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…行こう、志乃。
[イベントが終わって舞台脇に彼女が行ったなら、観客をかきわけてでもすぐに彼女が出てくる方へ行って。一番に彼女に手を差し出す。
お姫様抱っこを此処でしたら王子様かもしれない?とは思ったけれど、ここでやる勇気は無いしこれでいい。
でも一番に彼女の下に辿り着いたのは、彼女への想いで誰にも負けぬという僕なりの意思表示だったのだと思う。
しっかりと手を繋いだそのまま、体育館を出て。その少し早い歩みの中で一言、囁いた。]
……嬉しかった。そして、本当に可愛らしかったよ。
[まずは、伝えたくなった想いを、伝えたくなった言葉をそのまま伝えることにした。
結果はどうだったか。正直言って、割とどうでもいい。
だって僕にとって志乃が一番なのだから、他人の評価なんて何の価値があるんだい?*]
ー 文化祭後、冬に向けて ー
[「ついかっとなった」事件の影響を紅村さんが受けている事は聞いていたが、志乃もそうだったようで。無断で60(80)枚程彼女宛の下駄箱に入った手紙を2学期末までに捨てたというのは秘密です。それでも何枚かは受け取っていたらしいけれど。
文化祭の後は陸上部が無い日……は正直余り多いとは言えないけれど、帰れる日は志乃を途中までか…家の前までか。送ることは増えただろう。「下校中に志乃が声かけられたりするの嫌だから」とか何とか理由をつけてだったが…断られる事はバイトとかでなければ無かったと思う。
その喫茶店にも時折、ふらりと現れたりしただろう。珈琲を飲んで景色を眺めたり、本を暫し読んでいたり…志乃を横目に眺めていたりしていた。常連さんに彼女の事好きだね、と声を掛けられれば勿論、なんて。純粋な笑顔を浮かべながら言った…なんて事もあったかもしれない。
冬も近づく頃ある日の帰り道。気温は段々と下がり、彼女と触れるその手から感じる暖かさを感じながら。]
唐突かもしれないけど…志乃。
まだ何にも考えてはいないけど、クリスマスは予約出来るかな。
[もちろん最低限の説教はあった(>>+33)のだが、この家庭は通常ではないため]
美穂は健常な女の子とは違う。
食事の用意は家人がする必要があるし、毎朝の支度や身だしなみは一人で全てはできない。
転校して慣れぬ環境にまた身を置かねばならない、拓己くんの存在は美穂にとってとても頼りになるだろうし、君にお願いしたい。
四六時中いっしょにいれば面倒は見切れるかもしれないが、音楽活動の夢を横に置いてまでやるべきことではない。
美穂が誰かを愛し一緒にいたいと思うようになったのは親としてこれほど喜ばしいことはない――だからといって拓己くんひとりで背負う必要もないだろう。
どうかね?
今ひとり暮らしだそうだが、うちに引っ越して来ないか?
[こんな話まで飛び出した]
ー2学期末、志乃のクリスマス予約よりは前ー
直江さん…我妻さんが人気過ぎて時折不安になるのだけどどうすれば良いのだろう。
[ある日の図書室。いつかのように彼女を呼んで。
結局誕生日その時にプラネタリウムで告白したのだけど、と前置きして。プレゼントについて聞かれたなら「形で残る物」としか言わなかっただろうけど。]
文化祭の後から40枚位下駄箱に恋文が入っていたりして。彼女への想いは負けない自信はあるのだけど…
[流石に勝手に何処かへ持って行った話はしていないが。]
こんなに自分がこういうことで不安に思ったりするとは思わなかったから、余計に困ってしまってね。ちょっと頼る所が欲しくなって。
[クリスマスは何処かへ誘おうとは思っているけれど…と、溜息をついた。]
オカルト好き厚生委員 三浦真彩が「時間を進める」を選択しました。
― 拓己の部屋 ―
……今日はごめんね。
親が考えてたことは分かってたんだけど、ホントに言っちゃうとは思ってなかったの。
[説教は結局ふたりで話し合えということになり、いろいろ落ち着かなくなってこちらに移動。
愛用のセーターは昨夜着たまま寝てシワになったのもあり、部屋着として使っているマキシワンピース( http://goo.gl/0cgFvl )に着替えて来ている。
その他着替えやら各種アメニティやら目覚まし時計やらバッグに詰め込んで一緒に持ち込んだ。
まさに一晩かけて考えろということだろうか。]
……それより、ありがとう。
ちゃんと謝ったところとか、カッコ良かった。
[労うようにか、あるいはそれを理由にしたいだけか、拓己に寄り添って甘えだした。]
[せっかく考えてきたはずの文言がすっぽりと抜け落ちてしまって、言葉が出てこない。そういえば、僕がいつもやっているギャルゲでは、主人公はどんな台詞言っていただろうか。
もう全く思い出せなくて。]
……ああ、もう!
難しいことを考えるのはやめた!
[投げやりというわけではないが、小細工は辞めて。
通から言われた占いの結果を思い出す。]
えーっと、どうしても、ちゃんと伝えたいことがあってさ。
[しっかりと桜綺の方に向き直って、彼女の目を真っ直ぐに見据え。]
今まで色々と遠馬と話してきて、好きになった。
[ただストレートに、思いを伝えた。]
――だから、俺で良ければ、付き合って欲しいんだ。
― 新人戦 ―
[週末に行われるという話を聞かせてもらった時、見に行きたいと直ぐに答えた。
林間学校の帰りに見てみたいと告げたのは本当の事だし、彼の打ち込むものを、もっとよく知りたいと思ったからでもある。
それと同時に、不意に思い出したのは文化祭での事>>64
停滞、未完成、困難の象徴――…
現状を維持しようとしているのは、いったい誰?]
[800mを専門にしている事は聞いていたが、1500mにも出ると知れば少し驚いたかもしれない。
その理由を問えば話してもらえただろうか。
たとえ話されなくても、彼の中で変化があったのだろうと思うに留めるが。
当日は勿論800mの予選から試合を見る。
慣れないピストルの音に驚いたが、それでも瞳は楓の姿を収めたまま。
落ち着いた走りを見せながらトラックを駆けてゆく姿は、放課後に見かけるものとは少し違って見えた。
会場の独特な緊張感もあるだろうが、前を向いて走るその姿に覚えた鋭さは、一緒に居る時にはあまり感じさせないもので、何故か胸を押しつぶされそうになる。
包むように両手を握り、何処か祈るような気持ちを抱きながら、その日一日の試合の様子を見つめていただろう]
/*
やっとここまで来れたよ<<陸上部 宗像昭吾>>!
矢撃ってから告白するまでどんだけ時間がかかってるんだよこのヘタレ野郎!!!
[準決勝の順位に、見えないだろうけれど小さく拍手を送った後、いよいよ決勝。
順調な走りだしに見えていたが、途中でよろめくのが見えて小さな悲鳴を上げる。
けれどその後からは楓の雰囲気が変わったように見えて、息を吸うのさえ躊躇った。
昨日よりも更に鋭利になって、鬼気迫る様子に唾を飲む。
真剣さに瞳が奪われ、走る姿から目が離せない。
口元で両手を握るのは昨日と変わらなかったが、胸が締め付けられるように痛かった。
風と共に地を駆けてゆく。
その一挙一動を見逃すまいと、食い入るように見つめていた。
自分の知り得ない彼の新しい一面。
それを見ることが出来た喜びを感じながら**]
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