけて話を進めよう。柊と目を合わせないまま、昨日に出会った男へと声を掛けた。]
久しぶりだな、眼鏡の、ええと。
[名前聞いてないもんな。]
[結局最上階まで登ってきてしまっていたが、一番強く感じるのもこの階だった。
最上階は確かスイートルーム。
非常階段からのドアに手をかける]
警戒は、しておいて。
どんな相手かもわからないし。
[鍵を開けて中へ。廊下は足音の鳴らない床。
少し離れたエレベーターの近くに、客室の扉があった]
[顔をしたたかにうさぎ耳で打ったので別の意味で痛みからくる涙があったが、
顔を上げないでいる間に何か色々起きているらしい様子に
恐る恐る顔を上げると]
…鯖さんだぁ。
[妹尾を支えるキャスターの様子に首をひねると、
フードのうさ耳がプラリとゆれた]
はいな。
普通に考えて、向こうもお気づきでしょうしね。
ごあいさつ、ごあいさつ。
[ケイが沈めば上げるように、彼女はどこまでが本心か、脳天気にのたまっている>>137]
上に上がっていく気配が二つだな。
貴様、このビルの上まで跳躍は可能か?
可能であれば隠匿の魔術をかけて逆に上から進もう。
[少なくとも上に構える気配がある。
全うに挑むのは危険が高い。]
なんだ、そうなのか?
わしはまた、てっきり魔力は十分感じるから名門出の名うての魔術師かと思ていたぞ。
そうか……奇遇だな。いやいや。わしも次男坊で、兄が死ぬまでろくに棟梁としての教えは受けなんだ。
[若干の類似点に少し気を良くした。信用されるのも悪い気はしない]
おうおう、任せておけ。お前が落ち着いて眠れるように警護はしておこう。
[陰鬱な気分をどこへやらといった感じで機嫌良さそうにうなづいた]
入るか?
[ズボンの埃を払い落とし、身なりを整えると鳳さんの謁見(?)が済むのを少し下がって見守る。]
・・・・あ、お邪魔だったら一端出て居ましょうか?
[鴻さんのサーヴァントに小声で話し掛ける。]
ひとつ、貸しですよ。
[妹尾のサーヴァントへ向けてひと言添えてから、少年が立ち上がるのを見届けてから、うさみみフードのみちるの方へ歩みを進める。]
…、ああ
[会話は耳だけで聞いていたが、
眼鏡の、と言われれば、そういえばと思い出す。
名前を名乗るわけにはいかないが、クラスを言うのも、と思案の間。]
今は、眼鏡、でいいですよ。
[で、貴方は?
とマスター達の会話の邪魔にならない程度の声量で妹尾のサーヴァントへまた視線で問う。]
[>>142妹尾の言葉を聞けば、無意味に眼鏡を光らせた後]
…、…どうします。みちる。
[まあ確かに会話を聞かれたら、みちるが魔術師として未熟な位置な事が色々とばれるのだろうけれど。
それは何れ、遅かれ早かれ、と思う部分はあるから判断はみちるに任せた。]
[問題が一つある。
ここで扉をノックするべきか否か。
破るのは宣戦布告のようでやめておきたい。
かといって真正面から訪れるのも憚られる。扉の横まで行くと、足を止めた。
中からは確かにマスターと、サーヴァントの気配がした]
……。
[さて、どうしようか、と言うような視線をかぐやへと向けた]
―中央・高級ホテル付近―
[ポシェットの中身を拾い終え、当たってしまった女性を見送った。
アルフレートの言葉に、ホテルを見据え、]
可能だが、その場合貴君を亡国から連れ去る姫君のように抱き抱えねばならぬ気がするが宜しいか。
[気配は上だけではないにしても、こうした施設の中で咄嗟の反応ができるか否か――屋内での戦闘に経験の無いランサーにとっては未知数であった。]
ん、ああ、そうか。
[名前を呼ぶに窮したが、戦うであろう相手に自分の正体なぞ教えるべくもないものだ。それもそうだと頷いて。]
では、あたしは「親方」と。よろしくな、眼鏡。
[少なくともここでの戦いはないだろうしと言葉少なく応対し、まずは互いのマスター達の用事からだなと眼鏡の男の傍まで歩み寄ると椅子に腰を下ろした。]
[くす、と一つ笑って]
……ここまで向こうも仕掛けてこなかったのですから、典雅に参りましょう。
[す、と前に出て、さくらが自ら、3回ノックを行った>>145]
私から離れないでくださいね。
馬鹿ね。魔術師の家系で魔術を学べるのは、基本長子だけよ。
でも、わたしは四番目の末っ子なのに魔術を学べてる。この意味分かる?
これでも、わたしの家系はすごく名門なのよ。……少なくとも、魔術回路だけはね。―――ええ、さっさとチェックイン済ませちゃいましょう。
[話しながらホテルへ入る。フロントを探す間に、棟梁、という言葉について考えていた。
日本語は難しい。古い日本語ならなおさらだ。たぶん流れからして、頭領と同等の意味だろうか。彼は長男が死んだから家を継ぐことになったのか。
であるなら……]
ねえ、お兄さんが生きている時は、どうしてたの?
それは気持ち悪いな。
肩に乗せる、首を掴む、脇に抱える等で何とかならぬのか?
方法がないというのであれば、貴様の提案でも構わぬが……。
とりあえず、魔術はかける故に後は任せた。
[自分の気分等どうでもいいのはずだと切り替えて魔術をかける。]
[ノック音が聞こえたので、ソファに深く腰をおろしたまま、シャンパンを片手に魔術で扉を開ける。]
こんにちは。
わたしたちの愛の巣に何か御用?
[にっこり]
あ、どうも。
管理人の鳴木素子です。
[頭を下げようとして、まだぶら下がっていたことに気付く。
今の状態で頭を下げるには、腹筋が足らない気がした。]
はい。
降ります。
えっ。
[眼鏡の男が降りてきてと言う様に、そして言われて素直に降りてくる様に驚いた。
自分以外が特に慌てていなかったため「聖杯戦争の管理者」とはこういうものなのだろうとなんとか自分を納得させたのに。]
…うん。
[とりあえず様子を伺おう。]
…。
[もじどおりのぽかんとした表情は消えないまま。
キャスターが近づいてくるのを見ながら]
この、こうもりのおねえさんに
ごあいさつしたらいいんだよね?
[逆さまに出てきたから蝙蝠らしい]
みちるはごあいさつしたらかえる…
かみさまのおうち、つかれるもん。
[今回の件で、すっかり教会の印象は最悪らしい]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
[>>149 セイバーご一行、特にマスターのほうが悩ましげにしているということは知らず、感じられるとしたら「彼」の気配と、後は未だ見えぬ槍、もう一つ。>>146]
……ルームサービスで、御持て成しですか。
悪く在りませんな。
出会いがしらで切り結ぶというのは些か、不躾に過ぎる。
[リュートをほろり、と澄んだ音で歌わせ。
開く扉に向けて一礼したのは吟遊詩人である。
現れた少女は傾国かくやという美貌だ。
ほう、と一度瞠った眸が笑みを描く。
物語に描かれる姫君のようだ、という見立て。
愛の巣、ということばは小川のようにさらりと流れ>>152]
――ようこそ、うつくしいお嬢さん?
[柊はこちらの事を配慮した言葉を言ったのに対して、
そのサーヴァントは自分の近くの椅子に座った。]
…親方と妹尾柊は、実は仲が悪かったりするんですか。
[先程突き飛ばしていたし、と思い出すのは容易い。]
― 中央・高級ホテル屋上 ―
――――さて、屋上まで運んだわけだが。
[アルフレートを連れて屋上まで跳躍したランサーは、屋内にあるであろう気配に集中する。が、当然のように『いる』ということ以外は詳しくは分かりようもなく。]
一つ言っておくが、我が槍は屋内での戦の経験はありませぬ。
どのような探索を行われるつもりでありましょうか。
これはまたエレガントに招かれてしまいましたね。
[一礼を返しながらも、入るかどうするか。警戒は解かず、その選択肢はあるじに委ねる]
[命綱を解き、地に降り立つ。]
ちっ、違うの。
ちょっと天井の埃を落としていて、興が乗ってしまったの。
[裾の埃を払い、体裁を整える。]
改めまして、聖杯の管理者、教会の代理人、魔術協会の交渉人、などなどやっている者よ。
よろしくね。
……離れはしないけど、普通にノックするんだな……。
[ノックしたかぐやを見ながら、次いで開いたドアに一歩後退る]
愛の、巣?
えっと、聖杯戦争の参加者、だよね。
[中からした女性の声に、気を取り直した]
さてな。わしにはどうも魔術のことはよく分からんが…
末の娘なのに学べるというのなら、余程の才能があったか、他に継がせる相手がいなかったか、親の贔屓か、あるいは…それ以外の複雑な事情か。
そのくらいしか思い浮かばんよ。
[霊体のままリリンの傍でそう返答する。宿の中でフロントを探すリリンを他所に、自分は投げ掛けられた質問に答えていた。]
なんだ、兄が生きておった頃か?
毎日仲間内で連歌を詠み合ったり、良い歌は勅撰和歌集に応募したり…ま、そんな気楽な暮らしだったな。
いや、うん、まあ、その。
[間が悪かったんです。]
…それで油断してくれるなら、そういうことにしてもいいぞ。
[よしきっとこれで誤魔化せるだろう。
なおそんな間にも機嫌を悪くしている少女の様子を見て、そんなに平静でもなかったのか、そうだよな普通驚くよな、と納得し、まるで慌てなかったこの眼鏡がおかしいんだと結論づけている。]
[挨拶をしたら帰る、というみちるの言葉に頷く。
そのまま自分だけ後退して、アーチャーの隣に腰を落して挨拶が終るのを待つ素振り。
そこで声を潜めて]
…親方。
[横のサーヴァントへ話掛ける。]
あなたは、我がマスターみちるが昨日言った
歩み寄りについてどう考えますか。
挨拶レベルだから本当は正面からいってもいいのだがな。
しかしだ、工房を作られていたらかなわぬと上から来ただけだ。
[言葉と共に探知の魔術を展開しながら下へと向かう。]
更新したら発言欄がなくなってました、とか驚くよね。
とりあえずさっきからなんかえらい空回った発言しているが気にするなよ。
眠いだけなんだ。
[親方を恨めしげに睨みつつ、眼鏡さんの言葉には大きく頭を振って、両手をバタバタ]
や、ややっ!違います。
仲は悪くないです。…だた、親方はこう言う気質って言うか…
[小首を傾げて少し考えた後]
えっと、我が道を行く人なので…はは・・は
[説明になっていない。鴻さんの答えには、このまま居ても問題ないと判断した。]
ええ、そうよ。
証拠を見せましょうか?
[白髪の薄っぺらい少女に向けて、胸元を少し肌蹴させた。]
それで、何の御用かしら。
楽しいお話だといいのだけれど。
あ、別に何と呼んでもらってもいいけど、「管理人さん」が私の個人的なお気に入り、おすすめの呼び方ね。
参加表明、わざわざありがとね。
私にできることがあったら言って。
不公平にならない範囲でなら協力するわよ。
もちろん。
[さて、うつくしい御嬢さんは自分にかかったのかあるじにかかったのかぼんやりと考えながら、彼女もまた、ほう、とその美青年に目を瞠る]
良き琴の音に、通る声。
あなたの雅さも、見事なものですね。
[あるじの会話の邪魔にはならないように、という程度に、彼女は返礼を返す>>157]
[部屋の中に足を踏み入れるのは、ひとまず踏みとどまった]
休まれていた所なら、すみません。
ええと、――――、気配がしたので、参加者の情報を得たくて。
[何故かバカ正直に話してしまったが、気を取り直して扉の所から見える限りで部屋の中を観察した。
工房として機能しているか否か、魔術で作られた檻などがあれば入るわけにはいかない。
かぐやがいれば逃げることは可能であろうが、相手マスターの実力も読めるわけではない。
ただ、なんとなく、酷く自分が場違いな気はした]
ふむ?
[歩み寄り、という眼鏡の言葉に真顔で腕を組み。
マスターの方針次第、で済ませてはいかんだろうなと少しだけ考え。]
それが悪いとは言わんが真意が欲しいな。
ことこの聖杯戦争という状況において争いはよくない、歩み寄ろう、なんて逆に疑わしいだろう。
[双方の利益があるならば、と言外に答えた。]
才能は結果的にはあったようだけど、今から思えば期待はされてなかったわね。一番上の兄とは教育が違ったわ。
だから贔屓もされてない。
[四つ挙げられた心当たりは、三つまで否定した。
フロントは少し奥にあったが簡単に見つかり、そちらに向かいながら、セイバーの昔語りに想いを馳せる]
歌か……。歌はいいね。
今度聴かせてよ。
[つぶやくようにそう言った声は、なぜか寂しそうだった]
かんりしゃー…だいりにん、こーしょー…
[難しい単語の羅列に頭がくるくるする。
顔の左半分をそれとなく妹尾からフードで隠しながら]
おおとりみちるです、おじさんの、ますたー?です。
せーはいせんそー、の、さんかしゃ、です。
[よろしくお願います、と素子には頭を下げたが
妹尾をしばらくねめつけると舌を出して
キャスターの横にぴったりくっついて座る。
どうやら昨日の一件はまだ尾を引いているようだ**]
[急に下から上へ通り過ぎて行った気配には少しだけ目線を上げて反応した。さすがにそこまで大きく動かれると違和感がマッハだった。>>159 >>166]
ぬしさま、ちなみにまだなんか上から来ますね。
[相手も気づいているだろうし、しれっと口に出した]
才能は結果的にはあったようだけど、今から思えば期待はされてなかったわね。一番上の兄とは教育が違ったわ。
もちろん贔屓もされてない。わたしを跡取りにする気なんて、さらさらなかったはずよ。
[四つ挙げられた心当たりは、三つまで否定した。
フロントは少し奥にあったが簡単に見つかり、そちらに向かいながら、セイバーの昔語りに想いを馳せる]
歌か……。歌はいいね。
今度聴かせてよ。
[つぶやくようにそう言った声は、なぜか寂しそうだった**]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
窓からの侵入もあるや、と考えていましたが
礼儀正しい方々だったようで、なにより。
[一方で屋上に在る>>166 一組があったのだが、
それはさておき。
>>168 主と白い少女の会話は邪魔せぬよう控えるは、パトロナージュを受け貴人の側に侍ってきた詩人にとって自然なこと。]
恐悦至極です、お嬢さん。
――斯様に可憐な方も「戦争」に参加しておられる。
[>>170吟遊詩人は朗らかに笑む。
獅子はあるじ――望月玲の足元に控えさせた。
美女の足元に傅く獣というのは、なかなかに絵になろう。]
[鳳さんはなんだか気分が悪そうだし…一緒に居ても良いと言うことなら、、、と、前に出て挨拶を済ませることにした。]
こんにちは。管理人さん。妹尾 柊と言います。
今回の聖杯戦争に参加させて頂きます。
[きちんと背筋を伸ばしきっちりお辞儀]
― 中央・高級ホテル ―
建造物ごと貫くのが手っ取り早いのでありましょうが。
[ホテルの内装に視線をちらつかせる。
名称も原理も分からない輝きを放つもの。
まばゆい鉱石。廊下に敷かれた絨毯。
踏みしめる感触は土とは異なり、ひどく曖昧な浮遊感を齎す。
隠蔽の魔術とやらが施されているとは言え、ホテルの前での出来事のように騒がれては叶わぬと、念の為に霊体化を果たした。
見た目には独りホテルを練り歩くアルフレートに、ついて歩く。]
――おや、宴となりましょうや?
宵の口にはまだ早いというに。
[>>174 うつくしい少女らと、
己が主にも聞かせるように、滑らかな声が紡いだ。]
[さりとて掛けられしは隠蔽の魔術。
大まかな位置もわかるかわからないか。
漠然とした違和感>>178が存在するということだけが
大きな湖にたゆたう葉めいて
微かに伝わるばかりなり。]
[不公平にならない程度の協力…小さく反芻すると、鞄の中から手帳を取りだして。]
…あの、聖杯戦争って根源を求めなくちゃいけないんですか?
他の望みとか持っていたら魔術師じゃ無いって…
そう、相手の情報を得るために正面から乗り込むなんて、大人しそうに見えて積極的な子ね。
わかりやすくて嫌いじゃないわよ、そういうの。
[にこりと微笑んで]
それと、別に罠なんて仕掛けてないから、そんなに警戒しなくていいのよ。
あたし、今はソファでゆったりしたい気分なの。
[侍らせた獅子の首元を撫でながらシャンパングラスを傾けつつ、視線で空いているソファを薦めた**]
ふむ。何人も貴人として扱い礼を尽くす事は、世を越えても有効であるらしい。
雅を解する者であったことに感謝しましょう。
[自らを褒められる事には慣れている。後は如何に、互いに情報を交わすかだ]
いくさは万人を巻き込む。老若男女は問われぬ、まさに無常でしょう。
貴方の様な、楽師らしき方も居るとは思いませんでしたが。
[リュートを見遣る。なるほど、クラスがさっぱりだ。一方で敵意を解するに敏感な身として、獅子が守護に徹しているようには感じていた>>176]
[マスターの女性が見せた令呪に、自分の左腕を押さえた。
令呪のある場所が、ずきりと痛む。
そうした頃、下にあった気配が上へ跳んで。
上から来るのか、と思いながら、警戒を強めた]
下にいた、気配だな。
[かぐやの声に頷いて、それから部屋の中の二人を見る。
二人以外にも何かがいるように見えるが、あえて気にしてはいない]
そうか。良くはわからんが、良いな。
魔術師の技は一子相伝と思っていたが、まあ、何かあったのか?
[フロントで受付を奨めるのを見ていた。そうして、リリンに続いて付き従う]
歌といっても和歌だからな…
まあ、機会があれば聞くがいい。
面白くもないだろうがな。
[そんなことを言いつつ、部屋へ向かった**]
[招かれた上で、外に何もいなければ入らない、と言う選択肢もあったが、今の状況であれば入った方が良いだろう、と判断して足を踏み入れる]
では、邪魔する。
物騒な足音が、聞こえてくるようだから。
[その足音を低く感じたのは、神経を張り詰めていたからか。
かぐやが入るのを待って扉を閉めた]
確かに、サーヴァントのクラスに楽器なんて、ないな。
楽器を弓にたとえたりもするけれど。
[目の前のサーヴァントのクラスは果たして。
ケイの知るクラスにはどれも当てはまらない気がした]
油断をしていたのはむしろそちらでしょう?
[ここが教会でなければ、マスターを支えたふりをして攻撃してくる可能性もある。ごまかしたつもりらしいが、逆効果だったかもしれない。
妹尾柊が両手を振りながら否定する様子を見れば、なるほど、と思う。親方という呼び名もあってか、職人気質。そんな印象を抱いた。]
[>>172 真意。さて、どう答えるべきか。
変わらぬ表情。横顔を親方に向けて、]
我がマスターを信頼していないわけではありませんが、
見ての通りの幼さです。
親方のマスターも…そういった面で不安は抱きませんか。
[語尾を上げない言葉の最後に合わせ、顔を横に向ける。]
―― 故に、私は他のサーヴァントの数を減らすための共闘を考えました。
[それから、一拍置いてから]
まあ、みちるが何と言うかは知りませんが。
[妹尾に対して何度目かの舌を出すのを見ればそんな未来もありそうだ。と、思う。]
[矢継ぎ早で申し訳ないようだが、答えが来る前にもう一つ質問を投げた。]
あ、あと、この町なんですが、なんだか僕が住んでいた頃と変わりすぎていなくて違和感?と、言うか変なんです。
空のことも気になるし・・一体この街に何があったんですか?
[じっと管理者の前に立ったまま、返事を待っていた**]
あら、そんなの初耳よ。
[目を丸くしてみせる。]
その条件付けだと、私は魔術師じゃないってことになるけど、私が魔術師じゃないと魔術協会は困るんじゃないかしら。
根源だか権現だか信玄だか知らないけど、それは聖杯に辿り着いた人だけが持てる選択肢だもの。
別にどうだっていいと思うわよ。
聖杯は、聖杯に辿り着いた人にとってしか意味を持たない。
―――とりあえずは。
その人の願いが「世界滅亡」だったら、私は困るけどね。
[あるじが扉を閉めたと思ったらすぐに開いた。中々無いタイミングだった]
……。
[彼女は部屋の主でもないので黙っている]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
[さて、セイバーのマスターを気に入った、
氷漬けにしたいと言い出した佳人は
この2人にはどのような反応を示すのやらと
吟遊詩人は心ひそかに気にしている。>>182
寝所に誘うため白い繊手を伸ばすようなことはしないようであるならば、今のところはそれに越したことはない。
少女に伸ばさなかった代わりに、望月ははだけた胸元に形よい指先を添わせた。令呪が、疼くのか。]
………………。
[後ろを霊体化してついて歩いていたランサーは、アルフレートの動向を淡々と見守っている。あくまで視線は静かで穏やかだ。慈愛すら感じられる。強いて言えば返事を待たず警戒もなく開いたような気がしたがいいのだろうか。男の時代の常識には無かったが、もしかするとこの時代では常識なのかもしれない。だが数多の知識を詰め込んでいるはずの聖杯は何も教えてはくれなかった。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
雅――みやび、嗚呼、優雅さ?
この国独特の表現でありますかな。
[ニュアンスは異なれど、
貴人の扱い、振る舞いは通ずるところがあろう。
吟遊詩人は、この少女らに物語を見るか。]
等しく巻き込み、等しく焼け野原とするか。
……「地上」はまさにその果てのようでありました。
[この塔の聳える、その「真下」。何もない、何も。
白い少女がその街に特別な何かを感じているかは吟遊詩人の知るところでは、ないが。]
とても武器持つものとは思えぬ貴女には、
どのような物語があるのでしょうな。
[閉めたはずの扉が、又開いた。
そして、明らかに聖杯戦争の参加者である]
……、ちょっと、急ぎすぎじゃないかな。
[ノックとほぼ同時だった開き方に、一瞬あっけにとられたが、気を取り直して相手の様子を見る]
>>194
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
がんばれ
否定はしない、急いでいたからな。
後は警戒していたというべきか。
工房を作られているのであれば、
まずは空けてみて対処を考える。
それが私の中で最善と判断しただけだ。
[注がれる視線に対して毅然とした態度を取る。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
[>>186 己の楽器を見て閑雅をめぐらせる少女に、
ふふ、と謎かけを出すこどものような表情を浮かべたが――]
―――おや。
[ぱちん、と長い睫毛を震わせて
締めては開く扉へ視線はうつった。]
千客万来とはこのことか。
[参加者で間違いないか、と問われれば
主たる女はええ、間違いなくてよ、よ。]
[――そう、答えはしたろうが。
主を守るは付き従う者の役目とばかり。]
随分急いたご様子で。
お初にお目にかかりますな。
[穏やかな調子で吟遊詩人は闖入者にも礼を向けたのだ。]
ああ、忠告痛み入る。
[油断していただろうという指摘>>187はつまり危害を加えるチャンスはあったがしなかったということ。歩み寄りの話と加え現時点での敵意のない証と受け取る。]
数減らしのための共闘、か。まあ判りやすいところだな。
[不安という単語をちらつかせた感は好みではないが、その内容には同意できる。また昨日のランサーとの戦いから、自分達だけで切り抜けるのは厳しいとも思っていた。]
元々人付き合いの類は苦手だ。最低限以上の関わりを持つ保障は出来んが…あたし自身は異論ない。…だが、まあ。
[眼鏡のマスターである少女の様子を伺い。]
後はやはり、マスターの方針次第、かね?
[ああ、見事なあかんべだ。と半眼で頷いた。**]
初めましてだな、貴様はサーヴァントだな。
で、其処にいるのがマスターだな。
[もう一組も含めてあたりを見渡す。]
それで、貴様達は魔術師なのか?
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
む? おっと。里が知れてしまいましたね。
[言葉とは難しい。とはいえ、見た目で少なくともアジアの出身なのは、わかる者にはわかってしまうだろうし気にしてはいなかった>>195]
……なるほど。確かに。
とはいえ、焼野原になっても草木は芽吹きます。「地上」の果ては、まさしく果てがないともいえましょう。
[一つだけわかる事がある。今対話しているこの相手は、貴族の扱いを知り尽くしている、と]
物語、か。さてさて。謳われるほどの価値がわたしにありましょうか、ですね。
[故に、話すときもつい気をつける事になるのは、怪我の功名か]
…………………。
[あくまでアルフレートは毅然とした態度を崩さない。なるほど、出会いの時に語った、或いはこれまでの彼に相応しい生き様と言えるだろう。だが、ざっと見渡す限り部屋の中には多くの女性が見受けられる。しかも一人は容姿に魔力すら感じられる。魅了というやつだろう。一人はうつくしい声をしている。あれは男なのか女なのか、いずれにせよ美景に間違いはない。さらに一人は色香むんむん。一人は幸薄そうだ。
この現場に堂々と踏み入るアルフレートは大物なのかもしれない。ランサーは思考を放棄しながら成り行きを見守っている。]
―西ブロック―
[パピーは、バックに入ったまま、歩くヘイズレクに声をかける。]
令呪の反応が結構あるな。密集してるらしい。
教会への報告は必要とは言え、こうまで集中するのか。
[情報収集のチャンスのような、爆弾に手を突っ込みに行くような複雑な気分になる。]
ところで王子様って、どのくらい戦いには自信あるんだ。
見かけは少年って感じだが、見た目じゃ解らないからな。
[ステータスを見ることはできるが、それ自体は曖昧なものだとパピーは考えている。
ヘイズレク自身は、自分をどう思っているのか聞いてみたかった。]
「住んでいた」
―――忍神町にかしら?
[ふむ、と考え込むしぐさ。]
それは私が聞きたいくらいだけど、とりあえず、かつてあった忍神町自体は、一度はなくなってしまったはずなのよ。
何らかの事故、事件、その他何かの要因によってね。
この「町」は、なんなのか。
こういう風にしか言えないわ。
[最善、その言葉に微妙に違和感を憶えたが、彼にとってはそうなのか、と納得することにして]
参加者で、間違いないよ。
私が、マスターだ。
[魔術師ではない、とは言わない。
この背中の、焼け爛れた皮膚の下にあるものは、確かに魔術刻印なのだから。
使う術も似ていることは知っている]
[これはまた雅とは正反対の御仁が来たなあ と、謎の感想をいだきつつも口にはせず]
はてさて、これは私たちが呼び込みましたかね。
名残惜しいですがお暇しますか、ぬしさま?
[サーヴァントの気配の方に気を配りつつ。彼女はケイにそう囁く]
「さあ?」
[分かりません、と両手を上げる。]
ま、この「塔」を登っていけば、何か掴めるかもね。
この「町」は、聖杯戦争の舞台、空からそびえ立つ、おかしなおかしな「塔」の中にあるんだから。
>>203
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwww
― 教会 ―
>>200
…、はい。
[同意を示す言葉に短い返事。]
何れは戦う事になる相手ですからね。
賢明な判断だと思います。
[マスターの事を言われれば、困ったように眉を下げて]
そうですね。
…ま、断られたらそれまでの話です。
そうなったら、一度手合せでもお願いします。親方。
そうか、個性的な人間が揃っているな。
もっとも少しは心得がありそうな者ばかりのようだが。
[感想はくしくも従者(>>203)と同じだった。]
会話が終った後、みちるが傍に来れば>>173、
横から腕を回して、ぽんぽんと背を叩いてあやしていた。
すぐに教会から出るつもりだったが、柊の問い>>190への返答が気になったので椅子から立たない。]
塔…なるほど。
だからですか。
[抱いていた違和感の答えがそこにあれば、一人ごちた。**]
[魅了の気配らしきものを漂わせている女が、暇を口にする。見る者を惑わす様はどこかアフロディーテにも似ていたが、ともかくアルフレートはもしかすると凄まじい邪魔をしているのではないだろうか。ランサーは唐突に不安に支配された。そして]
―――――帰らせた方がいいだろうか。
[困り果てたランサーは実体化を果たしながらアルフレートの首根っこを『ガッ!』と掴みその場の面々に問いかけた。ひどく真剣な表情だった。滲むは胃痛。ランサーは生前を含めて初めての胃痛を経験していた。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
貴女の里は、さぞ――そう、みやびで
うつくしいものであったのだと
思わせるものでありますな。
[>>202 吟遊詩人はやわらかなこえで誉めそやす。
真実感じたことなれば、隠す必要もないことだ。ただ思いを歌にする。]
ええ、そうとも感じます。
[形式は違えども、この少女の姿をしたサーヴァントはきっと優れたうたをうたう。詩人はそう感じていた]
私には、煌びやかな宝石すら霞むと見えましたが。
[ふふ、と――そう、貴人に捧ぐ詩のごとく、だ。]
貴様、何をする。
まぁ、構わん少しは心得がある参加者いるとわかっただけでも収穫だ。
[抵抗はせずそのまま成すがままとなる。
危険こそすぐには感じないが工房の可能性は捨てきれないから。]
個性的というなら、確かにそうだな……。
あなたが連れているサーヴァントは、隠れたままなの。
[気配は感じているが、姿は見えない。霊体化しているのだろう、ケイは入ってきたマスターの男の周りをじっと窺った]
そろそろって言うか、今きたばかりだけど、うん。
でも、名前、位は知っておいた方が良いかもしれないな。
[それから、かぐやの話に頷いて、そう残る二人のマスターへ尋ねた。
自分は兄里、と苗字だけを名乗って]
メモ!
