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―コスプレ喫茶店内―
[いつのころだっただろうか、携帯の震える気配がして
見るとメールが届いており、それを読めば少し残念そうな顔をして]
[携帯を確認すれば、届いていたのはジュリアーノからのメール
眉を下げながら返信メールを打つ]
――――――――――
To:ジュリアーノ
From:クレハ
――――――――――
Re:
――――――――――
おー、そかそかー(・ω・)
残念だけどしょうがないねー
あー大丈夫!気にしなくていいよ〜(`・ω・´)
お仕事頑張って〜(´▽`)
(ジュリくん忙しそうにしてたもんな〜。まあ仕方ない、よね…)
[そう思うことにして
演劇は誰か誘うか〜と考えた]
― 医務室 ―
[携帯を握り締めたまま、反対の腕に点滴をされながら寝かされている。メールの返信は無論未読のまま。*]
[ロビンとぽつぽつ言葉を交わした後、ホールへと歩いてゆく。
裏に回って楽屋の方を通り、シリウスかテンマ辺りの顔見知りを見かけたなら声をかけ。
他校の邪魔にならないよう軽い手伝いをしながら、夏西の幕があがるのを待つつもり**]
―コスプレ喫茶『Cucurbita』―
いらっしゃいませ〜!お好きなお席へどうぞ〜
[ロビンが去ったあともクレハは店内をぱたぱたと歩きまわる
昼時ともあって客はだんだんと増えていた
お客さんとオタク話で盛り上がっている最中、自分を呼ぶ声が聞こえそちらへ行く
声の主はイザベレで、何やら難しい顔をしていた]
…ん〜?どうしたの〜
「やーそれがさあ…」
「ジュリアーノ、倒れたらしいよ?」
[沈黙
秒ほど固まったあとようやく言葉を意味を理解して声を上げた]
ええええええええええええええええええええ!?!?!?
[その絶叫におそらく客の視線が集まっただろうが、そんなことは全く目に入らない
ただただ、彼のことが心配で顔面蒼白になる]
えっ、なっ、なにそれっ…えっ、あっ、だ、だいじょぶ……だだだだいじょぶ……?
「…あー…それはあたしにもよくわかんないんだけどさあ…今医務室にいるらしいよ?」
い、医務室っ…様子みに…あ、ああでもお店……
[ジュリアーノのことも心配だが、ここを抜けるわけにもいかない
どうすることもできずおろおろその場で慌てる]
「……行ってやれば?ここは呼べば誰か来るっしょー
まあみんなジュリアーノのことは心配だろうしさあ、誰も文句言わないって」
そ、そそそうかな…
[それでもまだ踏ん切りがつかずにいると、痺れを切らしたらしいイザベレに「つべこべ言わず行って来い!!」と背中を蹴られ、喫茶で扱っているパウンドケーキを押しつけられた]
!?い、痛……
えっ、あのっ、じゃあ、よ、よろしくっ!
[まだあわあわしながらもようやく医務室へ向かおうと店を出て駆け出す
それを見送るイザベレはにやっと笑いながらもそれには優しい視線も混じっていた]
[人波を疾走する巫女さん。周りはざわざわとしていたが、それもクレハには全く耳に入らない
ただ走る。彼のもとへ
ちなみにクレハの疾走をlineで聞いた服飾研究会員たちは、その注目を利用してちゃっかり宣伝していたとかなんとか*]
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イザベレさんこれ、ジュリアーノがあまり心配ない状態だって知ってるわ……
と思ったけど点滴!?めっちゃ状態悪いぞ!?
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