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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
1人目、自警団長 アーヴァイン がやってきました。
自警団長 アーヴァインは、村人 を希望しました。
2人目、語り部 デボラ がやってきました。
語り部 デボラは、村人 を希望しました。
[場所は変わらずその老女には不似合い感もある古ぼけたパブ。
聞く者はたった一人という長い語りは今はどれ程語られただろうか?]
さて…どこまでお話したかの?あぁそうじゃったそうじゃった。歳のせいかボケやすくての、ほっほっほ。
少しお時間を頂いてしもうて申し訳なかったのぅ。
では続きでも聞いておくれな。
貴方はそれでもまだあの屋敷に行かれたいと思うかの。
あの屋敷に住まうとな。人は二通りに別れるのじゃそうな。
人形に死ぬ程恋焦がれるものと死ぬ程嫌うもの。
周りが全て物言わぬ、表情も変えない者だったらお主はどう思う?
ずっと変わらん。見た目も心も記憶も変わらん者をお主はどう思われるかの?ずっとまともでおれるとお思いかのぅ?
おぉ失礼した、それでは年寄りの長話にもう少しお付き合い下され
[そして老婆が再び語り始めるのは何時の頃の物語か──…*]
語り部 デボラ が村を出て行きました。
2人目、村長の娘 シャーロット がやってきました。
村長の娘 シャーロットは、狂信者 を希望しました。
―森の中―
[屋敷を出たシャーロットは、ひたすら走り続けた。
自分を追い続ける、''あれ''から逃れるために――。
目に写るものは、一面に広がる緑である筈なのに、シャーロットにはそれが全く写らなかった。]
(どうして、あそこに…?
あれは、昔…棄てた筈なのに……)
[繰り返される問い――。
その答えが分かる日は、訪れるのだろうか。]
―回想:数刻前―
[シャーロットは、村長である父親に命じられて屋敷を訪れた。
幽霊屋敷と噂されるその屋敷に、村の民が近づく事は殆どほとんどなかった。それが最近、屋敷を訪れる人が増えているという。父――アーノルドは、酒に呑まれた状態で、シャーロットに屋敷の様子を見に行くよう命じたのだった。
――そこで。
シャーロットは、一体の人形と''再会''した。
まるで、鏡を見てるかのように自分とそっくりなその人形は、屋敷の二階にある人形展示室に、何かを待ち受けるかのように佇んでいたのだった。
シャーロットは、その人形を見るや否や、屋敷を飛び出したのだった。]
―回想終了―
―森の中―
あれ…?
ここ、さっきも通ったんじゃ……
[大きな大木の根元に、履き捨てられた一足の靴。
捨てられてから、かなりの時が経っているように思わせるそれを、シャーロットの瞳は覚えていたのだった。
何故か…その主は、既にこの世にいない気がしてならなかったのも、覚えていた理由だろうか。]
……迷ったのかな。
どうしよう…。
どっちが出口…?
[屋敷を包む森は、磁石も聞かず、一歩足を踏み入れたら最後、抜け出すことは困難と言われていた。
それは、過去に何人もの行方不明者を出しているからだった。
シャーロットは、辺り一面の緑を見回しながら、無き出口に向かって再び走り出した。]
3人目、流れ者 ギルバート がやってきました。
流れ者 ギルバートは、人狼 を希望しました。
[そこは深い森の奥。目指す屋敷はそこにある。
誰も行かないようなその不気味な屋敷、なのにそこは人によってはどんなことをしても求めたいものがあるそうな。
近くの街や村でこの屋敷のことを問うてみたが誰も答えない。否、答えたくないという態。
何とか手に入れた地図と聞きかじりの情報でそこにたどりついたのはある意味奇跡かもしれない]
……ここか?
[森にそぐわない程大きな屋敷。不思議と人の気配はしないが。
表門から入れるかどうか。まずはそれを悩んでみる]
さて、始められるでしょうかね?
やっぱりモーガンさんはいてもらわないといかんだろうか。
(全員人形だと色々アレって気がしてきた)
[どれくらい、走っただろうか。
気がつけば、木々の隙間から差し込む光は弱くなり、冷たい風が吹き始めていた。]
困ったなぁ。
陽が暮れる前に何とかここを出ないと……
[逃げ続けるシャーロットの視界に、一人の男の姿が入る。]
(良かった。
あの人に聞けば、ここから出られるかな……。)
あのー……
すいませーん!
[シャーロットは、ほっと胸を撫で下ろし、額にバンダナを巻いた茶髪の男の傍に駆け寄ろうとした。]
―屋敷の前―
……?!
そ、そんな……
[その男を追った先に、現れる屋敷――。]
戻って…きたの…?
[シャーロットは、足の力が抜けたように地に座り込んだ。
あの人形に呪縛されているようで動けず、ただ呆然と屋敷を*みつめていた。*]
/*
wikiの説明ページがちょうど1000だったので記念に書き込む♪
……12月からあのページあるよな…(がっくり)
4人目、修道女 ステラ がやってきました。
修道女 ステラは、村人 を希望しました。
[森特有の少し湿った空気の中、あまりの静けさに一度歩みを止める。]
……。
[再び歩き始めると、落ちている小枝や枯葉を踏みしめる自分の足音だけが、やけに耳に響く。]
[思わず胸の前で十字を切りかけ、途中で指を止めた。]
…おかしなものですね。
居ない神に頼る事など、もう無いはずなのに…。
[小さく呟くと、自嘲気味な笑いを浮かべた。]
…?お嬢さん?どうかしたかい?
[屋敷の前でさてどうするかとため息をついた矢先。視界に入ったのは青い髪の女性。なにやら妙にがっくりというか呆然というかしゃがみこんでしまった様子に驚き。とにかく良いとはいえない様子に首をかしげながらも手を差し出して]
おいおい。立てるか?
君もここに用があったのかな?
[安心させるような人懐っこい笑顔を浮かべて。同時に自己紹介を簡単に済ます]
5人目、執事長 モーガン がやってきました。
執事長 モーガンは、村人 を希望しました。
[変わらずすることといえば人形の調整と主人への食事配達。
外はなかなか怪しい雲行きだがまぁいつものことと気にもせず。
外はまた珍しく人の声も聞こえるが]
…ほ?また…何方かいらしたのかの?
[薄暗い屋敷、廊下に明かりをともし、メイドを引き連れて入り口へと向かう]
―屋敷の前―
[あの人形から逃れるために、必死に走ったシャーロットであったが、その足は家へと導くどころか、再び屋敷へと向かっていたのだった。正確には、''迷った''わけだが、シャーロットは、あの人形が再び自分を屋敷を連れ戻したような錯覚に陥ってた。
暫し、屋敷をみつめる――。
差し出された手に気づくまでに、暫しの時が流れたであろう。]
だ、大丈夫です……
[そう一言言うと、ギルバートと名乗る男の手を借り、ゆっくりと身体を起こした。]
ふぅん?顔色悪いけど大丈夫かい?
君ここの関係者?そんな格好でこの森って危ないんじゃないのかね?
所でここって中は入れるんかね?俺ここのアーヴァインさんって人に用があるんだけどさ。
[見れば見るほど大きな屋敷。ここには山のような人形が眠っているらしい。
いやはや、巷で幽霊屋敷と言われるのも頷けるご様子で]
[重々しい扉を開けるとそこには見知らぬ青年とシャーロット]
シャーロット様はお出かけでございましたか?何やらお疲れのご様子ですな。
して、そちらのお客様は…。
[少々怪しげに見上げてしまう]
用…ですか。
もう、用は済んだんですけどね。
[恐らく、この言葉を理解するのは困難であろう。]
私はシャーロットといいます。
家に帰る途中、道に迷ってしまって……
気づいたら、ここに戻ってきてしまいました。
[小さく震えながら、言葉を紡ぎ出す。]
関係者だなんて…
私は何の関係もないわ。
あの人形と、何の関係のないわ…っ!
[次第に、声が高まる。
シャーロットは、再び冷静さを失いつつあった。]
[歩を進める度に音を発してしまう自分の歩きに、それを一々気にしてしまう自分に、ため息をつく。]
もう…音を立てる事に怯えなくていいのよ。
けれど……
[もう、普通の歩き方を忘れてしまった自分に気付いた。]
[扉が開き、そこから顔を覗かせるのはえらく質素な服装をした老人。中から出てきたということは間違いなくこの屋敷の関係者だろう。軽く頭を下げて挨拶を交わし]
どーも。初めまして。ギルバートっていいますよ。
ここのアーヴァインさんの噂をかねがね聞いていてね。
是非お伺いしたいことがあってここまで来たんですよ。
[アポなしですけどね、と軽く首をかしげて]
この森広くてね。くるのに一日がかりになっちまいまして。もしご主人さんのお心が広いようだったらお話がてら迷子になる前に一夜、夜露をしのがせてもらえないかな、とか思ってまして。
アーヴァインさんに用があるのなら、自由に中に入ればいいわ。
[そう言った時、屋敷の扉が開く。
あの、重々しい…異次元の世界への入り口が封を切る。
そして、モーガンの姿が現れ、声を掛けてくる。]
モーガンさん……
私を…家に帰して……
教えて、モーガンさん。
あの森を抜ける方法……
[震えるシャーロットには不思議そうに]
用は済んだのに逆戻り?
…まぁ長居したくない雰囲気ではあるよな、この森。
関係ないのはわかったからちっと落ち着け?
迷子になって怖かったんかい?
[流石に乱れてくる声には宥めるように]
[ふと、森の奥の方から人の声らしきものが聞こえたような気がして、顔を上げる。]
…こんな所に来る人が居るのでしょうか。
[「酔狂な…」と、呟きかけて、自分もその一員なのだという事を思い出した。]
ほっほ、ギルバート様ですか。
ようこそお出で下された。
わざわざ遠方からのご来訪、主人も喜びましょうに。
しかし今はご面会されるのはちぃと難しいですな。
シャーロット様はどうされましたか。お帰りならそうお申しつけ下さればよいものを。
生憎まだ町にでる時期でございませぬからご案内はできかねますのじゃ。もう数日、お待ち頂ければ責任持ってお送りしますぞ?