ちゃんとこれ>>209に返事しようねあたし。
[いましとけよ、という指摘はごもっともだけどまとめる自信がないのよ。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
[魔術師か、と問われれば主は「そうよ」と答えるだろう。
それが彼の望む「魔術師」の在り方か
どうかはさておいて。>>201
淫蕩に耽る事もあるこの主を見ればどう思うのやら。]
どうやら拘りの在る様子。
ですが、従者は控えさせたままですかな?
折角の機会、
ひと目その姿を見てみたいもの―――え?
[>>212 穏やかに乞う、英雄を目にしたいと願う言葉は、謂い終わる前に叶ったらしい。
ひどい、胃痛を堪えるような
渋面であったが。]
―西ブロック―
どうする、パピー。
教会での戦闘の可能性は――場所が場所だけに、低いとは思うが。
[このまま向かうのか、と口外に問いを投げ。
続いた言葉に、一度だけゆるりと瞬いた。]
…俺? ――…ええと、なんと、言うべきかな…。
[逡巡。うろ、と視線を彷徨わせてしばしの後、バックへと視線が落ちる。
少しずつ、詰まりながら説明する言葉は、自分自身の確認のようでもあったか。]
…「英霊ヘイズレク」は召喚クラスとしてセイバーやランサー…他にも幾つか該当する地位で召喚される事があるが、それは総じて今の俺よりもう少し歳を経て、いわゆる人としても王としても最盛期である時期のものだ。
対して、今回のようにバーサーカーとして現界する時の俺は、…俺自身の剣技よりも、剣の呪いによるところが大きいと思ってくれて良い。
多少なりは、俺でも応じられるだろうけれど…そのままでは、押し切られるだけじゃないかな。
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
[あっけに取られたのは刹那。]
――……これは これは。
[ふふ 、く。――と。
甘い、弦楽器の震えのような忍び笑いは
押さえた口元から毀れた。
――ああ、すばらしい。
曇天のような灰色の鎧、戦士の身体。
物語の気配に、吟遊詩人は眸をきらきらと輝かせた。]
お気になさいますな。
そう刃物の切っ先のような表情を
せずともよろしいですよ。
名の在る武人とお見受けしますが。
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
……なんとまあ。多少の美辞麗句には慣れているつもりでいましたが。
貴方の言葉はなんとも甘い毒のようですね。
[言葉を合わせるところなども小憎らしい演出だ]
何ともこそばゆいものよ。芝居がかりながらも、ただの一つも虚言を感じさせぬ褒め言葉というのは。
[まさしく。この問答こそも、まるで歌合わせのようではないか]
しかしまあ、この通りの状況。長居も――?!
[流石に急に実体化するとは思っていなかったのでびっくりしながらもケイを守るように立ち位置を変えた事は褒めてあげてほしい>>212]
……。
[尤も、すぐに色々察したが]
[尋ねている間に、その姿が露わとなった。
その体躯から想像するに、セイバーかランサーだろうか。
それとも、バーサーカーかもしれない、などと]
苦労している表情だね。
でも、性格わかりやすくていいと思うけど。
サーヴァントとしてはやりにくいのかな。
[そんな感想を零しながら、かぐやの言葉に従ってお暇しようかと部屋の主の方を見た]
それじゃあ、帰ります。
これは、個人的な興味だけど、あなたのサーヴァントの戦い方を、見てみたいな。
[そう言って頭を下げた]
私のサーヴァントはこの様にサイズが大きいものでな。
あまり迂闊に顕現させたくないのだよ。
[名を問う言葉には]
アルフレートだ。
協会所属の魔術師である。
[>>214 彼が求めるものを
正確に知る術は、吟遊詩人にも、望月玲にもないが
首根っこを引っつかまれた主とその従者らしきに
笑いを零すさまは、何処か似ていた。
>>215名乗る「兄里」に、
蜜の様な声で、
「レイよ」と望月玲は答える。
序(ついで)のように、己のサーヴァントについては「レティ」と呼ぶのに、すぐその場の者は気づくであろう。]
……うむ。まあ、見ての通り、わたしたちも行こうと思うので。
[見れば部屋の持ち主の一人は歓迎しているようだし>>218]
……がんばって?
[一番場違いな言葉を、その鎧の偉丈夫にかけた>>212]
召喚される英霊に若い時期のものと、そうでない時期のものがあるのか・・・・・・。
[あるいは、辰の一部である自分が召喚した者なので、最盛期からはずれたものが出てきたのだろうか。
パピーは、そんな想像をする。]
剣の呪いを持つが故にバーサーカーってとこか。
爆弾に手を突っ込みに行く気分だったが、もしかして王子自身も結構な爆弾・・・・・・とか?
[「無礼ですよ、パピー」と、辰からたしなめられる。]
いや、辰がどっかでそう思ったんだろうが。
でなきゃ、俺はこんな思考はしないのだし。
・・・・・・ああ、解った、解った、そんな大量の言い訳を送ってこないでくれ。
[そう言いつつ、ヘイズレクの反応を見た。]
…………賞賛はありがたく頂戴しましょう。
しかし、――あっ
[申し訳なさそうな顔をしている間にも状況は二転三転していく。どうやら幸薄そうな少女と魅了の女は帰るらしい。去り際、かけられた言葉にランサーは益々申し訳なさそうになった。]
………………ありがとう。
[そう、奥底から絞りだすかのようでかろうじて礼を述べた。何の応援であろう。何の礼であろう。ランサーには分かりようもなかった。]
サイズが大きいから隠しておきたいのは、なんとなくわかるよ。
[と、かぐやの十二単を思い出した。
聞いた二人の名前にありがとう、と礼を告げて]
協会所属か……。
うちも個人的な関わり自体はあるみたいだけど、私は直接知らないから。
[根源を目指すのが魔術師だと、聞いた。それで言うならば、兄里家は根源を離れて、別のものを求めたことになるのだろうか]
協会所属の魔術師であれば、聖杯についてはもっと詳しいんだろうね。
少し、うらやましいな。
[もっと詳しく聞いておけば良かった、と思う。
今の状況は正しいのかもしれないけれど、どこかおかしい。
それでも、協会所属の魔術師がいて、協会に監理者がいるのだからどちらもここの聖杯を把握しているのだろう]
[やはり、上へ行ってみるしかないな、と思いながら、そのスイートルームを後にした]
……さくら、何の応援だったのあれ。
[廊下を歩きながら、かぐやが掛けた応援の意図がわからずに問うた。
足は非常階段の方へ向かう。
目的地は屋上だった]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
お褒め頂き光栄です。
嗚呼……毒だなどと、そんなことはございませんよ。
[ほんの少しばかり面映そうに眼を細める。
己の胸元に手を当てる、騎士の礼じみた仕草。
文化と国が違えども、重なるところはあるらしい。
さて、そのやり取りにざっくりと割って入った
青年と、偉丈夫のやりとり。
アルフレート――そして「協会」>>221
魔術師であるなれば、
覚えのあるところだろうか。
主の眉月のような微笑からはうかがい知れない。]
他の英霊がどうかは、流石に判り兼ねるが
…俺の伝承は、年少期から没して後2代先までの長いモノだからな。
召喚されるクラスで年齢が変わるのは、伝承に沿っての上だ。
[少し勝手が違う事もあるだろう、と言葉を付け足した。]
――いや、爆弾扱いでも問題無い。事実だからな。
マスターの体調が、蔵書の調べ事が適うのであれば
北欧の伝承辺りを調べれば、『呪い』とやらはすぐに判る筈だが。
…口で、説明した方が?
聖杯戦争は各地で起きている。
無論協会も把握しているから情報は多くあるな。
うらやむほどではないと考えているがな。
一つだけ行っておくのであれば、
今回の戦争は異質だ……。
[それ以上は言わない。
敵に塩送る必要はないから。]
[部屋の主の瞳がきらきらと輝く。]
―――――名のあるかどうかは我が身では分かりかねること。
それは語り部の為すべきものであり、聞き届けた民の業。
いずれ、我が槍を見た貴君が評する機会もありましょう。
侘びの駄賃として振舞うも良いでしょう。
――いや、その。なんというか――失礼をした。
[アルフレートの首根っこを掴んだまま、ランサーは扉を閉めた。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
[>>220 吟遊詩人の主たるおんなは、
白い少女の言葉にたおやかに微笑んで見せた。
「そうね。機会があれば、楽しいこと、しましょ」
そう、そうする時は吟遊詩人に
無理難題を引っ掛けてくるのだろう。
セイバーのマスターを気に入ったから、氷漬けにしてみたい、なんて謂い出した時のように。]
ええ、そのときは、存分にお見せいたしましょう。
[従者自身もまた、答えることやぶさかではない。]
[出て少し。屋上へ向かう道すがら]
……何故か、最初に出てきた言葉があれじゃったのう……。
[いずれ戦わねばならぬ相手なのに、自分でも不思議ではあった>>228]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
ええ。賞賛はそのままお受け取りいただければこれ幸い。
[>>226 少女になぜか応援までされたのを見て、
くすくすと笑いを零す吟遊詩人であった。
これは戦争だが、得がたい会話の機会は存分に味わいたいと思う生粋の語り部である。]
貴方は律儀な方ですな。
[挙句こちらも素直な感想を添えた。]
[扉を閉めると共にランサーは疾駆した。それはアーチャーの時に見せた全力の疾走だった。背後は振り返らない。ホテルのフロントマンが振り返ろうと省みない。とにかくランサーは高級ホテルを正面入り口から脱出すべく全力で疾走した。正面入り口を越えてもなお疾走を止めなかった。気付いた時にはそこは見知らぬ路地裏であった。
ランサーの胸には確かな達成感がこみ上げていた。]
[扉を閉めると共にランサーは疾駆した。それはアーチャーの時に見せた全力の疾走だった。背後は振り返らない。ホテルのフロントマンが振り返ろうと省みない。とにかくランサーは高級ホテルを正面入り口から脱出すべく全力で疾走した。正面入り口を越えてもなお疾走を止めなかった。気付いた時にはそこは見知らぬ路地裏であった。
ランサーの胸には確かな達成感が*こみ上げていた*。]
それは・・・・・・
[知りたい、と口にしかけて、ここで令呪の反応が密集していることを思い出す。
ここで話す事が、あるいは誰かに聞かれるかもしれない。
パピーはそう考えて口をつぐんだ。]
まあ、きっと辰が調べてくれるだろう。
[丸投げして、この話を終わらせる事にした。]
―路地裏―
[従者に担がれたままホテルをそして街を駆け抜けた。
そして気づけば見知らぬ路地裏にいた]
私は何をしているのであろうな。
確証もなく攻防の可能性のある場所へ踏み込んだ。
そして、その身振りだけを見て帰ってくる。
そんなにも魔術師以外が気に入らなかったのか。
自分でも不思議に思うところだ……。
魔術師として生きるのは自分だけでいいはずだ。
周りにそれを強いる必要はなく、
自身の道をしっかりと歩けばいいだけである。
そんな事はとうに理解していたはずなのだがな。
まだまだ未熟という事か、私も……。
[天を見上げながら細々と呟いた**]
[やがて屋上へ辿り着く]
ふむ。ぬしさま。ここから2階へ上がれるのじゃろうか?
[問いかける。おそらくは、程なくして、二人は光に包まれて転移を果たすのだろう**]
……戦ってる所を見るだけでも、良いんだけどな……。
[そう零したのは部屋を出た後。
屋上に向かう非常階段は、もうだいぶ夕暮れが迫っていた]
そろそろ暗くなるね。
眠る時間くらいは確保したいな。
[二階へ。
屋上へたどり着くと、さらに上を見上げた。見えるのは地上。
足下、鬼門を頂点に五角の陣を描く]
さくら、こっち。行き方わからないなら、私につかまってて。
[陣はなんてことのない、魔力の増幅装置のようなものだ。
2階へは聖杯が導いてくれる。この腕には、令呪が有るのだから]
[やがて、視界に地上でないものが写った。同時に、光の渦に包まれる。
それが消える頃、そこにはもう陣も二人の姿もなかった。
次に目に映るのは、廃墟と化したビル群。
戦うにはおあつらえ向きの場所]
ここが、上階。
もっと、上があるんだろうね。
[まだ、そこには下と同じく地上しか見えないけれど。
ケイはかぐやをつれて「2階」の探索を*始めた*]
――…場が、場だからな。それが賢明だろう。
…ということだそうだから、頼んだマスター。
[赤竜を通じて聞こえているだろうか。一つバックの蓋の上から手を添える。
聊か適当が過ぎるきらいもある気がするが、それを含めてどうやら赤竜の性分らしいというのはこの数日で何となく判ってきている。…その実、本来のマスターはどうやら正反対であるようだから不思議なものだが。]
…まぁ。
パピーに危害を加える事は無い、…と、思う。から。
安心してくれて、構わない。
[それで安心できるかどうかは、別だろうが。
半ば呟く様にして付け足した言葉は、聊か物騒な響き**]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
ええ、では――貴方の名を、
そしてその武勇を目にするときを、たのしみに。
[輝く眼はそのままに、
優美な受け答えは果して、閉じた扉の向こうに伝わったか。
この戦争がおかしい――そう、彼の主は謂ったが
それは詩人こそが感じていること。
己が、本来のクラスで呼び出されるなど稀有に過ぎることなので。]
―――ふふふ、
嵐のようでありましたな。本当に、詩人として――稀有な場に居られる歓びよ。
[斯様な胸の奥は密やかに。
吟遊詩人は――クレティアンは、主の方を振り返ると、
それはそれは喜ばしげに、わらった。
近場のホテルに、剣の英霊御一行が一時にしろ根城を構えたと知るのは、さていつになることやら**]
・・・・・・と、思うって、バックごと2分割とか嫌だぜ、俺は。
[あえてそれを言うのは、サーヴァントはマスターを守るものという基本すら揺るがす事態がありうると言う事だろうか。
冗談を言ったようにも思えず、パピーはわずかに*身震いした。*]
――西ブロック 教会――
>>209
交渉決裂の際は即対決か、なんともビジネスライクだな。
[だが、その方が解り易くていい。まあまずは話がまとまるよう祈るかね、と幾分か和らいだ眼差しで答え。]
「町」で「塔」か。どんな構造になっているやら。
[聞こえてきた管理人の言葉>>208に教会の天井を見上げる。多少なりとも建築に関わった身として、これがどう築かれたものなのかと興味も沸く。]
事が上手く進んだなら、この辺りの情報交換もしてみるか?
[提案というより雑談に近いニュアンスで、眼鏡に話を振った。**]
―中央区高級ホテルスイート存在区画―
ねえ、レティ?
楽しいお客様だったわね。
特にあの、仔猫のように運ばれていったのが滑稽だったわ。
兄里って子も、お連れの彼女も、どんな聲で啼くのか、聞いてみたいし。
聖杯戦争って、楽しいのね。
ところでレティ?
わたしは今ワインが飲みたいのだけど、まだかしら?
[にっこり]
[二階だと思われる場所は、ゴーストタウンがさらに荒廃したような、そんな場所だった。
廃ビルのいくつか、それらを見ながら歩く]
……戦いやすそうではあるけど、ここでさくらが戦うのはあんまり想像できないな。
ここに人の気配がないせいかも。
どうする? もう少し見ていく?
戻るなら、元の場所の方が車も近いしいいと思うけど。
[昼は買い込んだ食料があったが、夜のぶんは菓子程度しかない。
緊張したり動いたぶん、お腹がすいたな、と腹を押さえた**]
[この聖杯戦争は異質だ、とアルフレートが言っていたのを考える。
普通ではないのはわかっていたが、協会がそう認識しているのなら、事態はもっと深刻なのだろうか、と]
でも、今のところこの戦いを続けて行くしか、やりようがないな。
ねえさくら、聖杯になにか願うことの代償って、あるのかな。
[そんな事を傍らのサーヴァントへと尋ねた**]
…。
見直してみたら眠って脳みそ復活させたほどの甲斐もねぇ雑な発言だなあたし。手合わせについての言及弱いしもちょっと頑張れ。
―中央区高級ホテルスイート存在区画>>246 ―
[品よく吟遊詩人は頷いた。]
ええ、本当に。仔猫とは、謂い得て妙。
武人の方は、些か渋面でしたが。
[さて、彼らは何者であろうか。
吟遊詩人は物語に思考を巡らせる。]
礼儀正しい様子の――あの、傾国の姫はきっと貴人であらせられましょうな。
[魅了――そう呼んで差し支えない。
ルイ7世の娘、すなわち王女マリー・ド・シャンパーニュのパトロナージュ(後援)を受けていたクレティアンには馴染み深い、うつくしい貴人の在り様。並みの人間なら、きっと呆けて虜になってしまうだろう――と。]
それをレイ様が望むのならば、私は貴方のために歌いましょう。
[歌う事は詩人にとって生きること、この場においては戦うことも内包する。]
―中央区高級ホテルスイート存在区画/主と―
――次はワインですか?
[語りを止めて吟遊詩人は主を瞬き見つめた。
にこりと笑ううつくしい主は、
気分屋でしたたかだ。気位の高い猫科の気配。
恭しく首を垂れる。]
……これは 気づかずに申し訳ない。
今すぐ、お持ちします故。
[さて、好みはどのようなものであったか。
クレティアンは貴人の後援を受けた吟遊詩人だ。慣れてはいるがさて、彼女の口に合うかどうか。]
ー南ブロック 教会ー
ま、そういうことですので…
みちるは教会から出るまでに、彼らと歩み寄るかどうかの答えをお願いしますね。
[と、傍に座るマスターへ向けて言葉を伝える。
ある程度の知識を与えて、何度となくみちるの覚悟は確認していた。最終地点はこの教会だと考えていた。ここからは、戦う事になれば迷いはない。
町、塔、それらの事を考える時の顔は普段は見せない素直に楽しそうなもの。
>>245親方の言葉に同意を示す声色は先ほどより感情があらわれていて、]
実に興味深いです。
[聖杯戦争の舞台として現れた塔。故に感じていた地に対する違和感。それから湧き上がるのは探究心。]
[情報交換。
その言葉に、人付き合いが苦手と言っていた親方の顔色を思わず伺い、ふ、と口元を緩める。]
構いませんよ。
[妹尾柊はまだ管理人と会話をしているのか、その会話の切れ目にこちらも座ったまま話しかける。]
管理人さん。
この塔や町は、舞台として作られたとするなら…
ここに住んでいる人たちもまたそうだという事ですか?
[そこにどこまでの人間が含まれるのかはわからないから、素子の表情を確かめるよう見つめた。]
― 1F南・商店街(デパート屋上)―
[空に近く、天には遠い建造物の屋上。
『忍神デパート』と意匠された摩天楼の頂に、鎧を纏う男の姿はあった。]
――――流麗な声であったな。
[商店街の散策を行うアルフレートを見守りながら、呟く。
思い出されるは、何もかもが煌びやかに装飾された宿泊施設。
去り際にかけられた言葉。
魅了の魔力を漂わせる女と似た、魔力の篭められたそれは、しかし。]
――――……
[視線を落とした先には、武具を握り続けることで形成された掌。
無骨なそれの内側に、今は槍は無い。
しかしながら、風に吹かれるこの一時、ランサーは幻視する。
いろのない槍。くろともしろともつかぬ灰色の塊。]
語られることで継がれるものもある。
とうに滅んだものでも、孤独に寂びた心でも。
――ならば、これも必然の因果か。偶然の果てと呼ぶべきか。
形はどうあれ。ようやく共に戦うことが出来そうだ。
いや、今の俺が言い表すならば、久方振りにとつけるべきか?
アテナよ。
……どうやら人は未だ逞しいようだ。
そして、俺の武勇とやらも、届いている者は在るらしい。
[眼下をゆく人の営みは、天ではなく地表の下にこどあれど
確かな幸福に満ち溢れている――。]
ー教会ー
アユミヨル?
[ランドセルは座るに邪魔だったので、おろして抱えるようにする。
そろばんの珠が揺れる音が、教会に短く響いた。
なんのことだとばかりにキョトンとしてキャスターを見上げる]
みちる、せのーさんとアユミヨルの?
[自分がいない間に何か二人で話をしていたらしい。
フードに半分隠れた視線が、じぃ、と、さらに半分体をキャスターに隠した状態でアーチャーを見た]
…でもー、せのーさんも、鯖さんも、せーはい、ほしいんだよね?
せーはいって、ゆずりあいっこできるの?
[漠然とした疑問なのだろう。
あゆみよりのまえに、気になったことを迷いなく口にした]
―1F 中央区高級ホテルスイート存在区画―
[吟遊詩人は、歌うために生まれてきた。
優雅の裏に貪欲を、
涼しげな顔の裏に渇望を。
吟遊詩人は、物語を求めてやまない。
聖杯―――クレティアンの歌うアーサー王が求めたものとは異なるかたちのそれへ辿りつく道程で、此処にしかない、此処でしか交わらぬ英雄たちの物語を。引き出すならば、戦いも辞さない。「宝具」と呼ばれる、彼らの物語の根幹を知ることを、求めてやまない。]
誉れ高き獅子の騎士《イヴァン》よ、
私の物語“たち”。共に、英雄たちと相見えよう。
[鎧に身を包む騎士へ、吟遊詩人は歌う。]
正しく詩人《トゥルバドール》として戦地に立てるなど、
次にあるかどうか分からないのだものね。
[片手にワイン、グラスに注ぐ。
花のような香りが広がった。]
どうぞ、レイ様。
――お気に召すと、よいのですが。
[差し出す様は、中世の絵画めいて*在る*]
ゆずりあいっこできなくても、アユミヨルの?
…へんなの。
[頬がいささか不満げに膨らみ始める。
まだ交渉決裂とまではいかないものの、
納得はすぐにはできないようだ**]
―南ブロック ・教会―
[管理者と名乗る少女の答え >>205 に、ほっとした表情を浮かべ、続く答え >>208 には ]
…はい。4年ほど前まで、ここ「忍神町」に住んでいました。
[「無くなってしまった。」と言う答えには、、ああ…やはり。と言う気持ちと、ソレがまだ目の前に残っている事実の答えには管理者すら「わからない」…と
SFではないが、タイムスリップ…などではない。だったら、祖母も生きているはずで、、、
とにかく、僕たちが上を目指し聖杯を手に入れることで判って行くこともあるのだろう。
管理者に質問 >>252 を投げかける声。後ろを振り返ると礼拝用のベンチに親方と眼鏡のおじさん、鴻さんが並んで座っていた。
鳳さんは相変わらず僕を斜め見て小さな舌を出している。]
…は、はは…はぁ――
[苦笑いの後、小さくため息を漏らすと…ここまで鳳さんに嫌われる覚えもなく…まぁ、少しくらいは心当たりがあるけど…女の子って怖いなぁ、、と思った。
三人の座るベンチ。親方側に座ると、管理者の答えを待ちつつ飲食の許可を貰った。]
ねぇ、長くなりそうだからお茶にしませんか?
[英霊二人の密談は僕の耳には届いていない。親方と眼鏡のおじさんに鞄の温ポットからエスプレッソを紙コップに入れて渡した。
僕と…飲んでくれるか判らないけど鳳さんには甘くて暖かいミルクティーを紙コップに入れて、眼鏡のおじさんに渡した。]
>>255
できませんよ。
[さらりとみちるの言葉を肯定する。
理解できず、不満な顔を眺める視線は大地を俯瞰して見ているよう。]
…、みちるの言い分は理解できます。
[それ以上はあえて言わない。最終的な判断は、みちるに任せるつもりだ。
まあ、妹尾柊の方が断るようならそもそもこの話はここまでになる。]
おや。
[紙コップを2つ手渡されればそれを手に取り、ありがとうございますと礼を告げる。みちるに近い方の手にミルクティーを持ち、どうぞ、と近づける。]
―西ブロック―
[パピーはヘイズレクのバックから、顔だけ出して話し始める。]
さて、どうするかね。
令呪反応がある程度散ったら、教会へ行くのもありだが、俺の中じゃそんな優先順位は高くない。
反応のどれかに接触してみるのもありかもな。
あと2Fに行ってみて思ったんだが、あそこなかなか便利なのよ。
人を巻き込まずにすむ廃墟で、行き来が転移だから、入りやすく、逃げやすい。
まさに、うちのサーヴァントってどうなの?と言うお試しにうってつけって場所だぜ。
行き来が簡単なので、大して時間の無駄でも無い。
思わぬ収穫狙いで、理由が無くても、ちょくちょく行ってみるべきかもな。
まあ、高度な柔軟性を保ちつつ、臨機応変に行こうぜ。
[そこまで言うと、バックの中へと*引っ込んだ。*]
[エスプレッソを手に持つと、温度が手に伝わる。当たり前だが、その当たり前に感謝する一時。
晩年のメルカトルは、言葉と左半身を失っていた。それでも、死ぬまで仕事をやめなかった。今はその時までの記憶を持ちつつも、若い時の肉体である。
温もりを手に持ったまま、眼鏡の奥からの視線を妹尾柊に真っ直ぐ向ける。]
マスター妹尾柊。
僅かな時ですが一時停戦と
共闘の話を親方としていたのですが、
あなたの意見を伺いたい。
/*
クレティアンの他
第2希望くらいにアエネアスがいたので
ぶつけたら楽しい事になってたかもしれないなあ
とランサーを見ながら思ってる
[暖かいミルクティーを喉に流しこみ、少し緊張していた心が和らぐ。
眼鏡のおじさんは紙コップを受け取ると、鳳さんに…自分は紙コップの温もりを楽しむように手に持ったまま僕に問うて来た。]
…は、い?
共闘…って、共に闘うって事ですよね?
[当たり前のことを聞いてしまった ]
あ…のぅ、それって今は良くても最後に残ったらやっぱり闘わなくっちゃいけないって事で…う――う、うっ
[答えに…詰まった。接近戦の苦手な親方には願ってもない話しで…当然一人で闘うよりはずっと有利なはずなんだ。わかっているけど… ]
共闘自体には僕は反対しない…だけど
――もし、万が一だけど、このまま勝ち進んで最後に鳳さんと闘うことになって、、、、
[――それでも…彼女はこんな小さな体で聖杯戦争に挑んでいるのだ。
相変わらず目線があうと小さな舌を出されるのだが…
同じ魔術師として、こんな気持ちを持つことは彼女に失礼なんだよね。
頭の中で決着をつけた。眼鏡のおじさんに向き直り]
はい。鳳さんが良ければお願いしたいです。
ただ、彼女怒っちゃっているみたいだから…どうかなぁ。
[苦笑を挟みつつ、目線が会わないようにゆらゆら揺れる兎の耳を眺める。]
僕は一人っ子だから小さいこの扱いが判らなくって。
あ!でも、僕を捨てた母が再婚してたら弟か妹が居るのかもね。
[事も無げにさらっと余計なことを言った。]
だ、そうですが。
みちるはどうですか?
