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― 噴水前 ―
[またひとつ、近くに気配を感じる。>>363>>369
そちらの位置は解るけれど、それどころではなくて。
本当にそれどころではなくて。
直接的な物理攻撃。
それが一番 ―――厄介なのだから。]
>>372
声を発してから斬り掛かるのが…この国の戦い方なのですか?
生憎、そういう事には…疎くてですね、ッ
[手の内でくるくると回る青と緑の球体。球体の周囲に白い煙のようなものも見える。
左斜め下から切り上げてくる始点は、死角で捉えきれなかったから、]
―――!
[左半身の前に、硬くなった土の壁を表して防ごうとする。
同時に、セイバーの目の前に白い球体となった魔力の球がひとつ。
間合いを開くため、球体を放った。]
…うー……
[疲れる、と先ほどキャスターが言っていた意味をひしひし感じる一方で、
左眼にはさらなる痛みが増えていく。
なんだかちかちかと火花のようなものも視界に混じるし、
時折氷をぶつけられたようにひどく冷たい。
左目からはもうとっくに涙が抑えられず、それどころか生理的な涙も右の目から溢れる]
かんがえないと、だめなんだ。
がんばる、だけじゃ、だめなんだよね、チルチル。
[くじけそうな自分を奮い立たせるようにつぶやく。
今の自分にできることを、自分なりに考える。
まほうの使い方を知らないなら、手を出すことができないなら。
最終的にみちるのなかに残ったのは、目の前で起きていることから目をそらさないという選択肢]
―中央区/南方面・とあるビルの屋上へ―
ええ、本来なら正面切って、
――というのもよいものですが。
既に切り結んでいるのなら、水を差すのも気が引けるもの。
仰せのままに。
見つけましょうか、――貴女の望むものを。
[そして、己が望むもの。新たな物語を。
絡まるしなやかな腕、花を抱えるように主をふわりと横抱きにする。
背に翼があるように、吟遊詩人は衣をはためかせて
ビルの上へと跳躍する。
サーヴァントの中では脆弱な肉体でも、
この程度は成せるという事。
不可視の騎士と、獅子の助力もあってこそ、だが。
空は夕刻、暮れなずむ。
さかしまの夕陽がかたちあるものの影を長く伸ばしている。]
漁夫の利を狙うって手もあるけど……。
なんだろ、それより、すごく気になってることがあるんだ。
[視界に入る位置に、サーヴァント以外の人影は二つ。
そのどちらも、マスターだとわかるというのに]
あの子も、マスターなのかな。
[小学生らしき女の子。
相手が魔術師であれば外見はあてにならないけれど]
[行ったのかという言葉に頷き。]
ああ、ちょうど教会からの戻りだな。
管理者に会うなら覚悟しておけ。油断の出来ん人物だ。
[思わず主を突き飛ばしたほどに、とは声に出さず。
竜の姿に興味津々のラギの様子を見て少しは復調したか?と安堵を覚える。]
…うちのマスターの機嫌がよくなったな。いいところを通りすがってくれた。礼を言う。
ところで企画ページの方、属性は風で提出したんだけどな。まあ音でもいいか。
だけど名前の読み仮名が「りずのあ」になってるのは看過できない。エピに入ってこの独り言を読んでもらって直してもらおう。
[気配は感じる。しかし、それを気に留める事はない。
いや……別に乱入があったとて構わないのだ。戦いの最中だというのに、セイバーの顔にはいつしか屋上で獅子と騎士を相手にした時と同じ笑みが浮かんでいた。]
なるほど、確かにそれなりの魔道使い。
だが……まさかこのぐらいでこの距離、全うに戦えるとも思うておらんのだろう?
