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【Prologue:CASE-Kyoko】
[恭子はただ、そこにぼうっと立っていた。
意識がないわけではない。ただ、次に何をしようとしていたかが判らない。
家に帰るつもりだったのか、それとも家から何処かへ行こうとしていたのか。
記憶喪失というわけでもない。自分の名前も判るし、家に帰れば亭主と息子が待っているのも知っている。]
1人目、忍神町の住人 葛城 恭子(42) がやってきました。
忍神町の住人 葛城 恭子(42)は、村人 を希望しました。
[目の前には噴水。確か駅前だった気がする。
なんとなく、いつもより人が少ないような。
ああ、どうも電車が止まっているみたいだ。]
”信号機故障の為、上下線とも本日運休”
[と電光掲示板に文字が流れている。
でも、駅前にいるスーツ姿のサラリーマンも、学生服の少年少女も、特にあわてている様子もなく。
自分と同じように、ただぼうっと立っていた。
その光景はまるで、永い眠りから目覚めた街であるかのようだった。]
2人目、謎のサーヴァント 片翼の青年 がやってきました。
謎のサーヴァント 片翼の青年は、人狼 を希望しました。
[彼は目を開いた。
幾度目の景色だろう。視界には半径数キロにわたりモノクロの風景が映る。
クレーターのように抉れ、生物の痕跡すら残していない地。
そのクレーターの中央に、彼は立っていた。
遠くには別の町が、蜃気楼のようにうっすらと見えていた。
彼は少し幼さを残した少年だったが、現代の人間とは違っていた。
中世ローマの住人のような絹のローブを纏い、背中には黒く染まった片翼が生えていた。
静かに空を見上げる。
そこには、雲の裂け目から大地に向かってそびえ立つ、塔がまさに生えていた]
[空は今にも雨が降りそうな暗雲が立ち込め、塔は静かに開戦を待っている]
また、最初からやり直しだね。
仕方のない事なんだけれど。
[彼は、感情の乗らない瞳で塔を見つめていた。
《天空貫く階梯(バベルの塔)》
その塔は、まさに旧約聖書の創世記 第11章に記されたそれであった。
かつてニムロド王が天に届かんと建設したそれは、人が持つ魔術による神秘も内包していた。
結果、その塔は神の手によって破壊され、人は文明の袂を分かつ事になる。]
神が与えた規律の元、人は人の領分を超える事を許されなかった訳さ。
その癖、地上の覇権は人に譲る。
まるで箱庭に放たれた愛玩動物だよ。ここには自由などありはしない。
[人は何をもって自由と感じるのか。
その定義すら、神が与えた知恵なのかもしれない。]
さあ、始めよう。
本当の人が作る歴史を。
[彼にとっての理想郷は、彼が愛した人を箱庭から解放し、野に放つ事。
その挙句、人が野良犬のように惨めに死のうと、それこそが愛すべき自由であると信じている。
そして、そんな秩序を崩壊させる為に、彼は彼が神である事が重要だと考えていた。
その為に、幾星霜の時を超えて彼は準備を怠らなかったのだ。]
[元々は”忍神町”と呼ばれていたこの街で、彼は彼の子孫を育てた。
何代も魔術師としての血を濃くし、その上でさらに芸術作品を仕上げるように聖杯となるべきホムンクルスを生成した。
そして、この地に幾重にも結界を張り巡らせ、空域全体を特異点とし、守護者の介在を妨げるよう工作を続けた。
実に、ここまで到達するのに数千年の月日が必要だった。
ここはいわば”無”の域。
星が星を守る力を及ばせないのではなく、ここで異常が起きている事を星に感じさせない領域。
人工的な聖杯でありながら、地から天に向かい崩壊する塔。
それは創世紀のそれと同じように、塔の中に住まう生と死の狭間にある住人の、命を吸って具現化している。
ここまでの工程は理想的であり、その概念を以て確実に天に届く。そう考えていた。
だが、彼は失敗した。]
[心を折る寸前、彼はこの結界に呪いをかけた。
それは、砂時計。結論にたどり着かなければ、砂時計はひっくり返る。
何度も何度もやり直すことが出来る、いわば大禁呪。
ただし何もかもがリセットされる訳ではない。
聖杯の魔力と、この塔を支えている人々の命が尽きるまで。
もうこれだけの準備は未来永劫叶わない。
この時代、この場所でしか叶わない天界への叛逆。
限りある永遠が始まったのだ。
彼は何度やっても上手くはいかなかった。
万全であったのに、なぜ届かない。
まるで、人が彼の意思に反しているかのようだ。]
これで終わりにしよう。
今度こそは・・・・・・
[ばさあっ、と片翼が開く。
羽ばたくのではなく、その片翼周辺に浮力があるかのように、ふわりと宙に浮いてから、彼の体は空高くそびえ立つ塔へと浮遊を開始した]
3人目、??? がやってきました。
???は、村人 を希望しました。
[リン……と、鈴が鳴る。
オフィス街の外れ。企業が潰れ、打ち棄てられ寂れたビルの一つ。
その一室で描かれた魔術陣の前で、少女は静かに鈴を鳴らす。
リン……と。
再度、清涼な音が空気を震わす。
額にあるただ一つだけの魔術刻印が、鈴の音に呼応するように淡く光る]
[この音は好きだった。
陰鬱な胸の内に清らかな風が流れ込むようで、自然と耳を澄ましたくなる音だと思った。
―――だからだろうか]
(……ああ、そうだ)
(……この音を、わたしの仮の名前にしよう)
[そんなふうに、思いついた。
鈴の音が響く。
魔術刻印が呼応する。
魔方陣が、光る。
鈴を持つその右手には、三画の令呪]
4人目、??? ??? がやってきました。
??? ???は、村人 を希望しました。
[打ち捨てられたビルの一室。魔方陣が光り、周囲に光が溢れ、部屋の中を包んでいく。
その光が収まった時、魔方陣の中央には一人男が座り込んでいた。その服は、異国の…いや、日本人が見ても和風の衣装だと位にしか思わないだろう。烏帽子こそはつけていなかったが、それは直垂という衣服だった。ただの人間が見れば、時代めいたその姿が、ビルの中に強烈な時代錯誤の感覚を呼び起こされようか]
……わしを……呼んだのか。
[頭を押さえつつ、うっすらと髭を生やした中年頃の男は目の前の人影にそう尋ねた]
[魔方陣を使い、喚び寄せたのはサーヴァント。
世界に記憶された規格外の魂を、クラスに当てはめることによって現界させた使い魔。
本来なら特が付く大魔術級のそれを、基礎も怪しい自分にすら可能にさせたのは……ひとえに、聖杯の力だ]
アジア系の男……ね。少し意外だわ。
[そのサーヴァントを少し興味深そうに眺めながら、問う]
そうよ。
あなたの名前とクラスを聞いて良いかしら?
……なんだ、わしの名前か。
[男は、胡坐をかいたまま頬杖をつき、大きくため息を一度つく。怪訝そうに目の前の少女を見やり、がりがりと頭を掻いて、しばらくして口を開いた]
どうしてわしなんぞ呼び出したのかわからん。
わからんが……まあ、良いわ。
わしは……一応刀の使い手だ。
名は尊氏。 足利の又太郎、尊氏。
それがわしの名だ。
??? ??? は肩書きと名前を セイバー 足利尊氏 に変更しました。
/*
Q:なぜこの顔なのですか?
A: https://www.google.co.jp/searc...
大河ドラマ「太平記」の真田広之がこんな感じだった
あまりアジアの伝説には詳しくないのよね。知らない名前だわ。
けれどその名前……この国の英霊ね。
[召喚の際、特に媒介を使ったわけではなかった。ならば事前に調べた情報に依れば、サーヴァントは召喚者に似た英霊が選ばれるはずだ。
けれど目の前の男……どっかりとあぐらを掻いたひげの男が自分に似ているとは、少し思い難くはあった。
が、それはそれとして、男がもたらした情報は朗報ではあった]
刀使い―――セイバーか。
まさか最優のクラスを引けるなんてツイてるじゃない。
これからよろしくね、タカウジ。
……だろうな。呼び出すにしてもわしなんぞよりもう少し良いのは幾らでもいそうなものだ。戦に勝つなら楠木殿の方が滅法強いし、北畠卿なんぞは実に見目麗しくも勇壮であったし、新田……新田はまあいいか。
[至極面倒そうに男は呟いて、もう一度ため息をつく]
それで、わしにお主の下で戦をしろというのだろう。
[目の前の少女をじっと見つめる。見た目はまだ年若いが、魔術師ではあるのだろう。もっとも、どの程度の力を持つものか、それは自分にはわからない。だが、いずれにしても]
…………………ずいぶんと面倒臭い事になってしまった。
[悪びれる様子もなく、本当に心底面倒臭そうに男はこぼした]
面倒?
[目の前のサーヴァントから出たその言葉は意外で、だからこそ引っかかる]
あなた、この国の英霊なんでしょ?
ここって原始時代から17世紀くらいまでずっと内戦してた、蠱毒壺のような島国じゃないの?
そんなクレイジーな国の英霊が、戦争を……それも万能の願望器を奪いあう聖杯戦争を厭うなんて、冗談だとしてもシュールすぎるわよ?
まあ………確かにここは日本国なのだろう。だったらそうなるな。
[話をするのも面倒だと言いたげな表情で男はまた口を開く。]
いや、昔はどうか知らんが…確かにわしの頃は帝も二人おったしな。
わしも随分あちこち戦った。北条殿を滅ぼしたし、帝に弓を引いたわな。それに……
[少しだけ遠い目をして、またけだるそうな目が少女を見つめる。]
死ぬまで戦い通しよ。三十半ばで隠居してあとは詩でも詠んで暮らそうか、地蔵の絵でも描いて暮らそうかと思うておったらそれだ。
……だいいち、わしには望みなんぞないぞ。まあ、あると言えばない事もない、が……
毎日何もせずにのんびり死ぬまで安楽に暮らしたい、というのが望みといえばそうなるな。うん。
5人目、赤い竜 がやってきました。
赤い竜は、村人 を希望しました。
薄い闇に包まれ始めた森に、赤い竜が舞い降りた。
辺りを見渡した後、幼な子のような小さい体を、左右に揺らしつつ歩き、少し開けた場所に出ると、尻尾を器用に伸ばして魔方陣を描き始めた。
描き終わった後、器用にのどの奥を震わせて、いくつか言葉を紡ぎ始める。
言葉が進むにつれて、竜の腹が波打ち、剥ぎ取られた皮膚の一部のようなものが浮かび上がる。
その皮膚に記されているのは令呪。
マスターの証である。
令呪の、脈打つような赤い輝きと同時に魔方陣も光を増し、大きくはじけた。
……へぇ。
[その、おそらくは歴史を左右する苛烈な経歴には想うこともあったが……それよりもその英霊が口にした望みを聞いて、少女は目を細める。
白々と、冷ややかに]
あなた、それだけやっておいてそんな望みしかないの?
……なんてつまらない。おもしろくないわね。
[声には怒気がはらむ。
自分でも理不尽だと思ったが、止められなかった。
媒介無しに喚び出されるサーヴァントは、召喚者に似る。
ならば、このつまらない男の姿は自分の鏡なのだ。それに腹が立った]
……まあ、いいわ。聖杯には昼寝にちょうどいい陽気でも願いなさい。
あなたにはどうしても戦ってもらう。わたしのためにね。
そうだ。わしの望みなんぞそのぐらいしかない。
………良いだの悪いだのと、皆わしの事をとやかく言うが、わしの心中などわからん。お前も、その一人だ。それだけの事だ。
[目の前の少女が自分に対して気分を害した様子を見せていることは分かる。その心中までは察しえなかったが]
わしはただ静かに暮らしたいだけだ。お前にはないのか?そういう望みが……聖杯なんぞ呼び出そうとするのだろう、ならば…
[男はなおもぶつぶつ呟いていたが、諦めたように肩を落とした]
まあいい。話していてわしも自分がほとほと嫌になった。わしなんぞよりもう少し目に叶う相手でも選べ。
ああ……!京の六波羅を滅ぼし帝を笠置よりお救いしたあの壮麗なる尊氏はいずこへ……!!かくも情けない生き様を晒すくらいなら、今ここで潔く自害してくれようぞ……!!!
[そう言うと男はやおら腰にさした脇差を抜き放ち、腹へとめがけて突き立てようと振りかぶった]
御免………!!
6人目、鴻 みちる がやってきました。
鴻 みちるは、村人 を希望しました。
ー住宅街、古びた洋館ー
[かち。こち。かち。
ぽーん、ぽーん、ぽーん。
古い屋敷の中で柱時計だけが忙しなく動いている。
柱時計の傍らには古い形の鳥籠。
籠の扉を開くと、中から青い羽の鳥が羽ばたいて古い机の淵に止まった。
マホガニーの机の上には古びた紙のようなものが広げられる。
古びた磨りガラスの向こう側に月があって、
遅い時間に起きているにはあまりふさわしくない子供がひとり
広げた上にこれまた古い金属の塊を置いた]
ちるちる、みちる。
ちるちる、みちる。
まほうの、ぼうけんのー、はじまりー。
[小さな手を塊に伸ばし、精巧に刻まれた金属の針を小さな爪が弾いた。
いつもは何も起こらない少女と籠の中の鳥だけの眠れない夜の夢見る遊び。
それが、まさか"ふしぎなこと"のはじまりになるなんて]
はじまり、だよー。
[きらきらと月明かりの中で忙しなく針は巡り、巡って
マホガニーの上に広げ、描かれた線がまるで星図のように煌めきを伴うのを
驚いた顔の少女と青い鳥が瞬きも忘れて見つめた]
7人目、?? がやってきました。
??は、村人 を希望しました。
―???―
―――、
[遠くから己を呼ぶ声に、 はく、と少年の口唇が戦慄いた。
その空気の震えが韻になるよりも先、
視界は己を浚う風に飲み込まれていく。]
[暴力的なまでの霊力で己の身体を叩くだけだった風に、次第微かに冷気が混じる。
…その空気が孕み始めた緑の香りに気付き、僅か一度瞬いた。
己の。否、己の故郷と似た――馴染みが深く、それでいて異なる、森の気配。]
――選定に従い、馳せ参じた。
[ようやく視界が晴れる頃。
齢十六、十七の風貌をした少年は、聊か不釣り合いな剣を抱えるようにして、魔力の奔流の名残を金色の髪に孕ませながら、その地へ降り立った。]
…俺を呼んだのは、誰。
8人目、??? ??? がやってきました。
??? ???は、村人 を希望しました。
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[煌めきの中、マホガニーの机の上に広げられた古びた紙。
更にその上に乗った金属の塊の傍らに光が収束する。
徐々に人の形を模りはじめ、
星が散り光の奥に色が見え始める。
素足に薄布一枚の姿の男の姿が
青い羽の鳥とは対角線上の机の端に現れて、]
…、私を呼んだの
〜〜っ
[落ちた衝撃で机が傾き、
鳥が羽ばたいた音が耳に聞こえた。
足と尻に痛みを感じた。
上体だけ起こし、膝を曲げる。
右腕で腰の辺りを摩りながら、]
あぁ、えぇと…
[左半身を確かめる。
五指を動かし拳を握る。
なるほど、と何かを確かめる間。
視線はゆっくりと腕をのぼる。
見覚えのある囚人服だった。
眉間に皺を寄せるのは一瞬。]
[月明かりの照らす室内を巡る視線。
年期の入った柱時計と鳥籠。
青い鳥と、小さな少女。]
…、…
[眼鏡の奥でその姿を見つめる。
部屋の中、他に人の気配は感じられず、
落ちた体制のまま視線をやや上げて、]
私を呼んだマスターは貴方ですか?
[問う。]
RP村
ひ
っさしぶり過ぎて本当にロール書けないって頭抱えました。
かいりです。お久しぶりです。
Fate村久しぶりだよヤッターーーーーー!
俺4月忙しいけど大丈夫かな!?(大丈夫じゃない)
今回はイレギュラー鯖がOKだと聞いたので再び鯖希望です。
バーサーカークラスパターンのヘイズレクだよーーーーーー!!
セルフリメイクとか。
お前。
さびしいやつだな。
[目の前のサーヴァントの行動……気が触れたとしか思えないそれに、一瞬だけ呆気にとられる。
が、英霊の刃がその腹を割く前に、爆発する激情が荒れ狂った]
ふざっ……
[脳が沸騰しそうだった。胸が張り裂けそうだった。棘だらけの溶岩が心の内で爆発した。
右手が熱を持つ。
怒りに押し流されるように魔力が通る。
聖杯戦争において、マスターには特権が与えられる。
これはそのうちの一つ、使役するサーヴァントに対する、三度限りの絶対命令権。
令呪の使用]
……っけんじゃないわよ!
[己の魂をそのままぶつけるように、叫ぶ]
これまで、何度「トゥルバドールやりたい」って聞いたk
念願叶ったねヤッタネ!!()
既に独り言が多い??
しゃーねーだろ頑張って感覚取り戻そうとしてるんだよ判れよ…()
わぁっ。
[そりゃあもう、ひどい音だった。
驚きで髪の先もつま先もちょっぴり跳ね上がってしまったんじゃないかと
少女に錯覚させるほどの振動が床から伝わったし、
青い鳥もまた驚きで舞い上がった。
驚きのあまりに、まるで合唱の指揮をとるような形のまま固まってしまった
小さい手のひらがゆっくりゆっくり握られて、床に落ちた男をまじと見て]
…おじさん?
[床をきしませて一歩二歩近づき。
ホバリングで様子を見ていた青い鳥と、破顔した少女が一緒くたになって
床の上の男との間合いを詰めた]
[森の中に現れた少年を見上げて、竜は言葉を発した。]
おい、辰!何かお子様が出てきたぞ、大丈夫なのか、これで?!
[そう言いつつ、自らを作り上げた主である羽鐘辰に、情報送る。
羽鐘辰は、この場にはいないが、竜とは精神の奥深くでつながっており、状況を把握したはずだ。]
「そんな物言いは無礼でしょう、いけませんよ」って言われてもなあ……。
つーか、俺の感情ってお前が心の奥底で感じたものの一部じゃん。
[遠くから竜の心へ、羽鐘辰の言い訳じみた言葉が送られてくる。]
あー、もういいや。
おっと、呼んだの、俺、俺。
目線、もうちょい下よ、下。
辰の名付けセンスは気に入ってないが、俺の名はパピー。
マスター代理……って言うか、実質マスターだな。
[わずかな風に金髪をなびかせている少年に、そう声をかけた。]
すごい!
すごいすごい!
おじさん、まほうつかいのおじさん?!
[くるくるとその周りで踊るように鳥と少女は回って跳ねる。
マスターかと問う声に、それは何かと目を見張ったが結局それよりも先に少女自身の好奇心によって畳み掛ける質問に変わってしまった]
マスター?誰?
みちるはますたーじゃなくてみちるだよー。
ねえねえ、おじさん、みっつのおねがいのおじさんでしょ?
すごいすごーい!
[そのあともしばらくのあいだ、少女は自分の前に現れた男に
子供らしい熱烈歓迎の言葉をしばらく浴びせ続けていたが
青い鳥によって髪を突こうと狙われている男を自分が召喚したという自覚は
どうやらこれっぽっちも持っていそうになかった**]
赤い竜 は肩書きと名前を 赤竜パピー (羽鐘辰) に変更しました。
[振りかぶった刀はそのまま腹へと突き立てられ、血に染まり……はしなかった。
その寸前で刀を握る腕が急に止められる。]
……あ。
娘、まさか………
[令呪。3回限りの絶対命令権。魔術師が英霊を従える故たる三画の証。己の意思とは裏腹に止まる手を見て、信じられないといった様子で男は目の前の少女に目を見開いた]
自害を諌められたことは何度もあるが、力づくで止められたのは初めてだ。
お前は、一体……
[そうまでしての望みとは何なのか。と問いたい気持ちがあった。]
……? 下…。
[面を上げたは良いが、周囲に“人”の気配はなく。
訝しげに周囲を見回すうち、響く声に促されるよう緩やかに視線が下へと動く。
そこにいたトカゲ…もとい、随分小さくはあるが――ドラゴンの姿に、幾らか表情の薄い少年の顔が、ハッキリと驚愕に瞬いた。]
貴方が、俺のマスター?
[実質がどうであれ、代理との言葉に僅かに首が傾ぐ。
…己自身が語り継がれる伝承では往々にして馴染みのある生物ではるが、ドラゴンはあくまで架空の生き物に過ぎない。
故に恐らくではあるが、このマスターだと名乗った目の前の生物は実際の魔術師の使い魔や、その類だろう。
…つまりこのドラゴンの繋がる先に、本来の主が居るのだろう事は容易に伺い知れる。]
――何故俺を呼びだしたのがマスター当人では無く
代理なのか、…聞いても?
この1発言で大体15分…。
んん、眠いってのもあるけどそれにしても時間掛かってんな…。
しかも文の推敲とかせずに15分だから、実質クソみたいな発言だぞこれ()
以前の感覚(1発言約8分)ちゃんと取り戻せるかな…_(:3」∠)_
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[距離が近付くと幼い少女の顔が月明りに照らされはっきりと捉えられる。]
ん?
おじさん…か。
[頬のあたりを右手で撫でて確かめる。
30代前半くらいの肉体だ。]
私の名は…ゲラル―――
…まほうつか…?
いや、確かにキャスターのサー―――
みっつのお願いとは令―――
[色々言いたい事があるが全て遮られ続けた。
マスターの名を心の内で反芻し、
ひと通りの歓迎を受け落ち着くのを待った。…待った。]
みちる。
[倒れた体勢から膝立ちの形になり、
低い視線のままマスターの名を呼ぶ。]
私はキャスターのサーヴァント。
名は、ゲラルト・デ・クレーマー。
皆からは、メ――…って いたたたたた
[名を告げようとすると、我慢しきれなくなったのか
青い鳥が髪の毛をつついてきたのだった。**]
??? ??? は肩書きと名前を キャスター メ???? に変更しました。
9人目、アルフレート ローヴァイン がやってきました。
アルフレート ローヴァインは、村人 を希望しました。
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――! !
[詠唱完了と共に魔方陣へ魔力が収束する。
中心におかれた小さい鉄の塊を触媒として。
手応えはからするに召喚は成功。
後はどのような英霊が召喚されるかだった。]
ああ、本当は辰も自分でやりたかったみたいだけどな。
病弱な体で現在、車椅子とベットを行ったりきたりなのよ。
まあ元々、そんな家系らしいんだが、それ故、俺みたいなのを作る魔術に長けているって事だな。
さて、そちらの呼び名とか、お互いの事は追々話すとして、早急に我々のやることはだな……俺が入れるバックを買うことだ。
これ、当座の資金。
[パピーはそう言うと、のどの奥から綺麗な札束を*吐き出した。*]
10人目、ランサー がやってきました。
ランサーは、村人 を希望しました。
― 西・森林公園 ―
[――それは神秘に編まれた煉獄へ到る孔。
或いは、死者の国より穿たれた顕世の亀裂。
召喚陣より這い出た溢流が、行き場を求めて吹き荒んだ。
狭い檻には留まれぬとばかりに轟く土くれのいろは
周囲にあった壁を削り壊し、猛禽の如き爪痕を刻む。
旋回する荒野の風。
貪り食らう砂漠の暴風。
荒れ狂うままに、勢いのままに破壊を撒き散らしていた奔流は
泥濘の濁りより変質し、厳かなしろがねの色へと姿を変える。
――やがて、無形の力は宙空を静謐で塗り潰し。
中央に置かれていたくろがねの塊へと、吸収された。]
[触媒から立ち昇った魔力は、鮮やかなオリーブ。
蔦のように、油滴のように、粘ついた螺旋を描き
――やがて、地に突き刺さった、一振りの槍に再構成された。
槍は、くろがねとも、しろがねとも取れぬ無骨な灰色。
意匠すらも施されていない、無味乾燥な柄を]
――――…………、
[いずこよりか伸びた筋肉質の腕が、がっしりと掌に収めた。]
[サーヴァントの刃が止まる。
だが、怒りはまったく収まらない。
貴重な令呪を一画消費したことなど、どうでも良かった。
ただ、腹が立つ。
現在の己に絶望し、死を選ぼうとした目の前の英霊に。
媒介無しに召喚したサーヴァントに。
令呪が二画になった右手を握りしめ、何か言おうとし―――ふいに、その手にある鈴の存在を思い出した]
……わたしは、リリン。リリン・リリーリンリン。
そう名乗ることに決めたから、あなたもそう呼びなさい。
[自分に驚きの目を向けたサーヴァントに、リリン……と、鈴を鳴らしてみせた]
あなたにはなくても、わたしには戦争に勝ち抜く理由があるわ。
[淡々と、怒りを押し殺したようにそれだけ言って、背を向ける]
来なさい。
敵を探しに行くわよ。
[堅い口調。
その歩みは苛立ちを隠しもせず、たとえサーヴァントがついてこなくても、彼女は一人で行くだろうと思われた**]
??? は肩書きと名前を リリン リリーリンリン に変更しました。
いきなりマスターをにらみつけるとは英霊にしては不躾だな。
で、どこの英霊だ、お前?
[向けられた視線に少し警戒をする。
触媒は確定のものでどこの英霊が出てくるかは明確ではなかった。
本来であればこれ以上ないハンデである。
しかし、それでも生き方として不明瞭な触媒を切り分けたかったのだ。]
…タツ。
それが、マスターの名か。
[続く言葉に、少しだけ沈黙する。
――否、程度にも寄る。優れた魔術師ならば聖杯戦争を勝ち抜くだけの事も出来るだろうが。
病弱との言葉に僅かに眉が寄るのは、此度召喚れ座した、己のクラスを思えばこそ。
そうして考える内、吐き出された札束と赤竜の間を数度だけ視線を往復させた。
…確かに、この目の前の生き物の大きさであれば
ショルダーバッグやデイバッグ辺りならば、すっぽりと入るだろうが。]
……、承知した。マスター。
[頷きはすれど。…つまりは、基本連れ歩けという事だろうか。
言葉の意味を違わず理解して、心なしか返答に不安げに重みが増したのは、恐らく気のせいでは*無い*]
[怒っている。目の前の少女は明らかに自分の取った行動に対して怒りを露にしていた。けれど、驚きこそ見せはしたが、男はなおも平静として、やる気らしきものは見せなかった。理由はよくわからないが、怒るのは当然かもしれないとも思う。それに対して申し訳ないと思う気持ちも多少はある。
しかし、その気持ちはただそれまでのことだ。それ以上の波風は心の内には立ちはしない。
ただ、こちらに背を向けて歩き始めた彼女…リリンを置いてじっとしていることはしなかった。]
………仕様がない。死ねんのなら、ここにいつまでもおってもな。
[実に面倒臭そうにそう言うと立ち上がり、リリンの後に着いて歩き始めた**]
……嗚呼。それは申し訳ないことをしました。
何分、武芸を揮うことにしか能を見出せない筋肉ダルマゆえ。
[手にしていた槍が忽然と消える。
余韻に残る泡沫は、形作る時に現れたオリーブの色をしていた。]
どこの――どこの、と問われますか。
それは少々難しい質問というものです。
我が出身であれば、最早滅びた田舎の城。
我が戦場であれば、――そうですな。トロイアとなりましょうか。
トロイアが戦場か、大体把握した。
まぁ、いい、詳しくは拠点で聞こう。
[ここで真名を聞くのは危険かもしれない。
だから拠点への移動を促す事にした。]
武には通じてそうで頼もしい限りだ。
その言葉には期待しよう。
[先に歩き出しながら語りかけた**]
村の設定が変更されました。
11人目、兄里ケイ がやってきました。
兄里ケイは、村人 を希望しました。
[それは5年前のことだった。
焼け付くような痛みが背中へと走る。神経を一本一本引きはがされていくような。
その痛みに、少女は正気を保っていられるほど大人ではなく、当然のように気を失い……、次に目を覚ましたのは、敷かれた布団の上だった。
一人眠っていたその姿に、声をかけたのは身の回りの世話をしていた少女らの声]
「ケイ様、あれからもう一週間でございます」
「御当主様も心配なさっておいででした」
「体の具合は如何ですか」
「"お声"は耳に届いておられますか?」
「ケイ様」
「ちぎ――」
うるさいな。
[耳に聞こえてくるいくつかの高さのそれを、振り払うように頭を振り出る静止の声]
……、大丈夫、聞こえてる。うるさいから一人ずつしゃべって。
[半身を起こし、兄里ケイはまだ残る背中の痛みに何があったのかを思い出した。
――ああ、そうだ、令呪が、奪われて、それから――]
……「声」は、聞こえてない。
[絞り出された声は少しだけ震えていた]
[兄里ケイの身に起きたことは、それだけではなかった。
黒かった髪色が、真っ白に変わっていたこと。
それは身に起きた事が理由なのか、精神的なものか、ケイ自身にその理由がわかるはずもなく、そして、5年経って尚髪の色が元の黒に戻ることはなかった。
最初は鏡を見るたびに違和感のあったその髪色も、5年もたてば慣れてくる]
忍神町?
