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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
《―――…ドーム内に危険生物を確認。
係員の指示に従い速やかに避難して下さい。
落ち着いて行動して下さい。只今ドーム内に…―――》
とある町のドーム型複合施設にてそんな警報が繰り返される中、
なおも避難を完了しなかった――
正確には「避難前に意識を失わされた」者たちが居た。
通信 マルキは、村人 を希望しました。
[複合施設の外へと通じていた道路には全てシャッターが下ろされており、
ビルの出入り口や窓に至るまで、外に通じている場所は全て閉ざされている。
商業施設ビル、オフィスビル、集合住宅ビル。
この三件のビルに支えられる形で頭上にあるドームは
夜間になれば色とりどりに鮮やかにライトアップされる。
そのドームの透明な部分越しに見える空だけが、
閉じ込められた者たちが唯一知ることのできる外の景色。]
通信(村建て人) マルキ が見物しに来ました。
通信(村建て人) マルキは、見物人 を希望しました。
―オフィスビル1F:ドーム管理人室―
[無機質な機械音と微かな息遣いだけが響く室内。
外部に面した窓はシャッターが下ろされており、
外の景色はおろか僅かな光さえ射すことはない。]
……ったく、めんどくせ。
[その中でマルキは思わず、愚痴めいた独り言を洩らした。]
(でもまあ、こんな大がかりな隔離への協力で
あんだけの大金くれるんだったら楽な商売か。
しかし何かの心理実験みたいなもんかね、これも)
[マルキはそんな思考を頭に浮かべながら、
コンピュータのディスプレイの前の回転椅子に座り
ぼんやりと灰色の天井を見上げている。]
[ドーム内に閉じ込められている者たちが持つ端末には
マルキからのメールが一通送られている。
メールの内容は次の通り。]
先程放送した警報の通り、現在このドーム内に
「人狼」と呼ばれる食人生物が潜伏しています。
ドーム内に居た皆様の内に人狼と思しき個体がいるとみられる為、
町当局からの指示で、皆様をドーム内に拘束させて頂きました。
ドーム外部との連絡は、物資の遣り取りも含めて遮断中で
またこの拘束措置の終了時期の見通しが立っていないことから
拘束期間中、施設内の全ての物資を自由に用いて構わないと
町当局から承諾を受けています。
暫くの間、皆様には不自由を強いることになりますが
緊急措置へのご協力を何卒宜しくお願い致します。
※人狼についてですが、おとぎ話等に出てくる人狼をご存知の方は
それと凡そ同じものと考えて下さって差し支えありません。
人狼にも様々な個体がいるとみられていますが、
外見上一般の人間に紛れることが可能であること、そして
食人衝動を抱えていることは共通しています。
マルキ・スミス
axxxx@xxxxxx.xx.xx
[名前の横には、色白の肌に大きな碧眼、短いブロンド姿の
マルキその人の顔写真が表示されている。
また、オフィスビル1Fのドーム管理人室が
送り主であるマルキの居所であることも記されている。]
[果たして何処からどのようにしてか。
このドームの何処にも居ない黒幕たちは
閉ざされたドームの中の人々をモニター越しに傍観している。
再現されつつある「人狼騒動」の経緯を観察するために**]
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
/*
いや、キャラセット切り替えがちゃんと出来ているか確かめるために通常参加側で参加フォームを開いてみたら、名前欄に思いっきり sakanoka って書いてあって戦慄したんですよね……。
前に瓜科国にお邪魔した時は特にそういうことが起こった覚えが無かったのでびっくりしてしまったという。(というかこの見物人マルキでも特に起こらなかったので)
ブラウザは変えてないのだけれど、ど……何か別の設定が絡んでいるのかな……。
というわけで、そんなうっかり者だった村建てですが、
これからどうぞよろしくお願い致します(ふかぶか
臓物商 イルド が参加しました。
臓物商 イルドは、霊能者 を希望しました。
……あ゛?
[ ―――酷い頭痛。
僅かに眩暈も。
聞こえていた子供の声も、賑やかな喧騒も、何も聞こえない。
眠い、と思った所迄は記憶している。が、そうは言っても仕事で来ている自分が商売道具を無防備に置いたまま寝る筈が無い。
状況に違和感を覚えつつ、指先でサングラスを持ち上げて、微かに痙攣する眉間をぐにぐにと伸ばす]
いっ…つー………どう言う事だよ…。
[薄く開けた瞼の奥、灰色の瞳が捉えたのは閉じられたゲート
公共の巨大施設であるドームの門が閉じる等、見た事が無い]
な、ンだよ畜生…。どうなってやがんだ。
[サングラスの渕を指先で撫でて端末を起動すれば、通信は無事のようで電波状況は正常。
既に着信していた幾つかのメールを開けつつ、視界の端で傍らに置いた仕事道具の無事を確認する。
長時間持ち歩くには正直シンドい重さの其れに手を掛けて、頭痛と共に立ち上がった。
ここに来たのは、仕事の為のはず…だったのだが。]
ったく…こんな場所を指定するたぁ、何考えてんだ。
[目を覚ますだいぶ前。
指定された”取引場所”に不平を漏らしながら、明らかに場にそぐわない饐えた空気を纏った男は噴水脇のベンチに腰を下ろして、人を待っていた。
明るい陽光が降り注ぐドームの中は、心地よい温度と日常に包まれていて。”仕事”で無ければこのまま寝てしまいたいくらい。
ぱっかりと広げた膝の上に、何処ぞの子供が飛ばしたシャボン玉がふわりとひとつ不時着し、小さな滲みを作った]
あーーあーー 平和だねェ。素晴らしいこって。
[具体的な時間も場所も無く、日付と建物だけを指定してきた”客”のためにただひたすらに時間を潰す。
扱う商材が商材だから、待つ事も、アポに客が現れないのも珍しい事ではなかったが、客側が自分を見つける"合流"は異例のこと]
「お嬢ちゃんは元気か?」……ねェ。
悪趣味もいいトコだぜ。 …一体誰なんだか。
[指定された約束の合言葉をひとりごちて、広場を走り回る幼い子供の背中を目で追う。娘が死んだのは、丁度あの位か。]
[闇ルートでの臓器売買。
その界隈でのコールネームは【少女】
自分の喉と、今は亡き娘の喉。
ふたつの声帯を持つ男は、基本的に全ての取引を音声のみで行う。己から臓器を買った人物の多くは”少女”は女だと思っているだろう。
今回の依頼者は、それが嘘だと知っているのか。
…もしかしたら、娘が死んでいる事も、
少女の”声”は娘の喉である事すら知っているかのような、揶揄が感じられる合言葉。]
薄気味悪ィ…。
[自分よりも余程情報戦に長けた同業者からの依頼か、元義体化医師として、戯れに施術した患者(モルモット)達の誰かが、何も知らずに「臓物商の少女」ではなく「闇医者イルド」を呼び出したのか… その程度の事なら、良いのだが。]
どっちの俺に用があるにしろ、無視する訳にいかねえのが
信用稼業の辛いトコだよなぁー。
[吐き捨てる様に、斜めに開けた口の端から紫煙と不満を零し。
傍らに置いた仕事道具の詰まったジェラルミンケースを
踵でひとつ、ゴツリと蹴った]
[ベンチの背凭れへ首を折って、ぼへぇーっとドームに張り巡らされた支柱の隙間を流れる雲を、赤いサングラス越しに見上げる。
両足はだらりと伸ばしたままで、緩んだ口元からは今にも煙草が落ちそうだ]
あ゛ーーー 眠ィ…
[だらしない格好のまま目を伏せて、緩んだ意識は鱗雲のように目元から散る。
それが誰かに仕組まれて与えられた意識の喪失などとは
…思う事も無いまま*]
准教授 ルシアン が参加しました。
准教授 ルシアンは、人狼 を希望しました。
― オフィスビル12階:多目的ホール ―
―――…ぅ、
[机が階段状に並べられた扇形の室内で小さな呻き声が上がった。
痛苦を堪える声に遅れること数秒。
今まで机に突っ伏していた影が小さく揺れ、
無機質な机に懐いていたアメジスト色を緩慢な所作で引き剥がす。
片手を机に着いて身体を支え、蟀谷を五指で圧迫しながら、
頭蓋を内側から鳴らす鈍痛を押さえ込んで瞬きで眸を洗った。]
……なんだ…? 今のは。
[白昼に抜け落ちた記憶を掻き集めるように独り言を漏らす。
自身はこのオフィスビルが貸し出しているホールで行われる小さな学会に出席していたはずだ。
大学名を記帳して受付を済ませ、ネームカードを胸に差した所までは覚えている。
現に『国立大学遺伝子工学准教授 Lúcien Malark』と己の仰々しい身分を証明するカードが現実を教えてくれていた。]
[視界に流れる未読メールのうちのひとつ、見たこともないメールアドレスからの、一方的な拘束通知>>2]
誰だこりゃ。マルキ?
…ハァ… 拘束措置? いやおい、冗談だろ…
[目の前に広がるシャッターで閉鎖された扉は、それが冗談ではなさそうな事実をむざむざと匂わせている。
…”人狼” か。
いつぞや、眉唾もののような”それ”のパーツ入荷は無いのかと物好きな客から聞かれた事があったが、生憎自分が売っているのは夢やファンタジーではなく、ほんまモンのナマモノだと断った事がある位の認識しか無い。
カツカツと硬質的な音を響かせながら、重いケースをぶら下げて、ドームの中央からぐるりと周囲を見て回る。
来いと言わんばかりに添付されている位置情報と、いけ好かない優男風の写真に眉を顰めつつ、何処か蹴破れば出られるような窓とかあるだろ、と安直に捉えていた。
出来る事なら、誰にも気付かれずに外へと出たいのだが…]
―――…学会は…、いや、始まっていない。
私が寝過ごしたか? まさか。
[短い髪を無造作に掻きあげ、周囲を見渡すが、
学会参加者はおろか、案内役のホストも居ない。
鈍い痛みが尾を引く頭部を押さえたまま、訝しげに双眸を眇めた。
本来なら在る筈の人の気配がチラとも感じられない。]
…………、
[状況を把握すべく、眉間に深い皺を刻みながらも、
この時代の生命線である電子端末を鞄の中から探りあげた。
メールの受信は1通。
見覚えのない送り主からの電子郵便に眉間に皺が増えた。
開封した文字を認識し、更に皺を増やしたのは言うまでもない。]
先週そんな映画をシアターで見たな。
……ターゲットユーザーを間違えている。
[まるでキネマ・プロローグだ。と茶化すくらいには現実感がない。
ともあれ、子供向けのアトラクションに抜擢されてしまったらしい大人が取る行動など一つしかない。
早々にギブアップし、未来の明るい少年少女らに、
この不思議で不気味なイベントのクリアを譲るだけだ。
添付された顔写真を流し見て、目的地をビルの一階に定めた。
黒革のレトロな鞄を引き寄せ、踏鞴を踏まずに立ち上がる。
関係者以外が立ち入れるとも思わぬが、管理人室に向かう他ない。
するりとホールを抜け出し、通電の行われているEVに、
やはり子供のイベントかと拍子抜けしつつ、
ボタン一つでクリアガラス製の箱を呼びつける。]
[下がってくるパネルランプをなんともなしに見上げ、
非日常的な状況に、億劫の二文字を隠さず呼気を吐いた。
これから更に、己の日常が歪んでゆくとも、*知らぬまま。*]
/*
こんばんは。先ずは村建てお疲れ様でした。
メトロポリスセットでの人狼騒動に心惹かれ、
そして丁寧な企画に感服し、参加を決めたmomotenと申します。
動きもロルも拙いばかりの若輩者ですが、楽しみにしておりました。
出来るだけ一生懸命、心行くまで遊ばせていただきますね。
月末までの短い間ですが、何卒宜しくお願い致します。
夢見るお留守番 ベル が参加しました。
夢見るお留守番 ベルは、人狼 を希望しました。
─ 商業施設2階、ブックカェ『ファルズフ』 ─
[紙の本に綴られた物語っていうのは、快楽だ。
彼女、ベル・フュザリスは、親を亡くしてから、そう言われて育ったんだ。
彼女の父親の従兄弟であるサファイア・フュザリスっていう、胡散臭い中年のおっさんにね]
ん、サフィー……
[胡散臭いけれど、彼女にとっては今じゃ誰よりも頼れる人。
誰よりも大好きな人。
彼女がそんな男の夢を見ているのは、古書の買い付けに行ったサファイアの代わりに留守を任されているブックカェ『ファルブス』のレジカウンターの上。
見た目の割りにどどんと成長した胸を押し付ける苦しさなんて無視して、突っ伏す体勢ですやすやと仕組まれた眠りを貪っていた]
[快楽を司る天使の名前を冠した店内は日当たりのいい場所に間借りし、蜜色の店内照明も合わさり穏やかで静かな空間を演出している。
レジカウンターには、書籍専用のダウンロード端末機器が置いてあるんだ。
今じゃ書店を名乗る店には、こういった端末機が何台も並んで、出版社のホストコンピューターにアクセスして、本を売る時代だからね。
本屋の役目は、細分化されたデータをお客様のニーズに合わせてご案内すること。
紙で綴じられた本が売られていた時代と比べたら、味気ないかもしれないけどね]
んー、やだ……起きたくないってばぁ……
[むにゃぁなんて口の中で彼女が呟いたのは、キュロットスカートのポケットに入れていた電子端末のメール受信音を耳にしていたからだろうね]
って、メール!? サフィーかな!
[起きたくないって夢現に呟いてた幼ない顔立ちの女が、ぱっとオフェリア色の瞳を開いた。
目覚めは絶好調という勢いだけれど、彼女は受信したメールを開く前に自分の異常に気がついたんだ]
夢見るお留守番 ベル は肩書きと名前を ブックカフェ店員 ベル に変更しました。
なんでボク、寝てたの?
お店まだ営業中なのに、それもまるで倒れるみたいにカウンターに突っ伏してさ。
お客さん、見送った後だったけど。
──あ、ヨダレ垂らしてた。
[眉を寄せて、改めて自分の状況に首を傾げる。タイル貼りの床に膝をつき、レジカウンターに突っ伏して眠っていた。
なんだか頭の奥が重い気がして、やはりおかしな状況だと彼女は眉を寄せる。
薄茶色のエプロンの裾で、発見したヨダレを拭き拭きしながらね。
ちなみにもう片方の手は、痛い膝を撫で撫でしているよ]
おまけに、静かすぎるし……。
[商業ビルの隅とはいえ、いつもならコーヒーを飲むついでに、この時代物珍しい書架に収められた紙の本……いわゆる古書を眺めに来る冷やかしもそこそこいる時間帯の筈なんだ。
目覚めた時には目を輝かせていたあどけない顔には、立て続けに感じる異常に真剣さと慎重さを混ぜた表情が浮かぶ]
取り合えず、メールを確認しよう。
[窓際に沿って置かれたテーブルセットは、ここがただの本屋ではない事を示すアイテム。
選んだ本をその場で楽しみ、そうして美味しいコーヒーとパニーニ等といった軽食を楽しめるカフェでもある。
今窓際のテーブルセットには、誰も腰掛ける者はいないし、店のドアベルを鳴らすお客さんの気配すらない。
だから彼女は、目覚めの引き金を引いた電子端末を取り出して通知内容を確認する事にしたんだ]
じんろー?
人狼?
ひとおおかみ、ウェアウルフ!?
[届いたメール>>2>>3の知らない名前の発信者を見て、待ち人である中年からではない事にがっかりしたのは一瞬。
内容を目で追って、甲高い声をひっくり返して立ち上がってしまう]
古書で何度か目にした事あるけど、あるけど……。
[おぞましい怪奇話が大半だった。
それを一緒に眠るベッドで読み聞かせる意地悪で楽しげな、中年男の口許が憎ったらしかった。本をめくる指先は、とても大好きだけど。
そんな事を思い出しても、この異常事態への背筋が寒くなるのは止まってくれないんだよね]
/*
おまい人狼?
という替え歌を祖国の灰に落としていたガチPLさんがいらしてですね、ふとそれを思い出しました。
外、本当に出られないのかな?
[まずは現状を確認しよう。
モニター画面に映し出される文字だけでは、にわかにこの事態は信じられないからね。
そう一人頷いて、彼女は保護者である人が置いていってくれた護身用の小型スタンガンをエプロンのポケットに入れて、店の外へと出たんだ]
人ー、いなぁーい、ほんとに、いなぁーい……。
[さて、それから暫く歩き回り、彼女は商業施設のあるビルから出ていた。
ここまでは誰にもあっていないけれど、あまりの静けさに人がいないと勝手に彼女が判断しただけで、もしかしたら商業ビルにも誰か人がいたのかもしれない。
それでも彼女は見ていないし、今もまだ、誰にも会えていない]
ていうか、お空しか見えない! 外見えない、なにこれ!
って、メールが事実だってコトだよねぇ。
[ぐるりと外を見回し、見慣れたドームの景色との違和に眉尻を下げる。
甲高い声で見たまま、感じたままに騒いでも、いつもなら人ごみが掻き消してくれるのに、人気のない閉ざされた場所ではやけに彼女の声は響く]
これなら、人狼の声もよく響いたりするのかな。なんて、さすがに本当にいる訳ないとは思うけど。
ボク、きっとまだ夢見てるんだよ……。
[そういう事にしたい、切実に。
少し外を歩き、見慣れた景色とは違う光景に肩が落ちてしまう。
ただただ、好きな人の帰りを待つだけだったのにね。待つどころか、ドームの外と中でシャットアウトされてしまっているんだ。
これが現実だなんて、彼女としては認めたくないところなんだよね]
……このマルキって人に、取り合えず会いに行けばいいのかなぁ。
[空以外塞がれているドームの中。
彼女自身の身の振り方も、塞がれている。だから導き出される答えは、結局そういったものだ]
あれ、人がいる……。
[そうして肩落としたままふらりと歩き、中央広場を抜けようとした時、彼女は重そうなジェラルミンケースを持ったサングラスの中年男性を見かける事になる。
いつもなら絶対避けて通りたくなる風貌の人だが、事態は異常だからね。
少し気弱な少女といった感じで、サングラスの男との距離を詰めてみるんだ]
おじさ……。コホン。
お兄さんも、マルキって人からメール受け取って閉じ込められたの?
[人2人分くらいの距離かな。それくらいまで詰めて、重い足音を響かせるサングラスの男に声をかけてみたんだ。**]
/*
イルドおじさんとはなんかこう、設定の相性が良さそうなので近づいた方がいいと思いまして。
そしてなんでこんな時間なんだ……。
あとしゃべりすぎごめんですよ……。張り切りすぎるとこうなるよね、ダメだ。
/*
キャラ選択のイルドにももてんさん臭を感じたけれども、ルシアンさんがそう見えてならないですの。まさかな、うん。
寝よう。
研究者 シルビア が参加しました。
研究者 シルビアは、占い師 を希望しました。
_ オフィスビル20階:研究室 _
[8:00。白い肌を叩く、無機質な…肉球。]
…ん……っ。
[まるで、彼女の気質を表すかのように寸分の狂いもなく描いている二重瞼が、深い青を覗かせた。
ぼうっと、顔を置く床を写すがそれからはなにも理解できないようで。
ゆっくりと猫のような仕草で金色のまつげを擦りつつ、起き上がる。]
なに…?朝…?
[また研究室で寝落ちちゃったか…。先に帰るなんて、室長のバカぁ。
床に落ちているメガネをカチャカチャとかけ、何者かの手により、深い深い休みについていた頭をかろうじて動かす。酷く重たく響いている頭痛にも、いつものこと、とそれでも日常と混濁しつつ。]
おはよ、ティン。
[よいしょーと、21にしては老いを感じるセリフを合図に、立ち上がり。自分の愛する犬型情報通信機ロボット、通称ティンに声をかけるも、音声装置のないティンが尻尾をふり、お役目達成のご褒美を待っているようにこちらを見つめる。そのディスプレイの瞳には、ご主人様の細く長い手脚、そしてそれに相反して大きく膨らんでいる胸部が写る。]
はーいはーい!ほら、今朝のご褒美!