[土の盾は確かに切り崩せない。ならば……と壁の横に抜けようとして足を踏み込んだところ、目の前に白い球体が現れる]
……おっと。
[どれほどの威力があるかはわからない。無理に相手にはせず、踏みとどまり、再度距離を置いた。]
……あの娘の方も未熟そうには見える。あちらを相手にすればすぐにでも終わるんだが。
[ちらりと、幼い魔術師の方>>383に一瞬だけ視線は向いた]
―中央区/南地区近く・とあるビルの屋上―
[>>379 せいバーのマスターが「キャスター」と対峙して
詩人の正体について疑問を過ぎらせていることは知らぬまま。
高所に吹き付ける風から主を守るように
外套で守るように片手を広げた。
見下ろす噴水の方に弾ける魔力の奔流。
生憎と弓兵ではないし、
視力が殊更によいというわけでもないので具に判別とはいかない>>372 >>382
ぎらりと煌く銀の一閃―恐らく剣戟―には見覚えがあるような気がして、唇を薄く開き、薄笑みを浮かべたが。]
街中というのに派手であること。
これもまた一興か。
騎士の一騎打ちともまた違って――……ん?
[物語を追う吟遊詩人は、視線を南の――そう、南の建物の、屋上の方へと向けた。]
[噴水の方を見下ろして]
あちらはあちらでお楽しみのようだし、お邪魔したくはないわね。
貴方だって、達しようとしてる時に邪魔されたくはないでしょ?
わたしは嫌だわ。
それよりも……
[南の方へと視線が流れる。]
仔猫ちゃんがいるじゃない。
― 南・商店街(デパート屋上)―
[アルフレートの言葉を聞き届けながら、視線を再び天上へ向ける。
手を伸ばせど届かぬ地表。未だ見果てぬ頂の果て。]
そうか。
…………、……いずれ貴君も。
自らと、自らを縛る業を切り分ける時が来るのやもしれませんな。
[――夕暮れの風。平穏の気配。
薫る瑣末は、いずれも日常を謳歌するものばかりではない。]
――――……。
[波紋は刹那。
斜陽の影が支配する彼方に、陽を受け流す髪はうつくしきいろ。
――それは近く聞いた、『彼』の声に似ていた。]
……竜が、好きなのか?少年。
[少年の挨拶>>384に、赤竜は差し出された指先をぐっぐと掴んで「おう、よろしく!」とでも何とか喋っている。随分と気さくだ。
随分と嬉しげな様子に、緩やかに首を傾げながら問う。]
――教会に属する人物が食わせ者なのは往々にしてある事だが…。
[覚悟を求められる程度か、と目前のサーヴァントの言葉には神妙に頷いた。もしかすれば先程少年が落ち込んでいたのもその関係かもしれない、と適当に当たりを付ける。
場所が場所だけに争いになる事は無いだろうが――折角の忠刻、聞くに越した事は無い。]
いや、邪魔をしたかと思っていたぐらいだ。
何かの足しになったなら、良い。
――あちらにも、居ますな。
遠いゆえ、微かだが感じる。
どうでしょう、
今回は此方から出向くというのは?
……何せ、これまで出迎えてばかりでしたからな。
[首を緩やかに傾ぎ、微笑を浮かべた。]
レティ?
ああ。そういえばさっぱりじゃったな。
あの闖入者も言うておったが、あの部屋も陣地という感じではなかった。
[そもそも陣地や工房の類だったらあそこまで踏み込む気にはならなかったが]
わらわ自身がこのクラスじゃからのぅ。
武士…いくさびと、という事じゃな。
――――先ほどの言葉は撤回しましょう。
どうやら、『異常』が現れたようです。
[逆行の中に在る二つの影。
別の摩天楼の頂に見ゆる気配に、ぎろりと視線を投げた。]
>>388
セイバー相手に、正面からやり合うのは
…やはり無謀ですね。
[本当に困りましたね。
内心は焦っているが、顔には出さずのままだが、
球体のおかげで距離が開いたので少しホッとする。]
―――
[セイバーが視線を動かした先の存在。
球体に触れる指先の力が僅かに強まる。]
……止めはしませんよ。
返り討ちに合うだけですから。
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