情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
そ、そうだ!
村はずれにカタリナって子が住んでるよ!
女の子だからきっとおいしいし、一人暮らしだからすぐには不審には思われないよ!
ね、ね、カタリナにしよう!
なんなら、僕が家まで案内してあげる!
そ、それとも女の子じゃいやなの?!
じゃあ、ヨアヒムはどう?
僕友達だから、呼び出してあげる。
あいつ、僕が呼んだら夜中でも来るよ!
ねえ、ヨアヒムをあげるから、僕は助けてよう!!
そうです!
僕はクズです! ゴミです!
えへへへ、クズ人間です!
[ もうプライドもへったくれもなかった。
助かりさえすればいい。
涙と鼻水でドロドロの顔に愛想笑いを浮かべながら、出来るだけ弱く愚かに見えるようにと、自分で濡らした床に這いつくばって。 ]
[ 絞められる豚のような鳴き声は、周囲の無人の家に掻き消えた。 ]
あ、あ、い、痛い、痛いよおお!!
[ ああ、死ぬのか。
とやっとここで理解した。
死ぬ、死ぬんだ、ここで死ぬ、食われて死ぬ、絶対に死ぬ、逃げられない、こんな化け物から逃げられるわけがない。 ]
[ 死。
まだ先だと思ってた。
面白おかしくダラダラと暮らして、
明日もヨアヒム達とバカやって、
死。
でも、もう終わる。ここで終わる。
絶対に終わる。明日の朝は見られない。 ]
[ 無意味なうめき声しか上げなくなった獲物に、人狼は無造作に近づく。
息の根は止める。しかし壊しすぎてもいけない。
成り変りは意外と難しい。 ]
ぼ、僕はここで死ぬんだ。
抵抗なんて無理で、
どうせしたって、
かすり傷一個つけるのがせいぜいで、
そのかすり傷と引き換えに、
お前は僕を殺すんだ。
まだ、
何も生きた証も残してないのに。
まだ、
何にもなっていないのに、
ここで、ここで、ここで僕は死ぬんだ。
[ ゲルトはうわごとのようにつぶやいた。
人間の中にこんなに水分があったのかと思うほど、脂汗が吹き出る。涙で、傍にある死すら見えやしない。 ]
そうだな。
[ これから死ぬ人間の戯言に付き合うのが面倒で、
人狼はおざなりな返事をした。
首を一撃で折ろうと腕を上げて。 ]
なら……なら……
なら……、、、
[ 壁際に追い詰められた指先に触ったのは、
部屋に置いてあったハサミ。 ]
ならそのつまんないかすり傷一つが、
僕の生きた証だァァァァ!!!!
[ 振りおろされた腕に、そのハサミをぶっ刺した!! ]
[深夜。
ハーディがぴくぴくと耳を動かし、目を覚ました。
今日はハーディと一緒に寝る番だった。
片方は羊厩舎の中に毛布を敷いて、羊たちの番をする。
その番は、時にはカタリナ自身も付き添った。
しかし、昨日の番や羊の解体で今日はどっと疲れていた。
ので、今日は小屋の中で寝ることにしたのだ。
カタリナは、眠気まなこでハーディを見ている。
ハーディも吠えまではしない。耳を立てているだけだ。
やがて気のせいだったか、というようにハーディは耳を伏せた。
カタリナも、すうと寝直した。]
……?!?!
[ もはや戦意を失っていたと思った獲物の、
思わぬ抵抗に、人狼はぎょっとした。
続いて、人間ごときに驚かされたことに腹を立てた。
ハサミを別な手で引き抜くと、それを獲物の胸に突き立てた。 ]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新