確か前にニュースで見た――、でも今は何もないはずでしょう。
[その慣れてきたころに、ケイへ告げられたのはその場所へ行くことだった。
そこへ行き力を取り戻すこと、それが、兄里家の現当主であり、父親から聞かせられたもの]
[「兄里家」は古来より代々続く呪術を生業とする家系ではあるが、神社仏閣などの長でもなく、表向きはある企業の特別顧問という体をとっている。
呪術の引継ぎはそれぞれの孫へ、間に入る代はその教育係となるのが常。
呪術師となるものが早世することが多く、いつからかそのような形になっていた。
そもそも「兄里家」には魔術刻印というものは存在しなかった。
呪術は口伝、口で伝えるもの。古い術ゆえ形にする技術がなかった、といえばそれまでだが、形に示すようになったのは、ケイから数えても6代ほどしか遡らない。
刻印として残すようになり、後継者への引継ぎは確実ではあるもののかかる負担はより大きいものへ。
当時の当主が選んだことではあるが、周囲からの反対は大きいものであったらしい。
それは、古くより続く呪術の傾向を変えるものでもあったからだ]
ここが、忍神町……。
本当に何もないな。――あれ以外は。
[車で近くの町まで送ってもらった後、己の足で辿り着いた荒野。
抉れた大地は、まるで隕石でも落ちてきたかのようなもので、けれどこの町以外に被害が及んでいないのは、つまりはそういうことなのだろう、と実際目にしてケイは目を細めた]
――っつ、……これは。
[それまで、何の兆候もなかった左腕、そこに現れたのは新たな令呪。
以前見たものとは違う形をした三画のもの。
口元がほころぶ。ようやくこれで――]
最後まで残ることができれば、必ず。
[なくしたものを、取り戻す。
それが自分の使命であり、そして願いだった。
ケイはその大地へと向かって足を向ける。上空に見える塔を目指し、やがてその姿はわずかな残滓を残して*掻き消えた*]
[パピーは、木々の間を歩き出した少年の後を追う。
2本足だと距離が開くので、手をつき、4つ足の獣ように歩くことにした。]
ん?何だ辰?「サーヴァントの様子はどうですか」って、言われてもなあ。
何か表情は暗めで、ご機嫌って感じではないな。
怒っている?俺の態度にかあ?
そんな風には見えないが……気にしすぎだろ。
[辰は過剰に礼儀正しく、普段から色々な事を気にしすぎる。
パピーにはそう思えた。]
そんな奴と心の奥底でつながってる俺が、こんな性格になっているのも奇妙な話だな。
[パピーの性格は、辰にとっても意外な副産物であったらしく、始めは随分と驚かれた。]
まあ、俺が聖杯をゲットしてやるから、お前はベットで静養してるんだな。
[木々の間隔があき、ちらほら民家らしきものが見えてくる。
辺りはすでに暗いが、犬のような形にしておくべきだろうか。
パピーはそんな事を考えていた。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[髪をつつく鳥をなだめて鳥籠に収めた少女は机の上に広がった物を片付けて
とりあえずは同じマホガニーの椅子に座るように英霊へとすすめた。
少し消えたかと思うと、戻ってきたときにはミルクココアの入ったカップを
二つ持ってきて一つを英霊の前に差し出す。
どうやら、少女なりの歓迎の一つらしい]
ええーと、魔法のおじさん、きてくれてありがとうございます。
みちるはね、おおとりみちるっていうの。
おじさんのおなまえ、なんていうの?
[自分のカップを机の上に置いて重い椅子を引くと、少しよじ登るようにして座った。
日本のものではなさそうに見えるその椅子に腰掛けるとつま先が少し揺れる。
鳥の気配があるだけで人の気配はみちる以外にない。
あれだけおおきい音を立てたのに大人が心配してやってくる気配もまるでなかった。
ココアの上の湯気だけが忙しなく揺れている]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[机を片付ける時、その机の上に広がっていた紙に指が触れた。]
…、…
[なるほど。と、また心の内で納得する。
マスターに促されるまま、椅子に腰を落とし暫し待つ。
間を置いて現れたマスターに渡された飲料に視線を落す。
泥水のような色をしたそれを黙したまま見つめる事暫し。
口には運べないまま、]
マスター、みちる。
私は…、キャスターのサーヴァント。
メルカトル、と皆から呼ばれています。
[眼鏡がココアの湯気でほんのり白く色づいた。]
キャスター メ???? は肩書きと名前を キャスター メルカトル に変更しました。
[ふうふうと、自分のカップに息を吹きかけてちびりとすする。
カップを前に動かない様子に首をひねりながら
少女は名乗りを聞く。
んー、んー、と考えるような相づちを打った結果]
鯖さん…
[口にする。
んー、と眉間にしわを寄せた]
め、める…るー。
…めぇおじさん。
めぇおじさん!
[勝手に納得して決めてしまった。
自分で満足したのだろう、椅子の上で揺れて満足げな顔をする]
ねえねえ、めぇおじさん。
おじさんは、みちると一緒にまほうのコップ探してくれるんだよね?
みちる、がんばるよ!
[よろしく、のつもりなのだろう。
カップに添えていた手を男へ差し出した。
温かいものに触っていたからだろう、血色のいいふっくらとした赤い色をしていた]
おじさんにお願いできるの、3回までなんだよね?
どんなことおねがいしようかなぁ…
……でも、ママがふつうのお願いはダメって言ってたし
[うーん。
少女はそしてまた首をひねった]
[椅子の上で揺れるみちるの姿を曇った眼鏡越しに見る。
めぇおじさん。
呼び名に、口元をむずりとさせてから、
はい、と一度返事をする。
みちるが淹れてくれたものを飲まないわけにもいかないと手に持ったままのカップを傾ける。口に運んだ時、聖杯をコップと表現され、口元でココアが飛散した。]
っぶ…くく
[どこまでも子供らしいマスターの姿に思わずそのまま笑みが毀れた。]
失礼、みちる。
[カップを机の上に置けば、伸ばされた手に触れる。
小さくて柔らかな質感の手のひらの感覚が伝わる。
子供達もそういう時があったなと思いを馳せるのは一瞬。]
…こちらも、最善を尽くしますよ。
[指を折り曲げ、こちらから力を込めて手を握り返す。]
…令呪の事ですか。
確かにそれを使えば、私に命令は可能ですが
…、…
[首を捻る少女を見て、言葉を選ぶ。]
本当に大切な時に使いましょうね。
3つのお願いを叶えてしまったら、
私はみちるの傍から消えてしまいますからね。
[言うや否や、数秒、自身の姿を不可視化して、]
…このように。
忘れないでください。
[姿がはっきりと見える状態になってから、
彼女と共にいたもうひとつの存在へ視線を向ける。]
みちる。
あの鳥は、みちるの*使役ですか?*
わあ、だいじょうぶ?!
熱くてビックリしちゃったかなあ。
みちるがふーふーしてあげようか?
[噴き出したのがまさか自分のせいだと思っていない子供は
ココアを噴きかけた男を前に慌てておろおろしだした。
様子を伺うように下からの視線を持ち上げたのも束の間のこと。
差し出した手を握り返されると嬉しそうに、何度も何度もにぎにぎと
男の手を握り返すことを繰り返した]
さいぜんってなあに?いいことかなぁ。
でも、めぇおじさんいいおじさんみたいだからみちるうれしい!
[よろしくね、と返したのもつかの間。
目の前からすっと消えて現れる文字通りの状況に
大きな目がさらに大きくなって瞬きを忘れたように男をまじまじと見る]
すごい!めぇおじさんすごーい!!
まほうのおじさんだねぇ!
そうしたら、うん、お願いはうんとだいじに使う…。
[神妙な顔をして重たく頷いたあと、籠の鳥に視線を向けた男に合わせて
少女は明るい茶色の瞳を同じように鳥籠に向けた]
しえき?ってなあに?
チルチルはみちるのお友達だよ。
青くって、かわいいでしょ!
ママがミチルのところに連れてきてくれたんだよーっ。
[ねー、と相槌を求められた青い鳥は籠の中で羽を広げる。
その様は少しばかり自慢げでもあった**]
12人目、妹尾柊 がやってきました。
妹尾柊は、村人 を希望しました。
ー西ブロック・森林公園の外れ 見事な庭園に囲まれた洋館ー
[・・・墓穴を掘る背中に午後の照り返しが暑い。生前から告げられていた
「自分の身に何かあったら、この場所に埋めて庭を完成させておくれ」
死後3年は放置されていたであろう、白骨化した祖母の亡骸をそっと埋葬した。
3年も前に投函されて昨日届いた手紙―忘却の魔術が施されていた―
そも、3年も高齢の祖母に電話や手紙の一つも送らず放っていた自分に腹が立った。
ポタポタと乾いた土に汗と涙がこぼれ落ちる。
「こんな子要らない!気持ち悪いのよっ!!」そう言って祖母に僕を押しつけるようにして逃げて行った母の言葉は今でも心の片隅に茨の棘のように突き刺さっている。
そんな僕を愛して両手で抱きしめてくれた祖母が永遠に居なくなってしまった。
汗と涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を首に巻いたタオルで擦り上げる。
超一流の造園師だった祖母が命を捧げ成就させた庭園
ぐるりと弧を描くように植えられた葡萄・オリーブ、最後に月桂樹の苗木を植えて三重の弧
間中の東屋には、投げ槍を手にいまにも投擲しようと全身の筋肉を引き絞っている見事なヘラクレスの彫像
大きく嗚咽を漏らして彫像にすがりついた。
ヘラクレスの彫像は遠くを見つめちっぽけな柊に目もくれない]
ばかぁーーーーーっ!
[悔しくで切なくて情けなくて・・・大きな声で叫んだ。]
13人目、???? がやってきました。
????は、村人 を希望しました。
[其処に何れの作用が起きたのだろう。
彫像を中心とし東屋の床に光り輝く法陣が浮かび上がる。
少年が気付くよりも早く法陣は魔術的要素を展開し、ひとつの術式を起動させた。]
[――即ち、英霊召喚の儀。]
[法陣の輝きが急激に増す。
それは閃光となり東屋を真っ白に埋め尽くし。]
[視界が元に戻った時。彫像の前には、簡素な服を纏った独りの女性が腕を組み、少年を見つめ佇んでいた。]
―西ブロック・森林公園付近(夜)―
あ、ちょっと待った。
念のために、地形を把握しておくか。
[パピーは背中から大きな羽根を出し、空へと舞い上がる。
羽根を広げた分だけ、体は縮んでいるようだ。
パピーの体は、代々の羽鐘家当主によって精錬された、特殊な金属で作られている。
魔術により、ある程度の変形ができると言うのが、その特徴のひとつでもあった。]
ふーん、光の集中しているところがいくつかあるが、あの辺りが商店街って事なのかな。
南の方へ行けば良いのか。
[羽ばたきながら忍神町を見下ろし、そう判断する。
ふと視線を上げると、そちらにも暗い空を覆うように広がる「地表」が見て取れた。]
天井のある町か、全く異常だぜ。
[そうつぶやくと、降下しつつ、羽根を体内へしまい込む。
同時に、体の大きさも元に戻った。
金髪の少年は、相変わらず沈んだ表情でこちらを見ている。
パピーは、「南に行こうぜ」と*声をかけた。*]
あーそうだ、人通りの多いところだとさすがに目立つから、体の形を犬っぽくしておくか。
よく見りゃ、犬でない事はばれちまうが、夜ならシルエットでごまかせるだろ。
[パピーは商店街に近づいたら、人通りの少ないところで待機しようと*思っている。*]
[――突然の輝きに包まれヘラクレスを背に固まってしまった。
人影を・・・見た?ような気がした―途端左肩に激痛が走り思わず声を上げ転げ回った]
ぎゃっ・・・熱いーーーー!熱い!
[焼けるような痛みに上着を脱ぎ捨て、肩に目をやった。
そこには真っ赤な焼きごてを押し付けたような花の痣]
[眼差しは暫らくヘラクレス像へと向けられていたが。]
…大丈夫か。
[激痛に転げ上着を脱ぎ捨てた少年の様子に近寄り、痛みの元を確認する。]
令呪か。なるほど初めは痛いものなんだな。まあすぐに落ち着くだろう。よろしくマスター。
[半ば自分の為の確認のように呟き。女性はついでに付け加えたかのように少年をマスターと呼んだ。]
―北ブロック―
[オフィス街の一角にあるホテルへ拠点と戻る。
そして椅子に座りながら視線をサーヴァントへと向ける。]
改めて、名乗っておこうか。
お前の主、アルフレート ローヴァインだ。
どこまで通じるか解らぬが根源を求める魔術師である。
聖杯を手にする為に力を尽くしてもらおう。
貴様についてだがトロイアといっていたな。
そしてその風貌からするとギリシャの戦士と見受けるが、
真名を名乗ってもらえるか?
ああ、魔術師としては間違っているかもしれないがな、
貴様を召喚した触媒がな、詳細不明だったのだ。
私の性でな、謎を謎のまま放置せずしっかりと切り分けたいのだよ。
[一気に名乗りを済ませる。
そして召喚に至る経緯までを伝えた**]
14人目、「管理人」 鳴木素子 がやってきました。
「管理人」 鳴木素子は、人狼 を希望しました。
[聖杯戦争。
なんとも傍迷惑な、それは争いである。
争いが傍迷惑でないことなどかつてあったのかと問われれば、確かに、とりあえずそんな例には思い当たらない。
ただ、そういうのはただの言葉遊びであって、聖杯戦争が一等傍迷惑な「戦争」だということには変わりない。
「戦争」の特徴のひとつに、こんなことが挙げられる。
「最も迷惑を被るのは、当事者以外である」―――]
とりあえずここまでで一言。
おいメルカトルさん、今回の戦えないサーヴァント枠はあたしの予定だったのに!
地図書いてなにするつもりなの!
[一瞬で通り過ぎた灼熱の痛みと、残った痣に不安な表情を浮かべ涙ぐむ。と、人影が近寄り声を掛けてきた。]
え?
[左肩の痣を確認、さも当然のように痛みと痣の正体「令呪」とやらを分析して言った]
マ・・・スターって、なに?
[小首を傾げかけて、はた!と我に返って叫んだ]
ってか、おばさん誰!?人の家の庭でなにしてんの
[普段からは想像も出来ないような機敏さで後ろに1メートルも飛び退き側に置いてあったスコップを手に取る]
[――ひゅっ・・・何かが飛んできた音が右耳をかすめた。
恐る々右目だけ動かして見る。 壁に鉄ノミが刺さって揺れていた。]
ひ、ひーーーっ!!ごめんなさい ごめんなさいっ
[恐怖のため一歩も動けずその場に立ち尽くして叫んだ。]
賑やかだなお前…。
[面倒臭そうな顔して頭をがりがりと掻き。]
あたしを喚び出した本人だろうが。なんでそんな混乱してんだ。
[危害は加えないから、と両腕を広げてアピールする。]
[両腕を広げ困ったような顔・・・悪い人・・・じゃ ないのか な
賑やかだって、知らない人とこんなに喋ったの始めてなのに?
うん。まずは落ち着こう。
怖々と鉄ノミの刺さった壁から横に移動して、スーハーと深呼吸をする]
ええっと、まずは、僕はおば・・・じゃなくって、お姉さんを呼び出したんじゃない。
混乱って言われたって、いきなりピカッって人が現れたら誰だってビックリするでしょ?
[言われたわけでもないのに、芝生の上に正座して問うた]
ああ、ええと、これ、あれか。無自覚のそれか。
[納得しつつどうしたもんかと眉をひそめつつ少年に合わせ外に出て。]
ええとな、魔術師ではあるんだよな?
聖杯戦争って解るか? あたしはアーチャーの座で喚ばれたサーヴァントで…て。
[明るい外に出て少年――妹尾柊の顔をまじまじと見つめ。]
[明るい茶色の髪と、眼鏡の奥に見える薄茶色の瞳と、そして顔全体からの面影を見てずっと険しめだった女性の顔が和らいだ。]
いや、お前リオナルドじゃないかなにやってんだこんなとこで。
[右手でばんばんと少年の肩を叩いた。]
無自覚って・・・
[なんか莫迦にされたみたい。ムッとして顔が紅くなる。が、
上着を羽織ながら平静をよそって]
魔術師はばあちゃんで、僕は、、ふ ふつーの人間 の、つもり。
ナントカ回路の移植?だって、僕があんまり泣いて嫌がるから、ばあちゃん途中で止めちゃったし・・・
聖杯戦・・・争だって、一回耳にしたくらいで・・・良く知らないか・・っっ!!
[言い終わらぬうちに、いきなり嬉しそうに知らない名前を呼ばれ背中をバンバン叩かれた。
上着のポケットから祖母の手紙が飛び出して風に舞う。]
― 北・オフィス街(ホテル) ―
[鎧の男は、窓の外を面持ち崩さず眺めていた。
大地に鈍色の箱を突き刺したような街並み。
行き交う人間の形こそ遥か彼方より変わらねど
その営みの在り様は、少なくとも男の時代とは異なっていた。]
我が槍が生きた時代には
魔術師なる業を家に固着させる者は少なかった。
なるほど、確かにそういった意味では、貴君の言い分は正しい。
確かに我が身は、魔術師の在り様について無知でありましょう。
[空を見上げれば、――見上げずとも見えるおかしな風景。
果てである筈の地平に、空に、不毛の大地が見えている。]
しかしながら。
過去の魔術師とはどのような生き物であったのか。
貴君の家系がどのような歩みを挑んできたか。
そういったことに、あまり興味はありませぬ。
重要であるのは、現在の貴方がその生き様を以って何を為そうとしているのか。
如何なる戦功を望み、我が槍を兵力として招聘したのか。
――ということです。
アルフレート・ローヴァイン。
我がマスター。
我が命と名を預けよと語る魔術師よ。
貴君は聖なる杯に何を望む。
貴君は、聖なる杯を得ることこそそのものが望みか。
重要であるのは
現在の貴方がその生き様を以って何を為そうとしているのか。
如何なる戦功を望み、我が槍を兵力として招聘したのか。
――ということです。
アルフレート・ローヴァイン。
我がマスター。
我が命と名を預けよと語る魔術師よ。
貴君は聖なる杯に何を望む。
貴君は、聖なる杯を得ることこそそのものが望みか。
[急いで立ちあがり舞う手紙を拾い集める。
1枚で終わっていたはずの手紙が、2枚3枚目見慣れた文字が炙り出しのように浮き上がってきた]
ばあちゃんの字だ!
こんな仕掛けになっていたなんて
[手紙にはばあちゃんの日記の置き場所が書き記してあった。
そして、何があっても泣かずに頑張りなさい。と・・・
が、手紙を読む内にまた涙が溢れてきてしまった。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
>>67>>68
最善とは、…
自分のできる中で、一番いいと思うこと、という意味です。
[手を握り返しながら自身の言葉の説明を加える。
いい人、と言われると眼鏡の奥の瞳を細める。
一度消え、姿を見せると驚く素直な反応を見つめる。]
あの鳥は、チルチルという名前ですか。
使役とは…あの青い鳥をみちるが動かしているのか、と言う事です。
[友達、という言葉に違うのかと籠の鳥を見つめる。
先程から、ママ、と繰り返し出てくる単語が気になり]
みちるは、母親から魔術を教わったのですか。
ああ、そうだな、私の家系、貴様の時代の魔術師の違い。
そんな事はたいした話ではないな。
[召喚した英霊は話が早かった。
説明は最低限で済むタイプの人間で使役しやすいタイプだった。]
私の願いは根源に到る事だな、魔術師として。
そうだな、後はその過程として聖杯を見定めたいと考えている。
願いをかなえる願望機といわれている聖杯だがな、
何を持ってかなえるとするのかそれを見定めたいのだ。
どのような方法で適えるのかを詳細を切り分けたいと思っている。
― 北ブロック・オフィス街 ―
[寂れたビルを出て、歩く。
この土地は忍神町というらしい。三年前に一度地図から消えた町だ。あまり知らないが、きっと今のこの現象に関係ある事件が起こったのだろう。
一度消えたこの町は、今は再現されている。建物も、人も、おそらくはそのまま。
それにどういう意味があるのかは分からないが……そこに聖杯の力が関わっていることは、疑う必要もなかった]
……そういえば、教会に報告しなきゃいけないんだっけ?
[事前に調べた事柄を思い出す。
怒りに忘れていたが、聖杯戦争は監視役として教会から人材が派遣されるらしい。なぜかは知らないけどそのはずだ。
うん、と一つ頷いて、ちらりと後ろを見る。
自身が喚び出したサーヴァントは、ちゃんとついてきていた]
―西ブロック・神社の前―
[ケイは元々の忍神町を訪れたことはない。だから、その町が以前と同じものだと知るはずもないのだが、それでも、町が以前と同じ活動を続けているのだと言うことはわかった]
ここは、落ち着くな。
[奉られた神の前、だからだろうか。ケイはこの塔の中に入ってからというもの、ざわざわと身体全体が騒ぐような心地を持っていたが、その場所にあっては不思議と静まっていた。
ここにある霊場が身体に適しているのか、それはわからない。人気のない神社は付近の人によれば宮司が今は留守にしているらしい]
ここを拠点にする。
戦いがどれだけ続くかわからない以上、宿は必要だから。
[振り返った先には、この塔にはいってから呼び出したサーヴァントの姿がある。
適した触媒があったわけではない。
ならば、性質が似ているのだろう、とケイは思っていた]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
へえぇ、そうなんだぁ!
じゃーあー、めぇさんもみちると同じだねぇ。
みちるもいちばんいいとおもってこのおうちに帰ってきたんだー。
そうしたら、おじさんが来てくれたの!すごいでしょ!
[自慢げな表情は続く。
わからないところを噛み砕いてたずねてくれるので
少女は少女なりに懸命に答える意思を見せる。
青い鳥から視線を眼鏡の奥に向けながら]
違うよ、チルチルはお友達だもん。
ママが、みちるのお友達だよって連れてきてくれたの。
キャベツの芯が好きで、とうもろこしは嫌いなんだよ。
お水も、変えてあげるの忘れちゃうとかごの中でバタバタうるさいんだから!
[それは当然のことだとばかりに青い鳥が籠の中で忙しなく羽搏く。
べぇ、と鳥籠に向かって舌を出したり笑ったりしていた]
魔術?うーんと、おまじないかなぁ。
それともまほうの言葉かなぁ。
おまじないはね、いっぱい教えてくれたよー。
でもね、パパには秘密にしなくちゃだめよって言ってたの。
なんでだろうね?
[よくわかんないねぇ。
ふわふわと椅子の上で小さく揺れた動きに合わせ髪も揺れる。
ふわぁ、と小さなあくびが出て口元がもぐもぐと動いた]
ママの作るご飯は美味しくなるまほうがかかってるって、
パパも知ってたのにどうしてひみつだったのかなー…。
―北ブロック・オフィス街―
[渋々というか、何となくというか、傍目にはわかりにくいだろう表情のまま、黙って聖杯を巡る戦の主となった少女、リリンの後について街中を歩く。離れたところで別に行く当てもない。道中の景色は無論自分には見慣れないものだ。どういうものかは知識として得ていても、物珍しさは先に来る]
……しかし、空を見上げても地面があるというのは、天地がひっくり返ったような異変だのう。
[そのままの感想を一人呟いた。]
―北・オフィス街(ホテル)―
なるほど。
自らの本懐はあくまで過程とし、己が背負う業に殉ずると。
[窓から視線を切り、背後を振り返る。
視線を向けていたアルフレートを、見返す形となった。]
我が身には理解の難しいことではありますが。
それが貴君の生涯を経て得た現在の答であり
身を賭すに相応しいと得心しているのであれば。
これ以上、何かを付け加えることは無粋というもの。
[――細く、薄い。土色の霧。
目を凝らさねば見えない程の砂塵のようなものが、男を取り巻く。]
我が名はディオメデス。
テュデウスの倅であるとか
身の程知らずなどと呼ばれておりました。
――枷ある身ではあるが、今暫し貴君に名を預けましょう。
[砂塵は、男の姿を曖昧にするほどは渦巻いてはいない。
されどもそれは、確実に男の何かを霞ませていた。
――力。速度。身体能力。そして身にした技能。
彼の見た目から、或いは内在する全ての力の因子を
契約で繋がっているマスターからさえ、朧のように覆っている。]
ランサー は肩書きと名前を ランサー ディオメデス に変更しました。
はあー、あ。
始まっちゃうな、聖杯戦争。
[「管理人」鳴木素子は、気怠げに独り言を漏らす。
「塔」は、ひそやかに、ひそやかに、立つ。
その魔術機構は、あまりに巨大、あまりに強大であり、しかし、その姿をひた隠しにしようとする。
一体、何故?
どうやって?
魔術協会なり、教会なりといった、「塔」の存在を認識することに成功した者も、それを知ることまではできていない。
そもそも、「塔」に入ることも、それどころか、その存在を認識することすら容易ではないのだから、仕方がない。
それが容易にできる例外的存在は、
ただ、聖杯戦争の参加者のみである。]
―「塔」1F住宅街階層西ブロック・教会―
[鳴木素子は目を擦り、伸びをする。
最早見慣れた風景、忍神町の教会内部だ。
そう、彼女こそは、聖杯管理者の所在たる教会の住人。
ある時は聖杯の管理者、ある時は教会の代理人、ある時は魔術協会の交渉人―――
それが、天下無敵の可愛い子ちゃん、鳴木素子に与えられた役割である!]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
みちるの幼さで英霊を召喚…
呼ぶことができるのは凄い事です。
[相手の年齢に合わせて言葉を選び直す。
自慢げな表情を浮かべるのに、頷き同意を示す。]
チルチルはこだわりが多いのですね。
[鳥籠に向って舌を出す姿を眺めながら、
冷めはじめたココアにようやく手を伸ばす。
匂いから甘い飲料だとは理解できはしたから、
薄く唇を湿らせるようにひと口飲む。
美味しい。]
……
[母親の話を静かに聞く。
魔術を魔術として教わったわけではないのなら、と思い
本人に話をするのが早いのではと推測する。]
…みちる。
ここはみちるの家ですか?
お母さんはどこに。
ああ、そのような所だ。
[実際にいまだ結論は出ていない。
魔術師として根源を求める気持ち。
それとは別に総てをはっきりさせたい衝動。
その二つに悩む自身は生き方を常に模索していたのだった。]
ふむ、どうやら予期せぬ当たりを引いたようだ。
頼もしい事この上ない。
しかし、貴様のそれは枷とは何をいっている?
主である私に能力を隠すとはどういうつもりだ?
[言葉や考えこそ扱いやすそうではあったが、
能力がまったく見えてこないのであった。
真名の伝承からするに強力な英霊で間違いないが、
能力値だけははっきりとさせておきたかった。]
いくら聖杯戦争の舞台だって言っても、ここは異例ではあるでしょうね。
[サーヴァントにつられて見上げれば、空にはたしかに地表が見えた。
どうなっているのかは分からないが、この聖杯戦争には必要な仕掛けなのか……それとも]
何かの象徴なのかもしれないわね。
[その声に、先ほどまでの苛立ちはない。
昔から怒りが持続しないタイプだった]
ー西ブロック・森林公園外れ、妹尾邸(書斎)ー
[――ごんっ――
分厚い日記が手から滑り落ち、その手は頭を抱えていた]
っつーーーーっ!なんでーーーなんでなのぉーー?