[ニコーっと顔全体で笑いながらエネルギー源にもなっている餌をティンに投げると、ティンも慣れているようでしっかとキャッチして。
ふ、と気づくものが。]
?なに、ティン。メールきてるの?
[ティンは返事の代わりにはぐはぐと餌を食べながら空中にメール画面のホログラムを映し出す。>>2>>3
最初は斜め読みのようにしていたけれど、文書が進むにつれメガネをずり上げ、眉間にシワがきざまれ、口に手をあて、金色の髪の毛に手櫛を通す。考える時の癖だ。
しばしののち、]
たぶん重要なことはメールで送ってくる気しかないんだろうなぁ。
まずは他の人を探しに行くのと、何日か分の食料と生活品を探しに行こうか!それと人狼ってものの資料さがし!ね、ティン?
[そう、ものも言わぬロボットに話かけ、研究室を出た。]
□場所:オフィスビル20階→
□接続:オン。コアは不定期にフラフラと。真夜中は寝てます。
□縁故:どんなのでも歓迎です。
/*よろしくお願いします!
[ がツ、カツ、カツ がツ、カツ
静まり返った床が、磨り減った革靴に踏まれて不機嫌な声を鳴らす。
ドームの外周を辿って半ばほどは歩いただろうか。シェルターのように閉ざされた窓達の先…消化設備管理パネルの横に【特殊緊急時避難対応施設】の文字を見つけた]
こりゃー…俺が蹴ってどうにかなる窓なんざ、無いわな。
[特殊避難という事は即ち、津波、ハリケーン、竜巻等の自然災害や、細菌兵器等に対して一定値以上の耐性を持つという事。
守りの為の設備が、今は自分達を囲う檻となっているのだろう。
消化設備の非常ボタンを、保護硝子の上から指でなぞれば、溜まった埃が指先に黒い斑を付けた]
そんだら、どーしますかねぇ…
[選択肢はふたつ。
この封鎖が解ける迄、何処かにひとりで身を隠す。
若しくは………。
その思考も、背後から響く女の声>>20にひとつめの選択肢がほぼ瓦解する。何せ自分が居る場所は最奥、ひとたび視線が合えば逃げる事は成らないだろう。
成らない可能性が、高いのであれば。鼻に抜けるは溜息ひとつ、顰め面の上に人の良さそうな笑みを被せた]
やあ。どうやら、そうらしい。
[声の主>>22が近づくのを感じて、自分も自ら足をそちらへ向ける。「その方が自然だから」だ。
グラスの先に気弱そうな少女の姿を捉えれば、更に自分の行動を気安いものへと変化させ、重いケースを親指に掛けて両の掌を彼女に見せる。
「敵意ナシ」の降参ポーズだ]
こんな可愛いお嬢さんが居るのなら
悪く無いって気もしてきたが…
…嘘。 冗談だよ。 君は、何処の子なの?
[店員の風貌。豊かな胸に押し上げられたエプロンに店名のような刺繍が見える気がしたが、判読は出来ずに。
自分は上げた腕をストンと元に戻す]
俺はイルド。見えんだろうが、ちょっとした医者だよ。
お客さんに呼ばれて来たのに…運悪く閉じ込められた。
まーったく ついてねェ。
[ははは、と乾いた笑いと共に顎を掻く。
そしてその末尾には"おジさんで構わねェよ"と、添えて]
/*
ああう\(^o^)/メモのとこの独り言は気にしないでください…間違えすぎててもうやだ辛い。手が震えるよおおう。
ベルの巨乳アピに加えてシルビアとか巨乳祭りですね!
おじさんおいしいです!!!
しかしあの【喉がやばい予感しかしない】 大丈夫かなぁ。
一発で70位は使うのか〜〜。
でもこのくらいなら社会人プレイ()ができそうかな!安心した。
ロル丁寧な人ばかりでうれしい。がんばろーーっと!
[エレベーターホールへと向かい、まるでシルビアを待っていたかのように大きく扉を開けていた透明の箱に乗り込みつつ。]
うん、一階にマルキさんがいるか確認してからにしよーか。
[恐らくそこにはもういないけど。部屋には入れるだろうし。と、続けて独りごちる。
階下へと降りるエレベーター。
ビルの外を見ても、いつもならドーム内で活気良く走るスカイカーもなく、非日常の中にいるのだ、と手のひらに滲む汗を隠すようにキツく握った。]
……あれ?
[このまま一階まで降りていくと思い込んでいたエレベーターが、12階で止まる。>>12
そういえば昨日、この階にある多目的ホールでどこかの学会が開かれるようだ、と室長が教えてくれた。短髪の理知的な雰囲気を醸し出す男性を見、野草のような研究者である自分とは正反対の、気品のある鈴蘭のような雰囲気を感じ取った。]
あ、えっと、…何階です?
[想像よりも早く、人狼容疑で閉じ込められているある種の仲間に出会えたことに動揺し、迷った挙句選んだ言葉は癖のように染み付いた言葉で。
失礼にならないようにしなければとタッチパネルの開くの部分を押し続けた。]
intervene.408 カルア が参加しました。
intervene.408 カルアは、守護者 を希望しました。
― 商業施設ビル周辺 ―
……今日は皆、寝坊でもしているのだろうか
[透明パネル越しに、少々くすんだ空を見ながら呟く
普段より何時間か遅くに目が覚めたのにも関わらず、まだ体が睡眠を求めていて
肌身離さず持ち歩く円柱形のケースが歩行にあわせて振り子のように揺れる 眠気を誘うかのように、ゆらり、ゆらりと
非常に心地よい時間帯、繁華街に自分を除き誰もいないという異常を、そういう日もあるか…と、ぼんやりと受け入れれば]
眠い、な
[ぱたりと倒れ、そのまま意識を手放す
―――大通りの真ん中で]
/*
フラウト・トラヴェルソ は、古い横笛の名前
肩書の元になった曲が出てこない…から、それは後述
狩人で「介入」できたらいいね、408は408チェイタック弾から
昼休みに村に誰も来ないわろうた◝(⁰ཀ⁰)◜静かだー!
これで24h1dでいけるのか…?どうなるんかな…
割と狂気のひとにしておかないとキリング進まなさそうよねー
/*
イルドおじさんにお返ししたかったけど、眠気、が…。一度寝よう。
んー、カルアくん拾えるかなとも思ったけど、まだ人来るし、動きすぎるのダメ。
後先考えずに動き回るのダメだなぁ。あと、シルヴィアさんとイルドさんの端末素敵。何か考えれば良かったなぁ。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
/*
うん、原因は情報欄推敲が足りなかった所為です……。
既に入村済みの方が特に気にされないなら良い事ではあるのですが、そうではない場合も鑑みての決定変更です。
混乱させてしまったことと思います。ごめんなさい!
[声をかけた男は、眺めていた時に想像していたよりも気安い態度で応じてくれたんだ>>22。
だから彼女は一瞬オフェリアの瞳をきょとと瞠らせ、それからすぐに感じた安堵のままに、ふわりと笑ってみせた。
男の敵意ナシ、降参ポーズは効果覿面ってところだね]
嘘…。
可愛いお嬢さんってとこが嘘なのかな?
──なーんて、これも嘘。例え好きな人と一緒にいられたって、こーんな状況は『悪くない』なんて思えないものね。
[男の言葉にちょっとだけイタズラ心が湧いて、意地の悪い問いかけをひとつ。
もっとも、すぐに馬鹿な事を言っていると笑い出してしまってるから、それが思ってもない事だと伝わるかもしれないね]
そこの商業ビルの、ブックカフェの子だよ。『ファルズフ』っていうの。電子書籍と、古本も置いてある。
こんな状況じゃなきゃ、興味があればコーヒーでも飲みに来てって、営業トークも出来るんだけどね。
[少し遠くに見える商業ビルを指差し、次いでエプロンを押し上げる胸元の刺繍をなぞって勤め先の名前を告げる。
そうして溜め息混じりに肩を竦めて、腕を下ろした男の自己紹介に頷きをひとつこぼすんだ]
見えない。と、ごめんなさい。
[見えないけど医者と自己申告への同意をしてすぐ、しまったと彼女は片手で口を覆いながら頭を下げた]
ボクはベル。
これから、メール送信者のマルキって人のところに行こうとしてるんだけど、ご一緒する?
……イルドさん。
[言い淀んだおじさんという言葉は、きちんと聞き取れていたんだね。
おじさんでいいとイルドに言われてそう気づけば、申し訳なさもひとつ追加。
彼女は苦笑しながら、せっかく名前を教えてくれたのだからと、イルドの名前を口にして、見上げながら問いかけをひとつ。
応の反応があるならば、背が低い彼女の精一杯の急ぎの歩幅で、案内するようにオフィスビルへと向かっていくつもりなんだ。**]
/*
個人的には予約変更気にしないけど、これ言ってさかのかさんの判断迷わせるのもあれよね、と思ってここに埋める。
しかし瓜一年振りくらいで、灰誤爆しそうで怖いな。
でもメモもプレビュー出来るの有り難い。
トルニー が参加しました。
トルニーは、おまかせ を希望しました。
― 集合住宅ビル1F・エントランスホール ―
[ドーム内部と外部の双方へ通用口があるエントランス。
白い壁に掛けられた抽象画の一つの前に置かれた長椅子。
そこに女の身形をした長身のトルニーは横たえられていた。]
ん、……
[黒い肌に蒼色を載せた瞼が開き、覗き見えた瞳もまた空の青。
瞼と同様に蒼く彩られたくちびるから、低い声がか細く洩れた。]
そうだ、避難、って、さっき放送してた、筈……
――っ!
[細身ながら大きな半身をはっと起こし、辺りを見回した。
長椅子のすぐ傍の床に、一輪の花を差した小さな花瓶が置かれていた。
それを見つけるなり、トルニーの蒼い目許と唇は安堵に緩む。]
あったわ、ルナディーマ。
[花弁は薔薇の形に似たもので、その色は宵の空にも似た濃紺。
棘を持つ茎は真紅。それは野生には生息しない種の花。
トルニーは長椅子から滑るように降り、「ルナディーマ」と呼んだそれを花瓶ごと抱え上げた。]
で、そうよ、避難……って、え、ちょっと?
[「避難口」である筈のドーム外部側の通用口が明らかに固く閉ざされていると、青い目にも解った。
常ならば透明なガラス張りである筈のその出入り口は、光一つ通さないシャッターで隙間なく塞がれていたのだから。
ジーンズのポケットに入れた端末が、着信を示し点滅していることにも未だ気づかぬまま、長身のトルニーは茫然とその場に立ち尽くす。**]
記者見習い ジキル が参加しました。
記者見習い ジキルは、おまかせ を希望しました。
― 中央広場近く、植え込み −
[ ヴヴヴ …
携帯端末が震え、そのまま内ポケットの口から地面に落ちる。
体は屈曲し、まるで何かを抱え込んだような寝姿。
口端に鬱血の跡ができていた]
… ぁ
[ひく、と指は自分の胸元を触る。しかし、それらしい感触がない。
てっきり、目覚めのバイブだと思ったのに。
至極面倒くさそうに、ジキルはゆっくりと目を開いた。
植え込みの土が軽くついてしまった端末を拾って、起き上がる]
い゛ ッ!
[脇腹にも微かに痛みが走る]
くっそ、あいつらあっちこち殴りやがって…
痛くもない腹ならいくら探ったってタダだろうが。
[ばたばたと体についた土やら葉やらをはらい落とし、悪態をつく。
痛みと共に思い出されるのは、意識を失う前の出来事。
あまり品のいい記事を並べないと(ある意味)評判の我が雑誌「ユートピア」だが、だからと言って門前払いはないだろう。
無論、食い下がった自分も自分だが]
げ、カメラどこ行った。
あーもー いたーいいたーいどこ触ってもいたーい。
[わざとらしく甘えた声で嘆いて、気を取り直して立ち上がる]
[さてさて、何のメールだろう。
メール画面に指を滑らせると。そこには『警報』『人狼』『拘束措置』の文字>>2>>3]
はあ。 …はぁ? あああ、やばいなこれ…
[メールに一通り目を通してすぐ、ぼくの頭に浮かんだのは決して「不安」や「人狼に対する恐怖」ではない。
断じて、そうではない。
「格好のネタへの出遅れ」で、ある。
食人生物の来襲??我が「ユートピア」でも二年に一回程度の取り上げるか取り上げないか程度の、起こりえないと思っていたことが起こっている?]
…メール来たのいつよ?
げ、暫く時間経っちゃってんじゃないか。まずいまずいダッシュだうっへぇ。
[オフィスビル。
また殴られるなんてまっぴらだが、売れそうなネタがあるんなら行くしかない。
だから、走る]
→ オフィスビル
[あんなメール一通で始まった拘束措置だ。
ビルに「どうなっているんだ」と市民が殺到しているさまを想像していたが、見事に外れ]
…それどころか、人とすれ違ったかぼく…??
[拍子抜けして、首を捻る。
土の布団で眠りこけている間に、政府から説明会見でも行われてしまったんだろうか。
それとも、そもそもこのメール自体の信憑性も怪しい?
アドレスも、実際に存在しているものだろうか。
あまりに落ち着いた様子に、ぼくはビル入り口で暫し立ち尽くしてしまった**]
リーン が参加しました。
リーンは、囁き狂人 を希望しました。
[相手に合わせた応対は効を成したようで、目の前から漂う警戒の気配が薄まる。腹に隠し事がある人物が、其れを隠し通すのに必要なのは隠匿する事ではない。適度に真実を話し、相手を安心させる事だ。…詮索をしたいと、思わぬ程度に]
この状況下で、冗談>>30が言えるなら十分だ。
"お嬢さん"は撤回するよ、レディ。
全員男でムサ苦しいよか余程いいさ。
[薄く持ち上げた上唇から尖った八重歯を覗かせながら、冗談に、冗談を返す。
ただのオウム返しのようでいて、これもひとつの懐柔方法。
独りでやりすごす選択肢が潰れた今、取るべきなのは極力敵を作らない…即ち相手に脅威だと思われないこと。
処世術の塊のような男は、ひらひらと掌を波打たせ
気安く振舞うのだ]
『ファルズフ』?…そいつぁ何ともまぁ、刺激的な店名だ。
本屋ならアクラハイルとか…
古書も置いてンならナントゥルのが良いんじゃねえのか。
[ケタケタと笑いながら、店名に感想を漏らす。
本人が知っているのか知らずかは解らないが、もし知らないのであれば興味を惹くには十分だろうし、知っているのならそれはそれで、奇妙な客候補のひとりくらいには数えて貰えるだろうと]
覚えとくよ。とっときの珈琲を期待してる。
…ま、やる事もねェし。シェルターが開くまで
紙の本とやらに触れてみるのもいいのかもな。
[少なくとも、自分の周囲からは紙が姿を消している。
続きを読むのに手を動かす必要がある不合理が、本というものを不用品へと変えていた]
ははは。正直で結構。謝る必要なんてねェよ。 …ベルか。
[破顔して。申し訳なさそうにする姿から、素直さを感じ取る。
此方の名を呼びながら見上げる目線>>31と、胸元の刺繍がやけにアンバランスだ。
脳裏に浮かんだ何かを払う様に小さく首を振り]
マルキとやら…な。
同じような境遇の人間が何人居るのか解らんが
だいたいの奴が委細を問い正しに行くんだろう。
ベルはココの従業員なら話も通り易いだろうし、
俺は遠慮しておくよ。
怪しげなオジさんはきっと居ない方が良い。
[幾許かおどけてみせて。
半分は本心だが、言っている事は尤ものはず。
胡散臭いヤツが居たら出るモンも出ないだろうと]
あぁ…ただ。
何か解った事があったら、俺にも教えてくれないか。
アドレスは落としておくから、拾う拾わないはベルに任す。
[サングラスの中、視線で端末を操作して自分の端末情報をぽろりと極小範囲のネットワークに転がす。彼女がもし端末を持っていれば、カメラ越しに胸元を意味ありげに開けたナースのARが視えることだろう]
俺の"名刺"の趣味は、勘弁な〜〜
[彼女の肩をポンと叩いて、別れの挨拶のかわりにする。
もし、マルキの元に行かぬというのなら足を止めるだろうが、呼び止められぬままであれば
男はひとり、商業棟へと向かうつもり]
[そう、時報のように言い聞かせられながら生きてきたが、別段”外の世界”に出たいという欲は湧かなかった。
憧れめいたものや好奇心、興味はあっても行動に移す気になれなかったのはこの、無機質な部屋での生活が快適だったからか。
そういう願望を抱かないよう元からプログラミングされているのか。
答えを知るのは彼女の親――1本の試験管から彼女を作り上げた『とある組織』の研究者のみ]
送ってくれてありがとうございます
マルキ=サン
[ドームの地下に密かに建てられた施設から、地上1階のエントランスへ案内すると、マルキは別の任務があるからと管理人室へ消えていった。
彼も、彼女について正確なプロフィールは知らされていない。『組織の用意した検体のひとりに選ばれた学生』と認識している。一方、リーンも何故自分がここに連れてこられたのか、詳細は知らされていなかった]
『18歳の誕生日おめでとう、リーン
明日からしばらくの間”上”で生活してもらうよ
施設内のどこへ行っても、何をしてもいい
ただし、”ここ”のことは秘密だ。守れるね?』
はい、マスター
[小さなこともに言い聞かせるような口ぶりに、素直に答えた。
自由なんて欲しくない。この人と一緒に過ごせたら、それでじゅうぶんだったのだけど、それを言葉にすることはできなかった。
何のために生まれたのかは知らされなくても、何から生まれてきたのか、どう生きるべきなのかは察していたから]
美術商 グノ が参加しました。
美術商 グノは、おまかせ を希望しました。
ユートピアwwwwww
びっくりするほど!ユートピア!!!
びっくりするほど!ユートピア!!!
ジキルはん元ネタ違ったらすみません…!
わたしの腹筋は軽くえぐられました…!