[声のする方に歩いていくと、突然森が開け、その広大な敷地に大きな屋敷が見えた。見上げる程に大きな建造物に少し驚きながら、これほどのものが今までまったく見えなかった森の深さに、今更ながら少し身震いをする。]
……。
[視線を下に戻すと、数人の人物が屋敷の前に居るのが見えた。]
(迷子が怖いんじゃない…
私は…私は……)
ご、ごめんなさい。
[シャーロットは、ギルバートに向かってぽつりと呟く。
この時のシャーロットの瞳は、まるで人形のように光を失っていたのだった。]
数日待てば…?
モーガンさん、私、今すぐ帰りたいの。
案内できないのなら、地図でもいいわ。
村までの地図、書いてもらえませんか…?
[シャーロットとモーガンのやりとりに目を瞬かせている。
戻れないならどうやってここまで来たんだか。
帰れないのに帰ろうとするのは単なる自殺行為じゃ?とぐるぐる考えていると少し遠い所から人の気配を感じる。首をそちらに向けると…]
…ん?
じーさん、またお客ってやつが来たかもだぜ?
[涙目にもなろうシャーロットには申し訳なさそうに]
町に出るための車がまだ修理中でしての。まだ戻らぬのですじゃ。
御者が道を知っておりますが車修理の為で不在でしてな。
地図などはございませなんだ。
[見ると、老人と、青年と、少女のような女性。その面々に幾分ほっとしながら、しかし、どことなくこんな胡散臭そうな場所に何故だろうという疑問を残しながら、それらの感情を一切表に出さないようにして、三人に微笑みかけた。]
…こんにちは。
[ギルバートの言葉示すのは森の奥からの来訪者]
ほー…。なんということかのぅ…。
こんなにお客様が多いとはこれまた何かの前触れか…。
[メイドを動かし、その場にたたずむ女性へと向かわせる。
ここにいるということはこの屋敷の来訪者。お客様はおもてなしせねば。
数日前。彼らよりももっと前に訪れた人がきっかけ。
その人がこの屋敷にもたらしたものはそもなにか。
久しぶりに立派な「材料」を手に入れた主人はそれはそれは喜んで。
老人は思う。さて此度の来客をどうしたものやら、と]
どうぞ、お出で下され。
そのメイドにお荷物など持たされて結構ですぞ。
[ステラに声をかけながら。メイドは無口無言の無表情で彼女から荷物があれば受け取りを。無ければないで会釈し老人の元へ]
[老人に深々と頭を下げ、胸の前で手を組み、目を閉じる。]
……考え事をしながら森を散策していましたら、道に迷ってしまいました。
このお屋敷にたどり着けたのは、きっと神のお導きに違いありません。もしよろしければ、一晩泊めていただけるとありがたいのですが…。
ほっほ、お導きですか。
ではお迎えするのもお導きですな。
どうやらお客人同士退屈おさせ申し上げずすみそうですの。
どうぞごゆるりとされませい。
[死んだような目をしたシャーロットを少し心配気にみてやり]
何か怖いもんでもみたのかね?
この森は相当広いみたいだしなぁ。素直に言葉に従うかもっと明るくなってからの方がよさそうじゃないか?
じゃないと森で何かに食われちまいそうだ、お嬢さん。
[すぐにばれるであろう嘘を言い、にっこりと微笑む。近づいてきたメイド人形を物珍しそうに見つめ、その頭をそっと撫でた。その目には何故か、慈しむような、哀れむような色を浮かべながら。]
荷物は小物しかございませんので、どうぞお気になさらずに。
[そう言いつつ、傍らの少女と青年に微笑んだ。]
……大丈夫ですか?大分怯えておられるようですが。
しかしまぁこんな所で立ち話も何でございますからお入りになられるとよろしい。
シャーロット様も何か温かい物でもお召し上がりになれば落ち着かれましょうしな。
ささ、どうぞお入りを。
[ステラに撫でられたメイドはその目にステラを映しながらも無表情。進むモーガンに従い屋敷へと入っていく]
[モーガンの言葉に、シャーロットは愕然とした。
この屋敷から…あの人形から解放されるのは、数日後であるらしい。
シャーロットの瞳は、違う光で溢れてくる。]
(帰りたい…
ここにいたくないの……)
分かりました…。
無理言って、ごめんなさい。
[何かを拭いながら、シャーロットは弱々しく呟いた。]
「…こんにちは。」
[背後から聞こえてくる女の声に、シャーロットは振り返る。
そこには、コイフを付けた女の姿があった。
シャーロットは、軽く頭を下げ、小さく挨拶を返した。]
[懐から、小さな小瓶を出し、小さく十字を切った後小瓶の中の液体を指先に付け、少女の額にそっと触れる。]
…聖水です。
いつも神が貴方と共に居て下さいます。
どうか恐れないで…。
[微笑まれ、こちらも同じように笑い返す]
初めまして。迷子仲間だな。
ギルバート・スペンサーだ。よろしく。
[メイドを見るその目の色には気づかない。
しかし初めて見る人形メイド。噂には聞いていたが…正直な感想は
気持ち悪い
だった。人形のような人間と人間のような人形、言い方は同じなようでも実際には…こうも不気味なものだとは]
[ステラと名乗る女が、自分の額に聖水をつける。]
聖水、ですか。
ありがとう…ございます。
[ステラの行為故か、それとも人の姿が多くなった故か――。
シャーロットは、徐々に落ち着きを取り戻していた。]
……そうですね。
だいぶ暗くなってきましたし、また森へ出ても迷うだけかもしれません。
[シャーロットは、ギルバートにそう言った。
再び森へ出ても、また''あれ''に連れ戻されるのではないか。
そんな考えが、シャーロットを屋敷に留めさせる事になったのだ。]
モーガンさん、私にも部屋を…貸してもらえますか…?
できれば、一階がいいのですが。
[青年に向かって、小さく頭を下げる。]
私はステラ・ロックフォードと申します。
よろしくお願い致しますね。
[その後、もう一度少女に微笑みかけてから、メイド人形を追うように歩き出した。]
[中へと進んでいくモーガンの背中]
…結局泊めてくれるんかね?
[メイドに荷物を渡すとそれはそれは恭しく提げ持って、モーガンの後をついていく。触れた手の感触はまるで死んだ人間。
自身にとってこの屋敷に入るという第一段階はクリアした訳なので特に不満はないがやはり気味が悪い]
そんじゃお邪魔しますよ。
[モーガンに案内されている最中でも回りを見渡すと…一面の壁に人形人形。
操り人形がかかっている様なんて人間が首吊りしているみたいだった]
[屋敷の中に足を踏み入れると、ステラの足音は途端に無音になった。]
(…神なんて……)
………居ませんよ。
[小さな声で呟いた。]
[案内する先は食堂。そしてすぐにメイドに指示用のディスクを入れると、暫く後に暖かい紅茶やコーヒー、砂糖やミルクをもったメイド達が現れる]
何分人が少ないものでしてな。お口に合うかわかりませんが。
お三方のお部屋は後で準備いたしますでな。終わりましたらメイドがご案内いたしますじゃ。
[別のメイドのウェストポーチから数枚のディスクを取り出し挿入する。部屋の片付けの指示。このディスクで命令を与えるらしい。掃除、食事、洗濯…。
おおよそ人が頼む大体のことはこのやり方でまかなえる]
暫し失礼しますでな、御用の際はメイドにお申し付けを。
[指示の仕方を教えこみ、自分を呼ぶためのものも提示して]
さほど難しくはありませんぞ。
[案内された食堂はセンスのいい調度品や装飾品で過度にならない程度に飾り付けられている。勿論人形はここにも飾られているがそれを抜きにすれば嫌いなインテリアではない]
へ〜……
[指示の与え方やその通りに動く人形を物珍しげに眺めている。
出てきた飲み物…ブラックコーヒーを匂いをかいでから一口飲んでみるが]
…普通、ていうか…まぁうまい部類に入る…。
[毒でも入ってるものかと思ったらしい。コーヒーは何を入れてもバレないという認識があるから]
シャーロット様は一階のお部屋ご希望か。
ふむ、かしこまりました、では一室ご用意を。
申し訳ないのですがの、正規のゲストルームではござらんでの。少々ご不便をおかけするやも知れませぬがよろしいですかの?
