情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[食堂に着いた後、同じく紅茶を飲んでいたが、思わずぶっと吹き出しそうになり]
え、いや、あの、その。
借金取りに追われて……ってそんなちんけな嘘つくこともないか。
あたしの恋人が…同郷人なんだけどね、そいつがあたしのこと売りやがったんだ。おかしな新興宗教の奴らに。あたしには身よりはないからね。姿を消したって誰もあたしのことは捜さないから好都合ってことらしくて。
何か人の生き血を啜れば永遠の若さと命が得られる、とかいう頭のイカれたやつらでさ。
どうせならあたしみたいな年増じゃなくてもっと若い子を選べばいいのにさぁ。
[自分を図々しいというカミーラを、シャーロットは面白い人だなぁ、と思っていた。
そのカミーラが語る、自分の身の上話。
カミーラの瞳は、どこか淋しげに思え、シャーロットは小さく呟いた。]
カミーラさん、身寄りがないんですか。
私も、ないと同じ…みたいなもんですが。
[シャーロットは、自分の両親について語り始めた。
母親が父を捨て、家を出た事――。
その父は、酒に溺れ、廃人と化している事を――。]
何だか、しんみりしちゃいましたね。
永遠の若さと、命…かぁ。
私はそんなもの、欲しいとは思わないなぁ。
本当、イカれた人達ですね。
[客人は全部で6人。急な来客、食糧庫の中身はどれほどもつか。
買い足す必要はあるまい。ここから出すなと命受けていれば。
家事に勤しむ老人に、一つドアのチャイムが鳴り響く]
…はい、どちら様か?
[急ぎ扉まで迎えでればそこに佇むのは警察。何事かと聞けば先日行方不明となった人物のこと。あぁ、とっくに「材料」となった青年のことか。
しがなきこと。どうせこの森で迷えば誰でも死ぬだけよ]
[問われたこと、空とぼけるように返答を]
はて、そのようなお方は存じ上げませぬ。
森に入られたこと、必ずしも我が屋敷で知り得ることではありますまい。
お疲れ様でございます。
何かことでもありましたらいつでもお越し遊ばされよ。
[有無を言わさぬ物言いで。重ねて警察は尋ねるか。
「ここに今、来客はあるか」と。
老人、しばし沈黙を。そして答えるのは]
…いいや?ここにはこの老人と主人だけが在るばかり。
人形屋敷に人が居ってはならぬのじゃよ
[客人を知られてはならぬ。なぜなら大事な「材料」なのだから]
どうぞお引き取りを。
[シャーロットに打ち明けるともなく身の上話を]
あたしの国では、政府が無茶苦茶でね。
育てきれない子供は孤児院が面倒見てたんだが、そこもろくに飯は与えてくれない上におきまりの虐待もありだったのさ。
そんで、そのへんが明らかになった後、有り難いこの国の小金持ちが可哀想な子供達を養子にってんで引き取っていただいたんだが…
なじめなくてね。けっきょくおん出てきちまった。
可哀想で素直で従順な……そう、あの人達が求めていたのはまさに生き人形みたいな子供だったんだろうね。
あたしじゃちょっとねぇ。
そうかい。親がいるのにこちらを見てくれないってのは、ある意味いないより辛いことかもね。
最初ッからいなければ、余計な期待など、しなくてすむもの。
[さりげなく、シャーロットの頭を撫でるように、その髪に触れる]
[取りつくしまなく、仕方なく踵返す警察を、目を細めて送り出す。
そして後ろに従える人形は、普段のメイドのそれでなく]
面倒じゃのう。……殺せ。
[隣に在るのは数体の犬のからくり。最近主人がたわむれに作ったもの。背中のゼンマイ捲いてやる。唸り声の代わりにキリキリきしむ。
飛び出すように走る犬、狙いは警察。
歯が刃であるのも戯れか。毒の爪もただの洒落。
犬はじゃれる。警察へ。みるみる飛び散る赤い飛沫。
悲鳴は中まで聞こえない。聞こえたとしても構うまい。
ただの肉塊、転がるも。からくり犬は食べもせぬ]
虐待、ですか。
酷い……
罪なき子供を、力で説き伏せるなんて……
[罪なき人形を、棄てた自分はどうなのか――。]
えー、出てきちゃったんですか。
新しいご両親、心配してるんじゃないですか…?
[馴染めないから出てきた――。
カミーラは、言葉とは裏腹に、どこか淋しげな表情を浮かべたように思った。
気のせいだろか。]
生き人形…
そんな、感情もない人を、求める人なんて、いるんですかね。
辛い…のかな。
分からない……
早く、立ち直ってくれるといいんですけどね。
[自分の髪を撫でるカミーラの手は、どこか懐かしいように思えた。
シャーロットは、優しい笑みを浮かべながら、カミーラをみつめている。]
― ゲストルーム ―
[ ……目を覚ます。
ゆっくりと身を起こし、窓の向こうを見やる。薄暗い空からは今の時刻を推し量る事もできなかった。
寝覚めは決して良いとは言えなかった。それは、この空模様のせいか、それともこの屋敷に漂う何かのせいか。
頭を振り、意識を覚まそうと試みる。
(いえ、明日の朝…約束ですよ。)]
傍らのテーブルに置いた腕時計を掴み、覗き込む。まだ、十分に朝と言える刻限だろう。
ハーヴェイは、身支度を整えると部屋を出て一階へと階段を下りて行った。]
[シャーロットの言葉にくすりと笑い]
心配はしていないと思うよ。あたしのあとで来た中国の女の子は、うまくあの人達の期待通りに振る舞ってて、その子が来てからあたしのことは全然構わなくなったから。
[シャーロットの父を想う言葉を聞いて]
そうだね。時が解決してくれるといいね。
さてはて。
お客人をもてなす準備もおわらせねばの。
[ギギギ、と鈍い音を立てる屋敷。続いてガシャン、と重い音が響く。庭先の門にも重い鍵。そこに遊ぶからくり犬]
…まぁ一人二人先死にしても構うまいて。出れぬと知らしめる為にもの。材料にするなら生きたままが一番よいのじゃがの。
ほっほっほ、主人は喜ばれるかのう?
[シャーロットは、カミーラと言葉を交わす中で、カミーラが引き取り手に戻る意思がない事を感じ取っていた。]
カミーラさんは、これからどうするつもりですか…?
[シャーロットは、カミーラをみつめながらそう言う。]
私は、お父さんが心配だし、ここにいる理由もないし…
もう少ししたら、家に帰ります。
ハーヴェイさんが、送ってくれるって言ってたし…
[そう言った時――。]
「……何か変な声がしなかったかい?
悲鳴みたいな。」
え…っ?
何も、聞こえなかったけど……
[シャーロットは、不思議そうな表情で、カミーラをみつめた。]
[かみ殺させた警察の死体。ずるりと引きずり地下へと運ぶ。
主人の部屋で伺い立てて]
…ご主人様、少々傷つきましたが…かようなものでもお使いになられますかの?
[ドアの隙間から延びる腕、人というには化け物じみた毛むくじゃら。原型とどめぬその死体、ドアの中へと引きずり込む。
ぐちゃりぐちゃり、ぽきん。
隠すことなく聞こえる「食事」の音]
…おやおや、お食事がたりのうございましたかの。すぐご用意いたしますゆえ…*
[顔色も変えない老執事。さて、主人の為次に施すのはそも何か……*]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新