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[深夜。
ハーディがぴくぴくと耳を動かし、目を覚ました。
今日はハーディと一緒に寝る番だった。
片方は羊厩舎の中に毛布を敷いて、羊たちの番をする。
その番は、時にはカタリナ自身も付き添った。
しかし、昨日の番や羊の解体で今日はどっと疲れていた。
ので、今日は小屋の中で寝ることにしたのだ。
カタリナは、眠気まなこでハーディを見ている。
ハーディも吠えまではしない。耳を立てているだけだ。
やがて気のせいだったか、というようにハーディは耳を伏せた。
カタリナも、すうと寝直した。]
……?!?!
[ もはや戦意を失っていたと思った獲物の、
思わぬ抵抗に、人狼はぎょっとした。
続いて、人間ごときに驚かされたことに腹を立てた。
ハサミを別な手で引き抜くと、それを獲物の胸に突き立てた。 ]
[夢を見る
夢の中の自分は子供で。まだ世の中には叶わぬことはないのだと希望にあふれていた頃の
その時は旅人に憧れて、世話になっていた兄の様な人とも仲が良くて。世界は輝いていて
でも母は言うのだ『諦めろ』と
兄の様に慕った人は、彼の夢の為に黙って村を出て行った
そのうち1人、また1人。嫁に行ったか出稼ぎか。この村から姿を消す
今は共に遊んで笑い合うゲルトやエルナ、いつも世話になるリナやリデルらも、そのうちいなくなってしまうのだろうか
いやだいやだと心が叫ぶ。でも、諦めている自分がいる
何でこんな夢を見るのだろう。きっと今晩の月が紅い所為だ
紅い月は凶兆を運ぶ――迷信だろうけれど]
あ……あ……!
[ 自分の胸に突き立った刃物を、ゲルトは抜こうとした。
しかし、急速に目の前が暗くなり、力が入らなかった。
思い浮かぶのは、昼間の羊の最後の目。
あのひと蹴りはゲルトの頬にかすり傷を残した。
ヨアヒムに心臓の管を捻られてるとき、
あいつもこんな気分だったのかなぁ……。 ]
[ 噴き出した血にまみれた室内の様子に、
人狼はため息をついた。
足を折って首を折って、血をこぼさずに終わらせるはずが、
とんだ計算違いだ。
人狼は、この室内をどうにかする手間を考えてみる。
どうにも割に合いそうにない。
それに、こんなクズの皮を被るのは、どうも気に食わなかった。 ]
お前はクズだが、
クズなりに良くやった。
[ ちら、とハサミを突き立てられた腕に視線をやる。
すでにふさがり始めてはいるが、そう、うっすらと痕くらいは残るかもしれない。
人狼が死ぬまで、この人間が生きた証はそこにあるのだ。
まったく、腹立たしいが。 ]
名も知らぬクズよ。
その最期に免じて、この村は見逃してやろう。
[ 腹いせにその体を長く爪で引っ掻いた。
遺体に残るのは、人間サイズの獣の、5本の爪痕。
人狼が、ここにあった。
その証拠として。 ]
[深夜。未だ月の光が村を照らしている。
この村に多数残っていた人狼の資料とお守りを袋に詰め、スコップとその袋を持って図書館を出た。形見の本だけは捨てる気になれないで、手に持っている。向かう先は近くの森。
これらの資料には、様々な点で見られる人狼の人間らしさが描かれていた。人間と恋に落ちた人狼もいたらしい。もし誰かが読めば、人狼との共存の道を探し始めるかもしれない。
でもそれじゃ駄目。両親の仇は絶対に、この手で処刑してみせる。惨めったらしく死んでいくのが奴らにはお似合いなの。だからこの資料は誰にも見せるわけにはいかない。
どうやって処分しようかと考え、結局は森に埋めることにした。燃やしてしまうことも考えたが、灰が残ってしまうことや点け木を用意することを考えれば埋めてしまうのが最も単純かつ効率的だろう。
道すがらふと遠くで音がしたような気がして、後ろを振り返る。当然、こんな深夜に歩いている村人はいない]
早く済ませてしまおう。
[そうして、私は深い森の中に足を踏み込んだ]
―集会所―
[ざわつく集会所で、村長の説明を聞く。
やはり、念のためという事らしい。無意識にほっと息をついた]
ほら、父さん達はここで過ごした方がいいですよ。
はいはい、年寄り扱いなんてしてないってば。
狼が来たら売れ残りのパンを投げつける大事なお役目とでも思ってください。村長さんよりかは柔らかいでしょう?
[おっかなびっくり酒を飲んでは青ざめつつ、賑やかに夜が更けていく。
早朝よりも更に暗いうちに工房へ戻ったのは、賑わいの安心感と非日常の雰囲気に押されたのもあったかもしれない。まだ、非日常は楽しむモノだった]
[図書館を出て、何事か考え込みながら歩みを進めて。
温かいものが欲しくて、宿屋へ顔を見せた。
客の姿は疎らで、ヨアヒムも今は出掛けているらしい。
残念とも安堵ともつかない息を小さく吐く。
もう少し来るのが遅ければ肉にもありつけた>>158かもしれないが、それはそれ。
女将さんはうちの子はこれだからとか言っていたけれど、
息子の話をする彼女の表情には母親の愛情が滲んでいて、思わず目を細めた]
ご馳走様。
[食事の代金を置いて早々に立ち去ろうとすれば、もっとのんびりして行っても良いのに、
なんて声をかけられたが 笑って遠慮しておいた]
[田舎の夜は早い。
日が西に傾けば、アルビンは寂れた小屋へと帰っていく。
人の居ない事の方が多い空き家同然の荒れた小屋。
村長より村中への伝言を言付かった子供が見逃してしまっても、それは咎められた事ではないだろう**]
― 夢。 ―
・・・ゲルトさん。
結婚って、本気で言っているのですか?
[カタリナは、いつもは言わない言葉を聴いてみた。
夢だから、聴ける。
きっと、現実ならこんなことはずっと聞かなかったろう。
本気だと答えたなら、カタリナは受けてしまう気もする。
誰でも良いというわけでは、ないけれど。
夢の中では、ゲルトさんは何て言っただろうか。
夢。
夢なので、朝になっても覚えてないけれど。]
─ 集会所 ─
酒が帰ってきたぞ!
[男衆はわいわい言って喜ぶ。
ワインを渡してから、村長は息子のペーターの顔を覗きに行った。
今年、17だったか。あどけなさはだんだんと抜けて、子供から青年に変わりつつある。
ヒゲが生えてきたと、この間喜んでいたっけ。
身長が追い付くのももうすぐだろう]
[妻は女衆のところなので、さすがに覗きに行くことは出来ない。
賭け遊戯に興じる男たちの元に戻り、ワインを少しだけやった。]
[毎晩全員は無理かもしれないが、これから定期的に、こういう集まりをしよう。
実際に人狼がやってきたとしても、こうやって集まっていれば、そうそうは襲えまいし、成り変っていないというアリバイが出来るのは大きなことだ]
[ま、取り越し苦労だろうけど]
―幼いころの記憶―
「おかーさん、また行っちゃうの?」
[思えば、あの時既に母は何か嫌なことを感じとっていたのだろう]
「さみしい思いをさせてごめんね。私がいない間にも、村の皆と仲良くね。そうそうこの本、とっても面白いのよ。あなたも読んでみなさい」
「うん!みんななかよく!」
「そうそう、みんな仲良くが一番大事なことなの。忘れないで。じゃあ、行ってくるから!いい子にしてなさいね!」
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