[ランドセルを抱えたみちるへ顔を動かし、確かめる。
聞いてもいない事を言う妹尾柊の言葉も耳に入れつつ、無意味に眼鏡を光らせた。**]
………。
[ほう。声には出さぬ感嘆の息。眼鏡の男が珍しく感情の色を見せた>>251>>252のは、この地の「塔」と「町」のついての話。
関心を寄せる内容から、やはり武人ではなく職人かもしくは学者の類かと頷いた。戦いに由来を持たぬ様子の英霊が自分の他にもいた事を幾分嬉しく思ったが。]
………、
[幼い自分のマスターの疑問と不満にさほどの言葉も与えぬまま、しかし件の決定を委ねる様には眉を険しくした。]
[共闘を持ち掛けた際、思考の誘導を臭わせるような物言いを混ぜた>>188男が、主に対しては説明の意思も見せない。
マスターの方針次第というサーヴァントの気構えか、幼き少女の成長を促すためか、それとも果たして――。]
………ふん。
[なんだか妙にムっとした。]
[まあ、などと思いつつも。
眼鏡の男が柊に共闘の話をした際には、自分はもう話し終わったとばかりに何も言わずただ受け取ったエスプレッソを口にするだけだったわけだが。]
――――…。
[そうして柊の出した結論に頷いた後。最終的な決定をまわされた小さなマスターへと視線を…自分まで集中させるのは怯えさせてしまうだけかなと。
目を閉じただ紙コップの中の液体を飲み干した。**]
そしてお昼過ぎの時点でarcherの説明更新されてたのか。
しかしてドヤ顔で提出したがいまから思えば「偉大なる者」でアーチャーなれるなら世の中の偉人・英雄て大半がアーチャー適合しちゃわね?と恥ずかしくもあるな。
―1F 中央区高級ホテルスイート存在区画―
レイ様…!!
[慌てた声を吟遊詩人は上げた。
獅子もまた顔をあげ、物語で編まれた騎士は眼を瞠る。
貴婦人に傷をつけさせるとはなんたること!
それが彼女自身に起因する事であったとしても、だ。]
……――っ、…
[唇の間(あわい)から滲み初める血の味は
魔力の流れを帯びて甘美である。
クレティアンは、心痛めるように柳眉を寄せた。
労わるように切った指の側に手を添える]
ありがたきお言葉なれど、
――まずは傷の治療をなさってください。
[言葉は聞き届けられたかどうか。つい先ごろ、廃墟ビルの屋上で主に向けられた言葉が何故か今、リフレインする**]
/*
クレティアンはキャスターで召喚された場合
詩人特有のスキルが幾つかキャンセルされて
キャスター固有スキルになるから詩人としての全力を果たせない、という設定です(補足)
・陣地作成(歌う舞台)
・道具作成(楽器)
・詩人の魂
・美声
こんな感じかな…
―南ブロック ・教会〜森林公園へ―
[眼鏡さん…おじさん付けは止めることにしたにした。と管理者さんとの話は終わり。
教会を嫌がる鳳さんのため、緑が美しい森林公園へ移動することにした。]
ずいぶん時間が掛かっちゃったね。
お腹空いていない?
[鴻さんには直接話し掛けず。眼鏡さんにそう言うとバックの中から紙袋を出し中のスコーンを振るまうことにした。
祖母の手作りの苺ジャムをたっぷりと紙皿に乗せてどうぞ。と、眼鏡さんに勧める。]
この緑の樹木も、飛び交う虫や鳥たちも生きていて、生きてない…信じられないよ。
[バックから保存パックの中の南瓜の種を撒いて鳥たちにもご相伴]
ー森林公園ー
[貰ったエスプレッソは隣の親方が飲み干したのを見てから、ゆっくり口に含み飲み込んだ。美味しかった。
教会から公園へ向かう流れ。みちるはまだ返事をしていなかった。急かすよりは、考えて欲しい思いの方が強かったので、ランドセルを背負い直すよう促してからみちるの頭を優しく撫ぜた。]
…いただいても。
[紙皿を受け取れば、スコーンとジャムが乗っていた。すぐに食べる事はせず持ったまま、樹木を見て観察する。
どのような植生かを見るだけで、ここの気候もおおよそ理解する。]
…、…妹尾柊は悲しんでいるのですか?**
ー教会→森林公園ー
…よ、ねー。
[譲り合いはできない。
さすがにみちるでも、それとなく認識できていたことである。
届いた紙コップの中身を覗き込み、両手で受け取る。
何度かにおいをかいでから、少しだけ口をつけた。
好みの味ではなかったのか、もういらないとばかりにキャスターへと紙コップを差し出した。
共闘するかどうか否かについては、まだ口をつぐんだまま。
ずっと口をへの字に結んだまま、足はキャスターの後をついていく。
チルチルがフードの上に乗って鳥なのに飛ぶことを放棄するというありさまだがその間も何も言わなかった。
ベンチにこしかけて、ランドセルを自分の脇におろしてからも足をプラプラとさせて]
ー森林公園ー
みちる。
私から離れるのは15歩までですよ。
[みちるは気付いていないだろうが、常にマスターの周囲を守る術を施している。ただし、離れすぎると効力が薄れるとのなので、ベンチに腰を落とすみちるへそう言葉を投げて、可愛らしいうさぎフードの上にいるチルチルも見る。]
…、…。
[みちるの浮かない顔を見れば]
みちる。
そういう事でいいですか?
[主語のない言葉をマスターへ向ける。]
[ぶすぶすとした表情のまま、揺れる足は石を蹴るように。
15歩、と言われて少し顔を上げてじっとキャスターをみたあとベンチから立ち上がって1歩、2歩、と飛び跳ねるように距離をとって丁度15歩。
くるりと振り返ると、顔は相変わらず半分ほどしか見えないが、どうも睨んでいるような風合い]
みちる、はー!
あゆみより、ま、せーん!!!
[ぷんすこ。
頭の上に乗っていたチルチルが驚きで宙に舞い上がる。
みちるの機嫌の悪さを理解したのか、青い鳥はキャスターの方へ一目散]
[>>185 何かあったのか、という問いには、明確には答えなかった。思い出したくもない、苦い感情が口を阻んだのだ。
あてがわれた部屋は、それなりに綺麗でそれなりに狭い。観光に来たわけじゃないので文句はない。
窓からベランダに出れば、空はいつの間にか朱から藍へ。西側に沈んでいく夕日が美しく、しかしその光景を「塔」の存在感でぶち壊しにしている様は、もはや滑稽ですらあった]
少し休んだら、また町に出るわよ。
夜が始まる。この聖杯戦争は少し特殊だけど、それでも魔術師たちは、夜に戦いたがると思うから。
[それは魔術師の血に刻まれた習性だ。
魔術は秘匿するべき奇跡。どうせ裏の歴史でずっとそうしてきたように、ここでも闇を好むに違いない。
災害クラスの派手な戦いが予想できるなら、なおさらだ]
[ ――あぁ…良かった。僕は心のどこかで安堵した。
僕にはこの子を手に掛けることが出来ない。かと、言ってずっと側に居て守ってやる事も出来ない。
ここでキッパリと決別しておく方がいい ]
うん。そうだね。
じゃあ、このまま解散ってことでいいかな?
[ベンチから立ち上がりズボンの埃を軽く叩くと、親方を促して…]
鴻さん、眼鏡さん、次に会うときは敵同士だけど…ガンバってね。
みちる知ってるもん。
こーゆーのはあゆみよりって、いわないもん。
ゆずりあいっこできないのに、しようっておもってないのに、そーいうこというのいけないんだよ!
[子供っぽい主張そのままを、何一つ隠さないままに声高に言う。
それから、キャスターのほうも少し睨むようにしながら]
みちるはねー、みちるのおねがいがあるの!
おねがいかなえるために、みちるはがんばるの。
それはみんなおんなじでしょ。
子供だからごまかそうとか、かわいそうだからとか、そーいうのみちるはやぁなの!
[ひとつ、ふたつ、やがて15歩。
ベンチへも戻ってくるとキャスターの手を掴もうと勢いよく手を伸ばした]
おじさん、いこ。
鯖さんまたね。
[アーチャーの事はそこまで嫌いでもないらしいが、妹尾に向けてはまた舌を出した]
[答えないままのリリンに再度問うことはしない。>>278事情があるのだろう。自分も同じだ。家のこととは言え、いや…家に関わることだからこそ話したくないこともある。この花も恥じらう年頃の娘が戦場に立つ理由は知らない。縁があれば聞くこともあるだろう。
ベランダから見える夕陽は、今も変わらず美しすぎた]
……望み、なあ。
[ないと言えないこともない…が、それを口に出すのは自分でも憚られ、しばらく押し黙ったまま。ぼんやりと夕陽を眺めていたしばしの間は、リリンに声をかけられるまで至福の時だった。
リリンの声が聞こえる。また外に出るということだろう。それをセイバーは]
きっちりと15歩離れて、ぷんすこするみちるの言葉。
浮かべた表情は光眼鏡で隠れて見えない。
隠れきれない口元は常と変わらずのまま、ひと言。]
――、かしこまりました。
[寂しいという言葉を返す妹尾へ向ける視線の温度は低い。]
これはお返しします。
[貰った紙皿の上に乗ったスコーンとジャムを地面に置いた。]
―― っ!あははははっ!!
[久しぶりに大きな声で笑った。小気味の良い鳳さんの返事に目から鱗が落ちたようだった。]
そうだね。本当にそうだよねぇ。
一人前の魔術師に向かって失礼だよね。
うん!
今度会ったら、お互い手加減無しって事で。よろしくね。
[自分に向けられたべーに、お返しとばかりに大きくあっかんべーを返した。]
え゛え゛ぇ〜〜〜………
[死ぬほど面倒くさそうな声でいつの間にか実体化して部屋のソファーに横になったまま、恨めしそうに頭だけ起こしてリリンに声だけで抗議した]
おいおい…寝るのをわしが警護するとかいうからてっきり今日はもう外に行かんものと思っておったのに、何、今から……だと?
勘弁してくれよ……
[がりがり頭をかきむしりながら、死ぬほど面倒臭そうに体を起こす。]
[みちるの感情の感じられる主張を黙って聞く。
どうやらこちらにも怒りの矛先が向いているようだった。
睨む目線を受け止めると、眉を下げて肩を小さく上下させて息を吐いた。
15歩かけて戻ってくるみちるを見下して、伸びてくる手にこちらも手を差し伸ばす。
手を繋いで引かれるのならその力に身を任せる。
背を向けた、親方に向けて]
仕事の話…できそうにありませんね。
少し――残念です。
[けれどそれが目的ではない。
それは良く解っているから、それ以上言葉はなく。]
[鴻さんに手を引かれ帰ろうとする眼鏡さんに向かって
両手をメガホンにして大きく言った。]
あのねー!
一度受け取ったものを返すのって凄く失礼なんだよ。
そう言うことも大人が先にお手本見せなくちゃダメなんだからね。
[地面に置かれた紙皿を拾い上げると、祖母のジャムまで蔑ろにされた気がして少し腹が立った。]
いこ!親方
―夕方〜夜:2階廃墟ビル群―
[廃墟ビルの中を歩く。
夕闇が東の空から始まって、西にある日はもう殆ど見えなかった]
さくらは、どういう場所が戦いやすいとか、ある?
どういう戦い方をするのかよくわかってないけど。
有利な戦いをするのに場所選びは大事だからさ。
[赤錆のついたむき出しの鉄骨。崩れたコンクリートの瓦礫。
日が暮れた頃、歩いていた足を止めた]
――西ブロック 森林公園――
ふむ。
[結果は、決別。それについて特に何等の感想を溢すこともなく、ただ肩をすくめるのみ。
仕事の話、と言う眼鏡の男>>285には]
残念だな。そしてマスターは双方ともこのまま立ち去る方針のようだ。手合せもまた別の機会だな。
[と、背中越しに眼鏡の男へと右手を振った。]
[そして別れ際にふと振り返れば。]
ああそうだ。
ランサーは迅いぞ…見た目よりもな。
[まだ会った事がないなら覚えておくといいと。唐突にそんな言葉を伝え。
後は柊に手を引かれるままその場を離れることとした。]
[妹尾柊の声も背で受け止める。
すぐに始末しようとしなかった自分の甘さを感じる。
細く息を吐いて。
>>289 聞こえた言葉。振り返りはせず、]
これで貸し借りなし、という事にしましょうか。
[足の歩みは止めないまま、ぽつりと呟いた。]
――西ブロック・土手――
[親方と土手に腰掛け残ったスコーンにかぶりつく。
夕暮れ時はもう僅か赤く細い光の筋を残して闇が空を覆い尽くして行く。
ランサーのマスターや、鳳さん…つくづく自分が甘ったれの駄目々マスターだと思い知らされる。]
はぁ…親方。飲み込んでも、飲み込んでも、駄目だった場合とかどうしたら良いんだろう。
[お日様が地平線に沈んだ夜空のようにドップリと落ち込み、体育座りの膝に頭を押し込む…]
ー森林公園からの道中ー
[妹尾が同じことをし返してきたのを見て、つんとそっぽ向いて歩き出す。
湯気の出そうな勢いでずんずんと歩くスピードはコンパスの長さの割に回転が早く、足が速いという本人の証言を裏付ける。
森林公園が見えなくなったあたりでピタリと足を止め、フードからようやく顔をのぞかせる]
…めぇおじさん、みちるのこと、おばかさんだって思ったでしょ。
[いろいろ不慣れな子供にでもさすがにわかる。
手を組めば、少しは楽にもなるし、競争の分母が僅かながらへることもわかっている]
でも、みちるは、やぁなの。
みちるのおねがいだから、みちるががんばりたいの。
ごめんなさい。
[掴んできた手を解き、深く深く頭を下げた]
― 中央ブロック・噴水前 ―
[セイバーの不満声は無視しました]
さて、セイバー。どこに行きましょうか?
北と西は行ったし、次は南か東? それとも行きそびれた場所でも回ってみる?
どうせアテもないんだし、行きたいところがあれば希望は聞くわよ?
[無理矢理連れてきたにも関わらず、傍若無人に問いかける。
噴水は夜でも楽しめるようライトアップされていたが、自分たちの他には誰もいない。微妙に生気のない町の住人たちは、あまり夜に出歩く気力を有していないのかもしれない]
―中央区高級ホテル―
[ 唇に血で紅を引かれた吟遊詩人は、
主を宛ら気儘な女神の如く、と表した。
――さて、主の傷口を清めて
包帯をくるりと巻いた、そのあれそれは後に置くとする。
添え置くとすれば、貴婦人にそうするように、手の甲に恭しく口付けるまでが一通り。
ワインの替えを部屋に運ばせるまでがもう一手間。
休息を兼ねた時間は迫る夕暮れに流される。
階下への道すがら、
「貴公、唇が赤いままだ」
具現化させたままのイヴァンに指摘され、
己が唇に触れる。 ]
嗚呼、貴婦人でもあるまいに
[苦笑を添えて、
指でなぞり舐めとった。 ]
― 中央ブロック・噴水前 ―
[結局、半ば無理くりにホテルから引っ張り出される形になっていた。とは言っても面倒臭さのあまり、霊体化したままだ。こんなことで令呪を使われてはそれこそ自害に値する恥だという自覚ぐらいは一応ある。]
そうだなあ…… 東は住宅街なのだろう?
人が隠れるならやはり人の中だろうよ。探すならそちらの方が良い。
[半分上の空のような状態でリリンに返事をした。]
まあ、戦うだけなら上で待っていればいつかは誰ぞ来るかもしれんが。
―西ブロック―
…まぁ、万一があった場合でも2分割で済まないから、…大丈夫だ。
[パピーの言葉>>244に考え込んで暫し。
真顔にも近い声色で、フォローにもならない言葉を返した。
しかし言葉の中身は何も大丈夫じゃない。]
それに、幸いと言うべきか。
…パピーは、“人”では無いだろう?
[だから大丈夫だ、と言葉を重ねる。]
接触してみるのも有りだな、とは言うが…
この場合、接触するのは俺じゃないのか。もしかして。
[>>262赤竜の言葉に鞄の方へと視線を落とす。
誰の目があるかも知れない以上、そう簡単に鞄から出てくる事は無いだろう。そもそもその為のショルダーバックだ。…ノリはあるが存外に適当だなこのマスター代理、と脳内を過った言葉は口には出さないまま、教会へと至る道を更に進み始める。
ふと、緩やかなカーブを描く道の先に土手が見えてきた頃、ぴり、と気配一つ。それと同時、どうやら令呪が何かを察したか――ショルダーバッグの中が僅かに揺れた。
把握している、と返す様に蓋の上から軽く叩く。]
―中央ブロックホテルロビー―
[ 高級ホテルのロビーには、
黒く輝くグランドピアノが置いてある。
楽師の側面を持つ詩人は、興味深そうにそれを見る。
ピアノが生まれたのは
詩人の時代からずっと後だ。
見たことのない楽器に興味を持つのも無理からぬところ。 ]
教会のオルガンのようなものかな。
[主にひとつ、許可を取り。
吟遊詩人は初めてとは思えぬ手つきで白い鍵盤を奏でる。最初は緩やかに、やがて熟れて思うまま。
生気のない奇妙な住民たちが足を止め。異国の響きに耳傾けていた。]
― 道中→中央ブロック ―
[武術の心得はなかったが、足が速いといっていたみちるに引かれる。
いつもより歩幅を広げて、手を繋いだまま道を行く。]
……
[みちるの言葉が言い終えるまで黙したまま聞く。
召喚された時、悉く会話を中断されてからそうするようにしているのはここだけの話だ。]
謝る必要はありません。
みちるが考えて、判断した結果を私は支持します。
…だからみちるは、責任を持って
頑張ればいいだけです。
[がんばれば。
言う口の動きはどこかぎこちのないもの。]
…みちるに実は、まだ 伝えてない事があります。
言わまくても良い事なのですが、
サーヴァントは宝具、というものを所持してします。
…すごく強い魔法の武器だと思って下さい。
それを使うと、私はとても疲れてしまいます。
…そして、みちるも。…おそらく、…。
[ばつが悪そうに言う顔は、苦水を飲まされたように歪む。]
これから夜です。
恐らく…誰かと戦う事になるでしょう。
みちる。
みちるのお願いを叶えるために、頑張りましょうね。
[そう言いながらバスに乗らずに手を繋ぎ歩いていけば、まだ未踏の場所に入り込む。けれど一度足を踏み入れて周囲を見、大地に足をつけて感じれば地形の理解は終わる。
同時に――、一人ではない、複数のサーヴァントの気配を感じる。]
いますね。
[行きますよ、と目を痛がるみちるを心配しつつも、手を引いて歩く。
恐らく向こうも気付いてはいるだろうが、噴水のある方へと足は向かう。]
上で待つ、かぁ。……うーん。待ってて誰も来ないのはやだなぁ。
それに、あそこには目新しいものってない気がするのよね。
それならやっぱり、こっちにとどまって散策したいわ。
[そう、言い終える前に。
令呪の反応が、敵の接近を伝えてきた]
……でも、今日はその必要もないかも。
――西ブロック・土手――
[何時もの左肩への感覚に、ふっ!と顔をあげる。]
ん、もう!
聖杯戦争って落ち込んでる暇も与えてくれないのっ!
[感覚のする方向に目を向けると宵闇の中、おおきなショルダーバックを肩にした少年?]
― 南・商店街(デパート屋上)―
[陽が落ちるにつれて、賑わっていた路上に人の形が減っていく。
まるで何かに導かれるように。
まるで何かを思い出すように。
夜の帳が近付くごとに、海に漂う泡沫の如き静けさを取り戻す。]
見事なものだ。火が無くとも灯る輝きとは。
こうして眼前に拝するとなおのこと、美しくも儚くも見える。
[夜を待ちわびる月より差す僅かな光。
差し詰め荒涼と佇む街並みを照らす導きの糸か。]
ヘレネの導きは感じられぬが、なるほど、こうした灯もあるものか。
[ランサーは暫しの時を、夜を匂わす冷たい風に身を任せた。]
一度下に戻ろう。他に誰かいるならともかく、来る方法は把握したし、長居するより他の参加者を探さなきゃ。
聖杯戦争には7組のサーヴァントがいるけど、まだ二人しかわかっていない。
しかも、同じように七組いるのなら、呼び出されているクラスに変更も起きてる。
七組以上いてもそれはそれで異質だけど。
[踵を返して、ケイはこちらへ来た最初のビルの方へと戻り始めた]
――西ブロック 土手――
んー…。
[陽も暮れた頃。町を抜ける川の土手で人生という高すぎる壁にぶつかり落ち込む己が主になんと声を掛ければいいかと、彫刻家は頭を悩ませていた。]
あー…。
[ガリガリと頭を掻く。自身を振り返れば稀代の天才彫刻家と呼ばれていたが、当然ながら失敗作も多くあった。
だが失敗したから、で落ち込むことはなかった。次の石に向かい、次は完成させると前を向き続けていたから。]
うーー…ん。
[挫折も、落胆も、消沈も。そんな暇があったら石を彫るべしとノミを手に取ってきた。そんな生き様を歩んだミケランジェロには解らない。落ち込むということが。落ち込んだらどう浮上すればいいのかも。まいったなと、ただただ繭を険しくする。]
[と。不意に声を上げて落ち込んでいた少年が身を起こす。
その声からまた別の魔力が近づいてくる事に、ようやく気が付いた。]
みちるだっておばかさんだっておもうもん。
まほうもつかえないのにがんばるとか、おかしいもん。
[使えると言われても使い方はわからない。
初めての教科書を開いてもないのにテストで100点を取ると言っているようなものだ。
矛盾はわかっていても、あの時言わなくてはならないと思ったのは何故か
それはみちる自身にもまだ理解はできていないらしい]
すっごい、まほうのどうぐ…つかれちゃう…
[ぐるぐる。言葉は頭の中をめぐる。
それでも、顔を上げて歩き出した。
自分が選んだのは、そういう道なのだということだけはわかっている。
先に進むにつれて、また左目が痛みを訴え始める。
ちくちくと、まるで刈り終えた芝生の上を転がされるような痛みに
眉間に皺をよせたままいくどかうなずいてついていく]
それはあるな。誰ぞ来ん限りは空しいものだ。
わしは楽で良いんだがな……
まあ、そうも言ってられんか。
[自分にも感じる。自分以外のサーヴァントの近づく気配。霊体のままではあるが、リリンから離れずに周囲をうかがおうとした。
もっとも、陰鬱気な様子でまだ若干本調子とはいいがたかったのだが。]
―西ブロック・土手―
[ようやく人影を認識出来た頃合い、勢い良く向けられた顔に面食らったようにぴたりと足を止めた。
土手と道である為に多少の高低差はあるが、凡その距離にして数メートルの距離。
自身にはその少年が事実マスターであるかは感知出来ないが…ショルダーバッグがじわりと動いて主張してくるに加え、傍らにサーヴァントを従えているとすれば疑うべくもないだろう。]
――ええと。
落ち込んでいる最中に、…悪い、な?
[ひとまず、必要かどうか良く解らない謝罪と共に、両手を軽く上げて見せた。見境なく襲撃しに来た訳ではないのだと、これで伝わるか。]
ー中央ブロック、噴水前ー
…がまん、がまん…
[痛みで浮かんでくる涙を堪えるように
口元でごく小さく繰り返す。
溢れそうになると、眠さを装う小さな欠伸の真似をして目元をこする。
子供にしては少し頭を使った嘘のつき方だ]
………独りか。
[柊が睨む先を見て呟く。柊の令呪が反応しているということは、あの人影はマスターか?
相手のサーヴァントは姿を消しているのだろうか。それとも奇襲を掛けるため身を隠しているのか。既に出遅れたのではないかと暗くなった土手を見渡した。]
…独り、か。
[柊の令呪が反応したということは、この少年はマスターなのだろう。
では彼のサーヴァントは? 姿を消しているだけか、それとも奇襲を掛けるつもりなのか。
少年に意識を残したまま辺りを見渡すも他に魔力らしきものは感じられなかった。]
…独り、か。
[柊の令呪が反応したということは、この少年はマスターなのだろう。
では彼のサーヴァントは? 姿を消しているだけか、それとも奇襲を掛けるつもりなのか。
両手を挙げてみせている少年に意識を残したまま辺りを見渡すも、他に魔力らしきものは感じられなかった。]
― 中央ブロック 噴水前 ―
みちるがちゃんと魔法を使えるようになってくれると
素直に…私は嬉しいですけれど。
[手を繋いで歩く子供とおじさん。
さて、その姿がどう見えるかは解らないが、
目の前に一人の女性の姿を捉える。>>302]
…こんばんわ。
んんっ
サーヴァント同士ならば、サーヴァントがいるって感知出来る…よね?
やっべ、勘違いしてたかな。
さっきアーチャーがサーヴァントってト書きで判っちゃったぞ。
ちょっとwiki確かめてこねば。
――っ…べ、べつにっ!いいけどさっ。
[落ち込んで居たとは言え、八つ当たり的な言葉を発して逆に謝られたー!
恥ずかしいです。穴があったら入りたいとはこの事だ
顔を真っ赤にしながらも、敵意の無い事を示す相手に]
で、何か用ですか?
[立ち上がると自分よりも高そうな身長に、ちょっとだけムカツク!]
― 中央ブロック・噴水前 ―
[現れた二人の姿を見て―――正確には、その片方を見て、息をのんだ。驚きを隠せず、目を見開く。
三十代ほどの男と、年端もいかぬ少女。
右手甲の令呪がうずく。言葉を失って立ち尽くしそうになった]
……こんばんは。
もしかして誘拐の現場を目撃しちゃったかしら?
[しかし声を掛けられれば、動揺を押し込めて言葉を返す]
― 噴水前 ―
[ライトアップしている噴水を背後にして立つ女性の姿は、輝く水飛沫のせいか煌びやかに見えた。]
そういう趣味はありませんから。
[眼鏡の奥の眼、一切笑みが浮かべず真面目な訴えをした。]
― 中央ブロック・噴水前 ―
[霊体化した状態でリリンの傍に控えている。だからその表情は見えないだろうが、もし見えたなら、驚きが浮かんでいることは分かっただろう。
男の方はともかく、もう一人が十歳になるかどうかというぐらいの少女なのだから無理からぬこと。]
………
[ちらりとリリンの方を見て、少女をじっと見つめる。]
これはまた。
―西ブロック・土手―
[独りか、との呟き>>313に、一度だけ榛色を瞬いた。
正しくは一人と一匹。しかもその一匹はカバンの中だ。
肯定する心算は無いが…わざわざ事実を伝える必要もあるだろうか――逡巡。
…沈黙を貫き通す事にした。
代理の形を取っている事は、知らせなければアドバンテージにもなり得る話。
それを晒すかは、マスターもといパピーに任せる事に決めた。]
…嗚呼、邪魔する心算は無かったんだが。
良いなら、安心した。
[立ち上がる少年を少しだけ見下ろす形になる。
まさかそこに苛立ちを覚えられているとは露と思わず、投げられた言葉にぱちりと瞬いた。]
ちょうど教会へ行く途中に近く気配があったから。
挨拶ついで――と、言えば良いのだろう…かな。
…君も、参加者だろう?
…ゆ、ゆうかいじゃないもん。
ちゃんと、知ってるおじさんだもん。
[痛みをこらえて半泣きの状態が続いているせいで
そう見えなくもないのだが本人にその意識がない。
こちらを見てくる二人をみあげながら]
…みちる、しってる。
えんじょこーさいっていうんでしょ。
[既に二回も言われてしまった上に先ほどぷんすこ怒ってきた小学生は、これくらいのことは言ってやらないと気が済まないようです]
[どちらがマスターなのか。それを確認しようとして、しかし口をつぐむ。
教えてくれるかどうかの心配ではなく……知ってどうするのかという自問。
これは戦争なのだ]
……そう。
それで、あなたたち。覚悟はあるの? 聖杯戦争に参加する理由になるだけの、願いはあるの?
[だから、代わりに意思を確認する。
他ならぬ自分のそれが、いまだに定まっていないことも忘れて]
―中央ブロック・高級ホテル屋上―
[戻ってきた場所は、同じホテルの上。
同じ場所だ、令呪に反応があるのはわかっていたので、非常階段をまっすぐ下へと降りていく]
他のチームがいるかも。
[非常階段からロビーへ戻ると、先ほどよりも人が集まっているようだった。
流れているのは、鍵盤の音。
誰が弾いているのかと思えば、スイートルームにいたサーヴァント、――レティと、レイは呼んでいた――だった]
…?
