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別に盗み聞きしてたわけじゃないわ。堂々とここに居たもの。
わたしの前で話し始めたのはそっちじゃない。
[悪びれる様子もなく言い返す。
とはいえ、まっとうな魔術師ではない、ということに関しては……]
ま、でもたしかに普通ではないかもしれないわ。
親の見栄で協会には属しているけど、ほとんど顔を出してないし。
そういえば初めましてね。わたしはリリン・リリーリンリンって呼んで。
あなたは?
アルフレート ローヴァインだ。
「呼んで?」とくるか、貴様も。
誰も彼も隠し事ばかりだな。
それに見栄で協会に属している貴様は何故聖杯を求める。
魔術師の誇りを持たぬ貴様が何故この戦争に存在する。
[若干の苛立ちを言葉に乗せて捲し立てる。]
いいじゃない。リリン。清らかな鈴の音みたいで、カワイイ響きでしょ?
[アルフレート・ローヴァイン。
聞いたことがない名前だった。たぶん、協会の上層部の人間ではないだろう。
いかにも神経質そうな男だ]
たしかに、魔術師の誇りの持ちお合わせはないわね。
それに、わたしは聖杯にも用がない。わたしはただ、聖杯を得たという武勲が欲しいだけよ。……どうしてもね。
[最後に付け足した言葉だけは、少し低い声だった]
あなたは? その様子だと、ちゃんとした聖杯を求める理由がありそうね?
魔術師としての誇りも持たぬ人間。
それが何故、聖杯を得たという武勲を求める?
[聖杯を得たという武勲など魔術協会以外では意味を成さない。
魔術は秘匿されるものであり、一般社会で通じるものではない。]
私の目的は魔術師の本懐を遂げる、ただ、それだけだ。
[回答は根源を求めるという魔術師としての大儀。
自身の欲求についてはあえて語る事はしない。]
[魔術師としての、誇り。魔術師としての本懐を遂げるという、目的。
それがこの魔術師、アルフレートの基盤であるのだろうか。
いや―――それは、魔術師としてあまりにも当然なのだろう]
そう……あなたは根源を目指してるのね。
羨ましいわ。
[本心からそう口にする。
根源というものについては、正直あまり分かっていないのだけど、それが魔術の遙か深みにあるものなのは知っていた]
わたしの家は、その目的を忘れてしまったようだし。
成る程、合点がいった。
貴様ではなく、家系の問題なのだな。
ならば、魔術など忘れてこの戦争から手を引け。
中立地帯でなければ、今すぐ殺しているところだ。
――――そこまでだ。マスター。
[始めは滲み出るように。
終わりは確かな実体を伴って。
石を削り出したような鎧の男が現れる。
出現に伴う一陣の風。
ざらついた土の匂いが、燻ったように堂の内側へ漂う。
教会の内壁から伸びる影が、無骨な全身を暗く覆っていた。]
[何もない空間から人影が滲む。
サーヴァントが霊体化を解いたのだ、ということは理解できたが、しかし実際に目にすれば驚きを誘う光景ではあった。
体格から見て、武人だろう。アサシンやキャスターには見えない。乾いた土の臭いが鼻孔をくすぐるのは、このサーバントの性質によるものだろうか]
……こんにちは、英霊さん。
姿を消してこっそりと盗み聞きしていたの?
必要ではないから消えていただけだ。我が身は兵力として招聘されたのであって、交渉の談につくためのものではない。
そして、個人的に看過できぬ問答が聞こえたがゆえに現れた。
だが、なるほど、盗み聞き――そういった見方もあるだろう。
それが非礼であると申されるのであれば、詫びましょう。
立場上、供物を差し出すことなどは不可能だが、貴君が此処に持ち得た覚悟を以って、この場は収めてもらえないだろうか。
[淡々と紡ぎ出される言葉は、嘆願のみで彩られていた。]
そして、我が雇い主の非礼を詫びよう。
彼は確かに、研究者としての適性と同時に、圧制者としての適性も持っている。血が為す矜持と己の魂の在り処、それらを秤にかけた上で、諸共を得ねば立ち行かぬ特殊な性癖の持ち主だ。
[暗闇の奥から覗く眼光は、ぎろりとリリンという少女を見た。
言葉と似て、熱も、冷たさも伴わない、静かななもの。]
だが、彼がそうした独自の矜持を持つように。
貴君の在り様とは、さして関係は無い。
憧憬であれ悲願であれ憎悪であれ。
それは誰に批難されて然るべきものでもない。
それが戦の場であるなら尚更に。
限りある時間。
自らの命を対価に此処に立っている以上
手を引けと言われて、武功も無しに消える道理は無いだろう。
[現出の意を尋ねるアルフレートに、一度だけ視線を向けた。]
単純なことだ。
――我が雇い主の非礼を詫びよう。
彼は確かに、研究者としての適性と同時に、圧制者としての適性も持っている。血が為す矜持と己の魂の在り処、それらを秤にかけた上で、諸共を得ねば立ち行かぬ特殊な性癖の持ち主だ。
[暗闇の奥から覗く眼光は、ぎろりとリリンという少女を見た。
言葉と似て、熱も、冷たさも伴わない、静かななもの。]
だが、彼がそうした独自の矜持を持つように。
貴君の在り様とは、さして関係は無い。
憧憬であれ悲願であれ憎悪であれ。
それは誰に批難されて然るべきものでもない。
それが戦の場であるなら尚更に。
限りある時間。
自らの命を対価に此処に立っている以上
手を引けと言われて、武功も無しに消える道理は無いだろう。
……あなた、真面目そうね。うちのとは全然違うわ。
[口調はどこか、拗ねていた]
べつにいいわよ。あなたが居るのは知ってたし、彼のことだって怒りはしないわ。
でも、供物は惜しいわね。もらえるなら欲しかったかも。
[戦について確固とした価値観を持っているのだろう。弁をたてるその英霊を見て、少し興味が湧く。
先ほどの話の流れのまま、続きのように聞いた]
それで、あなたは?
なんで聖杯を求めるの?
この世界に踏み込むという事は仕来りに従う覚悟をしている。
そういうものなのだがな、貴様にはわからない話であろうな。
貴様とてその女が言うように願いがあろう。
競争相手が減るのは望ましい事ではないのか?
それに交渉は私の仕事と貴様もいったであろう。
英雄の矜持は結構だが、私に任せたほうが良いと思わぬか?
――――……そうですな。
元より我が性質であったのか
それとも戦という場に感化されたのか。
それは今となっては量る術はありはしませんが。
幾千の兵を貫いた。
幾らかの神を貫いた。
だが唯一。我が身では槍を交えることの出来なかった女がいる。
叶うならば一度でもいい。永劫、打ち合うならばそれも良い。
俺は、彼女と肉体の滅ぶまで死合う機会を欲している。
奴を討ち果たすか、俺が果てるかは分からないか。
それこそが、俺が戦の末に求める願いだ。
――分かりました。我がマスターよ。
どうやら、聊か邪魔が過ぎたようです。
[消える間際。少女を見つめる目は、ひどく真剣なものだった。]
供物を望むならば、近く訪れるであろう戦の場で。
その時、我が槍でも味わっていくといい。
――魔術師のサーヴァントよ。
[再び霊体化した場には、既に土の残り香も無く。]
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