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【正】正義の女神 アストライアーが「時間を進める」を選択しました。
罪を知った。
決して赦される事の無い、赦しを請う資格さえ無い罪を知った。
我は激情に吼えた。
我を満すのは愛する者を守る事などではなかった。
人を、愛する者達を斬り殺す事だけが、我を満すのだ。
他に我を満す物など、有りはしない。
何故だと思った。
何故我は、人を殺さねばならぬのだと思った。
我は我を呪った。
我の運命を呪った。
思い浮ぶ限りの言葉で、我を罵った。
沈む陽が夕空を染める頃、我は娘の骸を抱え村を出た。
我が害した者であっても、その喪失に耐えられなかった。
我の脚は滞り無く我と娘を運び、我は沼の畔に立った。
そして我は、底無しの沼へと身を投げた。
水蛇達は直ぐさま我と娘を迎え入れた。
我等は深く深く沈み、決して浮び上がるまいと思った。
果て無き暗闇は、我に安寧を齎した。
やがて娘の骸は溶け崩れ、闇の一体と化した。
我も其れを望んだ。
永劫の闇は消し去れぬ罪をも溶かし崩し、無に限りなく近付けると信じた。
信じていた。
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