[冷静さを保つ努力をしてきたつもりだが、
みちるからの聞き慣れない言葉に暫し考える。
援助交際。
私はサーヴァントでみちるを援助する立場であり、契約を結んでいる事を交際と表現したのか。
なるほど。]
そうです。
援助交際です。
あ、はい…そうです。
[参加者かの問いには隠しようもないので頷くことにしたが、魔術師が一人で出歩くのも合点が行かない。
親方の問いにも答えがないようだったので、もう一度尋ねて見ることにした。]
えっと、「君も」って事はあなたも魔術師なんですよね。
サーヴァントはどうしたんですか?
―――。
あ、えっと。
[体裁を整えて向き直る。]
私、この「塔」が聖杯戦争の舞台としてのみの役割を持って何者かに作られた、と断じているわけではないのよ。
確かに、ひょっとしたらそうかもしれないけど、それだけなら、別にこんなに大掛かりじゃなくていいもの。
「聖杯」と呼ばれる反則は他にもあるけど、それらの聖杯全てがこういう機構に収まっているわけではないわ。
だったら他にも目的があるのよ。
きっと、この場所にはね。
……え、もう?
[リリンに援助交際について尋ねようとしたところ、いきなり命じられてやむなく霊体化を解いた。
若干疲れたような表情の40絡みの和服の男の姿がリリンの隣に現れる]
………まあ、命なら受けよう。面倒なことになる気しかせんが。
んー…
[どちらかというと気さくに話しかけてきているその人物の様子を、しばし目を細めて観察する。
魔術師? いや、違和感だ。佇まいから察するに、その服の下にある筋肉はよく発達した立派なものだ。では。]
おまえがサーヴァント、か?
[思ったことをそのままに問い掛けた。]
ま、でも、言えるのはそれだけね。
[両手を広げ、「分かりません」のしぐさ。]
聖杯を起動させるプロセスとか、聖杯を何かから守ってるとか、作ったヤツの趣味とか、色々考えることはできるけど、それだけのことで、確たることは何も言えないわ。
そもそもこれが「人工物」なのかすら分からないしね。
[いたずらっぽく笑ってみせる。]
―中央区高級ホテルロビー―
[曲の最後はふわりと空気に溶ける。
聴衆の拍手を当然と受け止めて、微笑む吟遊詩人は軽やかだった。 ]
お時間いただき、
感謝します、レイ様。
[ 恭しく礼をすると、
そのままそっと耳打ちの姿勢。 ]
――さて、……居る、ようですな。
気配があります。――勇壮な音色、でありましょうか。、
[>>322覚悟を問う女性の言葉に繋ぐ手に力を込めた。
変な意味ではない。
が、なぜか殴るように指示と飛ばす女の声。
理解出来なかった。
同時に相手のクラスを知るが、すぐに悟る。]
みちる。
相手は恐らく、とても 強いです。
[霊体化を解いて姿を現した男の姿。
全く見たことのない異国の服が現れた。]
いや、サーヴァントはいる…というか。
[どう説明したものか――とはいえ、貫き通せる程の説得力を持つ作り話があるとも思えない。
一度トートバックへと視線を落として、とはいえマスターも異論無いのか、僅かに身動ぎがカバンごしに伝わってきたので胎を括る事に決めた。
ゆるりと首を振って、短い否定を返す。]
――ええと。
何か勘違いしているようだけど、俺は魔術師じゃ、なくて。
…俺が、サーヴァント。マスターは、ココ。
[ぽん、とバックの上から軽く叩いて見せる。]
実はバサカTの構成的にサーヴァントどこだって迷うシーンだよなって発想しかなくて自分のスキル(筋肉眼)のことをすっから忘れていたとか、そんな、いや、まさか。
始めまして。セイバーのサーヴァント。
[こちらは戦うとなっても特に衣装が変わる事もなく、
みちるの父親の服のままで挨拶を投げる。
おかしなことを言った自覚はないのに
殴られるのはさすがに嫌だったので、
戦闘に備えて繋いでいたみちるの手を解いた。]
えんじょこーさいって、だって、ごはんたべさせてあげたり
おようふくあげたりそういうのするんでしょ…?
…あっ、おじさんてぶくろ!あしたかいにいこー。
[ダメ、ゼッタイ。
そんなポスターをどこかで見た気がするが気のせいだろう。
んん、と首をかしげると後ろでうさぎ耳がたらりと傾ぐ。
先だって頼まれていたことを思い出したように付け加えたので余計な想像のスパイスを全力でぶちまけていることにあまり気づいていない]
あのねえ…かくご、ってあんまよくわかんない。
でも、みちるはみちるのおねがいがあるからがんばるの。
どうしてもおねがいしたいことがあるから、
みんな、せいはいせんそー、がんばるんでしょ?
[ちがうのかな、と問いかけた女をじっと見る]
[ため息を軽くついて腕を一振りする。魔力が集約し、黒い胴丸鎧と大兜を装着した侍の姿へと変じた。その腰には大小、二本の刀が差されている。]
わしの位は……まあ、これで見ればわかるわな。
それで……どちらが向かってくるのだ。まあ、大体見ればわかるが…
[一歩、具足を着けた足を踏み出し、腕を組んで問いかける。]
――そう。
[身体の肉付きで判断されたとまでは流石に判らなかったが、事実に相違は無い。
少年の傍らに立つ人物の言葉に、今度こそ肯定と共に頷き返す。]
流石に俺が魔術師であれば独りの時に、サーヴァントを連れた相手へ不用意に声をかけたりしないさ。
…だろう?
[例外はあるかもしれないが、普通はその筈だ。と僅かに首を傾いで]
そうね―――、
[視線を外す。
教会の窓の外には「町」がある。]
この「町」の人たちが、作られた「モノ」なのか。
私には、分からない。
でも、そんな風に思いたくはないわ。
だって、話せるもの。
美味しいものを食べたら笑って、不条理には怒る。
私に可愛いねって言ってくれた人もいたわ。
でも、私たちが当たり前のように抱く違和感だけがない。
すっぽりと抜け落ちてる。
私には、彼らが作られたと言うよりも、役割をもってここに留まっている、そんな風に見えるの。
[余りその中心には寄らないようにして、ロビーをすり抜ける。
最も、人の目がこちらへ向けば、かぐやの魅了で人々の視線を集めてしまうのだが]
行こう。
[ホテルを出れば、令呪の反応が強い方へ足を向けた。
もちろん、ホテルの中の、ではなく外にある反応だ]
!!?
わぁっ、すごーい!でんちゅーでござるだー!!
[手を離しながらキャスターの言葉にうん、と頷いたまでは良かったが
現れた姿を見て大興奮。
テレビでしか見たことのないような服装の男が目の前にいるのだから]
[セイバーが霊体化を解く。
あ、勘違いして斬る気だ、と悟り、制止しようと挙げかけた手を―――中途半端に止める。
これは、戦争だ。とっくに始まっているのだから、理由なんてどうでもいい。そのはずだ。
それに……少女の方の、願いの存在も確認できた]
……ええ。そうよ。願いがあるからがんばるの。
がんばって、殺し合うの。
あなたも、願いがあるのね。
[親方の筋肉好き(?)が幸いしたのか判らないが、見抜いた様子で少年に話し掛ける ]
え?ちょ、、ちょっと、って事は…マスターは?
[小首を傾げかけ・・・サーヴァントの単独行動か、、、と、納得しかけたときに、バックを叩いてマスターはここ。って…??]
はい〜〜!?
[語尾が変な風に上がってしまった。多分目玉も何時もより飛び出ているかも知れない。]
君のマスターって折りたためる…とか?
― 回想:2階 >>240 ―
ほう…!
なるほど、ぬしさまの祈りで移動できるのかや。
不思議な感じじゃのう…!
[くっついたまま、感嘆の声をあげていた]
― 回想:2階 ―
にしてもこれはまた、先ほどまでと違って実に荒れた場所でありんす。
もともと荒れているから、いくさには好都合という事じゃろうか。
[それはそれで世知辛いのう、と呟きつつ>>241]
上にいけばいくほど、大地に近づくというのも不思議な話じゃな。
― 回想:2階 ―
確かに。しかし仕掛けには困らなさそうじゃな。
[廃ビル群はいわば死角の塊だ。もちろん自分たちも警戒しなければならないが、自分のようなクラスにはさほど都合は悪くない]
うむ。下見は十分じゃ。英気を養いに帰るも問題ないと思いんす。
[何せ見渡す限り風景がほぼ変わっていない]
[続く言葉は、何となく今までと毛色が違った気がした。目を瞬く>>248]
代償かや。
さて……わらわ達の認識では、あらゆる望みを叶えるという事じゃが。
叶え方までは知識に入っておらぬの。
ただ、不老不死の願いの叶え方が、結局は望んだものの時間停止とか、そういう類では無いはずじゃ。
[その程度の願望器なら、ここまで執拗に求められまい]
わらわを呼び出すくらいじゃ。
少なくとも天には手が届こう。
おお。戦いやすい場所か。
そういえばぬしさまにはまだちゃんとお話ししておらなんだか。
わらわの戦い方は、『だいたいこういう事になる』
[言うと同時、かぐやは己の人差し指をあるじの額に当てた。マスターに、情報が流れ込む>>287]
というわけじゃから。
まあ壁とかある方がよいな。だだっぴろいよりは多少狭いくらいが良いかもしれぬ。
― 今 ―
[戻ろうというあるじの言葉に従って帰ってくる>>305 >>323]
ふむ。戻りも同じような感じ、と。
ですね。かの風流人(ふうりゅうびと)は動いてはおらぬようで。
粛々とお外へ参りましょう。
[しかしこそこそはしないので結局衆目は集めた>>341]
そうでしたね、みちる。
[手袋の約束はまだ果たされていない。
戦に身を投じたわけでもなく、唯、ひたすらに彫ったり描いたりしていた手を自分の前に動かして、何かを抱えるようなポーズになる。
彼女なりの覚悟はちゃんと定まっているのは、もう、何度となく知った事。
目の前のサーヴァントのランクを知って怯むわけにはいかない。
みちるが頑張るというのなら、――それに応えるだけ。]
みちるとチルチルは少し下がっていてくださいね。
[異国の武装を纏う姿。思わず目を奪われるが、それに興奮するみちるの声に]
…成程。
この国の…英霊ですか。
[更に、分が悪い。
悪すぎて、悪すぎて―――思わず、口元が緩むほどだ。]
みちる。
あのサーヴァントが誰か、知っていたら教えて下さいね。
[そう言い終えれば、
メルカトルの手の間に青と緑色を纏う球体が現れる。]
お初にお目にかかる……というべきか。
お主の事は知らんが、まあいかにもわしは剣の使い手だ。
だがここは殿中ではないぞ、娘。
[年若い少女の方に一言告げて、太刀に手をかけた。
リリンがそういう意味で自分に命じたのだとは気づかない。大体、どのみち戦うのだから殴るより最初からこうした方が面倒がない]
では、参ろうか?
[筋肉好きの洞察眼恐るべし。
マスターは、との問いに、ぽんぽんとカバンを繰り返し叩くと、驚愕に目を見開いた少年の様子に、その様子こそ驚いたとばかりに再び瞬いた。
…目玉、零れ落ちないだろうか。大丈夫だろうか。眼鏡が落下を防いでくれそうだから何とかなるだろう。]
…?
丸まる、かな?
――…いや、もしかしたら折り畳む事も出来る、かも。
[意図した形に姿を変えられる、と言っていた事を思い出して、一つ頷く。]
それもそうだな。
[確かにと相手の言葉>>335に頷くも顔つきは怪訝。
「マスターはココ」と鞄を叩いた意味が判らない。なんだ、マスターを鞄に詰めたのか。鞄はそんなに大きくはない。どういうことだ。猟奇か、猟奇殺人なのか。
詳しく問おうと思ったが、既に柊が戸惑い慌てながら聞いていた。]
―――益体もない話、しちゃったわね。
大して意味のないことよ。
がんばってね。応援してる。
みんなのことをね。
共闘もいいんじゃない?
最後の目的に結果として近付くことが大事だと思うわよ。
部外者が酷なことを言ってるとは思うけど、ま、個人的な所感だから、あなたたちの好きにして。
じゃ、また何かあったら来て。
また会えるといい、って、私は思ってるわ。
本当よ。
[ひらひらと手を振り、戦争者たちを見送った。]
[趣味も高ずれば一芸となる。筋肉万歳。]
…その、鞄の中にいるというマスターは、大道芸人かなにかなのか?
[折りたたむ事も出来る、とは。
ひとまず自身の知識から有り得そうなパターンを考え問い掛けた。]
[言葉とともに、太刀を抜き放つ。美しい刃紋を描く白銀色の刀身がすらりと放たれ光を反映する。
二つ銘則宗――――宝具でこそないが、常に己とともに戦場にあった愛用の太刀の一振り。
それを顔の横、八相の構えで持ち、男の方に向けて駆けた。疾く……といっても、セイバーとしては並みも並みの速さでしかないのだが]
―――――御免!
[振りかぶり、袈裟懸けに薙ごうとする]
――大道芸、竜…?
[いや、竜の姿が基本なだけで色々な姿に変えられるのであれば、厳密には大道芸金属というべきだろうか。
投げられた問いに返す言葉は、聊か確証がないとばかりに若干あやふやな物言いになった。
としている内にいい加減、斜め右45度を走る会話に焦れたのか、少し開いたバックの蓋の隙間から、にゅっと竜が顔だけ飛びだした。]
ああ、これが。
ウチのマスター。
[正しくは代理、だがそこは然程大事でもない。多分。]
―中央区 高級ホテルロビー→ひらりと外へ―
[酒を好むらしき主はたおやかに頷いた。
酒精の摂取で魔力回復がなされるのか。
詳しいところは分からない、なにせクレティアンは魔術師ではなく吟遊詩人なので仔細は分からない。
ざわりと優美な吟遊詩人を追っていた人々の視線が、
別のざわめきを波立たせて半分になる。>>350 ]
おや、……嗚呼、なるほど、なるほど
[口元に手を添えて、ふうわりと吟遊詩人は笑う。
傾国の姫が、恐らくはあの先に居るのだろうとあたりをつけた。
他の英雄に、彼女や己の音楽に類する魅了の力があればまた話は別だろうが。]
さあ、我々も参りましょうか。
右へ倣えは面白くない、少々いたずらな妖精のように、違えてみましょう
[眼を緩やかに細めて見せて、クレティアンは正面玄関ではない方の道を示す。]
[改めて男の方を見れば……セイバーと対峙し、少女をかばうように前に出た男は、どう見ても武人の姿をしていなかった。
細い体格。学者を思わせる風貌と落ち着き。
そして彼が取り出した宝具らしきそれもまた、普通の武器とは思えない、青と緑を纏う球体]
……キャスター?
[つぶやく。……だが、キャスターはあの騎士を喚び出した弾き手のはずだ。
聖杯戦争に召喚される七のサーバント。それらに振り分けられるクラスは、重複しないのではなかったのか]
[進む先、四つの反応がある。
それはどんどんと近くなって、視界に入る位置まで来れば一目瞭然だった。何より、先ほどまでよりも感じる魔力が大きい]
戦ってる。
あれは、セイバー? ってことかな。
[刀を振る被る姿が見えた。
二人とも初めて見る姿だった。頭の中に、残る数が浮かぶ。
こちらが感じ取れるのだから、向こうもこちらの事はわかっているだろう、と思うのに。
マスターが誰なのか、一瞬わからなかった]
えっ、う?…う、うん!
[後ろに下がるようにというキャスターの指示に少し距離を置く。
公園でのみちる大爆発以来キャスターの周りでそれとなく羽ばたいていた青い鳥も定位置に。
知っていたらと言われるも小学生の授業で歴史の勉強をするのはもっと学年が上がってからの話で、みちるにとって武士といえばテレビドラマの情報が精々だ。
殺しあう。
女の言葉にきゅっと拳を握る]
…かくご。
[うすらぼんやり、幼い頭で理解する。
すなわち、死ぬ覚悟をもってこの場に立てるのか、と。
多分彼女がさっき本当に聞きたかったのはそういうことなのだと]
[人じゃなかった。]
成程。はじめまして。
[納得はいったが納得がいかない。とにかく動揺を見せぬよう、努めて真顔でにょっと顔を出した竜へと挨拶の言葉を告げ。]
それで、ええと、教会への道が知りたいのだったか。
[話題を探したがなにか違う気もした。]
― 噴水前 ―
さすがに名乗るべき…ですかね。
[くるくると手の間で回る球体。
それを抱えるような形で浮遊もせず地に足をつける。]
私は、キャスターです。
[細長い武器を顔の横に縦で持ったと思えば、こちらに向かってくる。
接近戦など得意なわけはないが、男の駆け出した始点、自分の立ち位置、方角を見定めて、]
謝りながら切るなんて
あんまりですよ!
[肩を目掛けてきた刀の身目掛けて、魔力の塊を放った。]
―南ブロック・商店街―
[商店街の探索は問題なく進む。
そして特に気になる点もなく終了する]
(聞こえているな、こちらの探索は終了した。
貴様はどうだ、何かあったか。
[ラインを通じて問いかける。
そして返事を待つ。]
[バックの蓋の隙間から…にゅっ!と顔を出したトカゲ?に更に瞳を大きくして]
うわぁーーっ!!えーーーっと、竜かな?
かっこいい!!
[14歳の少年らしい素直な感想で…]
で、君がマスターなの?よろしくね。
[サーヴァントである自分に感じられるのは2つであったが>>363]
場合によってはこれ以上近づくと巻き込まれそうじゃな。
……刀を持つはあれは……検非違使……ではないな。
後世に発したサブロウか。
[しかしむしろ、かぐやにとって気になるのは、青と緑の球体だ>>352]
―中央区/南方面へ―
[連れ立つ騎士に目配せ一つ、
獅子の鬣を撫ぜると唇の前に人差し指を立てた。
「仰せのままに」
獅子と騎士――イヴァンは、
クレティアンが何事か歌を囁くと、
彼自身が不可視化するに似て姿を消した。]
私も姿を隠してもよいのですがね、
それでは少々味気ないでしょう。
[などと、吟遊詩人は嘯いた。
この奇妙な戦場と風変わりな町を己の足で味わいたいなどというのは戯れではなく生き様だ。無論、必要とあらば不可視化も厭わない。]
あちらでは何者か切り結んでいるようですな。
上からでも、見てみますか?
― 1F南・商店街(忍神デパート屋上)―
[風に乗るようにして、アルフレートの声が届く。]
特に異常らしい異常は見当たりませんな。
……それが異常と呼ぶべきかはともかくですが。
[眼下の煌きも、人の営みの残り香も。
等しく幽鬼のような静けさを横たわらせている。
巡る視界は商店街を一望し、やがてアルフレートを探し出す。]
貴君が十分と感じるのであれば、合流も良いでしょう。
なんとかビックリショーには…出られるかも知れないが。
…人間じゃなくても出られるものなのだろうかな。
[少年の言葉に、ショルダーバックを掲げながら首を傾ぐ。…そもそも出てどうする心算なのかという話はさて置き。
相対するサーヴァントの挨拶には、「よう!」と言わんばかりに赤竜も陽気に挨拶を返す。
しかし、人じゃないという手前も手前の前提を告げる事を失念していたばかりにこの事態だ。
通常は想定しないだろう、まさかのモノ喋る人外の登場に相手の狼狽は窺い知れない。
…少しだけ申し訳なくなった。]
――まあ、そんなところ、だな。
教会まではこの道沿いで合っていると思うのだが。
…貴方達は、もう教会へ行ったのかな。
[教会へ行かずにここに座っていたとは、考えにくいとそう推測を立てる。]
魔術師か……
[それはそれで、迂闊に間合いに入り込むのは得策ではないかもしれない。と思いつつも放った斬撃は魔力の塊で弾かれた。太刀を振い、魔力で固められた球体を弾く。]
謝る?これは鬨の声のようなものだ!
[傍に少女がいるから、というわけでもないだろうがあの騎士と戦った時ほど目は輝いていない。それでも身を捻り、もう一撃を流れるように左斜め下から切り上げ、打ち込む]
― 1F南・商店街(忍神デパート屋上)―
[風に乗るようにして、アルフレートの声が届く。]
特に異常らしい異常は見当たりませんな。
……それが異常と呼ぶべきかはともかくですが。
[眼下の煌きも、人の営みの残り香も。
等しく幽鬼のような静けさを横たわらせている。
巡る視界は商店街を一望し、やがてアルフレートを探し出す。]
貴君が十分と感じるのであれば、合流も良いでしょう。
――――マスター。昼間の話だが。
[少しの沈黙の後、ランサーは口を開く。]
貴君は『魔術師として生きるのは自分だけでいい』と言ったな。
[天を仰いでいた視線は、いつの間にかアルフレートを見ていた。
まっすぐに、逸らすことなく、彼が持つ鋭利な槍のように。]
これまで、貴君は幾度となく口にしている。
魔術師とは根源を求める者。
根源を求める者以外は魔術師に在らず。
それゆえに、貴君も根源を求めてこの戦に参じたのだと。
そう、竜。
パピーっていう名前だそうだ。
[少年の純粋な反応に、赤竜も気分は悪くないだろう。
よろしくとの言葉には少々人に比べれば短い手の一つでもバックから出して、握手でも試みるか。
出入りがしやすいように、半開きだったバックの蓋の留め具を外して全開にしてやる。]
[刀を持つサーヴァントと、球体を出したサーヴァント。
なら、片方はキャスターか、と見当をつける]
……レティって、何のサーヴァントだったんだろう。
[見た目物理で戦うようには見えなかった。
ならば、アサシンだろうか。それとも、かぐやと同じように、本来呼ばれるクラス以外のもの、の可能性]
あれは、武士じゃないかな。
時代とかで色々呼び方も変わるけど。
じゃあ、名のある武将なのかな。
覗きの趣味はないけれど、他のお楽しみが見つかるかもしれないわね。
いいわよ、レティ。
貴方のエスコートに任せるわ。
[腕を絡ませ、クレティアンを見上げて微笑んだ。]
[男がキャスターであると自称する。
脳裏に浮かぶのはあのリュートの男だ。
キャスター以外に、あれほどの伝承の顕現を行えるクラスなど存在するだろうか? 生じた問いは即断で否だ。
ではなんなのか。
分からない。
分からないまま、思考から一旦追いやる。
この相手がキャスターであるなら、それでいい。接近戦は得意ではあるまい。
あの距離は剣の間合いだ。あの距離でキャスターに負けるセイバーはいないだろう]
[始めてみる竜(小さいけど)に、興奮気味に色々話したかったけど、サーヴァントはサーヴァント同士話すのが流儀…多分。
後で、竜が自分にも話し掛けてくれまいかとドキドキしながら二人の会話を聞いていた。]
[合流の言葉にラインで静かに返事をする。
そして直後の言葉には]
魔術師でなければ根源を目指すか?
それこそ運命次第であろう。
魔術師でない私が根源という存在を知れば、
少なくともそれが何かを斬り分ける事はしたであろう。
求めるかは知らぬがな……。
[自身の起源を考えれば間違いない。
魔術師ではなくても知ろうとしたには違いないのだ。]
― 噴水前 ―
[またひとつ、近くに気配を感じる。>>363>>369
そちらの位置は解るけれど、それどころではなくて。
本当にそれどころではなくて。
直接的な物理攻撃。
それが一番 ―――厄介なのだから。]
>>372
声を発してから斬り掛かるのが…この国の戦い方なのですか?
生憎、そういう事には…疎くてですね、ッ
[手の内でくるくると回る青と緑の球体。球体の周囲に白い煙のようなものも見える。
左斜め下から切り上げてくる始点は、死角で捉えきれなかったから、]
―――!
[左半身の前に、硬くなった土の壁を表して防ごうとする。
同時に、セイバーの目の前に白い球体となった魔力の球がひとつ。
間合いを開くため、球体を放った。]
…うー……
[疲れる、と先ほどキャスターが言っていた意味をひしひし感じる一方で、
左眼にはさらなる痛みが増えていく。
なんだかちかちかと火花のようなものも視界に混じるし、
時折氷をぶつけられたようにひどく冷たい。
左目からはもうとっくに涙が抑えられず、それどころか生理的な涙も右の目から溢れる]
かんがえないと、だめなんだ。
がんばる、だけじゃ、だめなんだよね、チルチル。
[くじけそうな自分を奮い立たせるようにつぶやく。
今の自分にできることを、自分なりに考える。
まほうの使い方を知らないなら、手を出すことができないなら。
最終的にみちるのなかに残ったのは、目の前で起きていることから目をそらさないという選択肢]
―中央区/南方面・とあるビルの屋上へ―
ええ、本来なら正面切って、
――というのもよいものですが。
既に切り結んでいるのなら、水を差すのも気が引けるもの。
仰せのままに。
見つけましょうか、――貴女の望むものを。
[そして、己が望むもの。新たな物語を。
絡まるしなやかな腕、花を抱えるように主をふわりと横抱きにする。
背に翼があるように、吟遊詩人は衣をはためかせて
ビルの上へと跳躍する。
サーヴァントの中では脆弱な肉体でも、
この程度は成せるという事。
不可視の騎士と、獅子の助力もあってこそ、だが。
空は夕刻、暮れなずむ。
さかしまの夕陽がかたちあるものの影を長く伸ばしている。]
漁夫の利を狙うって手もあるけど……。
なんだろ、それより、すごく気になってることがあるんだ。
[視界に入る位置に、サーヴァント以外の人影は二つ。
そのどちらも、マスターだとわかるというのに]
あの子も、マスターなのかな。
[小学生らしき女の子。
相手が魔術師であれば外見はあてにならないけれど]
[行ったのかという言葉に頷き。]
ああ、ちょうど教会からの戻りだな。
管理者に会うなら覚悟しておけ。油断の出来ん人物だ。
[思わず主を突き飛ばしたほどに、とは声に出さず。
竜の姿に興味津々のラギの様子を見て少しは復調したか?と安堵を覚える。]
…うちのマスターの機嫌がよくなったな。いいところを通りすがってくれた。礼を言う。
ところで企画ページの方、属性は風で提出したんだけどな。まあ音でもいいか。
だけど名前の読み仮名が「りずのあ」になってるのは看過できない。エピに入ってこの独り言を読んでもらって直してもらおう。
[気配は感じる。しかし、それを気に留める事はない。
いや……別に乱入があったとて構わないのだ。戦いの最中だというのに、セイバーの顔にはいつしか屋上で獅子と騎士を相手にした時と同じ笑みが浮かんでいた。]
なるほど、確かにそれなりの魔道使い。
だが……まさかこのぐらいでこの距離、全うに戦えるとも思うておらんのだろう?
[土の盾は確かに切り崩せない。ならば……と壁の横に抜けようとして足を踏み込んだところ、目の前に白い球体が現れる]
……おっと。
[どれほどの威力があるかはわからない。無理に相手にはせず、踏みとどまり、再度距離を置いた。]
……あの娘の方も未熟そうには見える。あちらを相手にすればすぐにでも終わるんだが。
[ちらりと、幼い魔術師の方>>383に一瞬だけ視線は向いた]
―中央区/南地区近く・とあるビルの屋上―
[>>379 せいバーのマスターが「キャスター」と対峙して
詩人の正体について疑問を過ぎらせていることは知らぬまま。
高所に吹き付ける風から主を守るように
外套で守るように片手を広げた。
見下ろす噴水の方に弾ける魔力の奔流。
生憎と弓兵ではないし、
視力が殊更によいというわけでもないので具に判別とはいかない>>372 >>382
ぎらりと煌く銀の一閃―恐らく剣戟―には見覚えがあるような気がして、唇を薄く開き、薄笑みを浮かべたが。]
街中というのに派手であること。
これもまた一興か。
騎士の一騎打ちともまた違って――……ん?
[物語を追う吟遊詩人は、視線を南の――そう、南の建物の、屋上の方へと向けた。]
[噴水の方を見下ろして]
あちらはあちらでお楽しみのようだし、お邪魔したくはないわね。
貴方だって、達しようとしてる時に邪魔されたくはないでしょ?