何で僕が戦争に参加しなくちゃいけないのよぉー!
ばあちゃん酷いよー
[日記には聖杯戦争に参加する権限を僕に譲ったこと、
聖杯戦争の在り方、サーヴァントとの関わり方など・・・ets
知りたくもないことが山ほど綴ってあった。
一緒に付いてきたサーヴァントは物珍しげに書斎の書物をアチコチ引っ張り出しては床に放り出していた。
抱えていた頭を持ち上げて睨み付けると]
ちょっとぉ〜!お姉さん、出した本はきちんと直して置いてね。
15人目、兄里ケイのサーヴァント がやってきました。
兄里ケイのサーヴァントは、村人 を希望しました。
―西ブロック・神社の前 >>97 ―
ふむ。良いのではないかや。
地に根付く神の神気は、わらわも嫌いではない。
[兄里ケイの視線の先、からからと笑う十二単の女が居た。年のころは15といったところか]
しかしぬしさま、やはりその血はケイシンの物じゃと思うんじゃがのう。
[「塔」は、虚ろの中にぽっかりと現れた特異点だった。
あまりに特殊過ぎるその場所、あるいはあまりに強大なそのアーティファクトに、種々の権利団体は干渉することができないまま、しかし、その特異点を手中に収めようと戦いを繰り広げている。
その妥協点こそは、「管理人」鳴木素子である。
鳴木素子は「塔」の内部、教会に聖杯の管理者として滞在する。
それは聖杯の管理者が教会の人間であることを示す。
だが、鳴木素子は教会に所属しているシスターではない。
ただ、「塔」に自由に出入りできるだけの一般人である。
それを見出したのは魔術協会で、魔術協会は鳴木素子を魔術師と見なしている。
そうして、鳴木素子はこの「塔」と同じように、特異点となった。]
―北・オフィス街(ホテル)―
体に別たれているとは言え、一つの経路で繋がっている身。
今は馴染んでいないだけで
我が力についてはいずれ視えるようになりましょう。
[首をゴキリと鳴らした。]
しかし、隠しているというのは聊か真実を言い当てておりません。
ただ騙しているだけですので、非常に瑣末なことです。
貴君が気にかけるほどのことでもありませぬ。
[鎧を纏った姿が、霊体化によって薄靄ごと掻き消える。
男がいた場所は沈黙に包まれど、気配は未だそこにあるようだ。]
16人目、望月 玲 がやってきました。
望月 玲は、村人 を希望しました。
−住宅街某所−
[女は先ほどまで性交していた男であったものを見下ろして静かに微笑むと、腹部にずぶりと手をねじ込んだ。
にちゃ。
女は手にした臓物をぺろりと舐めると、もう用は無いとばかりにそれを投げ捨て、血液に塗れた口で召喚の呪文を唱える。]
さあ、お出でなさい。
[ひとつ、この人物について述べておくとすれば。
「塔」に自由に出入りできる、聖杯戦争の参加者以外の人物。
そういう人物を、「一般人」とは、普通は呼ばない。]
すごい?本当?
じゃあ、みちる、まほうのコップみつけられるかなぁ…。
みつけたいなぁ。
[自分に気合を入れるように両の手が小さく拳を作る。
えいえいおー、と暗い部屋の中で拳を突き上げると同じタイミングで
柱時計の振り子がポーン、と音を立て始めた]
でもねえ、チルチルはみちるのお友達だから
みちるはちゃんとチルチルのご飯用意してあげなくちゃなんだよ。
チルチルも、みちるのお友達だから嫌だけどとうもろこしもちょっと食べてくれるもん。
そーいう、あゆみよりがだいじって、ママが教えてくれたの。
ま、些末な事じゃな。よっこいせ、と。
[自分で言っておいて話題を放り投げて、彼女は神社の戸を開けた]
ふむ。……特にほかの輩がすでに縄張りにしていたりはしなさそうじゃの。
[手元では竹筒が、ほのかに光っていた]
[興奮して喋っているうちにココアは冷めていた。
けれどそれは逆にひんやりと喉を潤して、
一度は静かになった口がまた喋り出す]
あっ、ここはねえ、みちるが前に住んでたおうちだよ。
みちるはチルチルといっしょに、パパにないしょでこのおうちにきたんだよー。
…ママは、いなくなっちゃったの。
だから、まほうのコップをさがしにきたの。
パパにないしょでまほうのコップを見つけるんだよ。
そうしたら、まほうでママをみつけて、またおうちが楽しくなるかなぁー、っ、て。
[子供が、子供なりに考えた一番いいこと。
聖杯に頼るにはあまりに稚拙な願いだが、
紗をかけたお伽話は今の少女にとっての一番いいことに違いはないのだ]
象徴………なあ?
[大して興味も惹かれない様子ではあったが、淡々と会話には受け答えをする。ぶらぶらと散策する、一般人が見ればそう言った表現がしっくりくるような素振りだったろう。
象徴という言葉で思い出すのは、錦の御旗だった。あれがあるかないかが戦の勝ち負けを、人の生死を決める。戦は、象徴の奪い合いであった。いつもそうだ]
なら、その意味を考えるのが戦の勝敗につながるんだろうかな。
リーリ…だったか?リリン?ったく…お前の名前は紛らわしいぞ。
[まるで自分には戦の勝敗も関係はない、と言いたげな無気力さでリリンに追従しながらセイバーはそうこぼした。]
うん、だろうね。
……ここは、良い霊場だよ、それはわかる。
本当のものか、よくわからないけどね。
[上を見上げれば、地上が見える。この状況で、果たしてここの霊脈は地上と同じものなのかわからない]
ケイシン、か……。
生きて戻れたら、聞いてみる。
[サーヴァントである少女から何度か聞いた名前。ケイ自身には馴染みのない響きだった。
振り返り見る少女の姿は、自身の姿と比べてひどく動き辛そうだと思う。
黒いシャツに黒いジーンズという簡素な姿は、荷物を少なくする為に選んだものだ。
凹凸の少ない体つきはまるで少年のようではあるが、これでも成人済みである]
リリン、よ。リリン・リリーリンリン。
鈴の音色みたいなかわいい響きでしょう? ちゃんと覚えなさい。
[黒電話のような名前である]
ところでだけど、セイバー。これから教会に行くわ。
たしか聖杯戦争には観察者が派遣されるはずだし、参加者として報告の義務があるはずだから。
で、なんだけど……。
[少し悩ましげな顔で、セイバーの顔を覗き込む]
あなた、キリスト信者じゃないわよね?
他宗教の土地に入っても暴れたりしない?
何れ見えるというのであれば構わぬ。
見えなかった上に私まで騙そうというのあれば、
これで吐かせるのみだからな。
もっとも貴様のこれまでの様子であれば、
そんな事態にはならぬと考えているがな。
[手に浮かぶ令呪を見せながら語る]
さて、どうする必要事項の交換は終わった。
後はこの街を見渡して貴様に相応しい戦場を探すぐらいだろうか?
さあて、実務実務、っと。
[ソファからぴょんと立ち上がり、明かりを灯す。
まずは電気、ガス、水道の確認だ。
この町は、
そう―――
この町は、町だ。
人が暮らし、機能がある。
まずはそれを確認しなくちゃいけない。
聖杯戦争の参加者たちは、そろそろ、ぽつぽつと、この「町」に来て行動し始めているはずだった。]
17人目、トゥルバドール ??? がやってきました。
トゥルバドール ???は、村人 を希望しました。
―血穢れの底より>>113 ―
[精のにおいと血のにおい。
白魚の指先を臓物に絡める女は壮絶に色香を漂わす。
膿み穢れも生命の力に変わりない。
其れは甘露となって上位の魂を呼び寄せるに足る。
善も悪も関係ない。霊魂の糧となるに相応しければ聖も魔も隔てがない。
――みたせ。みたせ。みたせ。
――みたせ。みたせ。
女の赤い唇が歌う。
――繰り返す都度に五度。
ふわりと輝きを帯びる魔法陣。
その色は萌える若葉の色に似る―――]
これこれ。まったくぬしさまは暗くていかん。
わらわがちゃんと生かして戻してやるというに。
じゃが、何事も疑っておく慎重さはまこと重要な事であるな。
[窘めながらも、うんうん、と頷く>>119]
ひとまずは身を休められるがよいじゃろ。
わらわも気を抜いておく。
[ふぅ、と一息つくと同時、彼女の総身はほんのり光に包まれた]
[新緑の輝きが場を満たす。
血と性の気配濃厚なこの場に似つかわしくない薫風だ。
女の魔力を媒介にして、
その繋がりを確かにしながら、
“それ”は、頭を垂れた姿で顕現する。
金の髪、華やかに魔力の風を孕み、
きらびやかな装飾がしゃらりと音を立てて揺れる。
手にしているのは古い楽器か。
白いかんばせに形よい唇は笑みではないもののまろいかたちをみせていた。
金を帯びた萌葱色の眸が、
目の前の女をひたりと見つめる。]
ま、参加者たちが律儀に教会を訪れるかは分からないけど、多少はきれいにしておくのが礼儀ってものよね。
[少し掃除をしようと、勢い良く窓を開ける。
と、ささやかな風と光が舞い込み、髪が少し後ろへ流れた。
その心地よさとともにくるり、振り返ると、教会の内部が先ほど灯した光と自然光に照らされている。
その場所は、何年も使われていなかったようにも、毎日誰かがそこにいて掃除を欠かしていなかったようにも見えた。]
貴君がそれも良しと考えるのであれば、それも有りでしょう。
[姿の無くなった部屋に、声のみが降る。
先程と変わることのない、平淡な声色だった。]
我が槍は、眼前の難敵を払うためのもの。
それ以上でもなく、それ以下でもない。
ゆえに、戦場を選ぶことなどありませぬが……。
確かに、地理を見極めることは肝要なことだ。
貴君に喚び出した影響が少ないのであれば、付き合いましょう。
――― …… はじめまして、ma dame?
此度の宴は随分と
そう、
――刺激的なようで。
[つむぐ声は――確かに男のものなれど。
うたうためにつくられたかのような、
伸びやかな響きを持っていた。]
リリン。リリー………リンリン?あー……まあ。
もっと何々子とかだったら覚えやすかったろうに
……いや、何でもない。仕方あるまい、異国の名前だ。
一応善処しよう。
[本当に善処する気があるのかどうか知れない様子でセイバーは返事した。教会の話にもそんな様子を崩さなかったが、信仰の話になると若干考え込む様子になった]
なんだ、宗旨の事か?
うーん……… 構わんだろう。地蔵菩薩は寛容さが売りだ。
第一わしもそんな面倒事を起こす気もない。……何だったら外で待っていても構わんのだが。
南、だな。判った。
[翼のある姿から、元に戻りなつつ掛けられた言葉に一つ頷く。
今歩いている道沿いに進めば、大通りにも出るだろう。
そこから南下すれば良いだろうと考えて、再び歩き出した。
無論歩幅は異なるから、本来の少年の歩み寄りは緩やかだ。
それでも差がつくようであれば、商店街の付近までは抱えて歩くべきかとも考えながら]
――パピーは、随分と不思議な構造をしているんだな。
…見るに、その身体は金属だろう?
[重いのだろうか、と少しだけ頭を過った疑問は、
ひとまず口に出す事を控えておいた。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
>>115>>117
一緒に手に入れましょう。
[相変わらず聖杯をコップというのは慣れなくて、
眼鏡の奥で眉が下がり口元が緩む。
歩み寄りが大切。なるほど、と頷きを返しながら、]
私もみちるとこれから一緒に戦うのですから、
歩み寄りは大切ですね。
[以前の家と聞けば、ふむ、と顎を撫でてから
その手でマホガニーの机に触れる。]
…では、今はここには誰も住んでいないのですね。
では、ここを私達の陣…いえ、
私とみちるの秘密基地にしましょう。
[どうです、と視線で同意誘う。]
――西ブロック・森林公園外れ 妹尾邸、書斎――
ん?
[呼ばれ振り返ったときにはバサバサと更に何冊かの書物が崩れ落ちていた。]
ああ、ちょっと確認したいことが、んー。
まあそれどころじゃないか。
[目的のものが見つからず諦め、自分の召喚主と話をするべく近くへと歩み…]
ええと、あー、うん。
[どう話していいのか暫く考え込んでから。ひとつ気がつき。]
そういやお前。なんて名前なんだ?
[まずはそこからだと、問いかけた。]
[みちるが聖杯を欲する理由を語るを聞けば、
やや真面目な面持ちに変わり、]
みちる。
[椅子に座ったままだが、身体を真っ直ぐみちるへ向けて]
ひとつ、大切な事を言っておきます。
みちるは聖杯戦争、というとても危ない戦いに参加しました。
下手をすると、みちるは命を落とすかもしれません。
そうならない為に、私がいるのですけれど…
[言葉は選びながら話はするけれど、
物騒な言葉にみちるの表情を伺いながら]
私はキャスターというサーヴァントです。
けれど、生粋の魔術師というわけではありません。
その、…最善を尽くすとはいいましたが、
そんなに強いわけではありません。
みちるに頑張って貰う事が多くなるかもしれません。
それでもみちるは、聖杯を手に入れたいですか。
難しかったらリリンでいいわよ。
[異国の名前というか、偽名ではあったのだが]
暴れないなら、まあ問題ないでしょ。
宗教ってややこしいから、気を使うのよね。
[さばさばとした口調で言って、西へと足を向ける。
この町の地図は頭に入っている。教会は西区のはずだ]
ついでに、瓜科使うの久しぶりなんだけど、文字ってこんなに大きかったっけ……。
すごい読み難くて頭の中に本当入ってこないどうしよう。
縮小表示させたらマシかな???
― 西ブロック・教会 ―
[重々しい扉を開ける。
あくまでこんな町にある教会にしてはだが、それなりに大きいその建物は……どこか他とは違う、異質な雰囲気があった]
……だれか、いますか?
[教会内に入り、ぐるりと見回す]
[雪崩のように崩れ落ちる書物を遠い目で眺めながら
―こう言う状況って「泣きっ面に蜂」で良かったんだっけ?
歩み寄ってくるサーヴァントに名を問われると椅子から立ち上がり]
妹尾 柊 ひいらぎって呼んで良い・・・です。
[140センチに満たない小さな体をぴょこんと曲げてお辞儀をした]
ああ……承知した。リリ、ええと……リリン。
[呼びづらそうに名前を呼びながら黙ってついて行く。霊体になどはならないままだ。無論、リリンに言われればその限りではないのだろうが、今のところはまだ目に見える人の姿を取ったまま。]
気を使うか、それは意見の一致するところだ。坊主は色々と面倒が多くてかなわん。
[教会の扉を開けるリリンに追従して中に入り込み、返事を待つでもなくその辺りの長椅子に腰掛けた。実にけだるそうだ]
そう、槍という武器は協力だが場所を選ぶ。
だから有利な土地を探しにいくとしよう。
判断はまかせる、私より貴様が判断するの正確だろう。
後は戦闘も考えておいてくれ。
同じ事を考えている連中が居ても不思議ではない。
[外へ向かいながら語る。
今のところ周りに気配は感じないが、
可能性は否定できなかった。]
あ、はいはーい。
[教会の無駄に重々しい扉の開く音。
来客だ。
箒を置き、ぱたぱたと走る。]
ようこそ、忍神町の教会へ。
何かご用?
お祈り?懺悔?
ひいら、ラギ。 ラギな。やっぱリオナルドじゃあねーか。そうだわな。
[柊が落とした日記を拾い、ぱらぱらとめくる。
と、どこかに挟まっていたのか一枚の紙がはらりと落ちた。それを手に取りふむと頷く。]
家計図か………
ああ、ブォナローティ。やはり。
[大袈裟に驚いてみせ、それから改めて妹尾柊へと深く礼をしてみせた。]
……暗いわけではないのだけどな。
それを言うなら、私にはどうしてあなたがそのクラスなのかよくわからないのだけど。
[神社の中へと一礼してから入っていく。光るサーヴァントの姿をまぶしそうに見る]
休むほど疲れていないけど、そうだな。
でも、少し休んだら行く所があるから準備はしておいて。
あと、その姿はもう少しなんとかしよう。
[十二単はいくらこの町でも目を引くだろう、と]
[祈りか、懺悔か。
そう聞かれては、慎重にならざるをえない。
この少女が聖杯戦争の関係者だと断定できない]
本日、この土地に訪れましたリリン・リリーリンリンです。
ですがなにぶん寡聞にて、この町の歩き方が分からず、この土地のことをお聞きしたく伺いました。
失礼ですが、この教会の責任者様はいらっしゃいますか?
はじめまして、遠い親戚よ。
あたしはミケランジェロ。
ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ヴォナローティ・シモーニ。
ルネサンスの三大巨匠と呼ばれたうちの一人。
これからよろしく、ラギ。
―西ブロックから南ブロックへ―
金属ではあるが、かなり魔術的なものだからな。
俺の意志で、ある程度形や硬さは変えられのさ。
[犬のような体型に姿を変えたパピーは、少年の言葉にそう答える。]
体内に関節や動力があるってより、液体のかたまりが変形しながら動いているって感じだな。
とは言え、切り付けられたり、魔術を食らえば、そのダメージは本体の辰に伝わるし、それで死にいたる事もある。
精神を深くリンクさせた結果らしい。
[そこまで言って、ふと問いかける。]
そう言えば、そちらを何て呼べばいいんだ?
「少年」と呼ぶのも堅苦しいからなあ。
戦う?
そっかあ、みちるの他にもコップがほしい人いるんだね…。
[ちょっとだけ眉を寄せる。
けれど、続いた秘密基地という表現は子供の好奇心を刺激して
いたずらを思いついたかのような顔になる]
いいよー、ひみつきち!
すごいねぇ、かっこいいねぇ。
みちるとめぇおじさんのひみつだね?
[しぃ、と、人差し指を唇の前に立てる。
その手がほどけて、両の頬にくっついて頬杖の形になった。
真面目な顔をした男の言うことを汲み取るように頭が揺れる。
少しばかり、夜更かしの眠気も混じっていたが]
うんと、ねぇ。
みちるは、ママのおはなしをしんじてたらめぇおじさんがきてくれたの。
だから、おじさんのことも、しんじたいなっておもうんだよ、ぅ。
[かくん、と大きな船を一つ漕ぐ。
少し呻き声が上がったが、それでも頑張って起きなくてはと努力しているようだった]
みちる、はー…、がんばる、よう。
がん、ばる、もん。
こっぷ。……がんば…るぅ。
[眠気を堪えてでも訴える程には本気なのだろうが、
如何せん今は睡魔の方が一枚上手らしい。
船をこぐ度に頬杖を頬杖が外れかけるものだから
そのままマホガニーに俯せになるのも、そう遠くはなさそうだった**]
えーっと、
セイバー 足利尊氏 武将
アーチャー ミケランジェロ 芸術家
ランサー ディオメデス トロイの英雄
ライダー イカロス 天使
アサシン
バーサーカー
キャスター メルカトル 地理学者
アヴェンジャー
トルバドール
ふうん、今日、来たんだ。
[目を丸くしてみせる。]
それは珍しいね。
じゃあ、あなたのご用は、お祈りでも、懺悔でもなく―――
[にっこり、可愛らしい顔で、笑う。]
戦争、かな?
そうだな、場所を見極めながら教会にでも向かうか。
いずれ顔を見せないといけないはずだからな。
それにめぐり合わせ事態では不意打ちできる可能性がある。
[行き先を定めて足を向ける。]
ミケ・・・・・・ミケランジェロって・・!?
[聞き慣れた呼び名に、それでも小首を傾げて考えて]
うそー!うそーー!!だってミケランジェロって男の人じゃないの?
美術史だって見たことあるよ。間違いないんだからっ
僕が初心者だからって試してない?
それに、親戚って・・・僕ん家にイタリア人なんか居ないはず・・・
[始めて見る家系図をひったくると指先で追って行く]
ほ、本当だ!ぶおなろーてい・・・って、誰だろう?
然様か?
わらわのクラスがそんなに不思議なもんかのう……。
あの仕打ちでは、さすがに天に叛意を持ったところで不思議ではないと思うんじゃが。
[気が戻ってきた。光が収まる>>145]
む。確かにこの時代にこの衣はそぐわぬか。
霊体化すれば問題なかろうとも思うが、ぬしさまと並んで歩くくらいのほうがおもしろそうじゃしのぅ。
[むーん、と考えこむ]
……改めて、自己紹介を。
セイバーのマスター、リリン・リリーリンリンよ。
[先ほどとは口調を変えて、少女を見る]
この聖杯戦争での、あなたの役割を教えてもらえるかしら?
―血穢れの場で>>148―
――光栄だよ、ma dam(ご婦人)
[たおやかな指先で撫でられ、
真っ赤な跡が残っても、
青年の姿をした英霊は眉一つ寄せなかった。
それが彼の、礼儀なのだ。傅いたまま、眼を細める]
私は今、歓喜を感じている。
「代替」ではなく
「正しき」クラスに呼ばれるなんて、
実に稀有なことなのですよ。
ああ、申し遅れました。
私は「トゥルバドール」――「吟遊詩人」のサーヴァントです。
ma dam。
―西ブロック→南ブロック―
液体の塊。
…と言う事は、同体積内であれば何にでも姿を変えられると?
[シルエットだけならば限りなく犬へと近くなった相手を見やり、
しかし次いだ言葉には、緩やかに首を傾いだ。]
――マスターから思考回路は独立していても、
別の個体ではないと言う事かな。
ヒト型、魂の寄り代…勝手は少々違うが、そういう類か。
…俺?
[投げられた問いに、一度だけ緩やかに瞬いた。
…嗚呼、召喚主の見た目が想定外過ぎてそちらに気を取られ、考えても見れば、己の正体を明かしてはいなかった。]
…嗚呼すまない、失礼…した。
俺は、グレシスベリル国、王ホーフンドが第二子。
クラスを、バーサーカー。
“Heidrekr”(ヘイズレク)。
[歩みを進めていた足を一度止め、相手へと向き直る。]
…尤も、この国の知名度が高い訳では無い筈だけど
――それでも、真名を呼ぶのは何かと不都合だろうから。
マスターやパピーの、…好きに呼んでくれて、良い。
昔のFate村からわざわざ引っ張り出してくるのすっごく恥ずかしいね()
焼き直しなんて、この村じゃないと出来ない事だから
判ってて自ら飛び込んだ沼ですけども!!!!!!!!!!!!
恥ずかしいんだよ!!!!!!!!
?? は肩書きと名前を バーサーカー ヘイズレク に変更しました。
天に翻意、って、復讐相手が天って事?
……。
[不毛だな、と思ったが口には出さない]
ずっと霊体化してるわけにも行かないし、別に服の一着とか二着とかなら新しく買えば良い。
ここに町の機能は残ってるんだから。
[塔に入ってからここに来るまでの間も、交通機関を使ってきた。
払ったお金がどうなるのかはわからないが]
それで、私はあなたをなんと呼べば良い?
そのまま呼ぶのもそれはそれで困る。
真名は知られない方が良いから。
― 北・オフィス街→ ―
[霊体化をしていると言えど、過ぎる風はしっかりと男を滑る。
周囲に広がるは、窓から見えた営みの光景。
一つ一つを見定めるように視線を彷徨わせながら、歩を進めた。]
やはりこの時代の神殿も
神々《オリュンポス》を崇める場であるのだろうか。
[ぽつりと吐き出された言葉は、少しばかりのいろを帯びて。
しかしながら、当然、表情は見えない。]
あは、ざっくばらんでいいね。
この辺じゃ聞き慣れない響きの名前だね、リリンさん。
…でいいのかな?
この教会の今の責任者は私。
つまり、私が聖杯の管理者よ。
よろしくね。
と言っても、あなたがいつまで五体満足でここにいられるか、私には分からないけどね。
以前はレイトゴートランド王として名乗って
今回はグレシスベリルの末王子として名乗る
この
ちょっとしたあれそれが
やりたくて希望を出したようなモノなので
俺の聖杯戦争早くも終了しました()
その方が色々と都合よかったんだよ。
ブォナローティはあたしの苗字だ。ここ、リオナルド・ブォナローティ。あたしの甥っ子。
どんな縁かなんて知らんが、あたしとラギは遠縁の親戚さ。
[家系図を指差して示し、説明する。]
外の小屋にあったヘラクレス。あれもあたしの彫ったやつだ。
ラギの祖母さんはあたしが召喚されること、解ってたんだろう。
Q.独り言喋り過ぎじゃない?
A.本当にすみません村とか久しぶり過ぎて全然勝手が思い出せなくて何か喋ってないと本当落ち着かないんですツイッターかよ
トゥルバ……ドール……?
吟遊詩人のクラスなんて聞いたことないんだけど。
[唇に人差し指を当てて考える。]
んん、まあいいわ。
嬉しそうだし。
それじゃあ、さっそく楽しいことしましょ?
[吟遊詩人の頬を両手で包み、その唇に舌を這わせた**]
???? は肩書きと名前を アーチャー ミケランジェロ に変更しました。
場所としてはその通りであるな。
とはいえ、この国の人間は信仰心とは程遠い。
仏に祈り、キリストの誕生日で騒ぐ国家だ。
出自を考えると神殿は落ち着くか?
落ち着くのであればそこへ誘導して戦うのも悪くない。
[落ち着きと戦いは相反する事である。
それでも少しでも空気がなじむ場所の方が戦えるのではないか?
そう考えた空の発言だった。]
新しい服なら、やはり緑の着物などがいいのう。
[マスターの思いを知ってか知らずか、傍目には脳天気に答える]
呼び名か。わらわの真名は、知られても知られずとも大差ない気もするが、ぬしさまがそう言うなら、ヒメ、で良いのではないかな。
兄里ケイのサーヴァント は肩書きと名前を アヴェンジャー かぐや姫 に変更しました。
ええ、よろしく。
なるべく長い付き合いでいようと思ってるわ。
それで……。
[頭の中で、質問すべきことを考える。そこまで多くはない。
聖杯戦争の基盤は結局、戦って勝ち残るだけの単純なシステムだ。
ならば、単純な疑問を投げかけるべきだろう]
この土地はずいぶん大仰だけど、いったいどういう趣向なの?
ただいまアニメ
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
その2ndシーズンが放送中の模様!
ログの進みが遅くなるかもね!
なよ竹でもなんでもよいがの。
地に降りて幼いころは、ヒメと呼ばれていたわけじゃしな。
他に考えがあれば、ぬしさまの好きに呼んで良いぞ。
[ 都合?都合って何の都合が良かっただろう・・・
色々問いただしたい気持ちはあったが、
東屋のヘラクレス像の出来を見れば疑う余地はない
・・・はず?
ほぅ、と一つ溜め息をつくと。覚悟を決めた]
うん、ばあちゃんの遺言あんまりにも無体だけど・・・
僕に出来るか判らないけど、今でも逃げ出したいけど
逃げてもダメなんだよね?
[不安げな瞳でミケランジェロを見上げて]
多分ダメかも知れないけど、、、宜しくお願いします。
ええっと、親方・・・でいいですか?
