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>>1149 昭吾
ん……。朝から女の子達の着付けをお手伝いして、それから演舞に向かった故、朝は早かったでござる。
[そうでなくても、朝は早いのだが]
昭吾殿は?
[同じ質問を返したつもり]
お揃いだねぇ。
[同じ微妙な感じのボールペンをお互いに持った状態。それでも、お揃いとなると特別な物にも感じて>>1142]
……いいの?
それなら責任取ってちゃんと面倒見るね!
[わっとっと、と言いながら放り投げた塩辛トンボのぬいぐるみをキャッチ、そしてそれをしっかり抱きしめながら]
……ありがとう、絶対に大事にするね?
[そう言って、本当に嬉しそうにほほ笑んだ]*
だって?
[どうしたのだろうか。>>1126
言葉の先を促しても、途切れたまま誤魔化されてしまったかもしれない。
(……私はどうして、こんなに彼の言動が気になるのだろう?)
そんな些細な疑問は、伸びてきた手によって奥へ追いやられる。
桜の練り香水は仄かは香りを強く主張するわけでなく伝えて。
顔を近づけた時に香るなんて素敵でしょう?
と元の持ち主である姉さんは笑っていたっけ。
首元に小さく光るそれを見つめて、未だ熱がひかない顔を上げる。
声を拾えば、彼の一人称が変わっており、そしてその方が何だかしっくりくるような気もして。>>1127]
ありがとう!私も大好きなんだ、この香り。
憧れの人に今日のために借りてきたの。
…それと、私。今の倉重くんの喋り方の方が好き、だな。
[それが何を指してるかまでは、伝わらなかったかもしれないけれど。]
悲鳴、なのかな。
[言葉を落とすとその場で足を止めた。辺りを淡い灯を発しながら飛ぶ蛍、虫の声。
しばらくそれを見詰めて、聞いて、黙る。
むしろ悲鳴を上げて泣いてしまえたら楽になるのだとは思うけれど]
…恋、だなんて。私にはまだそれも良くわからないままなのに、なんで宮野木君はそう思うんだろう。
形になる前に地面に落ちて壊れてしまった物、が。
惜しくないって言ったら、嘘になる、けど。
[瞳を閉じて、小さくため息をつく。どう言えばわからなくてくしゃりと前髪を乱した。
この人といると、言葉が出なくなる。
幸田に話ししていた時には言わなくて良い事まで言えてしまっていたのに。
伝えたい言葉を探しても出てこなくて、もどかしい気持ちのまま、その場に立ち尽くした]
もー新堂君、変な所で口が巧いんだから……。
……あ、ありがとう……。
[ でも、普段が口下手で巧く言えないからこそ、
本当なのだな、と分かってしまって、マッハで嬉し恥ずかしい。
もうどうしたらいいんだろう。
ずっとつけてたい気持ちと、万が一にも落としたくないから、すぐに巾着に仕舞いたい気持ちとでいっぱい。 ]
……うん!
[ 例大祭のおみくじ。
それは特別な意味だって、知ってるよね?
期待して、いいんだよね? ]
[ 手を引かれて歩き出す。
サンダルで良かった。
なんだか現実じゃないように足元がふわふわして、ヒールや下駄だったらつまづいていたかもしれない。 ]
― 例大祭前日:自室 ―
はぁ……。
[パソコンに向き合いながら、もう何度目か数え忘れた溜息を吐く。]
……女の子って、祭りでどんなことしたら喜ぶんだろ。
[その原因は明日の例大祭。
せっかく桜綺を誘ったというのに、プランを全く考えていなかった。
普通に露天を回ったりして遊ぶだけでも間違いなく楽しめるだろうけれど、そうじゃない。ただ楽しいだけじゃ駄目なんだ。]
誰か俺に女心を教えて……くれ。
[ベッドにばたりと倒れ込む。本当に、どうしようか。]
― 例大祭当日 ―
[翌日、しっかり身だしなみを整え、おじいちゃんのお下がりの浴衣を着て、鏡の前に立ってみる。]
……よし、準備オッケー。
[馬子にも衣装と一瞬頭を過ったが、自分で思っていては世話がない。]
いや、オッケーじゃないな。
今日の計画、結局なんにも出来ていないし。
[昨日の計画を考えているうちに眠気が訪れ、そのまま眠ってしまった。]
……こうなったらもう開き直ろう。
いままでだって、行き当たりばったりで生きてきたじゃないか。
[考えれど分からないことは諦めた。
その場の状況次第でなんとかしよう、と。]
>>1157 昭吾
[自分で聞いた質問の答えにもぼんやりとしていて。なんとなく相づちを打っただけ。昭吾には単に疲れただけと映るかも知れない]
……昭吾殿。
[周りの人がまばらになった頃に、ふっと口を開いた]
すまんな。申し訳ない。
―輪投げの屋台―
[心が、ざわつく。
掌に感じていた暖かさが、そっと自分の頭を撫でる。
恥ずかしさの中に確かに存在するこの嬉しさと、心地良さ。
自分でも自分が、良く分からなくなってきた。
それでも、もう少しだけ触れていて欲しいと感じているのも、また事実。
それを意識しないために出た行動は、思いのほか彼に喜んでもらえたようで。]
いいの。…寧ろ、これくらいしかできなくてごめんね?
今日のお礼にはちょっと足りないかもしれないけれど、受け取って貰えると嬉しいな…!
[少し強引気味に手渡した。
……手元の兎とお揃いだなんて気がつくのはきっと少し先。*]
[どうしてだか凄くいい笑顔のおばあちゃんに手を振って。
玄関に出たのだが。]
…………。
[8(10)秒くらい、無言になってしまった。]
ハッ!?
よ、遠馬。
迎えに来てくれてありがとな。
[普段とは違う姿に驚き見とれてたとは言えまい。]
[社務所へ向かう間も、時折三美の方を見る。
一緒に居られる時間はあとどれくらいだろう、暗くなる前に送る約束をしてしまったから、そう長くはないだろう]
あそこだな。
[社務所にて]
おみくじを。二人分
[流れで二人分お金を払い、木で作られたっぽい筒を逆さにして降って出た数字は59。番号を伝えて引き換えてもらったおみくじは*04大吉*だった]
直江のは?
ー銀細工の屋台でー
そうだね、その時は
[″自信を持って簪も指輪も、身につけられるようになった時に確かめてくれるか″と
冗談混じりの様な、揶揄する様なそんな口調で尋ねられた時>>1152
何時もならば、女友達であればこういうだろう
″僕でよければ喜んで″
そう紡ごうとした言葉。其れを押し留めたのは紛れもなく心だ
――違う。自分で良ければじゃない]
……絶対に、見せてね
その時だけじゃなくて。其れが似合うって自信を持てるまでの間も
[彼女の、変わっていく姿がみたい。近くで]
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