なるほど…。センスそのものは良いな。
そしてどれもアンティーク品ときたもんだ。主人さんやじーさんどっちの趣味であれ悪くない。
…期待できそうだ。
[値踏みするようにあたりを見回して呟く。
何かを考え付いたように少し目を歪める。
出されたコーヒーを飲み終えると]
さて、俺も部屋借りていいかなぁ?ちょ〜っと疲れてるんだよな。
[シャーロットの部屋のついででいいけどね、と執事に部屋を都合させる。もう少し休んだ後、その部屋に引き取るつもりで*]
―一階:食堂―
[食堂に案内されたシャーロットは、片隅の椅子に腰を下ろした。
モーガンに操作され、メイド人形がシャーロットに紅茶を差し出す。]
…ありがとう。
[思わず礼を口にしたが、メイド人形は何も言葉を発しない。
当然といえば当然だが……。]
一階なら、どんな部屋でも構いません。
無理言って、ごめんなさい。
[ゲストルームは、二階にしかないのは分かっていた。
それでも、シャーロットは二階で過ごす事はできなかったのだ。
少しでも、あの人形から離れていたくて…、例え一人であろうと、''あれ''から離れてさえいれば、恐怖は多少緩和されるのであった。]
[申し訳なさそうなシャーロットへ少し目元を緩ませて]
いやいや、構いませぬ。
お客様の快適を創るのも執事の役目ですしな。
ここはお若い方がいらっしゃるのは珍しくての。
もし主人とお会いされる機会があったら是非お話相手になって頂きたい物ですのぅ。
ではごゆっくりなさって下さいませ。
何かご用命があればどうぞ遠慮なく。
[ほっほ、と軽く笑うと部屋の掃除へメイド人形を引き連れて*]
―一階:自室―
[紅茶を飲み終えると、シャーロットはメイド人形に案内され、一階の部屋へと向かった。
部屋に入ると、すぐさま扉に鍵を掛け、簡易的なベッドに身体を横たえた。]
なんで、こんな事になったんだろう。
[部屋の天井を見つめながら、ぽつりと呟く。
思い出されるのは、あの人形と出逢った時の事――。
シャーロットは深いため息をつくと、暫し瞳を閉じ*眠りについた。*]
6人目、書生 ハーヴェイ がやってきました。
書生 ハーヴェイは、人狼 を希望しました。
【二階展示室】
[ ――人形屋敷。
鬱蒼とした森の奥深くに佇むその館。
磁石の効かぬ深い森。そこは多数の行方不明者すら出して、屋敷の噂を更に不気味に彩ったという。
曰く、幽霊屋敷、死霊屋敷と。
ハーヴェイは、二階の展示室で人形を眺めながら、ここに至る前日の晩、ふらりと立ち寄ったパブに居た、その場とは不釣合いな雰囲気の老婆の語った話を思い出していた。
実際にこの屋敷の中を見なければ、荒唐無稽と笑い飛ばせるような類の話であったろう。話好き老婆の、嘘とも真とも知れぬ噂語り。
旅行ついでにこの屋敷に立ち寄ると手紙を寄越してから、連絡のない妹のメアリー。
――ふと、玄関の扉の開く重い音に気付く。
もたげた嫌な考えを振り切るように頭を振ると、ハーヴェイは階下へと足を運んだ。]
/*
ハーさんがデボラばーちゃんを拾ってくれて嬉しく思います。南無南無
でもデボラばーちゃんが話してるのは過去の話なんじゃよ…(さめざめ)
村の設定が変更されました。
[ 階段へと向かう。すると、メイド人形を連れ階段を上って来るモーガンと目が合い、軽く会釈する。
いくつかのやりとりを交わす。
話を聞くと、この屋敷に新たな客人が訪れたという事だった。そして、家に帰ろうとしたシャーロットが、道に迷い屋敷に戻って来たらしい。]
ところで、モーガンさん。
こちらに、メアリー・ジョンストンという女性が訪れたことはありますか?
アーヴァイン氏の人形が好きな知り合いなのですが、旅行の際にこちらにお邪魔させて頂く予定だと言っていたもので。
[ 果たして、モーガンは何と答えたか。
やりとりの後、モーガンから食事を勧められたハーヴェイは、礼を言うと食堂へと向かった。*]
シャーロット様は一階のお部屋ご希望か。
ふむ、かしこまりました、では一室ご用意を。
申し訳ないのですがの、正規のゲストルームではござらんでの。少々ご不便をおかけするやも知れませぬがよろしいですかの?
7人目、逃亡者 カミーラ がやってきました。
逃亡者 カミーラは、村人 を希望しました。
はぁ……はぁ……
なんとか撒いた、か?
畜生、あたしとしたことが……
しかし変だね、奴ら。この森に入ったとたんに追ってくるのを諦めたように見える。何故だ?
[それでも慎重に周囲を見回すカミーラの視界の隅に映る、古びた大きな屋敷。警戒心と好奇心の狭間でしばらく躊躇しているかのようなそぶりを一瞬見せたあと、意を決して屋敷のほうに歩き出す]
何とか交渉して、ほとぼりが冷めるまで匿ってもらうか。……そいつぁさすがに虫が良すぎるか。なんにせよ、もう、しばらく走れない。
ごめんください!すみません、お水をいっぱいいただけませんか?
―一階:自室―
[どれくらい、眠ったのだろうか。
窓の外の景色は、先程と殆ど変わりがなかった。
眠ってから、然程時間が経ってない事を認識する。
その時――。]
「お水をいっぱいいただけませんか…?」
[女の声を耳にした。]
ねぇ、誰かが呼んでるわ。
ちょっと、行ってきてくれない…?
[シャーロットは、自分に与えられた女のメイド人形にそう言った。
シャーロットの部屋は、屋敷の入り口のすぐ傍にあり、重い扉に閉ざされているとはいえ、窓から外の声が聞こえるようになっていた。]
(それにしても、お父さんが言うように、ここを訪れる人が後を絶たないわね。
一体、何が目的でこんなところに来るんだろう。)
[一人になったシャーロットは、ベッドから身を起こし、部屋の中を見回した。
部屋にあるのは、窓にかかる白いカーテンと、簡易ベッド一つのみ。
トイレや風呂は、他のゲストルームにも備えられてはいないようだが、シャーロットの部屋には水道すらなかった。]
どんな部屋でもいいとは言ったけど…
困ったなぁ。
[そんな事を呟く。
シャーロットは、喉の渇きを潤すために、食堂へと向かった。]
[自室を出て、食堂へ向かう途中、屋敷の扉が開かれた。
扉を開けたのは、自分のメイド人形。
扉の向こうには、一人の女の姿があった。
息を切らしながらも、目の前の人形を不思議そうに見るその女は、どうやら水が欲しいらしい。
シャーロットは、幾つかのやりとりをした後、その女を食堂へ誘い、同意が得られれば共に食堂へと向かっただろう。
屋敷のエントランスには、相変わらず一点をみつめる人形達が並んでいる。
あの人形程ではないが、やはり気味が悪いのは変わりなかった。]
【二階】
[器用に階段を上り、無言で先導する人形の後をゆっくりと歩きながら、いくつか並んだ同じようなドアを通り過ぎる。ふいに人形の足が止まり、突き当たりの部屋のドアを開けた。]
……。
[廊下の奥には、まだ何か部屋があるようだったが、小部屋の中に消えていく人形の後につづく事にした。]
―一階:食堂―
ハーヴェイさん…?
[食堂には、ハーヴェイの姿があった。
一人、カップを手にするその姿は、どこか淋しげに感じられた。
シャーロットはハーヴェイの隣に腰を下ろし、暫し言葉を交わしていた。
屋敷を出た事を聞かれるのなら、用が済んだから家に帰ろうとした……そう、*答えるであろう。*]
[部屋に足を踏み入れ、室内を見回す。人形がお辞儀のようなポーズで一礼をして、部屋を出て行った。
その細かい動きに、思わず感心してしまう。]
…本当に、人間のよう…。
[ふと、ドアを見ると、ドアノブに内鍵が付いていた。ゆっくりと歩き、ドアに近付き、その鍵に触れる。]
……鍵。
何年ぶりかしら…。そう、こんな形でした…。
…私が自分の意思で、かけられる鍵…。
ただ、閉じ込められるだけの物では無く…。
[呟く声が段々と小さくなり、少しの嗚咽が混じる。
しばらくそのまま鍵に触れていたが、指で目尻を拭い、もう一度目を開いた後は元の涼しげな表情に戻っていた。]
[屋敷の主人は暫く会えないらしい。
別に今の自分に主人に会うことは特に重要じゃない。
部屋から出て、回りを見渡すとあるわあるわ人形だらけ]
…ふん。モノは悪いわけじゃないらしい。
こんなもんにはまだ用はないんだが。
(感傷に浸るのは、まだ早いわ…
私は…私の成すべき事をしなければ…)
[部屋のドアを開け、先程奥にちらりと見えた大きめな部屋に向かった]
[ステラが二階を歩き回る前のこと。
自身も二階をぐるりと見渡してみる。奥にやけに大きな扉が目に入り、それを見据えて少し口端を持ち上げる。
どうも廊下に飾ってあるだけの人形でもいい値段はするのだろう。
そしてあの扉の奥。何かありそうだ。
そう思ったのは長年の勘。まだその「必要」はないか、と昨日コーヒーを飲んだ食堂へと]
…おやおや、先客がいたかい。
[そこにいた人に軽く挨拶を交わし]
【二階展示室】
[壁一面、あらゆる所に並べられた人形。
その瞳はあらぬ所を見つめているような、それでいて何かをじっと見つめているような。
視線の合わない人形の瞳のひとつひとつを、じっと見つめた。そのガラス玉の奥を。]
…待ってて。
私も、すぐに…。
[誰にともなく呟き、目の前の一体の人形の頬を、そっと撫でた。]
(あまりこの場所に長居するのはよくないわね…。
何故なら私は、[偶然ここに導かれた修道女]なのだから…)
[頭を軽く振ると、顔に微笑を浮かべる。何事も無かったかのように。
そして、意識して、足跡を鳴らして廊下を歩く。そう、普通の人間がそうするように…。]
【一階食堂】
[ 軽く食事を済ませたハーヴェイは、熱いコーヒーの注がれたカップから立ち上る湯気を眺めながら、やはり物思いに沈んでいた。
連絡の途絶えた妹。
ただ単に、多忙なだけかも知れない。半年やそこら連絡がなかった事などは今までもあった。
「――今度、あの人形を作っている方のお屋敷を訪ねる事になりました。帰ってきたら、また手紙を書きますね。楽しみにしていてください。」
……最後の手紙にあった、その文面。
それがハーヴェイの頭の中で繰り返し思い出された。
――その時、ハーヴェイに声を掛ける者がいた。
はっと我に返り振り向けば、そこにはどこか落ち着かないふうのシャーロットの姿があった。
いくつかの言葉を交わす。
用が済んだから家に帰ろうと思ったとシャーロットは言う。取り乱した姿を見たハーヴェイには、その言葉をそのままに取ることはできなかったが、その疑問は口にせず話を聞いていた。]
[ そこに、見かけぬ男が現れた。
その男は、人懐こそうな笑みを浮かべながら軽い弔すの挨拶を飛ばす。モーガンが言っていた、新たな客人なのだろう。
笑みを浮べ、挨拶を返す。]
初めまして。私はハーヴェイ・ウォルターズ。
こちらには、取材でお邪魔しています。
あなたは……人形が好きという雰囲気には見えないですね。商談か何かでこちらへ?