そしてリーンがぶっこんできましたねー!読んだ瞬間、解剖したい♥と思った私はなかなかにイルド。
[マルキと別れてから数時間が経ったか。
好きにしていいと言われて適当にうろうろしてみたものの、想像よりもずっと人の気配が少なく閑散としているドームに首を傾げながら、噴水近くのベンチに腰掛けてぼんやりとしていると、ポケットにいれていた端末が震えた。
部屋を出る前に、マスターに持たされたものだ。
外部との接触がなかっただけで、一般的な常識や社会情勢についてはテレビや雑誌、本で学習している。慣れた様子で端末を操作し、表示されたメール>>2>>3に首を傾げた]
じん、ろう・・・
[研究施設に、そのような記述のある資料がいつくかあった気がする。もしかしたら自分の他にも施設から”テスト”を受けている者がいるのだろうか。それよりも]
『皆様には不自由を強いることになります』
って。自由を得るためのテストなのに
・・・変なの
[早速、マスターから言われたことと食い違っている部分をみつけて思わず吹き出した。あの男が、施設の人達が正しいことを言った記憶はほとんどない。
それでも憤ることも、悲しみも感じないのは元からそういう性格なのか、それとも]
[己の本職は国立大で壇上に立ち、生徒等に智の道を示しす教授であるが、自らも学問の前に膝着く敬虔な士でもあった。
専門は生命に刻まれた情報を扱う遺伝子工学。
魂の設計図を書き換える行為が、神への冒涜とされたのも今は昔。
華々しくも目覚しい発展を見せる分野において、
若年の身で准教授と云う地位を得たのは訳がある。
両親が一線で活躍した研究者であることも十分な理由だが、
それ以上に、本人自身も貴賎なく他分野からのアプローチを欠かさぬ貪欲さが今の地位へ導いた。
此度の学会も小規模だが、是非とも聴講したいと態々大学に掛け合ったものだ。
それなのに、目的を果たせず、奇妙な面倒に直面しているとなれば、知らず知らずの内に溜息も増える。
三度目の重い溜息を脳裏に残る頭痛と共に吐き出した時、
EVが小さな電子音を立てて到着を知らせた。>>28]
―――…君も災難に見舞われた側か。
一階だ。
[先客に驚くこともなく、気安く声を掛けて応じた。
研究者然とした彼女の出で立ちには自然と気安さが混じる。
偶々乗り合わせたEVで、無闇に婦女に声を掛けるほど本来軟派な体ではない。]
……君はこのビルの関係者か。
すまないが、このイベントについて仔細を知っているなら、
ドロップアウトの方法が知りたい。
[EVに乗り込みながら、彼女の足元に行儀良く足を揃える四足歩行体を認め、半ば決め付けるように話を切り出した。
望みの薄さは肌で感じていたが、彼女がこの冗談にしては大掛かりな面倒事の仕掛け人側であればと、期待を込めて。]
――……ところで、私の顔に何かついていたかね。
[操作パネルを彼女に任せ、一時懐古的なエレベーターガールに就かせると、先ほどほんの少し揺れた語尾を湾曲な形で指摘してみせた。]
―― 回想 警報が鳴り響く数時間前 ――
[わたしは直属の部下である人物に仕事の指示を出すべく
オフィスで電話をかけていた。
発達した科学の恩恵を受ける現代、人類は月への旅路を
知り、財は凡ゆる富を手に入れることを赦している。
しかし欲は、太古の昔から変わることなく胎内に息衝き、
わたし達美術商へ時に無理難題を課せていた。]
[その時もわたしは、得意先から途方に暮れるような
依頼を受け、まさに部下へと指示を出していた。
オフィスルームからの伝言では儘ならず、商業施設棟へと
来ていたのは。
単なる偶然か必然かは今となっては些細なことだろうが、
それでも幸運か不運かで分けられるのならば、
明らかに不運だろうと思った。]
目隠れ ニコライ が参加しました。
目隠れ ニコライは、おまかせ を希望しました。
[目が覚めるとまず、世界が正常であることを確認する。
数ヶ月ぶりに自宅に戻って以来、それが日課になっていた]
[AR(拡張現実)インプラントの誤作動が原因だったと、医者は言う。
脳内に埋め込まれていたそれは、今はもう完全に取り除かれていて、あとは自分自身の精神状態の問題だとも]
[補償金として一学生には多過ぎるくらいの金を貰い、病院からの投薬やサポートも万全だ。
だから何も心配はいらない、あとは時間が解決してくれるのを待つだけだ]
[今日も世界は正常だった。
あの放送が聞こえてくるまでは――]
/*
動いたぁぁぁぁ。
こんなに一人称ト書きの人が多い村は初めてですね。PC的に有りだとは思ったけれども、しなくて良かった。
前よりは上手く綴れる様にはなってるかな、糠床ト書き(命名主がそう呼んだので、このト書きは自分の中でも糠床とカテゴライズされています)
ふむ、マルキのとこ行きたいけど、多角すぎるか。おじさん構いたい構いたい発動してるので、ちょいウズウズ。
― 集合住宅ビル2F・自宅前 ―
――はっ
[再び目を覚ました時、目に映ったのは自室の天井ではなく、集合住宅のドアが並ぶ廊下だった。
放送を聞いて、半ばパニックになりながら部屋を飛び出した所までは覚えている。
しかしその状況で、何故廊下で眠りこけていたのか]
一体どうなった?
どうして、誰もいないんだろう?
[体を起こし周囲を見回すも、自分以外に人のいる気配はない。
まるで自分一人取り残されたようだと思いながら、そろそろと立ち上がる。
メールの着信に気付いたのは、その時だった]
[端末を持ち歩かなくてもメールが読めるし、いつでも思い通りの画面を視覚上に呼び出せる。
1年前、運よく被験者に選ばれた自分が夢見たのはそんな世界だったけれど。
結局夢は夢のまま終わり、相変わらずメールは実体を持った端末で読むしかない]
[指先で画面をスライドし、髪の奥から目を走らせる。
読み進めるにつれ、口許は次第にわなわなと震え出した]
人狼……まさか、本当に……?
[居ても立っても居られず、メールの内容を確かめるべくビルのエントランスへ向かおうと歩き出す]
/*
自己紹介欄の説明とか、メモで落とした方がいいのかな……。
うーん。瓜国慣れてない人もいると思うんだ……。
いや、余計な事なのかな……。うーん。
あと。そういや瓜国なら村建て時にID入力すれば、ダミーとして発言出来たよね。言えば良かったかしら。どのみち2IDになりますが。
うーん(ぐるぐる。
―― 回想 警報が鳴り響く数時間前 ――
[再び記憶を手繰り寄せよう。
仕事の電話は美術商のそれではなかった。
わたしには別の顔がある。と言ってもそんなもの、
この胡散臭い商売に就いているならば、珍しくもない。
『水面下で何かが動いているらしい』
それを突き止める為に、信頼する部下をひとり外へと放った。]
わたしかお前のどちらかが亡くなっても、任務は遂行すること。
約束だ。
[わたしは携帯端末越しに、淡々と呟いた。
その言葉こそが、どれほど危ういことなのか。
現実を見させてくれる気付け薬の役割をしてくれると信じて。
――そして、その数時間後。
わたしは不自然な睡魔によって、意識を失なった。]
― 集合住宅ビル1F・エントランスホール ―
[エレベーターは問題なく作動し、2階から1階へ。
エントランスにあったのは、立ち尽くす人影>>33。
背は高いが、身形は女性のように見えた。
その人物の視線を辿れば、シャッターで閉ざされたドームの出入り口が見える]
お、おい。冗談だろ?
[ふらふらと近付いて、シャッターを拳で叩く。
音すらもろくに響かないのは、それが容易に壊せぬほど強固である証拠だろう]
駄目だ……本当に閉じ込められてる。
[肩を落とし振り返る。
そこに佇む人物と視線が合いそうになれば、慌てたように顔を伏せ前髪で隠した]
[大きく目を見開き、ぱちくり。
馬鹿にされるのはよくあることだが、子ども扱いとは]
…子供じゃありませんから!
ぼくは記者、なんです。
店主さん、か。
いや、食人生物のメール、届いてませんか?
それから、今回の拘束措置について、どう思われます?
[やや、子ども扱いへの反感がこもった口調で質問に入る。
ひくり、鬱血痕が残る口端が震えたかもしれない。
さすがに「まだ見習い扱いだ」とは言えず、身分はややぼかす。
携帯端末をとりだして、音声レコーダー機能をつける]
―― 回想 オフィスビル入口到着前 ――
[目覚めた時には、周りには人がいなかった。
端末には、避難指示があったことを示すメールが
未開封で残っていた。どうやら取り残されたらしい。
試しに事務所へ出向いたところ、残っていた従業員も
避難済みだったらしく、わたしは安堵に胸をなで下ろしながら、
他の施設の確認へと出向いていた。
あわよくば、商業施設二階、片隅にあるブックカフェで
目覚めの珈琲など口にできたらなど、淡い期待を抱きながら。]
[男が、人狼、と聞いて一番最初に思い出すのは、悍ましい人喰い伝承でも、子供に教訓めいて言い聞かせる御伽噺でもなく、若い見習い記者の見事なブルネットだった。
以前、己にとってはハズレの、彼らにとってはアタリだろうオカルト染みた講習に出かけた際、質疑応答で講師と舌戦を繰り広げたことがある。
そのときに知り合った駆け出しの記者が、そんな雑誌の関係者だったように思う。
己は真実を明かす探究者であるが、教えを請う者には隔てなく対した。
当然、彼が塩基配列の中に隠された記事の素―――所謂ネタを拾い上げようとするなら、遺伝子学の初歩でも語って聞かせたことがあるかもしれない。
――――常人であれば、三時間は悠々と船の漕げる睡魔と言う代償と引き換えに。*]
所で貴方、記者なら名刺とか持ってないの?
重罪するにあたって名乗るのは当然の義務だと思うけれど。
それとも何かしら? 疑いかけて片っ端から引っ張っていく、
強引極まりない態度でなんとかこの騒ぎを収めたい、
短絡的な思考でカマかけて来たのかしら?
そもそも記者が何故この緊急事態に立ち会えていたのかしら?
[口許に残る鬱血の跡を見透かしながら、
矢継ぎ早に問い質そうとする。]
変な子に捕まったわね。
――と、思っているのは向こうも同じかしら。
[佇みながら、ふっとため息を吐く。]
人狼、だって。
捕まえたら高く売れるかしら?
それとも――
[裡で呟きながら、まだあどけなさの残る目前の人物を眇めた。]
一階、ですね!
[>>49悠々とエレベーターへ乗り込む彼に慌てて返事。
動揺したことを隠せるか、と綿雪のように淡い期待をするも、それは無理だろうなと分かりつつ。
指先で彼の目的地へのボタンを押そうとし、すでに自身で行っていたことに気づいて、指先を閉じるのボタンに誘導した。]
関係者…ですか?
[きょと、と目を丸くし自身の立場を再確認する。部外者にとってはここのドームで働いているというだけで関係者なのだろうか?そんな考えを巡らせると次の質問で目の前の男性が冗談めいたことを言ったのだと理解する。と、同時に、この現実主義めいた風体の彼との違和感を察し、口角が上がった。]
ふ、ふふふふっ。
言わば私たちは望まないデバッカーでしょうか?
[そう、彼の淡い期待をやすやすと砕く回答をしつつ。笑いを押し殺すのは笑い上戸の彼女にとって難儀なことではあったが、なんとか飲み込む。]
あ、いえ!その、…ここで人に会えるとは思っていなかったので。
ルシアン、…さんと、お呼びしても?
[わちゃ、失礼だったか!と慌てて視線を胸元へとおろすと彼のものであろう名札。気安くは呼べなさそう…と、呼び方を提示してみた。]
…売れ?
[きちんと機能がオンになってるか確認しようと視線を落とした矢先、返ってきた答え>>63にこれまた頭の悪そうなオウム返し。
だって、命がかかっているかもしれないことを「売れる売れない」の観点で話すのはぼくら記者くらいなもんだろう。
こんな答えを誰が予想できた?
常人の感覚ではないだろう?
続けて吐かれた言葉>>64を聞いて、やっと判断した]
…… えーと、
[このねーさんやばい。
そして、この緊急下にぴりぴりしていない人間などいないだろうに、いつものように取材しようと思ったのも間違いだった。
あと、相手が悪かった。]
め、名刺は… あ、あります!ありますから!
ほら!はい! ジキルと申します!
[次々浴びせられる質問になんとか一つでも答えようと、体中のポケットを叩く。
恐る恐る胸ポケットから、薄い合皮でできた名刺入れを出し、彼女に差し出す]
残りの質問には、どう答えたものか…
お姉さんに納得してもらえる答えを用意してきてません
単に、情報が欲しかったんですよ、内部の。
[名刺には、ユートピア編集部所属と記載がある。
ゴシップ誌の人間だと知られれば、さらに問いただしが続くか、そもそも取材自体も打ち切りになるかもなぁと思いながら、ぼくは素直な気持ちを話す]
美術商 グノは、守護者 に希望を変更しました。
[思いのほか気安い対応と、それから彼女の待ち人である中年と大体同じ年代のせいか、淋しさが紛れる感覚を持ってイルドを見上げ、その声に素直に耳を傾けるんだ。
残念ながら彼女は男性ではないから、>>39イルドの言う全員男のムサ苦しさというのが理解出来ないのだけども]
うちの店主いわく、本を読むのは快楽らしいからね。紙をめくって、物語を読み進める充足感は、快楽以外の何者でもない。
だから、娯楽や著述だったかな? は、きっと不釣り合いなんだよ。
[店名に対する男の反応>>40には、真面目にそう返してみた。
博識とでも言えばいいのか、なかなかにして機知に富んだ雰囲気を言葉の端から感じる。
とっときの珈琲という言葉には、喜んでと子供みたいににっこりと笑って返したんだ。
大好きな人の好きなものだから、という理由も勿論あるけれど、彼女自身も幼ない頃から触れていたせいか、紙の本の方を好んでいる。
だから、イルドが紙の本に触れてみたいと口にした事がただ純粋に嬉しかったんだ。
それが懐柔目的の言葉だと知らないから、というのもあるかもね]
うん、僕はベル。
失礼な事言ったたんだから、謝まる必要は充分あるんじゃないかな。
[そうして医者と聞かせてくれたイルドへ向けた言葉への反応>>41には、やはり申し訳ない表情のままに続ける]
メールが来たってことは、ある程度向こうもこっちのこと把握してる気がするんだけど。
[誘いに対する消極的なおどけに対して存外淋しげな声が洩れたのは、彼女が留守番の日々に閉じ込めていたそれがつい、待ち人と同じ様な年代の男に会ってこぼれてしまったから。
それに気づいて一瞬だけ切なげな苦笑を描き、そうして彼女はイルドに向かって頷きを返すんだ]
うん、りょーかいっ。何か判れば、イルドさんにも教えるね。
アドレス? もちろん、いただきますっ。
[>>42アドレスを落とすと言われれば、素直な子犬がキャンと吠えるみたいに笑ってみせたんだ。
もっともこの笑顔は、アドレスを拾う為に取り出した端末に表示されたナースに凍りつくことになるんだけどね]
うん、ボクはベル。
失礼な事言ったたんだから、謝まる必要は充分あるんじゃないかな。
[そうして医者と聞かせてくれたイルドへ向けた言葉への反応>>41には、やはり申し訳ない表情のままに続ける]
メールが来たってことは、ある程度向こうもこっちのこと把握してる気がするんだけど。
[誘いに対する消極的なおどけに対して存外淋しげな声が洩れたのは、彼女が留守番の日々に閉じ込めていたそれがつい、待ち人と同じ様な年代の男に会ってこぼれてしまったから。
それに気づいて一瞬だけ切なげな苦笑を描き、そうして彼女はイルドに向かって頷きを返すんだ]
うん、りょーかいっ。何か判れば、イルドさんにも教えるね。
アドレス? もちろん、いただきますっ。
[>>42アドレスを落とすと言われれば、素直な子犬がキャンと吠えるみたいに笑ってみせたんだ。
もっともこの笑顔は、アドレスを拾う為に取り出した端末に表示されたナースを見て、凍りつくことになるんだけどね]
このセクシーさを堪能するには、ボクの端末じゃ小さすぎるかも。
……ナースか、そうか。おじさん年齢には受けるのかな。
[思考が別の方向にいったのは、まだ19歳の小娘だから仕方がない、ということにしてもらおうか]
このおねーさんの胸元にアドレス? タップすれば取得出来る?
[一応そんなことを問かけ、道を分かつ前に今度は自分の名刺を差し出した。
ほおずきという植物が淡い色合いで書かれた、手のひらの中に収まるくらいのオフホワイトのブックマーク……栞をね]
お店のフロア情報のコードがメインだけど、ボク個人用の名刺だからね。
ボクのアドレスは、ここ。
[言いながら、淡く描かれたほおずきの絵を切り揃えられた人差し指の爪先でつん、と示してみせるんだ。
カメラを通せば各種情報が取得出来るのは、先に名刺をくれたイルドには言わなくても判るだろう]
紙の本に縁がないなら、こういうのも縁ないでしょ。
ま、妙なことに巻き込まれた記念品として持っているのも悪くないんじゃないかな。
[なんて告げて。そうしてイルドに肩を叩かれ、彼には別れの挨拶として片手をひらりと振って背中を向けることになるんだ]
/*
このくそ長い発言向けられるイルドさんが可哀想だ(ノノ)
なんかうん、張り切っているのが駄目な方向に出た気が、する
[既に点灯していたランプは地上を目的地に定めている。
目の前の彼女も期待を裏切り、予想通り、自身と同じ境遇らしい。]
狼だが、虫(バグ)だか知らないが、実に傍迷惑な話だ。
――…いや、だが、虫籠と云う方が正しそうだな。
[笑気を堪える彼女を視界の端に捉えながら、クリアガラスの向こうに狭い空を見た。
巧緻な調整を施されたドームの環境は快適に他ならない。
普段は人で溢れている広場も今はゴーストタウン張りに寂しいが。
一時、三半規管に違和を齎す浮遊感に身を預けて口を開き直した。]
……構わん。呼ばれて恥じ入る名前でもない。
君は、バグに集られる―――ダンデライアンとでも?
[外に置いていた視点を戻し、ふわりと散らかるブロンドを、唇の形も変えずに揶揄で弄ぶ。>>67
彼女の笑気か、はたまた無礼に対する怒気かが発露する前に、EVが地上に降り立つ音を立てた。左右に開かれたEVとエントランスの境界を跨ぎ、靴裏が磨かれたタイルを踏みつける。]
― オフィスビル・→1F エントランス ―
……その様子では君は管理IDの所持者では無いらしいな。
無駄足になりそうだが、私は管理人室に赴いてみる。
[暗に、君も来るかね。と遠回りな問いかけを投げた。
常識と言う偏見に捕われる男は、面白味のない行動として、直談判を選択していた。]
―集合住宅ビル1F・エントランスホール―
[人の手で掛け合わされ生み出されたルナディーマに注がれていた視線>>50。
けれどその時倒れていたトルニーは、遠くからのそのひとの眼差しには気づけなかった。
漸くトルニーが近くの他者の存在に気づく素振り見せたのは、すぐ近くからその声>>59が聞こえてきた時。
青年と思しきそのひとが強固なシャッターを叩くも、当然のようにそれが開く気配は無い。
その様子を見遣り、トルニーはそこそこに広めの肩を竦めた。]
はァ。これって――…
アタシたち逃げ遅れですぅ、ってヤツかしら?
[振り反ってきた相手に対し、腰まで覆う丈のゆったりとした女物のセーターを纏う銀髪の主は、男のままの声でそう零し]
……って、何そんな俯いちゃうワケ?
別にアンタを取って喰いやしないわよ、アタシは。
[まだ「人狼」についてのメールが来ていることには気づかぬまま、幾らか冗談めかした口調でけろりと笑みを作ってみせた。]
ってか、とりあえずぅ……。
あのコにこの事態伝えとかなきゃだわ。
[やはり男の声のまま、零す独り言。
頭の中に過るのはひとりの若者の姿。
それはドームの外にある生花店、『アースライト』のバイトのひとり。
明らかな非常事態だと解っていても、すぐに過ったのは生業の心配だったということに、トルニーはまた溜息を零した。]
トルニー は肩書きと名前を 花屋 トルニー に変更しました。
甚振ったお詫びとして、もうひとつの質問に答えるわ。
拘束措置については、少し恐ろしさを感じているの。
――まるで仕組まれた罠に嵌められたような気分ね。
何事もなければいいのだけれども。
[名刺を差し出しながら囁くと、私はオフィスビルへと
くるりと身を翻した。]
わたしが坊やに話せるのはこれくらいよ。
あとはほかの人に訪ねてみては如何かしら。
[そう告げて。
わたしは再びオフィスビルの中へと、歩みを進めた**]
─ →オフィスビル/入口付近 ─
あれ、取り込み中かな。
[そうしてイルドと別れた向かったオフィスビルの入口にて、派手な赤髪が印象的な青年と、クールな雰囲気のお姉さまが対峙しているのが視界に入り、彼女は足を止めるんだ]
なんか、大変そう?