ヘイズレク……剣が出てくる伝説にそんな名前があったかな。
バーサーカーか。
[召喚の際、詠唱に意図して狂化を含ませた訳ではなかったが、英霊の特性によるものか、あるいは聖杯の導きなのだろうか。
パピーの心中に、ベットに横たわる辰の姿が浮かび、少し不安になる。]
まあ、俺は辰からかなりの量の魔力を体内に込められているから、多分大丈夫だろ。
[不安を打ち消すようにそう言うが、いざと言う時は、辰自身からも魔力を引っ張り出す事も考えていた。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
>>150>>151
はい。
聖杯は願いごとを叶えてくれますから
欲しがる人は多いのでしょう。
[噛み砕いた言葉で会話を続けながら、
秘密基地だと、ないしょのポーズをするみちるを見れば頷きを返す。]
みちるは、お母さんが好きなのですね。
[母親の教えてくれた事、言った事を
素直に守っている姿がこれまでのやりとりで伝わる。]
…、…
[信じたい、その言葉を貰うと腰を曲げ頭を下げる。
頭を上げると舟をこぐみちるの姿。
頑張ると連呼をしているが、既に限界かと察すれば
椅子から立ち上がってみちるの傍へと歩みを進める。]
みちる。
もう遅い時間です。
[頬杖を解いて小さな体を抱き上げる。
ぽかぽかした体温が伝われば眠たい子供のそれ。
背を撫ぜながら、]
――…おやすみなさい。マスター。
[そう告げて、みちるが眠るまでそのままでいた。]
[やがて、みちるが眠りに落ちれば室内のソファに横たえる。
箪笥の中から毛布を探して、みちるの身体を覆わせた。
同時に、みちるの父親の物だろう衣服を何着か拝借した。
いつまでも囚人服のままではいけないだろうと判断する。]
…さて。
[せめて現在地や周囲の事を知る必要はあるだろうと、
洋館の窓に手を掛ける。
起こさないよう音を消して、外の空気に触れる。
風が室内に入り込み、カーテンの影が月光を浴びて揺れる。
窓から外を見上げ、空に浮かぶ月の位置、星を確かめてから、
ぐるりと視界に周囲の景色を捉えれば、それで理解する。]
…、…
[高地の街に召喚されたかと思うが、何か引っかかった。
が、]
マスターの傍を離れるわけにはいかないな。
[単独行動は避け、扉や窓に侵入者があれば知らせる術を施してから、みちるの眠るソファの傍に腰を落す。
ソファに背を委ねて暫し、眼鏡の奥の瞳を閉じた。**]
扱いが軽いということは、畏れが必要なくなったということ。
神の下に在った時よりも、人間らしく生きているということでしょう。
悪いことではありませぬ。
[街を進むにつれて、すれ違う人間の数も減ってくる。
区画の端に差し掛かり、営みの形も変化していく。]
――――……、……さて。
キリストとも仏とやらとも、縁の無き身であるがゆえ。
如何とも返事を致しかねますな。
さあ?
[頬に人差し指を当て、首を傾げてみせる。]
私の立場、実は複雑なの。
そんなのは、私が知りたいくらいよ。
分かってる範囲の事なら教えてあげてもいいけど、多分、あなたでもすぐに分かる、あるいは予想できる範囲のことよ。
この「塔」は、空から建ってる。
この「塔」は、聖杯戦争の舞台としての機能を持ってる。
この「塔」は、忍神町の外からは見えない。
この「塔」は、容易に出入りできない。
この「塔」には、町があって、人が住んでる。
その人たちは、この場所に違和感を持ってない。
リリンさん、この町の人と話したことある?
ゾッとするわよ。そして、ホッともするわ。
「こんな場所に、こんな普通の人達がいるだなんて!」
セイバー 足利尊氏 武将
アーチャー ミケランジェロ 芸術家
ランサー ディオメデス トロイの英雄
ライダー
アサシン
バーサーカー ヘイズレク ティルフィング所持者
キャスター メルカトル 地理学者
アヴェンジャー かぐや姫 たけのこ
トルバドール 吟遊詩人
そうだなあ、じゃあ「王子」と呼ばせてもらうぜ。
これくらいなら、正体がばれるって事はないだろ。
それじゃ、よろしく頼むぜ、王子様。
……あ、辰からだ。
「出会いが、このような間接的な形になってすいません。できれば私自身の手よって、あなたと握手でも出来ればよかったのですが……」
あ、これ、長くなるパターンだ。割愛するわ。
[パピーはそう言って、辰の伝達を打ち切った。]
……着物、はやめておこう。
それ一着で何枚も洋服が買えてしまうし、汚れてもいい服にしないともったいない。
[お金に不自由のない生活は送っていたが、金銭感覚は普通である]
後で買いに行こう。
姫、なよ竹、どれも真名を想像するには十分な名前だよね。
戦闘になればその単衣に戻るのだろうし。
別の名を少し、考えておく。
[部屋の隅に腰を下ろすと、目を伏せた。
元々霊場として優れている場所だ、簡単な結界だけで今のケイ自身の魔力を隠すには十分だった]
ほう…。
[逃げ出したいと言いながらも逃げない選択をしようとする少年に感心した声を洩らし、穏やかな眼差しで柊の頭をぽんと撫で。]
ああ、あたしがちゃんと守ってやる。よろしくな。
…親方か、ふむ。
[生前と変わらんし、いいかと呼び名はそのまま承諾し頷いた。]
[この「塔」は、空から建ってる。―――頭おかしい。
この「塔」は、聖杯戦争の舞台としての機能を持ってる。―――機能て。
この「塔」は、忍神町の外からは見えない。―――知ってる。
この「塔」は、容易に出入りできない。―――知ってる。
この「塔」には、町があって、人が住んでる。―――知ってる。
その人たちは、この場所に違和感を持ってない。―――そんな感じだった]
…………うん。なるほどね。
[何がなるほどなのか分からなかったが、とりあえず頷いてみた]
[とりあえず、分かるところだけをピックアップする]
この町の人たちは普通じゃないけど、普通の一般人で……一応、迷惑かけてはいけない人たちってことでいいかしら?
出来うる限り。
剣を抜かないようにしたいとは、…思っているが。
[パピーの言葉に、小さく言葉を付け加える。
己の本来のマスターの状態を聞いた時から、懸念事項であった事だ。――とはいえ、剣を抜かないと言う事は戦う事をしないと言う事に等しい。
それが叶わぬだろう事は判っている。
…なればそれよりも憂慮すべき事は、もう一つ。]
王子、…まぁ、事実だが…。
[仮にも己は使い魔の領分で、相手は主だ。
立場と比べ、聊かちぐはぐな呼び名に少しだけ苦笑した。
と、赤竜越しに伝えられる伝達に一度だけ瞬く]
――いや、事情を知れば致し方無いだろう。
確かに直接、召喚主の顔を知る事が出来ないのは残念ではあるが、
…あ。
[切られた。]
ふむ。金ならいくらでも用立てはできようが。
[どこからともなく取り出した、金色に光る竹筒をもてあそぶ>>180]
そうじゃの。これがわらわの礼装という側面もある故、戻る事にはなるな。
ぬしさまの意向を尊重しようかの。
[もてあそんでいた竹筒を消す]
まぁ、そうだな、畏れとは程遠い国だ。
ある意味貴様にとってはやりやすかろう。
キリスト教も仏教も関係ない身であるのだからな、
相手がその関係者だった場合に不利ではないからな。
さて、教会が近くなってきたな。
警戒を怠らぬようにな。
……、…ええと。
早いところ、鞄の調達を済ませようか…。
[どうやら、己のマスターとその代理は、両者随分と性格が異なるらしいと言う事だけは深く理解した。]
空から建ってるってことは、忍神町の上空に見える地表が最上階なのかな?
舞台の機能がある、ってことは、塔が原作で言う「冬木市」に相当するのかね。
―血穢れの場で>>165―
――で、ありましょうな。
私も、驚いている。
けれど、良い事です。
一番良い歌を、貴方のために吟じることができるのだし、それに……。
……っ、ん、……
[ 金萌葱の双眸を少しばかり瞠る。
其れからくすりと笑いを零す。]
せっかちな方だ。
主人殿のお名前もお聞かせ願えませぬので……?
[ 血濡れた頬に張り付く感覚。
ちろりと濡れた箇所を舐めとる。 ]
― →西・教会近く ―
[景色に浮かぶ教会は、男が知る神殿とは趣を異にしていた。
柱の数は少なく、天を衝く塔は高く。手を伸ばすように。
――その先。祈りが届けられるはずの空に映る地表。
それだけが、明らかな異常を来たしている。]
――――……。
[男は、長い、長い息を吐いた。]
そうね、私なら、罪悪感で身動き取れなくなっちゃうかな。
私の立場上もそれは推奨しないわ。
私、教会の代理人でもあるから。
教会ってそういうのキライじゃない?
あと、もっと具体的な説得をあなたにするとしたら、この「塔」がどんなものかも分からないまま「塔」の住人たちに大きな被害を及ぼすのは、聖杯の管理者として止めたいところよ。
金がいくらあるからとはいっても、新しい着物をすぐダメにするのってもったいないだろ。
それに、その金子ってちゃんと実在するものなの?
消えたりしない?
……んー、−−。
[いくつかの候補を頭の中で連想していくけれど良いものが浮かばず]
ダメだ、保留。
固有名詞を使わないようにするから、そのつもりでいて。
[宿題だな、と思いながらケイは立ち上がる。
少しだけ己のサーヴァントを見下ろすような高さだ。
少ない荷物を隅に置いたまま]
行こう。少し、この町の地理を把握しておいた方が良い。
[ぴた、と動きを止め、口唇の下側に指を当てる。]
―――聖杯はあまりにも巨大な存在だわ。
サイズがじゃないわよ。比喩的表現よ。
それを覆い隠すなんて、まともな機構じゃできないはずなのよ。
[窓の外を見るとすっかりと宵闇に包まれ、穏やかな風がカーテンを揺らしていた。
頭を撫でられ(?)恥ずかしそうに俯き]
もう真っ暗になっちゃった。
明日、日が出てから教会・・・だっけ?行かなくっちゃいけないんだよね?
取りあえず今夜は、家で休もう?
ばあちゃんが作った庭園の護りは鉄壁だって、家の木々が教えてくれた。
僕もなんだか背中が痒くて・・・体中節々が痛いし疲れちゃった。
[大きく欠伸をすると親方に寝室を宛がい自分の部屋に*戻っていった*]
とはいえ、不意打ちに限らずになるのだが、
戦闘に関してはさほど気にする必要はないかもしれないがな……。
[空、そしてその左記にあるものを見据えてつぶやくように話す。]
[たしかに、少女の言うことはもっともだ。
塔であれ、人であれ、この場所に用意されているのなら、それは聖杯戦争に必要な機能なのだろう。いたずらに破壊するのは躊躇うべきだ。
まあ、一般人を巻き込もうなんて、最初から思っていないのだけれど]
聖杯を隠す必要がある誰かがいて、この塔はそのためのギミックって……そういう話になるの?
[少女の話をつなげば、なんとなくそういうことのような気がした]
ああ、身体は資本だ。疲れたならよく休んでおけ。おやすみラギ。
[自室へと向かう柊を見送り、自分も宛がわれた寝室へと向かうことにした。**]
―血穢れの場で―
なんと呼べばいいか、
お聞かせいただいても?
――ma damが
否と言うならそれも宜しいが。
貴婦人の言葉と思いは、汲みたく思いますゆえ。
[ 髪には触れず、おんなの唇をなぞる。 ]
――わたしは、クレティアン。
……クレティアン•ド•トロワ。
円卓の騎士を謳う、吟遊詩人です。
――お好きにお呼びください、ma dam
[ 穏やかに笑み浮かべ、あとは婦人の望むがままとばかり
。 ]
―南ブロック・商店街―
[人通りが多くなってきたため、パピーは目立たない場所に身を横たえた。]
悪いな、王子様。
俺が買い物するわけには行かないから、近くの店でバックを買ってきてくれ。
この国は町の野生動物に厳しいから、保健所とかが来る前に頼むわ。
[身を横たえたまま、前足の上に顔をのせ、犬のように待つ事にする。]
身体は資本だ。疲れたならよく休んでおくべきだな。
おやすみラギ。
[自室へと向かう柊を見送り、自分も宛がわれた寝室へと。]
教会、か。
[そういえばコキ使われたなあ、と生前の自分を思い返し険しい顔をするも、今回は関係ないだろうと首を振り寝室の扉を開けた。**]
竹から出れば消えはせんぞ。
換金の方が難しいかもしれんが、なんとかなるじゃろ。
[その後の言葉には頷いて、見上げる>>192]
うむ。
……では服を買うまでは霊体化して傍に居ようかや。
[立ち上がる。歩き回るのは嫌いではないのだ**]
トゥルバドール ??? は肩書きと名前を トゥルバドール クレティアン に変更しました。
―血穢れの場で―
[さて婦人が円卓の騎士と吟遊詩人の関係、そしてその祖に思い当たったかは定かではない。]
聊か野蛮に過ぎる感は在るけれど
たおやかな香りは血に濡れてなお華やぐ水仙の花のようだ、ma dam。
[流れるように歌い奏でて囁いて、それからふと趣を変えた。]
……ところで、
貴女は――契りを交わしたお相手は居られるので?
興を削ぐようなことを聞く非礼をお許しください。
不義の関係を歌うのは
少々苦手でしてな。
[微かに、苦笑したようだった。]
村の設定が変更されました。
―教会内―
管理者はいるか? 何とはあえて言わぬが挨拶に来た。
[扉を開けながら中へと語りかける。
他に誰か居るのは気配で察していたが気にするつもりはなかった。]
さあ?
[もう一度、先ほどと同じように首を傾げてみせる。]
そもそも、誰に隠そうって言うの?
この「塔」の存在自体には、聖杯戦争の参加者―――
つまり、あなたのような人たちはもちろん、魔術協会も、教会も、とっくに気付いてはいるのよ。
私が彼らの代理人としてここにいるのがその証ね。
なんでこんな風になってるのかが分かってないだけ。
―血穢れの場で―
うたうのが私のなりわいですが
――褥のうたも一興で?
[さて淫蕩な主だと少し困ったように眼を細めるが
望みであるならこたえる所存、
吟遊詩人は後見人の思うところをかなえ、
満足させるために抱えられるものなのだ。
楽器を奏でるに相応しい白く長い指先が
女の背を撫で下ろす**]
―南ブロック・商店街―
[待て、を遂行する犬の姿を取ったのを見やって、一人商店街へ向かう。
店舗の探索と地理の確認も兼ねている歩みは少々遅いものではあったが、商店街の構造は然程複雑で無かった事で、品の調達は思い描いていた以上に順調に進んだ。
見目からして学生だと思われたのか、店主に勧められるまま購入したショルダーバックは少年の身体にも大きすぎず容量も大きめ。
これならばあの竜でも十分に入るだろうと判断して、購入も滞りなく終わる。
…この遣いに敢えて難を上げるとするならば、裸のまま取り出した札束に店の者がぎょっとした顔を向けた事だろうか。
勝手に資金を減らすのも憚られるので、ひとまずは後回しだが――このまま金の管理も己がするようならば、財布の調達も視野に入れねばなるまい。]
――戻った。
…それなりに大きめのものを選んだ心算だが、こんな具合で良いだろうか。
[包装袋からガサゴソと取り出しつつ、犬の姿の相手の眼先へ、そっと鞄を置く。]
消えないのなら、換金は何とかなりそうだな。
でも、使わないならそっちの方が良いから。
そうだね、それが良い。
[霊体化するという彼女の話に頷くと、ポケットに薄い財布だけを突っ込んで神社の外へと出た。
その黒いシャツの襟元からは、わずかに見える傷の跡。
火傷のような、引き攣れた皮膚。
当時の痛みの記憶は未だに残っている]
……、何かあったら、戦闘はすべて任せる。
私には期待しないでくれると嬉しい。
……つまり、よく分からないってことね。
[はあ、と息を吐く。とはいえそこまで落胆はしない。
この聖杯戦争がどれだけ異質であろうが、自分のやるべきことは変わらない。
扉を開ける音に振り返る。
令呪の反応で分かった。マスターとサーヴァント]
こんにちは。
管理者ならこの子よ。
[来訪者に道をあけるよに、脇にどいた]
……つまり、よく分からないってことね。
[はあ、と息を吐く。とはいえそこまで落胆はしない。
この聖杯戦争がどれだけ異質であろうが、自分のやるべきことは変わらない。
扉を開ける音に振り返る。
令呪の反応で分かった。マスターとサーヴァント]
こんにちは。
管理者ならこの子よ。
[来訪者に道をあけるように、脇にどいた]
やばい。
ログが目を滑ってるどころじゃない。
誰がどのマスターか全然線で結べてない。
トゥルバドール組だけ覚えた。
いかがわしくて。
おお、サンキュー。
人間のマスターなら、こんな心配不要だったんだが、昼間になった時、この姿で出歩くのは目立つからな。
[体を限界まで丸め、それから多少身を圧縮した後、転がるようにバックの中へと入る。]
人間には少々重いかもしれない・・・・・・が、サーヴァントの腕力なら大丈夫か。
よし、行こうぜ、宿を探さないとな。
[パピーは、そう言うとカバンの蓋を*閉じた。*]
ケイ−かぐや姫
幼女−キャスター
眼鏡−アーチャー
鈴−セイバー
銀髪−ランサー
エロ担当−あずまさん
こうか
(こうじゃない)
[すっぽりと鞄の中に赤竜が入ったのを確認して、そっとショルダーバックを肩から掛ける。
確かに多少の重さはあれど、サーヴァントとして現界した身であれば然程問題はなさそうであった。]
…一応、気にして持ち歩く心算だが。
何かあれば、言ってくれ。
[閉じられた蓋の上から、ぽん、と軽く手を置く様に叩く。
…とはいえ、多少の揺れは我慢して貰わねばならない。
さて英霊と赤竜の奇妙な組み合わせとは言え、拠点が必要なのは事実だ。
宿、と言われても、流石にそこまでは勝手がいまいち判らないが――まぁ、何とでもなるだろう。必要があればバックの中に問う事に決めると、再び歩き出した**]
8分。
……日常パートであれば、多少は感覚が戻ってきたかな…?
プロ終わるまでにもうちょっと発言感覚縮めたいけど、間に合う自信無い。オワタ。
― 西・教会 ―
[アルフレットに続いて教会へと入る。
離されすぎてしまわぬよう、一定の距離を保ちながら。
彼を誘うように声をかけてきた少女には、一瞥を寄せる。]
――――……。
[堂内には、男と同じ気配が漂っている。
候補は三人。
声をかけた少女か、管理者として紹介された少女か、はたまた]
……………、平和なものだな。
[長椅子でだらけきっている男からは、早々に視線を切った。]
そっちが管理人か。
参加者の一人だ、とりあえず挨拶が必要だというから参った。
戦いに当たり何か必要な事はがあるのだろうか?
[管理者へ形式的な挨拶を行う。]
それとこの舞台について一つ聞いておきたい。
いったい、上には何を隠している?
[そして街を歩いて感じていた違和感についてたずねた。]
あら、珍しい。
教会にこんなにお客さんが来るなんて。
[目を丸くして驚いてみせる。]
そう、私がこの教会の「管理人」よ。
お祈りとか懺悔とかは勘弁してほしいけど、戦争ごとの協力ならおまかせって感じね。
もちろん不公平にならない範囲でだけど。
あなたたちは私にこの聖杯戦争の情報をもたらしてくれるわ。
だから、私もできる限り返してあげる。
[「兄里」が代々継いでいくものは人に繁栄をもたらす術であり、傷つける為のものではない。
口で伝えていたものが形で示すものになって以来、兄里の家では「呪術」ではなく「祝術」と呼んでいる。
祈るものには癒しを。
願うものには希望を。
縋るものには救いを。
呪うではなく祈り祝うことにそのすべてを注ぐのだ。
最も、令呪を剥がされたあの日、そこに示されていたものは酷く傷ついてしまっていた]
先に教会、かな。
[確かそう離れていなかったはずだ、と簡易マップを見ながら*歩き始めた*]
戦いに必要なこと、ねえ。
挫けぬ心とかかしら?
[にっこり、笑う。]
ごめんなさい、多分「聖杯戦争そのもの」についてはあなた達の方が私より分かってると思うわ。
私の立場からの忠告としては、ここが異常な場所で、だからこそそこまでの無茶はしないでほしいってことくらいね。
この「町」の住人は、どうやら、確かに生きているわ。
信じられる?
私は信じられない。
[マスターと金髪の少女が語るところは、情報についてのやり取り。
アルフレットの対応も、警戒に身を硬くしたものではなかった。
どこか事務的な言葉は、ランサーとの会話を想起させる。
つまり――]
あちらがサーヴァントか。
[脇に退いた少女を視界に収め
上から下までぎろりと観察を*始めた*。]
[そして、口で伝えていたものは今は禁呪として、もう一人の「後継者」に受け継がれている。
それは、再び禁呪を使うものがいないように、口伝で残すもの。
兄里の真実の一つ。
本来ならば、間の一代が残していくものではあるが、ケイの代の場合それは違っていた。
「兄里ちぎり」
それが兄里家の後継者としての名前である。
歌舞伎における名跡のようなもので、それはいつの代も変わらない。
そして、後継者は先代が亡くなれば以降、その名で呼ばれることになる]
「塔」の上に何があるか。
それが「一番上」って意味なら、自分で確かめてとしか言えない。
「この階層の上」って意味なら、何もないわ。
私の所見では、あなた達はそこ、自由に行けるはずなんだけど。
どうかしら?
戦う心がない物はこの舞台に来ないだろう。
挫けぬ心も恐らくはな……。
そして、この街でいきているのが信じられないか。
魔術師としては決して珍しくない事ではない。
まぁ、そんな事はどうでもいい。
とりあえず顔出しは終わりだ。
あとは好きにさせてもらう。
「無理しない程度」に、な。
[言葉の裏を考えながら返信をする**]
あら、私も今は魔術師ってことになってるのよ。
[肩をすくめてみせる。]
もちろん、好きにして。
私にそれを止める権限も力もないわ、正直ね。
がんばって、応援してる。
[にっこり、笑う。*]
[ケイの場合もそうだった。
そして、ケイはちぎりと呼ばれることはない。
本来の後継者であるちぎり本人がいるからだ。
双子の姉、兄里ちぎりは今、深い眠りについている。
令呪を剥がされた事による、後遺症で未だ目覚めてはいない。
祝術を継いだのはちぎりであり、そしてケイが継いだものは、禁呪の方だった。
背中の痕はちぎりが眠りについて以降、その身体から移植された魔術刻印。
それは、祝術の一部がケイにも使えると言うこと。
もっとも、学んだ初歩の術以外を使うつもりはケイにはなかった。
それは、その祝術を使うことの厳しさを、姉の姿を通して知っているからだ。
そして禁呪の知識がそれを後押ししていた]
18人目、ブライジンガー 諒 がやってきました。
ブライジンガー 諒は、村人 を希望しました。
[Interlude:case-BURAI]
『全てを手に入れた。だが、全てを失った。』
[たぶん、俺は夢を見ている。
聖杯戦争というもの。俺はそれに勝利した。はずだった。
願いは叶えられた。はずだった。
今、俺の視界全てがどす黒い「何か」に包まれている。
戦うために訪れた街。■■■■■■■と二人、奔走した道。
『■■■・・・・・・■■■■■■■■■■■■■■!!!』
僕は、確かに何かを叫んだ。気がした。
きっと、そろそろ夢が覚める]
『聖杯』
[それは願望の再生機。だった。
だが3年前の災害を聖杯がもたらしたものであるとするならば、封印せざるを得ない。
闇に包まれた忍神町は生あるもの全てを飲み込み、そして沈黙が訪れた。
一夜にして数十万人の人口が消滅し、それ以降封鎖状態にある。
だった、筈だ。
しかし、僕は目を覚ますと、その忍神町の病院の一室にいた。]
・・・・・・
[声が出ない。正確に言えば、出せる状態ではない。
喉には管が繋がり、息を吐くことで音が鳴るような構造にはなっていなかった。
耳には定期的に鳴っている聞きなれない電子音が響いている。
ドラマでこういう風景を見たことがある気がする。そう、よくある医療関係ものの心電図の音だ。
まだ視界はぼやけているが、その窓から差し込む光に、視線を奪われた。
もやがかかったような意識で思考を廻らせる。おかしい。
遠く遠くの空に、地面が見える。いやこの場合地表という表現が正しいのだろうか。]
言葉にしなくてもいいよ、まだ本調子じゃないだろう。
まさか僕を呼び出した事も忘れたしまったのかい?
僕は君のサーヴァントで、君は聖杯戦争に参加したマスターだ。
呼び出した途端その衝撃で気を失って、今ここにいるんだよ。
[そうだった、か?
そうだったかもしれない。
影になってよく見えないが、そう僕に語り掛けている片翼の彼は、不敵に笑っているようにも見えた。]
さあ、聖杯戦争の続きだ。そろそろ僕以外のサーヴァントも召喚される頃だよ。
願いを叶えようじゃないか。この天から地に向かって聳え立つ《天空貫く階梯(バベルの塔)》の頂上。
そこにある聖杯を掴もうよ。
そうだね、君の言いたいことは判る。
君の名を僕は知っているが、今の君は僕を知らない。そうだろ?
僕の名前は、シェムハザ。クラスは、そうだね。
3騎士以外であれば該当するし、適正はキャスターだったんだけど、今はアサシンとして召喚されているみたいだ。
これで、いいだろ?
今度こそ聖杯は僕らのものだよ、ブライ。
謎のサーヴァント 片翼の青年 は肩書きと名前を アサシン シェムハザ に変更しました。
・・・・・・寝たか。
[ふう、とため息をつく。
ブライの体もかなり疲弊している。聖杯として機能しているが、当初のように自由に動くことは出来ないだろう。
戦闘フィールドへ移動する場合は、安全な場所へ退避させておくか、抱えて移動する必要があるかもしれない。
子孫が長年の研究により完成させた、まさに魔力回路の塊として生成したホムンクルス。
ここまで持ったこと自体、奇跡だったのかもしれない。]
今度こそ、目的を成就しなければいけないな。
[だが、一体何故今まで失敗し続けたのだろうか。
ブライを残し、病院の窓から空へとふわりと浮遊する]
もしかしたら、僕がしらないファクターがこの塔の中にあるのかもしれない。
[簡単な事だった。
ただ、サーヴァントを召喚し、その霊体を聖杯から座へと戻す時に生ずる力をもって、この塔を崩壊させる。
ただそれだけで目的は達成される予定だった。
だが、彼らをいくら倒しても。
なぜか、僕が聖杯に到達することが無かった。
因果律が狂っている。
自分の手では、この塔は崩壊しない、そのような呪いがかけられているのかもしれない。
そのトリガーは、召喚されたサーヴァントの願いへとシフトしてしまったのかもしれない。]
[その、”僕が聖杯に到達しない”要素が何なのか。
今回のループが始まってから思案していた。
招かれざる客がいるのかもしれない。
マスターでもサーヴァントでもない、誰か。
それが僕の計画に小さな綻びを生じさせているのかもしれない。
その要素を排除すれば、聖杯に到達できるのか?
もしくは、聖杯へ到達するサーヴァントにトリガーを渡すか。]
彼らに協力を願うしかないかもしれないな。
[上空から町を見回す。異常は見受けられない。
まずは、ほかのサーヴァントやマスターと交わり、情報を集めるしかない。
強い魔力がある場所を感じ、その方向へと飛翔した**]
セイバー 足利尊氏 武将
アーチャー ミケランジェロ 芸術家
ランサー ディオメデス トロイの英雄
アサシン シェムハザ 堕天使 ←new!
バーサーカー ヘイズレク ティルフィング所持者
キャスター メルカトル 地理学者
アヴェンジャー かぐや姫 たけのこ
トルバドール クレティアン 吟遊詩人
これで全員か。ライダーいないんだね。
[新たに現れた男と、管理人の会話を見守る。
令呪はマスターとサーヴァントの反応を感知しているが、男は一人きりだった。きっとサーヴァントは霊体化しているのだろう。
であるなら、男はマスターで確定だ]
…………。
[姿、話し方、立ち居振る舞いを観察する。
なんとなくではあったが、その男からは「魔術師」の臭いを濃く感じた。
それだけで胸中がざわつき、無意識のうちに奥歯を噛みしめる]
「今は」「魔術師ということになっている」か。
何かを企んでいるのであれば、少しは隠してぐらいみせろ。
まぁ、構わぬ。貴様等が何を考えていようとな。
応援というのであれば、ありがたくいただいておこう。
もっとも、其処の女にも同じ事を言っているのだろうがな。
[管理者へを返事をしながら同じ場に居る女へ視線を送る。]
いいじゃない。かわいい女の子からの声援よ。
たとえみんなに同じこと言ってても、男だったらやる気が湧くでしょう?
