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―― 回想:イライダの部屋 ――
[微笑みと共に語られた事情>>12に、気にしなくてよかったのに苦笑で返しつつ]
そう、仲間……そうよね。
[イライダからの仲間と言う言葉と信頼を噛みしめつつ、イライダが見遣った先、アナスタシアがこもっている部屋を見遣る。
確かに憑狼がいるとしたらそこが一番可能性が高いのかもしれない。実際にそうなのかはまだ分からないけれど]
突発訓練もありそうだけれど、支部の占い師、ね。
何かあった時には、その人に頼みましょう。
ええ。そうであればいいのだろうけれど、もしもが起こるのなら年長に入る私たちも頑張らないと、ね。
憑狼に有効な対策、残念ながら目ぼしい物は見つからないの。
ただ、やはり憑かれた人に対して何かしらの違和感が出ると思うわ。
そこから狼と判断していくしかないかもしれない。
[相手の姿をそのまま奪い取る憑狼は調べれば調べるほど、本当に厄介に見える。もっと有効な対策でも見つかれば支部の人たちは安心するのだろうけれど]
……何か不安や疑問があれば言ってちょうだい。
私もあなたや他の人たちも大切に思っているから。
[若干感じる不安にそう答えて、言葉を交わした後に資料室に戻っただろう**]
− 朝 −
[空いている部屋を借りて眠りに落ちたのはいつもより遅かった。
きっと世にも珍しい訪問者や吹雪の音が
ひどく耳に付いたせいだ。]
しまった……日記を書いてない。
[寝起きで思い出したのは何の変哲もない
同じ文字が続くだけの日記。
昨日今日と書く事は山ほどある筈だ。]
フィグネリアは少しはまともになったかな。
[部屋を貸した彼女はまた窓から飛び出して、儂の部屋まで
雪塗れにしてないだろうか。
いつまで儂は現実から逃げようとしているのか、
と失笑が漏れた。]
/*>>37
フィグネリアさんが、いつもながら、こういうRPお上手で凄い!
中の人が、狂気や茫然RPが苦手なのもあり、
尊敬です。アミルさんとお幸せになってほしいけど…
にゃあにゃあ…(涙
あ、[人前では決して泣かないと決めている女の。
まるで自分自身に必死に言い聞かせるかのような、
微かな震えと涙の気配を帯びた小さな叫びが〜
だったのですが、文字列調整しているうちに、
まるで自分自身に必死に言い聞かせるかのような、が抜けました。
鳩からだと一文が長くなる癖だめですね、
読みにくくてごめんなさいです。
あと2dで今日は色々発言必要そうだから、喉気を付けること(メモ
……やけに騒がしいな。
[吹雪は一時的に止んだのか、雪の世界に包まれた支部は
いつもなら吐息の落とすら聞こえる位の静けさに包まれる。
そのいつもでは無い世界と、何処からか漂う鉄錆の匂いに
儂は反射的に走り出した。]
アナスタシア、シュテファン!
[昨日のシュテファンとの会話を思い出す。
会いたがっていアナスタシア。
酒を呑む約束。
間に合って欲しい、等、何もして来なかった儂が願うには
おこがましい。]
イライダ!? フィグネリア!?
お前達どうして。
[異変に気付いたからだろうとしか言えないだろうに、
馬鹿な質問をしたと思う。
だが今はそれどころでは無い。
血溜まりの中、首だけの嘗ての仲間の姿に拳を握る。
痛みを感じなければ叫び出しそうだった。]
やってくれる……。
[あの時は野犬か狼とも区別がつかないままだった。
だが今度は違う。
この中に獣が入り込めるはずはない。
何より意志を感じさせる殺し方に、
彼らが存在を主張している様に感じて仕方ない。]
[足の裏が血で汚れるのも構わず2人の首へ近付いた。
どうして会ってやらなかったのだろう。
恐らく死ぬかもしれないと覚悟もしていたのに。
後悔だけが沸き上がる。]
アナスタシア、シュテファン……必ず仇は取ってやる。
[噛み締める様に名を呼び、血だらけの頬に手をやる。
頭がいっぱいの儂は、昨日の内に2人と既知である事を
誰にも伝えていなかった。
今更懐かしみ、仇に燃える等、
狂言じみて見えても仕方ないかもしれない**]
―― 回想1d:事務室:夜 ――
[そう言えばここ最近経費申請をしていなかったので、必要な物を資料室で用意して事務室へと赴く。
不思議な事務員である彼は、今事務室にいるだろうか。多少不安になりつつも、事務室の扉をノックする。
彼がいて、入室の許可が得られれば中に入り経費申請の書類を出しながら]
こんばんは、リー・リ―。
夜遅くにごめんなさいね。経費申請に来たのだけれど。
[出した書類には領収書に使用用途が書かれた書類。大体は資料、本の配送や取り寄せ。時々管理に必要な文具や紙の類の購入といったところ。
他の支部や本部に比べれば少ないだろうが結構な量になるかもしれない]
……一つ聞きたいのだけれど、あなたは憑狼の存在をどのくらい信じてる?