[取り込み中のお二人が視界に入れるのは難しい、やや遠い位置で彼女は立ち止まっている。
珈琲をよく飲みに来てくれるグノは、入店している時の雰囲気を醸し出している。
つまりは、なかなかにして面倒な状況なのが遠目でも理解出来てしまうんだ]
……そういや、今日はグノさん来てなかったし、ボクは目覚めてから割とすぐにお店出ちゃったからなぁ。
ああ、でも。
[少し近寄り難い状態ではあるが、人気のないドームの中で顔馴染みがいたことに、ほっと胸を撫で下ろしてしまう。
そうした頃には、グノの青年を甚振る様子も落ち着きをみせただろうか>>75、>>79]
/*
村側おされてますね……。うーん、人狼やりたいのだけども、襲撃ロール回せるかどうかの日程計算してないんだよね。うーん……。
迷子に坊や、か。
…とりあえず、名刺を渡してくれたってことは今のところ信用してくれたってことでいいの、かな。
ちゃんと聞いたことには答えてくれたし。
しかし美術商ね。
どおりで、「売れる」なんて話すわけだよ。
[色々と、彼女の話に納得がいった。
ついでに、連絡先を手早く携帯端末に打ち込む。
『美術商 グノ』]
少しの恐ろしさ、仕組まれた罠、かー。
まぁ、正直なところ、そう感じるのも無理はないか。
[次号の煽り文にでもそのまま使えそうな言葉。
音声レコーダーの停止を指示し、とりあえず頭の中を整理して、オフィスビル・管理人室とやらに向かおうと一歩。
視界の端には、>>80こちらを見ていたらしい女性が映った**]
[快楽、ねぇ。>>70
自分に心当たる”快楽”というものに若干の苦笑を漏らしながら、此方の投げたボールを正面から打ち返す知識に口角が上がる。
彼女の知識に興味を覚えつつ、カフェではきっと可愛い笑顔だけではない、会話というサービスが受けられる事を願いつつ]
じゃあ、約束だ。
マルキから何もわからなくても、後で俺に一杯頼むよ。
[同行はしないという此方の言葉に、一段落ちた声のトーンで返す彼女>>71へ、ゴリ押しとばかりにまた会う約束を匂わせて。
下げてから上げる会話の術。
全く興味のない相手にはそこまでする事は無いのだが、彼女とまた話ができたらと]
へえ、これも紙か。洒落てるねえ。
[物珍しそうに光に透かして、浅緋色の実を包むその絵を眺め。形の良い桜貝のような爪がそれを指し示す頃には、既に目元の端末が登録を済ませた頃だった]
紙に触れるのすら久しぶりだ。有り難く。
[貰ったそれに小さく唇を寄せて、紙の感触を愉しむように感謝の詞を口にする。
跳ねるように去る背中を見送って、温度すら感じる栞を胸ポケットに仕舞った*]
この世の財はありとあらゆる物を手に入れられる。
人狼という人の姿をする生き物を欲する顧客もいるのよ。
生憎、珍品好きの富裕層相手にしているのだし。
[最後に付け加えられた年齢に>>82、アッハと一蹴してみせて]
二十代なんて、まだまだ坊やじゃないの。
坊やは弄ばれている内が華なのよ。
からかい甲斐が無くなったら、詰まらないじゃない。
[坊やにとっては不幸以外の何者でもないだろうけれど。
初対面のこのどこか不器用な記者を、わたしは気に入ったらしい。
利用価値がある内に使えばいいと、一言告げて。>>83
わたしは背中越しに手を振り、扉をくぐり抜けた**]
ふふふふ、やだなぁルシアンさん。たんぽぽだなんて。花言葉は真心の愛、ですよ?
[ふわふわと笑いながら改めて名前を呼びかける。知識のある人との会話は楽しい。彼の言葉一つ一つが愉快だ。
軽い音を立て落ち着いたエレベーターから出て、おじぎ。]
私はほかの人を探しに行きます。
また無事にお会いできたら結果を教えていただきたいです。では。
[ルシアンとの会話を名残惜しみながら、きっとマルキの痕跡を少しならずとも見つけてくれるだろう、と判断しその場を離れ、オフィスビル出入り口へ向かう。
身軽にジャンプしてくるティンを腕に抱えて歩き出すが、しかしその反動で彼女のネームタグが白衣から落ちる。
ルシアンが気づくかどうか、彼女は知らないままに。]
[相手>>81の視線が少しだけ上がったような気がして、それとなくその両目の形を確かめようとでもするように、トルニーの青い目は長い前髪へとじぃと向かう。]
まだカラダは、ね。
[男かという問いに対しては、特に不快を示すことも無く淡々とそう答えた。
慌てているようにも聞こえる返答が耳に届いても笑みは湛えてみせたままだったが、
「化け物」という単語にはトルニーもまた瞬いた。]
……えっと。
とりあえずぅ、ちょっと電話させて貰うわね。
[「人狼」という単語は耳に届いていたが、放送の中で聞いた覚えの無かったその語に対し、別段反応は示さなかった。
それ故に、距離を離そうとする様に対しても引き留める素振りは無い。
大きな手で抱えていたルナディーマの花瓶は左手のみに抱え直し、ジーンズの腰元のポケットへと右手を潜らせた。
手に取ったのは掌大の円い通信端末。
そこで漸く、トルニーはメール>>2>>3の存在を示す青い点滅に気付いた。]
あら?何かしら、これ。
[そしてメールの文面を見詰め、硬い面持ちを続けること幾許か。
突然、場にそぐわない程に明るく笑い出した。]
あっはは。バッカじゃないの?
人狼ーだなんて、メルヘンか昔話かのイキモノでしょ?
ドームの管理人さんだか何だか知らないけど、そんなものが
本当に居るだとかさぁ、ふざけてるわぁ。
そんなのいるわけねェ、無いでしょ?
アンタも一応大人なんだから、こんなこと
間に受けなさん、な、って……。
[次第に弱まっていく男声が、事を完全には笑い飛ばせていない心境を相手に示していた。]
[そういえば、以前そういった「食人生物」、いわゆるぼくらの飯のタネであり、世間一般でいうオカルトの記事にはじめて関わったとき。
あのときの「先生」なら今日のような事態をどう分析するんだろう。さすがに「売れる」などとは言わないだろうけど]
… あの先生だったら、今回のことも、夢物語みたいに感じてそうだなぁ。
はたしてここは夢か現か、と。
[科学的な観点から、「オカルト」を一つ一つ解きほぐして話してくれる人だった。講習会が終わった後、講師そっちのけで彼に色々な話を聞いた覚えがある。
そのころは今以上に無知だったが、丁寧に教えてくれる人だった。
(あまりに科学的すぎて、出来上がった原稿は「売れない」と言われてしまったけど)]
あの人の名刺とか、残ってたっけ…?**
[遠目で眺めていたオフィスビル入口でのひと騒動。
それが終わったらしいことを確認して、彼女はキュロットのポケットに入れていた端末を取り出し、改めてマルキから送られたメールを確認する]
ええと、1Fドーム管理室にいる。で間違いないよね。
[そう独りごちて、目的地を再確認。普段あまり立ち入ることはないビルを見上げ、若干の気後れを覚えてしまう。
それでもよく理解出来ないままに閉じ込められてしまった混乱を紐解きたくて、結局目的地の変更はしない]
何かあればイルドさんにって約束したからね。……何もなくても、また会えるみたいだけど。
[ここに来る前のやり取り>>85を思い出し、少しだけ気後れした心に叱咤してみることに。
ちなみにナースに触れるのはどこでもいいと言われた(>>86)ので、出来るだけ露出した肌の方向は避けた。胸に触れさせるだと、さすがに大問題だろうと、答えを聞いて一人恥ずかしくなったのは内緒だけどね]
いざ!
[なんて声を出して足を踏み出そうとした時、先ほどまでグノとひと悶着を起こしていた青年の視線>>84を感じた気がして、取り合えず会釈してみることにしたんだ]
お兄さん、大変そうだったね?
もしかして、目的地一緒だったりするかな。
管理室にいるマルキって人に会いに来たんだけど。
[人気のないドームにいる人、それはすなわち、自分と同じメールを受け取った人である。
例外もあるかもしれないと頭の隅で描きながら、そんな質問を投げながら彼女は青年へと近づいていくんだ。
目的地が一緒なら、一緒に行くのが妥当だろうか。そんなことが脳裏に過ぎりながらね。**]
/*
何故女の人とエンカウントしないのだろう(
多角避けしているよね、シルビアさん。なんかごめん……。ううーん、上手く時間ずらせたりできればいいのだけど。取り合えず、寝よう。
[彼女が頭を下げれば、柔らかそうな日差し色が揺れる。>>90
己も植物図鑑でしか見たことのない花屋に並ばぬ野草。
天然土などドーム内では花壇に敷かれている以外見たことがない。
月への道を開拓した代わりに、土の匂いを忘れていく時代だ。]
ああ、人権と云う武器でも振りかざしてみよう。
誰が描いたが知らんが、絵空事に付き合うほど私も暇では無い。
[少し眩しげに双眸を眇めつつも、大人気ない言葉を吐いた。
野草に見立てた不躾な批評にも、彼女は立腹することも無く、
寧ろ笑みを深めてから、踵を返して立ち去っていく。
波を打った白衣から連想するのは、自身の職場である大学のこと。
年に関係なく開かれているが、彼女位の年頃の生徒が断然多い。]
さあて、どうしますか。まずは武器かね。
[発した言葉の物騒さとは比較にならない気軽さで、スキップでもするように商業棟へ向かう。
この中に、知ってる店はひとつしかない。表向きは怪しげな美術品だかを扱っていた筈だが、自分が利用するのはもっぱら別の方面の用向きで。
あそこなら銃器のひとつやふたつ確実にあるだろうと踏んでいた。店主が居れば良いのだけれど、今日は生憎そうもいかないかもしれない、なんて思いながら]
あーあー、ほうらね、行かなくてよかった。
[何やら騒がしいオフィス棟の入り口付近を一瞥して、人気の少ない方へ逃げるように移動する。
先程まで自分が居た椅子に物憂げに座る少女>>50に、何処か既視感のような、違和感のようなものを感じたが今はそっと蓋をして。
また見かける事があれば、問いただす事だろう。
「その体は何だ?」と。]
―――…、
[年相応に明るい彼女に反し、脳裏を過ぎたのは薄暗い青年。
強い日差しに影が鮮明に浮き上がる連鎖反応に似る。]
彼もアレくらい明るければな。
[一時有する意識の揺れと、教師然とした独り言。
それを挟んだお蔭で、眼前に零れ落ちたタグの発見が遅れた。
一度肩を竦めてから、急くことも無く、ネームタグを取得するも、
既に持ち主は視界に捕まえられない。
小さなプレートの中には、聞き損ねた名と身分が刻まれていた。]
……太陽ではなく、月か。
[言葉を柔く噛んで、口腔で名を唱えてみる。
出席を確認するが如く、硬い声色になってしまうのは職業病だ。
懐にネームタグを仕舞い込むと己は一路、管理人室へ。*]
本当にそう思ってるのか?
[場違いなほどに明るい声>>92。
片方の口の端をぴくりと動かしながら、呟く声は冷笑を帯びたもの]
僕は知ってる。
人の中には化け物が潜んでいることを。
普段はどんなに取り繕っても、そいつが牙を剥く瞬間があることを……。
[ぼそぼそと呟きながら、端末を握る手は微かに震えていた。
冗談を言っている素振りはない、何故ならこれは自分の中において真実であったから]
信じられないならいいさ。
人狼がいようがいなかろうが、ここから出られないのに変わりはないしな。
[そして深く俯いたまま、相手の横を通り過ぎ、何処かへと去っていった**]
うーん、載ってないや
[以前一度だけ、同名の雑誌を目にした。その中にもマルキのメールに記載されていたような、伝承ともオカルトともいえる記事があったがどうやら毎回掲載されているものではないらしい。
タブレット型の端末には他にもファッション誌や様々なジャンルの雑誌が詰まっていてしばらく読み耽ってしまい、気がつくと向こう側にいた女性の姿が消えていた]
あれ、いなくなっちゃった
[タブレットを元に戻し、あたりを見渡す。いかにも人工的な色合い。自然のものなのか、創りものなのか興味があったのだけど]
・・・
[ぼんやりと噴水を見上げる。人工とも自然とも取れるもの、ハッキリと区別できるものがこの世にはある。
例えばこの身体は、他人にどう映るのか
伝承では、”人狼”と人間は普通のひとには区別がつかないという。なら自分は?
この身体に流れている血が赤いことも、ヒトと同じ構造であることも知っているが、普通のヒトにはあるべきものが欠落していることも理解している]
― オフィスビル・1F 管理人室前 ―
[准教授等と言う大層な肩書きを背負っていると、象牙色の塔の住人と揶揄られることもあるが、己は内に篭るタイプの学徒ではない。
知らぬ者には語って聞かせ、知らぬ事は識りたがる。
フィールドワークだと飾って告げることは無いが、見聞とは電子化された以上の信憑性を持つと知っている。
男はいつか駆け出し記者に身を証し、夢を砕くよう熱弁したままの人物であった。>>93
空が落ちてくるだの、化物が出ただのと議論するより、行動することを善とする男はレッドランプの輝く強固な扉の前に居た。]
―――…、
[外見からは判断付き難いが、憮然とした面持ちを晒し、セキュリティと言う名の鍵で封鎖された通行止めの前に居た。]
遊びにしては随分と手が込んでいる。
……ウェアウルフ、ライカンスロープ、ルーガ・ルー…、
いいや、“そんなもの”は存在しない。
[冷たく閉ざされた扉に片手を乗せ、思考の回転率を上げる。
学問に頭を垂れる身に有るまじき、安易な否定まで用いて。]
[欠けているものが元々不要なものなのか、不都合があって取り除かれているのか、あるべきものなのに欠陥しているのかは自身には解らなかった]
・・・まあ、いっか
[深く考えようとすると決まって思考が別の方向へ向いてしまう。それが知らないうちに身体に埋め込まれたいくつかの機器の作用だなんて、もちろん気づかない。
何人かは管理人室――マルキの元へ行くらしい。こういう場合、集団行動に混じった方がいいのだっけ。でも]
ブックカフェ、美術商店・・・どれも面白そう
[施設案内の掲示板を眺めていれば、ひと匙ほどの不安も疑問もすべて溶けて消えてしまう。口元に笑みを浮かべて、不自由なのだか自由なのだか解らないがこの時間を楽しもうとしていた]
[生業の連絡を優先する行動を取った花屋は、苛立ち混じる声>>101を聞き拾った時には、軽く窘めるでもするようにちらりと青い流し目を向けていたのだが――。
結局、メールを目の当たりにしてからは、そのような視線も向けられなくなった。
呟き>>102に咄嗟に何も返さなかったのは「本当にそう」思い切れていなかったから。]
……随分と色々、酸いも甘いも経てきましたって
言わんばかりのセリフじゃないの。
[ぼそぼそとした呟きには、平坦な低い声でそんな感想を零しつつ
深呼吸を一つ置いてから、笑みを消して]
まあまあ、流石にドッキリ番組にしては
こんな封鎖とか色々大がかり過ぎでしょー、とは。
冷静に考えてみれば、その通りなんだけれどねぇ。
でもだからって、子供みたいに震えてるばっかでも
どーしよーもないワケですがぁ――…。
[見下ろした先の相手の手が微かに震えていたように見えていたから、ふっとそんな一言が付け加わった。
そのひとが横を通り過ぎる様を、やはり特に引き留める訳では無く、けれど遠ざかるまで青い目で眺めつづけていた。]
[目の前の扉から続くのはドームの管理を司る部屋だ。
一般人たる己が押しても引いても開く道理は無い。
ささやかに抱き続けた期待は一度も昇華されること無く、徒労の判を押されて処理される。
此処で扉の破壊を選択するほど、反社会的な思考も持たず。
まして分厚い鉄の扉が人の手で抉じ開けられるとも思わない。
合理性に欠ける現状に何度目か数え忘れた溜息を量産する。]
―――存在し得ないものを探すのか。
まだ、気を違えた殺人者が潜んでいると言う方が現実感がある。
[レトロ・サスペンスだ。と独りごちて、思考を巡らせていく。
あまりの非現実感に、忘れていた頭痛が蘇るようだった。**]
ー商業棟 グノの店ー
[いつもと変わらず怪しげな逸品に迎えられながら、慣れた足取りで奥へと向かう。仕事の話を持ち掛けてくる”店主”の姿は無かったが、勝手知ったるなんとやらである]
悪ィねー…
お代は先日の眼球移殖、チャラって事で。
[隠し扉へ身体を押し当てて、ゆっくりと闇の中へと姿を溶かす。目が慣れれば、凡そ表立っては売れないような物々が姿を現すだろう。
”少女”として自分が卸したものもひっそりと含まれているし、”イルド”として受けた闇医者としての医療機器の在庫も、全く自分とは関係無い高価過ぎる宝飾品や…未登録の武器。
”信頼”が第一の世界。
余計なモノには触れないのが鉄則ではあるが、あの拘束措置がほぼ真実である以上、ある程度の自衛が要る。
ジェラルミンケースの中の仕事道具達もある意味立派な武器ではあるが、むざむざ愛器を荒事には使用したくないのだ]
[モグリの医者が扱える得物なんてものは限られている。
反動の小さな銃器か、慣れたナイフか。
頸動脈など目を瞑っていたって掻っ切れるが、問題は相手になるのが人間ではないかもしれない、ということだ。]
…やっぱコレかねぇ。
[掌に収まる程の小さな銃器。
装弾数も少ないが、取り急ぎの安心材料としては十分だろうと指先でくるりと回し、腰のベルトの内側に差し入れて。
いまだ、人狼などは信じていない。人の敵はどこまでも人なのだと思っている節はある…が。此方側に身を置く人間は得てして慎重だ。そうでないと、生き残れないのが常なのだから。
『ツケの代わりにこれ、貰ってくわ。よろしく。』
誰もいない店内に、得物の画像付きメッセージを残して店を後にした。]
―集合住宅ビル1F:エントランスホール―
[ところで――。
前髪に隠れて見えない瞳を射抜くように見詰めてしまったのは
何故か見覚えがあった相手のような気がしたからではあった。
見下ろして感じる背の低さ度合いもおぼろげに脳裏に過るも]
……ま、気のせいかしらねぇ。
[1年か数年か前くらいに姿を見た覚えある青年とは、結局ついに結びつかなかった。
そもそも相手の名も聞いていなければ、同一人物か否か確かる術も無い。]
それよりも、あのコにアタシのいない間の
お花の世話、言いつけておかないと――…
試験やらレポートやらで忙しいとか言わせないわよ。
[「あのコ」――バイトの若者から聞いた、彼の校友の何人かの話。
休学してから会っていないヤツもいる、とぼやかれたりもあった。
己が同じ年頃だった時には得られなかった関係を羨みもした。
そしてわざわざここでそのバイトのことを声に出して呟いたのは、幾らかでも己の心を日常の平常に保とうとした為。]
―→集合住宅ビル・3階廊下―
……そうだった。
お客さんから、塞ぎ込んでるカノジョを花で慰めてくれって
頼まれてたのよねぇ。
[そんな日常の一部を口に出して呟きながらも、実を言えば依頼を受けたその時には微妙に違和感を得ていた。
それでも結局、教えられた道をなんとはなしに辿ってしまっていた。
居たりするかしら、と微かに思いつつも――。
結局、目的の部屋のドアは硬く閉ざされたままで、何の応答も無かった。]
こうして無駄足になりましたーっと。
さて、どうしようかしらね、ルナディーマ?
