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>>20 リリアーヌ
[接近されれば、びくりとして後ろに下がろうとするも壁で。しまった、と思えば先程よりも少しだけ目の光が警戒を宿して。そのうち、彼が話した。
彼の声を聞いて、少し驚いたような表情をして。
(今まで勘違い、してたわけね。)
少しだけ申し訳なくなる。けれど分かった。彼が無口な訳が。
するりとバッグに入り込もうとする手をぺしりとはたいて。]
分かった、返すわよ。
人のバッグを漁らないで頂戴。
[そう言ってカメラを渡す。その後に、少し小さな声で言った。]
ちゃんと忘れなさいよ…?さっきのこと。
[思い返しただけで恥ずかしい。相手を見ていられなくて目を逸らして腕を組んでそう言った。]
/*いつもこのくらいの長さで書きたいもんだ…。
私だけいつも異常に短いからな:(´◦ω◦`):
書けない、ト書き長く書けない:(´◦ω◦`):
>>21 イレーナ
[驚いたような彼女の表情は、予想の範囲内。その後のどことなく罪悪感を宿した声は、想定外。]
(…なんも言われねーんだ)
[今まで女だと思っていたクラスメイトからの、重く言ってしまえば裏切りでもあったかもしれないだろうに。]
いっ、………あー、早く寄越せよ。
[なんて気を取られていれば、小さな反抗には微かに悲鳴を上げつつ、バッグに手を入れる彼女を見る。
手渡されたなら、ほうと息を吐いて。これでまた、某マドンナの威光を、勇姿を、いつでも拝むことができると安堵する。
そうして小さく聞こえた声には、思わず吹き出した。
ずいぶん勝気な割に、可愛いところもあるじゃないかと。]
……怪我してねーの。
[カメラを握り締めながら、逸らされた視線を追って。このあたりだろうかと、その頬へ向けて手を伸ばす。
少なくとも自分にも非はあると、それを少し居た堪れなく思いながら。*]
――何言ってんだ、俺
[ 彼から離れて少し先。歴史関係の分厚い本が横並ぶ棚の端に 身を隠すように入ってから その棚に背を預け 。
( 何、言おうとしたんだ、俺 ) なんて 苦しくも早鐘を鳴らす胸に手を重ねるように置いて 皺一つ無かった筈の学ランに皺を作り。――その行動が 彼と同じだということはついには知らず 。]
……、
[ 深く息を吸うこと 一回 二回。そうして頬を叩き いつもの表情へと戻したのなら。未だに戻らぬ胸こそ置いて 棚から本を探し始める。( …早く戻ろう ) そんな意識の水面下に張られた思惑にさえ まるで気付かず。随分我が身に馴染んでしまったその感情には 表面に浮かんで来る分には、否定的だけれども ]
…これで、良いか
[ 手にしたのは簡単に読破出来る薄い本で。本に目を通すくらいなら、なんて そこまで脳裏で考えたことにまた一拍動きを止め 頭を振り。自分の課題はあの赤髪の青年が何とかしてくれたのだからと 身勝手にも放り捨て ただその本を持って来た道を戻ろうと――]
↓
↓
[ 戻ろうとして ――ふと その本を掴む純白な手袋に 一寸目を止める。
まるで外部の空気を拒絶した其れは 一体いつから身に付けていたものだったか。そんな事を今更遡りはしないけれど どうせ触れるならば 近しい方が 、そう、親近感も湧いて惚れ易くなるだろうなんて 言い訳がましく理由付ける。
( …でも、本当にそれだけだから )
そうして漸く その指先の布を口に挟み、ゆるりと引いて ―― ]
―――
――
こつ こつ
―― コツン、
…何、してんの
[ 静かな部屋には小さな靴音も良く響くと 反響した規則正しい音に鼓膜を震わせながら 机に具合悪そうに蹲る彼に寄り添う 。]
↓
↓
…具合、悪い?