[視線を向けられ、胸中のざわめきを隠して肩をすくめる。
男は少女を疑っているようだが、あまりそうとは思えなかった。少女は聖杯の管理者と言ったが、それはそれとして情報を欲しているように見えた。
なんにしろ、今は栓のない話だ。管理者の立場なら参加者は平等に扱うだろうし、とりあえずは保留でいい気がしていた]
管理者が誰か教えてくれた事には感謝をする。
そして、謝礼が抜けた事も詫びよう。
だが、貴様も褒められた者ではないな。
人の会話を盗み聞きし続けるだなんてな。
大よそ全うな魔術師ではないのだろう?
[敵の前で悠長に話を自分を棚に上げた上で語る。
相手が魔術師に反応してるとは気づきもせずに。]
応援には感謝するが、興味ないな。
先程も述べたがやる気等、等に満ち溢れておる。
でなければ、私はこの場に存在等していない。
その言葉からするに聖杯の価値を理解していないのだろうな。
嘆かわしいものだ、まったく。
別に盗み聞きしてたわけじゃないわ。堂々とここに居たもの。
わたしの前で話し始めたのはそっちじゃない。
[悪びれる様子もなく言い返す。
とはいえ、まっとうな魔術師ではない、ということに関しては……]
ま、でもたしかに普通ではないかもしれないわ。
親の見栄で協会には属しているけど、ほとんど顔を出してないし。
そういえば初めましてね。わたしはリリン・リリーリンリンって呼んで。
あなたは?
アルフレート ローヴァインだ。
「呼んで?」とくるか、貴様も。
誰も彼も隠し事ばかりだな。
それに見栄で協会に属している貴様は何故聖杯を求める。
魔術師の誇りを持たぬ貴様が何故この戦争に存在する。
[若干の苛立ちを言葉に乗せて捲し立てる。]
いいじゃない。リリン。清らかな鈴の音みたいで、カワイイ響きでしょ?
[アルフレート・ローヴァイン。
聞いたことがない名前だった。たぶん、協会の上層部の人間ではないだろう。
いかにも神経質そうな男だ]
たしかに、魔術師の誇りの持ちお合わせはないわね。
それに、わたしは聖杯にも用がない。わたしはただ、聖杯を得たという武勲が欲しいだけよ。……どうしてもね。
[最後に付け足した言葉だけは、少し低い声だった]
あなたは? その様子だと、ちゃんとした聖杯を求める理由がありそうね?
魔術師としての誇りも持たぬ人間。
それが何故、聖杯を得たという武勲を求める?
[聖杯を得たという武勲など魔術協会以外では意味を成さない。
魔術は秘匿されるものであり、一般社会で通じるものではない。]
私の目的は魔術師の本懐を遂げる、ただ、それだけだ。
[回答は根源を求めるという魔術師としての大儀。
自身の欲求についてはあえて語る事はしない。]
[魔術師としての、誇り。魔術師としての本懐を遂げるという、目的。
それがこの魔術師、アルフレートの基盤であるのだろうか。
いや―――それは、魔術師としてあまりにも当然なのだろう]
そう……あなたは根源を目指してるのね。
羨ましいわ。
[本心からそう口にする。
根源というものについては、正直あまり分かっていないのだけど、それが魔術の遙か深みにあるものなのは知っていた]
わたしの家は、その目的を忘れてしまったようだし。
成る程、合点がいった。
貴様ではなく、家系の問題なのだな。
ならば、魔術など忘れてこの戦争から手を引け。
中立地帯でなければ、今すぐ殺しているところだ。
――――そこまでだ。マスター。
[始めは滲み出るように。
終わりは確かな実体を伴って。
石を削り出したような鎧の男が現れる。
出現に伴う一陣の風。
ざらついた土の匂いが、燻ったように堂の内側へ漂う。
教会の内壁から伸びる影が、無骨な全身を暗く覆っていた。]
[何もない空間から人影が滲む。
サーヴァントが霊体化を解いたのだ、ということは理解できたが、しかし実際に目にすれば驚きを誘う光景ではあった。
体格から見て、武人だろう。アサシンやキャスターには見えない。乾いた土の臭いが鼻孔をくすぐるのは、このサーバントの性質によるものだろうか]
……こんにちは、英霊さん。
姿を消してこっそりと盗み聞きしていたの?
必要ではないから消えていただけだ。我が身は兵力として招聘されたのであって、交渉の談につくためのものではない。
そして、個人的に看過できぬ問答が聞こえたがゆえに現れた。
だが、なるほど、盗み聞き――そういった見方もあるだろう。
それが非礼であると申されるのであれば、詫びましょう。
立場上、供物を差し出すことなどは不可能だが、貴君が此処に持ち得た覚悟を以って、この場は収めてもらえないだろうか。
[淡々と紡ぎ出される言葉は、嘆願のみで彩られていた。]
そして、我が雇い主の非礼を詫びよう。
彼は確かに、研究者としての適性と同時に、圧制者としての適性も持っている。血が為す矜持と己の魂の在り処、それらを秤にかけた上で、諸共を得ねば立ち行かぬ特殊な性癖の持ち主だ。
[暗闇の奥から覗く眼光は、ぎろりとリリンという少女を見た。
言葉と似て、熱も、冷たさも伴わない、静かななもの。]
だが、彼がそうした独自の矜持を持つように。
貴君の在り様とは、さして関係は無い。
憧憬であれ悲願であれ憎悪であれ。
それは誰に批難されて然るべきものでもない。
それが戦の場であるなら尚更に。
限りある時間。
自らの命を対価に此処に立っている以上
手を引けと言われて、武功も無しに消える道理は無いだろう。
[現出の意を尋ねるアルフレートに、一度だけ視線を向けた。]
単純なことだ。
――我が雇い主の非礼を詫びよう。
彼は確かに、研究者としての適性と同時に、圧制者としての適性も持っている。血が為す矜持と己の魂の在り処、それらを秤にかけた上で、諸共を得ねば立ち行かぬ特殊な性癖の持ち主だ。
[暗闇の奥から覗く眼光は、ぎろりとリリンという少女を見た。
言葉と似て、熱も、冷たさも伴わない、静かななもの。]
だが、彼がそうした独自の矜持を持つように。
貴君の在り様とは、さして関係は無い。
憧憬であれ悲願であれ憎悪であれ。
それは誰に批難されて然るべきものでもない。
それが戦の場であるなら尚更に。
限りある時間。
自らの命を対価に此処に立っている以上
手を引けと言われて、武功も無しに消える道理は無いだろう。
……あなた、真面目そうね。うちのとは全然違うわ。
[口調はどこか、拗ねていた]
べつにいいわよ。あなたが居るのは知ってたし、彼のことだって怒りはしないわ。
でも、供物は惜しいわね。もらえるなら欲しかったかも。
[戦について確固とした価値観を持っているのだろう。弁をたてるその英霊を見て、少し興味が湧く。
先ほどの話の流れのまま、続きのように聞いた]
それで、あなたは?
なんで聖杯を求めるの?
この世界に踏み込むという事は仕来りに従う覚悟をしている。
そういうものなのだがな、貴様にはわからない話であろうな。
貴様とてその女が言うように願いがあろう。
競争相手が減るのは望ましい事ではないのか?
それに交渉は私の仕事と貴様もいったであろう。
英雄の矜持は結構だが、私に任せたほうが良いと思わぬか?
――――……そうですな。
元より我が性質であったのか
それとも戦という場に感化されたのか。
それは今となっては量る術はありはしませんが。
幾千の兵を貫いた。
幾らかの神を貫いた。
だが唯一。我が身では槍を交えることの出来なかった女がいる。
叶うならば一度でもいい。永劫、打ち合うならばそれも良い。
俺は、彼女と肉体の滅ぶまで死合う機会を欲している。
奴を討ち果たすか、俺が果てるかは分からないか。
それこそが、俺が戦の末に求める願いだ。
――分かりました。我がマスターよ。
どうやら、聊か邪魔が過ぎたようです。
[消える間際。少女を見つめる目は、ひどく真剣なものだった。]
供物を望むならば、近く訪れるであろう戦の場で。
その時、我が槍でも味わっていくといい。
――魔術師のサーヴァントよ。
[再び霊体化した場には、既に土の残り香も無く。]
[殺し合いを求める気持ちは分からなかった。
もっと楽しいことなどいくらでもあるだろうに、と思った。
けれどその英霊の表情を見れば、それが切なる願いであることは疑いようもない]
……そう。
[それだけ言って、言葉が続かない。自分とはかけ離れた存在だということだけは理解していた。
―――が]
……わたし、マスターなんだけど。
槍とかいらないんだけど。
[彼が消えながら残した言葉には、ツッコミを入れざるをえなかった]
!?
なん………、
[動揺した。それは霊体化したが故に誰にも届かないであろう動揺であった。視線は長椅子を向く。男が寝ている。まるで戦の場とは縁の遠そうな弛緩しきった男。金髪の少女でもなく眼前の少女でもなければ、堂内にあるサーヴァントの気配は彼のもの。つまりあの、休日のお父さんが冷酒を片手に体を休めている錯覚すら起こさせそうな中年の男性こそがサーヴァントである。ランサーにとってはそれはアポロンの雷撃以上の衝撃を伴って響いた。]
そうだな、思う存分に槍を振舞ってやるといい。
[己のサーヴァントの言葉には力強くうなずく。]
さて与太話が過ぎたな、私はそろそろ去るとしよう。
再度だが魔術師の覚悟がなく、武功だけを求めるなら手を引け。
我が下僕の槍を味わうことにはなりたくないのだろう?
[笑いながら語りかける。
そしてそのまま外へと向かっていった**]
[ カーテンから明るい日差しが零れてくる。
まるで昨日の出来事が全て夢のように思えて、、、肩の令呪を確認した。
既に焼け付くような感覚は無く、薄いピンク色の花びらが3枚くっきりと浮き上がっている。]
は・・・ぁ やっぱり夢じゃないんだ。
[巻き込まれた(正確には祖母による強制参加)とはいえ、簡単に負けるのも悔しい、せめて自分に出来ることだけは精一杯頑張りたい。
小さな握り拳を――ぐっ!――と・・・お腹が切ない鳴き声を上げた]
お腹空いちゃった。結局昨日は何も食べず終いだったからなぁ。
[キッチンは3年近くも放って居たとは思えないほど磨き上げられ整っていた。
親方を呼びカフェオレと祖母が丹精込めて漬け込んでいたオリーブの実と菜園の野菜を少しお腹に納めた。]
ねぇ、まるで屋敷妖精でも居るみたい!・・・っと、こんな事いうとばあちゃんに叱られる。
[見咎められない様にぺろと舌を出し]
庭園が今でも手入れされているように綺麗なのも、家の中が埃一つ無いのも、ばあちゃんが長年掛けて積み上げてきた魔術のお陰なんだよね。
[ 親方はエスプレッソじゃないと目が覚めないとか、カフェオレ(インスタント)なんか子供の飲み物だとか文句を言っていたけど・・・今は家にあるもので済ませるしかない。]
教会に行く途中でも買い物行こうよ。エスプレッソマシーンも売ってるはずだから、我慢して。
[親方をキッチンに置いたまま庭に出た。
久しぶりに閉ざしていた耳を解放してみる・・・
ざわざわと木々の葉擦れの音が歓迎するように僕の耳に届いた]
あ、あぁ・・・・・ごめんね。ずっと君たちの声から耳を閉ざしていた。
でも、これからはもう逃げない・・・と、思う。
だから、また君たちの声を聞かせて!
[親方はキッチンの窓にも垂れかかり、僕の力に感心したように口笛を鳴らした。]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ー
[鳥は朝が来たと歌う。
街は早暁の光に染まり始めたそんな時間。
子供が目をさますにはずいぶんはやい時間だがそれはもうきっと習慣なのだろう]
…ほんとうに、まほうのおじさんだぁ。
[目を覚ましたのはベッドではなかったけれど、目をつぶっていた男の存在を見て頬がふくふくと緩んだ。
暫くそうしていたが、また鳥が鳴いたので自分にかかっていた毛布を男にかけて、カップを二つ片付けに奥へ消えていく。
一度は鳥籠の前に戻ってキャベツと水を鳥に与え、また奥へと消えた。
戻ってこない代わりに、奥からは生活の音と共に食事を用意しているらしい匂いが薄っすらとしはじめる]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
[嫌な夢を見た。
助ける事も叶わなかった人が――]
…。
[もぞ、と掛けられた毛布が揺れる。
眼鏡の奥で、瞬く瞳は言葉なく状況を思い出す。
マスターの傍で目を閉じたまま浅い眠り…のつもりだったが、]
みちる?
[近くに感じはするが姿が見えず、首を動かした。
鳥籠の中にはキャベツが増えていた。]
あぁ…朝ごはんですかね。
[首後に手を回して撫でながら、嫌な夢を思い出さないよう
昨日箪笥から拝借したみちるの父親の服を借りる。
黒のスラックスを履き、黒いジャケットを白いTシャツの上に羽織った。]
あっさごっはんー。
あっさごっはんー。
たくさんたべよーおいしーごはん
やっさいもおっにくもなーんでもたーべよー。
[フライパンの上ではハムと卵が焼け、トースターの中ではパンがふたつ。
鍋をかき混ぜる足元には、みちるの!と書かれた踏み台がある。
そうしないと、鍋の中が見えないらしい。
誰かの気配がしたようだったので、鍋の火を止めて先程の部屋へ戻ってきた少女は
部屋の中を覗いて少しだけ目をみはる]
…おじさーん!
めぇおじさんおはよー!
おじさんもご飯たべよー!
[見覚えのある服を着ていることに一瞬驚いたようだったが、
すぐに昨日の来訪者であることを認識して手を振った]
[左手を握って開く。
動く事が嬉しくて表情は和らぐ。]
マ…みちる、おはようございます。
[手を振るみちるに軽く頭を下げた。
ご飯を作ったらしい言葉に、丸い眼鏡の奥の瞳を数度瞬かせる。
間を置いてから、あ、はい、と間の抜けた返事をして
みちるの方へ足を運ぶ。
ジャケットに手をあてながら、]
勝手に借りてしまいました。
大丈夫でしたか。
[確認を取りながら、台所のある方の部屋へと向かう。]
[親方の朝は早い。
その日の天気、気温、湿度。自然の全てが石の機嫌に直結するのだ。
まだ陽も昇らぬうちから石肌を撫で、その具合を確認する。そうすることで、石の中に眠るものを読み取り彫り出していけるのだと親方は言う。
今日も親方は鉄ノミを手に、大理石と会話を交わすように・・・。]
・・・あ、今は関係なかったわ。
[寝惚けた顔で呟いた。]
えへへー。おはよー。
[籠の中で青い鳥が騒がしい。
朝だからなのか、それはどういう理由からかはわからないが。
すでに着替えている男と違ってパジャマそのままのみちるは、今更な言葉にきょとんとする]
いいよー、みちるには大きいもん。
みちるの服じゃないからいいよー。
それよりもねー、早くしないとごはんさめちゃうからねー。
いこー?
[そこが判断基準らしい。
はやくー、と、急かす声とともに台所の方へと戻っていく。
あちこちを開けたり閉めたり、食器の音がしたりとなかなか賑やかな朝である]
[木々の声に耳を傾け、緑の空気を胸一杯に吸い込むと、
ジグソーパズルの欠けていたピースがぴったり収まったように背中の魔術回路が動き出したような気がする。]
ん、んん〜〜、変な感じ・・・何だろぅ?
体の中を魔力が巡っているのが判る・・・まるで血液みたいに!
[それにしても、手足の節々の痛みは取れない。それどころか昨日より今日の方が痛む・・・
仕方なく祖母の湿布をアチコチに貼って出かけることにした。]
いやだなぁ・・・ねぇ、親方臭わない? じじむさいとか周りの人達に思われないかな。
[どうしても、今すぐエスプレッソ飲みたい!と騒ぐ親方の言葉に教会を後回しにして商店街のカフェに向かうことにした。
食べ盛りの柊のお腹も簡単なサラダ程度で満足してはいなかったので、諸手を挙げて賛成・・・したかったが、マスターの威厳(?)を、保つために渋々同意した振りをしたり・・・]
はい。
ご飯は温かい方が美味しいですからね。
[家の間取りはすぐに理解し、迷わず台所へ向かう。
食器を探す様子を見守っていたが、みちるの名前の書いた踏み台を見つければ口元は綻ぶ。]
お手伝いがあれば言って下さいね。
[椅子にすぐに座らず、ひと言添えて。]
…、あの、みちる。
昨晩はここに泊まったわけですが、
ご両親は心配しているのでは?
これからの事を考えると…、
食事を終えたら一度、家に戻りましょうか?
[朝食を終え、庭園で植物達へと語りかける柊の様子を窓際より眺める。]
植物の気持ちが聴こえる、か。いいもんだな。
[短く口笛を鳴らしたところで自分が石の中から人の姿を彫り出すのと似たようなものか、と頷く。
それから今日、やるべきことと柊と話し合っていたこと思い返して反芻する。]
買い物と、教会で管理者とやらに話をして、ええと。
[頭をガリガリと掻く。]
面倒くせえな。しょうがねえ。
[眉を険しくして溜め息をつくと、どっかり椅子に腰を下ろし柊が出掛ける準備を整えるのを待つことにした。]
>>267
まあ生活するに支障なきゃいいんじゃねーか?
別に風呂入らなくても生きていけるんだ。薬で多少臭っても普通だろう。
[何ヵ月も風呂に入らず弟子に叱られた親方は格が違う。湿布の臭いなんか問題ないと言い放った。]
さあエスプレッソだ。苦さは仕事の気合いを築く重要なエッセンスだぞ。
[おっくうな教会行きの前にと自分の希望をねじ込んだ。]
[この人にエチケットのことを聞いたのは間違いだった!
自分で勝手に反省しつつ
眉を潜め不機嫌そうに椅子で待つ親方を尻目に、ゆっくりと祖母が自由に使いなさいと用意してあった財布を肩掛けバックにしまい。
ハンカチとポケットティッシュを上着のポケットに押し込んだ]
お待たせー。って、親方・・・その格好で行くの?
[親方の職人風なファッションに汗が一滴]
ん?
[召喚された時のまま、簡素な職人服の我が身を見直し。]
問題あったか?
[何を気にされているかさえ解らないという顔で問い返した。]
だいじょうぶだよー?
みちる、ちゃんとひとりでできるもん。
おそうじもせんたくも、できるんだから!
[食卓の上には海藻サラダとハムエッグの乗った皿があり、チーズトーストの乗った皿があり。
潰したトマトのスープにはミックスベシタブルが浮かんでいた。
包丁をあまり使わない、子供が作ってもきちんとできたように見えるメニューだ。
牛乳の入ったコップを添えると、ここが指定席とばかりに一つの椅子に座る。
ちょうど対面で食事が取れるような形になった]
いただきまーす。
[手を合わせてからパンをかじる。
みちるのパンの上には最初からハムエッグが乗っていたので、この食べ方が好きなのだとわかる]
パパとママ?
だいじょうぶだよー、パパは仕事でいつも半年くらい日本に帰ってこないし。
ママもねー、いなくなっちゃったもん。
だから、みちるはねー、最近はやりのひとりぐらしなんだよー?
[もぐもぐと口元を動かしながらなんでもないような口ぶりでいう。
既に昨日話した事にだって、重なる符号はちらほらと会話の中に覗かせていた]
[出かけたのはもう朝方で、店舗が開くのを待って、服を選び試着室で実体化して貰うとそのまま店を出た
もちろん衣服代は支払った後であるが。
結局選んだのはいくつかのワンピースで、それに併せたのは濃いめのカーディガン。ワンピースはパステルカラーの淡い色を。
貫頭衣タイプであればかぐやでも着方がわかるだろうと思ってのことだった]
又買いに来るのも面倒だから、あんまりダメにしないで。
……単衣に替わる時って、今着てるものどうなるんだろ。
[疑問を口にしながら店前を離れ、軽く食事をとってから向かったのは教会の方]
教会は一応中立地帯のはずだけど、この聖杯戦争にもそれが適用されるのかは、わからない。
相手が手を出してこないなら、多分そう言うことだと思うよ。
簡単な知識だけはあるけど、うちは魔術師の家系ではないしそういう所から情報を得ているわけじゃないから。
だから、たぶん大丈夫だと思うけど、早まった真似はしないで。
[新たに洋装をして貰ったかぐやは、実体化して後をついてきていた。
ちらちらと視線がふりかかるのを、ケイは気にせず歩く。
この白髪になってからというもの、そういう視線には慣れていたから、ただ、ここに生きている人達も同じような反応をするのだな、と思った。
普通に生き過ぎていて、頭上にある地上がなければ錯覚しそうになる]
― 南ブロック 住宅街、古びた洋館 ―
それは凄いですね。
[家事全般をこなす幼い少女という図に驚きを隠せない。
机の上に並んだ食事を見て、食前の祈りを捧げる。
みちるより遅れて、いただきます、と言い
こちらはチーズだけが乗ったトーストを齧る。]
…、…
[もぐもぐと咀嚼しながらみちるの話を聞きつつ、サラダも口に運ぶ。]
誰かと一緒に食べるご飯は、
美味しいですよね。
[最近の流行には疎いが、一人暮らしをしている事は理解した。]
・・・・・・あーー僕が悪かったです。はい。
[多分ファッションとかそういったものには無頓着に暮らしてきたのだろう。
祖母の日記から大事そうな事を抜き出して書き写した手帳を開き・・・]
んーーっと、そうかっ!
霊体化して一緒に居れば判らないよね。お茶はテイクアウトして人気のない公園か何処かで飲めばいいや。
さあ、行こう。
[霊体化した親方と森林公園を抜け簡単に街を案内しながら商店街へ向かった]
みちる。
[半分ほどトーストを食べ、スープを飲み終えた頃。
フォークを手に持ち視線を落してから、
再度、確認するようマスターへ真面目な視線を向ける。]
何か得意な武術などはありますか。
これからの戦闘に供えて、
何か武器になりそうなものを持っていてください。
…食事を終えたら出かけましょう。
どこか行きたい場所はありますか。
案内しますよ。
[周辺の地形などの地理は昨晩のうちに理解している。
マスターの望む場所まで案内するのは、*容易い事だ。*]
表に書けないミケランジェロ親方の秘密:
親方の無頓着っぷりは風呂入らないどころか素足に革靴履きっぱなしで何日過ごしやがった!と弟子が引っこ抜いたら足の皮がべりばり剥がれるくらい癒着していたそうですうわあ。
すごいでしょー?
みちる、ハンバーグもカレーも作れるんだからー
[むふん、と、自慢げに胸を反らすとパンくずが落ちた。
美味しい、という言葉が自分の料理に対してのものだと勘違いしてニコニコしていた少女だが、
武術と聞いて首をひねる]
ぶじゅつ?んんん。
あっ、みちるねーえ、50m走はクラスで一番はやいんだよー。
あとはー…うーん……得意…うーん…何かなー…
[ぱっとは思いつかないらしい。
それでも食事が終わったら着替えて出かけることには賛成した。
洗い物をして片付けて、準備ができたと声をかけた子供の背中には赤い、昔ながらのランドセル。
その隙間からは30センチ定規と算盤がはみ出ていた]
そういえば、名前。
さくら、でいいかな。
花の名前にしようと思って。
[大事にしていた人形に似ていた、からと小さく付け足す。
顔が似ているわけではなかったが、纏う雰囲気が似ていた。
西ブロックに入った頃、空腹を主張する身体に負けてファストフード店へと入った]
こんな風に、誰かとこういう店に入るの、久しぶりだな。
、さくらは初めてだろうけど。
店じゃなくても久しぶりか。いつも、一人で食べていたから。
[窓際の席に座って、買ったハンバーガーを手に取った]
[久しぶりに来た商店街は、昔来た時のまま
行き交う人々すら奇妙なほど変わっていない気がした ]
へん、なの・・・これも聖杯のせいなのかしら?
教会ってなんでも教えてくれるんだよね、後でいろいろ聞かなくちゃ。
[肩掛けバックから手帳を取り出して聞きたいことを書き記しておく。
靴屋の前に通りかかると親方に待っていて貰い、一番手前にあった白のスポーツシューズを買った。
店で履き替えて来たらしく真っ白なシューズが妙に眩しく映る]
急に足が大きくなるなんて有る?この靴、今朝履いたら小さくて脚が痛くてまいっちゃった。
さあ、ご飯とエスプレッソだよ!
[斜向かいにあったカフェに飛び込んでエスプレッソとサンドウィッチ、ホットミルクを購入テイクアウトにして貰った]
ー南ブロック 商店街ー
[チルチルも一緒にいくのだと鳥籠から出してやると鳥はみちるの肩の上。
おそらく普段はそこが指定席なのだろう、ランドセルの肩のベルトもそこだけ傷が多くなっていた]
あそこの角がお魚屋さんさんでーす。
それからー、二つとなりがおかずのお店やさん。
あそこのコロッケおいしいんだよー。
あとはー、おかずのお店の反対がコーヒーのお店。
おじさんは行きたいところあるかなぁ…
ごはんの前に、かみさまにおいのりしてたから、あとでかみさまにあいにいくー?
でも、みちる、かみさまのところまでいけるかなあ…
[本当は教えることなどないのだろうが、そんなことみちるにはよくわからない。
ただ、行きたいところに案内はしてくれると言っていた男は望むなら連れて行ってくれると言っていたので
あまり心配なさそうに商店街の中を闊歩し始めた]
[商店街のカフェから出て落ち着ける公園でも無いかと紙袋を手に見回す。・・・と]
っ、うっ!
[令呪が熱を持って疼いた!
近くに敵の魔術師がいる時の反応らしい・・・日記からの読み覚えだけど・・・
身構えながら反応を強く感じる方向に目をやると・・・]
え、、、えぇーーーーーっ!?
[信じられないというか・・・目を疑いたくなった。
僕よりももっと小さな少女、いや、幼女??]
― 西ブロック・土手 ―
[歩く。歩く。歩く。―――無言で歩く。
教会を出て、どこかへ向かうとも無しに歩く。
あの魔術師然とした男が脳裏にちらついていた。胸中のざわつきは、自分でも理解不能なまでに大きくなっている。
魔術師の覚悟、とアルフレートは言った。
それがないなら手を引けと。
あの男にとって、その覚悟は何を意味するのか。彼は何をもって、その覚悟があると自負できるのか。
それが分からない自分は、やはりそれを持っていないのだろう]
……聖杯。
[立ち止まり、空を見上げる。「塔」の地表が見えた。
これは万能の願望器を巡る戦争。
自分はあの男に、その戦いに参加する資格がないと、そう言われたのだ]
かみさまのいるところはねー、
駅よりも向こうだからバスにのるんだよー。
でも、ええっと
[流石に魔法でもバスの路線図まではわかるまいと逡巡していたのもつかの間、
一瞬雷に打たれたかのように表情が固まり、次には左の瞳だけから涙が溢れ始めた]
痛ぁい……っ
[目にゴミが入った程度の可愛いものではない。
痛くてたまらないので左眼を手で押さえたのだが、それを訴える前に垣間見た男の表情はどこか険しく見えた。
後ろの方からなんだか大きな声が聞こえたが、振り向いたときも左手が半分視界を塞いだまま]
…?
[思わず大きな声を上げてしまった!
あまりの衝撃に紙袋を手から取り落としそうになった。
小さな青い小鳥を乗せてランドセルを背負った幼女・・・?]
まさか・・・ねぇ。
[自分に言い聞かせて、首を振り、もう一度見ると中年の眼鏡を掛けた男が寄り添い守るように側にいた。
あの、男と間違えたに違いない。]
[ど、どうしよう。と、後ろを振り返るも、幽体化している親方の表情は読み取れない。
しかし、親方の緊張感だけは体に伝わって来る。
じり・・・
間合いを開けるように男との距離を保つ・・・汗が一滴額から流れ落ちて首筋まで伝った。
いや、待って!こんな街中じゃ関係無い人達を巻き込む]
[痛い、と大声で騒ぐほどは子供ではないらしい。
それでも涙は止まらないので、何か異物があるかないかくらいは確認してもらおうとしゃがんだ男の前でそっと左の手を外す。
涙が止まらない明るい色の瞳の中に三画があることに気づいた英霊は、小さな声で噛み砕いた説明をくれた]
しるし?