……って言っても返事なんてある訳ないのにね。
[トルニーの細身の長身が、ドーム内部側の硝子窓に寄り掛かる。
中央の広場から集合住宅を見上げれば、地上からでも、目を見張るほど鮮やかな濃紺の花弁と真紅の茎のいろが、硝子越しに見えるだろう**]
[しばらく掲示板の前で考え込んだ結果、行先をブックカフェに定めてエレベーターを待つ間に、何気なく空を見上げた]
ほんとうに、”上”に来たんだなあ
[高い天井も、ぐるりと広がる建物も知識として知ってはいても、体感するのは初めてだ。期待していたほど生活感や雑踏がないことには拍子抜けだが、ここが避難場所ならそのうち誰かに会えるだろう
――そう。警報が鳴って、ここへ拘束したというマルキのメールを事実と違う形で受け止めていた。
実際に警報が鳴った時はまだ地下にいたし、メールにちりばめられたいくつかの不穏なワードは彼女の――正確には彼女の脳に埋め込まれている電子チップで深く考えることができなくなっていたから]
あ、
[ふと、視界の端に求めていた色>>113が見えた。あそこはたしか居住区だから、ここに住んでいる人なのかもしれない。だったらまた会えるだろうか。
何階か確かめる前にエレベーターの扉が開いて、名残惜しさを感じながらもそこに乗り込んだ]**
自警団 アドニス が参加しました。
自警団 アドニスは、おまかせ を希望しました。
―集合住宅ビル4:自宅側―
[気が付くと倒れていた。
何度か目を瞬かせて、ゆっくり起き上がり周りを見渡す。見覚えのある景色。自分の家の近くだ]
……つっ
[不意に後頭部からの頭痛に襲われた。
なぜ俺はこんなところで倒れてんだろうか。確か普通に仕事に出たはずだが。
痛む頭を擦りながら記憶を手繰る。
そう、自警団証明になるバッチを忘れて取りに来たんだったか。
そこでいきなり頭を撲られて……]
……何が起こってやがるんだ
[毒づきながらゆっくり立ち上がると歩き始めた。
メール>>2>>3の受信には気付いていたが、どうせ同僚からのメールだろう。と中身の確認はしなかった。**]
/*
>>114
イルドさんありがとう本当動けなくて困ってたから助かった…そしてリーンちゃんぐうかわいい
[頬に刺激を感じ>>114、呑気に欠伸をしながら目を覚ます
倒れてからどれ位時間が経っただろう 実にいい寝覚めだ]
……お早う
[今日初めて目にした人物は、全身から怪しさを醸し出す男で
警戒し、右腿の装置を稼働させようとゆっくりと手を伸ばすが 倒れていた自分の方が怪しいし、それを起こしただけだろうな、と、破損を確かめるフリをする]
そう、朝から誰も見ていないんだが
貴方は何か理由を知っていたりするかな?
流石に少しおかしいかなと思い始めてね……
起こしてくれた序でだと思って教えてくれたら有難い
[ポケットにしまわれた携帯端末に送られたメール>>2>>3はまだ確認していない
―――通信機器の類は、物が聴こえにくくなった自分にとって便利だとは言えず なるべく使いたくない、目を逸らしたい、そんな代物でしかなくて]
―住宅ビル1F―
るっせえな、もう
[歩き出してからそうたたない内に、俺が根をあげた。
先程からスクリーンがメールの受信を通達して来ていてうるさい。
正確には点滅に視界を遮られて鬱陶しい。
――電源、落としてやろうか。
だがそれはそれで、後々言われる仲間の文句を考えると面倒臭い。
仕方無い、一瞬開いて既読にしてしまうか。
ため息を吐きながら立ち止まると操作を始めてメールボックスを開く。受信メールを見ると覚えのない名前の差出人]
マルキ?
[そんな奴、新人の中にいたっけか。少なからず俺の記憶にはないが。
念のため中身の内容を斜め読みでチェックすると、並んでいるワードに眉を寄せた。
人狼? 避難勧告? 何だそりゃ]
迷惑メールかよ……
[ガキの時分に聞いたお伽噺じゃあるまいし。
もう消すのも面倒臭い。そのままボックスを閉じて再び歩き出す]
しかし、静かだな
[何故か人の気配を感じられない。
ここにはかなりの数の住人がいるはずなのに。
動くものすら見られないとはどういうことだろうか。
先程のメールを信じる訳ではないが、本当に避難勧告が出ているのかもしれない。
……推測を重ねるだけ無駄か。
とりあえず今は誰かに会って、何が起こっているのかの情報を収集した方が良さそうだ**]
村の設定が変更されました。
/*
既に肩書きと職業を間違えた感がすげえんだが。
てな訳で遅くなりました。あんもびうむです。
村建て様は村建てお疲れ様でした&バタバタさせてしまって申し訳ない。
今回は村ポジになると信じてのんびりやりたいと思います(フラグ
よろしくお願いします。
/*
仕様url貼って下さってたベルの人はありがとう。
文字数制限に引っかかりまくってしまったのでこちらのメモではurlは省いたのだけれど、これで伝わる、かな……?
/*
トルニーとすれ違った感がすげえ。
まあその内会えんだろ(震え声
得物は銃と警棒あたりだろうか。
銃はレーザーとかじゃなくて、普通のがいいな。好みだが。
[何時もなら面倒事はごめんだと関わる事すら無いだろう対象にゆっくりと近付いて頬を叩いたのは、他でもない"ほんまモン"の犠牲者か、という疑念を払拭するため。
地面に倒れていた男は、見るからに生身のそれではなくて正直専門外だった]
おおい、…生きてるなー?
[血色のある唇、呼吸、確認するまでも無く地面のそれは生きていて、問いかけと共に傍らにしゃがみこみ、べちべちと頬を叩く。
地面で寝る人間が居るとは思い至らないから、装置の不具合でも起きたのだろうか?と、今度は倒れた理由が気になっていたのだが]
………………遅いお目覚め、ご苦労さん。
[欠伸と共に起床の挨拶を投げられて>>117、些か面食らった後にそれに合わせる。
彼が身体の装置に手を伸ばすのを見れば、しゃがんだまま半歩下がって服の下の銃の位置を確認する程度には警戒したが、投げられた間の抜けた質問にそれは多少緩むだろう]
[この事態の委細を問われれば、緩い所作で立ち上がり。
二歩程下がって色素の薄い瞳へ言葉を投げる]
なんでも、ヒトに擬態する人食い生物が紛れてっから
建物丸ごと封鎖なんだとよ。
全く、俺らの命はどーしてくれんのよって…。
恐らく、ケッタイなメールが着てるはずだ。
アンタは聞いたことある?人狼>>ウェアウルフ<<っつー
生憎俺はオカルトに弱くてねェ。
よっぽどそっちの方が気になるわ。
なぁ、その体に付いてんのは補助?それとも…機械義体?
[男の身体を指差して、ズケズケと問う。
機械の下は生身か配線か、接合部は何式だろうか、もし欠損部位があったとしたら自分の技術で「直せる」レベルだろうか…勝手に興味は湧き、技術者としての血がずくりと指をざわめき立たせた]
わわわ、まって、まってよティンー!
[そうやって前も見ずに走る彼女が、厚く閉ざされたフィルターにぶつかるのは当然で。
石と石がぶつかるような、高い音が鳴り響く。]
ふひゃあっ……!!
あぅ…め、メガネ、メガネ…っ!
…あった!っ、フィルター…本当にしまってるんだぁ…。
[まるで昔昔のコメディのようにぶつかる拍子に顔の中央から家出した相方を探す。カチャと当たるのはメガネのみで。視界を取り戻し、改めてぶつかったフィルターを確認するも、愛しのロボット、ティンはどこにもいなかった。]
はぁ…。
起動、GPS、ターゲット、ティン。
[すぅと弦をなぞると指に沿い深い青が煌めき、メガネ全体が輝く。そしてレンズ越しに簡略してある展開図が住宅ビルをズームし、とある一点を光らせた。]
うぅ、ベルちゃんとこなら人狼ほ資料あるかなって、思ったのになぁ…。
[旧世界の知識をいれたく、頻繁に通う古書店の看板娘を思い浮かべ。
そういえばお腹も減ったなぁと愚痴りながらも、その足を裏口から続く住宅ビルへの裏道へ向けた。]
[じりじりと距離を取りながら事の詳細を伝えてくれたに相手>>120>>121に、失礼と断りを入れてメールを確認する
―――そんな放送があったのに、眠りこけていたのか、自分は
朝に起きる事がなくなったからとはいえ、酷いなと自嘲をして
起きている異常事態の内容を知っても実感は湧かず、何処ぞのサバイバルゲームよりも目的がなく標的も曖昧で、嘘臭さしか感じず]
人狼《ウェアウルフ》、名前は知っているのだけど
[考え込み、脳裏に浮かんだのは白衣の男達の会話]
ああ……生物兵器に転用出来るのではと、そんな話を聞いた事がある程度だね
[とある組織幹部の警備をした時にそんな胡散臭い話を耳にして
むかしの朧げな記憶を引き出しから取り出し、あまり役に立たなそうだ、と苦笑いをしてみせる]
[黒光りする補助機具を指差されれば、先程とは違う言葉に篭る熱に驚き
ゆらりと立ち上がり接合コードを揺らしながら答える]
身体は全て生身だよ、残念ながら
鼓膜と耳管はやられていて軽く弄ってはいるけれどね
医者か技師か、そちらの方面に通じているのかな、貴方は?
[人差し指でこんこん、と補聴器を叩きながら問う
相手の事を何も知らないのに話しすぎたか、と軽い探りを入れるつもりで]
―住宅ビル:エントランス―
[何時までも中にいる訳にもいかず、外へ出るべくエントランスホールへ向かうと、違和感に思わず足を止めた。]
……あ?
[何時もなら外の景色が見えるはずなのに、無粋な灰色で閉ざされている。
近付いて叩いてみるがガシャンという無機質な音が鳴る。
何時も開いてるはずの入り口が閉まってるっておかしくねえか?
耳に着けていた無線を起動させ、仲間との通信を試みる。]
こちらルクフォード 応答せよ
……おいコルン聞いてっか? 返事しろ
[今日勤務するはずだった後輩の名前を呼んでみるが、無線からは耳障りな音が聞こえるだけだった。
無線は使えないとため息を吐き、シャッターを今度は持ち上げようとしてみる。
動かないとわかれば、少し離れてシャッターに向けて回し蹴りを繰り出してみるが、やはり大きなつまらない音が響くだけ。
他に変わったことと言ったら、自分の足が少し痺れたぐらいだ]
いったいどうなってんだよ……
[不可解そうに呟いていると、後ろからつつかれた。
振り向いてみると精巧な犬型ロボットが鼻でつついていた]
……お前、主人はどうした?
[屈んで犬と同じ目線になると、問い掛けてみた。
ここにこれがいるなら、まだ人がいるのだろうか]
/*
拳銃はベレッタ92 9mm×19の15発想定
ジャムはあまり起きないらしいが、まあすごぉぅく運が悪けりゃ起こるだろ(
しかし、初めて拳銃を探しまくったぞ……
[>>95小柄な女性の会釈に足を止める。
先ほどのやり取りを聞かれていたのだろうか]
いやまぁ、仕事柄怒られるのは慣れてなきゃいけないんですけどね…信用してもらえてよかったわ…こわかった…
そう、ぼくも一緒。
お嬢さんは関係者さん?
こっちは取材、っていうか情報収集に来たんだ。
ジキルです。よろしくね。
[服装をざっと見た限りは、あまり管理室所属の人間には見えないが、一応の確認。
ついでに、さっきグノとのやり取りを思い出して名刺を差し出す。警戒されてはかなわない。]
一応記者をしています。
もしよければ、一緒に行きませんか?
さっきのおねえさんにも、管理室に行ってみるといい、って言われたし。
[「ユートピア」は、書籍がペーパーレスになってからも"こだわり"で紙媒体で出版し続けている雑誌。(無論ネット通信で記事を売ってもいる)
彼女も、信用してくれるといいんだけど*]
[仄暗い路地に転がる使い捨て注射器をパキリと踏み。いつかこの路地で、のたうちまわる獣のような人々に、薬を流布したのを思い出す。
新薬の検体となったその死体を引き渡した怪しい死体売りを、意味もなく思い出した。
路地を抜け、ティンのいるであろう住宅ビルに着くと、四つ足のその子に目線を合わせる警官服の男性>>126。何者かわからないが、信用できる人だろう、と、見た目で推し量る。話しかけるが、普段動かないせいか早足だけでも上がる息を整えつつ。]
ハァ、ハァ…。
ティン!こらっ…!うちの子がすみません…!
んっと、警官さん、ですか?
[振り返るティンはこちらに駆け寄ってきて。そこに多少の怒りを覚えるも、親バカは変わらず。
警官服の男性の顔を改めて見ると、ドーム内でときおり見かけていたかもしれない。もしかしたら挨拶を交わしたこともあった、かも。
あやふやな記憶を辿るもはっきりと思い出せなかった。]
はぁ…。私、そこのオフィスビルで働いているシルビアです。
[そうやってポッケからオフィスビル従業員に配られるネームプレートを出そうとするが、あるはずのそれは指に触らず。また後で探そうと会話の続きを急ぐ。]
さっき、この子にメールが届いて…。
何人か人がこのドームに閉じ込められてるらしいんですけど…。
なにか知ってますか?
[胸元の布をキュ、と掴みながら。]
[人狼は見たことも、聞いたこともない。けれど、それがいない証明にはならないのだ。
職業柄、おどろおどろしい植物を見たことがある。
熱帯雨林という、青い木々の生い茂る場所にいるそうだ。想像もできない、データだけの遺物。
そんな存在を知っている。
だから彼女は、メールを始めて見たときから無条件で人狼という存在を信じていた。]
[名前は知っている、と聞いて”人狼”とやらに興味が湧く。
客の珍妙な要求、生物兵器、組織幹部なんぞと聞いたらいかにも実在しそうではないか。
ーーあぁ、解体(バラ)してぇなあ。
目の前の男の苦笑い>>123に、「へぇ、そんな話が?」なんて当たり障りない返事をしながら、
頭を埋め尽くすのは淡い狂気。
きっと良い値で売れるだろうというのは売る専門家に任せておくとして、ナマモノを商品に変えるのが自分の仕事だ。
そして同時に、抗いがたい欲求でもある。]
まぁ、人狼は置いておいて
ココが閉鎖されてンのだけはマジだ。
…空でも飛べりゃ話は別だろうが。
[中央部のドームの天井を親指で指し示して、目には疲れの色を乗せる。なにせ期限は不明とあった。未知の生物が本当に居るのならそれなりに楽しめそうだが、そうでもなければただの退屈に過ぎない。
そんな中で見つけた興味の種…と。]
/*
管理人室のレッドランプわりと真剣にどうしようかと迷いつつ
あ、あけてしまって いいの よ!でないと狼さん襲撃できないかr
まだ開始まで間があるから、ちょっと様子見しつつ天声変えていこう。
[何やら大きな付属を携えているものだから、余程の機能を無機物に頼っているのだろうと勝手に膨らませた期待は、男の言葉>>124にぷしゅりと抜ける]
ほう、成る程。 残念…ってのは俺にとってかね?
生身があるならそれに越したこたァねぇが…
ご指摘通りちょいと昔にそれで食っていた時期があるよ。
耳くらいなら、メンテナンスもそう難しくはないし
いっそ丸ごと入れ替えてしまえばいい。
尤も、それなりに金はかかるがね。
[機械でいいなら、それなりで手に入る。
俺のオススメは勿論、メンテナンスなんて必要ない生体パーツへの換装だけれど、生憎それらは正規医療の範疇外。
ゼロがふたつ位はゆうに加わる。
自ら危ない営業をするほど金に困ってはいなかったから、口に出す事はないけれども。
ただ、自分がやりたいと思うような仕事であれば、金すら取らずに施す事もざらだ]
…弄っているのが耳だけなら、コッチのは何だ?
倒れていたのは義体の不具合かと思っていたんだが。
[身体側の機械をコツコツとつついて、その意味を問う。]
/*
人間っぽい→人間希望っぽい、だった。
自分村建ての時は基本、余り物何でも拾っていくよ!というスタンスでおまかせ希望にしているのだけれど……実際役職どうなるのかな……
と、ふたりぶん動き考えつつ
主人がいんなら場所、教えてくんねえか?
[別に警官だから一般市民を〜とか、そんな使命感からではない。ただ単純に、一人でこの駄々っ広いところから人を探すのが嫌なだけだった。
そう犬に尋ねていると、向こうから声が掛けられたか>>128。反応した犬はそちらへ向かって走っていく。
どうやら主人が向こうから来てくれたらしい。
手間が省けてよかった]
あ? ああ一応警官だが……
[答えながら相手を不躾に観察する。
何処かで見た顔だな。本人の話と白衣から察するにオフィスビルの研究員か何かだろうか。
挨拶をしたかどうかは流石に覚えてないが、オフィスビルに出入りしてるのを見たような見なかったような。
まあいいか、と思い出すのを諦めた]
― 回想・オフィスビル某階 ―
[「関係者以外立入禁止」というプラカードの掛かる部屋の扉を遠慮無く解き放ち、依頼人から用意されたセーフハウスへと上がり込む
研究や会議で使用され、常に清掃されている他の部屋と違い 埃の舞うこの部屋にあるのは山吹と真紅の寝袋が一つずつ、数日分の食料、積まれた段ボールだけ
男は、壁に凭れ掛かって目を閉じ、仮眠を取る
数刻後、徐に段ボールの中から黒いケースを取り出し、愛用のフルートに触れる
手入れをして組み立て、無心で構える
―――言葉にするならば、至福
何にも変えることの出来ない幸せの瞬間だ
しかし鳴らす訳にもいかない上、音を聴かせる相手はいない
名残惜しみながら元通りに仕舞い、特殊警棒やフラッシュバンの所持を確認し 最低限の武装を整えれば、任務をこなす為明るいフロアへと足を進めていく]
メール? ……ああ、俺んとこにも来てたな
生憎、俺は今さっき起きたばっかでな 何も知らねえんだ
精々知ってんなあ、そこからは出られねえってことぐらいだな
[外へ繋がる出入り口を親指で示しながら役に立てなくて悪いな、と付け加える。
同じ質問を変えそうかと思ったが、されたということは相手も知らない、ということなのだろうとするのを止めた。
するだけ無駄だ]
閉じ込めるねえ……随分凝った悪戯なこって
だったら人狼以外のマシな理由はなかったんかねえ
[未だに人狼が出たとか、そんなことを信じられずにいる。
というか信じられるはずがない。
あれはただの空想上の動物。お伽噺の化物だ。
しかし、隣の女性の様子を見るにそうは思ってないらしい>>130]
……おじょうさ……シルビア?は何? 人狼が出たって信じてんの?
[科学者っぽいのに意外だな、という様な顔をして尋ねた]
自警団 アドニス は肩書きと名前を 警官 アドニス に変更しました。
/*
しかしまあ、こういうのをやると何故か公務員(しかも警官や警備員やら)が多い俺の中身
いや、今回は仕方ない。
だってイルドが闇商人っぽかったんだもん。
これは捕まえる奴がいねえと!!っていう使命感に駆られたんだもん(やる気ないけど)
/*
久々の瓜なんでちょいと使い辛えな……
つうか自己紹介の奴で何度も字数に引っ掛かるなんざ思ってなかったぜ。
そんな書いたつもりねえんだけども。。
拘束期限は無いのだっけ
空を飛ぶ為、鳥の羽根を蝋で硬めて翼でも作ってみようか?
……そう悠長に過ごせればいいんだけどね
[倒れる前にも見つめていた空を仰ぎ、冗談を吐き出す 目の前で生まれた狂気には、気付かず
御伽噺の中の存在を信じないような、疲労をうっすらと顔から滲ませる彼>>131に、この例えはどう受け取られたか
この会話をしている間も横切る影などはなく ドーム内にそう人は居ないだろうとだけは推測出来て
人狼なんて存在するかどうかも疑わしいモノの隔離に付き合わされて、何日、何ヶ月、何年閉じ込められてしまうのか
……考えるのは辞めにしよう]
人狼の話をしていた時に比べれば、興味の度合いが違ったように見えたからさ
……ふぅん、それじゃあお願いしようか
いくら必要かな?