わたしは嫌だわ。
それよりも……
[南の方へと視線が流れる。]
仔猫ちゃんがいるじゃない。
― 南・商店街(デパート屋上)―
[アルフレートの言葉を聞き届けながら、視線を再び天上へ向ける。
手を伸ばせど届かぬ地表。未だ見果てぬ頂の果て。]
そうか。
…………、……いずれ貴君も。
自らと、自らを縛る業を切り分ける時が来るのやもしれませんな。
[――夕暮れの風。平穏の気配。
薫る瑣末は、いずれも日常を謳歌するものばかりではない。]
――――……。
[波紋は刹那。
斜陽の影が支配する彼方に、陽を受け流す髪はうつくしきいろ。
――それは近く聞いた、『彼』の声に似ていた。]
……竜が、好きなのか?少年。
[少年の挨拶>>384に、赤竜は差し出された指先をぐっぐと掴んで「おう、よろしく!」とでも何とか喋っている。随分と気さくだ。
随分と嬉しげな様子に、緩やかに首を傾げながら問う。]
――教会に属する人物が食わせ者なのは往々にしてある事だが…。
[覚悟を求められる程度か、と目前のサーヴァントの言葉には神妙に頷いた。もしかすれば先程少年が落ち込んでいたのもその関係かもしれない、と適当に当たりを付ける。
場所が場所だけに争いになる事は無いだろうが――折角の忠刻、聞くに越した事は無い。]
いや、邪魔をしたかと思っていたぐらいだ。
何かの足しになったなら、良い。
――あちらにも、居ますな。
遠いゆえ、微かだが感じる。
どうでしょう、
今回は此方から出向くというのは?
……何せ、これまで出迎えてばかりでしたからな。
[首を緩やかに傾ぎ、微笑を浮かべた。]
レティ?
ああ。そういえばさっぱりじゃったな。
あの闖入者も言うておったが、あの部屋も陣地という感じではなかった。
[そもそも陣地や工房の類だったらあそこまで踏み込む気にはならなかったが]
わらわ自身がこのクラスじゃからのぅ。
武士…いくさびと、という事じゃな。
――――先ほどの言葉は撤回しましょう。
どうやら、『異常』が現れたようです。
[逆行の中に在る二つの影。
別の摩天楼の頂に見ゆる気配に、ぎろりと視線を投げた。]
>>388
セイバー相手に、正面からやり合うのは
…やはり無謀ですね。
[本当に困りましたね。
内心は焦っているが、顔には出さずのままだが、
球体のおかげで距離が開いたので少しホッとする。]
―――
[セイバーが視線を動かした先の存在。
球体に触れる指先の力が僅かに強まる。]
……止めはしませんよ。
返り討ちに合うだけですから。
さて、マスターの気配はわらわには判別できなんだが……。
サーヴァントの傍にあり、守られているようにも見えるという事は、おそらくそうじゃろうな。
[幼子と言われれば確かに。見た目で言えば自分よりもさらに小さい。童だ]
わらわにも気になる事がある。
あの球体……あれは……いやしかし……。
月から見えるはちょうどあんな感じだったと思うのじゃが……。
[その考え通りだとしたら……本当にこの戦争は一体何のクラスが呼ばれているのか、俄然警戒が強まった]
―中央区/南地区近く・とあるビルの屋上―
……また、そのような言い方……
ですが、仰ることについては同感ですな。
[言い回しは兎も角>>390
邪魔をしないという一点では同意見だ。]
レイ様も感じましたか。
ええ――遠いゆえ、微かだが感じる。
[仔猫扱いされるのはきっとあの青年にとって
不本意だろうが、それはさておき。
彼が伴う武人は灰色纏う――勇壮な音色だ。金萌葱の眸の輝きを深めて、南の方角に強く輝く星を見つけたような顔をする。]
どうでしょう、
今回は此方から出向くというのは?
……何せ、これまで出迎えてばかりでしたからな。
[そう、笑みを浮かべた。]
それで、さくらはあの中に突っ込んでいくタイプなのかな?
私としては、ここでセイバーとキャスターの情報が入るのだから、そこまでは求めないけど。
[言いながら、影響を受けない辺りまで足を進める。
そこまで来ればマスター二人の顔も判別できた。
一人は魔術師らしい姿だとわかるけれど、どれだけ頑張って見てももう一人は小学生だった]
聖杯戦争のマスターには、人を殺し殺される覚悟がいるんだって、聞いたけど。
あの子も、そういう覚悟を持っているのかな。
[むしろ、子ども相手にそんなことをできるだろうか、と言う懸念がわく]
[状況は有利だろう。距離は間違いないセイバーだ。なのに刀使いは魔術師を攻めあぐねる。
最優のクラスではあるが、このセイバーの身体的ステータスはそこまで高くない。それが手間取る理由なのか……あるいは、魔術師にしては、相手が巧いのか。
―――が、それでも、普通であれば苦戦は考えられない。
まだ自分も見たことはないが、セイバーには宝具もあるのだ。このままなら押し切るだろう。
しかし、ほんの一瞬、セイバーが戦う相手から外した視線。その意味を理解してしまって、ぞくりと背筋が粟だった]
あら、レティにも積極的なところがあるのね。
いつも受身だから、新鮮で素適よ。
いいわ、今夜は貴方のエスコートに任せるって言ったんだもの。
わたしを楽しませて頂戴。
[クレティアンに抱かれるまま、身を委ねた。]
ああ、先程の連中か。
なにやらサーヴァントとマスターが只ならぬ関係のようだがな。
あの手の組み合わせは厄介な場合があるな。
とはいえ、絆が深いというのならば断ち割ろう。
一人になってしまえばそれだけ反動が来るであろう。
どちらを先に処理するかは貴様に先に任せたいところではあるな。
マスターを先に殺してしまい、
英霊が捨て身になるような事態は避けておくべきであろう。
[遠くから感じる視線の主を見る。
そして先程の短い邂逅を元に自身なりの方針を立てる。]
ほう……そうか。
戦場にいるとは言え、やはり主が子供では身を案じずにはおれぬというわけか?
[距離は取ったままだが、そう離れてはいない。
これなら踏み込んで届く距離、周囲の視線もあるが宝具を使わずに済みそうか、と考える]
心配せずとも、お主が消えればそれで済むことだ。
わしも長居はしとうない。
[太刀を握りなおし、再度地を蹴り、身を低くしてキャスターへと向け身を突っ切り、太刀を繰り出す]
受けよ……!!
[誰かが、近づいている。
左の視界に妙に煌やかな光が散って煩わしいので、なんとなく妹尾とも目の前の魔術師とも違う第三者だ。
そちらへと振り向いて確認をすることは簡単だが、今のみちるの選択肢にはない。
今は目の前で起きていることを一つたりとも逃さず見届けることが優先。
セイバーと視線が合えば、両の瞳からあふれる涙を隠さないままにそれでも確かに睨み返した。
自分が未熟である自覚を持ちながら、それでも負けたくはないという意思をちらつかせ]
…にげないもん。
[小さく、つぶやいた]
うむ、やはり活気があるに越したことはない。
[無邪気な柊の様子に眼差しを和らげ。と、しかしすぐに真顔に戻って竜を抱える少年へと向け。]
ああ、そうだった。
教会への道はあの森からがーっと行って、くいっと曲がった先をするする行けばそこにある。迷うような場所ではないからすぐに解るだろう。
[森林公園を指差しながら説明した。]
あら、レティ。
貴方にも積極的なところがあるのね。
いつも受身だから、新鮮で素適よ。
いいわ、今夜は貴方のエスコートに任せるって言ったんだもの。
紳士らしく、わたしを楽しませて頂戴。
[クレティアンの首に腕を絡ませて口付け、身を委ねた。]
――、そうか。
[力説と共に返る言葉に、少しだけ驚いたように瞬く。
…古より伝承では総じて竜は倒すべき象徴の代表格でもあった訳だが、どうやら現代では随分と認識も変わったらしい。
尤も、この赤竜がバックに入る程度の大きさだからこそ、該当しない可能性はあり得るが。]
…今の内に、好きなだけ触っておくといい。
[そっとカバンごと、少年の目前へと差し出した。
本人が異論を唱えようがこの際スルーだ。折角だから少年の夢を叶えてやりたまえ、のスタンス。]
/*
クレティアンは物語を歌えるように
パトロナージしてくれる相手ならさらっと従うし、望むままにするから自分本位ではある
― 南・商店街(デパート屋上)―
ここは戦の場。
元よりただの関係もありますまい。
[――朗々と大気を波立てる声は、一片の欠落も無い。
唄っているとすら錯覚する彼の者の高揚。]
――――……。
[長く息を吐く。
歌い上げる者とは対称的に、見据えたまま、静かに。
収束するオリーブの輝きが、手の内で灰色の槍へと成った。]
[サーヴァントが森林公園の方を差す指の先を視線で追い、其方へ顔を向ける。]
……、がーっと行って。
くいっと曲がって。
するする行った先、…か。
[復唱した。
首を傾げた。
正しく覚えた筈なのに、何だか迷う予感がした。]
いえ。
みちるは強いです。
あなたとだってやり合える時がくるかもしれません。
私は、みちるを信じて…援助交際してますから!
[使用方法が間違っている事は全く気付いてない。]
お断りします!!!!
[避けるとか反撃するとかは難しい。
ならばこちらも攻撃するのが得策。
近距離からは正直こちらも反動を否めないのだが、
今はそうもいってられない。
太刀の軌道を逸らすよう、また青と緑の美しい球体から
魔力の白い球をぽこぽこと3つほど浮かばせて放つが、]
―――…痛、
[左腕に鋭い痛みが走った。]
突っ込むのはあまり得意ではありんせんな。
もちろんやりようはありますが。
[嘘をつく必要性がない故、そこは正直に]
さて、覚悟に関しては――とかく人の世は心或るがゆえ惑う物。
巻き込まれたり、成り行きだったり。
まさかそうなるとは思わずに此処に至ったり。
色々あろうと思いんす。
じゃが―――強いサーヴァントを呼べる者は、心も見た目以上に強うありましょう。
不明な事情を慮るよりは、己の成したい事を成す心を、定めるがよろしかろうと思いんす。
[ぬしさまはぬしさまぞ、と。含めて>>399]
[少年に鞄ごと手渡された竜に悲鳴をあげんばかりに熱烈歓迎!!]
ええっと、だけど君もマスターなんだよね?
ん〜〜ライバルって事でよろしくお願いします。
あ、あともし良かったら…
[もじもじと自分が踏み込むべき領分かそうでないか考え倦ね…]
おいおい、俺はおもちゃの竜じゃないんだぜ。
壊さないでくれよ。
しかし、無防備だな、あんた。
俺が、いきなり何かしちゃったらどうするのよ。
[あまりにも若く見えるマスターに、心配めいた事を言わせるのは辰の親切心からなのだろうか。
自身の口から出た思わぬ言動を、パピーは冷静に分析する。]
―中央区/南地区近く・とあるビルの屋上―
物語には貪欲にもなりましょう、
それが理由でありますゆえに。
[主は腕を絡めて口付ける。
されるがまま、
時にエスコートの態で従った。
さて、此れを只ならぬ関係と現在は呼ぶのか。
戦いの中でのみならず、
吟遊詩人はパトロナージュ《後援》を受け続けるためなら、己の意思を抑えることも厭わないのだ。――歌の中に、彼は生きている。]
――感謝いたします、レイ様。
[ 距離を隔てて、槍の使い手と見合う。
主を降ろし、己の楽器《リュート》を構えた。奏でるは、―――――]
[いきなり文句を言われて、手荒く扱ったつもりはないのだが…]
あーごめんね。勿論生き物に酷い事なんかしないよ。
大切なライバルだしね。
無防備って…何かするつもりだったの?
[小首を傾げながらも相変わらず瞳キラキラ]
[ ――澄んだ旋律。
古きフランシアの
理想を描いた物語詩。
黄昏に歌ぞ響き、風のように一段高い場所へ跳び]
ne por chier tans ne t'esmaier
《欠乏に落胆してはならない》
[――物語は形を成す。
獣とひと、二つの影。槍のもとへ駆けて行く――]
[またも魔力の玉が放たれる。とはいえ、何度か見れば余程不規則でもないなら多少は軌道も予測がつく。いくら並みとは言え、セイバーの身体能力に加えて、知名度の点も地の利では優位に働く。
刀で一つを弾き、もう一つはあえてさらに踏み込み、無理に押し込むようにして切り抜ける。一つは当たりもしたが、それよりも距離を詰めることを先んじさせた。]
強い?そうでもないよ。
この距離ならこのぐらいでも十分押し切れるかと思うておったが、それなりに機転も聞くと見える。
腕を少々怪我しただけで済んでいるのが実に賞賛すべきだ。
………しかしまあ、ある程度分かった。
そろそろ終わりにしても……問題なかろう。
[太刀を構えなおす。目の前のキャスターに狙いをつける]
引かんのなら……お主の命運は見えたようなものだ。
……そうさせてもらうぞ!
[言葉とともに、先ほどよりもさらに早く、太刀を振う。
白銀の太刀筋が流れるようにキャスターに向けて飛び、吸い込まれるように斬りこんだ]
ねえ、レティ?
貴方はずっと変わらず他人行儀なままね。
[嬉しいとも寂しいとも取れる複雑な顔をして、名残惜しげに腕を解く。]
仔猫ちゃんは、わたしと遊んでくれるのかしら?
貴様等は何の為にここへと来た。
愛し合うのは結構だが慎みをもってすべきであろうに。
それともなにか、見せつけに着たのか?
[現れた主従の姿に首を振りながら。]
――貴女に寂しい顔をさせるのは
本意ではありません。
[ 詩人は少しばかり、
困ったように囁いた。>>421 ]
ええ、きっと。仔猫は貴婦人によく似合う。
まてっ!! まずは場所を変えるぞ!!
ついて来れるか――
[ついてこれぬのであれば構わぬ。
そんな気持ちをこめて2Fへと移動する。]
完璧だな。
[人にものを教えるのは下手だという自覚はない。復唱する姿に満足そうに頷くとまた自分の主と小さな竜のやりとりに目を向けたが。]
ああ、ラギ。彼らにも用事はある。あまり手間を掛けさすな。
[いつまでも興味の尽きないであろう様子の柊に声を掛け。さて次に会うのは戦場だろうかとこの妙な平和に軽く首を傾げた。**]
[さて、目前のいくさはいかなる展開を見せるのか。あるじを守る意思とあわせて、かぐやの脳裏には、乱舞する刀剣や、美しい球体への興味も湧いていた**]
あら、いなくなっちゃった。
ねえ、レティ?
貴方はその筋肉だるまと遊びたい?
わたし、押し付けられるのは嫌いなの。
追いかけるのは嫌だわ。
[ふぅ、とため息を吐いた**]
あらら、これはまた・・・・・・
[「殺しやすそうな少年ですこと」と心の中で思う。
すかさず辰から、たしなめの言葉が入った。]
うるせえぞ、辰!
お前だって「出てきた以上仕方ない」って意識あるんだろうが!
[思わず、声がでた。]
おっと、いや、別に何もするつもりはねぇよ。今はな。
[これは本心だ。
相手は一見、可愛らしく見えるが、こんなに可愛らしい自分もそこそこの能力は持っている。
だから、今は慎重に対応しようと言うのがパピーの最終判断だった。]
[謳う。歌う。高らかに。
それは形となって襲い来る。獣と人――いずれも彼に歌われながらも、彼より別たれた物語の化身、否、物語そのもの――。]
――――良かろう。
約束の馳走だ。――我が槍、とくと味わえ。
[低く構えた鎧は、一層に重々しく。
地を蹴ると同時に、風と金属音を置き去りに、
迎い来る戦士と獅子に、真正面から飛び込んだ。]
おじさん!!
[赤い筋が引かれるのをみて声を上げる。
咄嗟、というよりは脊髄反射。
無知とは恐れを知らないということでもあり
向こう見ずということでもあり。
下がっているように言われたことも忘れて。
子供の足で、英霊の速度に間に合うはずはないがそれでも渦中へと駆け出しながら]
だめだもん、
"おじさんは、みちるとお家に帰るんだもん"──!
[発する、一画目のお願い]
――― 、
[獣と戦士とぶつかり合う直前。
周囲の景色が代わり、荒涼とした廃墟へと転じる。]
ぬおおおおおおおおお!!
[だがランサーは勢いを止めず。目前から消えたはずの獣と戦士が、未だ立ちはだかるを貫かんとするかのように、三つの突きを放った。]
完璧か。 …そうか。
[満足そうな相手の様子にこれ以上聞くのも憚られ、ただ一つ頷くしかなかった。
現時点で確証を持てたのは森林公園の付近を一度曲がるらしい、という事だけである。…無事に辿りつけるか怪しい。
もし良かったら、と少年が言いかけた言葉>>415に、ぱちりと瞬き緩やかに首を傾ぐ。――とはいえ、今は赤竜に夢中なようだから急く事でも無ければ無理に聞きだす心算も無い。独りと一匹の様子を、何かがあれば直ぐさま割り入れるように意識は保ちつつも見守る方針。]
セイバーに戦闘で褒めてもらえて光栄ですが、
まあ、その……
さすがに ―――まだ、 死ねません!!!
[悪足掻きにしかならないかもしれないが、
球体に手を添えて、魔力の球をまたぽこぽこと生み出す。
じわりと痛みを伴う左の腕。
黒いジャケットが割けて、黒い布地に血が吸い込まれていく。]
[終わりに、と言ってまた刀を構えるのが解れば、
間合いを取るように地面を蹴って大きく後退を計る。
その道を追うようにセイバーが来るのなら、
そこに向けて魔力の球を精一杯放つ。]
みちるとの約束もまだですから!!
[その言葉と、令呪が>>431発動するのは同時。
セイバーに向けて放った魔力の球が突如威力を増して肥大する。]
…みち、―――
[何が起きたのか考えるよりも、身体が勝手に動く。
みちるの傍まで駆けよれば、問答無用でその身体を対面する形で抱き上げて
そのまま物凄い速度で洋館まで*駆けだした。*]
突っ込むのが苦手なら、このまま静観かな。
[突っ込む気はあまりないらしいかぐやの言葉に、ある程度近づいた所で足を止めた。
余波を受けないような位置へ陣取る]
……そうだね。
心構えができていなかったのは、私の方だ。
[それでも、自分は魔術師ではない。
そして、兄里の教えを貫くならば、殺すという選択肢はない。
今のケイは、あくまでも兄里の後継者としてここにいるのだから]
私の願いは、決まっているよ。
なくしたもの、なくしそうなものを、取り戻す。
[それだけは、やめるわけにはいかない]
[何かを感心されて、いきなり独りごちる…かと言えば念を押すように…奇妙な違和感…]
もちろん、僕だって一応は魔術師だからね。
何かあっても自分の身くらい守れるよ。
ええっと、パピーって中にもう一人いるのかしら?
[子供故の真実を見抜く力が発揮されたようだ ]
[少女が駆け寄る。それを見る。
それは、どろどろの挽肉になりに行くのと同じこと]
待っ……!
[呼びかけようとして、自分も走り出そうとして、
令呪を使った少女の顔を、目に焼き付けた]
―中央区南側/→ ― ―
ええ、どうかお許しください。
それと、彼は英雄です。
そのような言い方は――いえ、……差し出がましいことを申し上げました。
[パトロナージュする貴人が白といえば黒も白と謂わねばならぬか。されど其れも今は物語の渇望の前に膝を屈する。]
なれば、仔猫の相手も私が引き受けます。
押し付けたりはしませんよ、
エスコートは、お任せくだされば。
[謂うと、リュートを高らかに、かき鳴らし―――見上げる。地上を。体が浮く感覚、荒涼とした廃墟へ]
心通じ合っている俺を作った主って奴がいるのよ。
まあ、令呪の反応を見れば、俺がマスターだって解るだろうし、主は忘れてもらって構わんぜ。
特徴としては、やたら俺にうるさい事だな。
……ん、何か言うのか?辰?
「その若さで、サーヴァントを召喚できると言う事は、さぞや才ある魔術師とお見受けします。
私の名は、羽鐘辰。
この者は、私が作り上げたものではありますが、やや品に欠ける所がありまして、その非礼をお詫びいたします」
品に欠けてて悪かったな。
あと、なげーよ!
[パピーは辰の言葉を伝達したあと、そう言った。]
そうか。だが……お主がいつ死ぬかを決められるのは、今はお主ではない。
わしだ……!
[目を見開き、打ち込んだ流し斬りはキャスターの体に突き立ち、確かな手ごたえを与え……はしなかった。
幼い少女の言葉と共にキャスターの体が動き、少女を抱え上げて駆けだす。本人の身体能力を無視したかのような速度で。同時に、自分を襲うのは先ほどよりも遥かに大ぶりな魔力の塊。]
く、この………!!
[歯を食いしばり、魔力球を受け流そうと太刀を振う。しばしの後、ようやく払いきった時にはもうキャスターの姿は遠くになっていた]
さすがに「これ」を使っても、余程運の悪いやつでない限りあの距離では難しいか。
……いかんな。骨折り損だ。
[頭を振って、抜きかけた脇差を元に戻した。どことなく表情には憮然とした様子が浮かんでいる]
すまんな。仕留め損ねた。
[リリンの方を向いて、鎧を解いた姿で詫びた]
[自分が令呪を使ったという自覚はないが、
左目の一角は覗き込めば確かにかけているのがわかる。
何が起きたのか自分でもうまく処理しきれないながらも、抱えられた腕の中で焼け付くような痛みを訴える左目手で押さえたまま歯を食いしばっていたが、無事に洋館へたどり着いた頃にはすでにぐったりとして意識もない状態で**]
―2F/廃墟―
[――青色の溜息を宥めすかすのは骨が折れそうだが
この機会を逃すという選択肢を
吟遊詩人は持ち合わせていない。
>>432 咆哮。雄雄しき戦士は灰色を鈍く輝かせた。
突きは三つ。さながら神速。
騎士たるイヴァンは一歩先に体重をずらし、
其れを避けた――筈であった]
……っぁ!?
「……くっ!!?」
[声は同時、音域の違う驚愕の声が奇妙な和音となった。
速い。――速い!
見立てと違う。食い違いに戸惑いを隠せない。
何が起きた。クレティアンは金萌葱の眼を瞠り、そうして、なお一層輝かせた。]
[伝達された辰の言葉を聞き更に感心したように簡単の息を漏らす]
…す、すっごいねぇ!
「辰さん、初めまして。僕は妹尾 柊と言います。
褒めて貰って凄く嬉しいのですけれど、まだまだ半人前の魔術師です。宜しくお願いします。」
[まるで作文のような言葉をパピーに伝達してくれるように催促しつつ]
うん。礼儀って大事だよねぇ…でもライバルだから気にしなぁい。
――何と美しい…!
[三の突き、その1つを
辛うじて鬣の端を削られるに押さえた獅子が
吼えながら灰色の槍使い――ランサーに飛び掛る。
腕に傷を負った騎士もまた、かの獅子の反対側、
腰を低く落とした状態から剣で斬りかかった。]
[戦闘は不意に終わりを告げる。
少女が発した声が、それをとめたのだ。
令呪を使ったのだと、わかった]
……終わったな。でも、結構良い収穫にはなった。と思うけど。
[残った二人、セイバーとセイバーのマスターだ。
小さく頭を下げる。よこのかぐやが、私を守るように立った]
まあ、半分はお世辞みたいなものよ、無駄に丁寧な性格だからなあ。
……え、余計なこと言うなって?
へいへいっと。
時に少年、「あともし良かったら…」とか何とか言いかけてたよな。
ありゃ、何だい。
[そう問いかけて、様子を見る。]
― 中央ブロック・噴水前 ―
……逃げられた、わね。
いいわ。令呪を使われたんだもの。仕方ないでしょう。
[首を横に振り、セイバーの謝罪を流す。
言葉とは裏腹に、声には安堵があった。……それを隠す余裕もなかった。
気づけば、令呪は他の参加者の来訪を告げている。今の戦いを見られていたのか。
なんとなく気配を感じた方を向けば、そこには一組の男女。
男が頭を下げ、女が前に立つ]
こんばんは。
でもごめんなさい。今日はもう疲れたわ。
用があるなら、良ければ明日にしてもらえる? 場所と時間を指定してもらえば出向くから。
― 2F・廃墟 ―
――嗚呼。貴君ならついてくると信じていたぞ。
[呟く言葉は瞬く間。或いは突きを終えた間隙。
歌う者と騎士たる者は驚愕を声とし――されど直撃には到らず。
従う獅子への突きも、寸でのところで空と鬣を切るに終わる。]
―――――ッ、
[三の突きを引くと同時、瓦礫を踏み壊しながら体ごと回転させ、下段より迫る騎士の斬撃を受けるではなく槍の穂先を合わせ、弾いて流す。
だが獅子の牙を回避する猶予は無い。
無防備となった右半身を庇うようにして腕を引き上げた。]
[深く突き立つ牙。鎧を貫き、腕の肉を割いて血が噴き出る。]
――――が、――――ああああ!!!!
[口より滑るは咆哮の如く。噛み付いたかれた腕ごと力ずくで獅子を振り回し、弧を描くようにして騎士へとたたきつける。]
……こんばんは。
まあもう、こんな時間だからね。
用があると言うより、令呪に従ってここまで様子を見に来た、が正解かな。
疲れている所を強襲するほど外道じゃないから安心して。
明日、明日か。
……どうしようか。
[かぐやへ尋ねてから]
戦闘するかは置いておいて、話はしてみたいな。
お昼に、駅前で?
[こんな時間、と彼は言ったが、まだ夜は浅い時間だ。聖杯戦争の夜なら、なおさらだろう。
魔力も十分ある。セイバーは宝具を使用していないし、自分も魔術を使っていない。
だが、気力はごっそりと持って行かれていた。戦闘どころか会話も億劫に感じた。
あの少女の姿が頭から離れなかった]
わかったわ。明日の昼。駅前で。
ご飯くらいは奢りなさいよ。
[そう残して、背を向ける。
頭はぐるぐるして、心は悲鳴を上げて、なんだか泣きそうだった**]
―2F/廃墟に行くより前のこと―
[さて、マスターのほうの話だが。
槍のマスターは、
>>423 呆れたような様子で
「愛し合うのは結構だが慎みをもってすべきであろうに。」
などと真顔で謂うのだ。
慎み深いのが美徳なのは同意だが
今は彼女がパトロナージュ《後援》の相手。
望みをかなえるは吟遊詩人の役目の一つでもある、とクレティアンは考えていた。]
そういうつもりはないのですがね。
[そう、苦笑する様はやはり、吟遊詩人の今の主には不服だったろうか、さて。]
見られている気配はあったが、そうか。
お主たちか。
[鎧を解いて、二人の方を向く。前に立つ女を見て、その美しさに思わず見惚れそうになっていた。]
………美しい。いや、失礼。
[美しすぎる。しかも見た様子だと日本の娘。目を奪われないわけもなかったが、不躾かと思い、軽く詫びた]
ともかく、約束があるというならまあ…わしの方は面倒だがついてはいく。
しかし、今日は疲れた。休ませてもらうぞ、リリン。
[そうとだけ言うと、霊体と化して、その場から傍目には全く姿を消した**]
喜んで!……って、ノリで思わず言いそうになっちまったが、同盟提案か。
同盟って強そうな者や裏切らなさそうな者と組みたいのだけど、君たち、その……あまり強そうには……
だって、そうじゃんよう辰!
良いんだよ、向こうも多分、こっちを見てそう思ってるだろ!
[とは言え、自分達のチームにも大きな問題はある。
怪しい竜と、無口な少年。
絶望的に情報集めに向かないのだ。
そちらを強化するという意味では、この提案には魅力はあった。
そして、妹尾は裏切りからは遠そうなマスターでもある。]
まあ、そうだなあ、いつも一緒に!ってわけには行かないが、会ったら情報交換&お互いを襲わないって感じでどうだい?
[ここでヘイズレクをちらりと見る。
パピーの提案に、抵抗を感じている様子はなさそうだ。]
[正面からセイバーに戦いを挑んで勝てるかどうか。
クラスとしては最強なのだと聞いていたから、余計に警戒心は強まる]
さっきの、相手はキャスター、かな?
そのマスターって、本当にあの子だったんだね。
[令呪を使った以上、間違いはないだろう。
黒いシャツの下に隠れた令呪を右手で押さえる。
目の前のマスターは、酷く疲れているように見えて、そんなに激しい戦いだったのだろうか、と思うけれど]
――……。
[仕方ないとは思いながら、セイバーの発した声に一言口を挟みたくなったのを抑える]
それじゃ又明日。うん、ご飯くらいなら奢るよ。
[そして、セイバーの姿が消えて、そのマスターもその場を離れていく。ケイも同じようにその場を離れて、駐車場へと*向かった*]
― 2F・廃墟 ―
無論ですとも――!