[廊下を歩いていると、階下から人の話し声のようなものが聞こえた。]
…先程お会いした二人が居るのかしら。
[階段を下り、声のする方に歩いていくと、食堂のような部屋が見えた。
中をそっと覗くと、やはり先程の二人と、見知らぬ青年と女性の姿が見えた。
新しい顔ぶれに少し驚きつつ、笑顔で会釈をする。]
商談?…あぁ、そんなとこ。
[実際自身は商談やらなんやらと高度な取引はできないが]
初めまして、ハーヴェイさんな。俺はギルバート。ギルバート・スペンサーだ。
人形に興味なさそうかい?
別にそんなこたぁないけどね?
[人形そのものよりもその人形が生み出すものに興味がある、とは流石に言わずに]
おにーさんはここに何しに来たんで?
興味があったりとか?
それとも
[ちらりと視線は落ち着かなさ気なシャーロット]
わざわざお嬢さんを慰める為にここまで来たとか?
[近くにあったメイドに習った通り、飲み物を持ってくるような指示を出しながら]
―一階:食堂―
ここに居る事にしたとはいえ、長く居るつもりはありませんよ。
モーガンさんが出かける時に、一緒に出るつもりです。
[シャーロットは、ハーヴェイにそう言う。
ハーヴェイが何かを感じた事に、シャーロットは恐らく気づいてないだろう。
ハーヴェイとやりとりをしていると、ギルバートとステラが別々に食堂に入ってきた。
シャーロットは軽く頭を下げ、メイド人形に差し出された紅茶を口にしていた。]
ねぇ……
ポットを一つ、貰えないかな。
私の部屋、水道もなくて……
水飲むのにも、ここに来なきゃいけないのが不便なの。
[言葉で答える事のない人形に、そう言う。
メイド人形は、キッチンからポットを持ってくると、シャーロットに差し出した。]
出る…ねぇ?
[ちらりと窓の外。見ると雲行き怪しい灰色の空]
あの爺さんも本当に人間なんだか怪しいもんだ。
そもそもこんなでかい屋敷に生きてる人があの年寄りだけ、とは流石に思わないけどさ。
こんな化け物屋敷に一人でくるなんて度胸のあると思ったら外で泣きそうになってるんだもんな。
[可愛いのか何なのかわからんね、とからから笑い]
ギルバートだね。よろしく。
[ ハーヴェイの問いに対し、返ってきたギルバートの言葉はどこかはぐらかすような感じのものだったが、深く追求する事もなく頷いた。ここでの詮索は余計な事だと思えた。]
興味が無さそうに見えるというか、人形を側に置いたり、愛でたりするようには見えないなと思ってね。
[ 笑いながら、冗談ぽくそう言う。]
「わざわざお嬢さんを慰める為にここまで来たとか?」
[ どこまで本気で、どこまで冗談なのか。
ハーヴェイは思わず苦笑を浮かべる。
慰める云々はともかく、危うさを感じ、気に掛かりはしているのは確かだった。]
僕は物書きの端くれでね、ここには取材させてもらいに来てる。
本当は、珍しいもの好きの僕の師匠がこちらに興味深々で、共に来るはずだったんだけどね。生憎今回は都合が付かなくて、僕だけが来たって所なんだ。
[ハーヴェイとギルバートのやり取りを、無言で聞くシャーロット。
ギルバートもまた、人形に興味があるように感じられた。]
(人形の、どこがいいのかしら。
あんな、物言わない人形……)
[心の中で、そう呟く――。]
な、泣きそうになんかなってないわよ。
あれは、単に走って疲れただけなの。
[シャーロットは、きっとした瞳でギルバートにそう言った。
何故、強がったのか……否、何故、泣きそうになっていた事を隠したのか。]
はじめまして、ステラ・ロックフォードと申します。
こんな…森の奥地で、こんなに何人もの方がいらっしゃるとは夢にも思いませんでした。
[初対面の二人に挨拶をしつつ、「こんな」という部分に少し力を込め、意味深な響きを少しかもし出す。
ギルバートと、ハーヴェイと名乗る青年の会話に少し興味をひかれ、傍らの椅子に腰掛け、二人の会話を見つめていた。]
まぁお人形さんは別に傍において可愛がるだけじゃぁないだろ?
色々あると思うぜ?使い道は。
あぁいうので遊んでる大人もいるしなぁ。
物書きっていうと人形主人公のおとぎ話でも?それともお人形と人の恋物語?
[にやにやと笑いしながら。またシャーロットにもからかい半分に]
お嬢さんは泣いてたよ。確かにネ。
あんな空だけどまさか雷なんかじゃ泣かないよな?
お人形さんたくさんいるんだしぜひ慰めてもらえよ。
[ ギルバートと挨拶を交わしている所に、新たな人影が現れた。入り口の方で笑みを浮かべて会釈する修道衣姿の女性。
その服装は、この屋敷の中で見るのが何とも不自然にすら思われた。
色合いから見て、ベネディクト派の修道女なのだろうか。しかし、このようなところに何故?]
初めまして、シスターステラ。
私はハーヴェイ。ハーヴェイ・ウォルターズと申します。
[ 心の中の疑問は表に出さず、笑みを浮かべて挨拶の音場を掛ける。]
………しないで!
私の前で、人形の話をしないでっ!
[ギルバートが口にした言葉に、シャーロットは怒りを露わにした。
ギルバートに怒りを表したのではない。
昔、一人淋しい夜、人形を抱いて眠った時もあった。
あの頃は、確かに人形に癒されていた。
しかし、今は癒されるどころか、自分を追い続け、呪縛してくる人形に、恐怖と同時に、怒りを感じ始めていたのだった。
シャーロットは勢いよく立ち上がると、食堂から出て行った。]
……。
[この客人の増え方、主人はどう思われるのか。
まだ地下に籠る主人に伺い立てると返る答えは。
老人は少し眉を顰めたが]
……かしこまりました。
いえいえ、私めはずっとここにお仕えしている身でございますれば。
反対などしませぬに。
それで貴方様が満足されれば十分でございますぞ。
[さて主人は何を老人に伝えたか。
早く「材料」が手に入ることを祈っている風で]
では…お客人が待っておりますので…
[静かに一礼し、部屋を後に]
お、いらっしゃいシスター。
[入ってきたステラに軽く手をあげて挨拶。
そして怒鳴るように声を荒げるシャーロットにはやれやれとわざとらしくポーズをとって]
恥ずかしがってるのかね、ありゃ。
雷なったらどれか一つそこら辺の人形持って慰めにいってやったほうがいいかもしれんなぁ。
[彼女が怒っているのを知ってか知らないでか]
[微笑みを浮かべて挨拶をしてきた青年に、こちらももう一度微笑みかけた]
…ハーヴェイさんですね。
よろしくお願い致します。
[言ってから、「よろしく」とは何となく間が抜けていると気付き、思わずくすくすと笑う。
少し動揺してしまっているのだ。ハーヴェイと名乗る青年の瞳の奥に何かの色が見えた気がして…]
[食堂から出て行ってしまったシャーロットの後姿を見つつ]
…ギルバートさん。
女性には、わかりやすい優しさの方が好まれますよ?
[そう言って、少し困ったように笑った。]
[困った顔をするステラへは別に気にもしないという態で]
別にぃ?俺は親切な人間じゃないしなぁ?
シスターは俺に優しくされたい?
[にやにや笑う顔は下卑てもいるか]
ー 回想 −
[ハーヴェイという青年、問うてきたのは探し人]
…メアリー様と仰る方でございますかな?
ふぅむ。
……存じませぬな、申し訳なく。
[一瞬の沈黙。青年は何かを読み取るか。
ただこの老人がもっと耄碌していれば信じられもしたろうが]
少しお客様の名簿でも洗ってみましょう。
それらしいお名前があればお伝えしましょうて。
[見えぬ所で眉を顰める様子は何を考えてのことか]
[ギルバートに向かって小首を傾げる。]
…親切じゃない人間は、そんな風に他人を構ってあげないと思います。
貴方は優しい人ですよ。
[まっすぐにギルバートの目を見つめ、そう言った。]
使い道、か。なるほど、そういう発想なんだね。
趣味よりも実益、という所なのかな。
さて、題材にしたいというのは師匠の方でね。僕は本来、付き添いくらうの予定だったんだ。でも、もし僕が題材に使うなら……おとぎ話や恋物語的なものにはならないだろうね。
[ そう、ギルバートの問いに答える。]
[まっすぐにステラから見つめられる。
が、別に何を思うわけでもないらしい。
何故なら俺は別の意味でならそれなりに人を構うわけだから]
くっくっ。まぁそいういうことにしてくれていいぜ?
たださぁ、別に優しい人だけじゃないと思うんだよなぁ、人に構うってのは。
[たとえば…とその先は続けない]
へぇ?お師匠さんはどんなものを作るつもりだったんだろうね?
それにもしお兄さんならどんな物語を描くつもりなんだい?
…やっぱスプラッタとか?
できたらぜひ読ませてもらいたいね。
[ここら辺は純粋に興味のようだ]
なかみ
…人が攻めキャラになろうと頑張る決意をした後にそんなギルバートを演じる貴方が憎いのぢゃよw
(はりせんべちべち)
[ギルバートの言葉に何かの影を感じつつ、メイド人形の持ってきた紅茶に口をつける。]
……。
[何かを言いかけたが、ハーヴェイの話を邪魔しないように、黙って紅茶を飲み続けた。]
[老人は少し思案顔。召使詰所の様子を見ればメイド人形があれこれ動く]
ほっほっ、もう人形の使い方を覚えられましたか。
[顔を少し緩め、広間へ向かおうとするメイド人形の後につき]
皆様、お揃いですかな?