なんてね、コレで不便はしていないから遠慮しておくよ
其れに、自分自身に金をかけるよりは他の物に投資したい年頃でね
[趣味に金銭がかかるのもあって、自分には無頓着なのだ 完全に聴覚が死んでいるわけでもなく、日常生活を送る上で影響は殆どない ならば必要ない、と
ただ、この異常を知らせる警報に気がつかなかったのは補聴器を外していたからだと半ば確信していたのも有り 曖昧な返事をしてしまったが
鋼鉄の、ほぼ自分の身体と同じに扱っているそれを突つかれれば]
仕事柄着けていた方が便利だから、其のままにしているだけ、だね
意外と装着に手間が掛かるんだよ
倒れていたのは単に眠かっただけじゃないかな、普段この時間に起きたりしないから
[人で溢れかえる中で寝てしまうなんて事はない、気が抜けて思わず、あんな事になったのだろう
ただ前科は数回ほどあったような、なかったような]
―― オフィスビル 入口→ ――
[ジキルとのやり取りを行きつけでもあるブックカフェの看板娘、
ベルに見られていたとはもちろん知ることなどなく。>>80
わたしは今度こそ開けられた道を辿り、ビル内へと踏み入る。
あの坊やとのやり取りの最中にベルが近くを
通りかかったのなら。
呆れ混じりの苦笑を漏らされるだろうか。
それとも別な対応を取るだろうか。
もし、パラレルな世界を覗き見ることができたのならば、
わたしは素直に喜んでその世界へと駆け寄るだろう。
興味はやがて叡智へと繋がる。
先を見通せる知恵は、何気ない所からもまた、
手に入れることができるのかもしれない。]
[ともあれ、わたしは地上最下階に待機していた
エレベーターへと乗り込み行き慣れた階数を選択する。
――三十三階だ。]
[独特の機械音を微かに奏でながら、透明な箱型は静かに
上昇を続ける。
本来なら辺りを見渡せる筈の其処は、今は特別警戒からか
一切の遮断を強いられ、まるで味気ない空間だけが
わたしの周りに広がっていた。]
[この複合施設に美術商としての店舗は二つ。
一つは商業施設にあり、良くも悪くも割と誰の目にも
判り易い物を取り扱っている。
展示品も其方に多く取り揃えているため、殆どの顧客は
商業施設へと出向いてくる。
もちろん時折来ては何かと世話になる臓物商との取引も、然り。
お互いグレーな商売柄、敢えて人目につく場所での方が
逆に疑われずに済むという利点もあってのことだった。]
―――…胡散臭い。
[管理人室に続く扉に背を預けていた男が発した一声。
己の常識と現状を天秤に乗せ、整合性をつけるように思考していたが、結局至るのはその一言に尽きた。
入室許可を得られるとは思っていなかったが、部屋の前に陣取ってみても警告されることも無く、扉は沈黙を守り続けている。
丸投げされた自由意志の着地点も探しあぐねると言うものだ。]
管理者が黙して語らずでは、次に当てになりそうなのは公僕か。
―――…アドニス…、確か奴はこのドームが管轄だったな。
[不意に口から付いて出たのは、畑違いの知人の名。
とある事件に関する残留品の、専門的なDNA鑑定が大学に持ち込まれたのが最初の縁だ。
彼も己も全く違う職種の上、休日も不定期だが、職場を介さぬ貴重な知り合いとして、数度酒の席を共にしたこともある。
整然と並べられたアドレスより、クロフォード姓を引っ張り出して、短い文章をタップする。
外部との通信は遮断中だと通達文書には綴られていたが、打てる手があるのに尽くさぬのは男の主義に反した。]
『今、ドームに居るか。』
[簡潔にして己の人間性を垣間見せる一文を綴り、電子郵便をネットワークの海に放流。
ボトルメールが漂着する程度の期待を込めて。
―――尤も、件の人物がマメに受信を確認する手合でないのも承知の上。
保険めいて飛ばした後で、基地局で止まってしまうか、彼の端末のメールボックスで気付かれぬまま永眠するか、それは己の与り知る所では無い。
しかし、万一、彼が己の一言を認めたならば。
一足早く、この無機質な半円型の虜囚となった准教授の存在を認識できるだろう。*]
[冗談に乗ってきた彼の言葉>>137に、おぉ?とあからさまに嬉しそうな顔をした後にはぐらかされて、苦笑と共にポケットから煙草を取り出した]
生憎暇なのは苦手なんだ。
いつまでかわからん時間の退屈凌ぎが見つからんと
頭がおかしくなりそうだよ。
…俺の好きにさせるならロハでいいぜ?なんて
言いそうになったくらいには切実な問題。
アンタの投資先は何なんだ?
[”要るか?”とソフトケースから半分飛び出したそれを差し出すが、彼はどうするだろうか。制止されることがなければそれに火を点けて、すう、と口の端から紫煙を漏らす]
投資先は。 …それ?
[仕事柄、と言われてもピンと来ずに、やはり何のための外部装備なのだと首を傾げる。]
[>>133どうやら、怪訝ながら研究者だと理解したくれた、と態度で確認し、一安心。
警官服に付随する一般的なイメージとは反対のぶっきらぼうな答え方にも違和感は覚えず。そういう人なのだろうくらいで済ましてしまった。]
あぁ、ここもなんですね…。
商業ビルの裏口もダメでした。
[自身の体験を告げ、絶望を深める。おそらく非常事態に作動するフィルターなのだからそうそう壊れはしないだろう。]
…えっ、理由…ということは、嘘だと?
というか、人狼を知ってるのですか?!
あっえっと、そういえば、お名前をお聞きしても?
[目をキラとさせ矢継ぎ早に詰め寄る。興味がわけば知識を貪るのは研究者としての常だ。その欲は対象が無機物であれ、人物であれ、相手のことを考えず向かう。
そしてよくついていけないとも言われるのだが、彼にはどう思われたか。]
信じるか、ですか?
花屋 トルニーは、人狼 に希望を変更しました。
[息を大きく吸い込み。]
もちろん信じますよ!!
なにごとも、信じることから始まるのです。
かの有名なコペルニクスも、地球が動いていると信じて、研究をやめず、真実をつきとめました。
わたしはいないことを証明されなければ、いないと信じないのです!
[胸の上においていた小さな手を顔の前にぎゅっと突き出し、いつもは綺麗に弧を描く眉を吊り上げながら熱弁する。それも人狼というものを彼女がよくしらない所為ではあったけれど。]
― オフィスビル一階 受付 ―
ぼくは、『美術商グノの客』だよ。
彼女からビルに入る許可をもらっている。
一階管理室の場所を教えてくれ。
[宣言とともに、先ほどもらったグノの名刺を受付扉に置く。
オフィスビル一階、受付のオペレーターAIはきちんとそれをスキャンし、『確認しました』と返事。
管理室の場所を尋ねる、否、検索してもらう。
空中に浮かび上がった地図には、ご丁寧なことにルートが記載してあった。
一つ、瞬いて図を頭に入れる]
はー、これでまた門前払いだったらどうしようかと思った…。
[小さく呟く。
先ほど「一緒に行こうか」と話した彼女には聞こえてしまっただろうか。
返事がYesであってもNoであっても、ぼくは管理室への足を止めない]
ともあれ、兎が駆けてくることを期待するのも怠惰だな。
汝の隣人は狼なりや、か。
―――…馬鹿げている。
[捨てるように小声を漏らして背を浮かせた。
最大の収穫を見込んだ場所も空振りに終われば、未練を断ち切り、移動の開始。
無闇に歩き回ることは得策では無いが、開かぬ扉に用は無い。
現状の把握も十全とは言い難いのだ。
袋小路から抜け出し、元来た道を戻る最中。
見知った少年少女の赤毛と黒毛が見えた。>>95>>127
己の記憶が確かなら、今時珍しい紙媒体を取り扱うカフェのウェイトレスと、ユーモアマガジンの若き記者である。
オカルトなど欠片も信じては居ないが、その曰くありげな取り合わせを目の当たりにし、自身は無意識に蟀谷へ手を宛がった。]
まぁ、寝起き状態のグノさんは少しいつもと違うからね。怖いっていうのは、なんか判るよ。
でも、ボクから見たらお兄さん、グノさんに気に入られていた様に見えたよー?
あ、ごめん。少し遠くから見てたんだ。取り込み中っぽかったから、近づくのやめたんだけど。
[声をかけた青年がグノとのやり取りを怖かったと言えば>>127、彼女は小さく苦笑を浮かべた。と同時に、普段のグノさんはもうちょっと違うんだということも伝えておく。あ、そうそう。見ていたってこともね]
関係者…なのかなぁ。オフィスビルにはたまに、古書…紙の本のレンタルに行ったりはするから、出入りは割と自由に出来るよ。
[彼の言う関係者がメールの件ならアタリなのだけど、言葉の読み取りに自信がなくて、曖昧に返事をする。
同行の言葉には、こくこくと頷きをみせるんだ。
人狼がどうとか言われても、実感が湧かない。だから、いつも人が多いドーム内の中で、人がいることの方が安心出来てしまう。
そう、今は]
記者さん? 雑誌の名前、道中に教えてくれるかな。
ボクはベル。ブックカフェの店員、っていうのが一番当たり障りない自己紹介かな。
はい、名刺代わりにどうぞ。
[と言いながら、イルドにも渡した白地に淡くほおずきが描かれた栞>>73を彼に向かって差し出してみるんだ。受け取るかどうかは、自由だけどね。
そうして、記者だという青年とオフィスビルの中へと。]
悪い、返答はちょいと待ってくれ メール既読に……
……あ? ルシアン?
[送信者は合理主義なイメージの強い知人の名前。
この状況下で変なメールを送ってくる相手ではないだろうとメールを開いてみると、彼らしい簡潔な一文が]
……へえ、
[外にいるのだとしたら、わざわざ心配のメールを送ってくる様な奴ではないだろうと。
偏見なのかもしれないが、自分の知る「ルシアン」という人物はそんな感じだった。
ということは、あいつもここに閉じ込められているのか]
『いる。言っておくが、俺は何も知らない。』
[相手の用件は、まあこんなとこだろうと当たりをつけて送信。
送られたことを確認すれば、目の前の女性に意識を戻した。]
─ オフィスビル内、1F ─
門前払い喰らわなくて良かったじゃない。
ふふ、グノさんの名前出したら通してもらえるなんて、女神様みたいだねぇー?
[そうしてコンパスの差の分(それでも彼はそんなに見上げなくて済むので、彼女的には助かっているのだけど)、後ろを歩き、受付でのやり取りを見守る>>150。
小さな呟きを拾ってしまって、ついそんなことをこぼしてみた。
管理室へと向かう道中で、彼の仔細に触れることは出来たかな]
んで? 何だったっけ?
……ああ、俺の名前はアドニス・クロフォード
呼び方はアドニスでもクロフォードでも兄さんでもおじさんでも、好きに呼んでくれ
[いつも通りの適当な自己紹介をすませれば、鼻で笑いながら]
人狼ね ありゃただの伝説、伝承のバケモンだ
実際にいるとは考えづれえよ
[昔誰だったかに聞いた伝承。
馬鹿ばかしすぎて真面目に聞いてなかったから詳しいことは忘れてしまったが、人を食う化物、ぐらいのことは覚えていた。
聞かれれば曖昧な記憶を辿りながら人狼についての軽い説明をするかもしれない]
―― オフィスビル 三十三階 ――
[闖入者の存在よりもその人の方に驚くも。
わたしはもっと別なことを考えながらもうひとつの店のドアを開く。
此処では主に書物や絵画などを扱っているけれど、
紙媒体の古書も扱うブックカフェとはもちろん毛色は違う。
向こうが健全な古書を扱っているなら私の店は、]
人狼だなんて。おとぎ話か何かかと思っていたのにね。
【貴方】を迎えに来たのかしら…。それこそ古い古い時代から。
[くすりと嘲笑うかのように。
わたしは棚に鎮座している一冊の本を手にとった。
鞣し革で装丁された分厚い本の中身は、子供騙しのような
御伽噺が綴られている。]
あれ、先生だ。
[そうして目的地への道中、ジキルの背についていく様に歩いていけば、見知った顔>>151を捉えて足を止めるんだ。
時折遺伝子研究学の本を店に漁りに来たりするから、顔だけは覚えていた。
名前は知らないけれど、同じ系統の紙の本やデータ書籍を求めたりするから、珈琲や軽食の利用なんてなくても覚えてしまったんだ。
もっとも、彼が価値を認められるシロモノなんて、20冊に1冊あればいいほうで、そのせいかその道の専門家、つまり先生と呼べる人だってことを知ったのだけど]
あ、お兄さんも知ってるんだ。
[>>157ジキルの反応で、2人の繋がりを感じ、そうして先生の名前を知ることになる]
/*
すごい、ちゃくちゃくと人間関係築かれてるーって感心しながら読んでる場合ではない
リベンジのつもりが前回とまったく同じ流れにしちゃってもうあのもうもうどうしよう居て大丈夫かな!?
って不安でいっぱい
誰になんて声かけよう……
[何でも史実に基づいているそうで、複数の人狼審問が読むものを
特殊な世界へと導いてくれるのだ。
しかも――]
この本の表紙は、人狼の革で装丁されているだなんて…。
この施設に人狼が現れたのなら。
まるで敵討ちか何かのようね。
[「取り返してみる?」
届いた管理人のメールを準えて、本の背表紙に指を滑らせる。
使い込まれて馴染んだ革の感触が、本当か嘘か解らない滑らかな
肌触りを指先へと伝えてきた。
この商売は本当に穢れていると実感する瞬間。
命の危険すら身震いをするほどの陶酔と覚える感覚も、また。]
――狂っているわね。
[何かに対して、吐き捨てるように呟く、感情。
その感情を踏みにじるように、わたしは再びエレベーターへと
乗り込んだ。]
―ブックカフェ―
…あれ、誰も……いない?
[閑散としているのはロビーだけではないようで、知識として脳内にあった"カフェ"の様子とまったく違うしんと静まりかえった店内に再び首を傾げる。
ナニカが、おかしい。そんな気はするのに――]
(いた、い)
[ちくりとした痛みが額に走って手の甲をあてる。そこに埋め込まれたチップが、彼女が組織に逆心を抱かないように施されたものだということはもちろん知らされていない]
あー、うちは「ユートピア」って雑誌を出してて。
…ベルさんのお店に置いてればいいんだけど。
所謂、人様の涙と怒号に溢れたゴシップと、興味関心をひくようなオカルトに塗れた記事を書くのがぼくの仕事なんですよ。誇れることは、今時こだわって「本」の形態をとってることくらいかな。
[ブックカフェにうちのトンデモ記事を読むような人はいないかもしれないと思うと、自分のとこの雑誌の話を苦笑気味に説明してしまうのは仕方ないと思う]
ルシアン先生には、以前「食人性質を持つ生き物」について研究している人の講習会で会ったことがあるんです。
ベルもご存じなんですか?
…今回のことへの見解とか、聞きたいなぁ。
(思ったよりも、知った顔が多いな。残っている人)
[ルシアンに声をかけたジキルとのやり取りを暫し見守ることにした彼女は、ぼんやりとそんなことを思う。
顔を知る者を見るのは、ルシアンで二人目。
ちなみにジキルに絡むグノをもう少し近くで見ることになれば、彼女はきっと『グノさん、寝ぼけてるんですね、目覚めの珈琲一杯きめましょうぜ、姉御ぉっ』なんて言ってその場を取りなしただろうね。
グノが望んだパラレルの世界なんて、きっとこんなものだ]
(他に知っている人、いたりするかな。例えばほら、シルビアさんとか)
[思い出すのは、常連さんである白衣姿のお姉さん。>>122
いやいやでもでも、彼女がいるってことはだね、ベル]
(人狼候補ってコト? いやいや、そもそも人狼なんて)
[いるのは物語の世界だけでしょ。
今はまだ、彼女はそう思っている。
というか、思っていたいのかもしれないね]
[殆ど丸めて捨てかけていたイベント説がまた顔を覗かせる。
両者を正面から子供扱いしたことは無いが、認識としては若者に違いない。>>157>>158]
――…マーロウくんに…、サファイアのところの。
こんな所で逢うとは奇遇だな。
端的に現状を明かすなら、“君達と同じ”境遇だ。
[その一言で明快な説明とする。
肩を竦める素振りまで付け足せば、変化の少ない表情の中にも微かな落胆が見えるだろうか。
当然、子供にまで喰って掛かるほど、余裕を失っては居なかった。]
君達も管理人室に用向きかね。やめたまえ。無駄足になる。
歌い踊っても天岩戸のようには開くまい。
[ツ、とジキルの顔に視線を滑らせつつ、最終的に首は左右に振られた。]
[想定していなかった反応>>146に、何かおかしい事でも言ったか、と眉間に皺を寄せてみせて]
窓の外へ飛び立つ事が目的になってしまったんだろう
達成出来たのだから、もうそれで幸せで、満足していたんじゃないか?
それに、海の旅をするのも中々悪くはないはずさ
今度は重い錨が必要になってしまうか、彼の人生、死んでも大変だね
[深く考える事はなく、つらつらと言葉を並べていく
差し出された煙草と火種を貰ってどうもと礼を言い、ゆっくりと息を吸い込む 重たく肺に溜まっていくように感じたのは、状況が状況だからだろうか]
貴方が魅力ある女性だったら、申し出を断らなかったかもしれないね
男に好き勝手される趣味は無いんだ
……まあ、暇で暇で仕方なくなったら頼むかもしれないけれど
[医療に関しての知識は殆ど無いと言ってもいい 何をされるかどうなるか、好奇心を買う為に己の身を売れる程度に退屈が溢れてしまうのならば、なんて狂言を心の中で回す]
愛用のフルート、それが投資先
手入れをすればするだけ綺麗な音色を相手に届けてくれるのが堪らなくてね
大きいだけで邪魔になったりするこれには、最低限しか使わないよ
[背中のケースに目を遣りながら答えをはぐらかし、名前を聞かずに話し込んでしまった事に気付けば自身の携帯端末を取り出し 名前と連絡先の交換をしようと告げただろう
……少なくとも、互いに互いの暇を潰すのには役立つだろうと思ったから]
ああ、『ユートピア』! うちの店主、紙ならなんでも好きだからねぇ。雑食なんだよ。
今時紙媒体の雑誌なんて珍しいって言って、定期購読してるよ。商品需要はないらしいから、置いてはいないけど。
[>>164ジキルから雑誌名を聞かされれば、覚えのあるそれに頷いてみる。
少々、記者さんには不服な内容もありのままにね。彼女に悪気はないのだけど]
オカルト系の記事は好きかなぁ。今時オカルト関係なんて、物語の世界でしか出会えないイメージがあるせいか、時事ネタと合わさって展開されるのが面白くてね。
先生は常連さん、みたいな?
