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――幕間・西の高原、風車の道――
金色の麦の海に、風紋が走る。
西の高原は、周辺の星系に穀物を供給する穀倉地帯である。
緩やかな起伏の丘陵に育つ麦やトウモロコシは、南から来る暖かい風と、北から来る冷たい風に吹かれることで、年に何度も実りをつける。
地形に沿いながらも、作物毎に四角く、あるいは縞模様に色分けされた畑は、まるでキルトのようにも見えるだろう。
南から北へと続く稜線に、等間隔で風車が並んでいる。
風の恩恵を、3枚のプロペラがタービンに伝え、そこから生じる電力で、灌漑用の地下水をくみ上げるポンプを動かすための、雨の少ないこの地に欠かせないものだ。
知る人は少ないが、この風車の根本を辿るように、一本の細い道が伸びている。
西の高原から北西の丘の麓へと抜けるこの道に、今は、南からの風が吹いている。
コエケケ。
温泉に夢中の間に何とかせななー。
連絡はワイに任せときー。
[少女>>264へと濡れた胸毛をちょっとだけ膨らませて見せて。
律儀に半分にされて鉤爪の上に置かれた温泉ぼんたゆきを、かぷと嘴で咥えると果汁を零さないように上を向いて一口で飲み込む。]
ジャムよりも自然な甘さやね。
めっちゃいけるわー。
そいじゃ、冷やさぬよう気を付けるんよー。
新城はんによろしく。
[鳥類もどきなりに味わって味見をすると、症状が歩き出すのを見送ってからグリフォンは再び空へと舞い上がった。]
―東の森―
そう。あなたも私と、"同じ"なのね。
[ぼんたゆきを慈しむように撫でながら、蕾は微笑む。
白いふわふわした植物は、フラーズの腕の中で足を揺らしている。
感情も痛みも疲れも知らぬならば、この言葉も届かぬだろうが。
それでも蕾は静かに歌い始める]
―――――…♪
[優しい森の子守唄]
んくっ、何を育てたら……っスか?
[パンケーキに、ぷすりとフォークを差し込んで、問いかけ>>261を考える。tomato◆色の森ベリーを、ナイフでピースに乗っけて、と。]
そうっスねー…。
改めて尋ねられると……ここで俺も出来たら生きてきたいなーって思うけど、言われてみれば悩むっス。
まー、先ずは主食となるものを育てるのが良いんじゃないっスか?炭水化物とか。トバっちの種族は知らないけど、見たまんまのヒューマンだったら、米とか麦とか芋とか豆とかトウモロコシとか、色々あるじゃないっスか。
金を儲けるなら、……えっと、それ、ぼんたゆきで名前はいいっス?……そーゆーのとか、レア度が高そうなのを一攫千金的に、育てるのもいいと思うっスけど、そうするにしても足元を固める考え方もあるし。
慣れてねーのなら、先ずは自給自足を目指してみるとか。
そのうち、育てたい作物とか、自然と出てくるかもしれないっス。
鶏とかー、牛とかー、からの卵なり牛乳なりは物々交換なり、お金なりで手に入れてもいいけど、自分で育てるのも面白いかもしれないっスね。
[ん、この蜂蜜、うまいな。]
俺だったら、即成長する種類の芋でも先ず作るっスねー。
次に、うまそーな果物とか作ったり、野菜作ったり、安定してきたら、栄養価的にはやっぱ鶏とか豚も外せないっス。
豚とかさー、うまそーだし、うまそーだし、うまそーだし、うまそーだし懐きそうじゃん。
[俺も何も考えて無かったけど、相談に乗ると思いつくってのあるあるだよな。てか、豚に愛着ない筈なのに、何で俺は豚押ししてるんだ?肉か、肉が食べたいのか俺。]
そのさー。林檎自体も、作るのが難しいとか聞くっスけど、この星だと案外作りやすいかもしれねーっスよ。
この星、気候が局所的に変動するって話を聞いてるっスけど、つまり、それだけ外部からの土への影響なりが強いんじゃないっスか?それだけ土の中の栄養分も補給されたりとかさ。
………てかさ、おにーさんが今までろくなものを食べて来てない自覚があるんなら、先ずは「ろくなもの」を作ったらいいんじゃないっスか?
おにーさんの肌の色、地肌っス?
栄養価不足て、色悪いとか、そんなオチだけは止めて欲しいっスよー?