[僅かの隙間に声よ届け。>>452
己自身は武人ではないが、並び立てるこの、稀有な戦場よ。嗚呼――!
瓦礫が踏み壊れる音がする。
穂先が跳ねて、夕日にぎらりと煌いた。
耳を劈く刃の詩。
騎士の誉れと、物語で編まれたイヴァンも高揚しようもの。
熱の迸るまま、獅子は牙を、立てる。]
[差し出した手に握手こそ無かったものの、色よい返事に小躍りした様子。]
大丈夫だよ、君たちが思うほど弱くないからね。
それに、情報集めなら僕達ってこうだから、以外と人の警戒心薄いし。
[自覚は有るらしい]
ええっと、会ったら情報交換って…携帯とか…無いかぁ…
[無理を言う]
まあ、いいや。
親方も黙って居るって事は肯定しているって事だから
いいよね?
[事後報告の上お粗末な同盟提案に呆れて声も出ないのじゃ無かろうか・・]
― 2F・廃墟 ―
[戦士の口腔より迸る咆哮は地響きのようだ>>453
獅子は牙を深く立てたのが、裏目に出る。
引き抜くこと叶わず、腕の振りに任せて
付き従うはずの騎士に叩きつけられ
大きく吹っ飛ぶ。
瓦礫が崩れて、土煙をもうもうと立てた。]
―― っ ん、ぅ
[吟遊詩人が苦しげに呻く。
眼を眇め、それでも嗚呼、と歓喜を零した。]
ああ、そうだ、それだ、それでこそ。
[滴る血を受けた獅子が、土煙から低く唸り声を上げ、
騎士は歯を食いしばり――岩を蹴って下段より切り上げる心積もりだ]
――…、
[少年が行った、深く頭を下げて片手を差し出す仕種。
聖杯から与えられた知識の一つとして、それについては多少なりとも知っている。
――これが噂のお見合いというヤツか。
これで両者が手を取り合うと契約が成立し、すかさずK.キムラという女性がバタフライを歌い全米が感動に包まれるまでが儀式の一環の流れらしい。…成る程、貴重な場に居合わせたようだ。
歌が流れなかったのは、恐らく握手という作法が一つ抜けたからに違いない。]
…無論、マスターやパピーが問題無いなら、俺から異論はないが。
[赤竜から向けられた視線には一つ頷きつつ]
…あえて一つ加えるなら、――そうだな。
互いに同じ戦いの場に居合わせる事になったら、
…少年は直ぐさまその場から退避してくれ、というくらいか。
[戦わない、という条件を踏まえるならば、それは絶対条件だ。
剣を抜いたら最後、自分には敵味方を判断する理性も失う故に。
…無論、そこまでこの場で洗いざらい喋る心算は無いけれども**]
― 2F・廃墟 ―
――汝、デュランダルを振るう
大英雄ローランよりもなお
勇猛にして果敢なる騎士
鹿の群で暴れる獅子の如く!
[――稀代の吟遊詩人、そのうたは、高らかに響き、騎士の存在をさらに確かなものとした。]
え、何それ、こわい。
[ヘイズレクの言葉を聞き、そうつぶやくと、ひとつ咳払いをして話を変える。]
それじゃ、握手代わりに自分の見たものをメモに書いて交換と行こうか。
こっちに白紙ってオチは無いぜ。
俺はサーヴァント同士の戦いを目撃しているしな。
[尻尾を伸ばし、バックの中からボールペンを取り出して、さらさらと見たものを書く。
妹尾がこの提案を飲むなら、メモを*差し出すだろう。*]
[サーヴァントの戦いを見守る。
性格には相手がさらに召喚したものと己のサーヴァントの戦い。
人外の闘い、手を出す事すら叶わない。
手傷は負えども自らの従者の気力は衰える事はなかった。
数で勝る相手を上回る程に――]
奴に問題はないな、私が従えるものとして当然の事だがな。
さて、相手のマスターはどう動くか。
[戦闘を追いつつも相手マスターへ視線を向けた**]
[教会への用事があったはずのパピー達を引き留めていたことにやっと気がつき]
あ、教会だよね。
教会はまっすぐ行って、椎の木が3本有るところを椚の木がある方に曲がって、馬酔木の並木がある道をずっと行けば直ぐだから。
間違わないよ絶対!
じゃあ、気をつけて行ってね。
パピーのサーヴァントもまたね。
[名残惜しそうに手を振りながら土手の先に歩いて行った**]
[メモを受け取る前に手帳から白紙の部分を切り取り
なにやら書き始める。]
はい、これ。
[交換にパピーにメモを渡す。中身は何と書いてあったのだろうか。**]
― 2F・廃墟 ―
[土煙の向こう側より視認すべきは目前の騎士。
誇りか意地か、はたまた歌い上げられる兵の矜持か。
刃が下段より襲い来る。
槍を旋回して弾かんとした刹那、或いは穂先が鉄に触れる寸前。
――充溢する。錬磨される。それは歌を続ける詩人の『物語』が故に。]
、 っ!
[咄嗟の直感――選択。増した速度に対応する為に、後ろへ跳びながら槍で弾く――弾こうとして、触れた重みに両の手を持って、槍の柄で受け止めた。]
ぐ、………!!!
[踏み止まる脚が一層に瓦礫を崩壊させる。
力比べ――腕に走る痛み。
僅かに表情筋を歪めながら、渾身の力を以って刃を斜め上へ受け流す。
――そのまま、交差するように騎士を貫かんと*槍を奔らせ――*]
―西ブロック・教会付近―
[妹尾とメモを交換した後、ヘイズレクのバックの中で揺られつつ、教会を目指す。]
へえ、もう1人、子供のマスターがいるらしいぜ。
女の子らしい。
やり難いと言うべきか、ラッキーと言うべきか、どっちなのかね。
[メモを読みつつ、バックからヘイズレクに声をかける。]
こちらは妹尾よりも幼そうだが、中身も見た目どおりと考えて良いのかな。
メガネのサーヴァントを連れているらしいが……。
[見た目通りの年なら、自分がどう言う争いに参加しているのか、正確に理解できているのだろうか。
そんな事を考えているうちに、バックの揺れが止った。
教会に着いたらしい。]
―西ブロック・教会―
[すでに日は落ち、辺りは暗くなっている。
バックから這い出すと、4つ足で駆けて教会の中を進む。
管理人らしき女性は、興味深そうな顔をして出迎えてくれた。]
まあ、使い魔を使って報告するマスターはいるかもしれないが、使い魔がマスターなんてのは、めったにないだろうからな。
[そう思いつつ、報告を済ませる。
ヘイズレクのもとへ戻ると、再びバックに入り込んだ。]
戻って、ホテルで寝るにはちょっと早い気はするな。
少し、散策してみるかい。
[ヘイズレクにそう提案しつつ、バックの中でペンライトをつける。
それから再びメモへと*目を落とした。*
――西ブロック 土手――
[成程、これが女子力か…っ
生前の自分についぞなかったその能力を発揮する柊に震撼する。先程まで落ち込んでいたとは思えない立派な姿。アーチャーは親心にも似た謎の感動に打ち震えていた。]
………感謝する。よろしくな。
[交渉が成立し、互いのマスターがメモのやり取りを終えたところで小さく伝える。
情報交換と非戦。初対面即座からの柊の交渉に対し無難な提案を受け、サーヴァントたる少年からの「戦いの場で柊はすぐに逃げること」にはこちらの身を案じてだけの発言ではないのだろうと、そこまでは理解する。]
前には、進めたか?
[別れた後の帰途。
嬉しそうにメモを確認する柊にそれだけ問う。
思い出すのは眼鏡の男と幼女とのやりとりの際に幾度か見せた憂いの表情。休戦を結んでもいつかは戦わねばならない。その事に戸惑いを見せていた柊が自分から申し込み実らせた交渉にいまどのような感情を持つのか。
慮るのが得意でないため、直接的に伺った。**]
それで? 貴様は如何にするのだ。
己の従者と情欲に溺れれて満足などとは言わぬだろうな……。
[サーヴァント同士の戦いから開いてマスターに眼を向ける。
そして言葉を投げかける。]
魔術師なんだろう、貴様?
[問いながら周囲のマナから魔力を吸い上げる。
その空間の状況を図る事を兼ねて。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[抱きしめていたみちるは洋館に辿り着いた時には既に意識は薄かった。けれど命令>>431通り家に辿り着けば、遅れて倦怠感と焼けるような痛みがやってきた。血は既に止まっていたが、抱きしめていたみちるの可愛らしいうさぎのパーカーに血が付着していた。
抱きかかえたまま、みちるがいつも寝ている寝室まで運べば、着ていた服を脱がせて寝間着に着替えさせた。噴水前にはマスターも多くいたのがみちるの左目を見れば解る。]
疲れたでしょう。
少し横になっていてください。
[布団の上から、子供を寝かしつける親のように、ぽんぽんと右の手を打つ。]
みちる。
そのままでいいので少し聞いて下さい。
前に言ったのですが…私は戦う事はできますが
ああいった戦士のような相手に不得意なサーヴァントです。
さきほどのセイバーのように、
魔法ではない武器で攻撃をされた場合、
正直、対応しきれなくなります。
ですから、みちるの判断は正しかった。
…ただ、そうですね。
今度からは相手をちゃんと知ってから戦いましょうか。
[初戦は見事なまでに完敗ですと、情けなく眉を下げる。]
[みちるが眠りに落ちたのを確認すると、
水道で傷口を流すため着ていたジャケットを脱ぐ。
見事なスリットが腕に出来上がっていた。]
この国の英霊――…セイバー。
まさか、私がそういう英霊と会えて戦えるなんて
思ってもみませんでした。
[思い出し浮かべる表情には笑みが浮かぶ。
地図製作に生涯を捧げた英霊。戦に不向きと誰もが解る事。
それでもこうして召喚されたという事実。
名のある魔術師ならば選ばない選択なのだろう。
けれど、――と、召喚された時に
マホガニーの机の上に広げられた紙――古地図を思い出す。]
私は本当に感謝しているんですよ。
マスター…みちる。
[ここにこうして存在している事に、
意味や目的があるようにすら思えば、
ふと、教会での事を思い出す。*]
― 回想・教会にて ・1―
[>>318照れた素振りを見せる素子を見る表情は、変わらない。
>>328「塔」が舞台以外にも目的を持って作られたという言葉には興味を示す。
―― 一体、誰が、どのような目的で、と。眼鏡の奥は思案顔だ。
>>332 しかし詳細は語られず、そこまで、と両手を広げる素子の姿。
あくまで彼女は、管理人という立場なのだろうと思う。]
人工物ではないというなら、
一体どのような地殻変動があったと…
[大地から聳え立つ塔の生成理由が気になり始める探究心。
横の親方はどういう顔をして聞いているかは確かめずのまま、]
― 回想・教会にて・2 ―
>>340
[教会の窓の外を眺める素子につられ、こちらも外へ視線を向ける。]
人として存在は許されても、
それはまるで…
違和感を抜き取られて――。
――…役割、ですか。
[聖杯戦争の舞台として用意された場所。聖杯の存在。
自然現象だけでは説明しきれない構造物。
その生成に必要な魔力、―――。
そこまで考えた時、眉間に皺が寄った。
>>356頑張ってと手を振る素子の姿。
教会を出る前、深く一礼をしてから扉の外に*向かった。*]
― 南・住宅街 古びた洋館の屋根の上 ―
[霊体化し、屋根の上に立ち塔の中の街を見下ろす。
ここもまた大地の、地球という星の一部には変わりない。
けれどどこか異質である事は地の魔法を使った時の違和感で気付く。
メルカトルと言う男は、地球が義と平和が宿る繁栄した地になる事を信じていた。
同時に、創世記を初めとする聖書の創造の記録を支持する証拠を見出したい、
そういう願いも生涯持っていた男性だった。]
――…はじめに神は天と地を創造された。
[神により天と地は分けられたというのに。
上を見上げ、苦笑いを*浮かべた。*]
― 2F・廃墟 ―
[槍の柄が獅子の騎士の剣を受け止めた。
>>470斬り結んだまま、睨みあう。
「――ぐ、―― ッ」
騎士――イヴァンは歯を食いしばり、
ぎりりと踏み込んだ。
拮抗、否、押されている。腕の傷が在って漸く互角。
速さ。筋力。
鍛え上げられた筋肉の躍動感。
足の運びたるや疾風と呼んで余りあった。
――やはり、見立てと異なる。
自身が戦場に立つ武人ではない故の落ち度?
否、獅子の騎士もまた、先ほど剣の間合いを見誤った。彼には何かある。きっと、其処に在るのは彼の持つ物語の筈だ。]
[槍の柄を刃が滑る。>>471
崩壊する瓦礫の中、受け流された剣と柄が生み出す風圧にか、魔力の奔流にか、そこだけ光の当たったように土埃が一瞬開けた。]
「――ち っ!!」
[交差。槍が貫く。
騎士の体を捕えたかと見えた刹那、
土埃の中の獅子が飛び出した。
槍兵めがけて――ではなく、物語の縁より付き従う騎士を槍の間合いから引き離すために。それはこの戦争における役割で謂うのなら「騎乗兵」の在り方に似ている。
――しかし速い。
完全にかわすより前に槍の穂先が
騎士のわき腹に傷を作る。]
っ、……!
[吟遊詩人は、はく、と唇を浅く開いて
一瞬だけ息を詰めた。
されど歌は続くのだ。
騎士は獅子の背に跨って、
一度槍兵から距離をとる。
剣を構え、獅子の騎士は武勇を称えるかのよう。
彼に護られるかのように、物語を編む吟遊詩人は在る。]
見事な武勇、灰色の君…――
されど、未だ貴方は朝靄の向こうに在るかようだ
[判然としない。何らかの隠ぺいか、認識のずれを呼ぶなにかの術科。いずれにせよ、それが彼の出自に関する事ならば。]
――貴方の名前を知りたいな。
なかなかそうもいかぬのがこの戦争だけれども。
[詩人は戦場で微かに笑む。
クレティアンは、ケルトの伝承に造詣が深い。
何処からそれを伝え聞いたのか
未だに謎であるとされている。
若しかすると、この吟遊詩人は本当に“湖の乙女”に通じていたのかも、しれないなどと囁かれていたものだが、それは今は重要ではなく。
吟遊詩人が有する知識に在る槍の名手。
そのいずれとも違っている。
例えばもっと、もっと古い時代の――**]
貴様、わかっているな!!
[敵マスターに意識を向けている所に聞こえる問いかけ(>>488)
釘を刺さねばと思わず大きな声となる。
これまでの動きを見てると名乗りかねない危険があったのだ。
最も端的なこの言葉で何処まで真意が伝わったかは不安だが。]
/*
すごい勢いでルイ7世周りと
当時のギリシア文学の伝播具合を調べていた。
(図書館行きたい)
ルイ7世の娘である王女仕えなら、
書架とか見せてもらえたんじゃないかな
ルイ7世は修道士みたいな敬虔なキリスト教の信徒だったらしいし……
しかしルネッサンスが起こる15世紀辺りまで
ギリシャ古典の写本の大量流入は起きていない。
ラテン語系だからギリシア語系ではない。
でも中世盛期にギリシア哲学は流入している。
吟遊詩人が歌っていたという話もあるらしいし…?
/*
自分からは思い当たらないけれど、
名前を聞いたら何となく
そこはかとなく知ってた、
でいいんじゃないか!!!!!!!!!!!!!!!!!!
※アカン
/*
これを自業自得と呼びます。
ところでクレティアンの詩集の日本語訳1冊6000円とかするんですけど正気か。
― 2F・廃墟 ―
[まさに貫かんとしたその時、土埃の向こうより現われたるは見覚えある形。視認するが速いか、僅かに口元が緩むのが先か――]
――獅子ながら。
その魂の重きは、傍に控える騎士と見える――。
[――やはり、直撃には至らない。
穂先を掠めた感触は、肉を少し裂くばかりで、騎士に忠誠を誓う獅子によって距離が離される。その突進の巻き添えを避けようと、ランサーも仕切り直すように後ろへと跳んだ。
距離を取り合う直前、
騎士と、鬣をもつ騎士と、確かに目があった。]
――――、朝靄か。
あれは陽を浴びて輝くものだ。
少しばかり修飾が美しくに過ぎるな。
我が身を纏うは土くれの匂いがした粉塵だ。
[静かに。しかして腕には確かな傷を負いながら。
歌うように告げる彼の者を見やる。]
[彼の者の歌によって騎士と獅子は動く。
それは、彼らの在り様についても同じ。
槍で弾かんとしたその時、確かにあの騎士は
注ぎ込まれた『歌』によって、存在を濃くしたのだ。]
――なるほど。
やはり、死線を交えれば多くのことが分かるというものですな。
魔物と呼ぶには苛烈に過ぎる。
精霊と呼ぶには壮烈に過ぎる。
化身とするには礼節に過ぎる。
差し詰め。
数ある理想と夢想を束ねし者――とでも呼ぶべきか。
さて、我らが駆け抜けた戦の時代には
死地にて名乗りを挙げる習慣は然程無かったのでな。
性に合っていると言えば合っているが――、
貴君はどうやら、そうでもないようですな。
[元より廃墟に在る土煙か、男を纏う薄い砂塵の影響か。
土いろをした風が、互いの姿を隔てるように霞ませる。]
[想い起こされるは、想い起こさずとも。
眼前に在るは、輝かんばかりの彼の者の双眸。]
――――……、束ねし者よ。
[或いは。
戦には不向きに過ぎる身体で、それでも
死地へと追いすがった、愉悦の表情。]
――貴君が焦がれているのは、夢想そのものか。
それとも。
我もまた夢想の住人たらんと戦の場に立つ、
今この時――奇跡そのものに焦がれていたのか。
如何に土埃に塗れようと
輝きは失われまい
その武勇は輝き照らされるであろう
[――歌うような声は続いた。土埃の向こう側からも、朗々と。>>491 ]
――戦場を駆ける者は
そうやって言葉以上のものを交わすのですな。
[>>492 “数ある理想と夢想を束ねし者”
そう評された詩人は、静かに笑みを口元に敷いた。]
……そう、仰るように。
時代が変われば作法も変わる。
分かっていながら
強請っているのですよ、私は。
[鋭く制する槍兵のマスターの声、当然予想できるものだが、それでも。問うは自由だ。>>489 ]
――私はの血潮は詩歌(うた)だから。
[比喩なれど真実の一端だ。
理想を歌いつづけて。
彼の時代になしえなかった理想を
鮮やかに描き出しながら。
そして、今も。
餓(かつ)えている。
金萌葱の眸にひかる、深く頑なな信念の色。欠乏に、落胆してはならない。誠の心と意志によって自ら選ぶ、それこそが。]
今、この時にしか交わりえない
奇跡≪ものがたり≫を求めて私は此処に在る。
――灰色の君。
貴方は。
貴方は何を、
求めてこの戦いに在るのかな。
――名は禁忌でも、それくらいは許してもらえないだろうか?
[強請り願う声の色。
囁くような癖に、確かに届くのが奇妙だった。]
―西ブロック・森林公園・自宅―
[宵闇が漆黒の天鵞絨に変わった頃…自宅に着いた二人はキッチンにて夕食を取っていた。]
親方、さっきは >>306 ありがとう。一杯心配掛けちゃったみたいでごめんね。
…前に進めたかって?言われると >>476 …うん。前に進みたいって気持ちはあるけど、ちゃんと前に進んでいるのか判らない。
でも僕は、ランサーのマスターや鴻さんとは違うし…勿論誰だってみんな一人々違うんだよね。
違っていて当たり前なんだから。僕は僕の道を探して歩くつもり。
パピーはね。凄く尊敬してる!!
歯に衣着せぬ言い方だって、本当のことだからだし、多分…辰さんだってそう言う人だから分身がパピーなんだと思う。
えっと、これも僕の勝手な思い違いかも知れないけれどね。へへ
[親方の時代に合ったか判らないが冷凍ピザを暖め進めて見た。]
Ja, mon los, plant n'ameras,
誓って、豊かさを好んではならない、
ne por chier tans ne t'esmaier !
欠乏に落胆してはならない!
Bien adoucist par delaier,
待たされたときの報酬はさらに魅力的で
et quant plus desirré l'avras,
欲すればそれだけ
tant iert plus douz a l'essaiier.
幸福の味は甘美になるだろう。
[熱々のピザをほおばりながら…親方にはワイン倉にあった赤ワイン、自分は葡萄ジュースをのみつつ]
あ、そう言えばパピーのサーヴァント!!
僕よりちょっと年上って感じだったけど、あのくらいの歳で英霊なんて凄いね。
「戦いが始まったら逃げろ」って言ってくれたけど、、
どんな凄い戦い方するのかな?クラス聞いておけば良かったー。
[残念そうにそう言ったが、此方が名乗っていないのに答えてくれるはずも当然無いのだが…親方は突っ込みを入れただろうか?]
でさぁ。食事が済んだらこの後2Fに行ってみない?
何となく…だけど、簡単にいけそうな気がするんだ。
街の方は、明日の昼間に見回ることにしよう。
/*
―設定の確認―
原動力はほんとに純粋に物語への渇望で、
聖杯に願わくば永久に終わらぬ物語を、
って謂っちゃうような、これ一種狂人めいてないか?って思ったけどまあ問題ない
― 南・住宅街 古い洋館 ―
[やがて室内に戻れば、霊体化を解除し自身が呼び出された一室へ。
この部屋は自分には好ましい場所の感覚が強い。
部屋の奥の方に足を運ぶと、いくつものアンティークの数数。
それらはみちるの父親の仕事と関係している物らしいが知らない事。
そういえばみちるを寝かせたソファや、この部屋の古時計もそうだ。
棚や照明、どれを見ても年期を感じさせるものばかり。]
…、…
[無言でそれに手を伸ばし、ガチャガチャと音を立てて作業を始める。
セイバーからの傷がなければ速度はもっと上がったのだろうが
傷はまだ完治してはいなかったので仕方ない。
古い懐中時計を何個か見繕えば、それを解体し始めたり、
硝子製のランプのガラスの部分だけを取り出したりと勝手にいじり始めた。]
[やがて、いくつかの道具を生成し終えれば、
両手の平の間に、地球を模ったあの球体を出現させれば
光と共にそれらの道具は球体の内側に消えていった。]
[唯一つ。床に遺されたものは小さなペンダント。
ペンダントのトップをよく見ると、大きなリングの内に小さなリングが交差するようにはめ込まれた、アストロノミカルリング(日時計)のようになっていた。
それを手に握り込めば、みちるの眠る寝室へ静かに足を運ぶ。
まだ眠ったままのみちるの首に手を回す。
かち、と小さな音が首の後ろで鳴れば手を離す。]
…お守りです。
[寝顔を見つめる間は短く、ふう、とひとつ息を吐けば
外の空気を吸おうと洋館の外へ。**]
/*
D'Amors, qui m'a tolu a moi 私自身から私を奪った愛について
これを物語に改変して
D'Amors, qui m'a tolu Romance 私自身から私を奪った物語≪あい≫について
とかでどうだろう
研究者が見たら卒倒しそうだけどよいのだ…ファンタジーなのだ
/*
古フランス語の資料とか
外国語大学行かないと詳らかでない!!
※自業自得
でも詩人が出来て嬉しい…うれしい…
/*
完全にキャスターチームがパパと娘でほんわかするけどえんじょこうさいなんでしょう?
※犯罪
大丈夫、クレティアンの時代なら10歳で輿入れとかふつうだから
/*
マイマスターの奔放さと
妙なとこで純な感じ(らしい)のが
たまたま合致して召喚されたのかな―
などと夢想するサーヴァントです
女性の扱いはお手の物って感じ(希望)だし
― 2F・廃墟 ―
どのようなものにも、いずれ終わりは来るものだ。
人であれ、時代であれ、神であれ、うつくしき伝承でさえも。
――なるほど。
詠めども綴れども終幕を迎えねばならぬ、貴君が望みし理想は
どれほどその身を満たし、癒し、――乾かせたことだろう。
なればこそ、この場は。
とうに滅んだもの、失われたものに価値を見出し
夢見る貴君には、必然に望む奇跡であったか。
[一時。静まり返る風塵は凪のよう。
無骨な鎧と槍を持つギリシアの戦士は
禁忌を重石とする言葉を口にしたマスターを、意識のみで一瞥し。
百獣の王と共する騎士でも、誉れに全霊を賭す獅子でもなく
従えるように立つ、眸に理想の輝きを宿す者を見た。]
――さて。
我が身は武にのみ時を割き、芸というものに預かり知らぬ身。
貴君のように、流麗な詩歌のように歌い上げることも叶わぬゆえ。
我が武の伝承を、槍を以って、口頭による答の代わりとしよう。
これは我が身が嫌い続けた荘厳なる輝き。
これは我が槍が求め続けた武功の頂。
やがて共に立ち、いずれは超えんと願い
神々の山脈にて孤独に立ち続けた彼の者の名。
俺がこの戦に立つ、唯一にして無二の願いと受け取られよ。
馳走の槍とは別に持ってゆけ。
夢想を束ねし――、…………いや。
生まれたばかりの、名も知らぬ騎士よ。
[渦を巻いて纏わりついていた砂塵が弾け飛ぶ。
男が持つ槍を中心に、周囲の瓦礫が圧壊する。
いざ焼きつけよ。
遥かなる神々の時代、戦の場を駆けた男の武功の具現。
讃え、畏れ。
女神の仕業に違いないと謳われ続けた、叛逆の輝き。
元よりその槍の名は無銘。
ならば、吹き込む其の名こそは――]
蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》
[――槍より噴き上がるは蒼炎。
天狼星《シリウス》の如く輝きを放つ神話の具現。
周囲の風が畏れ退くように、互いを隔てていた粉塵を晴らす。]
整えよ。
――一撃のみだ。捌いてみせよ。
俺もお前も、終幕には未だ早い。
[蒼炎の輝きに照らされながら、低く構える。
足には地を蹴る力を。
眼には彼を見据える力を。
まるで尋常なる果たし合いの如く
一切の音を立てず、彼の者の準備が*整うを待つ*。]
そんなことに興味はない……。
私は嘆いているだけだ。
誰もが根源ではなく己の欲望に魔術を使うこの戦争をな。
[先日から出会うもの総てが根源を知らない。
魔術師の覚悟が無い等の状況だった。
その状況への苛立ちが声に表れていただろう。]
何をしたいと言うのであれば魔術師として競いたいというだけだ。
其で勝ち抜けぬと言うのであれば私の鍛練不足ゆえに次に繋がる。
其だけだ…。
― 2F・廃墟 ―
……そうだね。
どうしたって、物語は終幕を迎えてしまうから
[セイバーと斬り結んだ折、>>0:465
眸に見せた翳りの一端を今もまたちらつかせる。]
奇跡でもなければ。
……私の渇きはきっと、満たせないさ。
[口元に淡い笑み。
――凪いだ空気。
夜明け前の静寂に似る。
主同士が斬り結ぶなら動きも異なろうか、けれど今は――似つかわしくない戦場で楽器を手に、猛き槍の使い手に背筋を伸ばして向かい合う]
――貴方は激しき巌のようだ。
歌で称えるより、
言葉で飾り立てるより、
眼にしてこそ
伝わるものだと謂う。
――嗚呼、
[震える。これは――悦びだ。
騎士と呼ばれ、金萌葱の眼は驚きに丸くなり、
それから三日月のように細くなる。
純化されて、いっそ狂い咲くような笑顔だった]
――光栄の極み。
[静けさの後に嵐が来る。
神世を駆け抜けた者の圧倒的な輝きに、
現世の宵闇はひれ伏さん。
開かれるは彼の物語。
蒼き炎を上げ、そらまで焼きつくすが如く。
その全てを瞬きすら惜しみ、
詩人は見つめている。]
[吟遊詩人――騎士と呼ばれた彼は笑みを深め。
やおら表情を触れれば斬れそうなものにかえる。>>509]
――同感だよ、灰色の君。
捌いて見せよう。
“騎士”の呼び名に恥じぬよう。
[獅子の騎士にちらりと視線を投げて
リュートでアルペジオを爪弾き
そのまま流れるように白い腕を差し伸べると
かの騎士は若葉色帯びた光に溶けるように失せ、物語の主のもとへと戻っていく。]
[光帯びた指先を喉元へ。
澄んで響く声で、弦に触れた。
ただ呼び出すだけでは無い。
真なる名の一つを紡ぐ]
――我、騎士の誉れを紡ぐ者なり
《La Chevalier》
[薫風わき起こり、とうに失われた過去の物語を鮮やかに歌い上げた。]
我が編みあげし詩歌よ在れ。
最も誉れ高きかの騎士を此処へ。
湖の乙女に愛された円卓の護り手よ。
――汝の名は 荷車の騎士ランスロ
《Lanclot,le Chevalier de la Chamete》
武勇に於いて、
彼の右に出るものは無し。
[詩歌が光になる。光は物語の断片だ。
断片は吟遊詩人によって英雄を形作る。
長い髪を薫風に煌めかせ、
磨き抜かれた鎧に身を包んだ円卓で最も優れたと謳われた騎士が今ここに顕現する。]
[騎士の側に立ち、
詩人は激しく燃えたつ蒼い炎を見つめる。
名高き女神の名を頂く其れは、紛れもなく餓(かつ)えを潤す極上の美酒である。]
――……さあ、行こうか。
騎士の誉れを。
我が矜持《ものがたり》を。
とくと ――ご覧あれ。
[誉れ高きランスロは、吟遊詩人の紡ぐままに、剣を構えた。]
― 回想:中央ブロック ―
あら? ぬしさまを責めたみたいになりんす。
[ころころと笑った>>437]
重畳にありますれば。
わらわは己の望みを得んとすることを尊いと思いんす。
ぬしさまのできないことは、わらわがいたしましょう。
[いくさの終わりは、片方の令呪によるものだった。残った方からあるじを守るように位置を変える>>448]
[その後、相手側が持ちかけた、明日という提案に、あるじは肯定を返した。ならば自分はその意志に従うまで>>454]
あら。凛々しい殿方にそう言われるのは悪い気はいたしませぬ。
[セイバーの言葉には、そう答礼を返していた>>457]
ー南ブロック、古びた洋館ー
[気にいっていたうさぎさんパーカーは自分の血ではない赤に染まって
よほどうまく染み抜きをしないともう着られないに違いない。
明るい色をしていた瞳は令呪の一角を失ったことで色を暗い色へと変えていた。
三角使い切れば、どうなるのかわからないが既に腫れぼったい瞼は真っ赤になっていて、開けるのも億劫なほど]
…おじさん、ごめんね。
[半分以上足を眠りに突っ込んでいるらしい気配の声がおちる。
どうにか頑張って英霊の話すことを聞いていたのだが、その最後にポツリと落とす]
…みちる、まほうのこと、よくわかってなくて…
もっと、みちるが…まほうの…
[ その先、何を伝えたかったのか。
結局は、そのまま眠りに落ちてしまったのだけど]
―中央ブロック・高級ホテル近く―
[噴水の場所を離れて、車を停めたコインパーキングへと向かう。
かぐやから小銭を借りて払うと、車を出した。
気づけば、高級ホテルの方から感じられていたはずの気配はなくなっていた]
まだ日が暮れたばかりだし、もう少し色々見てみよう。
呼び出された数が正しいなら後二組、どこかにいるはずだから。
[助手席に座ったかぐやにそう言うと、車は南の方へと向かう。
日が落ちたばかりの駅前もやはり混んでいて、路線変更がなかなかうまくいかなかった]
― 南ブロック 住宅街・洋館の外 ―
[左腕に触れると痛みは和らいだものの、
まだ傷が塞がったわけではなかった。
割けたジャケットは魔術で縫合はしたので、
みちるの父にばれる事はないはずだ。]
…、そういえば 上があるんですよね。
[「塔」だというのなら、下なり上があるはずだ。
階段なんてあっただろうか、そんな思考を夜風にあたりながら考える。]
―西ブロック・森林公園・自宅―
[ショルダーバッグに飲み物、食べ物詰めて…自宅の庭園から上を見上げる…]
ん〜〜、ここからじゃちょっと不味いかな?