[広間を開けると並ぶ客人の面々]
[ ステラと名乗ったその修道女は、幾分か緊張したような面持ちで言葉を返してきた。
どんな事情でここを訪れたのか。
だが、詮索する事でもないだろう。
そう思い、ギルバートとの会話に戻る。]
師匠はどんなものを書くか……僕にも想像つかないな。いや、想像したとしても、それを越えてるだろうから。
そうだね、僕なら猟奇とか伝奇とか、そういう雰囲気にするかな。
まあ、できたら、ね。気を長くして待っててくれるかな?
[ 笑いながら、ハーヴェイは言う。]
…じーさん。
[広間に現れたメイド人形。そして喋るはずのないそのメイドから声が出た。
その後ろから出てきた老人に少し驚いたらしい。流石に]
…びびらせんな。
あぁ、お邪魔してる。なかなかうまいコーヒーをごっそさん。
[現れた老人に、紅茶を飲む手を止め、頭を下げた。]
お世話になっております。
部屋まで用意していただいて…本当に助かりました。
ありがとうございます。
ほっほっ、このお屋敷の評判の為にも、ですな。
お客様はおもてなししていることを広めてもらわねばなりますまいしなぁ。
[会釈するステラ。老人は…]
所で皆様はいかほどここに泊られるのかの?
主人にお目どおりされる方はぬかすとして。
いやいや、ここは何せ人が少なくございましてな。
予定は把握しておかねばなりますまい。
勿論どれだけ御滞在頂いても構いませんぞ?
[シャーロットに連れてこられた食堂で、集まった面々の顔を見比べつつ、ここに自分が居てもいいのかどうか考え込んでいたカミーラだったが、モーガンの言葉に首を傾げる]
…お揃い。
あたしも人数に入ってるのかなぁ。
まあ、いいか。
ふぅん?
お師匠はおにーさんの想像力を超えるものを書くのか。それはますます楽しみだ。
昔ね、かわいい人形が人を殺すなぁんて物をみたことあってネ。
子供心におびえたもんさ。
あい、気を長くして待ちましょうか。んでおにーさんもカンヅメにして是非作品読者一号にしてもらおうかな。
俺の為にも書いてくれると嬉しいね?
[笑う相手に合わせて笑う。先ほどステラに向けた視線とはまた種を異にして]
どれだけいてもかまわない、か。
なあ爺さん、あたしはここに招かれたわけでも、用事があって尋ねてきたわけでもないんだが、それでも構わないのかい?
いやね、ちょっと困ったことがあってね。ほんの二,三日でいいんだ。ここにおいてもらえないだろうか、と思ってさ。
[老人は少しカミーラが見えなかったらしい。
呟く声にちと驚き]
…おぉ、もうお一人いらしていたか。
気付かずにこれはこれは失礼をした。
お名前を伺ってもよろしいですかな?
[深々と、気づかぬ非礼、詫びながら]
[モーガンに向かって]
こっちこそ勝手にあがりこんですまなかったね。
あたしはカミーラ・エリアーデ。ちょいと厄介ごとに巻き込まれちまってね。ほとぼりが冷めるまでここにおいてもらえると有り難いんだが。
……無理にとは言わないよ。駄目なんだったら夜になったら出ていくさ。だが、日が暮れるまで待っちゃもらえまいか。
ほっほ、ここは深い森でしてな。
迷いこんでしまうとそう中々にはでれませなんだ。
ご興味なくとも人助けと思えばご滞在は願う所ですぞ?
何せ巷にはこの屋敷よくない噂が立っておりますでなぁ。
皆様がここの素晴らしさを広めて下されば願ってもないことですじゃよ。
[興味がないが滞在したいとも構わぬこと。
主人の意向は…客人はそのまま留め置け、ということで。
それがなぜかは勿論言えぬ]
喉が渇いて水をもらおうと思ったら、そっちのお嬢ちゃんが[と、シャーロットの方に目線をやって]ここまで連れてきてくれたのさ。
何かの集まりでもあるのかい?お邪魔なんじゃないかと冷や冷やしているよ。
―一階:食堂の外―
[食堂を出たシャーロットは、急いで自室へと戻った。
鍵を掛け、手にしたポットをベッドに放り投げる。]
何なのよ!
何だっていうのよっ!
文句があるなら、言えばいいじゃない。
私のものを、奪うのがいけないのよ!
私に…私に似てるのがいけないの!
[姿見えぬ人形に、シャーロットは自室で声を荒く言う。
怒りがおさまらないシャーロットは、再び自室を出て二階へと向かう。
――あの人形を、壊すために……。]
悪い噂、ねえ。あたしも根も葉もない噂には迷惑してる口なんでね。そんなのは気にしないよ。
何だかわからないが、すごい数の人形だね。何でこんなに人形だらけなんだい?
[とモーガンに向かって部外者の気楽さ、直球な質問をぶつける]
[老人の言葉に少し思案しながら]
…そうですね…。
特に急ぎの用事があるわけではありませんが、見ず知らずの方のお屋敷にそう何日もお邪魔しているわけにもいきませんし…。
ただ、ずうずうしいお願いでもよろしければ…。
お屋敷の中のたくさんの素晴らしい人形達を、じっくり見たいのです。恐らくこの数では、一日では見終わらない気がしますので、その間泊めていただけるのならば嬉しく思います。
あ、あぁ、俺は…別に。主人さんに会える時まで居させてもらえると助かるねぇ。
それに外もあんなんだし少し滞在させてもらうかもしれないなぁ。
[外は変わらない曇り模様。雨でも降り出しそうな様子。
そしてこの老人に何か不思議なものを感じたのは自分だけか?
メイド人形といい、目的あってきたのは確かだが、ほんの一瞬、寒気で胸が高鳴った。]
人形だらけ…とは。また面白い質問ですなぁ。
ほっほ、ここは人形師・アーヴァイン様が所有されるお屋敷でございましてな。
喧騒な街中に屋敷を構えますとどうにも人形が哀れだとこのような森に静けさ求めた訳でございます。
元々相当なコレクションをおもちでありご自身も人形を作られるお方でしてな。
たまりたまってこのような有様となったわけでございますよ。
[至極簡単に説明をするが…この話にも裏がある。
若い頃恋人に裏切られた主人。気が触れたのかひきこもるように。そして集めるだけでなく、人形作りに精を出し始め…その「材料」を得る為には街中では不都合なのだということ]
[モーガンと話し込みながらも視線は居並ぶ他の面々を盗み見るかのよう。シャーロットがギルバートとのやりとりの末に出ていったのを見て]
あーあ。坊やお嬢ちゃんを怒らせちゃったよ。何言ったんだかねえ。
もう一人の坊やはお嬢ちゃんのこと追いかけてあげないのかしらね。あの尼さんの方が本命なのかしらん。
[モーガンの説明に目を丸くして]
人形が可哀想、か。
ふうん、あたしにはよくわかんない発想だよ。
まあ、男なんてもんはあたしら女から見れば同じにみえるもんをいくつも集めたりするからねえ。ライターとか時計とか。
[いかにもそちらの方面には興味が薄い、といった模様]
僕としては、できればアーヴァイン氏に直接話を聞きたいので、もしお会い頂けるなら、ご迷惑にならない範囲で滞在させて頂ければと思っています。
[ モーガンの様子に何となく違和感を覚える。見れば、ギルバートも微かに訝しげに眉根を寄せていた。
その後、ギルバートと言葉を交わしていたシャーロットはが、「私の前で、人形の話をしないでっ!」と叫ぶなり飛び出して行った。
カミーラの声は聞こえたのか聞こえなかったのか、ハーヴェイは立ち上がると、皆に手を降り、食堂を後にした。]
[ふと、老人に快活に話しかける、カミーラと名乗る女性の方を見つめる。
どう見ても、この屋敷に興味があって訪れた人間には見えない。]
(この屋敷に自らの意思で持って関わろうとする者は、おそらく…)
[そこまで考えて、思考を止めた。それは自らの行動に関わる事であり、その匂いを感づかせるわけにはいかなかったから。]
ステラ様、勿論でございますぞ。
どなたでもご興味持って頂きこのお屋敷においで下さるようになればここも華やぎますでのう。どうぞご存分にご覧下され。
貴女様の御気に召すものがあればこれ幸い。
[カミーラの言い方は流石新鮮さあふれるもので]
ほっほ、何かに夢中になればさもありなん感情でございましょう。
お嬢様も何かお好みのものなどございませぬのか?
女性の方は色形異なるものを集めるのがお好みか?
ならばここの人形もお好みにあうものがきっとありましょうな。
ライターやら時計もようございますがここの人形たちはどれも全く異なるものですからな。
是非ご覧になって頂きたいものですじゃ。
さてさて、お客様のお名前も見極めましてございますぞ。
改めてご挨拶を。
皆様ようこそ人形屋敷へ。
執事、モーガンと申しまする。どうぞごゆるりと御滞在ください。
[挨拶はそこにいる皆に改めて述べる風。
後ろに立つメイドとボーイのからくり人形。
歓迎とは遠く及ばぬ目線を寄越す。
大きな掛け時計が、その身に似合う大きな鐘を一つ鳴らした──*]
[ふと、ステラの視線に気付くが、次の瞬間にはステラはカミーラから目をそらしている]
…ふうん?
[つかつかとステラの方に歩み寄り、にっこりと微笑む]
ねえ、あなた。もしかしてどこかでお会いしたことあるかしら?
【一階、廊下】
[ 食堂の斜向かいのドアの向こうから、激しい物音が、次いで、叫ぶような喚き声が響く。
そのドアから勢い良く飛び出したシャーロットは、ハーヴェイの姿も目に入らぬようで、見向きもせずに階段に向かう。
どこへ……二階の展示室か?