「食人性質を持つ生き物」……。人狼みたいなの、か。
[知り合いかと訊ねられればそう答え、そうして彼とルシアンの縁を聞けば、少しばかり眉尻を下げる。
何だか今回の事態と繋がるみたいで、ちょっとテンションが萎んでしまうんだ]
[エレベーターに乗り込んだはいいが、行き先用途不明で
あることは変わらず。
眠気覚ましではなく、口寂しさを紛らわせるための珈琲ですら、
ベルが居なくては叶わない。
時折姉御呼ばわりする軽口と、彼女の淹れる珈琲と
躍る文字の世界。
わたしの休憩には、そのどれかが一つ欠けても成り立たないのだ。]
――…でもまぁ、一応店の状態でも確認しようか。
何を持って行かれたかは、把握できているけれど。
[店内に残されたメッセージは>>110、既に確認が取れている。
だから慌てる必要もないし、非常事態に備えて
武器になりそうな物でも開放しようかとも考えていたのだ。 ]
と、その前に…。
先生も拘束措置、ですか。
ぼく、実はメールが送られてきたとき、まだ「寝ていた」もので…措置の期間や対応、政府見解その他についてほぼ全く知らないんですよね。
ここも、ぼくみたいな記者や先生みたいな人はほとんど来てないみたいだし。
担がれたんじゃないの?とは思ったんですけど。
[だが、あの美術商の感想を聞く限りはその可能性は低そうだ。彼女の警戒は、(寝起きだとは聞いたが)それこそ正体不明の何かと一緒にいるかもしれない、って実感しているもののように思うから]
…集団サボタージュ? えー、先生のお話し面白いのに。
管理室は既に閉ざされている、か。
/*
とにかくリーンちゃんと話したいかわいいリーンちゃん
後アドニスさんとプロでお会いしたかったけどいい縁故ないかななんかないかな
[施設には様々な本があった。児童向けの童話や専門書など、そのほとんどが電子化されたものであったが中には紙の本もあって、リーンは後者の方が好きだった。
0と1で織りなされるものに囲まれたの世界で、数少ない、温かみを感じるもの]
不自由なんてもんじゃないよ、マルキ=サン……
[店員のいない店に勝手に入ってはいけない、というのが世間のルールなはずだ。施設でも、リーンが自由に出入りできる部屋はほとんどなかった。ルールは、守るべきものだ。
どうしたものかと店先で座り込み、与えられた端末に悪態をつく。その顔には変わらず笑みが浮かび、声は明るい]
[そうして視線をルシアンへと向ければ、今自分達が向かおうとした先について聞かされ>>166、彼女は困惑の溜め息をこぼすんだ]
何それ、閉じ込めるだけ閉じ込めておいて、自分はお籠りしてるの。
関係者なんだから、きちんと説明してもらわないと困るよ。
[いつも笑顔で接客する、愛嬌が売りの彼女にしては珍しく、怒気の声を発する。騒がしさがない分、静かな声で彼女の中の不安が怒りとなって現れるのが感じ取れるかもしれないね]
サフィーはまだ、帰ってないよ。先生のオーダーに絶対応えるって、張り切って出ていったまま。
で、閉じ込められちゃった。
[サファイアとルシアンは、よく二人で難しい話をしている印象だった。楽しそうにもしていたけれどもね。
そこは大人の空間すぎて、邪魔したら悪いと思って、彼女は極力二人でいる時には近づかないようにしていた。それが、彼女が今までルシアンの名を知らないでいた理由。
>>167所在を訊かれればそう答え、そうして改めて会えない状況にいることを声にして、落胆に華奢な肩を落とした]
/*
繁華街でうっかり寝かけてアドニスさんに補導されたってそれしか思いつかないんですよかっこわるい
[電子端末でブックカフェの在庫状況を確認する。
今や欲しい情報は全てその場で検索できる時代。
便利なのか、それが当たり前かわからないけれど。
わたしは文明の利器に感謝する。
坊やから渡された名刺に記載されていた雑誌が有るか。
答えは数秒立たずに現れた。]
今更急ぐこともないだろうし。
少し立ち寄ってみようかしら。
―― オフィスビル → 商業施設へ ――
/*
後今更ながら狩人取れるか心配になってきた
アドニスさんも狙ってそうだー、外れたらどんまいだけども
外れたら何処でフルート使おうか
―集合住宅ビル・3階廊下―
[ぼんやりと窓硝子越しに見下ろす先は噴水広場。
地球の重力に従う水の流れも、地上の土を糧とする植え込みの緑もそのままなれど。
一目見て、そこにいつもの人の賑わいは無いと察せられた。]
気味悪いわね、……。
[人っ子一人いない景色、とごちかけたところで、その「人っ子一人」>>115がちらりと青い目に映った。
何十階からという程では無いにせよ小さく見える人影。
商業棟辺りに見えたそのひとのその眼差しが何処に向かっていたかは判らなかったが]
さっきのコじゃぁないわよね。
とりあえず、三人はいるってことかしら。
[実はあと男二人、その商業棟近くには居たりしたのだが>>29>>114
残念ながらそこまでははっきりと青い目は捉えていなかった。]
/*
どう動いていいかわからないのひとつにわたしの空間把握能力が不自由ということもあってですね…
中央広場からブックカフェって行けたかな?いけ、行けたよね?っていうのとあれこれ入っていいのかな?って不安で軽くなきそうですマスター!!
>>完全に自己責任<<
とりあえずぅ、会ってみましょうか。
閉じ込められた者同士ってことで、ね。
[濃紺の花弁と真紅の棘持つ花の瓶を左手に抱え、トルニーはエレベーターへと乗り込んだ。
先ほどまで居たエントランスが少々賑やかになっていたとは知らずに。]
―→集合住宅1Fへ―
/*
イルドさんに耳と補聴器のメンテ頼もうかなーって思ったけど
機械ってどうだろうなーと思ってやめちゃったんだ
勿体無いことした感
[ちなみにブックカフエ店主の愛読書のひとつ、『ユートピア』。
店主がいない淋しさを紛らわす為に、ベルは店主がよく腰掛けるキッチンカウンターの端っこに、最新号を置いていたりするんだ。
たぶん店に入って暫くすれば、見つけられる筈。]
不当な、が付くな。
私に何らかの容疑が掛かり、手続きを経て拘束するのであれば、不満は在るが協力もしよう。
だが、このような無責任な措置は御免被る。
[特ダネの収穫に血道を上げる勤労な青年に、やたらと現実主義な男が言葉を足した。
しかし、仮にも出版社と言う報道分野に近い彼が続けた言葉には逡巡の間を置き。>>173]
ユートピアが預言書だったなどとは、冗句にしても暴動ものだ。
そもそも、集団拘束は食人よりも厄介に思うが――…、
[フラストレーションの増量は、どの文献を紐解いてみても、どんな実験結果を読んでみても、碌な発露をしない。
だが、目の前の若人二人に、不穏な言葉を吐きかけた語尾を飲み込んだ。
子供は何をするか想像が付かない。
今はこうして、大人しく否定論に迎合しているが、彼にとって何が一番原動力となるかなど、考えるまでもないのだから。>>176]
[端末を取り出したついでにマルキからのメールを読み返し、ある一文に目を留めるとまた額が緩く痛んだ]
『ドーム内に居た皆様の内に人狼と思しき個体がいるとみられる為』
って…つまり……?
[先ほどまでは、このドームが避難場所だと思い込んでいた。マルキがわざわざここに連れてきたからだ。でも、メールの文面そのままが事実だとしたら]
……うーん。頭がぼんやりするなあ……
/*
あとあと拘束しすぎてあわわわってなってる
ごめんねイルドさん
私は楽しいけど ずっと話してていいのかな、と、不安に
/*
そういえば、さかのかさんはどこだろう。
グノさん辺りはチップが好きそう、男性ならイルドさんかなと思いながらも、メモの使い方が違う気がする。
トルニーさん?
判らないかもしれない。うーん。多分挙げたところにはいると思うんだけどね。
ルシアンさんかな。中身誤認説。
全外ししてたら笑えばいい(フラグ。
なんとなくですね、イルドさんはまりおさんな気はしてる。違ってもお久しぶりです、八月うさぎの千乃です。お世話になりました(ここで言うな。
…マスター?
[思わず口に出してしまって慌てて唇に手をあてる。目の前の人物がまったくの別人であるということにはすぐに気が付いた。顔立ちは似ているが声も、性別も違う。そもそもここにいるはずがない。
間違いようがないのに呼びかけてしまうくらい、存在を恋しがっていること、胸の底に不安が蠢いていることには気づかない。否、気づけなかった]
妥当な意見だ。
サファイアに似ず、君は真っ当で自身の常識を再確認出来るよ。
[ベルの言葉は尤もだ。>>175
実際、拘束されてからどれだけ経ったのかは知れないが、そろそろ洒落でも遊びでも済まされない。その間、来たのは件のメール一通のみ。
普段は花のように笑顔を振りまく彼女の顔が曇るのも仕方ない。
同意を示し、首を縦に一度振ったところで、店主の不在を聞く。]
―――…と、云うことはサファイアは外か。
このまま拘束が続けば、何らかのアクションを期待できそうだが、それは余りにも楽観だな。
[あくまで己の難書取得に時間を取られねば。であるが。
男の距離感は彼女自身よりも、博識な店主の方が近い。
彼是と注文をつけても、必ず写本なりを仕入れてくる手腕は高く買っていた。そんな彼が拘束を受けていないのは幸か不幸か。
少なくとも彼女は外部にツテを持ちえていることになる。]
何れにせよ、何らかの目的を以って拘束しているのは確かだ。
人狼などと云う化物が居るにせよ、居ないにせよ、
君達も重々身辺には気を配ることだ。
[一足早くうまい煙草を堪能しながら、意外すぎる趣味の話>>169に耳を傾ける。今迄の笑い耐性ができていなかったら、ここでも不躾に笑ってしまうところだった]
強面とフルートとはこれまた意外な組み合わせだな。
それじゃあ、俺は暇で暇で仕方なくなったら
それの演奏でも頼もうかね。
…それとも。可愛い女医でも紹介しようか?
[下卑た笑みを浮かべながら、”身体”についてそれ以上の詮索はせず。求められた連絡先についてはベルの時と同じ、表向きのプロフィールが埋め込まれたセクシーナースのARを地面の上へと構築する。]
…カルア、ね。何か身体の事で困ったら連絡するといい。
ここから出られないうちは、無償で相談に乗るよ。
人狼とやらを見つけたらぜひ教えて欲しいし、なァ。
[人を喰うものと知ってなお、それに対する興味は尽きず
にいたりと曲がった口元は愉悦を隠せない。
彼が身に付けたそれが稼働するところにも、些か興味はあったから]
そうなんですか?
教えてくれてありがとうございます
[残念ながら店員ではなかったが、どうやらこの店を利用したことがあるらしい。先ほどの失言を誤魔化すように笑顔を絶やさないまま深くお辞儀をした。
件の騒動で、相手がこちらを警戒しているということを察せないまま、赦しを得られて意気揚々と店内へ足を踏み入れる]
あ、その、ご、ごめんなさい。
メールですか、はい!気にせず、どうぞ。
[見るからに年上であろう彼がたじろぐのを感じ、申し訳なさにあふれる。落ち着こうと一歩下がるが、目の前の男性がひとり言を放つ>>155。その中に先ほど本人にあったばかりのルシアンその人の名前を聞きとった。
興味深そうに画面を見つめる目の前の男性は、あの知的なバイオレットの瞳の人と知人なのだ、と考える。そういえば中々に年齢も近そうである。
返信を綴る指が止まった。こちらへとうつる視線を受け、思考を止めた。]
アドニスさん…神の名前でしたっけ?美しい名前ですね!
[趣味のオンラインゲームの味方NPCを思い出し、つぶやく。神話なんて興味のない分類だった。彼女の知識はそのぐらいだ。]
伝説の、バケモノですか…。ほぁー…。
[先の紫の彼の>>0:49のセリフにあるゲーム性を感じる揶揄と、伝説という抽象的な根拠が結びつく。]
うぅ、わたし、お恥ずかしながらそういう類は…にが、いや、得意ではなくて…。
よかったら、もう少しおしえていただければなぁ、なんて!
んまぁ俺はも少し散歩を続ける。
今度寝るならベンチか芝生の上にしろよ?
[床に置いたケースをくいと持ち上げて、短くなった煙草のフィルタを歯で噛みながら、ひらりと手を振り。
引き留められなければその場を後にするだろう]
…不当、そりゃあ先生や、ベルみたいな人からしたら不当ですよねぇ。
[自分への処遇は、寧ろ「自分が今回の件を取材することができる」部分で今のところチャラなのだが。さすがに口には出さない]
ぼくもまぁ、嫌ですねぇ。
人や牛の血液や内臓を吸い取っちゃう外来生物や、鳥と犬のあいの子みたいな怪物がこのドーム内に存在するなんて。
政治家の汚職についてはまぁまぁ当たると評判の預言書ですけどね。
[無意識に、口端の痣を親指で撫でる]
管理室にはマルキって人がいるようだけど入れない。メールに書いてあるアドレスにいくつか質問を送ってはみますが、この様子だと暫くはだんまりかな。
…方針を決めかねているだけならいいのだけど。
二人はこれからどうします?
ぼくも、どうしようかな。
[そして、メモ帳を取り出して時刻とオフィスビルの様子を記録した]
[そこで、ふと、端末機が受信を知らせていることに気付いた。
即座に脳裏を過ぎったのは管理者からの続報である。
相対する二人に向けて片手を持ち上げ、所作で断りをいれてから、タッチパネルをスライドし、電子郵便を開封。]
―――……、
[しかし、受信していたのは差し押さえられた期待であった。>>155
己は大学に身を置き、給金の一割は天引きされて、有無を言わさず管理局に納められる。それが税金である。
静かに、ほんの2mmばかり片眉を跳ね上げさせ、短い文面を作ると送信ボタンに指を移した。
己の税金の有効活用を促すべく、或いは横柄な悪友然として。
『働け、公僕。』
と、一文。
教授職に就いていようと、ルシアン・マラークと云う人物はこう云った男だった。*]
ふうん、同名の神がいるんか 知らねえなあ……
[誰かから聞いたってだけで、そもそもそれほど伝承とかには詳しくない。なのでそんな神がいることなんか知る由もなく。
説明を求められれば仕方ねえな……と説明を始めた]
人狼っつうのは昼は人間に成り済まして、夜になると人間を食らうっつう人食い狼のことらしい
狼男は知ってるか? あれみたいなもんだとよ
[あれみたいなもの、というよりまんまそれじゃないかという感想はさておき。
更に説明を求められたら、流石にそれ以上は自分の範疇外。
わからないので文献かなんかに頼ってくれと言うだろう]
[そんな会話をしていたら声を掛けられたか。
声が聞こえた方を振り向くが該当する人物がいない。
いや、正確には一人いるが声の印象と違う顔立ちをしていた為、辺りを見渡してしまう。
続かれた言葉>>158に、こいつが言ったのか?と不思議に思った。
顔は女だが、体つきは男っぽい。
持ってるものは人工花か?
生憎と、花についてもあまり詳しくないので何処の花屋の花か、なんてわかるはずもなく。
花屋に用事とか、精々昔の知り合いの花を買うぐらいだ。
いつも近くにある店を適当に寄ってるから、そこの店員かどうかなんてわからない]
やっぱ閉じ込められてんのか……
その口振りだと、お宅もそうみたいだなあ
[ため息を吐きながら大袈裟に肩を竦めて見せた。
男性か女性かの質問は口にしない。
そういうのは触れずに置いとくのが当たり障りがないかと**]
えー、それじゃサフィーが真っ当じゃないみたいだよ、先生。
そりゃあ色々と性格ぶっ飛んでるし、そもそも店名が酷い本屋の主だったりするけど。
──ボクには、世界一素敵な人なんだからね。
[静けさを帯びた声音は、ルシアンのサファイア評>>188を耳にすれば、いつものかしましい声へと切り替わる。
その世界一素敵な人と触れ合うことをシャットアウトされているからこそ、参っている部分はあるのにね]
何らか、か。何かあればいいなぁ。メールも通話も、外とは無理だったりするのかな。後で試してみよう。
うん、一応サフィーが護身用にっていくつか色々置いていってくれたりしたから、それを持ち歩くようにするよ。
先生は大丈夫?
それから記者さんも。
[身の安全について触れられれば、大切な人の友人的なルシアンの身と、ここまでの道中を一緒にしてくれたジキルの身を案じ、オフェリアの瞳を瞬かせながら見上げてみる]
― ドーム中央 ―
[ビルの影に座り込み身を潜めるようにしながら、端末をいじる。
管理人からのメールを除けば、最新のメールは数週間前に遡る。
安否を気遣う大学の友人からのもので、とりあえず無事ではあるものの、大学には当分顔を出せそうにない旨を返信した。
文面は落ち着いた内容を返せても、実際に顔を合わせた時どうなるかはわからない]
[元々は国立大学理系の学部を専攻しており、生物学や遺伝子工学>>98などを学ぶ身だ。
学校に通えていた頃の自分なら、こんな迷信めいた話など一蹴していただろうに。
そう思うからこそ余計、かつての知り合いに今の自分を見られるのが怖い]
あいつらは、ここにはいないんだよなあ……?
[時にドーム内のオフィスビルで学会が行われることもあるが。
恐る恐るメールを送ってみるも、間も無く通信不能の通知と共に送り返された。
ドーム外部との連絡は遮断されているとのことだから、それが原因だろうか。
安堵したような絶望が深まったような、複雑な思いで溜息をつき立ち上がる]
どうにか……生き延びないと……。
[そのために必要な物のことを思う。
確かなのは、今の自分は何一つ持っていないということだ。
だからそろそろとしたその足取りは、商業施設の方向へ向かった]
[そうしているとジキルからどうするかと問われ>>195、うーんと唸りながら彼女はこれからを考えてみるんだ]
取り合えず、もうちょいドーム内歩いてみようかな。
もしかしたら、出られる場所があるかもしれないし。
[諦めが悪いのは承知の上でそう言い、ジキルにはマルキに送った質問のレスポンスがあれば知らせてくれと頼んでみたりするんだ。
>>153名刺を受け取ってくれていたならば、そこにメールをしてと付け加えてね。
受け取って貰えなかったなら、ここで無理にでも押し付けるだろう。
そうして何かがあればもう少し二人と話して、その場を立ち去るつもりなんだ]
[同じく客だといった彼女はどうするだろうか。店内にうっすら漂うコーヒーの香りと古書独特の香りに胸をときめかせながら様子を窺う。
こうしてみると、やはり全然別人なのに。何故マスターとみ間違えてしまったのだろう]
あ、
[そこで唐突に、マルキからのメールを思い出した。可能性、という点では目の前の女性もそうだということにようやく思い至る。それでも警戒心というものははやり芽生えなかった]
わたしは人狼じゃないですよ。安心してください
[代わりに告げた言葉は、自分の生まれた理由は解らずともはっきりとした”製造元”を知っているからこそでた言葉だった。聞いた相手がどんな反応を見せるかなんて予想がつけば、もうすこし言い方や内容が変わったかもしれない]**
君は痛い目を見ないと―――…、いや、愚問だったな。
私としたことが愚かしいことを口走った。
[蛮勇を咎める声も、彼の怪我を捉えれば、失言だった思い知る。
好奇心は猫を殺し、虫は火に飛び込み、彼はネタに喰らいつくのだ。宜なるかな。>>195]
特集記事で、無闇に婦女の想像力を刺激するのではない。
――…もう一度、云うが、人狼など存在しない。
あんなものは―――…、夢物語だ。
[緩慢な動作で首を緩やかに振り、否定の釘を深く打ち込んだ。
繰り返される絵空事に鈍い頭痛が蘇り、蟀谷を親指で圧迫。]
……私は少し、思考を整理したい。
いや、休みたいと言った方が正しいな。
君はその痛々しい有様を整えては如何かね。
薬局なら、商業施設にも入っていただろう。
[店の所在やHP、メールアドレス。情報等が記載されたコード付きの栞。
今じゃ使う人が殆どいないそれを名刺代わりにして、自分の端末のメールアドレスコードも記載している。
顔馴染みであるグノやシルビアにも渡したことがある筈で、もし何か用があれば、彼女達からはベルのところにメールが来るかもしれないね。
そういえば、ここに来る前にこの栞を渡した男がいたね。
彼が栞に口づけた時に、ベルはナースのVRを見た時以上に固まったとか、実はそんな話があるんだ]
―住宅棟1F―
[警官姿に対する白衣の女性>>192が言葉続ける様子に、お邪魔だったかしら、とそう思い至りかけたところで、そのひと>>194の関心がこちらに――ルナディーマに向くのが判った。]
って、ちょっとっ、
[飛びつくがごとく足が出る様を見れば瞬き、思わずそう男の声で零す。
けれど驚いて一歩下がった程度で、特に制止らしい制止はしなかった。]
そうよ、綺麗でしょ?このルナディーマ――…
でもこれは非売品なんだけれども。
[花屋であると自己紹介する前から、そんな商売人の言葉を綴りつつ。
青い目は濃紺の花を見下ろし、それから眼鏡越しに白衣のひとの目を見下ろして、笑みの形に細められた。]
でもアナタ、よくこの花の名前知ってるのね。
品種改良されたばかりで、市場にはあまり出回ってないんだけれど――
アナタ同業……いや、本当に学者さんかしら?