[3つのお願いのしるし。
他に魔法のコップを探している人が近くにいることを教えてくれるしるし。
他のマスターがいることをそれとなく理解した子供はどうしたものかと逡巡する。
同時にお願いのしるしはとられてしまうかもしれないから、大事しなくてはいけないと、母親のむかし話が言っていたのを思い出して、男の後ろに隠れてしまった。
右の目だけで、周りを確認する]
あ・・・れ?
[当然向こうも気がついているはずなのに、何、この緊張感のない空気
男は幼女をあやすようにしゃがみ込み、なにやら話し込んだ後、幼女を後ろに隠した。
さては、女の子を拐かして盾にするつもりに違いない。
卑怯なヤツだと思い腹が立ってきた。
怖いけど、思い切ってつかつかと男の方に歩み寄り
前に立って、睨み付けた。目線は大分高いけど上を見上げて・・・]
は、初めまして。
こんな所じゃ周りに迷惑なので近くの公園でも行きませんか?
[後ろの親方は今、どんな顔をしているだろう・・・]
[男の後ろに隠れ、痛みに耐えていると近づいてくる足音がある。
近くなれは近くなるほど痛みがあるので男が教えてくれたことが間違いではないことを子供は理解する。
キャスターを前にした件の足音の主の言葉に、眼鏡越しの視線が上から落ちてくるのはわかった。
顔の右半分だけ男の影からはみ出しながら]
…公園いって、どうするの。
しらない人について行っちゃダメって
先生がゆったもん。
[知らない人についていってはいけません。
学校の先生が口うるさく繰り返した言葉を思い出して尋ねる。
明らかに警戒心むき出しの子供の肩で青い鳥が忙しなく羽を震わせていた]
[怖くて膝がガクガクしていた。悟られないようにしっかり立ち直し・・・
男の影から顔を覗かせる幼女が僕を誘拐犯のように言う。驚いたように幼女の目線にしゃがみ込み ]
し、知らない人って・・・君が危ないと思って。
え、、、あれ?
もしかして・・・ひょっとして・・・このおじさん君のパパだったり?
君のパパが魔術師なの・・・かな?・・・かな??
[素っ頓狂な声で耳まで真っ赤にして勘違いしていたことに気がついた・・・しかし、まだ間違って居ることに気がつかない ]
>>235
何よ、人聞きの悪い。企みなんてないわよ。
ただ、アンタたちのとこの権利者団体が私を魔術師ってことにしたの。私が文句言われる筋合いはないわ。
[ぷぅ、と頬を膨らませる。]
魔術協会や教会の人たちはそれなりに色々考えてるのかもしれないけど、この聖杯戦争そのものを歪めることは多分できないわ。
ま、私個人の所感だけど。
そもそも、私が仮に何を企んでいたとしても、例えば、あなたのサーヴァントを一撃でもって葬り去る、みたいな芸当が私に出来るわけでもなし、大したことないわよ。
応援は、確かに、みんなのことを応援するけど。
自分だけを見てほしいってことかしら?
きゃー、可愛いって罪だわ。
[一人遊び。]
>>236
やだ、あなたも、可愛いだなんて。
知ってるわよっ。
[指を頬に当て、笑顔でウインク。]
でも、男の子って、やっぱり女の子の浮気は嫌いよね。
[肩を落としてシュンとしてみせる。]
[食事を終えて店を出る。
久しぶりの誰かとの食事は、その食材をより美味しいものに感じさせる]
それじゃ、いくよ、さくら。
[西ブロックにある教会、それが見える頃、足を止めた。まだ日は高く、空には大地が良く見える。
少し離れた所にマスターがいることを知らせる左腕の痛み。
痛むと言うより、疼くに近い。
その方向を一度だけ見てから、教会の扉に手をかけた]
「まっとうな魔術師」って、不思議な言葉よね。
少なくとも私は見たことないわ。
魔術師には魔術師の「まっとう」があるんでしょうけど。
[くるり、振り向いて、ぽつりと独り言。]
ま、あなた達は、確かに最終的にはいがみ合うことになるでしょうけど、聖杯戦争の参加者ってのは「たくさん」いるわ。
協力する時は協力してもルール違反てわけじゃないわよ。
いろいろ考えておくのもいいんじゃないかしら。
柔軟に戦っていけばいいのよ。
逆に酷なことなのかもしれないけど、事実だから言っておくね。
それじゃ、またね。
私、心から、「またね」って言ってるのよ。
また会えるといいわね。
[教会を出て行く戦争者に、ひらひらと手を振った。*]
――南ブロック 商店街――
まあ落ち着け、ラギ。
[当初は敵対サーヴァントとの邂逅かと身構えもしたがどうにもそんな様子ではない。軽く緊張を緩め、喋るため実体化する。]
手前の男がサーヴァントのようだ。だからそちらのお嬢さんがマスターだろう。
[自身の感知能力では、サーヴァントの膨大な魔力なら解るが魔術師のそれまでは解らない。状況から察したことをそのまま口にしながら男の姿を値踏みするように観察する。
黒の上下に白いシャツはこの時代の服装だろうか。体躯はさほど立派ではなさそうか。筋肉が足りないと個人的な感想を零す。]
はじめまして。
聖杯戦争の参加者、でいいのだろう?
[挨拶と、率直な問い掛けを二人へと投げた。]
ー 南ブロック 商店街ー
[商店街を案内されるまま共に歩き廻る。ただ、感じる気配に面持ちは神妙なものに変わっていくと、少年の声が聞こえた。
みちるが目の痛みを訴え、そこに令呪の存在を知れば、それが何かを小声で伝える。
みちるを守るよう背後に隠れたマスターに気を向けつつ、何やら勘違いしたまましゃがんで話す少年を見下ろす。]
おや。
[英霊が姿を表せば、視線を上げて。]
はい。
[視線は目の前の英霊へ。
筋肉の値踏みをされているとは勿論気づかないまま、]
そうですよ。
[肯定の言葉を返せば、右腕をたらりと垂らしみちるを庇う体勢。男の指には、彫刻やペンを持ちすぎたのかいくつかたこがある。**]
ー 南ブロック 商店街ー
[親方に後ろから声を掛けられ、実体化したらしいことに気づく。
しゃがんだまま幼女の父と思って居た人物と親方の会話を聞く
ぽかんと口を開けたまま二人を交互に見上げた
そして・・・・耳まで真っ赤にして頭を抱え込んだ]
―――っ、恥ずかしっっ!!恥ずかしいよぉー
[今度は完全に紙袋を取り落とした。アーケードの床タイルにミルクとエスプレッソのマーブル模様が広がった。]
[扉を開く音が礼拝堂へと響く。
他に参加者の気配はないようだったが、用心に越したことはない]
……こんにちは?
[奥だろうか、礼拝堂にある少女の姿をみて、軽く頭を下げた]
あなたが、ここの監督者で良いのかな。
わからなければ、聞き流してもいい。
[近くまで歩いて行くと、それから礼拝堂の中をぐるりと見回す。
懐かしいものでも見るような視線。ケイ自身がこの場所を訪れたことがあるわけではないのだが、信じる神が違っても、神に近い場所に神社と同じ感じるものがあった]
[あたしのエスプレッソが。いやそうじゃない。]
ん、まあ、これは気にしないでくれ。
[フォローのつもりか、真っ赤になってうろたえる柊の頭をぽんぽんと叩きつつ真顔で二人へと伝えながら様子を伺う。
少女を庇うようにした右手から、この男は自分と同じように職人の類だろうかとその素性を想像する。そして。]
それにしても、相対即戦闘という訳でもないんだな。
こちらは軽く身構えてたんだが。
[油断をしている様子ではないが臨戦態勢に移ろうという雰囲気もないサーヴァントへと素直に思った言葉をそのまま投げ掛けた。]
おじさんのことは知ってるもん。
危なくないもん。
[しゃがんだ人物にべえ、と舌を出す。
昨日の男同様に不意に姿を見せた存在に一瞬ぽかんとしたが、
やっばり小さい人物には敵意バリバリ剥き出しで膨れっ面を半分覗かせる。
落ちた袋から覗くコーヒーの匂いに気づくが、マーブルは少女と英霊を避けたように床に広がる]
[急に現れたようにみちるには見える英霊の質問に対し、
男は明確に意思表示はしないつもりのように見える。
おそらくは、暫くのところはみちるに
決定権を持たせたままでいるつもりなのだろう。
そして当の決定権を持つみちるは今の所聖杯戦争を
騎馬戦における帽子の取り合いぐらいにしか
認識できていないのだから]
すぐにけんかなんかしないもん。
アユミヨリのこころがたいせつなんだもん。
[言ってることのわりには。また舌を出したが]
[頭を軽く叩かれ、いっそこのまま石にでもなってしまいたいと落ち込む目にマーブル模様が流れてきた。]
ご、ごめんなさい。僕の勘違いでしたっ。
[立ち上がって幼女にも、英霊らしい男にもぴょこんと頭を下げると。
慌ててポケットからティッシュを取り出しマーブル模様を拭き取り始める。
拭き取る手は休めずに、幼女を見上げ]
本当にごめんなさい。こんな小さな子が魔術師だなんて思わなくって・・・修行が足りないなぁ。
[拭き取り終わったティッシュをポケットから出したビニール袋にしまった。]
ええっと、僕は妹尾 柊っていいます。宜しくお願いします。
んー、話が早くて助かるわ。
でも、もうちょっとくらいは警戒してかかった方がいいわよ。
私がもし、無関係な一般人だったら、記憶をいじるとか、何か処理が必要になるかもしれないのよ。
ま、この程度は別にいいんでしょうけど。
私はそういうのどうせできないから関係ないしね。
こんにちは。
まじゅつし???
まじゅつしってな
[むぐ。
さすがに今ここでこの質問はまずいのか、さすがに口を塞がれた。
あとで教えてくれるというから、頷いて黙る。
相変わらず左目から涙はぼたぼた落ちていたので小さい手は左目だけ隠したまま]
…みちる。
おおとり、みちる。
[まだ英霊の影から出てこない状態で名前だけ名乗る。
肩の青い鳥が興味深そうに落ちた紙袋を眺めていた]
― 東・大学近く ―
[教会を出た後、出発時の約束通り、二人は地理の確認という目的を果たすべく、目的無く歩き回っていた。
進路を東に。
拠点のある街中よりも、道行く人は年若い者が多かった。]
ふむ。
[金髪の『管理者』曰く。この街は異常である。
それは天に地が、風景の果てに風景が透けて見えていることだけではなく、街の人間そのものも異常であると含んでいた。]
――なるほど。
[すれ違う誰もが希望に瞳を輝かせ、明るい表情が浮かんでいる。
何一つ、異常など無いかのように。
何一つ、希望に満ち溢れた若者から相反する事なく。]
[空を見上げた。
『管理者』曰く、此処は『塔』である。
『管理者』曰く、此処の『上』がある。
そして、彼女も知らない『一番上』もあるらしい。]
下と呼ぶべきなのか、上と呼ぶべきなのか。
あらゆる物事が逆さまであり、偽りのよう。
まるでアフロディーテの謀りのようですな。
―血塗れの部屋の契りは、さて―
――madam.
[響き良い声で囁いたのは
いつ頃であるか、それは重要ではないだろう。
必要なのは言葉とねがい、それから旋律である。]
風変わりにも、奇跡的にも、
この詩人を本来のさだめ通りに
呼び出した貴婦人よ。
あなたは、何を望んで此処に?
なにせ、私は詩人なのでね。
新たな物語の種には目がないのですよ。
嗚呼、だから。
私はいま、とてもたのしくてね。
出逢いが待ち遠しい。
――勿論、貴婦人たる貴女を護るのが第一のさだめでしょうが。
[騎士道の誉れ、その一端ですよ、と青年は甘やかにわらった。]
アフロディーテには通じてないが謀りには同意だ。
だからこそ教会では過敏になったのだよ。
図りかねてはいるが場所を変えるすら可能と感じている。
その空間ですら偽りであろうが今のこの空間よりはやりやすかろう。
貴様が全力を出すに当たってな。
それと聞いておく、退出間際に違和感を感じていたな、貴様?
大方、リリンがつれたサーヴァントに対してだろう。
以下に感じた、あの様子では判断に苦労しただろうが。
[教会を退出する間際に流れてきた戸惑いのような感情。
それが何かを確認しておきたかったのだ。]
―教会―
[一応は主という事になるリリンと聖杯の管理者らしき少女が会話をしている様子を黙って向こうの長椅子にもたれかかったまま聞いてはいたが、話半分といった感じで、思考は主に天に見える大地の方に向いていた。]
浮き草の……
いや、 浮島の…… 水面を仰ぐ、上り魚……
今一だな。 んんー………判官殿ならどう続ける…
[勝手に連歌について考えていた。それが、もう一組の主と従者を見て、ちらとだけ視線を向ける。見るからに屈強な歴戦の強者だとわかる男はこちらを気にもしていないようだったから、自分も早々に視線を外した。その主もまた、リリンを大した脅威とは見ていないようで忠言めいた事すら言っていたが、それにも目くじらを立てるそぶりはなく、ただ静謐な教会の中をぼうっと過ごしていた。]
警戒はしてる。
だから、普通の人が聞いても問題ないに言葉を選んだけど、……そもそもここに住んでいる人達にそういう配慮が必要なのかどうか、ちょっとわからないけどね。
それで、聖杯戦争に参加するって、ここで表明すれば良いの?
[椅子の背もたれに身体を寄りかからせて、少女へと問うた]
―2F廃墟ビル街―
[ 褥で奏でる音楽も代え難いものだが、
交わした言葉と答えは後に置くこととしよう。
血の匂いの部屋を抜け出して、今、吟遊詩人の心は地上を見下ろす空に奪われていた。 ]
壮観だな、空に地上があるとは。
これだけで見事な物語だ。
[ かなたのそら《地上》へと 手を差し伸べて、吟遊詩人は輝く眸でわらう。]
――空に落ちていくなんて、
まるで湖の妖精の言い草のようではないか。
あれらの空は水底だったけれども。
[ 誰かに語りかけるように目配せして、
興が乗ったか、廃墟のビルの屋上にて弦を奏ではじめた。
空から降る旋律は、微かに風に乗って階――住居区へも届こうか。微風めいて、聞きとらえた住民が空《地上》を、見上げる姿も在らん。 ]
……しかし教会というのは風変わりな寺だ。バサラだのう。
[そんな事を呟いていたが、リリンが教会を出る様子なら黙って席を立ち、着いていく事にした]
ところでお主、城かせめて本陣は持っておるのだろうな?
さきほどの冷たい床で寝るのは、わしは御免こうむりたいぞ。
[ごきりと首を鳴らして教会を出る。教会にいた従者がやけに驚きの目で自分を見ていたが、今の死ぬほど物憂いセイバーには、少々その驚きは面白くはあったが、心を動かされるようなことはあまりなかった]
―東・大学近く―
我が身が知る戦の場では、差こそあれ
誰もが戦意を漲らせておりました。
故に。
戦意というものを感じ得なかったあの男に
少しばかり興味を抱いた。
それだけのことです。
[空に映る地表を見つめる。
男が賭けた大地とは、同一ではあり得ない。
しかしながら、荒涼のみが広がるその様は、――郷愁すら漂う。
或いは風景そのものではなく。
幽かな旋律が混じっているかのような、風の薫りにか。]
……後は。あのリリンという少女。
彼女をサーヴァントであると読み違いを致しました。
いずれ無礼を詫びねばなりませぬ。
そうね。
一応、私がここの「管理人」。
聖杯の管理者、教会の代理人、魔術協会の交渉人。
なんとでも呼んで。
個人的には「管理人さん」って響きが好きかなっ。
[髪をふわりと揺らして、指を立てる。]
―――確かに、ここがおかしなところなのは間違いないわ。
けど、この「町」の人たちに、「ここがおかしなところなのを分かってない」ってこと以外、特におかしなところはないのよ。
少なくとも今のところはね。
だから、気を使っておいて損はないと思うわよ。
ま、あなた達の場合、結果的に聖杯に到達さえしてしまえば、どうとでもなることなのかもしれないけど。
―2F廃墟ビル街屋上にて―
――、なかなかいい調子、悪くない。
[ かき鳴らすリュートは廃墟に似つかわしくない優美な旋律である。]
此れで恋物語や騎士道の誉れを
目にすることができるなら
もっともっと嬉しいのだけれどな。
[ 立ち上がり、今度は階下を見下ろした。
曰く、下には住居区がある。
吟遊詩人の歌は聞かせてこそだ。
金萌葱の眸を細めて、詩人は無邪気に笑みを浮かべた。 ]
戦意を感じないか、主同様だな。
リリンが恐らく奴のマスターだろう。
どちらにしても油断は禁物だ。
戦意がないのか、隠しているのかどちらか解らぬからな。
もっともそんな事は私に言われるまでもなかろうが。
リリンに無礼をわびるなら貴様の力を示す事で侘びとしろ。
自身の言葉通りにな。
[様子を見ながら語り続ける。
周囲には今のところ令呪の反応はなかった。]
― 西ブロック・土手>>285―
[何処へ行くとも知れないリリンに行先を聞くでもなく、ただ気だるそうに川べりを歩き続ける。こちらに話しかけるでもなく考え事を続けているのは先ほどの男に言われた言葉を考えているせいだろうか。もっとも、聞き流した部分も割とある。
無関心なのではない。ただ、今はこの町に来てからまだ気分の乗るような事がないからだった。]
………ふああ。
[まだまだうららかな空気だ。欠伸すらしながら目の前のリリンを見やる。気になると言えば今のところはせいぜいこの年若い主の願いくらいのものだ。それも強いて聞くほどの興味とは呼べない]
昼間から仕掛けてくる者もおるまいし、こう何も考えずにおるのも久々で良いものだが。
― 南ブロック 商店街 ―
[赤面し頭を抱え込む少年は視界の端。
>>302英霊からの言葉に、口の端だけ緩めて]
どうやらそうみたいですね。
まぁ、マスターの方針次第でしょうか。
[そして、>>304膨れっ面は見えないがみちるの言葉に、視線背後に向ける。
流石に魔術師に対しての無知の発言はまずいと手でみちるの口を覆った。
その時、まだ涙を流しているのに気付けば、口を覆っていた手で涙を掬う。]
兄里ケイ、参加権たる令呪とサーヴァントはここに。
あなたが管理者なら、あなたはここの摂理とは別物? って事で良いんだよね。
わかった、普通の聖杯戦争と同じルールって事。
……にしても、どこまでがこの世界のものか、わからなくなりそうな場所だよね。
この町の姿も住民も。変だけど、変じゃない。
[本物ではないはずの住民。忍神町の人間が蘇ってここにいるのか、それともこの塔を作り出した何かが、その人間も作り出したのか、あるいは、住民達が町がここに転移させられたのか。
最後の可能性が考え難く思えるのは、頭上にある大地を誰も気にしてないようにみえたからだが、ないとは言い切れない]
最後まで残ったら、ここの聖杯は願いをちゃんと叶えてくれるのかな。
……そうしたら、この場所はどうなるんだろう。
なんて、管理人さんに聞いてもわからないか。
我が槍を見舞うことは、相対した者全てに対する礼儀です。
戦の場で礼を尽くすことと。
ヒトとしての礼節は、また別の話というものです。
[付近で繰り広げられる若者の一片。
薫る風に包まれ、物語のように彩られる。
校門の付近に生い茂る大きな木。
瑞々しい葉が一枚、ひらりと落ちた。]
はて。この辺りも概ね観察を終えましたな。
次はどこへ参られましょう。
お前、薄々わかってはいたが面白みに欠けるな。
期待するのは戦闘に対してなのだから構わぬのだけどな。
[どこへ行くかの言葉には少し考える。]
戦の場を貴様に与えたいものだな。
それと感じている別階層とやらを試してみたくもある。
しかし、こちらから闇雲に探して隙を疲れる迂闊な動きも避けたい。
これまでの探索で大方のエリアは探れただろう。
残ったエリアにとりあえず向かっていくとしようか。
[足を向けるのは南の方向。
いまだ足を向けてない最後のエリアだった。]
― 西ブロック・土手 ―
まあ、ここでは昼間仕掛けてくる人は居ないでしょうね。こんな場所でも、人目は避けるべきだし。
[セイバーのあくび混じりのつぶやきに、同意の声を返す。
だがそれは、ここでは、だ。
上を見る]
でも、あの管理者の話では、わたしたちはあそこに自由に出入りできるらしいわ。
あちらならきっと、この時間でも気兼ねなく戦えるわよ。
[おそらく、できる。まだやらないうちから、移動が可能である、という確信がある。これも、この聖杯戦争の参加者の特権らしい。
見上げるのは地上。あれが「塔」の2Fだろうか]
―2F廃墟ビル街屋上にて―
Bien adouscist par delaier
《待たされた時の報酬は、さらに魅力的で――》
[ くるりと回ると衣は風に踊る。
美声は、遠くまで響き渡り、
余韻を残して耳に届く。吟遊詩人のうたごえだ ]
ねえ、そうでしょう、madam?
[ 礼節を損じぬ程度に
あるじたるおんなの眼を見つめた。 ]
[そもそも兄里家が聖杯戦争に興味を持ったのは、何代か前のことだったと、聞いている。
今でこそそれなりの知識を得てはいるけれど、最初は雲をつかむような話だったらしい。
父親が生きている今、その詳しい話はケイにまでは届いていない。
ただ、聖杯戦争に対する心構えや仕組みは、5年前に聞かされている。
子を二度も、聖杯戦争に送るのは長く続いたこの家を守る為なのだろう。
わかってはいるけれど]
[違った。それは今はいい。]
ふむ。
[少女が口走りかけたことを制する動きをみせたサーヴァント。
アユミヨリのこころと言いながらも自分なりに警戒した姿勢を見せる少女。
対峙、というほどでもなく。友好、というわけでもなく。こちらとは近くも遠くもない距離感が生まれている二人を眺め考える。
成程こういうものかと内心で頷く。がっつりと喧嘩をしたことはある。戦争に関わったこともある。結果として自分の生命が危うくなったこともある。
だが自身の意思ではっきりと命のやりとりに関わったことはなかった。そうか、これが聖杯戦争か、と。相対する二人の姿から学ぶ。]
>>322
まあそれもそうか。
[方針次第という言葉に頷く。つまりは即座に戦闘になる事も当然有り得るのだろう。]
………ん?
ああ、紹介が遅れたな。
あたしがこっちの…セオノ・ヒイラギのサーヴァントだ。
[素性を問われたような視線>>325にシンプルな挨拶を返した。]
―東から南へ―
――――ふむ。
[面白みに欠ける。アルフレートが語った言葉を反芻する。面白みとは何か。男の時代では往々にして面白みを求められることはなかった。気の利いた芸でも学ぶべきか――思考をめぐらせる内に、景色は変わっていく。]
戦の場を見極める目的であれば、『上』とやらも覗く機会を設ける必要を感じますが。良いでしょう。貴君の活動圏という意味では、こちらを探り切ることも、また大事だ。
[若者の群れに、また様々な年齢の人間が混じり始める。
――傍目には、何ら違和の無い、幸福な日常であった。]
はいはーい、おっけー。
がんばってね。
[手を振る。]
そうね、私はここがおかしな場所だって知ってるわ。
それ以外はここの人たちとほとんど変わらないけどね。
この世界もへちまもないわよ。
世界がひっくり返ってるってことと、特殊な移動方式と、周りから見えないよう隠されているってこと以外、フツーじゃない。
[肩をすくめるしぐさ。]
ま、十分おかしいわね。
―――でも、ここも、世界の一部だわ。
それは間違いないのよ。
ここには私がいて、あなたがいて、当たり前に話しているもの。
もっと自由に出入りできたら、きっと観光名所になるのにね。
そうだなあ………まあ此処では仕掛けてこんだろう。
流れに逆らって戦はできんからな。
[がりがりと頭を掻いて、物憂げにつぶやく。戦というのは、ただ強いだけでは勝ちきれないのだ。その事だけは、己の生涯でいやというほど己の身で、あるいは敵を見て思い知った。]
……ん?そうか。上に行けるのか。
どういう場所かはわからんが……まあ面白そうではあるわな。
なんだ、お前そんなにも早から戦いたいのか?
[別に止める理由もないが、少し気にはなった。ただ、若干面倒そうにため息をついただけだ]
やだ、だめ。
[きっぱりとお断りの言葉が入る。
英霊に口を塞がれたままでもしっかり聞こえたので、結構な意思表示だろう。
近ければ近いほど目が痛むから、なるべく柊から隠れつつ]
せのーさん、と、鯖のひと。
[サーヴァントという発言はまだ難しいらしい。
キャスターの時にも同じようなことを言ったが、今回はもう鯖に確定したようだ]
[筋肉感知スキルは持ち合わせてないが、
周囲の魔力の流れには常に気を向けている。
地面に足をしかとつけて感じ取る気配。流れ。]
……なるほど。
[>>333英霊に向けた視線の返答を瞬く事で返事とする。
みちるが目の痛さから後退するのが解ればこちらもそれに合わせ、]
みちる。
今は戦わないと言う事で構いませんか。
…、そちらのお2人も。
[戦いたいのか。そう聞かれて、地面へ視線を落とす]
……戦いたくなんてないわよ。そんな戦闘狂じゃあるまいし。
正直、殺し合いなんて嫌。
わたし、ケンカもしたことないもの。
でも……聖杯戦争に参加するなら、遅かれ早かれでしょう?
頑張るのは、私じゃなくてサーヴァントだけど。
今の私に、たいした力はないから。
[管理人たる少女の話に、少しだけケイは笑みを見せた]
はは、観光名所か、うまいこと言うな。
それにはまず、ここの人達がここの異変に気づかないといけなさそうだけど。
それくらい普通なんだって事は、心にとめておくよ。
それからもう一つ、……ここは塔だよね。
下から見た時、確かに塔の形をしてた。なら、上階がある、んだよね?
どこまで上があるのかな。
まだ、地上は遠いようだから。
[地上からすれば、この町かどれほどの高さにあるのか、感覚がここからではわからない。
それでも、上があることはなんとなくわかった。令呪が、それを教えてくれているような、つまりは聖杯が]
[すげないみちるの返事に更に困ったように二人を見回し
肩を竦める。]
ん。じゃあ「おおとりさん」って呼ばせて貰うね。
これ以上嫌われちゃうと悲しいから・・・僕たちは帰るよ。
そして、英霊のおじさんも今回は・・・ってか、ずーっと闘いたくないけどね。
[それでもみちるに名前を呼ばれると嬉しそうに微笑み。手をひらひら 親方を促した。]
ふむ、マスターの方針はこのようだ。
次に会った時には仕事の話でも出来たらいいな。
[構いませんかという問い掛けに頷いて右の掌を挙げ。柊に促されるまま二人と距離を開けるよう歩き始めた。]
そうか、戦いたくないか。
[眠たげに眼をこすりながら、リリンの言葉を聞いてうんうんともっともらしくうなづいた]
わしも実は、いや見ればわかるか。
別に戦いとうないのよな。いや戦も嫌いではないが……はっきり言うと、こうしてそこらを何も考えずにぶらぶらしておる方が遥かに良い品。第一頭を使わんでよいし楽だ。
別にさっきの娘に言えば辞退もできるのだろう?
考え直さんか、この戦。お前も、万一と言え、若い身空で散るかもしれん愚を冒さんでも、平凡な生き方もあるぞ?
良い男を見つけて妻になって暮らすとか…なあ?
[特段深い考えもなく、そんな風に話しかけた]
― 南ブロック 商店街 ―
>>344
…そうですか。
[随分とまあ―――、思うことは顔にも口にも出さず、柊を見下す視線。
みちるの確認を取れば、帰るという二人を追う事は勿論しないままだったが、ひとつ、予想外の言葉>>346に英霊へ視線を向ける。]
…、…
[それから挙げた拳を見てから、]
…ええ。そうですね。
[眼鏡の奥の瞳を細めた。]
[キャスターの言葉に頷き、今は戦わないこと選択への意思を示す。
なぜなら目玉がとにかく痛くて戦うどころではないからだ]
…しごとのはなし?
鯖さんは、おしごとするの?