シャーロットの後を追い、ハーヴェイは階段を上ってい行った。*]
[突然近付いてきたカミーラに少し驚き、それをすぐに隠すように微笑を浮かべた。]
…どうでしょう。
もしかしたら、礼拝の時にでもお会いしたかもしれませんね。
[乱れた鼓動を誤魔化すように、手を胸の前で組み祈りのようなポーズに見せた。]
…なんだ、その本命だのなんだのって。
[カミーラの言葉に片眉を上げ]
…お姉さん面白いね。
ここに興味がないってのもまた。
機会があればぜひお話したいもんだ。
[彼女が背負っているものをかぎ取ったのか。そんな感じ言い方で]
お姉さんさ、ハーヴェイのお兄さんに恨まれる前にステラさんにちょっかい出すのやめといたら?
[面白そうに笑いながらも目は笑っていないが]
―一階:二階へと続く階段の近く―
[不思議と、怖くはなかった。
あれほど、近寄りたくなかった''もの''へと、駆け足で近づいていく。
……だが。
やはり、階段の前で一度足は止まる。
シャーロットは一つ息をつくと、階段を上がり、二階の人形展示室へと向かった。
後ろから、ハーヴェイが追ってくるのを、シャーロットは気づいてはなかった。
声をかけられなければ、恐らく展示室の中へと入るであろう。
声をかけられるなら、*果たしてどうするのだろうか―――。*]
[ステラの言葉に苦笑]
……あたしの村には…いや、あたしのもといた国には教会があんまりなくってね。
観光以外で教会に足を踏み入れたことなんてないんだよねぇ。
ま、いいさ、思い過ごしならね。似ていると思ったんだが、人違いだったようだ。
また、時間があったら神様に見放された国の孤児院で育ったあたしに、有り難いお説教でも聞かせてくれるかしらね?
[老人の言葉にお礼を言い、もう一度カミーラに向き直る。]
ええ、お話でしたらいくらでも。
お説教とまでは…いかないかもしれませんが。
[そう言って苦笑した。]
…ここでお会いできたのも何かの縁でしょう。
何故なら、この世には偶然というものは存在しないのだから…。
どうぞ、よろしくお願い致します。
[カミーラにぺこりと頭を下げた。]
[ギルバートの言葉に一瞬鋭い眼差しを投げかけるが、にやりと笑う]
ふふん、あんた達のやりとりに痴話喧嘩めいたもんがあったんでね。
本当はあんたが怒ってんじゃないのかい?もう一人の坊やにあのお嬢ちゃんを持ってかれそうになったらあたしのせいだ、とか言い出すんじゃなかろうねえ。
[ステラに向かって]
こちらこそよろしく。あんた、真面目だねぇ。
(腹の底はわからんがね、と心の中では呟き)
つまんない男に引っかかるんじゃないよ。
[からかうような笑顔で]
[ギルバートに、少しきょとんとした目を向けて]
…何やら、私の頭がついていっていないようですが…事態は複雑なようですね。
[大真面目に考え込む。]
[カミーラの言葉にくすくすと笑う。]
ありがとうございます。気を付けます。
[すっかりさめた紅茶を下げに、メイド人形が現れる。代わりに渡された新しいカップを手に取り、香りを楽しみながら*飲み始めた*]
痴話喧嘩ぁ?
んなわけあるか。ついさっきそこで会った人と即恋仲ってか。ありえねー。吊橋現象にしたって早すぎら。
[わざと肩を竦めて見せる]
複雑…つったら複雑、かね?
[ステラの視線と表情に笑いそうになりながらも。事実、全然関係ないわけだから]
…まー俺は寝る。そろそろお休みだ。
お二人さんも美容の為にも早く寝たら?
[手をひらりと振ってそれ以上はかかわるまいと自室へ*逃げた*]
【階段〜二階展示室前】
[ やはり、シャーロットは展示室へと向かっているようだった。脇目も振らずに真っ直ぐと、憑かれたように歩を進めてゆく。
呼び止めるべきかどうか……迷いが涌く。
本来、ハーヴェイは付き合いの長い者でもなければ、深く関わる事を好まなかった。]
シャーロット。
――シャーロット! どうしたんだ?
[ だが、一瞬の迷い後、その名を呼んでいた。
一度目の呼びかけで振り向かぬシャーロットに、声を大きく、今一度呼びかける。
果たして、シャーロットは……*]
さて、と。あたしは爺さんが用意してくれた部屋へ行くよ。
[傍らにやってきたメイド人形を見て]
へえ。あんたが案内してくれんの。面白い趣向だねえ。階段ちゃんと登れんのかい?
[ステラに向かって]
じゃあ、またね。
―二階:人形展示室前―
[二階へと導く階段は、以前上った時よりも、何故か長く感じた。
迷いはない…と言えば、嘘になる。
昔、人形を捨てた時も同じ気持ちに駆られたが、自分と瓜二つの人形を壊す事は、やはり戸惑いがあるのだろう。
意を決し、展示室へと入ろうとする。
背後から自分を呼ぶ声に、シャーロットは気づいていない。]
―二階:人形展示室―
[相変わらず、物言わぬ人形達が並んでいる。
以前のシャーロットなら、自らこの空間に入る事など、なかっただろう。
しかし、自分を苦しめ続ける''それ''を今度こそ封印するために、シャーロットは足を動かした。
そして、あの場所へと辿り着き、シャーロットは思わず声を出す。]
え…っ?
どうして…?
[ある筈の''もの''が、そこにはなかった。
シャーロットは、部屋を見回る。
どれだけ探しても、二階の展示室に、あの人形の姿はなかったのだった。]
(私の、見間違いだった、の…?
それとも…―――)
[見間違いでなければ、何だというのか。
人形が、自分の意思で動くというのか。
シャーロットは突然笑い出す。]
あははははは!
人形に囲まれて、気でもおかしくなったのかな。
あるわけ、ないじゃん……
[見間違いだったと自分に言い聞かせたシャーロットは、踵を返し、展示室への外へと向かった。
人形への怒りは小さく…否、消えたといってもいいだろう。
しかし、やはり棄てたという後ろめたさは、未だ残っていたのだった。*]
[老人が主人から命ぜられたこと。
─ 客人をこの屋敷から出さぬこと ─
─ いらして頂いた以上は歓迎せねば ─
ため息をつく老人は何を思うか。言葉を聞く間、作業室入口に積み上がる「材料のゴミ」…赤塗れる白い何かが散らばっていた。
言葉は主人から客人への「好意」。
まぁ自分には関係ないことか]
かしこまりました。ではそのように。
[深々と頭を下げる老人。
暫く後。誰にも知られぬよう大門以外次々にそれを閉め]
なんか始まっても超寡黙村になりちょーなヨカン。
私このまま入ってようかなぁ。なんか結構ヒマだし。
(ただの通訳&道案内だし鳩見るのは自由だし)
ありがとーまいカンパニー!
8人目、人形遣い ナサニエル がやってきました。
人形遣い ナサニエルは、村人 を希望しました。
― 屋敷前 ―
[黒い森を通って、一人の男が訪れる。手には大きな荷物。
屋敷を仰ぎ見て呟く言葉は]
ほう…、これはまた…大きな屋敷だな。
住んでいるのは、青髭候か――――?
[くっくっくっ、と可笑しそうに肩を揺らして]
まあ、いいさ。何某かの得物となろう。
[不気味な辺りの空気にも、お構いなしといった様子で。
一度だけ来た道を振り返った後、屋敷の扉を開けて中に入っていった**]
煤Iびっくり!
ぎるるんとなさにーが!!!!うわうわ、ぢーちゃんどーしよ!
[ぢーちゃんはものすごくあせってます!あせあせあせあせあせ]
なんでってのはあんまり気にしちゃダメなんぢゃよ♪
前村のソフィーさんかな?
/*
なさに得る…使いたかった人、申し訳ない。
自分のキャラではないのだが、男側の色が茶色ばかりだったので、これを選んだ訳です。
色々やっちゃいそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。
以後はなるべく、中発言を控えまするるるる。
*/
[カミーラに軽く会釈して、その後姿を見送る。
途端に、食堂には静寂が訪れた。
時々聞こえるのは、人形達の間接の軋む音。]
……。
[カップを置き、ゆっくりと立ち上がると、今度は足音を立てずに建物の奥の方に歩き出した。]
【一階・人形展示室】
[ここにも、二階にひけを取らない程の大量の人形が陳列してあった。その一つ一つを眺めながら、自分では意識しない動作で右手の爪を噛んだ。]
(……6人…。…多いわ…。
見えない所にも、まだ人が居るのだろうか…。)
[思わず強く爪を噛んで、その痛みから自分の動作に気付く。
考え事をする時の自分の癖だった。]
[部屋にすら飾られている人形。
この部屋には住むものにそぐわないピコリーノのような糸繰り人形。
その糸をびん、と引っ張りながらその首を弄る]
…ふん。展示室…か。
まさかそんな目立つ所にはおかないな。
(…落ち着いて…冷静に…)
[一つ深呼吸をしてから、食堂で会った面々の顔を思い浮かべる。
耳をすませて聞いていた、会話の内容を思い浮かべながら。]
(…おそらく、誰もが何か隠し事をしている…。
それが「誤魔化し」なのか、「手の内を明かしていない」のかはまだわからないけれど…。
そして、私も…。)
[少し皮肉めいた表情でくすりと笑った。]
[交わされた会話の一つ一つを思い出しながら、自分の話す内容におかしな所が無かったか、考える。]
……。
[ふと、ギルバートに言われた言葉が頭を過ぎる。]
(…あの時、おそらくおかしな反応を返してしまったわ…。何故なら、彼の問い掛けに、答えを出せなかったから…。)
…優しくされたい…か。
[男が探すのは何だろうか。手に持つ鈍い光を放つものは?