[2Fに何があるか判らない以上、むやみに拠点から上がるのもどうかな?と、考え中]
もう少し離れてから行こうか。
[親方は新しい彫刻のことでも考えて居るのだろうか?黙ったまま後を付いてきた。]
死亡フラグ建てまくっているように見えるメートルさんの妙に後ろ暗い態度にもどかしいというか苛立たしい気持ちになる親方のアカウントがこちらです。
同時代のよしみで口喧嘩したい(よしみ?
ところでずっとメートルさん、メートルさんと呼びまくっておりますがメルカトルさんとメートル法にはなんの関係もなかった気がする。
[何とか駅前を過ぎれば、次第に車の量は少なくなっていく]
……なんとなくだけど、初めてここに来た時より、住民が疲れてる気がするな。
どう思う? さくら。
[信号待ちで車を停めると、隣の車線に止まった車の方を見た。
横から見ても、集中力が感じられないような表情がわかった]
……作られた存在なら、そこまで回す魔力が少なくなったって事なんだろうけど、生きている人なら、――生命力を吸い上げられているのかな。
[聖杯戦争が始まったことで、均衡が崩れたのか、それともそもそも予定通りのことなのか。
車が動き出せば、喋る余裕はあまりなくなって、やがて南側のブロックへと入っていく]
さて、明日もこんな調子だと締切に間に合わないだろうから今日中に投票しとかなきゃだが。
…誰にいれよう。
貴様が魔術師であるというならば私の話はわかるだろう。
無粋だろうが知らぬ、私は聖杯戦争は魔術師の物と考える。
魔術使いや素人に持っていかれるのだけは絶対に避けたい。
私以外が勝ち抜くとしてもせめて魔術師にと考えている。
無論、私が勝ち抜くがつもりだがな。
[再度、自身の考えを明確に伝える。]
アサシンメモ>念のため注意ですが「他参加者(パートナー含)と投票先に抵触するような会話は厳禁」ですので徹底をお願いします。
これってあたしたちのことかしらドキドキ。
「死亡票の候補がねえんだけど!」とか「いっそ自分に!」とか叫びあった記憶はありますごめんなさい。
票合わせとか誘導とかそゆことはしてないはずだけど気を付けましょうそうしましょう。
―数刻前回想・西ブロック 土手―
…怖いと言われてもな。
[パピーの言葉>>465に、少しだけ困ったように眉を寄せながら、同様に呟き返す。
――戦闘に居合わせれば退避、その真意までを相手方に悟られたかは知れないが、多少なりとも手を組んだ立場であれば晒さぬ訳には行かない札の一つだ。小さく吐息を零した。]
……真っ直ぐ行って、
3本の椎の木の分岐路を、椚の木がある方に曲がり
馬酔木の並木がある道を行く、…だな。
[少年の言葉を、先ほどのサーヴァントから受けた説明と同様に復唱する。
がーっとか、くいっと曲がる、とかよりは非常に、はるかに、具体性に富むものであった故、確かに迷子になる目印は大幅に減少した予感もするが、しかし何故目印が総じて樹木縛りなのか。
これはこれでちょっと自信が無い。 とはいえ折角の親切だ、口には出さないまま。]
[結果として協会へは、道沿いに真っ直ぐ進み、森林公園沿いの角を左に曲がって、並木道をそのまま直進すれば辿り着いた。
一度だけ分岐路で道に迷った。]
― 南ブロック 住宅街・洋館の外 ―
[兄里達の車が南ブロックに入れば、その方向へ静かに顔を向ける。
魔力は多少消費はしたけれど、地の利がある場所。
だが、――みちるはまだ眠っている。]
……
[不利か有利か、解らないが、家の中に入る事はせずに待つを選ぶ。]
―中央ブロック・噴水前―
[色々場所を物色しながら歩いていて、とうとう駅の噴水前まで来てしまった。]
あ、噴水だ!
僕、結構ここの噴水好きなんだよね。
― ホテルへの道すがら ―
[うつろに夜道を歩いていた。
風はむなしく通り過ぎ、空気はしらじらしく冷ややかで、しんと静まる街並みは墓場のようだ。
胸のつかえが取れなくて、それがなんなのかは分かっていて、泣き笑いのように微笑む]
……セイバー。
あなた、あの子を殺そうとしたでしょう?
[問いではなく、確認だった]
――ホテルへの道――
さて……今宵はこれまでか?
[すっかり仕事を終えた後気分のセイバーは、霊体になったまま街にちらほらする灯りを眺めていた。暇な日は一日屋敷で庭を眺めてぼうっとしていても飽きなかったくらいだ、この町では何もしなくても飽きるはずがない。僅かだが、人が歩いている姿も見える。しかし、その姿はどことなく覇気が感じられなかった]
……どうもしゃんとせん奴らばかりだな。疲れているのか?
心ここにあらずといった感じで、これでは国の未来が危ぶまれるのう。
[自分のやる気のなさを棚に上げる。リリンから声が聞こえたのは>>529その時だった]
今回の村、シリアス向けにキャラクターを作ってる筈なのに、シリアスのスイッチが入らないままだから、もしかしたらコレ早々に退場した方がいいのでは無いか感ある。後々自分が齟齬に苦しみそうな予感しかしないんだ…。
あと、みちるもといキャスターTは残って欲しいね。
あのチーム可愛過ぎかよ???
あと柊君のキャラめっちゃ個人的に好きだし、トゥルバドールTも最高に大人でたまらんから、そういう意味でも残って欲しいね。
やっぱり俺落ちた方がいいんでは(確信)
[住宅街のある南は、帰宅する車も多いようだった。
商業ビルが少なくなり、代わりにマンションや戸建ての家が増えていく]
誰か、いる。
[令呪が疼いて反応を示す。
二つ感じられるのはマスターとサーヴァントだろう。
近づくまでは車を走らせて、建売の建設予定地らしい空き地へと車を停めた]
既に会った人達だと思う?
[それとも、新しい顔か。令呪の反応がある方へと歩いて行けば、洋館が見えてくる]
ああ……?
[不思議そうにリリンに応える。霊体だから実際には顔というものはないのだが、実体化していたら怪訝な表情だったろう]
ん、一瞬考えたな。あの距離なら十分届いた。まあ、人間相手に宝具を使うまでもあるまいと考えて逃がしてしもうた。おかげで他の連中から目くじらたてられずに済んだとも言えるが……
やはりまずかったか?
[殺そうとしたことを否定はしない。無論、悪びれる様子もなかった]
―中央ブロック・噴水前〜ホテル街 ―
[ここまで来てしまったのでついでとばかりに親方に案内。ホテル街まで足を伸ばしてしまった。]
こっちはあんまり関係無いかなぁ…あ!
外から来た魔術師が拠点を作ってるかもしれないね。
[左肩に意識を集中し、用心しながら周りを見ます。]
…――っつ!!
[大正解!とばかりに親方に合図を送り周りを見回す。]
…いや、残したい人が多いという意味でもそうなんだけど
何ていうか。
(村とは違う要因での)寝不足が積もりにつもってめっちゃ眠いの(真顔)
そう。やっぱり。
セイバー、ごめんね。
[立ち止まって右手を上げる。その甲には二画の令呪。
その一画が、ふいに輝いた]
―――我がサーバントに令呪を持って命ず。
これより、聖杯戦争に参加するマスターの殺害を禁ずる。
[膨大な魔力が、迸る]
― 2F・廃墟 ―
[互いが構えてより、幾らの時が経ったのか。
蒼炎と共にある男は、立ちはだかる二人の騎士を見据える。]
――――――……
[最早交わす言葉は無く。語り歌うは、互いが持つ武練のみ。]
[――――地を蹴る神話の槍兵。
二人の騎士を目掛けて、愚直にまでまっすぐに。
尾を引く蒼き輝きは、夜空を滑る彗星の如く。
威光にか、旋回する炎にか、はたまた突進の風圧か。
直線状の破壊痕を残しながら、ひたすらに疾駆し。
彼自身が一つの槍と化したかのように
身ごと飛び込み突きを放った。
討つではなく。壊すではなく。
ただ灰色の槍に宿る蒼炎の穂先を、騎士へと届かせんが為に。]
[報告を済ませた赤竜を再度ショルダーバッグの中に詰めて、教会を後にする。
扉を押し開いて外へと出た直後、続いたパピーの提案に視線は自然と下げたカバンの中へと向いた。]
散策?
…俺は構わないが――間もなく、夜が来るぞ。
[良いのか、と少しだけ眉を寄せた。夜は戦の時間でもある。
灯りをつけてメモを読みふける様子を横目見ながら、ペンライトなんて持っていたのか。と少しだけ驚愕の色をにじませながらも、しかしこれ以上ここに留まる理由も無い。ひとまずは教会から離れることにする。
――さて、散策としても候補は幾らでもある訳だが。
ふと思い至るのは、昼間の中央区の異様な気配の多さ。…時間も時間だ、既に散っていると思うが。]
エッ
い、一日目にして既にセイバーTの令呪2画目…。
そして、その縛り大丈夫なのかい…!?
熱いな。
セイバーTも残って欲しいな。
― 南ブロック 住宅街・洋館の外 ―
近付いてきますか…
[休息はないらしい。やれやれ、と首を振る。
借りに、セイバーが追いかけてきた場合は厄介だと思い、すぐに霊体化する。]
……………え?
[一瞬、何を言っているのか目の前のリリンの言葉に対する理解が追いつかなかった。一瞬の後に、その身に刻まれるのは、令呪による制約の枷としての魔力。それを見る目は、実体化していたら驚愕に見開かれたものだったろう]
………リリン。
[ややあって、言葉を考えながら話を切り出す]
わしは最初に言ったと思うが、別に聖杯に興味は……
…………………興味はない。
だから別にあれに執着してもおらん。が、リリン。
[視線の先に膨大な魔力が弾けた!!]
うわっ!!
[右腕で閃光を遮ると、目を細めてその先を探る。
親方が僕を守るように前に出た。
…はたして、視線の先にはうら若き女性が一人]
今適当に中央行こうとしたけど、めっちゃ弓剣中央だったわアカン奴やこれ()
槍、詩が2階。
魔、殺が南ブロック。
弓、剣が中央。 かな?
ぬしさまも動きづめじゃが、大丈夫かや?
[他の者を見ておきたいというのは同意するが、念のため>>521]
さて、一日の終わりは疲れてくるものじゃが、ここが聖杯により用意された箱庭なら……。
街が演じるのは昼の間だけ、ということなのかもしれんの。
[街の様子には、そう見解を述べる]
…お前、これを戦と知って聖杯を手に入れる気はあるのだな?
わしの一番上の子は北条の人質であったから鎌倉攻めの時に殺された。
辛うじて生き延びた千寿王は数え四つで鎌倉攻めの総大将として新田と合流した。
それも、新田に手柄を全て奪われぬためだ。
いくら子供でも戦場ではそういうものだ。
それと分かっておったのか?
[言葉はいつもの通り面倒臭そうに。本当はそういう事も面倒だからあまり言いたくはないのだが、少々懸念がなくもなかったからだろうか、言葉が口をついた]
[開店セールか。そう思った。
聖杯戦争が始まって、まだ丸一日もたっていないのに、すでに二画の令呪を使用してしまった。
しかも二回目は最悪だ。自分が不利にしかならない命令だ。どう考えても馬鹿げているとは思ったし、そんな自分が信じられないほど嫌だった。
けれど。
久しぶりに……ほんとうに久しぶりに、清々しい気分になれたのだ]
……セイバー。
わたしもね、聖杯に願うようなことなんて無いの。
だから、あの子が願いがあるって言ったとき、思ったわ。
すごいな、って。
教会で会ったマスターも、あのリュートの英霊のマスターも……願いを持って参加してるんだと思う。
そういうのってちょっと―――憧れるわ。
― 洋館近く >>531 ―
[かぐやもサーヴァントの存在は知覚しはじめている]
おりますな。
さて……さすがに会った事のあるものかはわからぬかな。
[あの楽師なら、音が聞こえたやもしれませぬが、と続けたが]
― 南ブロック 住宅街・洋館近く ―
[この洋館の場所が割れるのも良くないと判断し、
霊体化したままひとつ、ふたつと離れた家の前。
サーヴァントがより近くに感じる。
一歩、また歩みを進めた時。
突然、霊体化は剥がれ落ちる。
同時に、自身の魔力の低下を感じ取った。]
…な、
……………はあ。
お主、願い事なんぞなかったのか。
[リリンの言葉を聞き終えて、あからさまにため息をつく。それこそ、死ぬほど面倒そうに]
面倒な奴についてしまったと言うても詮無いが
まあ、まあ良いわ。良いとも、ああ。
望むとおりにしてやるとも。
………まあ、しかしな。覚悟があって言うたことならよいが、
ただの甘さで言うたことなら……
リリン。いずれ命を落とすより酷いことになるぞ。
[ついでのように呟いて、言葉を切った]
私は大丈夫、夜は眠ったし、食事もとってるから。
魔力だって、あの神社のおかげで乱れずに済んでる。
[心配するかぐやへそう言うと、洋館を通り過ぎる。人の気配はないけれど、近くに感じ取れる気配が一つ]
チャイムを一つ一つ鳴らしていくのも、変だしな。
――、あれ。
[少し歩いた先で足を止めた。
それまで何も誰もいなかった暗がりに、人影が現れる。
令呪に強い痛みを感じたのはその時]
、……こ、んばんは?
[現れたキャスターに挨拶をされると、思わず素直に返した]
命を落とすより酷いこと、か……。
まあ、所詮はわたしのは安い命よ。そうなるなら、どうにでもなればいいわ。
……あ、またお客さんみたい。
[一画消えて、最後になってしまった令呪がうずいていた。
けれどさっきまでの淀んだ気分は嘘のように払拭されて、爽快なほどに晴れやかだ。
胸の内から湧く気力に不敵に微笑み、そちらを見る]
こんばんは。
こんな時間にお散歩? 物好きね。
[なにやら大事な話し中のようだったので佇んで見ていた。
声を掛けられほんの少しびっくぅ!!となったのは内緒にしておこう。]
…あ、お邪魔しちゃったみたいですみません。
こんばんは。
[ぴょこんとお辞儀をすると、あー!パピーの情報に書いてあったセイバーのマスターかしら?]
― 2F・廃墟 ―
[ 夜の闇を、
蒼き炎と若葉の薫風が押し退けた。
鋭い眼光を湛えた騎士ランスロは、
――吟遊詩人クレティアンと共に、
槍の英雄と相対し――見合う、息の詰まるような時間。
蒼き星が、爆ぜる刹那]
――いざ!
「…いざ!」
[ 騎士もまた、駆けた。
瓦礫を巻き上げ、
外套のように若葉緑の光の尾を引く。
後世アロンダイトと呼ばれる愛剣をもってして、
神速にて繰り出される
蒼き穂先を――迷いなく突き出される槍の英雄の一撃を、打ち払うベく。]
…見えてますよね?
[酷い確認を挨拶をしてきた女性に取った。>>549
どちらがサーヴァントだろうか、と、もう1人の方へ視線を向けて
身体が固まった。]
―――… っ
[自分の身体のせいではなく、言葉を失う。
美しい。
美しすぎる。
湧き上がってくるこの感覚は一体、どうしたというのだろうか。
私が生涯愛するのは妻のはず―――
と、一瞬で思考は不倫に走りかけた。]
[急に実体化したサーヴァントに一瞬警戒するも>>546]
まったく、ぬしさまは警戒心が強いのか弱いのか。
[挨拶を交わすあるじとサーヴァントに毒気を抜かれた]
良いのなら、それで良いが。
[何かを言おうとして、やめた。その表情は先ほどよりも晴れやかに見えたからだ。それが覚悟という事ならよい。覚悟があるなら同じ轍も踏むまい、そう―――]
……おや。また覗かれていたか?
[人の気配。今度は先ほどの少女よりはもう少し年上らしき少年だ。
じっと霊体のまま顔を見つめる]
………なかなかまた、可愛らしい顔立ちではないか。
控えめに言っても命鶴丸に準ずるくらいには愛らしい。
アッ
あの、
……その、そちらの 麗しい女性は……
[ああ、私のこの目で見てはいけない。
そんな衝動に駆られるまま視線を横に移動してしまう。
一体何が起きたのか、思考が追いつかない。]
……なんじゃ? うむ。見えておるぞ。
[まさに大人へのきざはしにかかるくらいの少女は、不意に固まったサーヴァントに対してそう答えて]
……ぬう。参ったのう。
ここまで隙だらけすぎるとどうしたもんじゃろうか、ぬしさま。
[相手の魔力が低下しているのは感じている。それでも――大地からくみ上げるような、雄大な魔力を感じるおかげで、油断にまでは至らないのが幸いだった>>553]
[そこにいたのは女と、またも子供だった。
自分よりも幼いだろうその少年は、活発そうな調子で頭を下げると、律儀に挨拶してくる。
さて、どうしたものか]
ねえ、あなた。教会へは行った?
きっと君と同じくらいのかわいい女の子がいたのだけど、あの子、たしか君みたいな男の子がタイプだって言ってたわよ。
[とりあえずからかってみた]
見えて、ます。
[尋ねられれば答えて、けれどその後のキャスターの反応にケイはかぐやをじっと見て、それからキャスターの方を見た]
[思わず罵倒に類する言葉がでそうになるがこらえる。
それから気を取り直し]
挨拶されたら、普通返すだろ。
つい、言葉に出たんだ。
[少しむくれたような表情でかぐやへと返した]
― 2F・廃墟 ―
[ 正しく、最速の英霊。
その速さと力を一度に受け止めるは無謀。
成れば可能な限りその速さを殺すため―― ]
――名高きアーサー王さえも
彼の剣技に届くは能わず、
[ 斜めから穂先に刃を沿わせ――苛烈な星の群れを散らしながら柄まで滑らせ、力の限りでその軌道を逸さんとする。
武勇を謳え、讃え、
物語を確かなものとする。
クレティアンは、矢面に立つ騎士と同じように
堪えるように柳眉を寄せた。
――ああ、何たる強き魔力の奔流か!]
[サーヴァントだろうか?女性の後ろの方から聞こえる声に身の危険を感じ。慌てて親方の後ろに身を隠した。]
な、なんですかーー!?失礼ですよっ。
[親方の後ろに隠れたまま、女性の問いには憮然とした様子で。]
教会はもう行きました。きちんと挨拶済みです。
……―女の子、、もしかして、鴻さんですか?
彼女ならもう振られ済みですので、大丈夫ですっ!
[何が大丈夫なのか判らないまま…]
――――。あっ。そっち?!
[一般人にはまだしも、ここまで強力に魅了が効果をあげるなど。それもサーヴァントに。ありうる事なのに予想はしていなかった>>556]
……まあ、見ての通り、おぬしと同じようにサーヴァントなわけじゃが。
[クラスと名前を言うわけにもいかぬ。どうしようと思いながらあるじを見て]
……まあ、挨拶を忘れないのはぬしさまの美徳じゃ。うむ。
[むくれたあるじへのフォローを忘れなかった>>559]
/*
キャスターwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
おまわりさんこいつです
― 2F・廃墟 ―
[槍に奔る焔の狭間、輝きの向こうに見えたものは
逃げもせず、怖じもせず、正面より迎え撃つ騎士が二人。]
―――――……。
[打ち払わんと繰り出される刃。
湖面の如き研ぎ澄まされた誇りを賭した一斬。
――否。それは僅かな間に滑り込まされた技巧の一。
加速する蒼炎が弾ける様は、清澄なる剣戟の響きとともに。]
[――その全てを見て取り。
踏み留まらんとするも勢いは既に留まらず。
両の腕に力を篭めるも、拮抗する力は技巧の前に意味を持たず。
槍兵は打ち払われるに任せるがまま切っ先を逸らされ
星を想わせる破壊の光は、騎士のすぐ傍を通り過ぎた。]
はははは……いや許せよ坊主。つい率直に言うてしまう性質でな。
[笑い声がして、リリンの後ろに和服姿の男が姿を見せた。少年と傍の女を薄く笑みを浮かべて見やっている]
………女の方か、この分だと。
[どうせマスターに剣を振う事は出来ないのだ、今はマスターの方に敵意を見せる様子もなく、リリンの様子を気にかけつつもゆるい態度を崩さぬまま。]
……
[麗しい女性から視線を向けられている。
それだけで動悸が激しくなるのが解った。
霊体化が突然解けたというのに――
どうかしている。
ようやく、この辺で違和感に気付いた。]
声もまた、美しい。
[が、全然違う言葉が口からは出ていた。]
サーヴァント…。
…私は、美しいあなたと戦わなければならないのですか。
あぁ、主よ。
[嘆きの表情を浮かべながら、右手で顔を覆う。]
―― 麗しいあなた。
[手を落とし、兄里の方には一切視線を向けずのまま]
どうか今宵はお互い力をぶつけ合う事はせず、
私の瞳にあなたを焼き付けるだけにしては*くれませんか。*
[見事弾いた騎士とすれ違い、背を向ける形で。
或いは先に在るもう一人の騎士の前にて。
男は眼を瞑り、灰色の槍からは燻るようにして蒼炎が掻き消える。
夜空を照らしていた天狼星の光は失せ。
再び、静まり返った夜の帳が下りてくる。
――空には、地表の下に散る本物の星がちりばめられていた。]
――――、
見事な一斬であった。騎士よ。
[静かに。そして淡々と。無骨な鎧の主は、賛辞を送った。]
[自分のサーヴァントに魅了のスキルがあることには気づいていた。
かぐや姫という真名を考えれば、あって不思議ではないのだから。
だからこそ、ケイ自身もかぐやを邪険に扱うことはできなかったし、サーヴァントへの信頼感は呼び出した直後から持っているのだが。
サーヴァント相手にも通用するものなのか、と少し驚く。
聞きたいことはいくらかあるのだが、こちらは視界に入っていないらしいキャスターの姿に、思わずため息が出た]
そう、もう振られたの。残念ね。お似合いだと思ったのだけど。
[なんということだろう。この男子はおそらくは初対面の相手に、いきなり恋の告白したのだ。そして振られたのだ。
顔に似合わずなんて無鉄砲で向こう見ずなのか。恐ろしい相手だ……]
……って。
セイバー? もしかしてあなた、男の子が好きなの?
[わなわなと震える]
[笑い声と共に女性の後ろから、和服姿の男・・・サーヴァントだろう。姿を見せた…やっぱりセイバーか。]
ぼ、坊主って…ちゃんと柊って名前が有ります。
[男の呟きには親方の方を見つめたまま…]
こっちのピンチにせっかく出向いてきてくれた妹尾君に対してなんていうもてなしだろう。
でもゴメン話すネタがこれしかない(探せ
……白皙の御仁よ。いくさはいくさじゃ。
盃を求めて奪い合うが此度の定め。故にわらわはそのすべてを肯定しよう。
[嘆くキャスターにかける声には、それ以上の動揺もなく>>567]
久方ぶりにかけられる褒言、苦しゅうない。
されどわらわも今は、ぬしさまのサーヴァント。
ぬしさまの命あらば、戦うが定めとなりましょう。
[わたしは構わないが、マスターの意向しだいですよと告げながら>>568]
そもそもおぬしのマスターはどうされたのか?
先ほどの実体化、不意に離れたのであれば、そちらもマスターの傍に居た方がよかろうて。
[そもそも今、自分のあるじは他のマスターと会いたかったような気がすると思いながら、そのぶぶんを問うた]
[声の主はどんな顔で語った>>555のか。まだ成熟したとはとても言えない柊に対し性欲を持て余すとか言われるのも困るなと我が身を盾とする。]
ふむ。
………ふむ?
[姿を現した男の英霊をまじまじと値踏む。和装の下の筋肉はさぞ均整の取れたものだろう。だがそれに対して自身のときめきが薄いのは彼自身が自然体であるからだろうか。やはり筋肉は躍りださんばかりに活気づいている方が好ましい。
戦いの場になれば印象が変わるのかとも思ったが、自らそれを誘うのもどうかと躊躇する。どうしよう、一度半裸になってもらいポーズを指定した方が早いだろうか――ん? 男の子が好き?]