[ひらひらと手を振って去って行く妹尾の隣のサーヴァントの言葉を聞いて
まだ隠れたままキャスターを見上げる。
彼もまた最初は鯖と命名の憂き目にあいかけていたわけで、
彼もまた何か仕事をするのだろうかと首をひねる]
そうかもね。
でも、生まれた時からここに住んでいれば、そもそも「おかしい」とは思わないかもしれないわよ。
常夏の国の人は、雪が降るなんて異常だときっと思うわ。
それだけのことなのかもしれない。
[顎に指を当て、考えるしぐさ。]
「上」ねえ。
とりあえず、ひとつ「上」の階層には、既に行けるはずよ。
多分だけど。
それより「上」のことは、自分で確かめるといいわ。
ま、何か分かったら教えてあげるけど。
―――要するに、私もよく分からないわ。
−住宅街某所/回想>>335>>341−
[ レティ、と唇でたどる。
良い響きですな、と笑みを混ぜた。
嵐めいている癖に、
吟遊詩人の指先は優しさが勝っていた。
腕の中の嫋やかな笑みに、
艶のある眸を細くする。 ]
――嗚呼、欲の無い方だ、レイさまは。
[手の甲でふうわりと撫ぜ]
仰せのまままに、ma dam――レイ。
[ ――吟遊詩人は、願いを叶える為に。** ]
―南ブロック・駅前―
これは…?
[駅前から商店街へ向かおうとした時に微かに令呪が反応した。
本当に小さい反応では合ったが複数の反応だった。
複数という事で少しだけ身構えてしまった。
その反応は己のサーヴァントへも伝わったかもしれない。]
ああ、あと、聖杯の聖杯としての機能に問題はないと思うわよ。
ま、これも多分だけど。
[人差し指を頬に当て、首を傾げてみせる。]
令呪、サーヴァントの召喚、魔力の流れに、この「塔」が持っている聖杯戦争の舞台としての機能。
何もかもが、大いなる路、世界法則の特異点、万能たる願望機、どう表現するか私の知ったことじゃないけど、とにかく、聖杯という反則の存在を、確かに示してるもの。
不安なら自分で確かめればいいのよ。
それは、私にはできなくて、あなたにはできることだわ。
―南ブロック・商店街〜住宅街手前の公園―
[落とした紙袋を拾い上げると再び先ほどのカフェへ
事情を話して汚れ物を処分させて貰い。同じものを購入]
今度こそエスプレッソ飲めるよ。
[住宅街手前に人気のない公園発見!]
―2F廃墟ビル街屋上/現在―
[ おや、と吟遊詩人は目を瞬かせ
あるじたる女を見たまま首を傾ぐ。
その眸に、妖しげなひかりを見たような気がしたが、はっきりとはわからぬ風で ]
……マゾ?
レイ様、それはどんな意味をなす言葉で?
――待つのは嫌いではないですが、
行くのが貴女の望みなら、
その先に物語があるのなら。
[ 恭しく、頭を下げた。 ]
こうしてる方が「楽」ね……。
少なくとも、今のわたしには苦痛だわ。
[薦められた辞退については、考える気もない]
平凡な生き方も悪くないわ。結婚も、相手がどんなヤツでも、文句を言う気はないわ。
でもそうじゃない―――そうじゃないのよ。
今が最悪のどん底なら、這い上がらないと平凡にも至れない。そういうものじゃない?
こうしてる方が「楽」ね……。
少なくとも、今のわたしには苦痛だわ。
[薦められた辞退については、考える気もない]
平凡な生き方も悪くないわ。結婚も、相手がどんなヤツでも、文句を言う気はない。
でもそうじゃない―――そうじゃないのよ。
今が最悪のどん底なら、這い上がらないと平凡にも至れない。そういうものじゃない?
―南・駅前―
サーヴァントですな。
[アルフレートの言葉に、霊体化していた男は短く答える。]
――――……人混みに紛れられては厄介でありましょう。
場を変えるか、回避すべきと考慮しますが。
[僅かな砂塵。
確かな空間の歪みを以って、無骨な鎧を纏う姿が具現化する。]
― 南 商店街 ―
[英霊と妹尾少年を見送りながら、下からの視線に気づいて
すとんと視線を下す。]
そうですね。
死ぬまで仕事をしてました。
[しかし、なぜあのような事を言われたのかという疑問が後になり浮かぶ。
自身の正体に関わる事はなるべき隠すべきだと思い、自分の恰好を確かめる。
拳――、と思い当れば、自分の右手に気付く。]
みちる。
後で、手袋を買って下さい。
…と。またですか。
[またみちるの瞳が痛むのではないかと視線を向けたまま様子を見る。]
――南ブロック 住宅街付近の公園――
おー。
[エスプレッソの言葉に喜びを示して柊について歩く。
見つけた公園で食事を取ることにし、その入り口あたりでふと振り返る。]
あの二人とは別の、か。
[駅前方面より感じた魔力に小さく呟いた。]
一つの気配が遠ざかっていったと感じる。
そちらを追うぞ、雑踏での乱戦よりはやりやすかろう。
貴様の特性から察するにな。
雑踏は一気に抜けるぞ、付いて来い!
[住宅街に向けて走り出す。]
ほう……?
[こののどかな陽気に目の前の娘が憂いて「どん底」とまで言う理由が何なのかはわからないが、強いて問う事もしなかった。そういうものは、結局他人にはわからないものだ。自分だってそうだ]
それならば別に構わんよ。わしもまあ、言葉通りの他生の縁と思って付き合わんでもないが。
……まあ、ただ。「覚悟」もなく戦に臨む真似はしてくれるなよ。
[ぽつりと零した言葉はすぐに消えて、いつも通りの緊張感のない素振りに戻った]
それで、どうする。他の連中も見当たらんのだろう。
行くのか?それとも今のうちに体でも休めるか?
―南ブロック・住宅街手前の公園―
[公園の中程に手頃なベンチを見つけると並んで座り。サンドイッチとエスプレッソ、ホットミルクを並べる]
ち・・・りっ!
[令呪が再び疼き始め、みちる達が戻ってきたのか?と公園入り口方向に目をやる]
― 南・駅前→―
この雑踏が全て敵であるというのであれば
我が槍を以って全て払うだけですが。
何。
今が最悪であれば、迫る壁は諸共穿つだけのことでありましょう。
[走り出すアルフレートに併せて、男は再び空間に溶けた。
飛び移る先には手ごろな喫茶店。
周囲の建造物を踏み台にして、道無き道を跳躍する。]
――南ブロック 住宅街付近の公園――
[切なくなるお腹の音を気にしながら、公園中程のベンチに座る]
ちりっ・・・
[親方の言葉と同時に疼く令呪の反応に公園の入り口を凝視する]
[覚悟。またも言われたその言葉を、胸に刻む。
この英霊もまた、確固たる自負を持ってそれがあると言えるのだろうか]
まだ体力が余ってるのに、ホテルで休みたいなんて思わないわ。
まずは下見に行くわよ。戦場になる場所へ。
[2Fへ移動する。しようと思えば、それはいともたやすく実行された。
光の粒子が身体を包み、一瞬の後、景色は廃墟群に変更される]
辞めろ、阿呆が。
管理者共に何を言われるかわかったものではない。
[偽りではあると感じている。
それでも今はまだルールを守るしかなかった。
無理はするなと釘は刺されているのだから。]
近いぞ、油断なきようにな。
[教会へ何も考えずに入った自分が言う事ではないが、
注意喚起と共に公園へと入っていく。]
そっかぁ…まほうのおじさんなのにおしごとのおじさんにもなるんだ…
[大変なんだね、なんていいながら男の手をふにふにと指先が握る。
自分の手とは違う手の造形が楽しくて、またさわった]
手袋?いいよー。
じゃあかみさまのいるところへいったら帰りにお買いものしようねー。
[またじわじわと痛み出す左目を手のひらで強くこすったが、
思いついたように]
…バスにのりたいの。
めぇおじさんはわかるかなぁ…
[まだ読めない漢字もたくさんある。
バス停の音は覚えていても、読めない名前の停留所だと降りられない可能性もあるから
不安が少しだけ顔に滲んだ]
なんだ、宿を取ってあるのか。それは良いな。
[実態を維持するための魔力は借り物だ、別に霊体になれば体を休める必要もない。しかし気分は違う。そして気分が違うというのはとても重要な事だ。少なくともこのセイバーにとってはそうだった。単にごろごろしたいだけというのもある]
何処へなりとも。
[転移の魔術を使うなら、共にその先へ。次に目にしたものは、先ほどまでの平穏な町とは裏腹に物寂しい廃墟の群れだった]
おう。……少しは戦場めいたな。
…まあ、おいといてだ。
[近づいてくるな、と認識はしつつも。先に気になることがある。]
出来が悪すぎるだろうあの石膏像。
[公園の真ん中、小さな噴水に設置された石膏像にいちゃもんをつける。
そのまま芝生の脇にあった大きめの岩へと向かえば鉄ノミをとりだしいきなりガリガリと削り始めた。]
― 2F ―
[廃墟ビルの町だった。どこまでソレなのだろうか分からないが、おそらくは最後までソレなのだろうと感じさせた。
人の生活感がない、作り物めいた灰色の群は薄ら寒くて気色悪い。
景色を見回していると、右手の令呪が反応する]
……他にも来てるみたいね。
[緊張する。ここでは、いつ狙われてもおかしくない]
今は、魔法のおじさんです。
…仕事は、…また、できれば嬉しいです。
[言葉がとぎれとぎれになったのは手に触れられていたから。
指先の皮膚の一部が固かったり、関節が少し曲がってたりしている手だ。]
では、教会に行きますか。
[魔術師という自覚も、戦いという自覚も薄いのは察していたから。]
はい。
勿論ですよ、みちる。
[バスにと言われれば、頷いて、
触られていた手をこちらから握って手を引く形。
迷うことなくバス停に辿り着けば、停留所で暫しバスが来るのを待つ。]
ここの人達には、元々町に住んでいたままの時間が流れている、って事かな。
誰にも、わからないかもしれないけど。
[管理人の言葉に、何か考える様な表情]
うん、上のことは自分の目で確かめてみる。
管理人さんがそこまで知っていても、今度は又穿った目で見てしまいそうだし、知らないままで良いよ。
聖杯としての機能に、そこまで不安はないんだけどね……。
ただ、この塔の中に生きる人達が、どうなるのかなと思って。
私が心配する事でも、ないけど。
それじゃ、行こうかさくら。
ありがとう、管理人さん。
[そういうとケイはそのまま背を向ける。自身のサーヴァントへと目配せをして、教会の入り口の方へと向き直った]
――南ブロック 住宅街付近の公園――
[近寄る気配が殺気と共に今にも現れそうな気がした。
親方と目線が会うと、こくりと頷き・・・生唾を飲んで身構える・・・と
いきなり公園の彫刻を削りだした!!]
ちょっ!!なに?なんなのぉーーー
[叫んだ瞬間に敵の姿が現れた。]
―南・公園―
[アルフレートが公園の入る様を見届け、
続いて距離を保ちながら霊体化した男も入っていく。
手頃な茂みや、溜池のようなもの――
街の中にあるとは言え、寂然と切り取られた場所のようだ。
そして。]
――――……。
[削っている。削り続けている。
何を削っているのか分からないが言葉に出たことは一つだった。]
あちらがサーヴァントだろう。
[謎の職人風の女から目を逸らし、背の小さい少年を見た。]
―2F廃墟ビル街屋上―
現界するときにマゾヒズムって概念は教えてもらえないのかしら。
言葉で説明してもわからないでしょうから、あとで身体に尋ねてみるわね。
[紅い唇をぺろり]
さ、今は楽しそうなことを見つけに行きましょ。
[クレティアンの腕に絡みついた。]
………早いな。
気分転換も出来やしない。
[尋常でない速度でノミを振るっていた手が止まった。
弓を構えるギリシアの英雄像。その上半身程度まで彫り上げたところでやれやれとため息をつき、身を起こし現れた来客へと顔を向ける。]
よう。あんたらも参加者かい?
[やってきた二人の姿を見定めるようにして、声を掛けた。]
―2F―
[元々、コンクリートで固められたビル群は、セイバーにとってあまり人間の住処だという印象を抱かせない。セイバーは見た目にはそうとはなかなか伝わらないが、意外と貴族趣味だ。草木の一本もなく続いている廃墟の群れは、控えめに言って墓石程度にしか人間味を感じさせなかった。しかし]
……人の気配は分からんが、同じような輩の気配はある。
そのぐらいは感じるぞ。見えはせんけれどな。
[つまりは、感知については他のサーヴァントと大差なかった]
戯けが、その削ってる方がサーヴァントだ。
そっちの小さいのがマスターだ。
[令呪の反応を元に訂正する。]
なぜ、削っているのかは理解に苦しむが、
今はそんな事はどうでもいい。
先程伝えた言葉を忘れるな。
[油断しないように再度釘をさす言葉。
同時にあえてそれ自体を言わない事で、
相手に対する布石の意味合いを持たせる事を狙う。]
――南ブロック 住宅街付近の公園――
な、なにやってんのーー!親方ぁ。
[いかにも魔術師です!と言わんばかりの風体の青年がゆっくりと公園のゲートをくぐり目があったように思う。
周りを見回すと柳の木が一本風に揺れていた。]
…………そうだ。
[気さくに声をかけてくる女に、男は土の匂いを以って具現化する。
『参加者か』という問いに、僅かな身構えを見せる。
石のいろをした鎧が擦れ、鈍重な金属音を鳴らした。]
―――――、
[削っている方がサーヴァント。
アルフレートの言葉に、ランサーのあらゆる時間が停止した。
少年に向けていた目が女へと向く。
上から下までを観察する。手に持った工具を観察する。そして。]
石細工のサーヴァントとはどのように呼ぶのだ。
[真顔で呟いた。]
そう。まあ、あまり期待してなかったけどね。
[肩をすくめて、上着のポケットから鈴を出した。
リン……―――と、一つ鳴らす。額の魔術刻印が淡く光る。
音に乗って、感知の魔力が拡散する]
簡単に逆探知されるから、あまり使いたくないんだけどね……近い。
[上を見上げる。すぐ近くの、廃墟ビルの屋上。数は二人。
今のでおそらく、こちらの場所も知られたはずだ]
おしごとしたいんだぁ。
すごいなぁ…、えらいんだねぇ。
[見上げながら呟く。
小学生には仕事をする未来なんてなかなか想像できなくて
しきりにすごい、とえらい、を繰り返した。
こちら、とバス停に迷わずに連れて行ってくれたのでこれにはさすがに驚いて]
めぇおじさん、このまち知ってるの?
それもまほうなの?
[純粋な疑問。
自分が偶発的に喚び出した英霊がどんな存在なのか、理解していないからこそ問う。
そうこうしているうちに森林公園経由教会方面行きのバスがやってきたのを見て
運転手にきちんと見つけてもらえるようにブンブンと手を振って止めることに成功する。
バスに乗り込んで座るとやっと落ち着いたのか、一つ息を吐き出した]
―2F廃墟ビル街屋上―
……― !
[>>375 思い当たったわけではないが
唇を舐めた様子に妙な悪寒が走る。
己の口元をひやりと吟遊詩人は押さえた。]
それ は、……それは。
レイ様自ら教えていただけるとは、
恐悦至極に存じ――ますが。
[さてこの言い回しは正しかったのかどうか。
やや半歩下がったのは許されて欲しい。]
御意に、ma damレイ。
[エスコートとなれば吟遊詩人の領分であった。彼こそが騎士道物語《ロマンス》の祖なのであるからして。]
気にするな。
[うろたえる柊にきっぱり。
そしてそんなマスターの傍まで戻ると、下がっていろと手で示す。]
今度のマスターの方針はやる気充分のようだ。
巻き込まれんようにな。
[視線はずっと、甲冑の男に注がれて。]
すまんな。昔からどうも空気を読めんとあちこちで言われていてな。
[大して申し訳なさそうな様子も見せずにいつも通り。戦場で他の者…つまり敵となる公算の高い者が近くにいるというのに、浮かべる表情はいつも通り、物憂げでどこか余裕めいた様子すら浮かべたもの。
リリンが鳴らす音とともに広がる魔力を肌に感じる。]
本当に魔術の心得はあったのか。
[今更に少々感心した様子で、辺りをぐるりと見回す。
リリンが見上げた方を目で追った。]
上か。
石工のサーヴァントなど存在しないはずだがな。
イレギュラーとでも呼んでやればいいのではないか?
其処の貴様、うちのが気にしているようでな。
貴様のクラスはいかなるものか?
―2F廃墟ビル街屋上>>377 ―
[しゃらん、と身体と布地を飾る
装飾具が音を立てた。
人差し指をレイの唇の前に立てた後、己の方にも指を引き寄せた]
お気づきで?
[緩やかに首を傾ぐ。
ひそひそ話も、楽しそうに。
スキルとして所持するとまでは行かずとも
吟遊詩人は耳がいい。察知能力は並み程度。
奏でるに特化したものは寧ろ歌で己を誇示することが多いもの故。]
どうやら、お客人がおいでのようだ。
たのしみは、待っていても時には来るようで?
さあ、町の人に訊いてみれば?
訊いても誰も怒りゃしないわよ。
何言ってんだこいつ、とは思われるかもしれないけどね。
聖杯に誰かがたどり着いた時、町の人がどうなるか―――それは多分、私じゃなくて、あなた達が考えておくべきことだわ。
私個人としては、破滅的な結末を迎えないよう願ってるけどね。
そんなことになったら私も無事じゃすまないかもしれないし。
ふむ。
[なにやらうろたえた感のある男の様子>>380にひとつ考える。]
悩むか。
ならば名乗ってやろう。
我こそはかの名高き英雄、垢太郎と共に鬼を討ち取った力自慢。
石切童子のサーヴァント、石っこ太郎だ!
[どうして日本の童話に詳しいんだろう親方。]
さて、どのような御仁であるか。
[吟遊詩人は眼を輝かせた。
詩人は物語を追いかけて、物語を編み上げて、
湧き立ち、耽溺し、語り継ぐ。
斯様な戦争であればこそ
交わらぬはずの縁も交わる、なんと甘美なことか!]
……あら、覗きかしら?
見られて盛り上がるような趣味はないのだけれど。
[キョロキョロと辺りを見回したが、感知能力は並であるため、漠然としかわからなかった。]
お客様ならもてなして差し上げないと。
[親方に後ろに下がれと手で示されて、じりじりと距離を取る。
甲冑の男のマスターらしき男の質問に、はて?小首を傾げた。
そう言えば・・・聞いていなかった・・・ような? ]
ええ、そりゃあもう。とっくに分かってるわよ。
あなたが空気を読めないってことわね。
行くわよ。
戦いになるかは分からないけど、あなたはセイバー。遠距離は不得意でしょう?
高所から狙い撃ちされたらかなわないわ。
[すぐに判断し、返事も待たずビルの中へ走り込む。
とにかく今は上へ。何も考えずに]
あ、ちょっと待って。
[振り向くマスターを呼び止める。]
もし、差し支えなければ、あなたのサーヴァントのクラスを教えてもらってもいいかしら。
もちろん、他の参加者には漏らさないわ。
嫌だったらいいのよ。一応ね。
さっきここにきた人たちにも訊こうかと思ったんだけど、あの時は同時に2組来ちゃったから訊けなかったのよね。
―2F廃墟ビル街屋上―
何はともあれご準備を、レイ様。
御持て成しにも心構えが必要ですゆえ。
[謂いつつも、構えを取る様子もなく
吟遊詩人は楽器をさらりと常通り爪弾く態]
……そうそう、
私自身はあまり丈夫ではありませぬゆえ
事を構える際は聊かならず魔力を喰いますが
どうぞお許しください。
[悪戯を告白するような様子で、
吟遊詩人はあるじに長い睫毛で縁取られた片眼を瞑って見せたのだ。]
家族も多かったですから、仕事をしないと大変でした。
[辛い事も多かった、と不安を煽るような言葉は添えず、]
みちるも好きな事をずっとやれたら幸せでしょう?
[見上げてくる視線を優しく見下す柔らかな視線。
バス停までの道のりを迷うことなく歩み進めれば、
まほうなの、と聞かれて、はい、と肯定した後、]
この街に来た事はありませんが、
私は私に、迷子にならない魔法をかけたんです。
だから、みちるが行きたい場所には私が連れていきますよ。
[と、魔法使いらしい言葉を伝えた。
ちょっと得意気に胸も張ってみせた。それっぽさの演出だ。]
[やがてバスが来るとバスに手を振るみちるの姿。
バスというものが存在しない時代の住人はついつい視線が奪われがちになった。
乗り込めば二人掛けのシートの上に座る。]
少し痛みは和らぎましたか。
…このまま教会まで行きましょう。
[やがてバスが発信して客が周囲にいない事を確認した後、
みちる、と横に座るマスターを呼ぶ。]
大事な事なのですが、
昨日教えた私の名前は内緒でお願いします。
[しぃ、と人差し指を口の前にあてながら言う。
それから魔術師というものを簡単に説明しているとバスは教会前まであと1駅。]
みちる。次で降ります。………。
………このバスは、どうやって止めるのですか。**
……そうか。
[やはり自覚はない。とは言え、そういう事をゆっくり話している状況でもないというぐらいはさすがに理解できた。]
不得意……か、まあ。弓兵や魔道の者ほどではないわな。
万一、もっと面倒になる前に大人しく向かっておこう。
[目の前の事については、ひとまず面倒を避けたい意思が働いたこともあり、珍しく足早にリリンの横について駆け足でビルの屋上まで上りつき、扉を開いた。]
いるな。女ともう一人女……あ、違う。男か。
[見られている。じっと見られている。
視線を注ぐ女に、ランサーは視線のみで間合いを計る。
手にした工具。削り取られた謎の石像。
言葉にせずとも語られる女の技能。]
―――――、
[女には対象を石像にしてしまうメドゥーサのような力があるのではないか。それを超人的な身のこなしで削り取ってしまうのではないか。つまり女にとって工具こそが武器であり、警戒すべき脅威である。ランサーはそう結論付けた。]
― 廃墟ビル屋上 ―
[ノンストップで駆け上がり、屋上へとたどり着く。
そこにいたのはやはり二人組み。美形の男と、美しい女。
どちらがマスターで、どちらがサーヴァントなのかは判別つかない。だがどちらともが、戦いの場には不釣り合いな風体に見えた]
……初めまして。
[来てはみたが、何も考えてはいなかった。
どうすればいいのか分からないので挨拶をした]
町の人に聞いても、わからないなら聞かない方が良い。
この町が消えた理由がわからないのだから、聞いたことで不安をあおることになるかもしれない。
どんなに見事な魔術でも、小さい綻びから崩壊は始まるものだから。
それじゃ。
[サーヴァントを伴い、教会の外へ出る。
外はまだ明るく、午後の日差しへと変わっていた]
わたしを貪り求める貴方の欲望、楽しみにしてるわ。
[クスクスと微笑んでいると、屋上の扉が開かれた。]
あら、初めまして。
いらっしゃい……と言ってもここはあたしたちの愛の巣ではないから、あなた方も好きに求め合ってくれても構わないのだけど。
町の人に聞いても、わからないなら聞かない方が良い。
この町が消えた理由がわからないのだから、聞いたことで不安をあおることになるかもしれない。
どんなに見事な魔術でも、小さい綻びから崩壊は始まるものだから。
……サーヴァントのクラス?
――アヴェンジャー、だよ。本来の聖杯戦争では、あんまり出てこないクラスだよね、確か。
私も、どうしてそんなクラスを呼ぶことになったのかわからないけど。
それじゃ。
[さくらを伴い、教会の外へ出る。
外はまだ明るく、午後の日差しへと変わっていた]
―2F廃墟ビル街屋上―
―――おや。
[>>398 ぱちん、と眼を一つ瞬かせてから
声を拾い上げたかやや瞼を下げた笑み。
そう、垂らしたままの長い髪のせいもあり、喋らなければ見間違えられたものだ。続いたのは滑らかなれど確かに男性のものであった]
ええ、貴方の見立ては後半が正解。
喋れば分かりましょうや?
お初にお目にかかる。
礼儀正しいお嬢さん、と
―――貴方は武人のようですな。
[見ただけでも分かる鍛えられた姿。
眸の奥に煌きを宿したまま顔をほころばせた。]
ふむ…。
[途惑っているようでなによりだ。その隙に鎧の男を見定める。
甲冑の下の筋肉はよく引き締まっているようだ。頑丈そうないい体躯だ。これは創作意欲がわいてくると巨匠の筋肉眼が輝いた。
そして次に男の甲冑へと視線を移し。]
その甲冑はギリシアのものか。古いな、トロイア戦争か、それ以前か。
[卓越した美術眼が男の甲冑を分析を始める。そして――。]
―2F・上空 ―
既にこのフロアで戦闘を始めようとしている人がいるとはね。
今回は血気盛んだ。
[町を上空から見回っていたが、明らかにサーヴァントの魔力の頭数が足りていない。
それを察知して、シェムハザも2Fへと移動していた。
共にブライも転送されていたが、彼はこのエリアの片隅に置いてきている。現状、眠りについている状態でもある。
ただの偵察。戦闘をする気もないし、遠目で見物させてもらうつもりであった。
遠くの空から、戦いを始めようとしている2組を物色している]
お前、彫刻のモデルに………いや、んなわけにもいかんか。忘れてくれ。
[なんか自己完結してため息をついた。]
ああ、それからお前。あたしのクラスを聞いたが、つまりそっちのクラスも教えてくれるということか?
[マスター風の男の問い掛け>>386には、順に指差し確認をしながら問いで返した。]
……求め合う?
もしかしてコレと? ないなぁ……。
[いきなりの女の言葉に呆れる。頭がピンク一色なのか、あるいはこれが相手の戦略なのだろうか]
というか愛の巣って……あなたたち、何してたの?
お前、彫刻のモデルに………いや、んなわけにもいかんか。忘れてくれ。
[なんか自己完結してため息をつく。]
ああ、ええとお前。あたしのクラスを聞いたが、つまりそっちのクラスも教えてくれるということか?
[気を取り直してマスター風の男の問い掛け>>386には、順に指差し確認をしながら問いで返した。]
ふうん、なるほどね。
ん、ありがと。
がんばってね。
応援してる。
あなたが聖杯を手にできるといいわね。
みんなに言ってるけど、私、心からそう思ってるのよ。
それじゃあね。
[ひらひらと手を振った。]
―2F廃墟ビル街屋上―
愛の巣とは、――これはこれは
[苦笑いもベールに包み隠すようにするのは
後見人持ちの吟遊詩人ならではの性質だ。
なかなかどうして、明け透けなあるじであるようだ。]
……若いお嬢さんには刺激が強すぎるのでは?
貞淑も、美徳でありますれば。それに……
[>>406武人の方を見る。ややあって否定されていた。]
趣味云々はどうか分かりませぬが正直さは好ましい。
貴方の名を知りたいが、そうもいかぬのがこの戦争の悩ましいところ。
[それから一つ、ゆるやかに首を傾いだ。見目の問題は、まあそうだろう、姿で雇われることもままある世界だ。]
さて、なんだと思いますか。謎かけも御喋りも好きですよ、私は。
あら、貴女たちは求め合うこともないのに一緒にいるのね。
退屈ではないの?
[小首を傾げた。]
わたしたちは、楽しそうなことを見つけに来たのよ。
うふふ。
そうだな、こいつでよければ彫刻のモデルにするのは構わん。
クラスを教えてもらう代償としてはらおう。
もっともこちらのクラスも教えても構わんのだがな。
[どうせ戦いになれば己のサーヴァントはすぐにわかってしまう。
クラスの開示という意味では不利な状況にあるのだ。]
おじさんのおうちのひとはいっぱいなの?
いいなぁー、みちる行ってみたいなぁー。
[人がたくさんいる、そんな家への憧れを隠さないのは
それが聖杯を求める理由に少し似ているからかもしれない。
ずっと好きなことをしている自分が想像できないのか、
ゆらゆらと首をひねっていたが]
ほんと?まほう?!!すごーい!!!
めぇおじさんはやっぱりまほうのおじさんなんだねぇ!
かぁーっこいいなぁー!
