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モーガン……
モーガンだとしても…彼ももう……死んでいる。
いや、ゲームをしろと言った彼が、手を下すだろうか。
[ 大きく、息を吐く。]
僕に分かるのは…僕がやったんじゃないということだけだ。他には誰もいなかった。
そして、それを聞くあなたでもないのだろうな。
モーガンでないなら、残るは、ギルバート、ナサニエル……シャーロット。
シスター。あなたはどう思う?
[ 問いを返すと、ステラの瞳をじっと見詰める。]
……もう、死んでいる?
[ほんの少し眉を歪ませ、ハーヴェイの言葉に聞き入る。
そして、微かに笑みを浮かべる。]
…貴方、ハーヴェイさん。
そんな簡単に人を信用していいのかしら?
私が…貴方を信用させる為に嘘をついて、騙して背中から切りつけようとか…そんなことを考えてるかもしれないですよ?
[言いながら、ころころと笑った]
…いいわ。
背中を預ける、とまで信用するとはいかないけれど、今は信じましょう。
[剃刀を、洗面台に置く。そして爪を軽く噛んだ。]
ギルバート、ナサニエル、シャーロット…。
[ハーヴェイの言った名前を、自身も繰り返す。]
[ 眉を潜めるステラに言葉を続ける。]
ああ、玄関に首が、展示室に体があったよ。
死んでいると表現するのが正確かは分からないけれど…ともかく、もう動きはしないだろう。
[ 笑い声を上げるステラに軽く首を振り、疲れたような笑いを返す。]
あなたがやったのなら、僕のことも、声など掛けずに後から襲えたんじゃないか?
それに……カミーラを見てみるといい。首が半ば千切れてる。頚骨を絶つのは難しいと聞くよ。それなりの道具、腕力、技術が必要になるだろう。
それらを持っている者が、ここで剃刀を取るかと考えても、ね。
あなたこそ…いいのかい?
僕ではないという保障はないんじゃないか?
[ハーヴェイの言葉に、小さく首を傾ける]
……人がね、人を信用できないのは、自分自身が誰かを裏切った事があるからですよ。
貴方は、私を信じようとした。
ならば、…貴方は裏切るような人間では無い……そんな風に考えてもいいかもしれないと思いました。
それに…
[そこで深く長い息を吐いた]
…すべてを疑い続けるのも…つらいものなのですよ。
…貴方には、私の目的を伝えておきましょう。
私は…アーヴァイン氏の右腕を切り取りに来ました。
それさえ達成できれば、貴方や他の方を傷つける事はしません。
ただ……降りかかる火の粉は全力で払いにかかる次第です。
[ ステラの言葉を黙って聞いていた。
見た目通りの生業という訳ではないのは、予想がついた。特に、昨晩の「壮行会」の時の様子から。
しかし……]
あなたが…どのような生を歩んできたのか。それは分からない。
……恐らく、僕が分かるなどと言って良いものじゃないのだろう。
[ そこまで言って、言葉を区切る。]
……僕は、自分で言った通りの者だよ
。駆け出しの物書きだ。取材で来たのも、師匠だけ来られなかったのも本当だ。ただ……連絡の取れなくなった、ここを訪れたはずの妹の消息を確かめられたらという目的は……あった。
[ しばし、天を仰ぐように目を瞑り……再びステラを見詰める。
そして、右手を伸ばす。]
あなたがどのようなものであれ…生き延びるためにであれば、協力できることもあるかも知れない。
[ハーヴェイの目をもう一度見つめ、出された右手にそっと触れる。
それから、少しだけ力を込めて握った。]
…ありがとうございます。
[人と握手を交わしたのは、いつ以来だろう…。
ふとそんな事を考えながら、人間の体温の暖かさを掌から感じていた。]
―二階:ギルバートの部屋―
[目覚めた時、隣にギルバートの姿はなかった。
昨夜、何度も名を呼ばれながら、シャーロットはその感触を肌で感じていた。人形の感触……冷たく、感情がないだろう機械的な行為――。そんな感触でも、シャーロットは悦びで溢れていたのだった。
人形を恐れ、嫌っていたシャーロットは、いつしかそれを慈しみ、愛するようになっていたのだった。
シャーロットは、うっすらと身体のラインを残すシーツを指でなぞる。そこには、冷たいシーツの感触だけが残っていた。
その後、脱ぎ捨てた白いワンピースを着込むと、静かにその部屋から出て行った。]
[ギルバートの部屋を出たシャーロットは、向かいの部屋から延びる赤いものを目にした。]
この部屋、カミーラさんの……
[昨夜、着替えを取りに来た時に一度入った部屋。
そういえば、脱ぎ捨てられた服は、血で汚れていたような…、カミーラは一体、何をしたんだろう。モーガンを殺したのは、やはりカミーラなのだろうか。
シャーロットは、一瞬頭を過ぎった事を否定するかのように、部屋の前で声を掛ける。]
カミーラ、さん…?
鍵、閉めないと危ないですよ。
[少し開かれたドアから覗き込むも、そこにカミーラの姿はなく、あるのは床に広がる血溜まりのみ。]
な、何これ……
[恐る恐る、血の跡を辿っていく――。
その血は、シャワー室へと続いているのであった。
ガラス張りのドアの向こうには、誰の姿もなかった。それなのに、聞こえる水音と、そこに入っていく血の道――。
シャーロットは小さく震える手でドアを開けた。]
カミー………
[真っ赤な湯船の中で、今にでも落ちようにしているカミーラの首。]
嘘……でしょ…?
ど、どうして…カミーラさんが…?
[悲鳴を揚げなかったのは、目の前の惨状が信じられなかった故か。シャーロットは湯船に浸かるカミーラを抱き上げると、強く抱きしめた。白いワンピースは、やがて真っ赤に染まるだろう。]
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