[けらけらと笑った。なーんてね!**]
おにーさんと一緒のぺーぺーの俺が言えるのはこれくらいっス。もっと親身な相談なら、ベテランファーマーに乗ってもらった方がいいんじゃないっスか。
――幕間2・アリス麦の畑――
西の湯路から程近くに、その畑はある。
「お菓子を食べて体が大きくなった少女」の名前にちなんだこの麦は、食べると体の倍率が変わる不思議な効果が認められる突然変異種だ。
その畑が、何か巨大な動物に喰い散らかされたかのように、なぎ倒され、荒らされている。
当のその生物は去った後のようだが、後には古くから凶兆とされる、青いエフェクト・バタフライが飛んでいた。
言い伝えによると、このエフェクト・バタフライの羽ばたきが起こす小さな風が、巡り巡ってこの星のどこかに、突発的な気候変異を起こすらしい。**
[フラーズという宇宙植物は、通常は蔦を伸ばして成長していく。
そして、2年に一度だけ、人の形の蕾を作る。
蕾は時が来れば緋色の花を咲かせ、大地に降り立つ。
花が咲いている間だけ、少女は自由に駆ける足を得る**]
[フラーズという宇宙植物は、通常は蔦を伸ばして成長していく。
そして、142(300)年に一度だけ、人の形の蕾を作る。
蕾は時が来れば緋色の花を咲かせ、大地に降り立つ。
花が咲いている間だけ、少女は自由に駆ける足を得る**]
―星役場―
へくしゅ!
[数分後、グリフォンの姿は再び星役場にあった。
職員の『無事だったんですかー』の声への反応もそこそこに、湯路を塞ぐ巨大雪兎について煩く鳴きながら報告する。]
今は忙しい時期なのは分かっとる。
でもあんなん大量に現れたら牧草地や畑なんてあっという間に禿野原やで。
原因なんてあのうっさん臭いセールスマンが置いてった超巨大化栄養剤のせいやないの?
試しに使ったらヤバいくらいでかくなって、怖いってんで殆どが倉庫に放り込んだままやったやん。
コケエ?アリス麦?そんなんもあるん?
そっちだったらますますヤバいやん。
作物食べられとるで!
[熱く語ったのが功を奏したの否か。
更に数分後には星の随所に設置された拡声スピーカーより、お馴染みの『宇宙農家のテーマ』と共に緊急放送が流される。]
―拡声スピーカー―
『ぴんぽんぱんぽーん♪
星役場防災課からのお知らせです。
ただいまー。
西の高原にて巨大雪兎が発見されました。
その他、巨大生物発生注意報も発令されています。
情報をお持ちの方は、
星役場防災課までご連絡をお願いいたします。』
…あ、あったあった。
[作業着の水気を可能な限り絞った後。
さくさくと草の上を歩いて3(20)分。最初に辿り着いた道>>141>>278に戻って来た。
上空から確認していた道。大きな風車が目印になって、記憶は容易かった。
(道なのか水路なのか高い所からだとすぐに見分けが付かなかったのだけど)
この先のほんの少し北寄りの分かれ道を進んで、垣根を辿れば親切な知人の農夫の家だ。
途中で自分で停めておいた自転車を見つけ、あぶないあぶない忘れるところだったと呟きつつ歩み寄ると、籠の中から青い蝶が、ひらり]
あっ。
[少女の地元、北の雪山の農業集落には害虫どころかただの虫も殆ど居ない。
時折、ふわふわとした袈裟羅婆裟羅(けせらはさら)が大量発生するが
彼等は純度の高い粉雪を食べに来るだけで、農作物には一切触れない。
温室育ちならぬ寒原育ちの果実達は、その極寒を耐え忍ぶ逞しさを持っていながらも何処か無防備なのだ。]
きれいな子だなぁー。
[少女はというと、逞しくはあった。
無知で、迂闊でもあった。]
––北西の丘の麓、農夫の家––
[自転車を傍らに転がし歩き、更に6(20)分。
湯冷めが怖いとはいえ西気候。道を吹く風は運良く南風。
時々くしゃみは出るけれど、身の髄まで冷えきる前に目指す家へと辿り着く事が出来た]
わ、わ、不思議な草…
[丁寧に手入れされた、薬草や香草達。
寒冷地にも結晶ズミだのシラサギゴミシだの、様々な薬草は生えるが
彼の庭に生える薬草は自分の地方の物とは全く違った造形をしており、見ているだけでも楽しい程だ。
しかし今は見とれている場合ではない。はやく服を乾かして、うさぎさんをどかして、ぼんたゆきを探して、ちゃんとでぱぁとに持って行って………
……目眩がして来た気がする。うん、風邪じゃない筈、精神的なものだ]
あの、シンジョーさん、こんにちはー!
ボクです、アオイですっ。
[とんとん、と軽く戸をノックしてから、岩作りのがっしりとした家におずおずと入る。
洞窟、といつか彼が言ったそこは結晶石の光でほの明るい。
温泉とも空気とも違う、香りとやわらかさのある温もりで満たされており、鼻孔に入り込む香にほうと息をついた。]
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