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さぁね。そういやステラもナサニエルも驚いてなかったぜ?
お前さんが大袈裟なんだよ。あの二人もその医者か殺し屋…そのどちらかかもな。
そーいやいつのまにか呼び捨てか、小娘。
ここを出るまでに人に物を聞く態度を学んだら教えてやるよ。
それまでは「いいたくない」かな。
― 回想:ゲストルーム ―
[ ……二人が認識しているよりも危険な状態にあるとハーヴェイは思っていた。
血の跡を、そしてモーガンの様子を思い出す。
あれが冗談や演出だとは到底思えない。そして、事実を誤魔化そうとしているというのも正解ではないだろう。
隠すつもりでああ言っていたのではあるまい。むしろ、知られたからとて、どうと言う事もないといった風だった。単に、騒がれる面倒を省くために脅しただけだろう。
そう、知られたからとて、どうとでもないと。
ハーヴェイの直観が的を得ていたなら……それはどういうことか?
生きて帰ったとて、そんな話を信じるものはいないと高をくくっている? まさか。それほど浅はかではあるまい。
ならば……そう、お前達を生かして返すつもりはないのだと、そういうことなのだろう。]
(ステラさんと、ナサニエルさん……
確か、二人とも驚いたような声をしてたけど…)
[すっきりしない何か――。
何だというのだろう。]
私の顔見れば、小娘、小娘言うあなたに、誰が「ギルバートさん」なんて呼ぶもんですか。
言いたくない、なら結構よ。
邪魔にならないようにしようと思って、あなたがここに来た理由を聞きたかっただけ。
言わないのなら、私がどんなに邪魔になっても、あなたに文句を言う筋合いはないからね。
[「教えてください――。」
そんな事、この男にだけは言いたくない。
そんな事言った暁には、自分が奴隷のようになりそうで。]
それは俺の邪魔になる予定が少なからずあったというわけかな?
でもってこの後もそんなつもり満々、と。
自立っていうプライド持って生きた方がいいぜ、小娘さんよ。
まぁ俺がアンタらに協力するかどうかは別問題ということで。
俺には俺の用事がある。手助けは期待すんなよ?
[ 身支度を整え終えると、ベッドの上に荷物を広げる。
懐中電灯、折りたたみの傘、雨具、乾パン、飲料水、チョコレート、方位磁石、メモ帳、鉛筆、ジッポライターとオイル。
彼の師である小説家ウィルキンスンの物好きに付き合わされ辺鄙な所を旅歩くため、あれこれと持ち歩くのが癖になっていた。
そして……ナイフ。
ハーヴェイは手にしたナイフの柄頭で、窓をコツコツと叩く。柔な窓ではない。恐らく、思い切り叩いたとて…いや、銃弾を打ち込んだとて割れぬのではないだろうか。
同じように壁も叩く。やはり、手ごたえは重い。]
これは……無理だな。
どうにか、扉の鍵を開けるしかないのか。
[ ステラがどう考えているのかはまだ分からない。協力できそうなのはカミーラだろうか。彼女は、ハーヴェイと同じように、全員を生かして返すつもりがないのだと認識しているようだ。
そして、シャーロット。彼女は、何とか帰してやりたい。
妹は……恐らくはもう生きてはいないだろう。
だが、せめて、シャーロットは。]
― 回想終了 ―
私を一番に迷惑がってるのは、あなたじゃない。
これ以上、文句を言われたくないから聞いたまで。
アンタらって、私とハーヴェイさんの事を言ってるの…?
ハーヴェイさんと私は、何の関係もないわ。
あの人は、何か目的があってここに来たようだけど、私は目的なんてなかったわ。
[そう、なかったのだ。
しかし、今は――。]
協力とか、手助けとか。
そんなの、必要ないわ。
【二階自室】
[部屋の隅で、カタリと物音がして、はっと我に返る。
いつのまにかメイド人形が、部屋の掃除を始めていた。
いったいどのくらいそうしていたのだろう。
窓の外が暗闇に近い所を見ると、短い時間ではないようだ。
後ろを振り返ると
―そこには誰も居ない。
ほっと胸を撫で下ろしつつも、鼓動はまだ早鐘のようだった。]
……馬鹿らしい。
[吐き捨てるように呟く言葉も、どこか震え混じりで。]
[ 手を伸ばす。頬に指先が触れる。
…その面立ち、その栗色の髪。
何年ぶりにまみえたのだろう。何年? いや、十年を越えている。
頬を撫でる。
柔らかく、そして冷たい頬。
……涙が流れる。
何も出来なかった、何もしてやれなかった。いや、こうなっている事を知りすらもしなかった。
ただ……悲しかった。]
[背後から添えられた手の跡をなぞるように、自分の手で首筋に触れる。]
(いつまで、私はあの主に縛られているのだろう…
離れていても、こうして幻覚まで見るほどに…。)
……さなく……ちゃ。
[誰ともなしにぽつりと呟く。自分に向けての決意だったのかもしれない。]
(そうしたら…自由にしてくれると…言った)
[一つ大きな深呼吸をして、冷静さを徐々に取り戻していく。気付くとかなりの汗をかいていた。]
…シャワーを使わせてもらってもいいかしら?
[メイド人形に語りかける。もちろん返事は返ってこない。
けれど、人形に対して、「物」として扱う事はしたくなかった。
それは、自分がそんな扱いを受けてきたせいだろうか。]
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