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[指が触れる柄は荒く。
艱難をゆく者に相応しい。
触れ合うエルラムの指が暖かい。
骸だからこそ、知るものがある。
闇の中だからこそ、見えたものがあった。
どうか あかるきさきを
眩き光ではなく、歩む道を思い。
ナジは、涙を流し魂を震わせ、エルラムと共に巨骸の剣を神の使いへ────]
[緑の雨よりも大きな影が落ちる。]
[天使は彼らの眼差しを見た。目を見た。
血塗れになりながら尚、立ち上がる様を。
飛翔する者達を。
そして、天使へ向けられる人と竜の目を。]
[世界の外から来た武器が神の使いへ向く。
道歩む英雄のために欲された剣、その愚なる未完の刃を。
人々へと向けられる刃を折り、
示すのだ
どうか、未来へ伸びゆくあかるき兆しとなるように
害意ではなく、敵意ではなく。
天使へ表す意志は、既にアメシストが示してくれた>>179]
[
何故、人が剣を私に。
何故、人が詩を私に。
何故、人が歌を私に。
何故、あのような目を。
何故、何故、何故、何故、何故、
]
[天使は戸惑いを裡に秘めた侭、貫きの両刃を振るった。
人の身の丈の三、四倍の長さは、片側でアメシストの剣と打ち合わせ、更に片側で、陽の雫の残骸らしき物を受け止めても事足りた筈。
山の如き重さ、目蓋の瞬きより速く、天使の両刃は振るわれた。先程より激しさこそあれ、手を抜いたつもりは無い。]
[パキ、]
え……
[アメシストの剣を受けた両刃が先端より罅が入り割れ始めた。アメシストの剣が金属の神に授けられた斬るものを選ばぬ剣だが、天使の武器とて幻金>>72と呼ばれるもの。
其れが、天使の戸惑いを反映したかのように、アメシストの剣を受け止めた筈の貫きの両刃の端より割れ始めていく。]
くっ
[天使は、砕きながら迫るアメシストを見た。その剣を見た。最早死の優しき調べを与えるべきだと、天使は【死の調べ】を向ける。
柔らかい 安寧の 何時かの記憶
まるで走馬灯のように駆け巡る 過去の記憶
幸福の記憶 友や家族の記憶 甘い真綿に包まれよ
其れらを受け入れた時 アメシストは死ぬ
最早血みどろで戦う必要は無いのだと
ほぼ「詩」そのものである一枚翅の天使は、優しい死の調べを世界に満ちる「詩」に乗せてアメシストへ向け
───もう一方。巨骸の剣は既に罅割れを起こしていた貫きの両刃を砕ききった。天使は、その巨骸の剣を片手で受け止めようとする。]
あ、ああっ……!
[重い。天使の腕が折れることこそ無いが、押し潰されるような重みに片膝を付く。陽の仔が傍に居たのも何か影響はあったのだろうか?
天使の翅にまだ残る、光の筋は、まだ竜が歌を続けていれば、天使に絡もうとしたろうか?
どちらにせよ、天使は彼らの追撃に顔をあげ、天使の眼差しとエルラムの眼差しは交錯する。]
貴方は、
貴方がたは、
神々に牙剥き生きるなど……、許されません!
[けれども、]
[それでも、天使は神の使い。主神に仕える従順な天使。]
神々に与えられた剣を使い、
神々をまつろわぬ愚なる生き物の骸を使い、
このようなことを……
[しかし、そこには人間達の、英雄の意志があった。
天使は徐々に押されゆく力に拮抗し、両足に力を入れ立ち上がろうとする。其れは未完の剣ゆえにか。天使は、手刀で彼らの首を刎ねようと───]
神々の、主神の言葉を伝えます。
[そうして天使との戦いは終わりを告げた。
アメシストの剣は届いた。剣を止めれば天使に傷は無く、振るっていても今の天使の外観には傷は見られない。]
合議の間、私に望まれた余興は終わりを告げました。
そして、神々の合議も終わりを告げました。
この地の討伐、神の令も終わりを告げました。
貴方がたからすれば、
望んだ道であるかもしれませんが、
更なる苦難の道になるやもしれません。
[天使は、今は静かに音色を*響かせる。*]
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