[ 手にした本を横に置き 彼の額に何一つ纏わぬ手を置き 熱を確かめたのならば。” ……微妙 ” だと 微熱にも感じられたそれに首を傾げ 。――そうして彼の頭に ” 飾り ”が乗っていないことに気が付いたのならば 幾度か瞬きを繰り返してみせただろうか 。
” …ボサボサだけど ”
ぱちぱち。瞬きを繰り返して やがて落ち着かせて。
彼の頬に触れ此方を向かせ 、夕日に当たり柔に光を帯びる髪を片方に薙いでみせる。ついでにとその前髪を手櫛で軽く梳いたのならば 微かにどこか茫然さえと感じられるその表情を崩そうと もう一度ぐしゃぐしゃに混ぜてみせたことだろう ]
レオナール、
………、課題、やろ。
[ その手に握られたリボンは 彼の手に本を持たせると同時に 自然に自分の手に握らせた 。また自分も取っ払った手袋を机に出せば 、その上へとリボンを置き。大してやる事の無い自分は ゆっくりと外やら適当な本やら …その横顔を眺めて居ようかと 思考を巡らせた 。
そうしてさり気なく口遊んだ彼の名前には まだ少しむずかゆさと 気恥ずかしささえ覚えるけれど それを表情に出すことはせずに ただ澄まし顔 。]
/*
;;;;;;;;;;;;;;;;;;愛がなければ大丈夫とかいってたのだれわたしだよそうだよわたしだよしぬ
怪我なんてしてないわ。
[そうはいいつつも、バランスを崩したときに足を捻ったようで。これくらいなんでもない、後で湿布でも貼っておけばいいや。
そんなことをぼんやりと考えていれば、頬に手が触れて。
先程ぶつけたときの熱がじんわりと残っていた。
彼の手が冷たく感じて。気持ちいいと思った。]
気遣い、感謝しなくもないわ。
………ありがとう。
[最後のありがとうは相手に聞こえたかは分からないが。
珍しく出てきた素直な言葉だった。]
投票を委任します。
イレーナは、狼っ子♡ アントワネット に投票を委任しました。
【>>4ビスケット】
[ 小さく 引き攣るような声を出した目前の人に持つ感情は何と比喩れば良いのやら 。こうして触れられたならば 多少なりとも嫌がるかとは思ったけれど 声の端々に滲み出るは ” 悦び ” 。それがマゾヒズムとしてのものか はたまた別の―― …なのか 知る由も 知ろうとする理由もないけれど ]
……何
[ 呼ばれた声には律儀に返し 。回された腕を横目に見れば 小さく溜息を吐き 。彼の性格さえ伺える透明度の高い薄青は 欲に塗れているのか否か。
やがて侵入させた手を引き抜けば その腕を引き上体を起こさせ 自らもまたその耳元に唇を寄せれば ” 場所、変えてあげる ” と 。]
↓
↓
……あんた、バカだよね
[ そんな蔑み言葉は飽きれ混ざりに空気に流し 膝裏に手を差し込んだなら その身体を悠々と持ち上げ 、日の沈んで闇に落ちる廊下を歩み 。歩みがてら窓の外へと視線を遣ったならば 陽が隠れ間際に示す一筋の光に目を細め 眩しそうに顔を背け。まるで罪悪感に苛まれてるとも見れるその行動には 些か彼に不信感さえ煽っただろうけれど 。
―― それから やがて使われていない教室へと辿り着けば その身体を教卓の上へと倒した ]
…なァ、後輩 。
[ 緩く片手を絡ませ ぎゅうと握り 。その瞳を覗き込んだのならば 三日月を描く口元をそのまま首に寄せ 息を吹き掛け 。
” 俺、全然疎いからさ。ちょっと自分でやってみてくれる ”
なんて 。舌先でその首筋をなぞり 喉で嗤った ]
[相手の眼光から"光"が失せる。
軽い調子で拳を受け止められる。
眠気。
中途半端な嫌がらせ。
そして八つ当たりの阻止。
トドメは「飽きた」
プツン。]
……―――にが、?
[背中を向ける相手に向かって、わなわなと震える唇で小さく呟く]
何が…………何が、何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[駆ける勢いで足を踏み出す。
勢い良く掴んだ相手の腕を無理矢理引き寄せる。
唇、歯の隙間。指を突っ込んで、そのまま口付けて、乱暴に口内を犯した。
何の味もしない。]
何が飽きたって?
[ 『 言 っ て み ろ よ 』
見開いた目は何の光も灯しておらず、表情は不気味なほど*無かっただろう。*]
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