[サフィーなる、ベルの店の店主の話を流し聞きながら、メールを読み返す]
外部との情報交換は遮断、内部へならメールは…送れるみたいですね。
[政府発表の予定について、とタイトルをつけ。
携帯端末から浮き出たホログラムのキーボードを打ち終える]
ん、返信がもし来たらそのまま転送します。
さっきもらったこれ、登録するね。
[ほおずきの栞は、彼女の職業や人となりを表していて面白い。端末に映してやれば、ベルのアドレスが登録される]
…確かに先生の言う通り、薬局にでも行きますかね。メールによれば、ドーム内の施設は解放されてるみたいですし。
ここでは、今以上の情報は出てこなさそうだ。
食糧も外部供給されなくなるっていうなら、備蓄量がどれほどかも調べておこうかな。
[ドーム内にいる一部の人間が食糧や医療品を独占してしまうことは、まさかないだろうとは思うが。
拘束措置の期間がはっきりしないのであれば仕方がない]
ぼくはとりあえず護身用のものは持ってますけど、先生は何か確保しておいたほうがいいかもしれませんよ。
まぁ、いくら起こりえない不安であっても、備えること自体は悪くない。
ベルも、ドーム内に安全な人ばっかり拘束されてるわけじゃないでしょうし。気を付けて。
[>>199ベルの言葉には、そう軽く答える]
それには同意しかねるな。
彼の知識量には舌を巻くが、聊か常軌を逸したところがある。
[年上の異性を素敵だ。と恥かしげも無く語る乙女心を解さぬ野暮天は、あっさりと主観を差し挟んでおいた。>>199
語彙の選択を間違えているが、己にとっては確かな賛辞である。
特に彼女も知るだろう着眼点と感受性は哲学的ですらあった。
一介のカフェ店員である彼女への認識も、彼の血縁者と云う点より高い位置に置く程度には。]
私としては解放の旨が届くことを心待ちにしているがね。
――…一応、警官もドーム内に居る。
腕には自信があるだろうから、君とサファイアが収める税金分くらいは頼るのも良いだろう。
[暗にドーム内通信は良好であったと言外に伝え。しかし、己のことまで律儀に心配する彼女に、一瞬間を置いた。
意外というより、サファイアの躾の良さに感嘆を覚えた所為だ。]
婦女に按じられるほどの細腕ではない。
何よりサファイアに笑われるのは望むところではないよ。
[ほんの少し、冗句めかして唇を撓らせると、散策を続けると言う彼女の背を見送ろうか。>>202]
[花の話題になれば、まるで日常に戻れたように表情も言葉も弾んだけれども。
自分から掛けた問いへの答えが返ってくるのを聞けば>>198、この現状を意識せずにはいられない。
警官姿の男の前で、細い眉を僅かに下げた。]
ドームの管理人さんからぁ、人狼だとかの疑いで閉じ込めましたっていう。
……実際、ご覧の有様よ。やんなっちゃうわ。
[固く閉ざされたシャッターのことを指してそう呟き]
町の平和を守る筈のお巡りさんもだとか、
本当、ドッキリだったら悪ふざけが過ぎるけれど――
[平和を守る筈、と口にしてみて、妙に固い言葉だなと内心思う。
少なくとも目の前に居るのは正義の味方というより市井の人だ、と
そこまで堅くなく見える姿勢を見て感じたもので]
サボりのお巡りさんにに、喝入れる為に仕掛けたドッキリとか?
[けれど無論トルニーはそこまでは思っていない。
ただの悪戯めいた冗談の心算だった。]
[周囲の店舗にやはり人が居ないのを確認しながら、何か役に立ちそうなもんは無いかと物色も兼ねて。
ピンときた物があれば悪びれもせずにポケットやケースに失敬してゆく。当面の課題は安全な寝床かね、と思いあぐねながら、今のところの候補はあの店の裏手なのだけど]
あんま勝手に使うと後がこえーーかんなぁ…
[お互いに、仕事を貰い斡旋しつつwinwinで上手くやってる店の主はてっきり外に居るものだと勝手に思っていて。
自分が今ある意味最も気になっている人物>>191と共にベルのカフェに居る>>182などとは全く想像もしていなかった。
異様に静かな施設内、動くものがあるだけでも目立つというのに、声を上げた上に隠れる人影>>208に暫し目を丸くして]
き、気付かない方が優しいかね?
[なんて、言ってはみたけれどそれを許すほど甘くはない。
怯えているようにも見えたから、近づいたら逆効果だろうとその場で足を留め]
おおい、そんなトコでなにしてんだー?
[と声を上げてみたけれど、反応はあるだろうか]
そっか。つまりは、ドーム内にいる人同士限定でネットワークは生きていて、外には繋がらないろってコトだね。
ん、ありがとお兄さん。
[ジキルに言われ>>207、彼女は落胆をありありと示す様に肩を落とすんだ。
それでも、彼に言う礼には微笑みを添える]
メール転送の件も承諾してくれてありがとう。
ええと、えーと……。
マーロウさん?
[そういえば彼の名前を聞いていないことを思い出して、彼女はルシアンとの邂逅の記憶を手繰り寄せ、そうしてラストネームらしきことを口にしていたなと思い出し(>>166)、確認する様に声に乗せてみたんだ]
[実際のところ、保証できるものが何もないことにも気づいていなかった。そもそも人狼というものが何なのかも理解していない、誰もが持っている過去も未来もない哀れな子羊。
だからこそ、ここに連れてこられたことを、生まれた意味があるのかないのか、あるとしたら何かを知るのは、もうすこし先のお話]
薬局なら2Fで一番大きな店舗だから、すぐに判ると思うよ。
こんな状況だからね、出来るだけ身体の負傷は手当てしておいて間違いないと思う。
[>>210薬局へ行くと言うジキルに対しては、商業ビルの知識をひとつおそすわけ。
気をつけてと言われれば、記者さんもね、なんて言ってみたりする。
今はまだ、異常事態だけれどもその理由については半信半疑。
だからね、人を心配する余裕もあるんだよね]
[>>198の溜息を後ろで聞きつつ。女性だと思っていた目の前の人の思わぬ声音にびくりと反応をする。
丸めた目で改めて、高い背のせいではるか上にある彼の顔を見つめた。]
ふえ、男、性…。
[しかし、一歩ひかれた美しき花を、そのままの距離で見つめつつ。年に何回かある発表会でみた品種と思い出の中で比べ合わせる。
その時もたぐいまれなる美しさだなぁ、と同じ研究者として悔しがったが、これはその時見た個体と勝るとも劣らなかった。]
非売品…うーん、うらやましい!
大事にしているのがひしひしと…!!
[こちらを見つめる青の瞳には気づかないものの、自身もつられて笑みを深くした。
傍らではティンが不思議そうに花を見つめて。]
あ、そこのオフィスビルで植物系の研究室にいるシルビアといいます。
以前発表会で同じ品種を見て…。でも見たのはその時以来ですよ!
こんな優良個体に出会えてうれしいです!
[軽い自己紹介をし、笑顔のまま視線を向けた。]
マルキ、って人のアドレスには届いてはいるみたい。
…あー、うん。ごめんなさい、ちょっとデリカシーない発言だったね。
[しょんぼりと肩を落とした彼女、その理由はすぐに思い当った。「外部との連絡」。
ぺこり、頭を下げる。
続く質問にきょとん、と彼女を見返す。>>214
なんて呼んだらいいのか迷ってる、のかな?]
マーロウでも、ジキルでも。
ベルが覚えやすいほうでいいですよ。
名刺のアドレスも、よければ登録しておいてください。
何か情報がわかったら、知らせてくれると助かります。
[先ほど渡した名刺に入っている幾何学模様は、アドレス情報をきちんと保持してくれている。
彼女の栞と同じように、端末に読み込ませてくれればいい]
えー、えー、えーーーー!?
なんで何で何でーーー!?
[ルシアンに自分のサファイア評を一蹴されれば>>211、彼女は口から否定をこぼすんだ]
サフィーは素敵な人なんです!
でも、一応先生の中で評価されてるみたいだから、それで我慢しとくよ。喧嘩するほど仲がいいとか、そういう延長線かな、今の言葉。
……そういうコトしにしとこう。
ボクもおんなじ。
警官さんもいるんだ、それ聞いて安心出来たかな。
[解放の旨には同意しながら、警官がいると聞き、その言葉の裏も頭に入れれば、表情にはどこか安堵の色が浮かぶ]
働いてくれなきゃ、税金泥棒ってたきつければいいんだね、判った。
……そうだね、何かあればサフィーが盛大に笑いものにするもの。先生、何事もないように、ね?
[くすくすと笑い、税金分働いてくれない場合の冗句を加えてみせ、続いて案じた言葉への返答には、冗句混じりではあるけど、年上の人には失礼だったかと内心で反省して。
それでも、大切な人の友人と呼べる人を案ずる色は最後まで消せないでいたんだ]
発行部数は嘘を吐かない、か。
何がそこまで君を未知に――…いいや、
ネタに駆り立てるのか興味深いところだが、それはドームの外の話にしよう。
[人狼伝承への否定が硬い声を作らせ、それを打ち消すように他愛無い雑談を挟む。誤魔化すには聊か解れが目立つが、態々指摘するほど彼も長話がしたいわけでは無いだろう。>>209]
―――…マーロウくん。
[されど、不意に彼の名をブックマーカーのように挟んだ。
抑揚のない声も、怠惰な表情筋も常と変えぬまま。]
人は殺意を向けるとき、自分とは別種のものであると思い込む。
自己の正当化は最も殺意に結びつき易い。
……気をつけたまえ。
[忠告にしては妙に生々しい言葉を添えた。
彼の創を見れば、それは一層の説得力を有したか。
暴力は排他の隣人だ。]
[思わぬ音の響きにしまったという顔をする。
静まり返った空間内のこと、それ以前にとっくに気付かれていたのだが。
壁にぴったり背を着けながら、構わず立ち去ってくれることを期待していたのだが、どうやらそう思い通りにはいってくれなかったようだ>>213]
ひいっ
[悲鳴と共に身を竦ませる。
数秒間そうしていて、どうやら向こうからは近寄ってこないらしいと気付き、恐る恐る物陰から顔を出す。
相手の姿を確認した所で、慌てて顔を伏せ]
な、なんだっていいだろう、こんな時なんだから。
それより、あんたこそ何者だよ!
この辺の人間なのか……?
[如何にも怪しい風貌に、腰が引けたようになりつつも問い掛ける。
もしかしたらこの男は"侵入者"なのではないか、そんな短絡的な警戒も籠めて]
気にしないで、ボクがただ単に、淋しがりなだけだから。
あーあ。普段はね、出さない様に笑ってお留守番してたんだけど。
……さすがに、この状況じゃ…ね。
[こちらの落胆の色への反応>>219に、彼女は慌てて首を左右に振ってみせるんだ。いつもだったら、こんなんじゃない、今の状況が全て悪いと暗に告げて]
じゃあ、ジキルさんって呼ばせてもらうね。
うん、こっちも何かあったら知らせる。
[頷き、その場で彼の名刺のアドレス情報を読み込み、端末へと記録していく。
状況が状況でなければ、この幾何学模様の意味なんかを好奇心のままに訊ねたりしたところだ]
じゃ、改めて。先生もジキルさんも、気をつけてね。
[そう言って頭を下げて、彼女はオフィスビルから外へと出ることにするんだ]
[聞こえてきた小さな悲鳴>>224に頭を掻いて、これは面倒だと腹の中で策を練る。警戒されないための世渡り術も、既に警戒されている所からのスタートは骨が折れるのだ]
あ゛ーーー… えっと。
[足はその場に縫い付けたまま、叫ぶように投げられた問いに答えを窮す。怪しくないですと自称する人間ほど怪しいモンはないのである]
こんな時、て。お前さんも人狼とやらを信じてる?
俺はココに住んでる訳でもないから、むしろこの事態に
何か知ってんなら教えてくれんかね。
自己紹介なら、怪しげな医者だって言っておくよ。
[あの時よろしく、今度はケースまで床に置いて、相手に両手を見せてみて。まぁ、腰には銃がささっているが、それに気づく様な奴ならあんな無様に隠れる事もせぬだろうと]
[投げられたライターを片手で弄ぶ 皮肉を皮肉で返す赤銅に最初に抱いていた警戒心は何処かに消えてしまったようだ
しかし彼も人狼《ウェアウルフ》の疑いがあって隔離された一員でもあるわけで
もう少し真面な出会いをしたかったなと思い返す 第一印象がどうなっているのか気になるが、あまり聞きたくは、ない]
案外、それと僕は似合うと自負しているよ
この騒動の間にフルートの音を聴かせられるかもしれない
その時は、逃げるなよと言っておこう
[意味深に、演奏会の誘いを送り]
ああ、そうだ
僕はナースよりもメイドの方が好みなんだよ
出来たらそっちの紹介をして貰えたら有難いな、ドクター
[構築された趣味に走り過ぎているARを読み取れば、名前を確認しそう呼んでみただろう
ほんの少しの好意と好奇の目、残り全てを占める歪んだ期待のような何かの混じった笑みに取引成立だなと、同じように笑ってみせたか]
[お目当ての本を、本人不在なことをいいことに拝借する。
臓物商にツケがあった瞳のような取引はこの店にはないけど。
あとでベルにでもメールを打っておこうと事後報告を決める。
とは言ってもこの茶番的な騒ぎの中、いつになるか解らないけど。
先客だった彼女を気遣い、あまり気にしないようにしていたのに。
どうやら彼女の方はわたしを気にしていた様子で、
チラチラと視線を感じる。
そんなにわたしの顔が珍しいのかしら、とも思ったけれど、
何かを思い出したように発せられた言葉によって>>203、
その意図を少しだけ垣間見れた気がした。]
え、あ、あー…ハハハっ、なぁんだ、そんなこと気にしていたの?
大丈夫、今はあなたのその言葉、信じてあげるわよ。
……植物じゃなくて動物な?
[勘違いをされた気がしたので、面倒事になる前に訂正しておいた>>217。
礼を言ってる彼女に届いたかどうかは定かではないが、とりあえず言っておけば責任はないだろうと。
持ってるものと、話>>206からしてやはり花屋だろうか。
と、推測していると返事>>216がきて]
ドッキリにしちゃあ手が込みすぎだろ
[そう返した時、またメール>>196が来た。開いてみると知人から。
中の文章を見た男は、ある程度の予想はできていたが……。と眉間に皺を寄せた。
「お前こそできることしろ」とメールを打ちたいがあいつの性格上、とっくにやってる気がする。
それに一般知識しか持ってない俺が、間借りなりにも教授職を持ってるあいつに口論を仕掛けて勝てるはずがない。
『はいよ。』
結局、短い返事を送ることにした。
ちなみにサボり発言>>212には、黙秘である。
働け、と言われた後でその発言に返事をするのは些か決まりが悪かった]
─ →オフィスビルの外へ ─
[跳ねる様に床を蹴り、そうして彼女は外へと出る。
ドーム型の複合施設の中は、やはり日常との喧騒とは切り離され、視線を巡らせる様に辺りを見回せば見えた外の景色が見えない]
今晩帰るって、そう連絡あったのに。
[自宅は居住ビルの10Fにあるが、先に店に寄って仕入れた品物を改めてチェックするから、今晩は店での泊まり込みを覚悟していたんだ。
それが早まったのかななんて、マルキからのメールを受けた時には思ったりもしたのだけど]
会えないのかなぁ。ちゃんといつも通り、いい子で店番してたのに。
……お土産話とか、それから、それから……。
[まずはおかえりって、あの大きな身体を抱きしめたかった。ただいまって言葉と一緒に、抱き返してほしかったんだ。
叶わないのかな。
なんて思いたくなくて、彼女はフラフラと、出られる場所を求めてドームの中を彷徨うことにするんだ。
歩けば歩くほど、落胆は表情に乗ってしまうけれどね]
そう、今は、ね?
[だって人狼なんている訳がないし。
あの古書だってコレクター目当ての紛い物に決まってる。
この拘束騒ぎだって、時期に解除されるはずだし、
そもそも疑いを掛けられる要因なんて――]
[少し前、さらりと「カラダは」男であるとニコライに告げた時、そういえば何か口ごもらせたようだったと、前髪越しに僅かに口の動きが見えた気がして思いはした>>101。
今来た白衣のひとからのレスポンス>>218を見て、それを思い出す。
特に何のコメントも無い警官姿の男の心中まではトルニーには判らない。]
まあ、カラダはね。それでもアタシはレディなんでぇ、よろしく――
でも、変に気は遣わなくていいからね?
[トルニーは特に気分を害した風もなく、見上げる瞳を彼女の眼鏡越しに受け止め、青い目を細めてみせた。
続く花の話題には、羨ましい、の言葉ににんまりと笑ってみせた。]
植物系の研究室……かぁ。納得だわ。
[シルビアの名を聞いたそこで漸く、自己紹介をしていないと思い当たり]
と、シルビアさん、ね。アタシはトルニー。
繁華街裏通りで生花店『アースライト』を開いてまぁす。
……ふふ、学者さんの目から優良って言って貰えると、
育ての親としては嬉しいわ。ありがとね。
[ちらりと視線を泳がせば、犬の形をした機械の眼差しがルナディーマに向いているらしき姿。
機械とは判りつつも、何処か和む心地。
シルビアの笑みも目に映れば、トルニーの笑みな自然な形で零れるものだった。]
[あるはずはないわ。
だって、「あれ」は…
「妹」は、きちんと処分したんですもの。
臓器は臓物商に売って。
膚はその手のコレクターに売って。
何もかも処分しているんだから。
それに、あの子が人狼だったなんて、あるわけないし。
そんな食人種がそうそう居て、いい筈がないのだから**]
[ひらりと振られた手に、同じように振り返そうとすると]
……ライターを返しそびれた
次に会った時にでも返せばいいか
[必ず会える確信など、有る訳が無いのに そう考えてしまったのはまだまだ事件に巻き込まれた自覚が薄いからか、違うだろうか
兎角、簡単な護身用品を揃えようと オフィスビルに向かおうかと思い立ち
あそこには研究組織のセーフハウスがあった筈、日持ちする安全な食料もあるだろう……と、大きく伸びをした後に歩き出す]
/*な、な、なんやてー!?
俺、知らぬ間にグノさんの人狼妹のモツを販売していただと!?
まじかよ…おいしいな…(ごくり
[髪を透かすようにして見た相手の顔>>227は、胡散臭いがまだ"人間"だ。
だからどうにかその場に踏み止まり会話を続ける]
人狼かどうかはともかく、体の中に化け物を飼ってる人間はいる。
僕は見たんだ!
[息を荒げ恐慌状態になりかけながらも訴える。
その必死な様子が、相手にどう映っているか想像する余裕はない。
相手に事態について問われれば首を振り]
僕は知らない。でも、ここまでやるからには、何か危険なものが紛れ込んでるのは確かなんだろ?
[お前のように、と言わんばかりに僅かに顔を持ち上げる。
相手の名乗りに、口の端を歪めた]
医者か……。
[余りいい思い出のない職業だ。
しかし両手を挙げた所を見れば、当面の危険はないのだろうと。
腰の銃には気付かぬまま、半身ほどを相手に見せた]
→ 商業棟・二階 ―
…一番大きいお店、と。
そういえばベルのブックカフェもこの辺、なのかな。
[きょろきょろをあたりを見回す。
携帯端末の画面を右に左にスライドさせると、確かにベルが話していたカフェもあるようだった]
…とりあえず、薬局に行ったら今日からの寝床考えなきゃなぁ…。
[薬局の小奇麗な看板を見上げ、溜息を一つ**]
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