確かにラギは可愛いがお父さん交際を許す訳にはいかないな。
[あ、筋肉のことしか考えてなかったからちゃんと状況が飲み込めてない。]
ふむ、やる気になんだかそうでないのだか解らぬな。
[言葉と共に周囲を見渡すと無数の氷の刃が其処には展開されていた。
成る程、少なくとも魔術についてはそれなりらしい。
詠唱もなくこれだけの魔術を行使する事は素人では難しい。]
しかし、私も素人ではないのでな。
[眼を瞑り吸い上げていたマナを魔術回路へと回す。]
Schneiden
Raum
Einsatz
[詠唱と共に一つの前方に魔術の空間が展開される。
そして氷の刃を切り刻んで行く。
その切り刻まれた空間を盾として前進し相手へと近づこうとする。]
[残念だという女性の言葉に…こめかみに指先を当て]
ん〜〜、あれは親の勧めるお見合いに嫌々出た娘さんみたいなもんですって。
[比較の言葉がかなりおかしいが、結構ホームドラマ好きだったりした。
女性のサーヴァントに向ける言葉に、更に親方にしがみつきつつ…]
ぼ、僕はそう言う趣味はないですっっ!!
[きっぱり、きっちり、強く否定した!!]
[どうしよう今まで一番ピンチかもしれない]
さ……さすが英霊ね。壮大だわ。
まあ、昔は世界でも色んなトコで男色は当たり前だったって言うし? 今でもそういう人たちはいるし? 魔術師だってそういうことするって話だし?
うん、問題ない。そういう話は慣れてないから、ちょっとびっくりしただけ。
[そこで発せられた女の言葉には、うんうん頷く]
あ、お父さんもそう思う?
そうよねお母さんもその方がいいかなって思う。
― 2F・廃墟 ―
[ 時間にして、
ほんの僅かであったろう攻防。
斬り結ぶ至近で交差する視線、
息をするのも忘れた。
軌道を変えられすり抜けた蒼き流星と、
騎士と呼ばれた吟遊詩人は向かい合う形となる。
蒼炎の残滓に金の髪がふわりと乱れた。魔力に当てられたか、ひたりとこめかみから雫の落ちる。]
――……嗚呼、
勿論だとも。――私の編んだ物語だからね。
[ ランスロもまた、ゆっくりと振り向き、槍の英雄を視界にとらえた。眸に隠さず、惜しみない賛辞を込めて。]
うん、なんだろ、この状況で戦ってっていっても、本気で戦うのは難しい気がするんだ。
チャンスと言えばチャンスだけど。
それで勝って、あの子に恨まれるのも申し訳ないし。
だから、今日の所は手を出さないって事で、良いよ。
さくらも、戦いづらいんじゃないかなって思うし。
[本人はどちらでも良さそうだ、と思いながら、続くかぐやの言葉に、同意を重ねる]
令呪で戦いから離脱したのなら私も、そばを離れない方が良いと思うよ。
[彼女の強さがどれほどかわからない。
けれど、戦いの後だ、疲れて眠っているのならサーヴァントはマスターのそばを離れない方が、良い。
思い出して、首の後ろを手で押さえた]
受身では芸がないな。
貴様も食らうといい、我が魔術を。
[再び眼を瞑りマナを吸い上げる。]
Querschnitts
Prozentsatz
Linie
[詠唱と共に空間に干渉しての斬撃を展開する。
そして背面から首を標的にした魔術が迫る。]
[セイバーの問いかけには首を振りつつも、襲われないように(違った意味で)距離を取りつつ]
いいえ、僕たちは戦いに来た訳じゃないです。
[上を見上げながら]
上に行きたいんですけど…何処がどうなってるのか判らないので…考えあぐねて…ちょっと…
迷子?
[恥ずかしそうに頬を染め…]
[戦鬼かこのセイバー。この話の流れから戦闘を催促するのか。
さすが極東の戦争中毒国で名を馳せただろう伝説だ。殺る気が違う]
……まあ、かまわないけど。
[令呪が一つしか残らない右手を意識する。
特権は失った。
馬鹿なことをした。
痛快で心が軽い。
戦いになるなら、躊躇する気はさらさら無かった]
うむ。ぬしさまもそういうなら。
[結論は出ておるな、と頷きながら>>584]
……いや、わらわは結構、ぬしさまがヤレと言えば躊躇せぬくらいに従順じゃよ?
[それは従順というのか。]
という事じゃ。御仁もマスターの傍に戻られよ。
[キャスターがそれに従うかはさておき。彼女は彼女で、あるじに「違うところに行きますか?」とも聞くのであった]
ぬおっ?
[後ろからとは卑怯な。隙をつかれ一瞬バランスを崩したがいやでも目の前には敵対する可能性の高いサーヴァントがいるぞと慌て態勢を立て直し。
問われた言葉に素直に答える柊に少しだけ視線を送ってから、補足するように。]
すまないな。本来なら刃を向け合う間柄だろうが、色々あって知識が足りない。
戦うスタート地点にも立てぬであれば戦いに対する礼も欠こうと、恥を忍んでの情報収集だ。
[特に隠すでなく伝え、返答を待った。]
― 2F・廃墟 ―
……これのみでは、貴君の寂びた心はまだ満たされんだろうが。
今宵はせめてもの土産とでもしてくれ。
――いずれ来る終幕では、充溢した力を持って交えよう。騎士よ。
[とうとう手の内から、槍すらも掻き消える。
天へと還るように立ち昇るオリーブの輝き。]
――さて。どうしたものか。
[騎士が――詩人が近くに在るにも関わらず、ランサーはどっかとその場に腰を下ろす。見やる先には魔術の灯火。二人の魔術師が、――アルフレートにとっては悲願の、競い合いを始めているらしい。]
生憎と、打ち合った後のことは考えていなかった。
酒の一つでもあればよかったのであろうが、持ち合わせもない。
しかもト書きで「返答を待った」とか書いちゃったから補足的に次の発言でやっちゃえ、ともいかないこの事態あたしのばか。。。
[しかし、少年の返答に拍子抜けする。
肩すかしを食らったようだが、それならそれでもいい]
2Fなら行こうと思えば簡単に行けるでしょう?
行こう、と思って一歩踏み出す感じ。それで行けるわ。簡単よ。
もっとも……これが瞬間移動だとしたら、とんでもない話だけどね。そんなの魔法の域だし。
[いくら聖杯の助けがあるとはいえ、さすがにカラクリなしには考えられない現象だ。
自分の知識では推測もできないが、何らかの種があるのだろう]
ああ、でも行くなら気をつけなさい。
先に行って待ち伏せしてる人とか、戦ってる人とかいるかもしれないから。
……なんだ。行き方がわからんのか。
[若干拍子抜けしたように言って二人を見やる。おそらくは自分の主よりもさらに未熟な魔術の使い手。とはいえ、さすがに他所の面倒を焼くようなつもりは皆無だが]
気が付いたら着いておったな、そう言えば。
面妖な仕組みだ。さらに上はもっと珍妙なところなのか。
……面倒ではあるが、まあ。興味は惹かれるな。
[女性の返事に確信するように、頷き。 更に補足するように言った。]
ええ、ありがとうございます。その辺りは僕にも判るんですけど…
どこに、どういう風に出るのか判らない。っていうのに躊躇しちゃって。
飛んださきがいきなり戦場って言うのも困るなぁって…
もしかして、お姉さん行ったことあります?
成程、確かに興味深い。
そんな技があたしの時代にもあったらな…。
[石切り場から瞬く間に幾らでも大理石を持ってこれたのに。
物憂げな顔で当時の自分の苦労を思い返す。]
ところでラギ。
メモのやりとりに対して「おとうさんもおかあさんもキライだーーーっ」では交際を反対されたことを憤慨しているようでそんなにセイバーと仲良くなりたかったのかと余計にお父さん心配になってしまって。
ええ、行ったことあるわよ。リュートを奏でる英霊と一戦したわ。
でも、面白くない場所よ。延々と廃ビルが並ぶだけだったし。
現実味のない場所だったから、誰かの意思が入ってる気がするけど……まあ、よくは分からないわ。
[人の気配の無い灰色の風景。よそよそしい退廃を感じさせたそれは、戦うなら確かに都合のいい場所ではあったが……あまり気持ちのいい物ではなかった]
― 2F・廃墟 ―
……極上の美酒に似た物語の断片だよ、
灰色の君。感謝を。
さながらシリウスのような輝きだった。
[槍が消えるのを見て、
吟遊詩人は ふ、と肩の力を抜いて笑む。
オリーブの輝きは視界の端、眸は槍兵に向けたまま。
―― 一撃だ。その言葉通り今宵は此処まで。実に気持ちのよい武人ではないか。
どかりと座り込まれたときには
流石に二度、三度どこかあどけなく瞬いた。
ひたり、と膝の力を抜くように大きな瓦礫に座り込む。――隠せているか、騎士の追ったダメージは物語の主に返ること。]
……主たちは主たちで、切り結ぶか。
頃合を見てお止めしようかな。
[>>592 貴婦人を守るは騎士も吟遊詩人も変らない。]
酒か、それはよいものだ。私は身ひとつでも歌はあるが――それでは咽喉は潤せないな。
[あーやっぱり。パピーの情報通りだった…]
リュートを奏でる英霊って…どんなクラスだろう?
[考えながらも自分が相手の名前も知らないことに気がついた。]
あっ!ごめんなさい。僕、妹尾 柊って言います。一緒に居るのは親方です。
リュート………
[思い出す。あの英霊は魔術師ではなかった。
魔術師ならば、先刻戦った男が既にそうだ。同じクラスが二人にせよ、別のクラスが呼び出されているにせよ、かなり珍妙な事態には違いない。]
やはりあいつ魔術師ではなく……琵琶法師の様な者なのか?
[準備不足で煮え湯を飲まされはしたが、それはいい。自分の物語を知りたいと言っていた。その言葉だけははっきり思い出す。]
上の方はもう少し違った場所かもしれんな。
上の方に聖杯があるのだろう?おそらくは。
………分からん。今は分からんことだらけだ。考えるのも面倒くさい。
[手を抜いて戦うのも面倒だ。どっかりと腰を下ろして座り込み、星の代わりに広がるもう一つの大地を見上げる]
いずれ分かるようになるのか。
リュート………びわほうし…。
[相対している二人が語った言葉を復唱する。]
耳だけは魔除けの効がなかったというアレか。
[この国の話に詳しい理由は問わないで欲しい。
ともあれ、和装のサーヴァントの呟きはしかと覚えた。戦いの武器を有せず、しかしキャスターではないという。はてさてと話題のリュートの英霊とやらについて思案する。
だが。]
…筋肉はなさそうだな。
[一般的にリュートを奏でる人物がどんなものかを思い返し、少し残念に思った。]
[リュートの英霊のクラス。その疑問には、同じく首を捻ることしかできない]
わたしも不思議なのよ。キャスターは他にいたし。
[だがそもそも、あの英霊に魔術師以外の適正があるのかも疑問である。槍、弓、騎、狂、暗。どれもイメージに合わない気がした]
ヒイラギにオヤカタね。
わたしはリリン。リリン・リリーリンリン。リリンって呼んで。
こっちはセイバー。
― 2F・廃墟 ―
――嗚呼、……けれど、
[白い指先で咽喉を押さえる。
英雄の伝承は甘露のようで渇きの癒える。
吟遊詩人はひそやかなのばらの花のようにうっそりと微笑んだ。
やはりこの奇跡の場だけだ。
餓えたこの身に染み入る物語を得られるのは。
見事な槍の輝きのように、
かの白刃も物語を教えてくれるのか。
無骨な戦士を見ながら、ふと、くすくすと笑った。]
朝靄の消えた貴方は直の事
――実直な方であることだ。
[こちらは最早今宵は手を出すつもりはさらさらない。あるとすれば先ほどの武勇を詩として紡ぐか。
荷車の騎士が、静かに歩み寄り、「見事な技であった。次ぎ見えるときには、決着を。」と。此方も生真面目な騎士らしく、膝をついて敬意を評したのだ。]
―南ブロック―
[ヘイズレクの歩みに身を任せていたパピーはふと、バックから顔を出す。
どこかは解らないが令呪の反応が見て取れたからだ。]
何だ、あちこち歩いてたみたいだが、結局ホテルの方へ戻ってきてしまったな。
ともかく、近くに魔術師がいるようだぜ。
[そう言って辺りを見回している。]
詳しいな。それも聖杯の知識か?
[英霊の女の方に一言だけ口を挟むが、特別答えを強いているわけでもない。あれはいろいろと余計な知識ももたらしてくるものだとは知っている]
筋肉はなかったな。優男だったが、顔は良かったぞ。
控えめに言ってそこのよりも美しかった。
[命鶴丸よりも美しい顔立ちだった。]
まあ、どっちを傍に置いておくかといえばあちらだろうな。
そういうわけで安心しろ。
ふむ。
[筋肉は別としてそのリュートを奏でる謎の英霊とやらには興味も沸く。]
一度、その姿を見てみたいものだな。
[素直に思ったことを口に出した頃、名乗られた名前の目を丸くする。]
り。
ええと、リンリン・リリン・リンリリリリン?
[明日は卒業式だからこれが最後のチャンス。一度で名前を覚えられなかった。]
[躊躇いもなく自分のサーヴァントをセイバーと言うリリンに驚きを隠さず]
リリンさん…とセイバーさんですね。
ええっと、確かに隠しようがないけど、、、正直なんですね。
リュートのサーヴァントってキャスターじゃないんですか?他にいたキャスターって闘ったんですか?
[驚いたように質問攻め]
― 2F・廃墟 ―
次は忘れずに用意するとしよう。
歌にはついぞ縁も無かったがゆえ、戦の場以外で聞く奏でがどのようなものか、聞いてみてくはあるが――面映くはないと言えば嘘になる。
[歌に対する何がしよりも、男には経験が無いだけのこと。
されども、先ほどの歌を想えば、それは彼の語るところの、極上の美酒とやらと成り代わるのやもしれない。]
……あれはあれで、命を賭しているらしい。
俺には分からないが――分からんからといって、手を出すわけにもいかん。難しいことだ。
[瓦礫が上に在る詩人は、間近で見れば益々に痩身と映る。
白きに過ぎる指先はまさに象徴するようで。
やわらかに笑い出す彼を見て、ランサーは僅かに瞬いた。]
――そうか。
つまらぬ、彩りに欠ける、不敬者だのと言い表されこそすれ。
そんな風に言われたのは、初めてのことだ。
[砂塵の消えた男の姿。詩人の評に、平坦な奥底で僅かに戸惑う。
だが、一合を交えた騎士が歩み寄る姿を見やれば、
すぐにいつもの平淡な顔へと戻った。]
……嗚呼。
それまでに貴君らも、負った手傷を癒すが良い。
互いに万全の決着こそが、締めの幕に相応しいだろう。
[一瞥したのは、騎士ではなく詩人。
矢面には無かったはずの彼の姿に感じる違和は――さて。
詳しくは語らず、追求せず。ただ淡々と告げた。]
名乗るのか。まあ……戦えば一目瞭然ではあるしな。
[何か吹っ切れたようにも感じるリリンを横目に見て、柊からの質問に手短に答える]
魔術師の英霊ならもう一人いたな。自分で名乗っていたからあちらは間違いない。別の英霊が紛れ込んでいる。
考えれば考えるほど訳が分からん。何も考えず戦っている方が随分楽だ。
……リリン。ところでわしはさすがにそろそろ疲れた。
紹介なら後は任せるぞ。
[面倒そうにそう言うとふっと霊体となって掻き消えた**]
リリン。リリン・リリーリンリンよ。最近、この魔術名を使うことにしているの。
[魔術名の定義が墜落する]
クラスを知られるくらい、大したことじゃないでしょう? 英霊の名前ならともかく。
それとも何? まさか誇りある英雄に偽名を使えって言うつもり?
わたしはあんまり好きじゃないなぁ。
―2F廃墟/マスター・望月の場合―
[吟遊詩人のマスターの起源は不変。属性は氷。
永遠を留め置くための欲を心の中に持つ女だ。
微笑は雪の女王めいている。
相対するはランサーのマスター、アルフレート。
彼に放つ刃は氷を断裂した。
空間が裂ける――されど氷の刃は砕けても刃。
時により薄氷は鋭くなる。
よく研がれた剃刀のようなもの。
瞠目は僅か、猫の爪とぎかしら、と
笑い氷の刃の軌道を変えるのだ。
ふわりとステップを踏むように誘うように瓦礫の上を舞いながら
廃墟に氷の花ぞ咲く。裂く。割く。]
[キャスターについての質問には、セイバーも口にしていたが]
キャスターとも戦ったのよ。
十歳くらいの女の子がマスターの、学者風の男だったわ。
そんなとこだ。
[知識について頷こう。>>607]
美しかった、か、ふむ。 …うん?
[ああ、本気でガチなのかと。一度首を傾げてから納得した。美少年好きか、あたしの時代にもいたなあと思い返す。
そうだあのいけ好かないレオナルドのオヤジだ。と万能人ダ・ヴィンチの顔が不意に記憶の淵から湧き出てきた。嫌なものを思い出してしまったと眉を険しくする。
つまりセイバーはアレと同類なのか。よし敵だ。心を許すまい…あ、なんか消えた。]
リリンだな。よし、今度は覚えたぞ。
[フルネームは諦めた。]
たいしたことない、か。ふむ。
[堂々とクラスを名乗ったらツッコミ喰らってしまった身としてはそれでも微妙に名乗りづらい。だが偽名の件には成程と頷き。]
まずい。
なにがって一度戦闘した相手が罪科丸出しで来たらどうしよう感あってかなりまずい。
セイバーの罪科も合わさって宇宙規模でまずい。
[疲れたと言い姿を隠したセイバーに軽く手を振り…
リリンの問いに]
そっかぁ…リリンさんはちゃんと自分を持って居て凄いなぁ…。
[感心したように…尊敬の眼差し]
僕なんか何時も人の言葉に惑わされれて、ふらふらしてて落ち込んだりとか…情けないです。
[誇り有る英霊に偽名…親方をついと見たが別段気にしてる風もなく…何時にも増して我が道を行って居る。
ようなので気にしないことにした。]
じゃあ、ソロソロ僕達上に行って見みますね。
[その後のキャスターの情報を聞いてピクリと動きが止まった。]
…そうかあの男がキャスターか。納得だな。
[言われれば確かに、如何にもだと。眼鏡の男を思い返し僅かに口元を和らげた。**]
[その後のキャスターの情報を聞いてピクリと動きを止めて。]
…そうかあの男がキャスターか。納得だな。
[言われれば確かに如何にもだと。眼鏡の男を思い返し僅かに口元を和らげる。
それからなにやらぐちぐちと言いだした自分の主の頭をぽんと叩くと、そんな柊が口にした別れの言葉に頷き「それでは」とリリンと…傍にいるであろうセイバーへと軽く右手を振った。**]
―南ブロック・ホテル付近―
[薄い反応を気にしつつ動いていたが、距離が離れたのか、見失ってしまったようだ。]
町の中で、皆うろうろしているんだろうから、そんな事もあるか。
大分夜も更けてきたようだし、一旦戻るか。
[パピーはヘイズレクにそう提案した。]
― 2F・廃墟 ―
そうしよう、この時代の葡萄酒は
私の時代のものとも随分異なっていたから
貴方なら、もっと違いに驚くのかな。
[神代の英雄――なればこそ、美味にか、あるいはその逆か。
リュートをほろりと爪弾いて、徐に口ずさむ]
――蒼き炎を纏いし武勇
煌々と夜を裂く様は流星が如く――
――と、…
[笑みを添えて、弦を静かに押さえた。
主たちの魔力のぶつかりは如何様か――そう、と小さく呟いた]
魔術師たちも様々だな、
私のマスターとも随分違うようだ。彼もまた、ある種実直なのだろうかね。
[『自分を持っている』―――その言葉には、急速に感情が冷え込むのが分かった。
血の気すら引いて、血管が氷のようだ。
目の前の少年に殺気すら湧く]
……べつに、そんなことはないわよ。
[やっとそういうのが限界で、そろそろ行くと言った彼に軽く手を振る]
ええ、じゃあね。
また会えるといいけど……次は戦場かしらね?
[別れの言葉は、少し固かった**]
[リリンに深々とお辞儀をすると]
リリンさんの聖葉戦争への向き合い方、尊敬します。
次に戦闘で逢えるときは恥ずかしくないように全力で闘いますので宜しくお願いします。
[もう一度ぺこりと頭を下げると、手を振りながら…2Fに消えた。**]
― 2F・廃墟 ―
……随分な謂われようだ。
[苦笑した。口調が砕けたのは、きっと気が抜けたからだ。]
不敬は豪胆さも伴い、
彩りなくとも巌のような在り方はまさに武人、
天上の星を見たような心地になるというのに。
[吟遊詩人はうたうように彼の印象を述べた。
水の波紋のような僅かな戸惑い、掬い取れたか取れないか。
場面を切り取るようなゆるやかな瞬きがひとつ。]
――そうですな。そうせねば。
それも、礼儀というもの。
騎士、なのだからね。貴方がそう呼んだ。
[追求されぬのは、慈悲だろうか、気づかなかっただけだろうか。何にせよ、今は甘んじて受け入れる。]
そう言えば、王子って聖杯に何か願い事ってあるのか?
俺は、まあ辰の体の事になっちまうんだが、自分の行く末が解っていても、願うものってあるのかね。
[話を聞く限りでは、ヘイズレクは己の後の姿まで把握しているように思える。
その点が、自分が何ものになるのか解らない、思春期の少年とは大きく異なるところだろう。
ふと気になった事ではあるが、その答えにかなり*興味はあった。*]
線では事足りぬか。
ならば面で対応するか。
3枚もあれば全部防げるだろう。
Einsatz
Barriere
drei-Stufen-
[イメージするのは障壁。
空間へ干渉を行い氷へ対抗する盾と化す。]
ところでリリンの名前ってそんなに覚えにくいだろうか。
リリン・リリー・リンリンと迷ったりもしたけど、この名前思いついたときはそれだけで勝ったと思ったんだけど。
そういえばアーチャーチームから何にも情報を得てない。そしてこっちは情報だだ漏れ。オヤカタと筋肉について語りたかったのになんて有様だ。
― 2F・廃墟 ―
[詩人の歌を聞きながら、空を見上げる。
満天――と呼ぶには雲がかかっていたが。
声のうつくしさを損なうには至らない。]
届かぬものに挑む。
届かぬからこそ手を伸ばす。
――頂へ昇る為に、随分と多くのものを失ったような気もするが。
……振り返ってみれば、くだらぬ意地であったと気付くことも多い。
[独白は、やはり静かに。自らの主が力を揮う様を遠く眺めながら。]
騎士も戦士も。そうあるべきと座すから在るのではない。
己が篭める魂の重みこそが肝要なのだろう、―――――。
[僅かな違和感。
それは、自分達以外の何者かが侵入したが故のずれか。>>624]
――どうやら退き時のようだ。
また戦場で会おう。――騎士よ。
[立ち上がりながら、魔術戦を繰り広げるアルフレートへ、静かに状況の変質を*告げた。*]
―2F廃墟/マスター・望月の場合―
[氷の刃は宙を舞い、
青年を突き刺そうと風を切るが
張られた障壁に弾かれ砕けて金剛石のように宙に散らばった。
なるほど、断裂の応用か。
正当なる魔術の血筋というわけだ。
――爪研ぎだけではないようね、仔猫ちゃん。
でもね、と氷の女王は笑う。
――面も線も、空間の中にあるの。
両の腕を羽衣のように広げて、
氷の吐息を吹きかけた。
さながら刹那、吹雪のように。
さあ面と広がったそれは、如何なる広さを覆うのか。
凍れる風は、魔女の哄笑めいて叩きつけられた。]
― 2F・廃墟 ―
[廃墟に、地上を頂く空。
刃を交わした英雄に歌を捧ぐ。
これもまた、物語の一端めいてうつくしい。]
意地も、拘泥も、……後悔もあって。
それでも頂は輝いて見える。
[独白に独白を重ねるように呟いた。
力を奮う己が主たちを、とめる頃合計りながら]
血潮を塗り替えるほどに
魂を籠めればこそ、
騎士に、戦士に、為る。嗚呼、……
[戦争の中の、穏やかな温みははかなく終わりを告げるもの。吟遊詩人はひそりと視線を動かした。]
……――そのようだ。
名残は惜しいが、今は暇乞いを。
灰色の君。
また、戦場で。
[するりと衣を揺らし立ち上がる。
氷の女王を迎えに行こう。
伴うは荷車の騎士ランスロット。
後に残るは旋律の残滓。少年の耳に>>624淡雪のように響いて溶けた**]
/*
ぐ、吟遊詩人の台詞はするするでてくるのに
やっぱりマスターとはいえ別の人の動きを考えながら書くのは時間が掛かるなあ…すまぬ…すまぬ…
厄介な事をしてくれる!!
そしてあの阿呆は何をしている。
[氷の処理の合間に見えたのは闘いをやめた英霊達。
そしてその直後、念波が飛んでくる。]
ちっ、ここまでだな。
撤退するしかないな。
Einsatz
Diamant
fünf aufeinanderfolgende
[体の回りに4枚の障壁を作り出す。
そして一枚の障壁が限界に達すると同時に次の障壁をはり、
氷の吐息の範囲外までに退避する。]
厄介な魔術を使いおる。
[再度、氷の吐息に包まれないように間合いを取りながら辺りを見回す。
飛んできた念波が伝えてきた来訪者の正体を探るべくと**]
−深夜/2F・とある廃ビルの屋上−
[まだうまく動かない体だったが、シェムハザにより2Fへと転送されていた。
ブライ自身はとある廃ビルの屋上に降ろされ、遠目で起きている戦闘には影響のない所にはいた。
視界に広がる廃墟。
どことなく、記憶にあるような。]
・・・・・・
[夢の中。
聖杯を取ったと思った次の瞬間、溢れ出した闇により破壊された市街。
その風景によく似ている気がする。]
このエリアは、本当にあった場所なのかもしれない。
[何かが自分の中からこみあげてきそうになったが、刹那シェムハザが戻ってきた。]
・・・・・・ブライ。疲れているんだ。
病院に戻って休むといい。
明日からは少し動くとしよう。
君の目的も果たさないといけない筈だろ?
・・・・・・
[言葉が続かなかった。だがその言葉に応じる気分にもなれなかった。
確かに破壊する事も必要かもしれないが、それは僕が望んでいたことだったのだろうか。
病院に戻ってきた彼の傍には、既にシェムハザの姿は無かった。
窓辺に立つブライは、ただぼうっとその町の景観を眺めていたが。
ふと、気になる気配を感じる。
そこにいけば、自分が無くしたパズルのピースが見つかるような。そんな予感。
明日体調がすぐれていたならば、一度足を運んでみよう。そう考えていた**]
−深夜・中央エリア−
[シェムハザはそっと闇夜の空に俯瞰していた。
綻び。
今回の英霊のイレギュラーの多さ、ブライの記憶の混濁、自分が聖杯へと届かないという因果の螺旋。
1万2千年の歳月をかけ、巨人となった自身の子孫を大洪水からも守り、人の世に紛れさせここまでたどり着いたというのに。
この努力が報われないなど許せるはずがない。
心の中では激昂していたが、頭は冷静なまま。
この町にあるかもしれない綻びを見つけようと、眼を凝らしていた。
だが、彼は気が付いていない。
自分の視界に、なぜかとある施設だけ映っていないことを。
本来管理者などいるはずがないこの聖杯戦争にて、管理者を名乗る人物がいる教会。
それこそが、綻びの現況であるという事を。]
・・・・・・またか。
[それとは関係のない、イレギュラーを彼は見つけてしまった。
この聖杯を支える、同じ螺旋を過ごす人たちの中。
螺旋から零れる人間が稀に存在する。
シェムハザの視界にいるのは、とある中年の女性。
彼女は気づくはずのない世界の矛盾を知り、今まさに発狂していた。
シェムハザは、まるで路上に落ちているごみを拾うかのように、その走り去る女性を*追いかけた*]
ブライジンガー 諒が「時間を進める」を選択しました。
そういや今回、別クラスでの焼き直しな訳だけども
確かFate/Extraのバーサーカー辺りで
「別クラスで召喚されると見た目が異なる」
って話が出てたと記憶していて。
それを参考に設定組んだから、
解釈が合っているのか手探りな所があるんだな。
プレイし直せば良かったのう…。時既に時間切れ。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新