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[いきなり呼びかけた見知らぬ人間を仔狐はどう思うものなんだろう。人に慣れているならいいのだけど。]
あ、そうだ、お前腹減ってないか?
[狐が魚を食うのかはわからないが、思いつきで先ほど南で釣り上げたフルーツフィッシュを取り出して、ちょいちょいと手招きをしてみた。]
息子さんでもなかか。
風詠のにいちゃにゃ嫁さんもらだ話聞かんものな。
[弟でも息子でも無い、と否定されれば>>593
2人の顔を見比べてうむと頷いた。確かに、似てはいない]
農業体験? お一人でが?
んだら逞しいにーさんじゃのお…若けうちがら農家ばなりてぇ思う奴ば多いが
実際鋤持つやっこさんは少ね。行動起すんは尊いこった……
ん? シャケさどげした?
[和やかに話を続ける中、明らかに挙動不審になったグリフォン>>588。
何か鳩の様に首をくりくりっとしている様に見えて首を傾げたが、その観察力がありながらもその口は挙げ句の果てにはチャボとシャモとシャケを間違える有様である]
[意図は分からぬが、何か他にも心配事でも在ったのだろうか。ぎこちない様子に目を細め、2人の顔を代わる代わる見てみるが、違和感はあれどその正体には気付かない。
ぼんたゆきが、何だ?
ひょっとして一連の事件の間に痛んでしまったのだろうか、だとしたらまぁジャムか汁物にでもすればいいが…確信は持つに至らない]
そんなよーな、そげもねよーな…?
んま、家さ屋根ん下で詳しい話聞こが。
そっちのにーさんもねんねこの様だ。
[すやすやと眠る子供の姿>>0:589は平和そのもの。
矢張りこどもというのは可愛い物だと内心ほっこりしつつ、
こんな小さな子があげなでっけぇ『さいず』の狼ば渡り合ったのだなと思うとその恐怖と勇気に涙したくなる。
ついでに風詠みの男とバイクの再会>>0:600で
遂に耐え切れなくなった。
静かに泣いた。]
––雪山の麓・白い合掌造––
[暫く会話等しながら山を降りただろうか。
凄惨な破壊痕が途切れれば、果樹園はもうすぐ其処だ。
麓に着く頃には雪は大分弱まり、ちらちらとちらつく程度になった。
小屋にポチを入れ、その背から勢い良く、牧場から仕入れた肥料を混ぜたぬる湯をかけてやれば気持ち良さそうにぶるぶると身を揺らす。
果樹を確認すれば、どれもこれも白の中でしゃんと背を伸ばして誇らしげに立っている]
さ、皆に礼ばせねばな。
そん前に布団敷かねばなぁ。其処のにーさんの為。
[縁側から家に入り、客人達にまぁおすわりにと促す間に、座布団の傍で黒猫が一声鳴く。
早く火を付けろと言わんばかり。あいあいと返事しつつ、戸棚に向かい
分厚くふわふわとした毛布や敷き布団を抱え、囲炉裏の傍に丁寧に敷く。
眠るノイエを横たえてやったのは誰だっただろうか、少なくともシュンギョウは頭を少しばかり乱暴に撫でてやった、筈だ。
その後、囲炉裏に火を入れると自分は奥の方に向かう。7(18)分もすれば皿を持って戻って来た]
―北部 果樹園への道中―
[挙動不審のアイコンタクトが青年>>0:594に通じた。
1人と1グリフォン揃って挙動不審になっただけのようでもあったが。]
そ、そやそや。
細かい話は後でゆーっくりとな。
いや、無事だったんやし、別に説明とかいらんよねー。
コココ〜。
……ん?
[上手く?誤魔化せた>>9。
ほっと胸毛を膨らませるが看破出来ない事に気が付いてしまった。]
果樹園ば守ゥでぐれだ恩にゃ、果樹園のモンで礼すがね。
ほうれ、ぼんたゆきの天麩羅ぜよ。試食しちぁくれんがね?
酒コもあっがよ、己れァちっくとこっからも仕事あんでね。
[薄い紙で包まれた、揚げたての天麩羅。薄く切って揚げた物だが所々にぴょいと例の脚らしき物が出ている。
今は飲めないが土産に持って行けとでも云うのだろう、飾り気の無いシンプルな瓶に白濁りのある液体を入れたものを2つ傍に置いた]
んで…狼ッコ、云うだが。
冷静ばなりゃあんなでっけ狼ッコ、有り得ん。
一体全体何ば起きちょぅきす?
[2人が座っていれば、顔が合わせられる様な位置にどっかりと座って。
別の所で所用をしているようであれば聞けるタイミングを見計らって、問う。
鍋の中では大根の煮汁が再び湯気を出し始める*]
シャケって遠のいとるだろがああああぁっ。
[男が静かに涙する横で、背中で眠る少年に配慮した小声での叫びが、静かになった針葉樹林に微かに響いていた。]
[シモツキが尾でぼんたゆきを返してくれれば肩の力を息と共にほうと抜き。
手の中の果実を鞄に入れて、そのついでに例のおやつのサルナシを取り出す]
ありがとね、シモツキちゃん…キミはとっても聞き分けのいい子だ!
それでこれおやつ…あれ?
[知らぬ間に出入り口へと飛び去ってしまったヒトツメアクマ。
きょとん、きょろきょろ。少女は座り込んだまま辺りを見回す。
どこだ? 天井? お風呂? トイレ?
お礼をしないまま行かれちゃった?
しょんぼりのしょ、が出かけた時に、あおい、あおいと微かに呼ぶ声。]
シモツキちゃん? え、きらきらとり?
[きらきらとりって。さっきの羽の事かしら?
発芽した果実は取り敢えず右手に、裸足の脚に玄関の傍に置いておいた長靴を履いて
ぱたぱたと外に出てみると––––ひとり。いちわ。いっぴき。]
――東の森バス停付近――
[くるりと振り返ると、そこには、不思議な言葉の主である男の人がいた。
子狐は、じぃぃぃぃーっと見つめた。
歳の頃は子狐の飼い主と同じようなものだろうか。背は、この男の人のほうが3(20)センチほど高いように見える。
それから、なんだか、甘い香りが漂ってくる。
おいしい人?]
え––––––––と………
[自分と同じ年代くらいの少女は目玉を見つめ。
目玉はきらきらとりを見つめ。
きらきらとりは少女の傍で、ばさばさしていただろうか。]
えっと………
[右手に発芽ぼんたゆき。
左手にサルナシの実、数粒。
ここはボクのおうちではなく。
とり。ひと。えっと。]
……ゆうびんきょくのかた、ですか?
[判子は無かった。持ってる筈も無かった*]
[バスを止めて先ほどの男との会話を>>5
思い出す。]
あっ、それいいかも、シンジョーさんサンキュー!
[そんなやりとりもあったろうか、
たしかこっちに引っ越してきたときにいろんなものを持ってきたかも、あとで家を探してみよっかと。
さて、新しくできたばかりなのにこうやって乗車してくれる人間>>3がいるのはいいことだ。]
おにーさん、どちらまで?
このバス、星役場前までいくけれどね。
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