そして上着を脱ぐと…下の服にこびり着く赤い跡]
ここの主人が噂の的なら都合がいい。…俺が何してもバレない、か。
[くくっ、と喉をならして笑いながら、展示室を覗こうと部屋をでる]
【二階展示室前】
[ ハーヴェイの声に全く反応を示す事もなく、シャーロットは展示室へと入って行った。
聞こえぬ筈の無い大きさの声で呼んだにも関わらずだ。
無視している? それとも、本当に気付いていないのか。分からない。何か尋常でない様子である事だけは分かるが、その原因も分からない。当然だ。見知ったばかりの相手の事など、あれこれと考えた所で分かるはずもないのだ。
そう、見知ったばかり。たまたま同じ時に屋敷を訪れただけで、大した関わりがあるわけではない。
ならば、放っておくか?
そう思い、頭を振る。
それなら、そもそも追わねば良いのだ。
意を決し、ハーヴェイは展示室に入ろうとする。]
「 あははははは!
人形に囲まれて、気でもおかしくなったのかな。
あるわけ、ないじゃん……」
[ ――シャーロットの笑い声が響いた。
ある訳ない? 何が?
ひとつ大きく息を吐いて、シャーロットは踵を返す。
振り向いたその青い瞳と目が合う。
一瞬の沈黙。]
どうしたんだ? シャーロット。
ここに…何かあったのか?
[ぽつりと呟いた言葉が、そのまま無音の部屋に消えていく。
考えるまでも無く、その言葉にはさほどの意味が無い事は容易に想像がついた。]
……。
[頭を軽く振ってから、もう一度目の前の人形を*見つめていた*]
[屋敷の中へ入り、ぐるりと辺りを見渡せば]
[カタカタ][カタタタ…]
…?
[音のする方に視線をやると、召使いの人形がこちらへと向ってくるのが見えた。その様子に眉をわずかに上げはしたが、それ程大仰に驚く様子もないのは、どこかでこの事を耳に入れていたからかもしれない]
これはこれは…お出迎えとは嬉しいですね、お嬢さま?
[ふざけた様子で、メイド人形へ恭しく一礼をすると、
くつくつ笑いながら、差し出す人形の腕を取った]
[メイドが一体いない。表に置き忘れたか?
一緒にゼンマイをまかないとゼンマイ切れが把握できない。
首かしげ、思い当たる場所へと向かえば見える蒼い人影]
おや?どなたかな?
[人形の手を取っているナサニエル]
― 1階:ロビー ―
[人形の腕を擦る男の手は、やがてメイド人形の上腕から肩へと]
くっくっくっ、ここまでされても抵抗なしとは、ね…
哀れなるかな…
[などと芝居がかった声でふざけていると、老人の声が]
…。これはこれは、失礼いたしました。
あなたがアーヴァイン氏でいらっしゃいますか?
[一転、恭しく帽子を取り、お辞儀をする]
わたくしは、ナサニエル・ラメド、と申しまして…
―二階:人形展示室前―
[部屋を出ようとした時、その出口に、一人の男の姿があった。
――ハーヴェイだった。
不思議そうにシャーロットを見つめるその瞳の奥に、違う色が見えたような気がした。]
ハーヴェイ……
[思わず、男の名を呼びすててしまう。]
(聞かれた……)
[どうしたんだ、の問いの答えを必死に探す。
暫しの沈黙……
シャーロットはゆっくりと口を開く。]
ハーヴェイさん、いるならいるって言って下さいよ。
びっくりするんじゃないですか。
[小さく笑みを浮かべながら、尚も言葉を続ける。]
……どうもしませんよ?
本当に、よくできた人形だなぁと思って……
初め、この人形を見た時は、気持ち悪いと思ったんですけどね。
よく見れば、かわいいじゃないですか。
[思ってもない事を口にする。
ハーヴェイが、どこまで聞いたのか分からないのなら、自分から言う必要はないと思っていた。]
[ちら、とメイド人形の方に目をやり、言葉を続ける]
しがない人形遣いでございます。
旅芸人とでも申しましょうか…街頭で芸を売る身。
こちらのご主人様のお噂は旅の途中で知りまして
ぜひ、その素晴らしい作品を拝見したく思った次第にございます。
いえ、実際に、この人形も素晴らしいものですね。
[再び、メイド人形の方をちらり]
当方も人形を少々、作ってはおりますが、とてもここまでは…
[と、やはり癖なのであろう芝居がかった素振りで感心して見せた]
[礼をされると同じ角度で礼返し]
これはこれは。おいでいただいたお客様のお出迎えもしませんで。
執事のモーガンと申します。
ナサニエル様?失礼ですが何の用向きでこちらに御来訪遊ばされたか?
[メイドを弄る彼のしぐさに]
…そのメイド、お気に召しましたかな?
[触れると人そのものの肌の感触がするだろう。
この人形に懸想するものも決して少なくなく]
ほうほう、芸人様…でございますか。
そしてご自身も人形を…。
さすればさぞかしご興味ございましょうの。
わしは人形には疎いのですがの、ここにあるものはすべて良いものですぞ。
[そして彼の言葉ぶりから感じることは]
…主人との御面会をご希望ですかな?
[2階の遠くで声がする。あの声はシャーロットとハーヴェイだろうか?勿論自分も馬には蹴られたくないもので]
…1階、かね。
隠すなら根本だろうしな。
[淡々と呟きながら1階へとおり、奥の展示室へと足を向ける。そしてそこにぼんやりと佇む様子のステラの見つけ、軽く挨拶]
おやシスター。こんばんわ。シスターも人形見物?
[二三言言葉を交わし、部屋の中で彼女を気にせず勝手に部屋を回る。
そして見つけたのは…地下室の入口。
ここか、とにやり]
[展示室には廊下や部屋にあるもの以上に価値のあるだろう人形が陳列されている。これらを全部売り払えばそれはそれはいい金になるだろうに。
しかしこの展示室にも探しているものはない。なら先程の地下室だろう]
人がいない時、かな
[ぽつりと独り言をつぶやき、そのまま暫く人形を見ている。
金になる、としか自分にはわからなかった。価値があるとしてもそれがどんな価値を持つのかも]
[執事、という言葉に、おや、と首を傾げ、肩をすくめてみせる]
執事殿でしたか。それは大変失礼いたしました。
いえ、当方の業が人形芝居でございますので、単純に興味と申しますか…ご主人さまのオートマタを拝見したく思いましてね。ご主人様とお話できれば、勿論、これほど光栄な事はありません。
いえ、購入できるほど、当方は豊かではありませんが。
なに、同じ界隈の末端の末端にいる者に少しだけ、光をお与えいただきたく。
…つまりは、素晴らしいと噂される人形を拝見したいと思ったのですよ。
[と、少しだけ子供っぽく笑って]
メイド…ですか?ええ、とっても。美しい上に淫靡な風情ですね…。
[と、視線を人形へと投げかけたが、勿論、人形は黙ったまま。]
(ふむ……どうしたものか。)
[ 何事もなかった筈もない。
だが、シャーロットはそれを隠そうとしている。
常の時ならば、話を合わせ誤魔化された振りをする。しかし……]
あるわけない、という言葉が聞こえたんでね。
[ 言って、シャーロットをじっと見詰める。]
……最初にここを見に入った時から、君の様子は尋常じゃない。良ければ…話を聞かせてもらえるかな?
見るだけ…でしたらかまいませんがのう?
実は以前にこの人形によからぬ感情を持った者もおりましてな。
主人はそういったものをそれはそれは嫌うのですじゃよ。
穢さなければご自由に。
淫靡でございますかの。
ほっほ、そんな表現をされる方は初めてじゃよ。ナサニエル様。
…さも淫靡でありましょうな。
それはすでに花散らした人形でございますれば。
[老人の目が細く歪む。その意味、ナサニエルは気付くかどうか]
[ひとしきり展示室の人形を見終わるとふぃ、と一つため息を。
どれも確かにすばらしい。素人目にもそれはわかる。造形、表現どれをとっても一級品だ。しかしこの気味の悪さは何なのか。
まるで人形の視線はすべて自分に注がれているようで。その恨めしげな視線は自分が「仕事」を終わらせた時に感じる視線そのもの。
リアルすぎるのだ、何もかも]
…シスター、眠そうだなぁ。休んだ方がいいんじゃね?
[わざと気遣うふりをして、彼女に部屋へ帰るように促した。地下室を探索するのに人がいるのは流石に面倒だから]
「あるわけない、という言葉が聞こえたんでね。」
(やっぱり、全て聞かれた……)
[シャーロットは、自分を真っ直ぐと見つめるハーヴェイを直視できず、視線を落とした。
再び、沈黙の時が流れる――。]
何も…ないですよ。
[そう一言だけ、口を開く。
その言葉を紡ぎだすのに、どれだけの時間を要しただろうか。
ふと、シャーロットは気づく。]
(そういえば、ハーヴェイさん、以前この部屋に入ってる筈。
もし、自分と似た人形を見てるのなら、何か言ってもおかしくない…?)
ハーヴェイさん、この部屋に入るの、初めてじゃないですよね。
何か、気になった人形とか…ありませんでしたか…?
[''あれ''を、見てる筈はない。
''あれ''は、存在しないのだから――。
そう自分に言い聞かせたシャーロットであったが、何か引っかかるものがあるが故に、ハーヴェイに問うたのであろう。
シャーロットは、視線をハーヴェイに戻すと、その反応を待っていた。]
[老執事の言葉は、元々演劇の中にいた青年には謎かけのような美しいものに聞こえたかもしれない]
よからぬ感情…ですか?
クククっ、それもわかるような気がいたしますがねぇ。
ピグマリオン…いえいえ、なんでもありません。
ご自由に、というと…?
[断りなくとも、材質に興味はあったのだが、ともかくこちらの人形師の気分を損ねないようにと]
あぁ、召使いのように捉えて差し支えないのでしょうか?