[それは、今日来たアナスタシアがいった事をどのくらい信じているのかという事でもあるが]
私は、まずは明日まで待ってみようかと思うわ。
結果が分かるまで悶々としてもしょうがないと思うから。
[とはいえ、その『結果』もどのようなもので信用できるかもまだ不明ではあるけれど]*
……殺された?
[誰に? 何に?
>>37肩を揺する背後の人へ、鸚鵡のように返す。]
人狼に?
[そんなわけがない。
一蹴しようとしたが、彼女の声が涙混じりに聞こえて口を噤んだ。]
[傷口をじっと見る。
賢女と共にあった12年間で、幾つもの切り傷を見てきたが、目の前の遺体の傷は、獣のつけるそれに酷似していた。]
[野生の獣がやったのでは……
けれどこの吹雪の中、どうやって獣が入り込んだというのか。]
……まさか、ほんとうに?
[――そう、答えはもうとっくに出ている。]
変わると大変だから。
食べれなかったのは残念だなあ。
[部屋に戻って煩いほどの笑い声を上げるのは止めても。
くすりくすりと笑む気配は暫く続く。]
そういえば、話したことなかったけど。
『貴女』はなんで結社に潜り込んでいるの?
[ふと、思いついたように問いを投げる。]
『私』は覚えてないんですよ。
潜り込んで情報集めしてたくらいだから、なんか恨みとかあったかもしれないけど。
何度も何度も姿を変えるうちに。
少しずつ前の記憶が零れ落ちていく。
元々『誰』だったのかも覚えてないんだ。
他の憑狼は違うのかな。
[彼/彼女はそれ故に"名無し"の憑狼。]
まあ、理由なんてなくっても愉しければいいし。
『お兄ちゃん』が長かったから、すぐに忘れたりしないから安心して。
[そう言って"ソレ"は無邪気に笑う。]
―朝 厨房―
[『ミレイユ』の朝は早い。
いつも通りに早く起き出して、厨房へと向かう。
その腰ではちりん、ちりんと鈴が鳴っている。
夜の間に随分と雪が積もってしまっていたから。
水汲みは後にして水瓶に残った水で、早速誰かのはじめた雪かきの音>>20を聞きながら料理を始める。]
……凄腕だからこそ、だよね。
[銀色のティースプーンを手にして密やかに笑う。
シュテファンが凄腕の狩人だったからこそ、違和感とただのスプーンの投擲両方に反応出来て、結果的に二重に虚を突かれたのだ。
そう何度もできる芸当ではない。
何故か結構残ってしまった芋尽くしの残り物の他に、パンにジャムやチーズを用意する。
建物内を駆けまわる気配>>16には全く気付からない振りをして、ホットミルクを用意するとそろそろ騒ぎが起こっているだろう部屋へと向かう。]
―廊下―
[案の定、そこには既に人が集まっていた。
真っ先に目に留まるのは呆然とした様子のフィグネリアとその肩を揺らすイライダ。]
おはようございます。
何かあったんです……。
[惨劇に気づいていないように一歩近づいてから。
ガシャン、と大きな音を立て、持って行ったお盆を取り落す。]
や……あ……なん、で……。
[溢れそうになる声を堪えるように、口元を両手で覆い。
一歩、二歩と後退っていき、背が壁につくとそのままずるずるとへたり込む。]
嘘。
私の見間違いだよね。
[現実を直視するのを恐れ混乱しているように見えるように呟いて、廊下に座り込んだまま『少女』は小刻みに肩を揺らした。**]
[がしゃん。
盆の落ちた音>>48で、はっと振り返る。
そこにはへたり込むミレイユの姿があった。
自分とは違う、“まともな女の子”らしい反応だ。]
……見間違いなら良かったんですけれど。
[ふらりと立ち上がる。
ワンピースの裾から、赤黒い血がぽたぽたと落ちた。]
傷口を見せていただきましたが……人の手や、刃物によるものじゃありません。
正直、ものすごく、信じがたいことですが……本部の方たちが言っていた通り、支部の中に、人狼がいる、としか。
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