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命を落とすより酷いこと、か……。
まあ、所詮はわたしのは安い命よ。そうなるなら、どうにでもなればいいわ。
……あ、またお客さんみたい。
[一画消えて、最後になってしまった令呪がうずいていた。
けれどさっきまでの淀んだ気分は嘘のように払拭されて、爽快なほどに晴れやかだ。
胸の内から湧く気力に不敵に微笑み、そちらを見る]
こんばんは。
こんな時間にお散歩? 物好きね。
[なにやら大事な話し中のようだったので佇んで見ていた。
声を掛けられほんの少しびっくぅ!!となったのは内緒にしておこう。]
…あ、お邪魔しちゃったみたいですみません。
こんばんは。
[ぴょこんとお辞儀をすると、あー!パピーの情報に書いてあったセイバーのマスターかしら?]
― 2F・廃墟 ―
[ 夜の闇を、
蒼き炎と若葉の薫風が押し退けた。
鋭い眼光を湛えた騎士ランスロは、
――吟遊詩人クレティアンと共に、
槍の英雄と相対し――見合う、息の詰まるような時間。
蒼き星が、爆ぜる刹那]
――いざ!
「…いざ!」
[ 騎士もまた、駆けた。
瓦礫を巻き上げ、
外套のように若葉緑の光の尾を引く。
後世アロンダイトと呼ばれる愛剣をもってして、
神速にて繰り出される
蒼き穂先を――迷いなく突き出される槍の英雄の一撃を、打ち払うベく。]
…見えてますよね?
[酷い確認を挨拶をしてきた女性に取った。>>549
どちらがサーヴァントだろうか、と、もう1人の方へ視線を向けて
身体が固まった。]
―――… っ
[自分の身体のせいではなく、言葉を失う。
美しい。
美しすぎる。
湧き上がってくるこの感覚は一体、どうしたというのだろうか。
私が生涯愛するのは妻のはず―――
と、一瞬で思考は不倫に走りかけた。]
[急に実体化したサーヴァントに一瞬警戒するも>>546]
まったく、ぬしさまは警戒心が強いのか弱いのか。
[挨拶を交わすあるじとサーヴァントに毒気を抜かれた]
良いのなら、それで良いが。
[何かを言おうとして、やめた。その表情は先ほどよりも晴れやかに見えたからだ。それが覚悟という事ならよい。覚悟があるなら同じ轍も踏むまい、そう―――]
……おや。また覗かれていたか?
[人の気配。今度は先ほどの少女よりはもう少し年上らしき少年だ。
じっと霊体のまま顔を見つめる]
………なかなかまた、可愛らしい顔立ちではないか。
控えめに言っても命鶴丸に準ずるくらいには愛らしい。
アッ
あの、
……その、そちらの 麗しい女性は……
[ああ、私のこの目で見てはいけない。
そんな衝動に駆られるまま視線を横に移動してしまう。
一体何が起きたのか、思考が追いつかない。]
……なんじゃ? うむ。見えておるぞ。
[まさに大人へのきざはしにかかるくらいの少女は、不意に固まったサーヴァントに対してそう答えて]
……ぬう。参ったのう。
ここまで隙だらけすぎるとどうしたもんじゃろうか、ぬしさま。
[相手の魔力が低下しているのは感じている。それでも――大地からくみ上げるような、雄大な魔力を感じるおかげで、油断にまでは至らないのが幸いだった>>553]
[そこにいたのは女と、またも子供だった。
自分よりも幼いだろうその少年は、活発そうな調子で頭を下げると、律儀に挨拶してくる。
さて、どうしたものか]
ねえ、あなた。教会へは行った?
きっと君と同じくらいのかわいい女の子がいたのだけど、あの子、たしか君みたいな男の子がタイプだって言ってたわよ。
[とりあえずからかってみた]
見えて、ます。
[尋ねられれば答えて、けれどその後のキャスターの反応にケイはかぐやをじっと見て、それからキャスターの方を見た]
[思わず罵倒に類する言葉がでそうになるがこらえる。
それから気を取り直し]
挨拶されたら、普通返すだろ。
つい、言葉に出たんだ。
[少しむくれたような表情でかぐやへと返した]
― 2F・廃墟 ―
[ 正しく、最速の英霊。
その速さと力を一度に受け止めるは無謀。
成れば可能な限りその速さを殺すため―― ]
――名高きアーサー王さえも
彼の剣技に届くは能わず、
[ 斜めから穂先に刃を沿わせ――苛烈な星の群れを散らしながら柄まで滑らせ、力の限りでその軌道を逸さんとする。
武勇を謳え、讃え、
物語を確かなものとする。
クレティアンは、矢面に立つ騎士と同じように
堪えるように柳眉を寄せた。
――ああ、何たる強き魔力の奔流か!]
[サーヴァントだろうか?女性の後ろの方から聞こえる声に身の危険を感じ。慌てて親方の後ろに身を隠した。]
な、なんですかーー!?失礼ですよっ。
[親方の後ろに隠れたまま、女性の問いには憮然とした様子で。]
教会はもう行きました。きちんと挨拶済みです。
……―女の子、、もしかして、鴻さんですか?
彼女ならもう振られ済みですので、大丈夫ですっ!
[何が大丈夫なのか判らないまま…]
――――。あっ。そっち?!
[一般人にはまだしも、ここまで強力に魅了が効果をあげるなど。それもサーヴァントに。ありうる事なのに予想はしていなかった>>556]
……まあ、見ての通り、おぬしと同じようにサーヴァントなわけじゃが。
[クラスと名前を言うわけにもいかぬ。どうしようと思いながらあるじを見て]
……まあ、挨拶を忘れないのはぬしさまの美徳じゃ。うむ。
[むくれたあるじへのフォローを忘れなかった>>559]
/*
キャスターwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwww
おまわりさんこいつです
― 2F・廃墟 ―
[槍に奔る焔の狭間、輝きの向こうに見えたものは
逃げもせず、怖じもせず、正面より迎え撃つ騎士が二人。]
―――――……。
[打ち払わんと繰り出される刃。
湖面の如き研ぎ澄まされた誇りを賭した一斬。
――否。それは僅かな間に滑り込まされた技巧の一。
加速する蒼炎が弾ける様は、清澄なる剣戟の響きとともに。]
[――その全てを見て取り。
踏み留まらんとするも勢いは既に留まらず。
両の腕に力を篭めるも、拮抗する力は技巧の前に意味を持たず。
槍兵は打ち払われるに任せるがまま切っ先を逸らされ
星を想わせる破壊の光は、騎士のすぐ傍を通り過ぎた。]
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