とりあえず、当方の荷物を運んでいただけるのかな。
こちらのお嬢さんに…
[そういって自分のよこしまな考えを誤魔化した。
けれども、やはり目が彼女の方へといってしまう。
淫靡…と彼が見たのは、彼女の少し開いた口から見える小さな歯の事だったのだが]
気になった人形か…特にこれが、というのは無かったな。
[ 展示室の入り口に立ち、中を覗き込む。]
うん、素晴らしい出来栄えのものばかりだとは思うけど、特に気を引かれるものはないね。
シャーロット、君はどうだったんだい? 何かあった…それとも、あるような気がした?
[ 精神的に不安定になっているように見えるシャーロットを少しでも落ち着かせようと、ゆっくりとした穏やかな口調でそう訪ね返す。]
ほっほっ、ピグマリオンがなぜガラテアを作りましたかの?
現実に失望したからでございましょうに。
理想とするものに何を抱くか、でございますかな。
主人の胸中、執事風情がなにゆえ知りましょうか。
そのメイドは召使でございます。
それ以上の感情は無用でございますぞ?
ゆめゆめお忘れ召されるな。
ふふふ…
[なるほど、と心の中だけで呟いて]
そうですね、お側でお使えしている、あなた様がご存知ないのに、当方のような旅人には、とうていアーヴァイン氏のお心など…
とはいえ、人形が作家の心を表すという言葉も真実だと思っておりますよ。
[メイド人形に関しては、釘を刺されたものだから、内心ではどう思っていたことだろう。しかし、それを表に出すことはせず]
ふふふ…かしこまりました。
いえ、当方はこの人形目当てで立ち寄った訳ではありませんので。そう、どちらかといえば、舞台装置的な…大掛かりな自動人形を拝見したいと思ったのですよ。
まさか…人形に懸想など…
[と目を伏せながら答えて、老執事へ了解の意を表した]
(やっぱり、''あれ''はなかったんだわ。)
[そう思うと、シャーロットは小さく笑みを浮かべる。
まるで、自分を嘲笑うかのように――。]
ちょっと、探していた人形があったんです。
でも、ここにはないみたい……
[一度目にした事は、敢えて言わなかった。
隠そうとしたのか、それとも、シャーロットの中では''見てない''ものとしてるのか。]
……ハーヴェイさん。
まだ、ここにいますか…?
私は、部屋に戻ろうかと思ってるんですが。
[部屋の中、風が吹き込む訳もなく。
カタカタカラカラ音聞こゆるは何ゆえか。
笑い声のように響く音。
空はすでに墨色に。窓の水滴は雨を教えるか。
老人、少し目を細め]
機械人形でございますか…。ならば明日にでも地下をあけましょうか。大型の人形はすべて下にありましてな。
ほっほっほ、貴方様のような方にお見せすると…少し心配でございますぞ。いや、私としてはぜひご覧いただきたいがの。
[冗談めかすその声。真意はいかほどか]
人形も人に会えれば歓びましょう程に。
[ステラを部屋に無理やり帰すと、先ほど目をつけた地下室の入口へ向かう。ご丁寧にわかりにくいようになってはいるが俺の目はごまかせない]
さて、お宝拝見といきますかね。
[ドアに手をかけると重いが施錠の感覚はない。この不用心さだとハズレか?と内心舌打ちしたくなったが、様子からして展示室の延長、ビンゴのようで]
[老執事の言葉に返した笑みは芝居ではなく本心からであったろう]
そうですか…地下に…自動人形が…!
それはありがたい!
[心配という言葉には苦笑を隠しながら]
なにを心配していらっしゃる?
ははは…大丈夫ですよ、先ほどおっしゃっていたことは。
[早く会いたいのは山々だったが、ここは我慢をして]
人形が歓んで迎えてくれるのであれば…それは身に余る光栄です。少なくとも当方にとっては、ね。
ええと…明日というと…こちらには泊めていただけるのでしょうか?当方持ち合わせもあまりございませんけれど、別に馬小屋でも納屋でもあれば、そちらでも構わないのですが…
[人形にさえ会えれば、と、心の中で付け加えた]
探している人形、か。
もし良ければ、僕も探すのを手伝おうか?
[ シャーロットは、幾分かは落ち着いたように――とりあえず、表面上は――見えた。
しかし……どのような人形を探しているというのだろう? 見つからなかった事で、あのようにけたたましい声で笑うというのは……
そして、どうにも不安定なシャーロットの様子。
初めて見た時から落ち着かない感じがあったが、この展示室を覗いてからというもの、落ち着かないでは済まないくらいに心が乱れているように思える。]
いや、今は特に人形を眺めたい気分でもないね。
ふむ。部屋に戻って少し休むのも良いかも知れないな。少し疲れているように見えるよ。
……それと、君はこの屋敷に長居しないほうが良いと思う。良ければ明日の朝にでも村まで送るよ。方向感覚は確かな方だからね。
はて…そんなに喜んで頂けると幸いですがの。
明日というのも…
[窓を見ながら]
こんな空模様では本日お帰りにはなれますまいて。
どうぞお泊り下され。
何分大したおもてなしもできませなんだが旅塵を払って頂く程度には。
それだけ喜んで頂ければ主人も喜びましょう程に。
[主人は喜ぶだろう。
若い「材料」きれいな「材料」がこんなに集まることを。
逃がしてはならぬ、と]
[ ふと、モーガンの様子を思い出す。
何か隠し事でもしているかのような、どこか芝居じみた態度に変ったかのような。
自分を送ってハーヴェイはその後どうするのかと、シャーロットは訪ねるだろうか。
もし問うならば告げるだろう。
自分は屋敷に留まると、どうしても確かめねばならぬ事があるのだと。そう、連絡の途絶えたここを訪ねたはずの妹、その足取りを。*]
気になるんだよな…人形の目とか鼻とか口とか歯とか、睫とか…
髪の毛の生え際とかうなじとか…
瞳の中の虹彩の具合とか、手に爪を作っているかとか
関節はどこまで自由に動くようになっているかとか
耳の形とか、鎖骨の浮き出かたとか…全部
ありがとう、ハーヴェイさん。
でも、大丈夫ですよ。
なきゃ困るものでもないですから……
[あった方が困る――。]
え…?
森を抜ける道、分かるんですか…?
それなら、今すぐにでも……
[そこまで言って、口を閉じる。
先程見た外の様子は、既に夜が訪れており、風も強くなっていた。
幾ら方向感覚が確かとはいえ、この状況で森を抜けるのは困難であろう。
それに、''あれ''がないと分かった今、危険を冒してまでこの屋敷を出る必要はなくなっていたのだった。]
いえ、明日の朝…約束ですよ。
[シャーロットは、笑みを浮かべながら、ハーヴェイにそう言った。]
[空模様については旅の常で、特に気にしてはいなかったらしい]
そうですか…それは、どうもありがとうございます。
いえ、屋根のある場所をお借りできるだけでも、大変にありがたいことです。
[アーヴァイン氏も喜ぶだろうという言葉はそのまま素直に受け取ったことだろう]
…?あ、ああ、ここには人があまりお寄りにならないのですね。
同好の士くらいいそうなものですが…
[きっと人形について、話をする相手もいないのだろうと、そう思って、あえて訊ねる事もせず。]
ははは…もてなしなど…勿体ないお言葉。
当方については気遣い無用ですよ。気軽な旅芸人ですゆえに。
[そう言って執事に笑いかけた。部屋を案内されるなら素直についてゆく事だろう]
[シャーロットは、笑みを浮かべながら、ハーヴェイにそう言った。]
[自分を送ってくれると言ったモーガンを、信じていないわけではなかった。
この屋敷に来てから、親切にしてくれるモーガンに好感をもってはいたのだが、どこか影があるような…そんな気がしていたのも確かだった。]
でも、私を送って、ハーヴェイさんはどうするんですか…?
もし、ハーヴェイさんもここを出るのなら、私の家に寄っていきませんか…?
[シャーロットは、ハーヴェイにそう言う。
しかし、ハーヴェイは首を横に振るのだった。
確かめなければならない事がある、とだけ言ったハーヴェイを、シャーロットは真っ直ぐと見つめていた。]
(何だろう……。)
[そう思ったが、敢えて口にはしなかった。
シャーロットはハーヴェイを別れると、一階へと階段を下りていった。。]
[ハーヴェイと別れた後、シャーロットは自室へと向かった。
一階のホールに並ぶ人形達は、相変わらず不気味とも思えたが、''あれ''がない事が分かった今、その不気味さは多少和らいでるようだった。
一階へと下りると、一つの大きな部屋を目にする。
――人形展示室だった。]
そういえば、一階にも展示室があったわね。
[シャーロットにとって、一階のそれは、あまり心に残っていなかった。
そこに、目を奪われる''もの''はなかったのだから。
シャーロットは、「念のため…」と思いながら、一階の人形展示室へと向かった。]
―一階:人形展示室―
[部屋の様子は、以前と変わりなかった。
ガラス玉の瞳を持つ人形達は、シャーロットの動きをじっと見張っている。
再び、感じる不吉な視線――。]
(やっぱり、気味悪いなぁ…。)
[そう思いながら、部屋を出ようとした時、出口の近くに階段らしきものを見つけた。]
(あれ…?
こんな階段、あったっけ…?)
ほっほっほ、こんな辺鄙なところにいらして下さる方をおもてなしせずにどうしますかの。
人がいらっしゃるかどうか…。
何せここは巷ではあまり好ましく思われておりませんでな。
[同好の士?あぁ来るとも。ぽつりぽつりとだけれども
そしてみなその「材料」となるわけだ。
死んで人形へと変じればそれこそ冥利に尽きようというものだろう。
大体は興味もわかぬ人間ゆえに材料とする前に打ち捨ててしまうが。
あぁあの遺棄場にどれだけの元・人間が転がっているのだろう]
お部屋へ、ご案内いたしましょう…。
[老人の目の温かみ、すでに失せていることに気づく人はいるかどうか。
[暫し思案顔を見せようが、すぐにメイドをひきつれナサニエルを部屋へと案内し]
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