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エルラム が参加しました。
(tayu) エルラムは、おまかせ を希望しました。
― 時の巡る昔、さる愚かな乙女にまつわる小口伝 ―
英雄ならず傀儡たる運命の杯を負い、永なる狂気と加護を得たその末路。
ある名もなき狩人の三人の娘達、末の乙女は強い「詩」の力を備え、白く輝くような容貌と、生まれながらに美しく囀る類稀な喉を持っていた。
萌え出づる小神の祀所から大地へ出た乙女は、美しい喉の音色と萌芽の詩の加護のために、「萌の英雄」として敬われた。
萌の英雄は人間達に請われ荒れ野を巡っては歌い、神の「徴」を札へ借り記して、貧しき民へ授けた。
彼らが豊穣の萌しに歓び、
『小さき人の中にあっては、これこそ最も美しい歌声よ』と英雄を讃えると、しかし彼女は憂えて首を振った。
ある日、萌の英雄は東の僻地、歪んだ灰の森で渇きの為に泉を訪れた。
渇きは堪え難く、ついに泉の水を掬って口にすると、天使が現れて彼女へ告げた。
『至上と讃えられるお前の歌声を捧げないならば、神の水を盗んだ罰を賜るでしょう』
萌の英雄はひれ伏し、畏れながら歌を捧げた。
明くる日、英雄は歪んだ灰の森にあり、泉の水を掬って口にすると天使が現れた。
『お前の妙なる歌声を捧げないならば、神の水を盗んだ罰を賜るでしょう』
萌の英雄はひれ伏し、畏れながらよろこんで歌を捧げた。
それから八十と七の日、英雄は歪んだ灰の森にあり、泉の水を掬った。天使は日毎に現れ、彼女は日毎に神へ歌声を捧げた。
八十と八の日、萌の英雄は泉の水を掬い、ひれ伏して言った。
歪んだ灰の森の神は願いを聞き、気紛れに寵愛を賜った。
六と一日の長い時の間、神は戯れに祝福を与え、
乙女は乙女でなくなった。
六と一日の短い時の後、神は代償に正気を求め、
英雄は英雄でなくなった。
愚かな女は狂気の神の傀儡人形となり、命の短さを奪われ灰の森で永劫狂い歌う幸福を得た。
時の巡りて今も、大地の東の僻地、歪んだ灰の森の奥からは、
詩も旋律も無惨に歪み狂いてなお 美しい 、妙なる囀りが聞こえるのだという**
エルラム は肩書きと名前を 狂詩の落とし子 エルラム に変更しました。
― 小さな村 ―
[疎な破屋の点在する集落の、はずれ。
茂みの傍らに膝をつき、恵みを収穫する者があった。
男は赤い果実を丁寧に摘み、蔓を編んだ籠へ入れる。繰り返す作業。
やがて籠が甘い香りで満ちると、僅か顔を上げるようにした。
くすんだ灰緑の虹彩の中央で、洞のような黒い瞳孔が真円を大きくする。西の空]
『英雄さまー!』
[村の子の声が遠くから聞こえた。
籠を手に立ち上がる男の肩で、服の布地が土であるかのように生えた若緑がふくりと揺れる]
[振り返ればころころと駆けて来る子に、笑み向けて。
迎えるように片腕を広げ抱き上げる。
そのまま軽々と肩へ担ぎ座らせれば、肩の上に生えた植物の芽がするりと消えた。
幼子と籠を両手に、集落への道なき野原を帰りだす。
踏み込み、歩む足の裏、男の重みに凹んだ土跡の一つ一つへ、淡く子葉が芽吹いて薄緑を咲かせた]
『英雄さま、明日おうこくに行っちゃうの?
次はいつ帰ってくるの?』
[足跡に若芽の萌色を残しながら、男は首を傾げる。
西の空へ視線を向けた。王国の中心地のある方]
/*
それは駄目、みたいなのは言ってくれるだろうと思って野放図しよう
恐らくこの村で、参加者は萎縮するべきじゃない(とおもう
村の設定が変更されました。
/*
元チップがマーブルなので、
marble → el-ramb エルラム
聞いたことない感じの名前にしようと思ったのに、ぐぐったらエルラムってもういた。
狂詩の落とし子 エルラムは、聖痕者 に希望を変更しました。
― 神殿へ ―
[翌日の日の出と共に、粗末な屋を出て男は王国の中心地へ向けて起った。
老いた山羊の背に荷駄を負わせ、徒歩の歩みは速くはない。
道すがら人の住む村があれば立寄り、頭を下げて屋根の下で眠らせて貰う。
神々の加護に遠く、地の恵み貧しい村を通れば、彼らの為に萌の徴を用いた。
植物に新たな芽を吹かせ、野を耕す営みを僅か豊かにする手伝い]
[男は、己が身に宿る【詩】の力を徴に乗せ、人々へと惜し気なく振るう。しかしひとりの「英雄」のもたらす恵みなど、神々の大いなる慈悲に比べれば一時しのぎ程度にしかなりはしないのだろう。
かの【偉大なる英雄】が巨竜を動かした、との先の英雄譚は、男にとって大きな驚きの一つだった。
大陸に聳える竜を去らせるのに比べれば遥かに小さな、ほんの足元の奇蹟を施して、それでも感謝を述べてくれる民へ笑んで、彼らの幸福を願う]
[徒歩の歩みは速くはない。
しかし山羊と共に歩む足跡に若葉を萌しながら、いずれ名もなき英雄は春の大神を祀る祭事の中心地、神殿の開かれし門へ辿り着きそれをくぐった]
春なん英雄、アデライド方へ
[取り次ぎを頼む声は柔らかく甘やかだが、どこかひずみ孕む響き、そして短い。
子葉の浅緑が纏わりつく襤褸外套を脱ぎ、山羊や荷と共に外へ預け。
様々に花で彩られた神殿内を*行く*]
/*
なんで山羊って、たしか北欧神話のトールだっけかが乗ってた戦車かなんか、山羊が引いてたよね?非常食兼用の。みたいなおぼろげなきおく
馬でもいいんだろうけど格好良過ぎるしその、"高そう"みたいな。農耕馬とか神話の時代にもおったんかいの
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