[ちょっとそれらしく振舞う姿にコロリと騙され、
自分の未来のことなんかあっという間に思考の彼方]
―2F廃墟ビル街屋上―
――魔術師、そう、
魔術師のようだといわれることもありましたな。
[ふふ、と愉快に、楽しそうに。
見て分かろう、吟遊詩人の体つきは細身で
武人とはとても見えないはずである。
>>407 少女の言葉には主をちらりと見てから。]
……あは、いささか奔放な主なのです。
どうぞお目こぼしあれ。
[パトロンのフォローもまた、吟遊詩人の役目である。おそらく。]
うん、痛くないよ!
はじめてだからびっくりしちゃった…
でも、ほかにもまほうのコップさがしてる人も、鯖さんもいるの?
[隣の席で車窓の向こうに時折興味を見せる男に尋ねれば、魔術師についてのこと、それからごく簡単に聖杯戦争のことを聞いたりもした。
難しいことはきちんと噛み砕かれ、けれど必要なことはしっかり伝えられる言葉に、
時折うんうんと頷いたりもした]
ひみつ?そーなんだぁ。
わかった、ひみつねぇ。
[しぃ、と指を唇の前に立てて頷いた。
車を止めたい、というその申し出に胸を反らすのは今度はみちるの番だった]
あのねぇ、こうするんだよー。
おりまーす!
[窓の脇についた次止まります、のボタンをえいやっとばかりに力強くプッシュしてみせた**]
……それ、ゲームのNPCみたいな台詞だね。
[皆に言っている、と言う声にそんな言葉を残して]
でも、NPCは皆に言ってるなんて気づかないか。
[教会を出てからそう零した。
なら、営業トークみたいなものか、とさらに心の中で付け足して]
それで、町の中を散策してみる?
地理は把握しておいた方が良いだろうから。
[さくらへと振り返り、尋ねる。
戦うのは自分ではないのだから、聞いておいた方が良いだろうと]
[かなり後方に場を取ると。
三人の会話、これから役立ちそうな・・・特に甲冑男のマスターの話し方など参考にしよう。と手帳に書き留め中]
[およそ聖杯戦争の参加者がとる行動とは思えないが、この二人はもしかしなくてもこの2Fで乳繰り合っていたようだ。
おそらくは、
―――魔術師の誇りとか。
―――聖杯戦争の参加資格とか。
自分が思い悩んでいる間もずっと、この二人はイチャラブしていたのだ]
……楽しそうなこと、ね。
いいわセイバー。遊んであげて。
やっちゃえ。
本当だな。アーチャーだ。
[即答。]
モデルは今すぐとは言わん。いつか機会があったならその時でいい。
とりあえずそちらのクラスを聞いておこうか。
互いのクラスなど、一合打ち合えば自ずと知れようというもの。
ましてや互いの得ても知れぬ特殊な戦だ。
言葉を以って知ろうなどと、無粋の極みであった。
非礼を詫びよう。
そして、我が身を纏う具足の起源を見極めたそのまなこ。
賞賛を送ろう。
――確かに、これはギリシアの鎧。
トロイアの戦場に起源を持つものである。
見事だ。アーチャーのサーヴァントよ。
[淡々と語る言葉と共に、男の手にオリーブの輝きが収束する。
無形であった魔力の塊は、静かに灰色の槍を象った。]
――俺はランサーだ。見ての通り、な。
モデルの代償にこちらのクラスは開示しないというつもりだったのだがね。
そして、アーチャーか石工はまったく関係ないがいったい何者だ貴様。
[そしてクラスを尋ねてくる相手には少し悩む。
が、しかしそれは自身のサーヴァントによって解決される。
悪い方向にではあったが。]
貴様、少しは考える事をしろ。
どちらにしろクラスはすぐばれるが遣り様があろうに。
[何よりの失態はギリシアの鎧やトロイア。
その出自までばらしてしまった事だった。
指摘するのは簡単だがこれ以上情報を与える必要はないと黙る。]
―2F廃墟ビル街屋上―
[――自分のサーヴァントに対して
「コレ」とはなかなか豪胆な。>>407
――否、貴族もそういえば人を装飾品めいた扱いをしていたこともあったか、と思い出しつつふつりと笑う。]
退屈もようく食めば腐りましますまい、
聊か起伏にかけますな。
[眼を閉じ、それから武人を真っ直ぐに見る。]
――いいえ、貴方の物語が知りたいのですよ、私は。
名の在る英雄ならば、尚のこと。
[吟遊詩人の慾はそれだ。
うたうように囁いた。]
[メモを録る手をぴたり止めた。大きな声で]
あーーっ、ずるいっ!!
さっき、君のマスターが名乗りの対価でモデルっていっていたじゃないか。
大人って平気で嘘付くから嫌だなぁ。
[汚いものを見るような目でランサーとマスターを睨んだ。]
よし。その言葉忘れるな。
筋肉の全てを見せてもらうぞ。
[相手マスターの叱責する様を横目に、槍を構えたランサーに合わせ鉄ノミを手に身構えた。]
―南ブロック・ホテル―
[パピーはヘイズレクと共にホテルの一室にいた。
資金を節約するため、安めの1人部屋を選んでいる。]
それにしても異常だったなあ。
天に地表が広がった町で、平然と皆過ごしてるとは・・・・・・。
[そう言いつつ、バックに頭を突っ込んで、ここへ来る途中で購入した街の地図をくわえた。]
・・・・・・なるほど、こんな感じなのか。
あー、教会って森の近くにあったのな。
こちらへ来る前に、立ちよれば良かった、失敗したあ!
[テーブルへ広げた地図を見て、声を上げる。]
何故貴君らはそれほどまでに俺が彫刻になることを望むのだ。
性癖か。
[声はあくまでも平淡に。表情はあくまで真剣なものだった。]
―2F廃墟ビル街屋上―
え?
[>>419>>427 流れるような命令に、
図らずも声が重なった。何が彼女のカンに障ったのやら。]
存外好戦的なことで。
[レイは思考よりも直感、感じた儘が
鋭い魔術師であるらしい。「遊んであげましょう」、そう嫣然と答えたのだ。男の姿が変る>>427。ほう、と吟遊詩人は感嘆の声を漏らした。]
これは異なこと。
異国の鎧ですかな、レイ様。……なるほど。この国の。
[戦国時代がどうとか、そういう話が小さく囁かれる。大河ドラマ――というのはよく分からなかったが]
[女の体に気配が灯る。応じるようにランサーも槍を握り直した。
浅く体を沈ませ、眼光はまっすぐとアーチャーを捉える。
鎧、そして筋肉のついた体は、鈍重な重みを以って構えを取る。]
………………………。
いいのか。それで。
[ノミを構えた姿に、鎧が一度、ガシャリと鳴った。]
―2F廃墟ビル街屋上―
美しい剣――鋼の宝石のようだ。
私の国にはなかった様式……
戦場で舞えば、なおうつくしいのだろうな……。
[謂いながら、凝った意匠の撥弦楽器―リュートと呼ばれるものに近い―を構えた。]
なんだ。お主……わしの物語を聞きたいだと?
名のある英雄の物語を聞いてどうする。琵琶法師のように歌うか。
それとも知る事自体が望みか。
[平家物語は、あれは美しい話だった。古代の武士は美しかった。八相の構えのままセイバーは男を見据える。その唇が不意に歪んだ]
ふふ……ははは。はははは……ははは、はは。
ははは、ははははっ……
[堪え切れず、急に笑い始める。それは、今までの物憂げな様子とは一線を画するかのようなものだった。その眼に光が宿り、生気が漲る様子さえうかがい知れよう。]
知ったとて、わしにはお主が望むような武勲も栄誉もないよ。
わしには、何も、な……!
[その言葉とともに、笑みすら浮かべたまま、真っ向から男に向けて太刀を振り下ろした]
弓兵風情が近接の真似事とはな……。
あるいは貴様が弓というのは嘘という事だな。
[ノミを構える相手サーヴァント。
そんな弓使いがいる等とはにわかには信じられなかった。]
性分だ。
[きっぱりと答え。>>432]
使い慣れたものが最良の道具だ。
戦いは剣と鎧だけでするものか?
[構えた姿を睨む。ランサーという割に機敏さは感じられない。速度が同等ならば戦いようはあろう。挑発するように言葉を返した。]
・・・・・・無口なのだな、王子様は。
[パピーは、傍らのヘイズレクにそう声をかける。
口数が少ないだけでなく、1人で騒いでいるパピーを見る目もどこか沈んでいる気はした。]
思春期だし、悶々と悩む事が色々あるわけか。
[そこまで言った時に、ふと何か未知なる情報が頭を満たすのを感じた。]
ミケランジェロ親方の雑学講座:
Archer(弓矢使い)とは、archのer形である。
では、archとはなんだ?
そりゃ弓だよ。当然だろう。
弓状のもの、弓なりのもの、という意味合いも強いか。
じゃあ、Arch-BishopとかArch-Angelという言葉に覚えはあるか?
Arch-Bishopは大司教。Arch-Angelは大天使。
ああ、そうだ。
archには最上の、至高の、といった意味合いもある。
ミケランジェロは至高の芸術家。だから、Archerだ。
それでいいだろ納得しろよ。
何だ?辰?何かしたのか・・・・・・?
え、してない?
何だこれ?塔の2F?
・・・・・・へえ、面白そうだな、試してみるか。
[パピーは、塔の2Fへ跳躍するイメージを浮かべてみた。]
ところでarchは接尾語として使うと君主とか支配者って意味になるんだってよ。
それと…
『〜の原点を持つ』という意味合いもあるんだとか。
ああ。
そういえばどこかの金ぴかで高慢ちきな王様も、特に弓兵でもないのにArcherじゃなかったかな。
[無闇に重々しい教会の扉が閉まる。
誰もいない教会は、無闇に静かだ。]
まったく、NPCだなんて。
―――言い得て妙よね。
[くすり、笑う。]
でも、プレイヤー以外の人たちにも、生活があって、思いがあって、それぞれに生きている―――
そんなゲームも、なかなか面白いと思うわよ。
が、が、餓鬼ぃーーーー!
[汚い言葉を投げかけられ、こんなのが正しいマスターのはずはない・・・と、書き留めた言葉の上をペンでぐちゃぐちゃに塗りつぶす。]
礼儀も知らないおじさんに、餓鬼とか呼ばれる筋合い無いからねっ!!
[投げられた視線に大きく「あっかんべー!!」をして見せた・・・(餓鬼の証明]
―塔の2F・空中―
[イメージしたとたん、空中へ放り出されてパピーは慌てふためいた。]
うお?空ぁ?!
[眼下にある廃墟ビル群へと落下しながら、慌てて羽根を広げ、滑空する。]
しかも、何これ、すっごい!すっごい魔力を感じる!
[どこかでサーヴァントたちが戦っているらしい。]
――――嗚呼。重ね重ね非礼を詫びよう。
貴君の言うことは尤もだ。
必要なものは、己が篭める魂の重さであったな。
[――間接に沿って曲げられた鎧は、軋みの音さえも生む。
纏うは砂塵。
過ぎようとする風を巻き込みながら、ランサーの周囲に渦を巻き。]
行くぞ。
――――――アーチャー
[――鈍重であるはずの男の体が、残像を残して消え失せた。
大気を切り裂くかのような疾駆。
回り込むは女の側面。
手にした槍を、腕ごと胴を薙ぐように払った。]
やれやれ、そういうのがお子様だというのだ。
[あまりにも解り易いその幼い反応。
演技ではないかと疑いの視線を送る。
しかし、どう見ても素にしか見えなかった。]
はぁ、餓鬼故に人の年齢がわからないのか、
それとも語彙がそれだけしかないのかね。
[どちらにしてもその幼い対応にため息を一つ。]
―2F廃墟ビル街屋上―
……それが、私のねがいだからね。
[>>437琵琶法師とはなんだろうか、
「あら、耳なし…なんだったかしら?」
とぼけた風に主は謂う。
サーヴァントとは対照的に、望月玲は無骨な武人には興味がないようだ。
興味は少女の方にやや注がれている様子。
「きれいなものがすきなのよ」
そんな風に、褥で語っていたのを思い出す。
思考を遮るは男の笑い声、
割り開くように空気を響かせた。
びりりと肌に震えが走る。金萌葱の眸を微かに瞠った。]
[相手のサーヴァントらしき男が構えたのは、リュートに似ていた。
自然、目が惹き寄せられる。
音楽に関係ある英霊なのだろうか。いや、物語を知りたいとも言っていた。ならば何かの伝承の語り部だろうか。
ほとんど顔を出していないとはいえ、魔術協会での専攻は伝承科。相手が詩の紡ぎ手なら、知らない方がおかしい。
巻き込まれない位置に移動しながら、その英霊を観察する**]
―2F廃墟ビル街屋上―
――さあ、それを判断するのは
私自身なのでね…。だから……!
[貴方を知りたい、――その剣で。
提げた楽器をかき鳴らす。
形よい唇が歌を紡いだ。古い言葉――昔々、中世フランス北部で使われていたフランシア語の柔らかな響きが旋律に乗る。それは遠くまで響く、甘い、甘い歌声、交差する太刀筋、刹那>>438。
銀の閃きがぶつかり、高く吼えた。
クレティアンの目の前、
もうひとり、騎士が現れたのだ。
彼は、鬣も勇壮な獅子を引き連れていた。]
―塔の2F・空中―
[視線を泳がせると眼下にあるビルの屋上に、複数の人影が見えた。]
お、他サヴァの戦いが見られるとはこれは、もしかして、ラッキーチャンスか?
[体内に入れている辰からはがされた皮膚。
それに記された令呪が反応している。]
魔術師達も一緒か。よし、偵察偵察♪
[空を舞いつつ、観戦を決め込むことにした。]
げ。
[気付けば槍は己のすぐ脇にて。
避ける暇もあればこそ、慌て手にしたノミで無理に受け、後は払われる勢いに任せて吹っ飛んだ。]
………っ 流石! 本職!
[地面へと叩きつけられる直前、最低限の受身と共に手にしたノミをランサー目掛けて投げつける。
軋む身体の痛みを食いしばり、追撃が来るならと急ぎ身を起こしたときには両手に新たなノミを握っていた。]
へーー、おじさんじゃないんだ?
[甲冑男のマスターをまじまじ見るが、決してセンスが良いとは言い難い黒マントに視界が悪そうな銀髪
横柄な物言いに、ぷくくと吹き出しそうになった。]
うん。年齢はおじさんじゃないみたいだけど、見た目年齢は間違いなくおじさんだよ。
それに、これから僕が大きくなっても先におじさんになるのは間違いなくあなただしね。
[聖杯戦争は口喧嘩から始まる・・・]
[伝承を学ぶものなら須らく知ろう>>449
――騎士道の誉れ、名高き円卓の騎士がひとり。
その名を
《Yvan,leCjevalier au Lion
(獅子の騎士イヴァン)》。
英国読みではユーウェイン。
絡む旋律、音が魔力になり彼を形作っている。
物語を紡ぐもの、
詩人は物語世界を、己の武器として世界に与えられた。]
/*(中の人マーク)
転送設定、便利だな。
急遽、場に介入したいときに重宝しそうだ。
毎回、合流するための移動ジーン描写って重いんだよな。
[手応えは骨でも肉でもなく。
もっと別の――女が己の武器と語ったもの。]
ほう。
[払った槍の勢いそのままに、ぐるりと円を描いて投擲されたノミを弾く。地に突き刺さるノミ。――だが、視線の先の手の内には、また新たな女の魂が。
ぎろりと一瞥したかと思えば、再びランサーの姿が掻き消える。
回り込むではなく、今度は一直線にアーチャーへと迫り
纏わりつく風諸共引き裂かんと穂先を突き出した。]
― 服屋にて ―
[試着室で目を輝かせながら、併せを試す>>275]
ほっ。よっ。
おお、いかがかぬしさま。
時代には合うておるかや?
[はしゃぐ彼女に比べれば、マスターの返答は淡々としているが、それを意に介する風でも無い]
さて…緊急時はわからぬが、単衣は上から羽織ればなんとなる。
多少魔力で変じられるように、後で編むとしよう。
[服を大事に、という事ならばと、この服を礼装を混成しようと、事もなげに言う]
しかしなんつかこう、あれな。
筋肉眼との相性見事すぎてランサーの緒戦としてすげぇいい按配なったな。あとはどうやって生き延びようかこれプロローグで初バトルだぜあたし。
― 教会への道すがら >>276 ―
監督役ということじゃな。
わらわはぬしさまの意向を尊重しよう。
今、着物を大事にと命ぜられたところでもあろうし、わらわからどうこうは無いようにしようて。
[降りかかる視線のうちいくらかは、実体化した彼女自身の魅了スキルによる部分もあっただろう]
……。
[目を丸くして、しばし足を止める。伊勢大輔の下の句を口ずさんだ]
さくら。良いの。春の花は好きじゃ。
[きらびやかな笑顔を返した後、食事を共にする間も笑顔はそのままだった>>281]
―2F廃墟ビル街屋上―
[騎士に守られるような格好となった吟遊詩人は
主を更にその背に庇い、旋律を奏でて歌う。
主たるおんなは、
魔力がかなり持って行かれた、と
感じた様子で己を抱きしめるような格好となる。
当然だ。
本来の力からは下がるとはいえ物語の中の英雄を
仮初にもこの世に形作るのだから。
――聖杯システムに従う言い方をするのならば
具現化に「宝具Bランク相当」の魔力消費を強いるもの。
非力な吟遊詩人の代わりに、剣を振るう]
― 教会 ―
[教会では静かに黙っていた。周囲の気配だけを探りながら、己からは声も発しない]
……。
[ただ、紹介に応じて礼を返したりはして>>323。出るときも、己が主の後ろを守るように立ちながら礼を返して、後についていく>>372]
やはり琵琶法師の類いか?だが、それならば…!
[見立てのとおりならばこの距離で剣戟を捌ききれるはずがない。その憶測で振り下ろした太刀には、肉の斬れる手応えはなかった。代わりに籠手を痺れさせるような固いものに太刀がぶつかる音と衝撃。
そこには獅子を引き連れた異国の騎士の姿があった]
…は、は、さすがに英霊。一筋ではいかんな。
[そう言いつつも、視線はちらりとリリンの方を見る。一撃で仕留められない、引き出しの見えない相手。あまり深く拘るのも得ではない。こちらの技量自体はセイバーとしては並みも並みなのだ]
一人ならばやりようはある…がな!
[剣を太刀先で捌き、振りきるようにしてもう一度、返す刃で騎士を呼んだ男の方に上段から振りかぶった]
― 教会外>>416 ―
裏表のないような方でしたね。
裏表を持てない、というのが正しかったかもしれませんが。
[それは管理者についての感想だったのだろうか。素の言葉が出ている]
…っと。然様でありますな。
多少は、何があって何が補充できるのかは、見ておいた方がよいじゃろう。
後は……2階、じゃろうかな。
[見たいというより、見ておいた方がいい、というのが正しいかもしれないが]
やっぱりね…!
[眼前へと迫る標的。流石はギリシアの英雄か、実力で相手を捻じ伏せようとする自信や見事、だが。]
言ったろ、アーチャーだって!
[弓は、既にある。>>376
両手に持った鉄ノミを交差し強引に穂先を受ける。彫像はとうに矢を放ち、それは来るであろうと予測していたランサーの位置、ずばりピンポイントに頭目掛けて飛来する!]
でも、ここに生きている人達は決してNPCじゃない……。
[ふと上を睨むように見た。
上階へ行く方法を頭で理解してはいなかったが、行ける気はした]
でも、足は必要だな。いちいち公共交通機関を使うのも面倒だし。
自転車かバイクか、……さくらを連れて行くならと車か。
[運転に自信はないが、一応免許は所持している。
運転する機会に恵まれていない為に、未だペーパーであるのだが]
いこうか。
―2F廃墟ビル街屋上―
……さあ、行っておいで、私の騎士。
そうして、彼の物語を魅せてくれ。
[弾む、弾む、その有様はまさに彼の記憶に当てはまるものなら琵琶法師。些かならず華美ではあるが―――]
……ne por chier tans ne t'esmaier
《……欠乏に落胆してはならない》
[詠唱というには詩的に過ぎる旋律に、
弦を押さえる指がおどる。眸の奥の翳りを瞼の奥に隠し。
さして素早い方ではない吟遊詩人の、若葉色の衣の端が散る。>>461
直撃するより前に、騎士が連れた獅子が吼えたけり胴目掛けて飛び掛る。
軌道を逸らさんとする試みだ。
その一方、騎士は反対側から踏み込んだ。
騎士本来の力総てを発揮するわけではない故に、遅くは見えよう、故の絡め手だ]
裏表が、なかったかな。
ない気はするけど、突然化け物に変わってもおかしくない感じ。
管理者ってのは、そういうものかもしれないけど。
中立地帯を保持しているわけだから。
[2階、その言葉に、上を見る。上からなら、この町の姿ももっと良く見えるだろうか、と。
教会を離れて中央ブロックの方へと向けて歩き始めた]
ああ、若さが総てと思えるは若さの証明だな。
構わんよ、年齢や見た目等、気にする事はない。
それだけ根源に近づいたと事なのだからな。
貴様が私の年齢までいきれるといいな。
この戦争に生き残れるとは思えないけどな。
[神に賜いし創造の右腕――The GOD hand――
ミケランジェロの腕が創り上げる芸術品はまるで本物であるかのように命を得る。
岩に彫り出されたギリシアの英雄像は弓に新たな矢を番え、ランサーへと狙いをつけ弦を引き絞る。]
ぬしさまがくるまを出してくれるとか、さくらは幸せ者じゃ。
[買いますか? と問うかわりにいつの間にか小判を弄んでいる>>464]
お供いたしましょう。
だとすれば、そういう時がくれば変わってしまう法則の者なのじゃろうな。
[彼女は、あるじの見立てを決して否定しない>>466。しずしずと、ついていく]
[神に賜いし創造の右腕――The GOD hand――
ミケランジェロの腕が創り上げる芸術品はまるで本物であるかのように命を得る。
それこそは宝具と呼ぶべきシロモノなのだろう。
岩に彫り出されたギリシアの英雄像は弓にまた新たな矢を番え、ランサーへと狙いをつけ弦を引き絞った。]
……小判は、使えないかな。換金場所がないわけではないと思うけど。
とりあえずは心配しなくて良いから。
[中央ブロックの方へ向かい、レンタカー屋を探す。
さすがに新しい車を買うには手続きが面倒だった]
でも、そんなにうれしがられてもちょっと困るかな。
車の運転はそんなに得意じゃないから。
[レンタカー屋を探すのはそれほど時間はかからなかった。教会を離れて少し歩いた所に、西支店がみつかったからだ。
小さい軽自動車を借りることにして、支払いはカードで済ます]
[こちらが踏み込んで男を叩き斬るよりも早く、獅子と騎士が両側から踏み込んで襲いかかる。
宝具を使うかという考えが過ったが、まだ奥の手を持つかもしれぬ相手に秘蔵の刀剣の一つを詳らかにするというのは分の良いこととは思えなかった。気分はいつもより躁状態になってはいたが]
……退き時か。
[思い切り太刀を獅子の側に向け横に力一杯薙ぎ、その反動で鎧も解き、横とびにビルの屋上を転がる。騎士の刃はどの程度交わせたか、ともかく]
[傍らで死闘を繰り広げる英霊達を尻目に、口喧嘩(?)に興じるマスター達 ]
うん。だって若いもん(キッパリ
勿論!見た目だけが全てじゃないって知ってはいるけど、
見た目だって結構大事だと思うんだけどな。
花だって綺麗な姿と良い香りで虫を引きつけなくっちゃタネや花粉運べないでしょ?
[根源という言葉に首を傾げ・・・]
それってばあちゃんもよく言っていたけどさ。
根源探して何したいのか良くワカンナイ。
姿が実際に変わるかどうか、わからないけどね。
変わらないかもしれないし、変わらない可能性の方が高いと思うけど。
変わったら、そのときはそのときで。
[レンタカー屋で調達した車に乗り込み、エンジンをかける。
出発に一瞬手間取ったが、順調に車は滑り出した]
あ、シートベルトはしておいて。かけ方わかる?
[自分もしていなかったなと路肩に停めてシートベルトをはめると、両手でハンドルを握った]
何をしている、逃げるぞ!
[リリンに向けて叫ぶやいなや起き上がり、その体を小脇に抱えて屋上の縁に駆け寄る。そうと決めて走る姿は迷いなく、一目散に]
さぞ名のある武士を呼んだのだろう?
……美しいものだ。また見えたときに見せてもらおう。
[そうとだけ言って、下に見える別のビルに向けて脇目もくれず飛び降りた**]
餓鬼だな、本当に貴様。
引き付けてしまって障害になる事とてあるのだ。
そして、貴様もやはりその手の人間か。
舞台が舞台だけあって、この戦争は歪だな。
貴様も楽しく生きたいだけだというならこの戦争から引け。
命は大事だろう?
根源がわからないならば尚更だ。
ここは貴様の居場所ではない!!
[最後は苛立ちで声を強く上げた。]
[――予感だった。アーチャーの名を冠する以上、攻め手がノミだけということはあり得まい。一瞬睨んだものはアーチャーの瞳。]
―――――――――……ッ
[映っていたものは、予想外の場所から襲い来る一矢。二矢。]
おおおおお!!
[咆哮と共に、受け止められていた穂先を力づくで巻き上げ、そのままの軌道で一矢を弾く。勢いのまま振り回す柄で、続く二矢を叩き落そうとして――間に合わず、僅かに肩を掠めた。
追撃が来ぬ内に、距離を取るべく大きく飛び退く。]
終わったのか?なら、退きどきかね。
[余裕の出来た魔術師やサーヴァントの矛先が、こちらに向かないとも限らない。
パピーはそう判断する。]
・・・・・・戻る時も、同じ方法で良いんだよな?
[入ったけど出られないとか、笑えない話だ。
そう思いつつ、帰りの跳躍を*イメージした。*]
―2F廃墟ビル街屋上―
[>>472 亜麻色の髪の騎士は剣を構え牽制を、
その後ろに、吟遊詩人は
具に武人の動きを見つめて在り。]
――!
[獅子は太刀筋を完全には捌ききれず
鬣を空に舞わせ、胴に一筋赤を走らせた。]
セイバー!
[薙いだ騎士の剣は、セイバーの薄皮一枚傷つけられればよいところ。痛み分け――というにはやや浅い。]
然様であろうか。
わらわは大きくなってからはなかなか外に出してもらえなんだから、どこでも楽しゅう感じます。
……確かに、いかなる事になろうとも、心の準備はしておくと動けてよろしいでしょうなあ。
[シートベルトには、ふふん、わかるぞと得意げに>>474]
聖杯から現代知識は流れ込んできますゆえ。
ふっふっふ……あれ?
[シートベルトを引っ張る力加減で悪戦苦闘しているあたりは、愛嬌であると思いたい**]
それじゃ行こうか。
……中央ブロックの、方かな。
[大丈夫、運転の仕方は憶えている。
頭の中から運転の仕方を引っ張り出し、車をそろそろと走らせる。
何とかエンストせずに済みそうだ、と視線を前へ*向けた*]
―2F廃墟ビル街屋上―
[高らかなうたのようだった。
白い指先を逃げ出すセイバーにむけて伸ばす。
一歩踏み出すように追いかける。
まだ、殆ど見れていないというのに!
制したのは騎士だった。
物語を渇望する吟遊詩人を諌めるよう。
はたと足を止めたときに>>475振り返る男と眼が合う。ふ、と笑みを浮かべた。]
勿論。私の物語だからね。
――だから。
[次は魅せておくれ。そう、囁く、うたのよう*だった*]
チ。
やっぱこの程度でやられてくれる訳もないか。
[飛び退いたランサーの姿に素直に舌打ちをする。身を挺して作り出した奇襲でも手傷というには程遠い有様。やっぱ難しいもんだなと右手を振れば、更に矢を放たんとしていた彫刻が動きを止めた。]
お褒めの言葉をありがとう。しかし凄いな、あたしが筋肉を見誤るとは思わなかった。より興味が沸いたよ。
今度は本気でモデルになってもらうぞってことで。今日のところは小手調べってことにしないか。
[なにやら醜い口喧嘩の様相を示す己のマスターの様子に眉を険しくし、まだ構えを解いていない対戦相手へと休戦の提案を投げ掛けた。**]
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